JPS6038942Y2 - 仏壇用の彫刻 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は仏壇に使用される彫刻に関し、特に立体模様
の彫刻に関する。

仏壇は、各所に多くの彫刻が取り付けられて装飾される
。

従来の彫刻は、１枚の板に表面から彫刻模様を彫ったも
ので、立体感を増す為に、厚い木材を深く、しかも奥の
細部まで彫らねばならず、立体感の豊かなものは著しく
手間が掛って高価となる欠点があった。

この考案はこの欠点を除去すべく開発されたもので、複
雑な立体模様のものが簡単かつ容易に、しかも安価に多
量生産できる彫刻を提供するにある。

以下、この考案の実施例を図面に基いて説明する。

第１図に示す仏壇用の彫刻は、例えば仏壇内の上部前面
あるいは扉に配設されるもので、お互いに多少離されて
平行に配設された表板１と裏板２とからなる。

表板１はこれを貫通して彫刻孔３が穿設され、表面には
立体的な彫刻模様が彫られている。

彫刻孔３は、ここを通って裏板２表面の彫刻模様が充分
に見えるように、例えは最も幅の広い個所は、その幅が
１ｃｒｎ以上に形成されている。

最も一般的な実施例に於ては、この表板１は、第１図お
よび第２図に示す如く、外周部分を残して中央のほぼ全
体に彫刻孔３が刻設される。

裏板２は、彫刻孔３を通してここから見える個所、並び
にその周縁近傍には立体的な彫刻模様が刻設されており
、表板１の裏面から例えば５ｗ〜１０ｃｍ程離されて配
設されている。

表板１と裏板２との間隔は、彫刻模様の形状や大きさ、
並びに表板と裏板の厚さ等を考慮して最適値に決定され
、多くは１〜５ｃｍの範囲内に決定される。

表板１と裏板２には、例えば唐木が彫刻されたものが使
用され、両板は、第１図に示す如く、スペーサ４を介し
て互いに接着されてひとつに結合され、これが仏壇の所
定の位置に取り付けられる。

この考案に係る仏壇用の彫刻は、表板と裏板とに分離で
きると共に、両者が所定の間隔だけ離されて互いに連結
されたものであるから、両板材によって、極めて複雑で
審美性が高く、しかも立体感が豊かで裏の部分までも細
緻な模様のものも、両板材が別々に加工できることによ
って、著しく簡単で、しかも安価に多量生産できる卓効
があり、更に、豊かな立体感を有するにもかかわらず１
枚の板の厚さを薄くでき、これによって原料費も安価に
でき、更に又、両板材が直接接触する状態で配設されず
に多少路されて配設されるので、両板材の摸様の位置を
正確に合わせる必要がなく、摸様の位置ずれが全く問題
とならない。

よって、板材の彫刻並びに結合がいたって簡単にできる
効果もある。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図はこの考案の一実施例を示す彫刻の
断面図および正面図である。 １・・・・・・表板、２・・・・・・裏板、３・・・・
・・彫刻孔、４・・・・・・スペーサ。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）仏壇内に取り付けられる彫刻であって、この彫刻
   が表板と裏板とからなり、表板と裏板は表面に彫刻模様
   が刻設されており、かつ表板はこれを貫通して所要の大
   きさの彫刻孔が開口されており、なおかつ裏板は、表板
   の裏面から所要の間隔だけ離して配設されており、表板
   と裏板とて立体彫刻模様が形成された仏壇用の彫刻。
2. （２）表板と裏板との間隔が５ｒｒＵＩＬ〜１０ｃｍで
   ある実用新案登録請求の範囲第（１）項記載の仏壇用の
   彫刻。
3. （３）表板と裏板とが唐木である実用新案登録請求の範
   囲第（１）項記載の仏壇用の彫刻。