JPH0636724U - 放電加工機用加工液のフィルタ装置 - Google Patents

放電加工機用加工液のフィルタ装置

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JPH0636724U
JPH0636724U JP7316292U JP7316292U JPH0636724U JP H0636724 U JPH0636724 U JP H0636724U JP 7316292 U JP7316292 U JP 7316292U JP 7316292 U JP7316292 U JP 7316292U JP H0636724 U JPH0636724 U JP H0636724U
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tank
filter
sludge
sewage
valve
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JP7316292U
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坂 昭 夫 保
木 晋 悟 笹
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Sodick Co Ltd
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Sodick Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 濾材の洗浄能力を密度及び時間共に高めかつ
濾過システムの全体としての設備コストを抑えると共
に、汚染された加工液の効率の良い再生を図る。 【構成】 放電加工で発生するスラッジにより汚染され
た加工液を濾過するためこのスラッジを吸着する粒状の
濾材が封入されたフィルタタンク13と、タンク13内を撹
拌し濾材に吸着されたスラッジを振り落とすためタンク
13の底部側よりエアを強制的に供給するエア供給源16
と、濾材から分離されたスラッジにより濃縮された汚液
を貯溜してスラッジを沈殿させ汚液を更に濃縮させる沈
殿槽15と、を備えていることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、型彫及びワイヤカット等の放電加工機又は電解加工機の加工の際に 用いられた加工液を濾過するためのフィルタ装置に係り、更に詳しくは、濾材と して珪砂等の砂を用いて加工液を濾過する装置において濾材を迅速かつ安価に洗 浄及び再生できるようにしたフィルタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
放電加工機等は放電加工により金属微粉末や不純物(以下スラッジと呼ぶ)を 生じ、このスラッジが加工液中に含まれるようになる。放電加工は、このスラッ ジが含まれない清浄な加工液中において行なわれることが望ましいため、加工液 を加工液タンクより回収し濾過するためのフィルタ装置が提案されている。 近年、放電加工機においては一旦加工条件等を入力設定しさえすれば操作者が 加工機の近辺に常時付き添わなくても自動的にかつ長時間連続的に放電加工作業 を行なう無人化の要請がある。この無人化の要請は、放電加工機そのものについ ては技術的問題が解決されてきているが、加工液は常に清浄なものが加工液槽に 満たされている必要があるため、連続的な濾過を可能とするフィルタ装置の開発 が望まれている。
【0003】 例えばワイヤカット放電加工機の場合、板厚100mmの鋼材をワイヤとの放 電により切断する際に鋼材は0.3〜0.35の幅の加工溝により切断されてい く。このような作業が1日半から2日程度の長時間にわたり連続的に行なわれる ために、1つの加工作業で加工液中に放出されるスラッジの量はかなりなものと なる。
【0004】 従来、上記フィルタ装置の1つとして、珪砂等の砂を濾材として用いてスラッ ジを除去するタイプのものがある。このタイプのフィルタ装置は、珪砂等の濾材 を洗浄するために通常の濾過経路とは逆方向に加工液を循環させて濾材からスラ ッジを除去する逆洗が行なわれている。この逆洗方式のフィルタ装置は、上述し た連続長時間加工のためのワイヤカット放電加工機の自動化運転のために極めて 有効である。 上記逆洗を行なう先行技術として、実開平4−29320号及び特開平3−1 96811号公報に夫々記載された「放電加工機などの加工液の濾過装置」及び 「フィルタ装置」等がある。
【0005】 第1の先行技術に係る濾過装置は、図7に示されるように、汚水槽1a及び清水 槽1bより成るタンク本体1と、ポンプPにより汚液槽1aより汚液を汲み上げるた めの汲み上げ経路2と、この経路2からフィルタ弁V1が設けられた経路2aを介し てその一方側3aより供給された汚液を濾過するフィルタ3と、このフィルタ3の 他方側3bより濾過された清水を清水槽1bに送水するための弁V2が設けられた経路 4と、ポンプPにより汲み上げられかつ逆洗用の第2のフィルタ弁V3が設けられ た経路2bを介して前記フィルタ3の他方側3bより供給されかつフィルタの一方側 3aより排出された汚液が逆洗弁V4を有する経路2cを介して供給される逆洗タンク 5と、より概略構成されている。 逆洗タンク5の底部側にはこのタンクの沈殿物を排出するための沈殿物ドレー ン弁V5を有する排水経路6が接続され、また逆洗タンク5の上部側にはこのタン クの上澄みを汚液槽1aに還流するための上澄みドレーン弁V6を有する還流経路7 が接続されている。 なお、汚液槽1aには放電加工機のドレーンパイプ8より標準機加工汚液導入ド レーンパイプ8aを介して汚液が供給され、また、清水槽1bには標準機汚液槽9と の間を接続する相互接続ホース9aが接続されている。
