JPH063658B2 - 磁気記録再生装置の可変速サ−ボ装置 - Google Patents

磁気記録再生装置の可変速サ−ボ装置

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JPH063658B2
JPH063658B2 JP59083961A JP8396184A JPH063658B2 JP H063658 B2 JPH063658 B2 JP H063658B2 JP 59083961 A JP59083961 A JP 59083961A JP 8396184 A JP8396184 A JP 8396184A JP H063658 B2 JPH063658 B2 JP H063658B2
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康功 小堀
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信也 市村
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、可変速再生可能なヘリカルスキャン形の磁気
記録再生装置に係わり、特に、可変速再生、標準再生に
かかわらず、再生される映像信号中の水平同期信号の周
波数が変化しないようにすることができるようにした可
変速サーボ装置に関する。
〔発明の背景〕 従来、ヘリカルスキャン形の磁気記録再生装置におい
て、スローモーション再生、スチル再生、サーチ再生な
どの可変速再生を行なう場合には、磁気テープの走行速
度を記録時とは異ならせている。この場合、回転ヘッド
の回転速度は、通常、記録時に等しけ設定されている。
しかし、このように、磁気テープの走行速度のみを変化
させると、磁気テープと回転速度との相対速度が変化
し、これにともなって、磁気テープから再生される映像
信号中の水平同期信号の周波数が変化する。このように
水平同期信号の周波数が変化した再生映像信号をテレビ
ジョン受像機に供給すると、テレビ受像機の水平同期引
込み範囲に限界があることから、水平同期信号の周波数
がこの水平同期引込み範囲から外れた場合、水平同期が
乱れて再生画像が得られず、また、水平同期信号の周波
数がこの水平同期引込み範囲内にあっても、水平同期を
引込むために位相ずれが生じ、再生画面にゆれが生ずる
ことになる。
そこで、かかる問題を解消するために、従来、種々の方
法が提供されたが、その一例として、磁気テープの走行
速度に応じて回転ヘッドの回転速度を変化させ、任意の
可変速再生においても、再生映像信号中の水平同期信号
の周波数が、標準再生時における再生映像信号中の水平
同期信号の周波数とほぼ等しくなるようにした方法が知
られている。
第1図はかかる方法による従来の磁気記録再生装置の可
変速サーボ装置の一例を示す構成図であって、1は磁気
テープ、2,3は回転ヘッド、4はドラムモータ、5は
キャプスタンモータ、6は周波数発生器、7はコントロ
ールヘッド、8はタックヘッド、9は周波数発生器、1
0,11はモータ駆動回路、12,13は周波数−電圧
変換器、14,15は位相比較器、16はヘッド切換信
号発生器、17,18は分周器、19は分周比設定回
路、20は基準信号発生回路、21は復調回路、22は
水平同期信号分離回路、23は周波数−電圧変換器、2
4,25,26,27は切換スイッチ、28は出力端子
である。
同図において、切換スイッチ24〜27は、標準再生
時、接点A側に閉じ、可変速再生時には、接点B側に閉
じる。また、周波数発生器6はキャプスタンモータ5の
回転速度に比例した周波数の周波数信号Fを発生し、
周波数発生器9はドラムモータ9の回転速度に比例した
周波数の周波数信号Fを発生する。タックヘッド8は
ドラムモータ4の回転位相を表わすタック信号を発生
し、このタック信号はヘッド切換信号発生器16に供給
されて回転ヘッド2,3が順次磁気テープ1を再生走査
