JP2635264B2 - 記録再生装置 - Google Patents
記録再生装置Info
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- JP2635264B2 JP2635264B2 JP4098094A JP9809492A JP2635264B2 JP 2635264 B2 JP2635264 B2 JP 2635264B2 JP 4098094 A JP4098094 A JP 4098094A JP 9809492 A JP9809492 A JP 9809492A JP 2635264 B2 JP2635264 B2 JP 2635264B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は記録再生装置に係り、特
に磁気テープを自動装着可能にした記録再生装置に関す
るものである。 【０００２】 【従来の技術】磁気記録再生装置等従来の記録再生装置
においては、カセットの挿入によって磁気テープを自動
的に装着できるようにして、磁気テープの装着作業を大
幅に簡略化している。 【０００３】図７はかかる記録再生装置の一従来例を示
す平面図であって、１はシャーシ、２は回転シリンダ、
３はカセット、４は磁気テープ、５は供給側リール、６
は巻取側リール、７は入側ガイドベース、８は出側ガイ
ドベース、９は引出しローラ、１０はガイド板、１０−
１はガイド板に設けられた溝、１１はテンションピン、
１２はインピーダンスローラ、１３はキャプスタン、１
４はピンチローラ、１５はキャプスタンモータ、１６は
ローディングモータである。 【０００４】同図において、カセット３には、供給側ル
ール５と巻取側ルール６との間に、図示しないローラを
介して磁気テープ４が架装されており、記録再生装置に
取りつけられたときには、図示するように、カセット３
の開口部の磁気テープ４よりも内側に、入側ガイドベー
ス７、出側ガイドベース８、引出しローラ９が位置づけ
られる。 【０００５】記録あるいは再生操作を行なうと、ローデ
ィングモータ１６が起動し、入側ガイドベース７、出側
ガイドベース８、引出しローラ９がガイド板１０に設け
られた溝１０−１に沿って移動し、これとともに磁気テ
ープ４はカセット３から引き出される。入側ガイドベー
ス７、出側ガイドベース８が回転シリンダ２の近傍の所
定の位置に位置決めされ、また、引出しローラ９も他の
所定に位置決めされると、磁気テープ４の走行経路が形
成され、磁気テープ４は、回転シリンダ２に所定の角度
にわたって螺旋状に巻装されるとともに、キャプスタン
１３とピンチローラ１４とによって挾持される。 【０００６】そこで、キャプスタンモータ１５を起動さ
せると、キャプスタン１３が回転して磁気テープ４は走
行し、回転シリンダ２に取りつけられた磁気ヘッド（図
示せず）によって記録あるいは再生走査される。 【０００７】このとき、テンションピン１１は磁気テー
プ４の張力を検出し、その検出出力に応じて、供給側ル
ール５において、磁気テープ４のバックテンションが制
御され、磁気テープ４のテンションが一定に保持され
る。また、インピーダンスローラ１２は磁気テープ４の
長手方向の振動を吸収する。 【０００８】かかる記録再生装置において、磁気テープ
４がカセット３の開口部の前部に張られており、カセッ
ト３を装置に装着する際、上述したようにガイドベース
７，８、引出しローラ９、ピンチローラ１４をカセット
３の開口部と磁気テープ４の間に挿入する必要があり、
また、磁気テープ４が回転シリンダ２に接触しないよう
にする必要がある。このため、記録再生装置の小型化を
図る際、装置全体の縦の長さ（図中Ｌ）は使用されるカ
セット３及び回転シリンダ２の大きさによってほぼ決定
され、それ以上の小型化は困難であった。 【０００９】 【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術には装
置の平面サイズがカセットとシリンダが並列配置される
ことで決定されるため、それ以上の小型化が困難となる
という問題があった。本発明の目的は、カセットの装着
移動動作によりカセットの蓋を開放し、前記カセットの
蓋の開放動作、およびその後のテープの引出し動作を円