【0006】 以上の構成において、この濾過装置は以下のように動作する。 まず、通常の濾過工程においては、汚液槽1aよりポンプPを用いて汲み上げら れた汚液は、弁V1及びV2を開き弁V3及びV4を閉じておくことにより、経路2及び 2aと、経路4が流通可能状態となり、これによりフィルタ3の一方側3aより流入 してフィルタ3により濾過された清水はフィルタ3の他方側3bより清水槽1bに供 給される。この清水槽1bは相互接続ホース9aにより標準仕様機の汚液槽9と接続 されているので、清水槽に貯溜されている清水は常時または必要に応じて標準機 汚液槽9との間で通水可能な状態となっている。このとき、逆洗タンク5用の弁 V3及びV4は、前述のように閉じられているので経路2b及び2cは塞がれた状態とな り、また、逆洗タンク5の2つのドレーン弁V5及びV6も閉じられている。 次に、上記通常の濾過工程が一定の時間だけ継続されると、フィルタ3内の濾 材が目詰まりを起こすためこのフィルタ3内の逆洗浄が必要となる。この逆洗工 程においては、各弁が上記と逆の状態となって逆洗が行なわれる。即ち、弁V1及 びV2が閉じられて弁V3,V4,V5及びV6が開かれるために、汚液の流通回路は経路 2,2b及び2cが開放されて経路2a及び4が閉塞される。これにより、汚液はフィ ルタ3の他方側3bより流入してフィルタ3を逆方向に流れてフィルタ3内を逆洗 浄する。 フィルタ3を逆洗浄した液は逆洗弁V4を有する経路2cを介して逆洗タンク5に 導かれて貯溜される。逆洗タンク5内に貯溜された逆洗汚液に含まれるスラッジ は、次第に沈殿してタンクの底部側に堆積するので、逆洗タンク5の上部側は逆 洗汚液の上澄み液となる。従って、沈殿物ドレーン弁V5を開くことにより経路6 を介して沈殿したスラッジで濃縮された汚液を排出できると共に、上澄みドレー ン弁V6を開くことにより経路7を介して上澄み液を汚液槽1aに還流することがで きる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の濾過装置によれば以下のような問題点を有して いた。 第1に、汚液槽からの汚液を逆流させることによりフィルタ3内の逆洗浄を行 なうようにしているが、水(汚液)のみの逆洗だけでは濾材(珪砂)が充分に洗 浄されず、洗浄能力が低いという問題があった。 第2に、上記の濾過装置によれば200時間に1回くらいの割合でフィルタ3 内を撹拌しなければならず、このため撹拌棒を用意してフィルタ内を撹拌洗浄す る必要があると共に、この撹拌に要する時間分だけ洗浄時間が短くなるという問 題もあった。 第3に、沈殿タンク5内の上澄み液は経路7を介して汚液槽1aに還流されてい るが、沈殿スラッジは濃縮された汚液と共に濾過装置外に排出されているため、 別個に濃縮汚液の濾過システムを必要とし、全体としての設備コストが増大する という問題もあった。 第4に、別設備に供給されて処理される濃縮汚液が濾過装置外に排出されるこ とにより、加工液の全体量は減少することになり、また、濃縮された汚液は別設 備において例えば乾燥等により処理されてしまうために濾過・再生される加工液 の量が少なく補充量が多くなってしまうという問題もあった。
【0008】 本考案は上記問題点に鑑みて為されたものであり、濾材の洗浄能力を密度及び 時間共に高め、かつ、濾過システムの全体としての設備コストを抑えると共に、 汚染された加工液を効率良く再生することのできるフィルタ装置を提供すること を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この考案に係る放電加工機用加工液のフィルタ装置 は、放電加工で発生するスラッジにより汚染された加工液を濾過するためこのス ラッジを吸着する粒状の濾材が封入されたフィルタタンクと、上記フィルタタン クの底部側よりエアを強制的に供給してタンク内を撹拌し上記濾材に吸着された スラッジを振り落とす撹拌手段と、濾材から分離されたスラッジにより濃縮され た汚液を貯溜してスラッジを沈殿させ汚液を更に濃縮させる沈殿槽と、を備える ようにしたものである。
【0010】
【作用】
上記のように構成したので、フィルタタンク内の粒状の濾材がスラッジの付着 により濾過性能が低下しかつ粒径が大きくなってタンク内の例えば金網状のフィ ルタ中に目詰まりした場合に、タンク底部側より強制的にエアを供給してタンク 内を撹拌し、この撹拌により珪砂等の濾材よりスラッジを振り落とすことにより 濾材を再生させる。 濾材より分離されたスラッジは濃縮された汚液中に含有されているので、この スラッジを汚液より完全に分離し加工液を全て清浄化させるために、スラッジは 沈殿槽において沈殿させられる。スラッジの沈殿が終わると、上澄み液は汚液槽 を介して又は直接フィルタタンクに供給され、濾材による加工汚液の濾過が繰り 返し行なわれる。 なお、必要に応じて沈殿槽の底部側に沈殿しているスラッジを除去するための 第2のフィルタタンクを設けておけば、スラッジの廃棄は一層容易となる。この 第2のフィルタタンクは、紙又は布等より成るフィルタを備えており、この紙フ ィルタにより沈殿槽で一層濃縮された汚液をスラッジと共に受入れてスラッジの み分離する。分離されたスラッジは、紙フィルタごと廃棄される。