する毎にレベルが反転するヘッド切換信号SWが形成さ
れる。
まず、この従来技術の標準再生時における動作を説明す
る。
周波数発生器6から周波数信号F1は切換スイッチ24
を介して周波数−電圧変換器(以下、f−V変換器とい
う)12に供給され、周波数信号F1の周波数に応じて
電圧(すなわち、速度制御電圧)が形成される。この速
度制御電圧は加算器を介してモータ駆動回路10に供給
され、磁気テープ1の走行速度が記録時と等しくなるよ
うに、キャプスタンモータ5が速度制御される。
また、コントロールヘッド7からは磁気テープ1に記録
されたコントロール信号が再生され、このコントロール
信号は切換スイッチ25を介して位相比較器14に供給
される。この位相比較器14には、さらに、切換スイッ
チ26を介して基準信号発生回路20から基準信号Sが
供給され、コントロール信号と基準信号Sとが位相比較
されて両者の位相差を表わす電圧(すなわち、位相制御
電圧)が形成される。この位相制御電圧は加算器を介し
てモータ駆動回路10に供給され、キャプスタンモータ
5の回転位相が制御される。
一方、周波数発生器9からの周数信号F2はf−V変換
器13に供給され、この周波数信号F2の周波数に応じ
た電圧(すなわち、速度制御電圧)が形成される。この
速度制御電圧は加算器を介してモータ駆動回路11に供
給され、ドラムモータ4が、回転ヘッド2,3の回転速
度が記録時と等しくなるように、速度制御される。
また、ヘッド切換信号SWは位相比較器15に供給さ
れ、基準信号発生回路20からの基準信号Sと位相比較
されて両者の位相差を表わす電圧(すなわち、位相制御
電圧)が形成される。この位相制御電圧は切換スイッチ
27、加算器を介してモータ駆動回路11に供給され、
ドラムモータ4の回転位相が制御される。
以上のように、キャプスタンモータ5とドラムモータ4
とが夫々速度制御および位相制御されることにより、回
転ヘッド2,3は、磁気テープ1に関して記録時に等し
い相対速度で、かつ、磁気テープ1上のトラックを良好
なトラッキング状態で順次再生走査する。この結果、回
転ヘッド2,3から再生される映像信号は振幅が充分に
大きく、この映像信号を復調回路21で復調して出力端
子28に得られる映像信号は、S/Nが良好であり、し
かも、この映像信号中の水平同期信号の周波数は、記録
時における映像信号中の水平同期信号の周波数(以下、
かかる水平同期信号の周波数を標準水平周期周波数とい
う)に等しい。
次に、可変速再生におけるこの従来技術の動作を、磁気
テープ1を控訴走行せしめて映像信号を再生するサーチ
再生を例として説明する。
この場合には、切換スイッチ24〜27は接点B側に閉
じ、分周器17,18は分周比設定回路19によって分
周比が設定される。
いま、Nを2以上の整数として、N倍速サーチ再生とす
ると、分周器17,18の分周比はNと設定され、周波
数発生器6からの周波数信号F1は分周器17でN分周
される。分周器17の出力信号は切換スイッチ24を介
してf−V変換器12で速度制御電圧に変換され、加算
器を介してモータ駆動回路10に供給されてキャプスタ
ンモータ5が速度制御される。この速度制御により、分
周器17の出力信号の周波数が標準再生時の周波数信号
1の周波数と等しくなうように、キャプスタンモータ
5の回転速度が設定され、この結果、キャプスタンモー
タ5の回転速度は標準再生時のN倍となって磁気テープ
1は標準再生時のN倍の走行速度で高速走行する。
このために、コントロールヘッド7から再生されるコン
トロール信号の周波数も標準再生時のN倍となるが、こ
のコントロール信号は分周器18でN分周され、切換ス
イッチ25を介して位相比較器14に供給され、ヘッド
切換信号発生器16からのヘッド切換信号SWと位相比
較されて位相制御電圧が形成される。この位相制御電圧
は加算器を介してモータ駆動回路10に供給され、キャ
プスタンモータ5の回転位相が制御される。
