JPH0636517Y2 - 磁気テ−プのロ−デイング装置 - Google Patents

磁気テ−プのロ−デイング装置

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JPH0636517Y2
JPH0636517Y2 JP1987008895U JP889587U JPH0636517Y2 JP H0636517 Y2 JPH0636517 Y2 JP H0636517Y2 JP 1987008895 U JP1987008895 U JP 1987008895U JP 889587 U JP889587 U JP 889587U JP H0636517 Y2 JPH0636517 Y2 JP H0636517Y2
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宏明 大石
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、例えばオープンリール方式の磁気記録再生
装置に適用するものに最適な磁気テープのローディング
装置であって、特に、磁気テープをダクト状のローディ
ング通路に沿ってエアで移送させるようにしたものに関
する。
〔考案の概要〕
この考案は、供給リールから繰出される磁気テープを、
ダクト状のローディング通路内に沿って、巻取リール側
へエアによって移送してローディングさせるように構成
した磁気テープのローディング装置において、ローディ
ング通路途中の一側部に配置された磁気ヘッドの磁気シ
ールド板を移動式に構成し、この磁気シールド板は、磁
気テープのローディング時に、ローディング通路内を流
れるエアを案内する第1の位置に移動し、記録又は再生
時に、前記第1の位置から磁気ヘッドの磁気シールドを
行う第2の位置に移動して、磁気ヘッドのクリーニング
や調整等の保守を行う際に、前記第1の位置よりさらに
磁気ヘッドから離間した第3の位置に移動している。従
って、磁気テープのスムーズなローディング、磁気ヘッ
ドの確実な磁気シールド及び磁気ヘッドの容易な保守が
可能となる。
〔従来の技術〕
従来から、オープンリール方式の磁気記録再生装置にお
いて、始端が供給リール側に配置され、終端が巻取リー
ル側に配置されたダクト状のローディング通路と、その
ローディング通路に沿って設けられた複数のエア吐出口
と、そのエア吐出口からローディング通路内にエアを吐
出させるブロワとを具備し、供給リールから繰出される
磁気テープをエア吐出口から吐出されるエアによって移
送してローディング通路内に沿って始端側から終端側へ
ローディングさせるように構成した磁気テープのローデ
ィング装置がある。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、この種従来のローディング装置では、ロ
ーディング通路途中の一側部に配置された磁気ヘッドの
磁気シールド板に問題があった。
即ち、ローディング通路の一側部に配置された磁気ヘッ
ドに対して、磁気シールド板はその磁気ヘッドに対向さ
せてローディング通路の他側部に配置させることにな
る。この際、磁気シールド板は、磁気テープのエアロー
ディング時又は磁気ヘッドの保守時に邪魔にならないよ
うに磁気ヘッドから離間させて置くのが好ましい。しか
し逆に、磁気テープの記録又は再生時における磁気ヘッ
ドの磁気シールド効果に関しては、磁気シールド板をで
きるだけ磁気ヘッドに近接させるのが好ましい。そして
従来は、その相反する問題点をうまく解決できるものが
なかった。
この考案は、このような問題点を解決するためになされ
たものであって、磁気テープのエアによるローディング
時には、磁気シールド板が磁気テープの移送を何等邪魔
することがなく、また、磁気ヘッドの保守を行う際にも
磁気シールド板がその作業の邪魔にならず、それでい
て、磁気テープの記録又は再生時には、磁気シールド板
を磁気ヘッドに十分に近接させることができるようにし
た磁気テープのローディング装置を提供しようとするも
のである。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案は、前述した磁気テープのローディング装置に
おいて、前記ローディング通路途中の一側部に配置され
た磁気ヘッドと、その磁気ヘッドに対向されてローディ
ング通路の他側部に配置され、かつ磁気ヘッドに対する
遠近方向に移動自在に構成された磁気シールド板とを具
備し、前記磁気シールド板は、前記磁気テープのローデ
ィング時に、前記磁気ヘッドから離間した第1の位置に
移動して、ローディング通路内を流れるエアを案内し、
前記磁気テープの記録又は再生時に、前記第1の位置か
ら前記磁気ヘッドに近接した第2の位置に移動して、こ