滑に行なうことにより小型化を実現可能とした記録再生
装置を提供することにある。 【００１０】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では以下の構成とする。すなわち、 １） テープが張架された開口部に開閉自在の蓋を有す
るカセットが用いられ、前記カセットが装置に装着され
るとき、前記カセットが基台に対して水平方向に移動さ
れ、この移動の終了までに前記蓋のテ−プ引き出し動作
が可能となる所要の位置までの開放が終了され、テ−プ
に情報を記録および／またはテープから情報を再生する
記録再生装置において、前記カセットとともに前記水平
方向に移動される第１の移動部材と、前記カセットの前
記水平方向の装着移動の初期において前記カセットの厚
さ方向で前記蓋の側面部の下端部と離間してその下側に
配置されるとともに前記蓋の側面部の下端部と係合可能
の係合部を有し、かつこの係合部が上下動可能とされた
構成において前記第１の移動部材に嵌合され、かつ前記
基台側に設けられた駆動部と係合して前記基台と前記第
１の移動部材との相対移動により駆動され、前記係合部
の前記上下動により前記蓋を前記所要の位置まで開放す
る第２の移動部材と、を備えてなる構成とする。 ２） テープが張架された開口部に開閉自在の蓋を有す
るカセットが用いられ、前記カセットが装置に装着され
るとき、前記カセットが基台に対して水平方向に移動さ
れ、この移動の終了までに前記蓋のテ−プ引き出し動作
が可能となる所要の位置までの開放が終了され、テ−プ
に情報を記録および／またはテープから情報を再生する
記録再生装置において、前記カセットとともに前記水平
方向に移動される第１の移動部材と、前記カセットの前
記水平方向の装着移動の初期において前記カセットの厚
さ方向で前記蓋の側面部の下端部と離間してその下側に
配置されるとともに前記蓋の側面部の下端部と係合可能
の係合部を有し、かつこの係合部が上下動可能とされた
構成において前記第１の移動部材に嵌合され、かつ前記
基台側に設けられた駆動部と係合して前記基台と前記第
１の移動部材との相対移動により駆動され、前記係合部
の前記上下動により前記蓋を前記所要の位置まで開放す
る第２の移動部材とを備え、前記カセットの前記装着終
了時において、回転シリンダの一部が前記カセットの前
記開口部内に入り込むように配置されてなる構成とす
る。 【００１１】 【作用】前記構成により、カセットの装置に対する水平
方向の装着移動動作により前記カセットの蓋を開くこと
ができるようになる。また、カセットの蓋の側面部に、
蓋を開放するための例えば特種な溝等を形成することが
不要となり、蓋の側面部の合計厚さが薄くなり、カセッ
ト、装置の幅寸法が小さくなる。また、カセットの蓋の
側面部形状、及び装置の蓋開け機構が簡略化される。ま
た、カセットの蓋の回動支点からの距離を長くとれ、し
かも前記距離が開放動作中ほぼ一定に保てるようにな
り、蓋の開放時の回転動作に対して負荷となる、例えば
蓋の回転の軸支部における摩擦等に対しても、開放動作
を安定して行うことができるようになる。 【００１２】 【実施例】以下、本発明の記録再生装置の実施例を図面
により説明する。 【００１３】図２は本発明による記録再生装置の一実施
例を示す側面図、図３は同じく平面であって、３−２は
カセット蓋、７はカセットホルダ、１８はカセット蓋開
放部材、１９はテープ移動部材であり、図７に対応する
部分には同一符号をつけている。 【００１４】まず、図２（Ａ）に示すように、カセット
３を矢印ａ方向に移動させてカセットホルダ１７に装着
すると、このカセット装着途中で、カセット蓋開放部材
１８が磁気テープ４を保護するために設けられたカセッ
ト蓋３−２に当接し、このために、カセット蓋３−２は
開かれる。次に、図３に示すように、テープ移動部材１
９がカセット３の開口部前面に張架された磁気テープ４
に当接し、カセット３の開口部内部へ磁気テープ４を移
動させる。 【００１５】次に、図２（Ｂ）に示すように、カセット
３を保持したカセットホルダ１７を下降していき、カセ
ット３を前記シャーシ１に装着する。これとともに、回
転シリンダ２の一部がカセット３の開口部内に磁気テー
プ４に当接しないようにして格納され、この結果、シャ