一方、ドラムモータ4は、周波数発生器9、f−V変換
器13、加算器、モータ駆動回路11からなる速度制御
ループによって回転速度の制御がなされるが、さらに、
回転ヘッド2,3からの再生映像信号中の水平同期信号
の周波数が標準水平同期周波数となるように制御され
る。
すなわち、復調回路21からの再生映像信号は水平同期
信号分離回路22に供給されて水平同期信号HSが分離
される。この水平同期信号HSはf−V変換器23に供
給され、水平同期信号HSの周波数に応じた速度誤差電
圧が形成される。この速度誤差電圧は切換スイッチ2
7、加算器を介してモータ駆動回路11に供給され、再
生映像信号中の水平同期信号の周波数が標準水平同期周
波数数にほぼ等しくなるように、ドラムモータ4が速度
制御される。
このようにして、サーチ再生が行なわれ、この場合、磁
気テープ1と回転ヘッド2,3との相対速度が標準再生
時と等しくなり、再生映像信号中の同期信号の周波数は
標準水平同期周波数とほぼ等しくなる。
しかしながら、サーチ再生においては、各回転ヘッド
2,3は磁気テープ1を再生走査する毎に多数のトラッ
クを横切ることになり、通常、アジマス記録方式が採用
されていることから、回転ヘッド2,3がそれらのアジ
マス各に対応しない磁化方向のトラックを横切るときに
は、映像信号が再生されないし、このときにノイズが生
じて水平同期信号分離回路22からはこのノイズも出力
されることになる。このために、f−V変換器23から
得られる速度誤差電圧はこのノイズの影響を受け、ドラ
ムモータ4の速度制御に誤差が生じてしまう。このこと
は、アジマス記録方式によらないトラック間にカードバ
ンドを設ける記録方式においても同様であって、ガード
バンドによって生ずるノイズがドラムモータ4の速度制
御に誤差を生じさせる。
これを改善するためには、f−V変換器23の次段にノ
イズの影響を除くための時定数が大きいローパスフィル
タを設ける必要があるが、部品点数が増えるし、再生モ
ードの転換時における磁気テープ1の走行速度の切換え
に迅速に応答することができず、その間再生画像が乱れ
るという欠点がある。
また、サーチ再生時においては、ドラムモータ4の制御
系に位相制御ループが含まれないために、温度等のドリ
フトに大きく影響されるなどの多くの欠点があった。
以上は、サーチ再生以外の可変速再生についても同様で
あるが、特に、サーチ再生の場合に顕著である。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、上記従来技術の欠点を除き、比較的簡
単な回路構成でもって、回転ヘッドを磁気テープの走行
速度に応じた回転速度に迅速かつ正確に設定し、可変速
再生時における再生映像信号中の水平同期信号の周波数
を常時標準水平同期周波数にほぼ等しく保持することが
できるようにした磁気記録再生装置の可変速サーボ装置
を提供するにある。
〔発明の概要〕
この目的を達成するために、本発明は、キャプスタンモ
ータの回転速度を検出し、得られた検出出力信号によっ
てドラムモータの回転速度を変化させるようにした点に
特徴がある。
〔発明の実施例〕
以下、本発明の実施例を図面について説明する。第2図
は本発明による磁気記録再生装置の可変速サーボ装置の
一実施例を示す構成図であって、29は基準信号発生回
路、30はf−V変換器であり、第1図に対応する部分
には同一符号をつけている。
第2図において、基準信号発生回路29は、第1図の基
準信号発生回路20に対応するが、これから発生する基
準信号S′の周波数は、一定ではなく、周波数発生器6
からの周波数信号Fの周波数に応じて(したがって、
キャプスタンモータ5の回転速度に応じて)変化し、常
にヘッド切換信号SWや分周器18の出力信号の周波数
と等しく設定される。また、f−V変換器30の周波数
−電圧特性は、一定ではなく、やはり周波信号F1の周
波数に応じて変化する。
まず、標準再生時においては、分周器17,18は分周