【0011】
【実施例】
図1は、本考案の基本的態様を示す第1実施例に係るフィルタ装置の概略を示 すブロック回路図である。図1において、フィルタ装置10は、汚液槽11a及び清 水槽11bより成るリザーブタンク11と、第1のポンプP1と流体用弁V10及びV11 が設けられた汲み上げ経路12と、この経路12の終端部がその上端に接続されると 共にその内部に汚液を濾過する金網等のメインフィルタ13aが設けられかつ珪砂 等の濾材が封入された第1のフィルタタンク13と、このフィルタタンク13の下方 側より濾過された清浄水を清水槽11bに送水するための弁V12が設けられた経路 14aと共に逆洗後の汚液をタンク13より排出するための弁V13を有する経路14b 及び14cとを有する排出経路14と、経路14bを介して排出された汚液を貯溜して スラッジを沈殿させる沈殿槽15と、エアバルブAV11を有すると共にタンク13の下 側に接続されたエア供給路16aを介してタンク13内に撹拌用のエアを供給するエ アコンプレッサ等のエア供給源16と、エアバルブAV12を備えエア供給中の密閉さ れたタンク13よりエアを排出するエア排出経路17と、弁V16を有しかつ前記沈殿 槽15の底部に設けられた排出口に接続されると共に後述の第2のフィルタタンク 19にスラッジの含まれた汚液を通水する経路18aとバルブV15を有しかつ汚液槽 11aに上澄み汚液を還流する経路18bとを備える排液経路18と、濾過布・濾紙等 より成るスラッジ分離フィルタ19a及び19bを備え前記沈殿槽15の底部側にスラ ッジが沈殿したときに沈殿槽15の汚液の排出経路を切り替えることにより汚液よ りスラッジを除去するための前記第2のフィルタタンク19と、より構成されてい る。 なお、第1のフィルタタンク13はタンク内の圧力を検出する圧力検出器13bを 有している。また排出経路14には、第1のフィルタタンク13内の濾材の洗浄が行 なわれた後に再度濾過が開始された際の濾過能力の低下を防止するために、不完 全な濾過状態の清水をタンク13内より汚液槽11aに戻すと共にこの還流を制御す る弁V14を備えた経路14cが経路14aより分岐して設けられている。
【0012】 さらに、エア供給路16aとエア排出経路17との間には、第3のエアバルブAV13 を有するバイパス経路17aが連通している。 また、沈殿槽15の上部側及び第2のフィルタタンク19の底部側には夫々フロー ト15a及び19cが設けられている。さらに第2のフィルタタンク19のフロート19 cと内底面との間には、スラッジが除去された汚液を汚液槽11aに還流させるた めに弁V17を有し、かつ、前記還流経路18bに連通する汚液排出経路19e が設け られている。 なお、工作機械の加工液タンクからは、弁V18を有する排液経路を介して汚液 槽11aに加工汚液が供給される。 また、清水槽11bに貯溜されている清浄加工液はポンプP2により汲み上げられ て放電加工機等の加工液槽に供給される。 上記回路を有するフィルタ装置における制御は、図1に示される入力手段20に より制御内容を入力し、加工液濾過制御回路21が所定の処理を行ない放電加工機 又はワイヤカット放電加工機(何れも図示せず)の制御装置29との間の信号のや りとりに基づいて濾過制御が行なわれる。 前記加工液濾過制御回路21は、図1に示されるように、入力手段20からの指令 が入力される設定手段22と、前記フィルタタンク13の圧力検出器13bからの検出 信号と設定手段22により設定された指令設定信号とに基づいてタンク13内の圧力 を判断する圧力判断手段23と、加工汚液の濾過作業の夫々の行程の動作時間を設 定するタイマ回路24と、種々の判断処理を行ないポンプ・各弁及びエアバルブに 対する制御内容を決定する指令手段25と、この指令手段25の指令に基づいて前記 エア供給源16に対して駆動指令を送出するエア供給制御手段26と、前記指令手段 25の指令に基づいて2つのポンプP1及びP2の駆動を制御するポンプ駆動制御手段 27と、前記指令手段25の指令に基づいて弁V10ないしV18を制御する及びエアバ ルブ開閉制御手段28と、より構成されている。 上記濾過制御回路21の動作について説明する。 加工液濾過制御回路21は圧力検出器13bからの信号が入力される圧力判断手段 23を有する。圧力判断手段23は所定の圧力が基準値として設定されており、圧力 検出器13bからの検出値と設定された基準値を比較し、比較信号を指令手段25に 出力する。圧力判断手段23の基準値は入力手段20か加工制御装置29の指令により 設定手段22を介して変更可能に構成されている(この基準値は可変幅でなく固定 のものでもよい)。
【0013】 また、タイマ回路24の設定時間も圧力判断手段23の基準値と同様に設定変更可 能になっている。 タイマ回路24は指令手段25からのセット信号を受けて計数を開始し、設定値に 到達した時に指令手段25に信号を送る。そして行程の終了とともに指令手段25が タイマ回路24にリセットの信号を送る。 エア供給制御手段26、ポンプ駆動制御手段27、バルブ開閉制御手段28は、各々 指令手段25の指令信号を受けてエア供給源16の駆動・停止、ポンプP1及びP2の駆 動・停止、弁V10からV18の開閉を行うよう各々に合致した値の信号を送る。
