JPH0454586Y2 - - Google Patents

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JPH0454586Y2
JPH0454586Y2 JP889487U JP889487U JPH0454586Y2 JP H0454586 Y2 JPH0454586 Y2 JP H0454586Y2 JP 889487 U JP889487 U JP 889487U JP 889487 U JP889487 U JP 889487U JP H0454586 Y2 JPH0454586 Y2 JP H0454586Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、例えばオープンリール方式の磁気
記録再生装置に適用するのに最適な磁気テープの
ローデイング装置であつて、特に、磁気テープを
グクト状のローデイング通路に沿つてエアで移送
させるようにしたものに関する。
〔考案の概要〕
この考案は、供給リールから繰出される磁気テ
ープを、ダクト状のローデイング通路内に沿つ
て、巻取リール側へエアによつて移送してローデ
イングさせるように構成した磁気テープのローデ
イング装置において、ローデイング通路途中の一
側部に配置された磁気ヘツドの磁気シールド板を
磁気ヘツドに対する遠近方向における3つの位置
へ選択的に移動させるように構成することによ
り、磁気テープのスムーズなローデイングと、磁
気ヘツドの確実な磁気シールドと、磁気ヘツドの
容易なクリーニング及び調整等を可能にしたもの
である。
〔従来の技術〕
従来から、オープンリール方式の磁気記録再生
装置において、始端が供給リール側に配置され、
終端が巻取リール側に配置されたダクト状のロー
デイング通路と、そのローデイング通路に沿つて
設けられた複数のエア吐出口と、そのエア吐出口
からローデイング通路内にエアを吐出させるブロ
ワとを具備し、供給リールから繰出される磁気テ
ープをエア吐出口から吐出されるエアによつて移
送してローデイング通路内に沿つて始端側から終
端側へローデイングさせるように構成した磁気テ
ープのローデイング装置がある。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、この種従来のローデイング装置
では、ローデイング通路途中の一側部に配置され
た磁気ヘツドの磁気シールド板に問題があつた。
即ち、ローデイング通路の一側部に配置された
磁気ヘツドに対して、磁気シールド板はその磁気
ヘツドに対向させてローデイング通路の他側部に
配置させることになる。この際、磁気テープのエ
アによるローデイング時には、磁気テープの移送
の邪魔にならないように磁気シールド板を磁気ヘ
ツドから離間させて置くのが好ましい。しかし逆
に、磁気テープの記録又は再生時における磁気ヘ
ツドの磁気シールド効果に関しては、磁気シール
ド板をできるだけ磁気ヘツドに近接させるのが好
ましい。そして従来は、この相反する問題点をう
まく解決できるものがなかつた。
また従来は、磁気ヘツドのクリーニング、消
磁、調整等の作業を行う際に、磁気ヘツドに対向
して配置されている磁気シールド板が著しく邪魔
になつて、これらの作業を行うのが大変不便であ
つた。
この考案は、このような問題点を解決するため
になされたものであつて、磁気テープのエアによ
るローデイング時には、磁気シールド板が磁気テ
ープの移送を何等邪魔することがなく、しかも、
磁気テープの記録又は再生時には、磁気シールド
板を磁気ヘツドに十分に近接させることができ、
更にまた、磁気ヘツドのクリーニング及び調整時
等ににおいては、磁気シールド板を磁気ヘツドか
ら十二分に離間させることができるようにした磁
気テープのローデイング装置を提供しようとする
ものである。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案は、前述した磁気テープのローデイン
グ装置において、前記ローデイング通路途中の一
側部に配置された磁気ヘツドと、その磁気ヘツド
に対向させてローデイング通路の他側部に配置さ
れた磁気シールド板と、その磁気シールド板を磁
気ヘツドに対する遠近方向に移動する移動装置と
を具備し、前記移動装置は、前記磁気テープのロ
ーデイング時に磁気シールド板を磁気ヘツドから
ほぼローデイング通路の巾だけ離間させた第1の