比設定回路19によって分周比が1と設定され、第1図
に示した従来技術と同様に、キャプスタンモータ5は、
f−V変換器12に周波数信号F1が供給されることに
よって得られる速度制御電圧によって速度制御され、ま
た、コントロールヘッド7からのコントロール信号と基
準信号発生回路29からの基準信号S′とを位相比較器
14で位相比較することによって得られる位相制御電圧
によって位相制御される。この結果、磁気テープ1は記
録時と同一の走行速度で走行する。
一方、f−V変換器30は周波数信号F1の周波数に応
じた周波数−電圧変換特性が設定される。この周波数−
電圧変換特性によって周波数発生器9からの周波数信号
2はその周波数に応じた速度制御電圧に変換され、こ
の速度制御電圧によってドラムモータ4は速度制御され
るが、これによる回転ヘッド2,3の回転速度が記録時
と等しくなるように、f−V変換器30の上記周波数−
電圧変換特性が設定されるのである。
また、ヘッド切換信号発生器16からドラムモータ4の
回転速度に比例した周波数のヘッド切換信号SWが得ら
れるが、このヘッど切換信号SWの周波数と等しい周波
数の基準信号S′が発生するように、周波数信号F1
よって基準信号発生器29が制御される。位相比較器15
はヘッド切換信号SWと基準信号S′とを位相比較して
位相制御電圧を発生し、この位相制御電圧は加算器を介
してモータ駆動回路11に供給されてドラムモータ4の
位相制御が行なわれる。
以上のように、標準再生時では、第1図に示した従来技
術と基本的には同様の動作をなし、基準信号S′を基準
としてコントロールヘッドで再生されるコントロール号
の位相と回転ヘッド2,3の回転位相が所定の関係に保
持され、回転ヘッド2,3は磁気テープ1上のトラック
を正確に再生走査する。
次に、サーチ再生の場合には、分周比設定回路19によ
って分周器17,18の分周比がNと設定され、上記と
同様にキャプスタンモータ5が速度制御および位相制御
されて磁気テープ1は標準再生時のN倍の速度で走行す
る。
一方、f−V変換器30は周波数信号F1の周波数に応
じた周波数−電圧変換特性が設定され、この周波数−電
圧変換特設にもとづいてドラムモータ4が速度制御され
る。また、基準信号発生回路29も周波数信号F1によ
って制御され、ヘッド切換信号SWに等しい周波数の基
準信号S′を発生する。この基準信号S′とヘッド切換
信号SWとは位相比較器15で位相比較されて位相制御
電圧が形成され、この位相制御電圧が加算器を介してモ
ータ駆動回路11に供給されてドラムモータ4が位相制
御される。
なお、位相比較器14では、この基準信号S′と分周
器18によってN分周されたコントロール信号とが比較
されて位相制御電圧が得られるが、この位相制御電圧に
よってもキャプスタンモータ5は若干速度制御されてお
り、このために、磁気テープ1の走行速度は標準再生時
の正確にN倍ではなく、これよりも若干ずれている。す
なわち、いま、磁気テープ1の走行速度が正確に標準再
生時のN倍とすると、分周器18の出力信号の周波数は
標準再生時のコントロール信号の周波数に等しい。しか
し、f−V変換器30の周波数−電圧変換特性が標準再
生時と異なるために、ドラムモータ4の回転速度も標準
再生時とは異なり、この結果、ヘッド切換信号SWや基
準信号S′の周波数も標準再生時とは異なる。そこで、
基準信号S′と分周器18の出力信号との間に周波数差
が生じ、これに応じて位相比較器14の出力信号に速度
制御電圧が混入するのである。キャプスタンモータ5は
この速度制御電圧によっても速度制御され、この結果、
磁気テープの走行速度は標準再生時のN倍よりも若干ず
れて、基準信号S′と分周器18の出力信号との周波数
が等しくなる。
これによって、基準信号S′を基準として再生されたコ
ントロール信号の位相と回転ヘッド2,3の回転位相と
が所定の関係で設定され、再生画面上に現われるノイズ
バーの位置が固定される。