【0014】 次に上記構成を有するこの考案の第1実施例に係るフィルタ装置10の動作につ いて説明する。 この第1実施例に係るフィルタ装置10は、通常濾過行程、濾材洗浄行程、汚液 排出沈殿行程、沈殿スラッジ分離行程、再濾過準備行程、及びスラッジ廃棄行程 の6つの行程を含んでいる。各行程の詳しい動作については後述するので、ここ では通常濾過行程、濾材洗浄行程及び汚液排出行程の3つについてその概略を説 明する。 まず、通常濾過行程においては、弁V10及びV11のみを開き、他の全ての弁及 びエアバルブを閉じるように弁及びエアバルブ開閉制御手段28からの信号により 弁及びエアバルブを制御し、かつ、ポンプ駆動制御手段27からの信号によりポン プP1を駆動する。これにより、第1のフィルタタンク13内に汚液槽11aより加工 機の汚液が供給され、フィルタ13aにより加工汚液の濾過が行なわれる。濾過行 程の初期においては、濾過液中にスラッジ等が若干含まれている虞れもあるので 、弁開閉制御手段28は、初めに弁V12を閉め弁V14を開いて濾過液を汚液槽11a に還流し、次いでスラッジ等の含有の虞れがなくなった時点で弁V14を閉めて弁 V12を開いて清浄液を清液槽11bに供給する。
【0015】 次に濾材洗浄行程においては、フィルタタンク13に連通する全ての液体流通弁 V10,V12,V13及びV14を閉めて、エアバルブAV2をAV3を閉じ、かつエアバ ルブAV1を開くように、弁及びエアバルブ開閉制御手段28が弁制御を行なう。こ れによりタンク13内へは、その底部側よりエアが供給され、フィルタ13aに目詰 まりしている濾材を逆洗と同様に撹拌して濾材からスラッジを振り落とし、両者 を分離する。一定時間の経過をタイマ回路24により計測した後、濾材の洗浄が終 了する。
【0016】 次に、汚液排出行程においては、弁V13のみ前記開閉制御手段28により開き、 エアバルブAV11も含めて全ての弁及びバルブを閉とし、タンク13内のスラッジ濃 縮汚液を沈殿槽15へ排出する。沈殿槽15内では、底部側にスラッジが沈殿し、上 部側には上澄み液が貯溜される。この後、前記開閉制御手段28が、弁V15及びV 10を開とすれば上澄み液は、汚液槽11aに還流される。また、弁V16を開くと、 濃縮されたスラッジ液が第2のフィルタタンク19へ排出され、紙、布等のフィル タ19d によりこのスラッジ液が濾過されてその濾液は弁V17及びV10を開とすれ ば汚液槽11aに還流される。このとき、弁V10を閉めてポンプP1を駆動するよう に制御内容を設定しておけば、中間的な行程を介することなく汚液槽11aを経由 しないで第1のフィルタタンク13へ直接これらの一次派環液が供給される。以上 のようにして濾過動作が行なわれ、これが繰り返される。
【0017】 次に、この考案の第2実施例に係るフィルタ装置について図2及び図3を参照 して説明する。
【0018】 図2には、この第2実施例によるフィルタ装置30の概略構成が示されている。 図中、符号31は汚液槽31a及び清液槽31bを有するリザーブタンクであり、32は 、ポンプP1及び弁V31を備えた汚液供給経路である。33は金鋼等のフィルタ33a を有する第1のフィルタタンク、34は弁V32を有する清液供給経路34a、弁V33 を有する汚液排出経路34b、及び弁V34を有する再起動時濾液排出経路34cより 成る液流通経路である。35は、スラッジ沈殿槽、36はエア供給源、37はエアバル ブAV32を有するエア排出経路、38は弁V35を有する汚液還流経路38a及びスラッ ジの含まれた汚液を通水する経路38bより成る排液経路、そして39は紙フィルタ 39aを有する第2のフィルタタンクである。
【0019】 上述したポンプP1及びP2、エアバルブAV31及びAV32、並びに弁V31〜V36には 、図1に示されたものと同一の詳細構成を有する濾過制御回路からの指令信号が 供給されている。
【0020】 次に、上記構成を有する第2実施例に係るフィルタ装置の動作について図3を 用いて説明する。 このフィルタ装置の動作は、図3に示されるように、通常濾過行程ST0,濾材 洗浄行程ST10,汚液排出沈殿行程ST20,沈殿スラッジ分離行程ST30,再濾過準備 行程ST40,及び、スラッジ廃棄行程ST50の6つのステップより説明される。 まず、通常濾過行程ST0においては、経路32に設けられた弁V31と経路34aに 設けられた弁V12を開く(ステップST1)。このとき、経路34bに設けられた弁 V33及び経路34cに設けられた弁V34が閉じらているか否かを確認する(ステッ プST2)。このようにして経路32,タンク33及び経路34aよりなる加工液循環回 路を形成する(ステップST3)。次に、ポンプP1を駆動する(ステップST4)。 これにより、ポンプP1によりリザーブタンク31の汚液槽31aよりスラッジ等によ り汚染された使用済み加工液(汚液)が汲み上げられ、経路32及び開放状態とな った弁V31を介して珪砂等の濾材が填装された第1のフィルタタンク33に供給さ れる。汚液に含まれるスラッジは濾材により吸着されて除去され、ついで金網等 のメインフィルタ33aにより濾材・スラッジ等の固形物のみ捕捉されて浄化され た清浄水は排水経路34の清浄水用の経路34a及び開放状態となったバルブV32を 介して清水槽31bに通水される。