の磁気ヘッドの磁気シールドを行い、前記第1の位置よ
りさらに前記磁気ヘッドから離間した第3の位置に移動
して、この磁気ヘッドの保守を容易に行えるようにした
ことを特徴とする磁気テープのローディング装置であ
る。
〔作用〕
この考案の磁気テープのローディング装置によれば、磁
気シールド板は、ローディング時に、ローディング通路
内を流れるエアを案内する第1の位置に移動して磁気テ
ープを移送するエアをローディング通路内に沿ってスム
ーズに流し、記録又は再生時に、前記第1の位置から磁
気ヘッドに近接した第2の位置に移動して確実に磁気シ
ールドを行うことができる。従って、磁気シールド板
は、前記第1の位置よりさらに磁気ヘッドから離間した
第3の位置に移動できることによって、磁気ヘッドの保
守が容易になる。
〔実施例〕
以下、この考案をオープンリール方式のビデオテープレ
コーダに適用した磁気テープのローディング装置の一実
施例を図面によって説明する。
先ず、第4図及び第5図に示すように、縦型のビデオテ
ープレコーダ本体(以下単にVTR本体と記載する)1の
前面1aで上側の左右には供給リール台2と巻取リール台
3とが間隔を隔てて配置されている。そして、テープ状
体である磁気テープ4が巻装された供給リール5と、そ
の磁気テープ4を巻取るための巻取リール6とが供給リ
ール台2と巻取リール台3とに装着されている。また、
VTR本体1の前面1aで供給リール5の下部に近接された
位置に案内ドラムである回転ヘッドドラム7が配置され
ている。
次に、VTR本体1の前面1aで両リール5、6の下側に近
接された位置にローディング通路9が配置されている。
このローディング通路9はその始端9aが供給リール5の
下部に近接されて配置され、終端9bが巻取リール6の下
方に所定間隔を隔てて配置され、かつ、回転ヘッドドラ
ム7の周面7aに沿って横向きでほぼU字状をなすドラム
外周通路9cを有している。なお、始端9aとドラム外周通
路9cとの間の供給側通路9dは横向きでほぼ逆U字状に形
成されており、また終端9bとドラム外周通路9dとの間の
巻取側通路9eは終端9bに向かって次第に上昇されるよう
に形成されている。従って、このローディング通路は全
体として緩やかなカーブを描いてジグザグ状に彎曲され
ている。そして、このローディング通路9は、VTR本体
1の前面1aに取付けられた前面パネル10と、その前面パ
ネル10の前面に嵌合された開閉自在の前面カバー11とに
よってダクト状に形成されている。なお、前面カバー11
は透明な合成樹脂等によって成形されたものであり、ヒ
ンジ12によってVTR本体1に回転自在に取付けられ、第
4図及び第5図に鎖線で示した閉蓋状態でロック手段
(図示せず)によってロックされるように構成されてい
る。なお、磁気テープ4を回転ヘッドドラム7の周面7a
にラセン状に巻付けるために、ローディング通路9は、
始端9a側が低く、終端9b側が高くなるように緩やかに傾
斜されており、これに合せて、供給リール5が低く、巻
取リール6が高くなるように段差が設けられている。
次に、ローディング通路9の供給側通路9dに沿って、ガ
イドポスト14、テンションディテクター15、ガイドロー
ラ16、全巾消去ヘッド17、入口ガイド18等が配置され、
巻取側通路9eに沿って、出口ガイド19、テーパーガイド
20、インピーダンスローラ21、オーディオ消去ヘッド2
2、オーディオ録再ヘッド23、オーディオモニターヘッ
ド24、キャプスタン25、ピンチローラ26、ガイドローラ
27等のテープガイド類及びヘッド類等が配置されてい
る。
次に、ローディング通路9に沿って複数のエア吐出口29
a〜29eが設けられており、1個又は複数のブロワ30、31
の複数のエア吐出通路32a〜32eがエア吐出口29a〜29eに
接続されている。なお、巻取リール6のハブ6aの周面に
設けられた多数のエア吸込口(図示せず)に片方のブロ
ワ31のエア吸込口33がエア吸入通路(図示せず)を介し
て接続されていて、そのブロワ31によるエアの吸込力に
よって磁気テープ4の先端4aをハブ6aの周面に巻付けて
吸着できるように構成されている。
次に、ローディング通路9の終端9b側にセンサー35が配
置されている。このセンサー35は、ローディング通路9
の両側に配置された発光素子36と受光素子37とからなる
光センサーによって構成されていて、発光素子36から照
射されてローディング通路9を横切る検出光38を受光素
子37が受光するものである。
次に、磁気テープ4のローディング動作を説明する。
第4図に示すように、先ず、両ブロワ30、31を作動させ
ると、複数のエア吐出口29a〜29eからローディング通路
9内に矢印a〜eで示す方向にエアが吐出される。な
お、片方のブロワ31のエア吸込口33に吸込まれるエアに