この実施例によると、回転ヘッド2,3の回転速度は、
磁気テープ1の走行速度に応じて変化し、サーチ再生に
おける両者の相対速度が標準再生時とほぼ等しくなり、
これによって、回転ヘッド2、3で再生される映像信号
中の水平同期信号の周波数は標準水平同期周波数にほぼ
等しい。この場合、回転ヘッド2,3の走行速度のかか
る変化は、周波数発生器6からの周波数信号F1の周波
数にもとづくものであるから、ドラムモータ4の速度制
御は安定に行なわれ、また、標準再生モード、サーチ再
生モード間の転換による磁気テープ1の走行速度の切換
えにも迅速に応答して回転ヘッド2,3の回転速度が変
化し、しかも、ドラムモータ4は位相制御されており、
したがって、再生画像の乱れやゆれは生じない。
また、この実施例は、第1図における切換スイッチ2
6,27や水平同期信号分離回路22,f−V変換器2
3などを省略でき、回路構成が簡略化される。
第3図は第2図の基準信号発生回路29とf−V変換器
30の一具体例を示すブロック図であって、31は制御
信号発生器、32は初期値設定回路、33はカウンタ回
路、34はラッチ回路、35はデジタル−アナログ変換
器、36は入力端子、37,38は補正回路、39は分
周器であり、第2図に対応する部分には同一符号をつけ
ている。
まず、f−V変換器30について第4図を用いて説明す
る。
周波数発生器9からの周波数信号F2と入力端子36か
らのクロックパルスCPとが制御信号発生器31に供給
され、ラッチパルスa,タイミングパルスbおよびクロ
ックパルスcを発生する。ラッチパルスaはクロックパ
ルスCPのうちの周波数信号F2の立上りエッジ後の最
初のパルスからなり、タイミングパルスbはクロックパ
ルスCPのうちの周波数信号F2の立上りエッジ後の2
番目のパルスからなる。また、クロックパスcはクロッ
クパルスCPから周波数信号F2の立上りエッジ後の最
初の2つのパルスを除いたものである。
クロックパルスcは補正回路37に供給され、周波数発
生器6から供給される周波数信号F1の立上りエッジ後
の最初の1パルスが除去される。補正回路37からのカ
ウントパルスdはカウンタ回路33に供給される。
そこで、初期値設定回路32はタイミングパルスbによ
って動作し、カウンタ回路33に初期値を設定する。そ
の後、カウンタ回路33はカウントパルスdをカウント
し、そのカウント値N1がラッチ回路34に供給され
る。ラッチ回路34にラッチパルスaが供給されると、
ラッチ回路34はそのときのカウント値N1をラッチす
る。ラッチされたカウント値はデジタル−アナログ変換
器35で変換され、速度制御電圧として加算器を介しモ
ータ駆動回路11に供給される。
ラッチ回路34でカウント値N1がラッチされると、直
ちに、タイミングパルスbによってカウンタ回路33は
初期値が設定され、再びカウントパルスdをカウントし
直す。
このようにして、カウンタ回路33は周波数信号F2
周期毎にカウントパルスdのカウントを繰り返す。そこ
で、回転ヘッド2,3(第2図)の回転速度が低下する
と、周波数信号F2の周期が長くなるので、この1周期
におけるカウンタ回路33のカウント値N1が増加して
ラッチ回路35でラッチされるカウント値が増加し、速
度制御電圧が高くなってドラムモータ4(第2図)が加
速される。
また、上記のように、カウントパルスdはクロックパル
スcから周波数信号F1の1サイクル当り1パルスづつ
除かれたものであるから、磁気テープ1(第2図)が高
速走行して周波数信号F1の周波数が高くなると、周波
数信号F2の1サイクル中にクロックパルスcから除か
れるパルス数は多くなるから、ラッチ回路35でラッチ
されるカウント値は低下する。この結果、磁気テープ1
の走行速度が増すと速度制御電圧が低下して回転ヘッド
2,3の回転速度が低下する。
このようにして、磁気テープ1の走行速度が変化して
も、磁気テープ1と回転ヘッド2,3との相対速度は一
定に保持される。
なお、磁気記録再生装置は、磁気テープを両方に高速走