このとき、流体用の弁V33及びV34並びにエア バルブAV31及びAV32はいずれも閉塞状態となっている。 このような動作を一定時間が経過するまで行なうか、または、第1のフィルタ タンク33内の圧力を圧力検出素子等により検知して、フィルタ33aの目詰まり等 を判定する(ステップST5)。目詰まりが発生していないものと判断されている 間は、ステップST1ないしST4の過程を繰り返して通常の濾過行程ST0が続行さ れる。次に、上記ステップST5の判断ブロックにおいて、フィルタ33aが目詰ま りしているものとされた場合には、ポンプP1の駆動を停止した(ステップST6) 後、動作は次の行程へと移行する。
【0021】 濾材洗浄行程ST10においては、第1のフィルタタンク33に連通する経路32,34 a,34b及び34cに夫々設けられた全ての液体用の弁V31,V32,V33及びV34 を閉じる(ステップST11)。次に、エアバルブAV31及びAV32を開き(ステップST 12)、エアコンプレッサ等のエア供給源36を駆動させてタンク33内にエアを注入 する(ステップST13)。これによりタンク33の液中で気泡がタンク下側に発生し て上昇することなり、濾材としての砂は撹拌されて濾過行程ステップST0で捕捉 されたスラッジは砂より分離される(ステップST15)。次に、判断ステップST16 において、一定時間が経過したか否かが判断されて一定時間経過前であれば動作 はステップST11ないしST15の動作を繰り返し、一定時間が経過したものと判断さ れた場合には、動作は次の行程に移行する。
【0022】 汚液排出沈殿行程ST20では、まず、経路34bに設けられた弁V33を開き(ステ ップST21)、経路38aの弁V35及び経路38bの弁V36の両者が共に閉じられてい るか否かが確認される(ステップST22)。弁V36が閉じられていることが確認さ れると、エアバルブAV32が閉じられる(ステップST23)。次に、エア供給源36を 駆動してタンク33内にエアを供給すると、タンク33内の圧力が上昇し(ステップ ST24)、スラッジにより濃縮された汚液は正圧側のタンク33から負圧側の沈殿槽 35へ送られる(ステップST25)。フィルタタンク33内は次の濾過行程に備えてス ラッジが完全に除去されている必要があるので、スラッジが含まれる汚液がタン ク33内より全て排出されたか否かが判断される(ステップST26)。全て排出され ていないと判断された場合には、上記ステップST24及びST25の動作が繰り返され 、汚液が全て排出されたものと判断された場合には、弁V33及びエアバルブAV31 が閉じられる。このとき沈殿槽35内では加工液中のスラッジがタンクの底部側に 沈殿していることになる。この後の動作としては、再濾過準備行程ST40を経て再 び通常濾過工程に復帰してもよいが、まず一連の動作を説明したほうが理解が容 易となるので、沈殿スラッジ分離行程ST30及びスラッジ廃棄行程ST40につき説明 する。
【0023】 次の沈殿スラッジ分離行程ST30においては、沈殿槽35の底部側に沈殿している スラッジを排出するために、まず経路38bの弁V36を一定時間開いて沈殿槽35の 底部に沈殿しているスラッジを加工液と共にのフィルタ39aが設けられた第2の フィルタタンク39に供給する。第2のフィルタ39aは布またはペーパーフィルタ 等より構成されているので、加工液のみをタンク39の底部に落下させて子のスラ ッジが除去された加工液をリザーブタンク31の汚液槽31aに還流させる。 一方、沈殿されていたスラッジが全てフィルタ39aに排出された時点で、経路 38aの弁V35を開き経路38bの弁V36を閉じると、沈殿槽35内の上澄み液は経路 38aを介して直接汚液槽31aに還流される(ステップST33)。この後、汚液排出 沈殿行程ST20の場合と同様に、動作を再濾過工程ST50に進めてもよい。
【0024】 スラッジ廃棄行程ST40においては、第2のフィルタタンク39のフィルタ39aが 加工液をすっかりタンク39に落下させて水切りされているか否かが判断される( ステップST41)。もしも水切りされていない場合には、すっかり水切りされるま で確認が行なわれるが、第2のフィルタタンク39のフィルタ39aが完全に水切り されている場合には、フィルタ39aに装着された濾紙と共にスラッジが廃棄され る。
【0025】 再濾過準備行程ST50においては、経路34aの弁V32を閉じると同時に経路34c の弁V34を開き、さらに経路32の弁V31を開いてポンプP1を駆動する(ステップ ST51)。ポンプP1の駆動により経路32,タンク33及び経路34の分岐経路34cから 汚液槽31aに至る循環回路が形成され、濾過されて清浄水となった加工液は清水 槽31bに供給されるのではなく、汚液槽31aに還流されることになる(ステップ ST52)。これは、濾材洗浄後に再度濾過を開始してから暫くの間は、フィルタタ ンク33の濾過能力が低下するので、この間に濾過された液は再利用のための加工 液として用いないようにするためである。