ーシ１の縦方向の長さｌは、図７に示した従来技術にお
ける長さＬに比べて短くなる。したがって、記録再生装
置は従来技術に比べて小形になる。 【００１６】図４は、図２および図３のカセット蓋開放
部材８およびテープ移動部材１９を示した斜視図であ
り、１７−１はカセットホルダーの一部、１７−２は傾
斜長孔、２０は当接部材、２１はバネであり、図２、図
３に対応する部分には同一符号をつけている。 【００１７】カセットホルダ１７には、移動可能な当接
部材２０が設けられ、この当接部材２０の移動ととも
に、カセット蓋開放部材１８が傾斜長孔１７−２に沿っ
て移動し、カセット蓋３−２の開閉が行なわれる。 【００１８】すなわち、図１において、カセットホルダ
１７には、当接部材２０が移動可能に設けられ、この当
接部材２０に設けられた垂直長孔２０−１と傾斜長孔１
７−２とにカセット蓋開放部材１８が嵌合しており、当
接部材２０が矢印ａ方向に移動すると、カセット蓋開閉
部材１８が傾斜長孔１７−２と垂直長孔２０−１とに沿
って上昇し、当接部材２０が矢印ａとは逆方向に移動す
ると、これらの長孔に沿って降下する。 【００１９】当接部材２０はカセット３の先端部３−１
に当接可能であり、また、カセット３がカセットホルダ
に装着されていないときには、カセット蓋開閉部材１８
は傾斜長孔１７−２と垂直長孔２０−１の下端にある
（図５（Ａ））。 【００２０】カセット３をカセットホルダ１７に挿入
し、矢印ａ方向に移動させると、カセット３の先端部３
−１は当接部材２０に当接し、さらに、カセット３を矢
印ａ方向に押し込むと、当接部材２０はカセット３とと
もに矢印ａ方向に移動し、これとともに、カセット蓋開
閉部材１８は傾斜長孔１７−２と垂直長孔２０−１に沿
って上昇する。カセット蓋開閉部材１８の端部はカセッ
ト３のカセット蓋３−２の下端面に当接可能であり、こ
のために、カセット蓋開閉部材１８の上昇とともに、カ
セット蓋３−２は、図５（Ｂ）に示すように、矢印ｂ方
向に回動して開かれる。 【００２１】図４において、当接部材２０には、さらに
テープ移動部材１９が回動可能に取りつけられ、また、
バネ２１によって付勢される。 【００２２】図６は当接部材２０の動作説明図であっ
て、１９−１は端部、１−１は突起、１７−３は貫通
孔、２０−２は回動軸であり、図４に対応する部分には
同一符号をつけてある。 【００２３】まず、図６に示すように、カセット３が当
接部材２０に当接していないときには、断面が「コ」の
字状をなすカセットホルダ１７の一部１７−１の中にな
り、テープ移動部材１９は、このカセットホルダ１７の
一部１７−１に当接し、バネ２１の付勢力に抗した方向
に回動軸２０−２に関して回動された状態にある。 【００２４】カセット３が矢印ａ方向に移動して当接部
材２０に当接すると、当接部材２０も矢印ａ方向に移動
し、これとともに、テープ移動部材１９は「コ」の字状
の部分１７−１から脱出していき、これにともなってバ
ネ２１により、テープ移動部材１９は矢印ｃ方向に回動
して起き上がる。そして、ついにはテープ移動部材１９
はカセット蓋３−２が開かれて露出した磁気テープ４に
当接し、図６（Ｂ）に示すように、カセット３が移動し
て磁気テープ４を押える。したがって、磁気テープ４は
カセット３の開口部の奥の方に押されることになる。 【００２５】一方、カセットホルダ１７の下方のシャー
シ１に突起１−１が設けられており、また、カセットホ
ルダ１７の底面のこの突起１−１に対向した位置に貫通
孔１７−３が設けられている。 【００２６】当接部材２０が矢印ａ方向にいっぱいに移
動すると、次に、カセットホルダ１７を下降させる。こ
のカセットホルダ１７の下降とともに、図６（ｃ）に示
すように、カセットホルダ１７の開口部に、磁気テープ
４に邪魔されることなく回転シリンダ２の一部が入り込
み、これとともに、シャーシ１の突起１−１がカセット
ホルダ１７の貫通孔１７−３に入り込む。そして、突起
１−１の先端部はテープ移動部材１９の端部１９−１に
当接し、さらにそれを押すことになる。このために、テ
ープ移動部材１９はバネ２１の付勢力に抗して回動して
倒れ込み、磁気テープ４は開放される。しかし、開放さ
れても、今度はカセットホルダ１７の開口部に入り込ん