位置と、前記磁気テープの記録又は再生時に磁気
シールド板を磁気ヘツドに近接させた第2の位置
と、磁気ヘツドのクリーニング及び調整時等に磁
気シールド板を前記第1の位置より更に磁気ヘツ
ドから遠ざけた第3の位置との3つの位置へ磁気
シールド板を移動できるように構成したものであ
る。
〔作用〕
この考案の磁気テープのローデイング装置によ
れば、磁気テープのエアによるローデイング時に
は、移動式である磁気シールド板を磁気ヘツドか
らほぼローデイング通路の巾だけ離間させるの
で、磁気シールド板が磁気テープの移送を何等邪
魔することがない。しかも、磁気テープの記録又
は再生時には、移動式である磁気シールド板を磁
気ヘツドに十分に近接させることができる。更に
また、磁気ヘツドのクリーニング時等において
は、移動式である磁気シールド板を磁気ヘツドか
ら十二分に離間させることができる。
〔実施例〕
以下、この考案をオープンリール方式のビデオ
テープレコーダに適用した磁気テープのローデイ
ング装置の一実施例を図面によつて説明する。
先ず、第4図及び第5図に示すように、縦型の
ビデオテープレコーダ本体(以下単にVTR本体
と記載する)1の前面1aで上側の左右には供給
リール台2と巻取リール台3とが間隔を隔てて配
置されている。そして、テープ状体である磁気テ
ープ4が巻装された供給リール5と、その磁気テ
ープ4を巻取るための巻取リール6とが供給リー
ル台2と巻取リール台3とに装着されている。ま
た、VTR本体1の前面1aで供給リール5の下
部に近接された位置に案内ドラムである回転ヘツ
ドドラム7が配置されている。
次に、VTR本体1の前面1aで両リール5,
6の下側に近接された位置にローデイング通路9
が配置されている。このローデイング通路9はそ
の始端9aが供給リール5の下部に近接されて配
置され、終端9bが巻取リール6の下方に所定間
隔を隔てて配置され、かつ、回転ヘツドドラム7
の周面7aに沿つて横向きでほぼU字状をなすド
ラム外周通路9cを有している。なお、始端9a
とドラム外周通路9cとの間の供給側通路9dは
横向きでほぼ逆U字状に形成されており、また終
端9bとドラム外周通路9dとの間の巻取側通路
9eは終端9bに向かつて次第に上昇されるよう
に形成されている。従つて、このローデイング通
路は全体として緩やかなカーブを描いてジグザグ
状に彎曲されている。そして、このローデイング
通路9は、VTR本体1の前面1aに取付けられ
た前面パネル10と、その前面パネル10の前面
に嵌合された開閉自在の前面カバー11とによつ
てダクト状に形成されている。なお、前面カバー
11は透明な合成樹脂等によつて成形されたもの
であり、ヒンジ12によつてVTR本体1に回転
自在に取付けられ、第4図及び第5図に鎖線で示
した閉蓋状態でロツク手段(図示せず)によつて
ロツクされるように構成されている。なお、磁気
テープ4を回転ヘツドドラム7の周面7aにラセ
ン状に巻付けるために、ローデイング通路9は、
始端9a側が低く、終端9b側が高くなるように
緩やかに傾斜されており、これに合せて、供給リ
ール5が低く、巻取リール6が高くなるように段
差が設けられている。
次に、ローデイング通路9の供給側通路9dに
沿つて、ガイドポスト14、テンシヨンデイテク
ター15、ガイドローラ16、全巾消去ヘツド1
7、入口ガイド18等が配置され、巻取側通路9
eに沿つて、出口ガイド19、テーパーガイド2
0、インピーダンスローラ21、オーデイオ消去
ヘツド22、オーデイオ録再ヘツド23、オーデ
イオモニターヘツド24、キヤプスタン25、ピ
ンチローラ26、ガイドローラ27等のテープガ
イド類及びヘツド類等が配置されている。
次に、ローデイング通路9に沿つて複数のエア
吐出口29a〜29eが設けられており、1個又
は複数のブロワ30,31の複数のエア吐出通路
32a〜32eがエア吐出口29a〜29eに接
続されている。なお、巻取リール6のハブ6aの
周面に設けられた多数のエア吸込口(図示せず)
に片方のブロワ31のエア吸込口33がエア吸入
通路(図示せず)を介して接続されていて、その
ブロワ31によるエアの吸込力によつて磁気テー
プ4の先端4aをハブ6aの周面に巻付けて吸着
できるように構成されている。
次に、ローデイング通路9の終端9b側にセン
サー35が配置されている。このセンサー35
は、ローデイング通路9の両側に配置された発光
素子36と受光素子37とからなる光センサーに