【0026】 次に、この考案の第3実施例に係るフィルタ装置につき、図4を用いて説明す る。 図4において、フィルタ装置40は、汚液槽41a及び清水槽41bよりなるリザー ブタンク41と、ポンプP1を挟む流体弁V41及びV42を有する経路42aと、濾材が 充填されたフィルタタンク43と、弁V43を有する経路44a及び弁V44を有する経 路44bを含む濾過液排出経路44と、沈殿タンク45と、フィルタタンク43へエアバ ルブAV41を介してエアを供給するエア供給源46と、エアバルブAV42を介してフィ ルタタンク43内のエアを排出する排気経路47と、沈殿タンク45の底部よりバルブ V46を介してスラッジを回収するための経路48と、スラッジを回収するための交 換用フィルタ49a及び49bを有する第2のフィルタタンク49と、より構成されて いる。なお、経路22は弁V41を閉めた後ポンプP1の駆動により沈殿タンク45より 弁V45を介してに経路42aに至る分岐経路42bを含んでいる。この分岐経路42b は沈殿タンク45内の上澄みをフィルタタンク43に戻すために設けられている。ま た、濾過されて清水槽41bに貯溜された清水はポンプP2により加工機本体側の加 工液タンクに供給される。この第3実施例のフィルタ装置40にも第1実施例と同 一構成を有する濾過制御回路21が設けられている。
【0027】 上記構成を有する第3実施例に係るフィルタ装置40の概略的な動作につき説明 する。 まず、濾過行程においては、弁V41を開き弁V45を閉としてポンプP1を駆動さ せると、汚液槽41aに貯溜されている加工液の汚液は経路42aをフィルタタンク 43の上方より珪砂等の濾材が充填されたタンク内に供給される。このとき、弁V 43が開かれると共に弁V44は閉じられているので、上方より供給された汚液はタ ンク内を濾材により濾過されながら落下した後、清水槽41bに貯溜される。 次に、エア逆洗行程においては、濾材にスラッジ等が付着する程度の時間だけ 濾過行程が継続されると、エアバルブAV41を開くと共にエア供給源46を駆動させ てフィルタタンク43の下方より強制的にエアを供給する。これにより、タンク下 方側で目詰まりを起こし掛けていた濾材は逆洗と同じような状態でタンク内で撹 拌される。この撹拌により濾材の珪砂等よりスラッジが分離されタンク内におい て濾材は上方へスラッジを含む汚液は下方へと移動する。このとき、フィルタタ ンク43内の圧力が著しく上昇し、作業に危険性のある場合にはバルブAV42を開い てタンク43内を減圧する。 このとき、弁V43を閉じて弁V44を開いてやるとスラッジを含む濃縮された汚 液は沈殿タンク45内に供給されて貯溜される。これが汚液排出行程である。 次に、汚液沈殿行程においては、貯溜されている濃縮汚液の中から、まず、ス ラッジをタンク底部に沈殿させる。沈殿タンク45内の濃縮汚液がスラッジと上澄 みとに分離された後、弁V46を開いて経路48を通水状態とすると、タンク底部側 のスラッジは汚液と共に第2のフィルタ49に供給され、ここでスラッジのみ完全 に分離される。ここで、第3実施例における第2のフィルタ49は、第1実施例の ものと同様に、2つのフィルタタンク49a及び49bを有しているので、一方のタ ンクの濾過能力が低下すると図示されない回転機構等により他方のタンクに切替 えてスラッジ除去を続けることができる。
【0028】 それと同時に、弁V41,弁V43及び弁V44を閉め、かつ、弁V45及び弁V42を 開いてポンプP1を駆動すると、沈殿タンク45内の上澄み液は弁V45,ポンプP1及 び弁V42を介して第1のフィルタタンク43内に還流される。これが上澄み液還流 行程であり、タンク45底部のスラッジが排出された時点で弁V48を閉めるとタン ク45内は上澄み液のみとなるので、この上澄み液を再度汚液槽に戻す繁雑さを避 けるためにスラッジの除去された状態のものを直接第1のフィルタタンク43に還 流している。 以上の一連の動作を繰り返すことにより効率が良く、かつ、時間の短縮された 濾過作業を行なうことができる。
【0029】 次に、この考案の第4実施例に係るフィルタ装置につき図5及び図6を参照し つつ説明する。 図5には、第4実施例に係るフィルタ装置50の概略構成が示されている。即ち フィルタ装置50は、汚液槽51a及び清水槽51bよりなるリザーブタンク51と、2 つの弁V51及びV52に挟まれたポンプPを有する経路52と、珪砂等の濾材が充填 された2つのフィルタタンク53a及び53bよりなる一次フィルタタンク53と、弁 V53を介してタンク53により濾過された清浄水を清水槽51bに送水する経路54a ,タンク53aより再濾過開始時に汚液を還流するための弁V54を有する経路V54 b及びスラッジの含まれた逆洗液を排出するための弁V55を有する経路54cより なる経路54と、タンク53の底部側よりエアを供給するためのエアバルブAV52を有 するエア経路56a及びエアバルブAV51を有するタンク53上部側へのエア経路56b を備えかつ排気用のエアバルブAV53を有する経路に接続されたエア供給源56と、 第1の一次タンク53a内の圧力を測定する圧力計57a及び第2の一次タンク53b 内の圧力を測定する圧力計57bと、タンク53より排出されたスラッジにより濃縮 された汚液を収容する沈殿槽55と、沈殿槽55底部に沈殿されたスラッジを排出す ると共に弁V56を有する経路58と、スラッジ除去用の濾紙等のフィルタ59d及び 59dを夫々備えた2つのタンク59a及び59bを有する二次フィルタタンク59と、 より構成されている。この第4実施例のフィルタ装置50にも、第1実施例と同一 構成の濾過制御回路21が設けられている。