だ回転シリンダ２の面に当接する。なお、図６（ｃ）の
矢印ｄはカセットホルダ１７の下降方向を示す。 【００２７】以上の機構により、回転シリンダ２とカセ
ットホルダ１７とを互いに近づけて配置することがで
き、したがって、シャーシ１の縦方向の長さｌを、図３
に示すように、従来技術における長さＬよりも短くする
ことができる。 【００２８】 【発明の効果】本発明によれば、カセットを装置に装着
する時点でその水平方向の移動動作によりカセット蓋を
早期に開放することにより、カセットホルダに収納され
た磁気テープを損傷することなく回転シリンダの一部が
該カセットホルダの開口部に入り込むように、該回転シ
リンダと該カセットホルダの配置関係を設定することが
できるから、これら回転シリンダとカセットホルダとを
互いに近づけて配置することができる。よって、従来回
転シリンダとカセットのサイズによって制限されていた
装置の寸法をより一層小型化できる。また、カセットの
蓋の側面部の下端部と係合して蓋を開く構成としたこと
により、カセットおよび装置の幅寸法の小型化、カセッ
トの蓋、及び装置の蓋開け機構の低コスト化、カセット
の蓋の開放動作の安定化による装置の信頼性向上の効果
も得られる。
に磁気テープを自動装着可能にした記録再生装置に関す
るものである。 【０００２】 【従来の技術】磁気記録再生装置等従来の記録再生装置
においては、カセットの挿入によって磁気テープを自動
的に装着できるようにして、磁気テープの装着作業を大
幅に簡略化している。 【０００３】図７はかかる記録再生装置の一従来例を示
す平面図であって、１はシャーシ、２は回転シリンダ、
３はカセット、４は磁気テープ、５は供給側リール、６
は巻取側リール、７は入側ガイドベース、８は出側ガイ
ドベース、９は引出しローラ、１０はガイド板、１０−
１はガイド板に設けられた溝、１１はテンションピン、
１２はインピーダンスローラ、１３はキャプスタン、１
４はピンチローラ、１５はキャプスタンモータ、１６は
ローディングモータである。 【０００４】同図において、カセット３には、供給側ル
ール５と巻取側ルール６との間に、図示しないローラを
介して磁気テープ４が架装されており、記録再生装置に
取りつけられたときには、図示するように、カセット３
の開口部の磁気テープ４よりも内側に、入側ガイドベー
ス７、出側ガイドベース８、引出しローラ９が位置づけ
られる。 【０００５】記録あるいは再生操作を行なうと、ローデ
ィングモータ１６が起動し、入側ガイドベース７、出側
ガイドベース８、引出しローラ９がガイド板１０に設け
られた溝１０−１に沿って移動し、これとともに磁気テ
ープ４はカセット３から引き出される。入側ガイドベー
ス７、出側ガイドベース８が回転シリンダ２の近傍の所
定の位置に位置決めされ、また、引出しローラ９も他の
所定に位置決めされると、磁気テープ４の走行経路が形
成され、磁気テープ４は、回転シリンダ２に所定の角度
にわたって螺旋状に巻装されるとともに、キャプスタン
１３とピンチローラ１４とによって挾持される。 【０００６】そこで、キャプスタンモータ１５を起動さ
せると、キャプスタン１３が回転して磁気テープ４は走
行し、回転シリンダ２に取りつけられた磁気ヘッド（図
示せず）によって記録あるいは再生走査される。 【０００７】このとき、テンションピン１１は磁気テー
プ４の張力を検出し、その検出出力に応じて、供給側ル
ール５において、磁気テープ４のバックテンションが制
御され、磁気テープ４のテンションが一定に保持され
る。また、インピーダンスローラ１２は磁気テープ４の
長手方向の振動を吸収する。 【０００８】かかる記録再生装置において、磁気テープ
４がカセット３の開口部の前部に張られており、カセッ
ト３を装置に装着する際、上述したようにガイドベース
７，８、引出しローラ９、ピンチローラ１４をカセット
３の開口部と磁気テープ４の間に挿入する必要があり、
また、磁気テープ４が回転シリンダ２に接触しないよう
にする必要がある。このため、記録再生装置の小型化を
図る際、装置全体の縦の長さ（図中Ｌ）は使用されるカ
セット３及び回転シリンダ２の大きさによってほぼ決定
され、それ以上の小型化は困難であった。 【０００９】 【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術には装
