JPH063659Y2 - パチンコ機の前面枠 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、合成樹脂の一体成形により形成したパチンコ
機の前面枠に関するものである。

［従来の技術］ 従来、合成樹脂からなるパチンコ機の前面枠は、実公昭
５２−５０８６９号公報、実開昭５４−７２１８７号公
報等で知られていて公知である。

一方、周知のにようにパチンコ機の前面枠の中央部には
窓孔が形成され、その窓孔の一側にガラス枠が開閉自在
に装着されており、さらにその窓孔の周縁部前面に開閉
錠に対する錠飾りや表示ランプが臨む枠飾り、下球皿を
備えた当板飾り等の飾り部材が装着されている。

［考案が解決しようとする課題］ ところで、上述のような飾り部材はガラス枠の開閉に支
障の無いように窓孔の周縁部の所定位置に正しく固着す
ることが要求される。このことは、前面枠の窓孔周縁部
にあらかじめ飾り部材の取付ベースを形成することによ
って簡単に解決できるのであるが、木材製の前面枠では
非常に手間が掛ってコスト高となり、目的達成が困難で
ある。

本考案は上記事情に鑑みて創案されたものである。

［課題を解決するための手段］ 本考案は、ほぼ中央部に窓孔が設けられた額縁状の前面
枠を合成樹脂の一体成形により形成すると共に、その前
面枠の前面に飾り部材の取付用ベースを一体に形成した
ものである。

［作用］ 飾り部材は、前面枠の前面に形成した取付用ベースによ
って容易に位置決めされ、所定位置に正しく取付けられ
る。

［実施例］ 以下本考案の一実施例を図面について明する。

第１図は本考案の一実施例の前面枠の斜視図である。前
面枠１は、上枠部２、左右の側枠部３及び４、下枠部５
により、ほぼ中央部に窓孔６が形成された額縁状の形状
をしている。前記窓孔６の周縁部で、上枠部２の前面に
は枠飾り７を取付けるための取付用ベース８が、右側枠
部３には錠飾り９を取付けるための取付用ベース10がそ
れぞれ突出形成され、さらに下枠部５には当板飾り11を
取付けるための取付用ベース12が突出形成されている。

そして、本考案はこれら飾り部材の取付用ベース８，1
0,12が形成された前面枠１を合成樹脂の一体成形により
形成したことを特徴としている。

これら取付用ベース８，10,12は枠飾り７、錠飾り９、
当板飾り11のそれぞれ外形状に合致するようにその形状
が選ばれ、それによって各飾り部材の正しい位置への取
付けを容易にしている。また、上枠部２の取付用ベース
８には、表示ランプ等を臨ませるための細長の貫通孔13
が形成され、右側枠部３の取付用ベース10には前面枠１
の開閉用シリンダ錠14を取付けるため円形の貫通孔15と
表示ランプを臨ませるための細長の貫通孔16が形成さ
れ、さらに下枠部５の取付用ベース12には操作用ハンド
ル取付用の貫通孔17と景品球を下球皿18に排出するため
の開口19及び下球皿18を取付けるための小孔20が形成さ
れている。

尚、本実施例において、窓孔６を囲むように前面枠１の
裏面側に遊技盤取付部材21を一体的に形成してもよく、
また前面枠１の前面に彫刻を施こすようにしてもよい。
これによって前面枠１に取付けるべき打球杆と遊技盤取
付部材21に取付けるべき発射レールとの位置関係が正確
になる上、前面枠１の美感が高められる。

本考案は、前記のような構成によりなるものであるか
ら、枠飾り７、錠飾り９、当板飾り11等の飾り部材は、
前面枠１の前面に一体的に形成された各取付用ベース
８，10,12によって取付位置が容易に決定され、常に正
しい位置に取付けることができる。

［考案の効果］ 以上のように、本考案は、前面枠を合成樹脂によって形
成することによって、飾り部材の取付用ベースの形成を
容易とし、かつ該取付用ベースによって飾り部材の正し
い位置への取付けを至極容易にすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例の前面枠の斜視図、第２図
は飾り部材を装着した状態の前面杆の斜視図である。 １…前面杆、６…窓孔、８，10,12…飾り部材の取付用
ベース。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ほぼ中央部に窓孔が設けられた額縁状の前
   面枠を合成樹脂の一体成形により形成すると共に、その
   前面枠の前面に飾り部材の取付用ベースを一体に形成し
   たことを特徴とするパチンコ機の前面枠。