よって、巻取リール6のハブ6aの周面にはその外側から
内側に向かって矢印f方向にエアが吸込まれる。
しかしてこの際、ブロワ30、31の作動と同時に、回転ヘ
ッドドラム7が第4図で矢印h方向に高速で回転駆動さ
れる。
次に、供給リール5に巻装されている磁気テープ4の先
端4aをローディング通路9の始端9aに臨ませた後に、供
給リール5を矢印g方向に手回し或いは自動で回転させ
るようにして、その供給リール5から磁気テープ4う繰
出す。
すると、第4図に実線で示すように、磁気テープ4が、
矢印a〜eで示す方向に吐出されているエアの吐出力に
よって移送されて、その磁気テープ4がローディング通
路9内に沿ってその始端9a側から終端9b側に至るまで、
供給側通路9d、ドラム外周通路9c及び巻取側通路9eを矢
印h方向に移送される。
そして、磁気テープ4の先端4aがローディング通路9の
終端9bまで移送されて、その磁気テープ4のエアによる
移送が完了された時に、その磁気テープ4の先端4aがセ
ンサー35における発光素子36からの検出光38を遮断し、
受光素子37が非受光状態に切換えられて、このセンサー
35が磁気テープ4の先端4aを検出する。
すると、タイマー(図示せず)が動作され、このタイマ
ーによって設定された一定時間経過後に、ブロワ30が自
動停止される。
そして、タイマーによって設定された一定時間が経過さ
れる間(実際には、ブロワ30のモータの電源が切断され
た後のモータの少しの間の慣性回転時間も加算される)
に、磁気テープ4の先端4aがローディング通路9の終端
9bからその通路外へ所定長さに矢印h′方向に送出され
る。そして、ブロワ30の停止と共に、エア吐出口29a〜2
9dからローディング通路9内へのエア吐出が停止され
て、磁気テープ4のエアによる移送が停止される。な
お、供給リール5を矢印g方向に手回しするものであれ
ば、そのブロワ30の停止と共にその手回しを止めれば良
く、供給リール5を矢印g方向に自動で回転するもので
あれば、ブロワ30の停止と共にその供給リール5の回転
も自動停止させることになる。
次に、第4図を鎖線で示すように、磁気テープ4の先端
4aを矢印i方向に手動操作によって持上げて、その先端
4aを巻取リール6のハブ6aの周面に巻付けてブロワ31に
よるエアの吸込力によって吸着させる。そして、その磁
気テープ4の先端4aを巻取リール6のハブ6aの周面に完
全に係止した後にブロワ31も停止される。
なお、磁気テープ4の先端4aを巻取リール6のハブ6aの
周面に巻付けるのには、必しも、前述したエアの吸込力
を利用した吸着方法でなくても、ハブ6aに設けたスリッ
トに磁気テープ4の先端4aを差込んで係止する方法やそ
の他の各種の係止手段によって係止する方法を用いるこ
とができる。
以上により、磁気テープ4のローディング動作が全て完
了する。
次に、スタンバイ釦が押されると、第4図に示すよう
に、最初に、回転ヘッドドラム7が矢印j方向に回転駆
動され、次に、テンションディテクター15、全巾消去ヘ
ッド17、入口ガイド18、出口ガイド19、テープガイド20
等の可動部材がそれぞれ点線で示された復動位置から鎖
線で示された往動位置へ往動されて、鎖線で示す如く、
磁気テープ4が、回転ヘッドドラム7の周面7aに所定の
巻付角でラセン状に巻付けられると共に、ヘッド類やガ
イド類に掛け渡される。
次に、プレイ釦が押されると、第4図に示すように、最
初に、キャプスタン25が矢印k方向に回転駆動され、次
に、ピンチローラ26によって磁気テープ4がキャプスタ
ン25に圧着されると共に、供給リール5と巻取リール6
とがそれぞれ矢印g、l方向に回転駆動される。これに
より、磁気テープ4がローディング通路9内を矢印h方
向に定速走行されて所望の記録又は再生が行われる。
なお、記録又は再生時や或いは早送り又は巻戻し時にお
いて、磁気テープ4が不測に切断されたり、磁気テープ
4が巻取リール6又は供給リール5に完全に巻取られた
結果、センサー35の受光素子37が発光素子36からの検出
光38を再び受光する受光状態に切換えられると、ローデ
ィング通路9内の磁気テープ4が無くなったと判断し
て、例えば、テープ走行駆動系停止回路(図示せず)が
動作されて、磁気テープ4の走行駆動系や回転ヘッドド
ラム7が自動停止される。
次に、第1図〜第3図によって、磁気シールド板とその
移動装置について説明する。
先ず、ここでは、ローディング通路9の巻取側通路9eの
途中に配置されているオーディオ録再ヘッド23とオーデ
ィオモニターヘッド24との2つの磁気ヘッド(以下両ヘ
ッド23、24を単に磁気ヘッドと記録する)を横長の1つ
の磁気シールド板40によって共通に磁気シールドするも
のである。この際、両磁気ヘッド23、24は前面パネル10
によって形成されている巻取側通路9eの一側部である上