【0030】 この第4実施例によるフィルタ装置50の構成上の特徴は一次フィルタタンク53 が複数設けられていること、夫々のタンクに圧力計57a及び57bが設けられてい ること、及びエア給排気経路56a及び56bが緻密に配設されていること、の3つ である。 上記構成を有する第4実施例に係るフィルタ装置50の動作につき図6を参照し ながら説明する。なお、図6のフローチャートにおいて、ブロックの左欄は濾過 からスラッジ除去までの各行程を示し、右欄はこれに対応するバルブ動作を示し ている。 まず、ステップST61において、約30秒にわたり汚液濾過の開始動作が行なわれ る。この濾過開始行程は一次フィルタタンク内に汚液を供給して珪砂等の濾材が 充填されている2つの一次タンク53により汚液の濾過を濾過する際に濾過能力が 充分でないために、濾過開始直後の濾過が不充分な加工液を汚液槽51aに戻して やるようにしたものである。従って、このときのバルブ動作は弁V51,V52及び V54並びにエアバルブAV53を開とした状態でポンプPをオンにする。 次に、濾過ステップST62において、汚染された加工液の濾過が継続的に行なわ れる。このとき、エアバルブAV53及び弁V54は閉とされるが、弁V51及びV52は 開のままとされ、また、リザーブタンク51の清水槽51bに至る経路54aの弁V53 も開かれる。この濾過ステップST62は、タンク53a及び53bに夫々設けられた圧 力計57a及び57bが所定の圧力となるまで継続して行なわれる。 次の上水抜き行程は、タンク53a及び53b内の濾材である砂の洗浄に先立って 沈殿槽55を準備するためのものである。ステップST63に記載のように、沈殿槽55 内のフロート55aがオフとなるまで弁V51,V52,V53及びV57を開いて、ポン プPを駆動させる。これにより、汚液槽51aからの汚液と沈殿槽の上澄み液とが 夫々弁V51及びV57を介しポンプPを経て弁V52からタンク53a及び53bに供給 され、濾過が行なわれて弁V53を介して清水槽51aに濾過された加工液が回収さ れる。 ステップST64は、二次フィルタタンク59としての濾過ボックス内の水抜きを行 なう行程である。フロート59cがオフとなるまでフィルタタンク59内の水抜きが 行なわれる。従って、このときのバルブ動作は、弁V51,V52,V53及びV58を を開放してポンプPを駆動することにより経路52を流通状態とし、タンク53a及 び53b内で濾過が行なわれる。 次のステップST65では、沈殿槽55内の底部に堆積している沈殿物を排出する行 程である。バルブ動作としては、弁V51,V52,V53及びV56を開放しポンプP の駆動を継続する。この行程はスラッジがどの程度の時間の濾過作業により堆積 されるのかが経験的にわかるので、一定のサイクル毎に設定されている。これに より、スラッジ等の沈殿物は何れかのタンク59a又は59bの濾紙59dに排出され て一定量が溜った時点で濾紙59dと共に廃棄される。濾過ボックスとしての二次 フィルタタンク59はタンクを2つ有しており、排出経路58を図示されない回転機 構等により逐次切替えることが可能な構成となっているので、一方のタンク59a 又は59bのスラッジを廃棄しているときには他方のタンク59b又は59aがスラッ ジを回収することになる。 次に、ステップST66において、一次フィルタタンク53の水位を下げる。この行 程は濾材としての砂の洗浄行程の前に3秒程度行なわれるもので、一次フィルタ タンク53の2つのタンク53a及び53b内の水分をなるべく少なくしておくための ものである。バルブ動作はエアバルブAV51を開放すると共に弁V55を開いて沈殿 槽55に至る排出経路54cを連通状態とする。このとき、ポンプPは停止されると 共に弁V51及びV52も閉じられているので、一次フィルタタンク53内の水位は下 降する。
【0031】 次いで、ステップST67において、濾材としての砂の洗浄が行なわれる。これは エアの逆流により加工液・濾材及びスラッジを撹拌させて濾材に付着しているス ラッジを砂(濾材)より分離するために行なわれるものである。このときのバル ブ動作は、エアバルブAV52及びAV53を開放し他の全ての弁及びエアバルブを閉じ ると共にポンプPの駆動も停止する。
【0032】 最後に、ステップST68において、一次フィルタタンク53から沈殿タンク55に対 して洗浄水の排出が行なわれる。ポンプPはオフのまま弁V55のみ開放し、エア バルブAV51を開くと、一次フィルタタンク53の上方よりエアが供給されタンク53 の底部側より経路54cを介してスラッジを含む汚液が沈殿槽55に排出される。
【0033】 以上のようにしてこの第4実施例に係るフィルタ装置の一連の動作が繰り返さ れることになる。
【0034】
【考案の効果】
以上、詳細に説明したようにこの考案に係るフィルタ装置によれば、放電加工 機の加工液の濾過を砂等の濾材を用いて行なうものにおいて、濾材より加工屑等 のスラッジを除去するために主たるフィルタタンク内に底部側よりエアを注入し て濾材を撹拌し、これにより濾材よりスラッジを分離して濾材の再生を図るよう にしたので、放電加工液の濾過性能を著しく向上させることができると共に、濾 過時間の短縮を図ることができ、併せて加工液用の濾過装置の小型化と低コスト 化を図ることもできる。また、フリーメンテナンス化を図ることにより放電加工 機の連続運転も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例に係るフィルタ装置の概略