よつて構成されていて、発光素子36から照射さ
れてローデイング通路9を横切る検出光38を受
光素子37が受光するものである。
次に、磁気テープ4のローデイング動作を説明
する。
第4図に示すように、先ず、両ブロワ30,3
1を作動させると、複数のエア吐出口29a〜2
9eからローデイング通路9内に矢印a〜eで示
す方向にエアが吐出される。なお、片方のブロワ
31のエア吸込口33に吸込まれるエアによつ
て、巻取リール6のハブ6aの周面にはその外側
から内側に向かつて矢印f方向にエアが吸込まれ
る。
しかしてこの際、ブロワ30,31の作動と同
時に、回転ヘツドドラム7が第4図で矢印h方向
に高速で回転駆動される。
次に、供給リール5に巻装されている磁気テー
プ4の先端4aをローデイング通路9の始端9a
に臨ませた後に、供給リール5を矢印g方向に手
回し或いは自動で回転させるようにして、その供
給リール5から磁気テープ4を繰出す。
すると、第4図に実線で示すように、磁気テー
プ4が、矢印a〜eで示す方向に吐出されている
エアの吐出力によつて移送されて、その磁気テー
プ4がローデイング通路9内に沿つてその始端9
a側から終端9b側に至るまで、供給側通路9
d、ドラム外周通路9c及び巻取側通路9eを矢
印h方向に移送される。
そして、磁気テープ4の先端4aがローデイン
グ通路9の終端9bまで移送されて、その磁気テ
ープ4のエアによる移送が完了された時に、その
磁気テープ4の先端4aがセンサー35における
発光素子36からの検出光38を遮断し、受光素
子37が非受光状態に切換えられて、このセンサ
ー35が磁気テープ4の先端4aを検出する。
すると、タイマー(図示せず)が動作され、こ
のタイマーによつて設定された一定時間経過後
に、ブロワ30が自動停止される。
そして、タイマーによつて設定された一定時間
が経過される間(実際には、ブロワ30のモータ
の電源が切断された後のモータの少しの間の慣性
回転時間も加算される)に、磁気テープ4の先端
4aがローデイング通路9の終端9bからその通
路外へ所定長さに矢印h′方向に送出される。そし
て、ブロワ30の停止と共に、エア吐出口29a
〜29dからローデイング通路9内へのエア吐出
が停止されて、磁気テープ4のエアによる移送が
停止される。なお、供給リール5を矢印g方向に
手回しするものであれば、そのブロワ30の停止
と共にその手回しを止めれば良く、供給リール5
を矢印g方向に自動で回転するものであれば、ブ
ロワ30の停止と共にその供給リール5の回転も
自動停止させることになる。
次に、第4図に鎖線で示すように、磁気テープ
4の先端4aを矢印i方向に手動操作によつて持
上げて、その先端4aを巻取リール6のハブ6a
の周面に巻付けてブロワ31によるエアの吸込力
によつて吸着させる。そして、その磁気テープ4
の先端4aを巻取リール6のハブ6aの周面に完
全に係止した後にブロワ31も停止される。
なお、磁気テープ4の先端4aを巻取リール6
のハブ6aの周面に巻付けるのには、必しも、前
述したエアの吸込力を利用した吸着方法でなくて
も、ハブ6aに設けたスリツトに磁気テープ4の
先端4aを差込んで係止する方法やその他の各種
の係止手段によつて係止する方法を用いることが
できる。
以上により、磁気テープ4のローデイング動作
が全て完了する。
次に、スタンバイ釦が押されると、第4図に示
すように、最初に、回転ヘツドドラム7が矢印j
方向に回転駆動され、次に、テンシヨンデイテク
ター15、全巾消去ヘツド17、入口ガイド1
8、出口ガイド19、テープガイド20等の可動
部材がそれぞれ点線で示された復動位置から鎖線
で示された往動位置へ往動されて、鎖線で示す如
く、磁気テープ4が、回転ヘツドドラム7の周面
7aに所定の巻付角でラセン状に巻付けられると
共に、ヘツド類やガイド類に掛け渡される。
次に、プレイ釦が押されると、第4図に示すよ
うに、最初に、キヤプスタン25が矢印k方向に
回転駆動され、次に、ピンチローラ26によつて
磁気テープ4がキヤプスタン25に圧着されると
共に、供給リール5と巻取リール6とがそれぞれ
矢印g,l方向に回転駆動される。これにより、
磁気テープ4がローデイング通路9内を矢印h方
向に定速走行されて所望の記録又は再生が行われ
る。
なお、記録又は再生時や或いは早送り又は巻戻
し時において、磁気テープ4が不測に切断された
り、磁気テープ4が巻取リール6又は供給リール