側ガイド壁10aに設けられた切欠き41内に互に近接され
て下向き状態で配置され、磁気シールド板40は巻取側通
路9eの他側部である下側ガイド壁10bに設けられた切欠
き42内にほぼ水平状に配置されている。従って、磁気シ
ールド板40は下側ガイド壁10bと同様のエアの案内板に
兼用されている。
次に、磁気シールド板40は、移動装置43によって、磁気
ヘッド23、24に対する遠近方向である矢印m、m′方向
に移動自在に構成されているが、この際、磁気シールド
板40は、第1図で実線及び第2A図に示す第1の位置(磁
気ヘッド23、24からほぼ巻取側通路9eの上下巾だけ離間
された位置)P1と、第1図に鎖線及び第2B図に示す第2
の位置(磁気ヘッド23、24に近接された位置)P3と、第
1図に点線及び第2C図に示す第3の位置(第1の位置P1
より更に磁気ヘッド23、24から遠ざけられた位置)P3
の3つの位置へ移動できるように構成されている。
そして、移動装置43は、磁気シールド板40を第1、第
2、第3の各位置P1、P2、P3間で平行移動できるように
した平行クランク装置を構成している。
即ち、この移動装置43は、第3図に示すように、VTR本
体1に取付けられた取付板44に支点軸45を介して回動自
在に取付けられたほぼコ字状をなす第1クランク部材46
と、第1クランク部材46の遊端部に支点軸45と平行な支
点軸47を介して回動自在に取付けられた移動板48と、取
付板44と移動板48との一方の端部で両支点軸45、47の下
部位置に、長さ方向の両端部が一対の支点軸49、50を介
して回動自在に取付けられたリンクからなる第2クラン
ク部材51とによって構成され、第1及び第2クランク部
材46、51が等長で平行なリンクを構成している。そし
て、移動板48に磁気シールド板40が板ばね等(図示せ
ず)を介して弾性的に支持されている。また、支点軸45
に回動自在に取付けられた駆動レバー52がリミッターば
ね53を介して第1クランク部材46に結合されている。な
お、リミッターばね53は捩りコイルばねによって構成さ
れていて、その両端53a、53bが第1クランク部材46と駆
動レバー52とのばね係止部46a、52aに係止されており、
このリミッターばね53によって第1クランク部材46と駆
動レバー52とが第3図で矢印n、n′方向に相互に回動
付勢され、かつ駆動レバー52のストッパー52bに第1ク
ランク部材46のばね係止部46aが当接されて、その矢印
n、n′方向の相互の回動が規制されている。そして、
駆動レバー52と、前述した入口ガイド18及び出口ガイド
19等の可動部材とがワイヤー等の連動部材54を介して連
動されている。なお、取付板44の一方の端部の上端にス
トッパー55が設けられ、第1クランク部材46の突片56が
このストッパー55に当接されると、この第1クランク部
材46の支点軸45を中心とする第2A図で矢印o方向の回動
を規制する。また、取付板44の一方の端部の下端に固着
された板ばね57に円錐状の突起からなるストッパー58が
設けられ、第2クランク部材51の下縁51aがこのストッ
パー58に当接されると、この第2クランク部材51の支点
軸49を中心とする第2A図で矢印q′方向の回動を規制す
る。但し、この第2クランク部材51には板ばね57の弾性
に抗してストッパー58に係合される係合孔59が設けられ
ている。なお、両磁気ヘッド23、24の外周はその正面で
ある下面側のみが開放された磁気シールドケース60によ
って被覆されている。
次に、磁気シールド板40の移動状況を説明する。
先ず、前述した磁気テープ4のローディング時には、磁
気シールド板40は第1図で実線及び第2図に示す第1の
位置P1に位置されている。なおこの時には、移動装置43
の第2クランク部材51の下縁51aが板ばね57のストッパ
ー58上に自重で当接されている。そして、このローディ
ング時には、磁気シールド板40が磁気ヘッド23、24の下
方にほぼ巻取側通路9eの上下巾だけ離間されており、こ
の磁気シールド板40が磁気テープ4のエアによる移送を
何等邪魔することがないばかりか、特に、エア吐出口29
dから矢印h方向に吐出されるエアをこの磁気シールド
板40が効果的に案内する。従って、巻取側通路9e内での
エアの流れがスムーズとなり、磁気テープ4を巻取側通
路9e内に沿って矢印h方向にスムーズに移送、即ちロー
ディングさせることができる。
次に、前述したように、磁気テープ4のローディング完
了後に、スタンバイ釦が押されて、入口ガイド18及び出
口ガイド19等の可動部材が第4図で点線の復動位置から
鎖線で示された往動位置へ往動されると、これに連動し
て、第2B図に示す如く、連動部材54が矢印r方向に引張
られる。すると、移動装置43の駆動レバー52が矢印n′