構成を示すブロック回路図である。
【図2】本考案の第2実施例に係るフィルタ装置の概略
構成を示す回路図である。
【図3】第2実施例に係るフィルタ装置の概略構成を示
す回路図である。
【図4】第3実施例に係るフィルタ装置の動作を説明す
るフローチャートである。
【図5】本考案の第4実施例に係るフィルタ装置の概略
構成を示す回路図である。
【図6】第4実施例に係るフィルタ装置の動作を説明す
るフローチャートである。
【図7】従来のフィルタ装置の概略構成を示す回路図で
ある。
【符号の説明】
11,31,41,51 リザーブタンク 11a,31a,41a,51a 汚液槽 11b,31b,41b,51b 清水槽 13,33,43,53 フィルタタンク 13a,33a フィルタ 16,36,46,56 エア供給源(撹拌手段) 16a,36a,46a,56a エア供給経路 AV11,AV21,AV41,AV52 開閉制御弁 15,35,45,55 沈殿槽 19,39,49,59 第2のフィルタタンク

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】放電加工で発生するスラッジにより汚染さ
    れた加工液を濾過するためこのスラッジを吸着する粒状
    の濾材が封入されたフィルタタンクと、 上記フィルタタンクの底部側よりエアを強制的に供給し
    てタンク内を撹拌し上記濾材に吸着されたスラッジを振
    り落とす撹拌手段と、 濾材から分離されたスラッジにより濃縮された汚液を貯
    溜してスラッジを沈殿させ汚液を更に濃縮させる沈殿槽
    と、 より構成されていることを特徴とする放電加工機用加工
    液のフィルタ装置。
  2. 【請求項2】加工汚液が貯溜されている汚液槽と、濾過
    されて清浄液として再生された加工液を貯溜する清水槽
    とを有するリザーブタンクと、 上記汚液槽の汚液を濾過するための濾材が収容されると
    共にこの濾材の流出を阻止するフィルタを有するフィル
    タタンクと、 上記フィルタタンクの底部側に一端が連通するエア供給
    経路と、 上記エア供給経路の他端が接続されると共に、このエア
    供給経路を介して上記フィルタタンクにエアを供給する
    エア供給源と、 上記フィルタタンク内の濾材がスラッジにより汚染され
    てフィルタに目詰まりが発生した際に、濾材を撹拌しス
    ラッジを振り落とすためタンク内に底部側よりエアが供
    給されるように上記エア供給経路を開放状態とする開閉
    制御弁と、 よりなる請求項1に記載の放電加工機用加工液のフィル
    タ装置。
  3. 【請求項3】上記汚液槽に貯溜された汚液を上記フィル
    タタンクに汲み上げるためのポンプを有すると共に、こ
    の汲み上げのタイミングを調整するための流体弁を備え
    た汚液汲上げ経路と、 濾過されて清浄液となった加工液を上記清水槽に排出す
    ると共に濾材の浄化が行なわれている間、上記フィルタ
    タンクから清水槽への加工液の排出を阻止する流体弁を
    備えた排出経路と、 上記排出経路の途中から排出液を分岐して導出すると共
    に流体弁を有する第2の排出経路と、 上記フィルタタンク内の撹拌により濾材より振り落とさ
    れたスラッジで濃縮された汚液を上記第2の排出経路を
    介して受け入れると共に、この濃縮汚液を貯溜すること
    により上記スラッジを沈殿させる沈殿槽と、 上記沈殿槽に沈殿されたスラッジを濾過するフィルタを
    備え、スラッジが除去された加工液を上記汚液槽に還流
    する第2のフィルタタンクと、 を備えた請求項2に記載の放電加工機用加工液のフィル
    タ装置。
  4. 【請求項4】上記第2のフィルタタンクは、複数の紙フ
    ィルタを並列的に備え、上記沈殿槽から供給されるスラ
    ッジ及び汚液を一定時間毎に順次別個の紙フィルタによ
    り濾過して上記汚液槽に還流するように構成された請求
    項3に記載の放電加工機用加工液のフィルタ装置。
  5. 【請求項5】上記フィルタタンクは、粒状の濾材と金網
    状のフィルタとより成る同一構造の複数のタンクより構
    成され、夫々のタンクの底部には上記エア供給経路が夫
    々接続されて各タンク毎にエア供給源よりエアが供給さ
    れて夫々のタンク内の撹拌が行なわれるように構成され
    た請求項2に記載の放電加工機用加工液のフィルタ装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003326114A (ja) * 1999-05-27 2003-11-18 Sanyo Electric Co Ltd 排水の濾過方法

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JP4632635B2 (ja) * 1999-05-27 2011-02-16 三洋電機株式会社 半導体材料の加工屑処理システム

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