5に完全に巻取られた結果、センサー35の受光
素子37が発光素子36からの検出光38を再び
受光する受光状態に切換えられると、ローデイン
グ通路9内の磁気テープ4が無くなつたと判断し
て、例えば、テープ走行駆動系停止回路(図示せ
ず)が動作されて、磁気テープ4の走行駆動系や
回転ヘツドドラム7が自動停止される。
次に、第1図〜第3図によつて、磁気シールド
板とその移動装置について説明する。
先ず、ここでは、ローデイング通路9の巻取側
通路9eの途中に配置されているオーデイオ録再
ヘツド23とオーデイオモニターヘツド24との
2つの磁気ヘツド(以下両ヘツド23,24を単
に磁気ヘツドと記載する)を横長の1つの磁気シ
ールド板40によつて共通に磁気シールドするも
のである。この際、両磁気ヘツド23,24は前
面パネル10によつて形成されている巻取側通路
9eの一側部である上側ガイド壁10aに設けら
れた切欠き41内に互に近接されて下向き状態で
配置され、磁気シールド板40は巻取側通路9e
の他側部である下側ガイド壁10bに設けられた
切欠き42内にほぼ水平状に配置されている。従
つて、磁気シールド板40は下側ガイド壁10b
と同様のエアの案内板に兼用されている。
次に、磁気シールド板40は、移動装置43に
よつて、磁気ヘツド23,24に対する遠近方向
である矢印m,m′方向に移動自在に構成されて
いるが、この際、磁気シールド板40は、第1図
で実線及び第2A図に示す第1の位置(磁気ヘツ
ド23,24からほぼ巻取側通路9eの上下巾だ
け離間された位置)P1と、第1図に鎖線及び第
2B図に示す第2の位置(磁気ヘツド23,24
に近接された位置)P3と、第1図に点線及び第
2C図に示す第3の位置(第1の位置P1より更
に磁気ヘツド23,24から遠ざけられた位置)
P3との3つの位置へ移動できるように構成され
ている。
そして、移動装置43は、磁気シールド板40
を第1、第2、第3の各位置P1,P2,P3間で平
行移動できるようにした平行クランク装置を構成
している。
即ち、この移動装置43は、第3図に示すよう
に、VTR本体1に取付けられた取付板44に支
点軸45を介して回動自在に取付けられたほぼコ
字状をなす第1クランク部材46と、第1クラン
ク部材46の遊端部に支点軸45と平行な支点軸
47を介して回動自在に取付けられた移動板48
と、取付板44と移動板48との一方の端部で両
支点軸45,47の下部位置に、長さ方向の両端
部が一対の支点軸49,50を介して回動自在に
取付けられたリンクからなる第2クランク部材5
1とによつて構成され、第1及び第2クランク部
材46,51が等長で平行なリンクを構成してい
る。そして、移動板48に磁気シールド板40が
板ばね等(図示せず)を介して弾性的に支持され
ている。また、支点軸45に回動自在に取付けら
れた駆動レバー52がリミツターばね53を介し
て第1クランク部材46に結合されている。な
お、リミツターばね53は捩りコイルばねによつ
て構成されていて、その両端53a,53bが第
1クランク部材46と駆動レバー52とのばね係
止部46a,52aに係止されており、このリミ
ツターばね53によつて第1クランク部材46と
駆動レバー52とが第3図で矢印n,n′方向に相
互に回動付勢され、かつ駆動レバー52のストツ
パー52bに第1クランク部材46のばね係止部
46aが当接されて、その矢印n,n′方向の相互
の回動が規制されている。そして、駆動レバー5
2と、前述した入口ガイド18及び出口ガイド1
9等の可動部材とがワイヤー等の連動部材54を
介して連動されている。なお、取付板44の一方
の端部の上端にストツパー55が設けられ、第1
クランク部材46の突片56がこのストツパー5
5に当接されると、この第1クランク部材46の
支点軸45を中心とする第2A図で矢印o方向の
回動を規制する。また、取付板44の一方の端部
の下端に固着された板ばね57に円錐状の突起か
らなるストツパー58が設けられ、第2クランク
部材51の下縁51aがこのストツパー58に当
接されると、この第2クランク部材51の支点軸
49を中心とする第2A図で矢印q′方向の回動を
規制する。但し、この第2クランク部材51には
板ばね57の弾性に抗してストツパー58に係合
される係合孔59が設けられている。なお、両磁
気ヘツド23,24の外周はその正面である下面
側のみが開放された磁気シールドケース60によ
つて被覆されている。