置の平面サイズがカセットとシリンダが並列配置される
ことで決定されるため、それ以上の小型化が困難となる
という問題があった。本発明の目的は、カセットの装着
移動動作によりカセットの蓋を開放し、前記カセットの
蓋の開放動作、およびその後のテープの引出し動作を円
滑に行なうことにより小型化を実現可能とした記録再生
装置を提供することにある。 【００１０】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では以下の構成とする。すなわち、 １） テープが張架された開口部に開閉自在の蓋を有す
るカセットが用いられ、前記カセットが装置に装着され
るとき、前記カセットが基台に対して水平方向に移動さ
れ、この移動の終了までに前記蓋のテ−プ引き出し動作
が可能となる所要の位置までの開放が終了され、テ−プ
に情報を記録および／またはテープから情報を再生する
記録再生装置において、前記カセットとともに前記水平
方向に移動される第１の移動部材と、前記カセットの前
記水平方向の装着移動の初期において前記カセットの厚
さ方向で前記蓋の側面部の下端部と離間してその下側に
配置されるとともに前記蓋の側面部の下端部と係合可能
の係合部を有し、かつこの係合部が上下動可能とされた
構成において前記第１の移動部材に嵌合され、かつ前記
基台側に設けられた駆動部と係合して前記基台と前記第
１の移動部材との相対移動により駆動され、前記係合部
の前記上下動により前記蓋を前記所要の位置まで開放す
る第２の移動部材と、を備えてなる構成とする。 ２） テープが張架された開口部に開閉自在の蓋を有す
るカセットが用いられ、前記カセットが装置に装着され
るとき、前記カセットが基台に対して水平方向に移動さ
れ、この移動の終了までに前記蓋のテ−プ引き出し動作
が可能となる所要の位置までの開放が終了され、テ−プ
に情報を記録および／またはテープから情報を再生する
記録再生装置において、前記カセットとともに前記水平
方向に移動される第１の移動部材と、前記カセットの前
記水平方向の装着移動の初期において前記カセットの厚
さ方向で前記蓋の側面部の下端部と離間してその下側に
配置されるとともに前記蓋の側面部の下端部と係合可能
の係合部を有し、かつこの係合部が上下動可能とされた
構成において前記第１の移動部材に嵌合され、かつ前記
基台側に設けられた駆動部と係合して前記基台と前記第
１の移動部材との相対移動により駆動され、前記係合部
の前記上下動により前記蓋を前記所要の位置まで開放す
る第２の移動部材とを備え、前記カセットの前記装着終
了時において、回転シリンダの一部が前記カセットの前
記開口部内に入り込むように配置されてなる構成とす
る。 【００１１】 【作用】前記構成により、カセットの装置に対する水平
方向の装着移動動作により前記カセットの蓋を開くこと
ができるようになる。また、カセットの蓋の側面部に、
蓋を開放するための例えば特種な溝等を形成することが
不要となり、蓋の側面部の合計厚さが薄くなり、カセッ
ト、装置の幅寸法が小さくなる。また、カセットの蓋の
側面部形状、及び装置の蓋開け機構が簡略化される。ま
た、カセットの蓋の回動支点からの距離を長くとれ、し
かも前記距離が開放動作中ほぼ一定に保てるようにな
り、蓋の開放時の回転動作に対して負荷となる、例えば
蓋の回転の軸支部における摩擦等に対しても、開放動作
を安定して行うことができるようになる。 【００１２】 【実施例】以下、本発明の記録再生装置の実施例を図面
により説明する。 【００１３】図２は本発明による記録再生装置の一実施
例を示す側面図、図３は同じく平面であって、３−２は
カセット蓋、７はカセットホルダ、１８はカセット蓋開
放部材、１９はテープ移動部材であり、図７に対応する
部分には同一符号をつけている。 【００１４】まず、図２（Ａ）に示すように、カセット
３を矢印ａ方向に移動させてカセットホルダ１７に装着
すると、このカセット装着途中で、カセット蓋開放部材
１８が磁気テープ４を保護するために設けられたカセッ
ト蓋３−２に当接し、このために、カセット蓋３−２は
開かれる。次に、図３に示すように、テープ移動部材１
９がカセット３の開口部前面に張架された磁気テープ４