行可能であって、いずれの走行方向でもサーチ再生が可
能であり、このために、上記の補正回路37では、クロ
ックパルスcからパルスを間引いてカウントパルスdを
形成していたが、磁気テープ1の走行方向に応じて補正
回路37でクロックパルスcにパルスを付加することも
必要である。このために、補正回路37としては、磁気
テープ1の走行方向に応じてクロックパルスcからパル
スを間引く機能とパルスを付加する機能とを切換えるよ
うにしている。
また、補正回路37で周波数信号F1の1サイクル毎に
クロックパルスcから間引く、あるいは付加するパルス
数を1としたが、必要に応じて複数個としてもよい。
次に、基準信号発生回路29について第5図を用いて説
明する。
入力端子36からクロックパルスCPは補正回路38に
供給される。補正回路38は、f−V変換器30の補正
回路37と同様に、クロックパルスCPから周波数信号
1の立上りエッジ後の最初の1パルスを間引く。この
結果、補正回路38からは、周波数信号Fの1サイク
ル毎に1パルスづつ間引きかれたクロックパルスeが得
られ、分周器39に供給される。分周器39は、たとえ
ば、一定範囲を繰り換しカウントするカウンタからなる
一定分周比の分周器であり、クロックパルスeを分周し
て基準信号S′を発生する、したがって、磁気テープ1
(第2図)の走行速度は高くなくなって周波数信号F1
の周波数が高くなると、補正回路38においてクロック
パルスCPから間引かれるパルス数は多くなるので、基
準信号S′の周波数は低くなる。
この場合、標準再生、サーチ再生にかかわらず、すなわ
ち、磁気テープ1の走行速度にかかわらず、基準信号
S′の周波数はヘッド切換信号SWの周波数と等しく設
定されるものであって、このためには、分周器39の分
周比やクロックパルスCPの周波数が所望の値に設定さ
れるが、これとともに、補正回路38で周波数信号F1
の1サイクル毎に間引かれるパルス数も、上記の1に限
定されることなく、所望の数に設定する。また、磁気テ
ーブル1の走行方向に応じて、補正回路38でパルスの
間引き機能と付加機能とを切換えるようにすることは、
補正回路37と同様である。
なお、第5図のN2は、分周器39をカウンタで構成し
た場合のカウント値を表わすものである。
第6図は第3図の補正回路37,38の一具体例を死す
回路図であって、40,41は入力端子、42は出力端
子、43,44はD形フリップフロップ回路、45はイ
ンバータ、46はナンドゲート、47はアントゲートで
ある。
同図において、入力端子40からは周波数発生器6から
の周波数信号F1が供給される。また、補正回路37で
ある場内には、入力端子41にはクロックパルスc(第
3図、第4図)が供給されて出力端子42にはカウント
パルスd(第3図、第4図)が得られ、補正回路38で
ある場合には、入力端子41にはクロックパルスCP
(第3図、第5図)が供給されて出力端子42にはクロ
ックパルスe(第3図、第5図)が得られるが、補正回
路37,38について一括説明するために、入力端子4
1には入力パルスPiが供給され、出力端子42には出
力パルスPoが得られるとする。
さて、入力端子40からの周波数信号F1はデータ入力
としてD形フリップフロップ回路(以下、D−FFとい
う)43に供給され、また、入力端子41からの入力パ
ルスPiはインバータ45で反転され、トリガー入力と
してD−FF43に供給される。したがって、D−FF
43では、反転入力パルスiの立上りエッジ(すなわ
ち、入力パルスPiの立上りエッジ)毎に周波数信号F
のレベルがサンプルホールドされる。D−FF43の
Q出力fはナンドゲート46に供給されるとともに、デ
ータ入力としてD−FF44に供給される。D−FF4
4には、トリガー入力としてインバータ45からの反転
入力パルスiが供給され、この反転入力パルスiの立
上りエッジでデータ入力fがサンプルホールドされる。