方向に駆動され、リミッターばね53を介して第1クラン
ク部材46が支点軸45を中心に矢印o方向に回動され、こ
れと共に第2クランク部材51も支点軸49を中心に矢印q
方向に回動される。この結果、移動板48によって磁気シ
ールド板40が第1図で鎖線及び第2B図に示す第2の位置
P2まで矢印m方向に平行移動される。なおこの時には、
突片56がストッパー55に当接されて、第1クランク部材
46の矢印o方向の回動を規制するが、磁気シールド板40
は移動板48との間に介在された板ばね等によって磁気ヘ
ッド23、24の外周の磁気シールドケース60の下端である
開口端60aに下方から弾性的に押圧される。そして、磁
気ヘッド23、24と磁気シールド板40との間に磁気テープ
4の走行用の隙間61が残された状態で、磁気ヘッド23、
24の外周が磁気シールド40と磁気シールドケース60とに
よって完全に覆われる。
従って、前述したように、この後にプレイ釦が押され
て、磁気テープ4が第4図に鎖線で示すようにローディ
ング通路9内を矢印h方向に定速走行されて所望の記録
又は再生が行われる際に、磁気ヘッド23、24の磁気シー
ルドが確実に行われて、ノイズレスの高精度の記録、再
生を行うことができる。
次に、磁気テープ4の記録又は再生後に、テープ供給リ
ールに巻取られると、入口ガイド18及び出口ガイド19等
の可動部材が第4図で鎖線の往動位置から点線の復動位
置へ復動され、連動部材54の第2B図で矢印r方向の引張
りが解除される。すると、第2A図に示す如く、移動装置
43の第1及び第2クランク部材46、51が自重により支点
軸45、49を中心に矢印o′、q′方向に回動されて、磁
気シールド板40が第1の位置P1へ矢印m′方向に復動さ
れる。
次に、磁気ヘッド23、24のクリーニング(磁気ヘッド2
3、24のヘッドギャップ及びその周辺の汚れを掃除する
こと)、消磁(帯磁した磁気ヘッド23、24を消磁器によ
って消磁すること)、調整(磁気ヘッド23、24の高さ、
アジマス、アオリ等の調整)及びオーディオのテープ編
集時における磁気テープ4へのマーキング等の作業を行
う際には、第2C図に示す如く、移動装置43の支点軸47や
第1クランク部材46等に指をかけて、これらを矢印m′
方向に押す。すると、第1及び第2クランク部材46、51
がリミッターばね53に抗して支点軸45、49を中心に矢印
o′、q′方向に回動され、磁気シールド板40が第1図
で点線及び第2C図に示す第3の位置P3へ矢印m′方向に
平行移動される。なおこの時には、第2C図に示す如く、
第2のクランク部材51が板ばね57の横側面にその板ばね
57の弾性に抗して挿入されて、係合孔59がストッパー58
に係合され、磁気シールド板40が上記第3の位置P3で係
止される。
この結果、磁気シールド板40が第1の位置P1より更に磁
気ヘッド23、24の下方に遠ざけられて、磁気シールド板
40と磁気ヘッド23、24との間に大きな隙間Gを形成する
ことができる。従って、磁気ヘッド23、24のクリーニン
グ、消磁、調整及び磁気テープ4へのマーキング等の作
業を、上記の大きな隙間Gを利用して容易に行うことが
できて、これらの作業能率を向上させることができる。
以上、この考案の実施例に付き述べたが、この考案は実
施例に限定されることなく、この考案の技術的思想に基
づいて各種の有効な変更が可能である。
またこの考案は、オープンリール方式のビデオテープレ
コーダに限定されることなく、磁気テープを用いる各種
の磁気記録再生装置のローディング装置に適用可能であ
る。
〔考案の効果〕
以上述べたように、この考案の磁気テープのローディン
グ装置によれば、磁気シールド板は、ローディング時
に、ローディング通路内を流れるエアを案内する第1の
位置に移動して磁気テープを移送するエアをローディン
グ通路内に沿ってスムーズに流し、記録又は再生時に、
前記第1の位置から磁気ヘッドに近接した第2の位置に
移動して確実に磁気シールドを行うことができる。更
に、磁気シールド板は、前記第1の位置よりさらに磁気
ヘッドから離間した第3の位置に移動できることによっ
て、磁気ヘッドの保守が容易になる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の一実施例を示したものであって、第1
図は要部である磁気シールド板部分の正面図、第2A図〜
第2C図は要部である磁気シールド板の移動状況を説明す
る側面図、第3図は要部である磁気シールド板部分の斜
視図、第4図はローディング装置全体の正面図、第5図