に当接し、カセット３の開口部内部へ磁気テープ４を移
動させる。 【００１５】次に、図２（Ｂ）に示すように、カセット
３を保持したカセットホルダ１７を下降していき、カセ
ット３を前記シャーシ１に装着する。これとともに、回
転シリンダ２の一部がカセット３の開口部内に磁気テー
プ４に当接しないようにして格納され、この結果、シャ
ーシ１の縦方向の長さｌは、図７に示した従来技術にお
ける長さＬに比べて短くなる。したがって、記録再生装
置は従来技術に比べて小形になる。 【００１６】図４は、図２および図３のカセット蓋開放
部材８およびテープ移動部材１９を示した斜視図であ
り、１７−１はカセットホルダーの一部、１７−２は傾
斜長孔、２０は当接部材、２１はバネであり、図２、図
３に対応する部分には同一符号をつけている。 【００１７】カセットホルダ１７には、移動可能な当接
部材２０が設けられ、この当接部材２０の移動ととも
に、カセット蓋開放部材１８が傾斜長孔１７−２に沿っ
て移動し、カセット蓋３−２の開閉が行なわれる。 【００１８】すなわち、図１において、カセットホルダ
１７には、当接部材２０が移動可能に設けられ、この当
接部材２０に設けられた垂直長孔２０−１と傾斜長孔１
７−２とにカセット蓋開放部材１８が嵌合しており、当
接部材２０が矢印ａ方向に移動すると、カセット蓋開閉
部材１８が傾斜長孔１７−２と垂直長孔２０−１とに沿
って上昇し、当接部材２０が矢印ａとは逆方向に移動す
ると、これらの長孔に沿って降下する。 【００１９】当接部材２０はカセット３の先端部３−１
に当接可能であり、また、カセット３がカセットホルダ
に装着されていないときには、カセット蓋開閉部材１８
は傾斜長孔１７−２と垂直長孔２０−１の下端にある
（図５（Ａ））。 【００２０】カセット３をカセットホルダ１７に挿入
し、矢印ａ方向に移動させると、カセット３の先端部３
−１は当接部材２０に当接し、さらに、カセット３を矢
印ａ方向に押し込むと、当接部材２０はカセット３とと
もに矢印ａ方向に移動し、これとともに、カセット蓋開
閉部材１８は傾斜長孔１７−２と垂直長孔２０−１に沿
って上昇する。カセット蓋開閉部材１８の端部はカセッ
ト３のカセット蓋３−２の下端面に当接可能であり、こ
のために、カセット蓋開閉部材１８の上昇とともに、カ
セット蓋３−２は、図５（Ｂ）に示すように、矢印ｂ方
向に回動して開かれる。 【００２１】図４において、当接部材２０には、さらに
テープ移動部材１９が回動可能に取りつけられ、また、
バネ２１によって付勢される。 【００２２】図６は当接部材２０の動作説明図であっ
て、１９−１は端部、１−１は突起、１７−３は貫通
孔、２０−２は回動軸であり、図４に対応する部分には
同一符号をつけてある。 【００２３】まず、図６に示すように、カセット３が当
接部材２０に当接していないときには、断面が「コ」の
字状をなすカセットホルダ１７の一部１７−１の中にな
り、テープ移動部材１９は、このカセットホルダ１７の
一部１７−１に当接し、バネ２１の付勢力に抗した方向
に回動軸２０−２に関して回動された状態にある。 【００２４】カセット３が矢印ａ方向に移動して当接部
材２０に当接すると、当接部材２０も矢印ａ方向に移動
し、これとともに、テープ移動部材１９は「コ」の字状
の部分１７−１から脱出していき、これにともなってバ
ネ２１により、テープ移動部材１９は矢印ｃ方向に回動
して起き上がる。そして、ついにはテープ移動部材１９
はカセット蓋３−２が開かれて露出した磁気テープ４に
当接し、図６（Ｂ）に示すように、カセット３が移動し
て磁気テープ４を押える。したがって、磁気テープ４は
カセット３の開口部の奥の方に押されることになる。 【００２５】一方、カセットホルダ１７の下方のシャー
シ１に突起１−１が設けられており、また、カセットホ
ルダ１７の底面のこの突起１−１に対向した位置に貫通
孔１７−３が設けられている。 【００２６】当接部材２０が矢印ａ方向にいっぱいに移
動すると、次に、カセットホルダ１７を下降させる。こ
のカセットホルダ１７の下降とともに、図６（ｃ）に示
すように、カセットホルダ１７の開口部に、磁気テープ
４に邪魔されることなく回転シリンダ２の一部が入り込
み、これとともに、シャーシ１の突起１−１がカセット
ホルダ１７の貫通孔１７−３に入り込む。そして、突起