したがって、D−FF44の出力として、D−FF4
3のQ出力fよりも入力パルスPiの1サイクルだけ遅
れ、かつレベル反転されたパルスgが得られる。
このパルスgはナンドゲート46に供給され、このナン
ドゲート46からは、2つの入力、すなわち、D−FF
43のQ出力fとパルスgとが共に高レベルのときに低
レベルであり、これ以外では高レベルとなるゲートパル
スhが得られる。このゲートパルスhの低レベル期間
は、周波数信号F1の立上りエッジ後の入力パルスPi
最初の立下りエッジから次の立下りエッジまでの1サイ
クルの期間であり、したがって、アンドゲート47で
は、入力パルスPiは周波数信号F1の立上りエッジの直
後の1サイクルが除かれる。したがって、出力パルスP
は、入力パルスPiから周波数信号F1の1サイクル毎
に1パルスが除かれたパルスとなる。
第6図は入力パルスPiから周波数信号F1の1サイクル
毎に1パルスづつ間引くものであったが、次に、周波数
信号F1の1サイクル毎に1パルスづつ付加する場合に
ついて、第8図、第9図を用いて説明する。なお、第8
図において、48はインバータ、49,50はアンドゲ
ート、51はオア回路、52はT形フリップフロップ回
路(以下、T−FFという),53,54は入力端子で
あり、第6図に対応する部分には同一符号をつけてい
る。
入力端子53からは、第6図の入力パルスPiの2倍の
周波数のクロックパルスPi′が供給され、これがT−
FF52で2分されて入力パルスPiが得られる。この
入力パルスPiと入力端子40から供給される周波数信
号F1とは、D−FF43,44、インバータ45、ナ
ンドゲート46、アンドゲート50により、第6図と同
様に処理され、アンドゲート50から出力パルスPo
得られる。すなわち、この出力パルスPoは、入力パル
スPiから周波数F1の立上りエッジ直後の1サイクルが
間引きされたパルスであり、第6図の出力端子42に得
られる出力パルスPoと同じものである。
一方、入旅端子53からのクロックパルスPi′は、入
力端子54からアンドゲート49に供給される。また、
アンドゲート49には、ナンドゲート46の出力信号h
がインバータ48で反転され、ゲートパルスとして供
給されており、このゲートパルスの高レベル期間、ク
ロックパルスPi′の2サイクルがアンドゲート49を
通過する。ゲートパルスhの低レベル期間とゲートパル
スの高レベル期間とは一致するから、アンドゲート4
9,50の出力信号をオア回路51で加算して得られる出
力信号Po′は、入力パルスPiの1サイクルの間引き期
間に入力パルスPi′の2サイクルが挿入されたパルスで
あり、したがって、周波数信号Fの1サイクル毎に1
パルス付加されたことになる。
第3図の補正回路37,38としては、夫々第6図と第
8図とに示す補正回路でもって構成し、磁気テープの走
行方向に応じて切換使用すればよい。
なお、第8図において、入力端子54を常時低レベルに
設定し、アンドゲート49の一方の入力を常時低レベル
とすることにより、出力端子42に得られる出力パルス
o′はアンドゲート50の出力パルスPoと等しく、し
たがって、第8図の補正回路は第6図の補正回路と同じ
動作をなすから、アンドゲート49への入力パルス
i′の供給、遮断を選択可能としたゲートを設けるこ
とにより、第3図の補正回路37,38を第8図に示す
補正回路とすることができる。この場合、磁気テープの
走行方向に応じてこのゲートを制御する。
また、第6図および第8図の具体例では、D−FF4
3,44と2個のD−FFを用いたが、任意の数のD−
FFを直列接続することにより、初段のQ出力と終段の
出力とから入力パルスPiの任意のサイクルに等しい
幅のゲートパルスhが得られるから、入力パルスPi
ら周波数信号F1の1サイクウ毎に複数のパルス間引き
されたあるいは付加された入力パルスPoまたはPo′を
得ることができる。
さらに、上記実施例では、サーチ再生を例として説明し