次に、磁気シールド板40の移動状況を説明す
る。
先ず、前述した磁気テープ4のローデイング時
には、磁気シールド板40は第1図で実線及び第
2図に示す第1の位置P1に位置されている。な
おこの時には、移動装置43の第2クランク部材
51の下縁51aが板ばね57のストツパー58
上に自重で当接されている。そして、このローデ
イング時には、磁気シールド板40が磁気ヘツド
23,24の下方にほぼ巻取側通路9eの上下巾
だけ離間されており、この磁気シールド板40が
磁気テープ4のエアによる移送を何等邪魔するこ
とがないばかりか、特に、エア吐出口29dから
矢印h方向に吐出されるエアをこの磁気シールド
板40が効果的に案内する。従つて、巻取側通路
9e内でのエアの流れがスムーズとなり、磁気テ
ープ4を巻取側通路9e内に沿つて矢印h方向に
スムーズに移送、即ちローデイングさせることが
できる。
次に、前述したように、磁気テープ4のローデ
イング完了後に、スタンバイ釦が押されて、入口
ガイド18及び出口ガイド19等の可動部材が第
4図で点線の復動位置から鎖線で示された往動位
置へ往動されると、これに連動して、第2B図に
示す如く、連動部材54が矢印r方向に引張られ
る。すると、移動装置43の駆動レバー52が矢
印n′方向に駆動され、リミツターばね53を介し
て第1クランク部材46が支点軸45を中心に矢
印o方向に回動され、これと共に第2クランク部
材51も支点軸49を中心に矢印q方向に回動さ
れる。この結果、移動板48によつて磁気シール
ド板40が第1図で鎖線及び第2B図に示す第2
の位置P2まで矢印m方向に平行移動される。な
おこの時には、突片56がストツパー55に当接
されて、第1クランク部材46の矢印o方向の回
動を規制するが、磁気シールド板40は移動板4
8との間に介在された板ばね等によつて磁気ヘツ
ド23,24の外周の磁気シールドケース60の
下端である開口端60aに下方から弾性的に押圧
される。そして、磁気ヘツド23,24と磁気シ
ールド板40との間に磁気テープ4の走行用の隙
間61が残された状態で、磁気ヘツド23,24
の外周が磁気シールド板40と磁気シールドケー
ス60とによつて完全に覆われる。
従つて、前述したように、この後にプレイ釦が
押されて、磁気テープ4が第4図に鎖線で示すよ
うにローデイング通路9内を矢印h方向に定速走
行されて所望の記録又は再生が行われる際に、磁
気ヘツド23,24の磁気シールドが確実に行わ
れて、ノイズレスの高精度の記録、再生を行うこ
とができる。
次に、磁気テープ4の記録又は再生後に、スト
ツプ釦が押されると、第4図で示した磁気テープ
4の矢印h方向の走行が停止されると共に、入口
ガイド18及び出口ガイド19等の可動部材が第
4図で鎖線の往動位置から点線の復動位置へ復動
され、連動部材54の第2B図で矢印r方向の引
張りが解除される。すると、第2A図に示す如
く、移動装置43の第1及び第2クランク部材4
6,51が自重により支点軸45,49を中心に
矢印o′,q′方向に回動されて、磁気シールド板4
0が第1の位置P1へ矢印m′方向に復動される。
次に、磁気ヘツド23,24のクリーニング
(磁気ヘツド23,24のヘツドギヤツプ及びそ
の周辺の汚れを掃除すること)、消磁(帯磁した
磁気ヘツド23,24を消磁器によつて消磁する
こと)、調整(磁気ヘツド23,24の高さ、ア
ジマス、アオリ等の調整)及びオーデイオのテー
プ編集時における磁気テープ4へのマーキング等
の作業を行う際には、第2C図に示す如く、移動
装置43の支点軸47や第1クランク部材46等
に指をかけて、これらを矢印m′方向に押す。す
ると、第1及び第2クランク部材46,51がリ
ミツターばね53に抗して支点軸45,49を中
心に矢印o′,q′方向に回動され、磁気シールド板
40が第1図で点線及び第2C図に示す第3の位
置P3へ矢印m′方向に平行移動される。なおこの
時には、第2C図に示す如く、第2のクランク部
材51が板ばね57の横側面にその板ばね57の
弾性に抗して挿入されて、係合孔59がストツパ
ー58に係合され、磁気シールド板40が上記第
3の位置P3で係止される。
この結果、磁気シールド板40が第1の位置
P1より更に磁気ヘツド23,24の下方に遠ざ
けられて、磁気シールド板40と磁気ヘツド2
3,24との間に大きな隙間Gを形成することが
できる。従つて、磁気ヘツド23,24のクリー
ニング、消磁、調整及び磁気テープ4へのマーキ