はローディング装置全体の斜視図である。 なお図面に用いた符号において、 4……磁気テープ 5……供給リール 6……巻取リール 9……ローディング通路 9a……ローディング通路の始端 9b……ローディング通路の終端 9e……巻取側通路(ローディング通路途中) 23……オーディオ録再ヘッド (磁気ヘッド) 24……オーディオモニターヘッド (磁気ヘッド) 29a〜29e……エア吐出口 30,31……ブロワ 40……磁気シールド板 43……移動装置 である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】始端が供給リール側に配置され、終端が巻
    取リール側に配置されたダクト状のローディング通路
    と、そのローディング通路に沿って設けられた複数のエ
    ア吐出口と、そのエア吐出口からローディング通路内に
    エアを吐出させるブロワとを具備し、 供給リールから繰出される磁気テープをエア吐出口から
    吐出されるエアによって移送してローディング通路内に
    沿って始端側から終端側へローディングさせるように構
    成した磁気テープのローディング装置において、 前記ローディング通路途中の一側部に配置された磁気ヘ
    ッドと、その磁気ヘッドに対向されてローディング通路
    の他側部に配置され、かつ磁気ヘッドに対する遠近方向
    に移動自在に構成された磁気シールド板とを具備し、 前記磁気シールド板は、前記磁気テープのローディング
    時に、前記磁気ヘッドから離間した第1の位置に移動し
    て、ローディング通路内を流れるエアを案内し、 前記磁気テープの記録又は再生時に、前記第1の位置か
    ら前記磁気ヘッドに近接した第2の位置に移動して、こ
    の磁気ヘッドの磁気シールドを行い、 前記第1の位置よりさらに前記磁気ヘッドから離間した
    第3の位置に移動して、この磁気ヘッドの保守を容易に
    行えるようにしたことを特徴とする磁気テープのローデ
    ィング装置。
JP1987008895U 1986-12-26 1987-01-24 磁気テ−プのロ−デイング装置 Expired - Lifetime JPH0636517Y2 (ja)

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JP1987008895U JPH0636517Y2 (ja) 1987-01-24 1987-01-24 磁気テ−プのロ−デイング装置
KR1019870012716A KR970008628B1 (ko) 1986-12-26 1987-11-12 테이프형상체의 로딩장치
AU82220/87A AU617654B2 (en) 1986-12-26 1987-12-08 Tape recording and/or reproducing apparatus
US07/134,876 US4786011A (en) 1986-12-26 1987-12-18 Loading device for directing a tape-like element from a supply reel to a take-up reel and about a guide drum therebetween
EP87118847A EP0273318B1 (en) 1986-12-26 1987-12-18 A device for loading a tape-like substance
DE8787118847T DE3784670T2 (de) 1986-12-26 1987-12-18 Einrichtung zur ladung von einem bandfoermigen gegenstand.

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JPH0636517Y2 true JPH0636517Y2 (ja) 1994-09-21

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JPS6213214Y2 (ja) * 1979-12-28 1987-04-06
JPS57191866A (en) * 1981-05-19 1982-11-25 Victor Co Of Japan Ltd Magnetic tape driving device
JPS59104723A (ja) * 1982-12-03 1984-06-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd カセツト式磁気記録再生装置

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JPS63118735U (ja) 1988-08-01

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