たが、他の可変速再生についても同様の効果が得られる
ことはいうまでもない。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、磁気テープの走
行速度にかかわらず、磁気テープと回転ヘッドとの相対
速度を一定に保持することができて再生映像信号中の水
平同期信号の周波数を標準水平同期周波数にほぼ等しく
保持することができ、しかも、回転ヘッドの位相制御も
同時に行なえるものであるから、再生画像の乱れやゆれ
を抑制することができるし、また、再生モードの転換に
伴なう磁気テープの走行速度の切換えにも迅速に応答し
て回転ヘッドの回転速度が変化し、再生モードの転換時
における再生画像の乱れを防止することができ、しか
も、回路構成が大幅に簡略化されるものであってコスト
の低減が可能となり、上記従来技術の欠点を除いて優れ
た機能の磁気記録再生装置の可変速サーボ装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の磁気記録再生装置の可変速サーボ装置の
一例を示す構成図、第2図は本発明による磁気記録再生
装置の可変速サーボ装置の一実施例を示す構成図、第3
図は第2図の基準信号発生回路とドラムモータの速度制
御のための周波数−電圧変換器の一具体例を示すブロッ
ク図、第4図は第3図の周波数−電圧変換器における各
部の信号を示す波形図、第5図は第3図の基準信号発生
回路における各部の信号を示す波形図、第6図は第3図
の各補正回路の一具体例を示す回路図、第7図は第6図
の各部の信号を示す波形図、第8図は第3図の各補正回
路の他の具体例を示す回路図、第9図は第8図の各部の
信号を示す波形図である。 1……磁気テープ、2,3……回転ヘッド、4……ドラ
ムモータ、5……キャプスタンモータ、6……周波数発
生器,8……タックヘッド、9……周波数発生器、1
4,15……位相比較器、17,18……分周器、29
……基準信号発生回路、30……周波数−電圧変換器、
37,38……補正回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市村 信也 茨城県勝田市大字稲田1410番地 株式会社 日立製作所東海工場内 (56)参考文献 特開 昭60−63757(JP,A) 特開 昭57−80881(JP,A) 実開 昭53−55512(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気テープの走行速度を切換えて可変速再
    生を可能としたヘリカルスキヤン形の磁気記録再生装置
    において、 該磁気テープの走行速度を検出する第1の手段と、該回
    転ヘッドの回転速度を表わす速度信号を出力する第2の
    手段と、 該回転ヘッドの回転位相を表わす位相信号を出力する第
    3の手段と、 該第1の手段の検出結果に応じて特性が変化し、該速度
    信号からこの特性の変化に応じて変化する該回転ヘッド
    の速度制御信号を生成する第4の手段と、 該第1の手段の検出結果に応じて周波数が変化し、該磁
    気テープの走行速度にかかわらず該位相信号に等しい周
    波数の基準信号を生成する第5の手段と、 該基準信号と該位相信号とを位相比較し、該回転ヘッド
    の位相制御信号を生成する第6の手段と を設け、該回転ヘッドによって該磁気テープから再生さ
    れる映像信号の同期信号の周波数を該磁気テープの走行
    速度にかかわらずほぼ一定とし、かつ該同期信号の位相
    を安定化することができるように構成したことを特徴と
    する可変速サーボ装置。
JP59083961A 1984-04-27 1984-04-27 磁気記録再生装置の可変速サ−ボ装置 Expired - Lifetime JPH063658B2 (ja)

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