１−１の先端部はテープ移動部材１９の端部１９−１に
当接し、さらにそれを押すことになる。このために、テ
ープ移動部材１９はバネ２１の付勢力に抗して回動して
倒れ込み、磁気テープ４は開放される。しかし、開放さ
れても、今度はカセットホルダ１７の開口部に入り込ん
だ回転シリンダ２の面に当接する。なお、図６（ｃ）の
矢印ｄはカセットホルダ１７の下降方向を示す。 【００２７】以上の機構により、回転シリンダ２とカセ
ットホルダ１７とを互いに近づけて配置することがで
き、したがって、シャーシ１の縦方向の長さｌを、図３
に示すように、従来技術における長さＬよりも短くする
ことができる。 【００２８】 【発明の効果】本発明によれば、カセットを装置に装着
する時点でその水平方向の移動動作によりカセット蓋を
早期に開放することにより、カセットホルダに収納され
た磁気テープを損傷することなく回転シリンダの一部が
該カセットホルダの開口部に入り込むように、該回転シ
リンダと該カセットホルダの配置関係を設定することが
できるから、これら回転シリンダとカセットホルダとを
互いに近づけて配置することができる。よって、従来回
転シリンダとカセットのサイズによって制限されていた
装置の寸法をより一層小型化できる。また、カセットの
蓋の側面部の下端部と係合して蓋を開く構成としたこと
により、カセットおよび装置の幅寸法の小型化、カセッ
トの蓋、及び装置の蓋開け機構の低コスト化、カセット
の蓋の開放動作の安定化による装置の信頼性向上の効果
も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例を示す記録再生装置の斜視図で
ある。 【図２】カセット挿入時の動作を示す側面図である。 【図３】本発明の実施例の平面図である。 【図４】本発明の実施例の斜視図である。 【図５】本発明の実施例の断面図である。 【図６】本発明の実施例の断面図である。 【図７】記録再生装置の従来例の平面図である。 【符号の説明】 １…シャーシ、 ２…回転シリンダ、 ３…カセット、 ４…磁気テープ、 ７、８…ガイドベース、 １７…カセットホルダ、 １８…カセット蓋開放部材、 １９…磁気テープ移動部材、 ２０…当接部材。
ある。 【図２】カセット挿入時の動作を示す側面図である。 【図３】本発明の実施例の平面図である。 【図４】本発明の実施例の斜視図である。 【図５】本発明の実施例の断面図である。 【図６】本発明の実施例の断面図である。 【図７】記録再生装置の従来例の平面図である。 【符号の説明】 １…シャーシ、 ２…回転シリンダ、 ３…カセット、 ４…磁気テープ、 ７、８…ガイドベース、 １７…カセットホルダ、 １８…カセット蓋開放部材、 １９…磁気テープ移動部材、 ２０…当接部材。
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フロントページの続き
(72)発明者 荻路 憲治
神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株
式会社日立製作所家電研究所内
(56)参考文献 特開 昭57−127953（ＪＰ，Ａ)
実開 昭56−41856（ＪＰ，Ｕ)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 １． テープが張架された開口部に開閉自在の蓋を有す
るカセットが用いられ、前記カセットが装置に装着され
るとき、前記カセットが基台に対して水平方向に移動さ
れ、この移動の終了までに前記蓋のテ−プ引き出し動作
が可能となる所要の位置までの開放が終了され、 テ−プに情報を記録および／またはテープから情報を再
生する記録再生装置において、 前記カセットとともに前記水平方向に移動される第１の
移動部材と、前記カセットの前記水平方向の装着移動の初期において
前記カセットの厚さ方向で前記蓋の側面部の下端部と離
間してその下側に配置されるとともに前記蓋の側面部の
下端部と係合可能の係合部を有し、かつこの係合部が上
下動可能とされた構成において 前記第１の移動部材に嵌
合され、かつ前記基台側に設けられた駆動部と係合して
前記基台と前記第１の移動部材との相対移動により駆動
され、前記係合部の前記上下動により前記蓋を前記所要