ング等の作業を、上記の大きな隙間Gを利用して
容易に行うことができて、これらの作業能率を向
上させることができる。
以上、この考案の実施例に付き述べたが、この
考案は実施例に限定されることなく、この考案の
技術的思想に基づいて各種の有効な変更が可能で
ある。
またこの考案は、オープンリール方式のビデオ
テープレコーダに限定されることなく、磁気テー
プを用いる各種の磁気記録再生装置のローデイン
グ装置に適用可能である。
〔考案の効果〕
以上述べたように、この考案の磁気テープのロ
ーデイング装置は、磁気シールド板を磁気ヘツド
に対する遠近方向における3つの位置へ選択的に
移動させることができるようにして、磁気テープ
のエアによるローデイング時には、磁気シールド
板を磁気ヘツドからほぼローデイング通路巾だけ
離間させるようにして、磁気シールド板が磁気テ
ープの移送を何等邪魔することないようにしたの
で、磁気テープをエアによつてローデイング通路
内に沿つてスムーズにローデイングさせることが
できる。
それでいて、磁気テープの記録又は再生時に
は、磁気シールド板を磁気ヘツドに十分に近接さ
せることができるので、磁気ヘツドの磁気シール
ドを確実に行えて、ノイズレスの高精度な記録、
再生を行うことができる。
更にまた、磁気ヘツドのクリーニング時等にお
いては、磁気シールド板を磁気ヘツドから十二分
に離間させるようにして、磁気シールド板と磁気
ヘツドとの間に大きな隙間を形成することができ
るようにしたので、磁気テープのクリーニング、
消磁、調整及びテープ編集時の磁気テープへのマ
ーキング等の作業を、上記大きな隙間を利用して
容易に行うことができて、これらの作業の能率向
上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の一実施例を示したものであつ
て、第1図は要部である磁気シールド板部分の正
面図、第2A図〜第2C図は要部である磁気シー
ルド板の移動状況を説明する側面図、第3図は要
部である磁気シールド板部分の斜視図、第4図は
ローデイング装置全体の正面図、第5図はローデ
イング装置全体の斜視図である。 なお図面に用いた符号において、4……磁気テ
ープ、5……供給リール、6……巻取リール、9
……ローデイング通路、9a……ローデイング通
路の始端、9b……ローデイング通路の終端、9
e……巻取側通路(ローデイング通路途中)、2
3……オーデイオ録再ヘツド(磁気ヘツド)、2
4……オーデイオモニターヘツド(磁気ヘツド)、
29a〜29e……エア吐出口、30,31……
ブロワ、40……磁気シールド板、43……移動
装置、P1……第1の位置、P2……第2の位置、
P3……第3の位置、である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 始端が供給リール側に配置され、終端が巻取リ
    ール側に配置されたダクト状のローデイング通路
    と、そのローデイング通路に沿つて設けられた複
    数のエア吐出口と、そのエア吐出口からローデイ
    ング通路内にエアを吐出させるブロワとを具備
    し、 供給リールから繰出される磁気テープをエア吐
    出口から吐出されるエアによつて移送してローデ
    イング通路内に沿つて始端側から終端側へローデ
    イングさせるように構成した磁気テープのローデ
    イング装置において、 前記ローデイング通路途中の一側部に配置され
    た磁気ヘツドと、その磁気ヘツドに対向させてロ
    ーデイング通路の他側部に配置された磁気シール
    ド板と、その磁気シールド板を磁気ヘツドに対す
    る遠近方向に移動する移動装置とを具備し、 前記移動装置は、前記磁気テープのローデイン
    グ時に磁気シールド板を磁気ヘツドからほぼロー
    デイング通路の巾だけ離間させた第1の位置と、
    前記磁気テープの記録又は再生時に磁気シールド
    板を磁気ヘツドに近接させた第2の位置と、磁気
    ヘツドのクリーニング時及び調整時等に磁気シー
    ルド板を前記第1の位置より更に磁気ヘツドから
    遠ざけた第3の位置との3つの位置へ磁気シール
    ド板を移動できるように構成したことを特徴とす
    る磁気テープのローデイング装置。
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