の位置まで開放する第２の移動部材と、 を備えてなることを特徴とする記録再生装置。 ２． テープが張架された開口部に開閉自在の蓋を有す
るカセットが用いられ、前記カセットが装置に装着され
るとき、前記カセットが基台に対して水平方向に移動さ
れ、この移動の終了までに前記蓋のテ−プ引き出し動作
が可能となる所要の位置までの開放が終了され、 テ−プに情報を記録および／またはテープから情報を再
生する記録再生装置において、 前記カセットとともに前記水平方向に移動される第１の
移動部材と、前記カセットの前記水平方向の装着移動の初期において
前記カセットの厚さ方向で前記蓋の側面部の下端部と離
間してその下側に配置されるとともに前記蓋の側面部の
下端部と係合可能の係合部を有し、かつこの係合部が上
下動可能とされた構成において 前記第１の移動部材に嵌
合され、かつ前記基台側に設けられた駆動部と係合して
前記基台と前記第１の移動部材との相対移動により駆動
され、前記係合部の前記上下動により前記蓋を前記所要
の位置まで開放する第２の移動部材とを備え、 前記カセットの前記装着終了時において、回転シリンダ
の一部が前記カセットの前記開口部内に入り込むように
配置されてなることを特徴とする記録再生装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4098094A JP2635264B2 (ja) | 1992-04-17 | 1992-04-17 | 記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4098094A JP2635264B2 (ja) | 1992-04-17 | 1992-04-17 | 記録再生装置 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59112958A Division JPS60258753A (ja) | 1984-06-04 | 1984-06-04 | 記録再生装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05114206A JPH05114206A (ja) | 1993-05-07 |
| JP2635264B2 true JP2635264B2 (ja) | 1997-07-30 |
Family
ID=14210761
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4098094A Expired - Lifetime JP2635264B2 (ja) | 1992-04-17 | 1992-04-17 | 記録再生装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2635264B2 (ja) |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5412095A (en) * | 1977-06-29 | 1979-01-29 | Mitsubishi Electric Corp | Selecter valve |
| JPS5641856U (ja) * | 1979-09-07 | 1981-04-17 | ||
| JPS57127953A (en) * | 1981-01-31 | 1982-08-09 | Sony Corp | Cassette unloader |
| JPS57168872U (ja) * | 1981-04-20 | 1982-10-23 | ||
| JPS58203656A (ja) * | 1982-05-20 | 1983-11-28 | Sanyo Electric Co Ltd | ピンチロ−ラ圧接状態調節機構 |
-
1992
- 1992-04-17 JP JP4098094A patent/JP2635264B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05114206A (ja) | 1993-05-07 |
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