JPH0636242A - 回転ヘッドのクリーニング装置 - Google Patents

回転ヘッドのクリーニング装置

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Publication number
JPH0636242A
JPH0636242A JP20698292A JP20698292A JPH0636242A JP H0636242 A JPH0636242 A JP H0636242A JP 20698292 A JP20698292 A JP 20698292A JP 20698292 A JP20698292 A JP 20698292A JP H0636242 A JPH0636242 A JP H0636242A
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JP
Japan
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cleaning roller
rotary head
roller
arm
cleaning
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Application number
JP20698292A
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English (en)
Inventor
Shigeru Masuda
茂 増田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 上下ドラム固定式の回転ヘッドドラムに使用
しても、クリーニングローラの全周を有効に使用できる
ようにすること。 【構成】 クリーニングローラ15を回転ヘッドに間欠
的に圧着、離間させる際に、そのクリーニングローラ1
5を間欠的に自転させるためのピニオン49とラック5
0を用いた自転手段56を備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばビデオテープレ
コーダに適用するのに最適な回転ヘッドのクリーニング
装置に関し、回転ヘッドドラムの回転ヘッドにクリーニ
ングローラを間欠的に圧着させて、その回転ヘッドを間
欠的にクリーニングするようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】本発明の出願人は、ビデオテープレコー
ダにおける回転ヘッドのクリーニング装置の先願例とし
て、例えば実開平2−76311号を先に出願してい
る。
【0003】この先願例は、上ドラム回転式の回転ヘッ
ドドラムの回転ヘッドにクリーニングローラを間欠的に
圧着、離間させる手段と、そのクリーニングローラの圧
着、離間の往復動作に同期して、クリーニングローラを
軸方向に間欠的に移動させる手段とを備え、そのクリー
ニングローラの移動手段は、クリーニングローラを軸方
向の一方向に間欠的に移動させた後、クリーニングロー
ラを軸方向の他方向に間欠的に移動させる往復運動機構
を備えたものである。
【0004】この先願例によれば、クリーニングローラ
の全長を有効に使用して回転ヘッドのクリーニングを行
える特徴がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この先願例で
は、回転ヘッドと一体に回転駆動されている上ドラムに
よってクリーニングローラを自転させる方式であるた
め、上ドラム回転式の回転ヘッドドラムに対しては有効
であるが、上下ドラム固定式の回転ヘッドドラムに使用
した場合にはクリーニングローラを自転させることがで
きない。
【0006】即ち、上下ドラム固定式の回転ヘッドドラ
ムは、固定の上下ドラム間の小さな隙間内で回転ヘッド
のみを回転させる構造であるから、クリーニングローラ
を回転ヘッドに圧着した際、そのクリーニングローラの
上下両端が固定の上下ドラムに跨って圧着されて、上下
ドラムによってクリーニングローラの回転がロックされ
てしまうので、回転ヘッドではクリーニングローラを自
転させることができなくなる。
【0007】この結果、クリーニングローラの全周を有
効に使用することができず、クリーニングローラの周面
の一部の同じ場所しか回転ヘッドに接触させることがで
きないために、クリーニングローラの周面の一部に汚れ
(磁性粉等の堆積)が集中し、回転ヘッドのクリーニン
グ効果が低減する。また、クリーニングローラの全周を
有効に使用できないため、クリーニングローラの周面の
一部のみが早期に摩耗、破損してしまい、クリーニング
ローラの寿命が短いと言う問題が発生する。
【0008】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであって、上下ドラム固定式の回転ヘッドド
ラムに使用しても、クリーニングローラの全周を有効に
使用できるようにした回転ヘッドのクリーニング装置を
提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の回転ヘッドのクリーニング装置は、回転ヘ
ッドドラムの回転ヘッドにクリーニングローラを圧着、
離間させる手段と、上記クリーニングローラを上記回転
ヘッドから離間させた時に、上記クリーニングローラを
間欠的に自転させる手段とを備えたものである。この
際、上記クリーニングローラの自転手段は上記クリーニ
ングローラを一方向に一定ピッチで間欠的に自転させる
こと、上記クリーニングローラの自転手段は、上記クリ
ーニングローラと一体に回転されるピニオンと、上記ク
リーニングローラを支持するローラアームの支点とは異
なる支点を中心に回転自在に支持されたラックとによっ
て構成すること、上記クリーニングローラの自転手段
は、上記クリーニングローラを上記回転ヘッドに圧着さ
せた時には、上記ピニオンを上記ラックから離間させ、
上記クリーニングローラを上記回転ヘッドから離間させ
る途中で上記ピニオンを上記ラックに噛合させること、
上記クリーニングローラの上記回転ヘッドに対する圧
着、離間の動作に同期させて、上記クリーニングローラ
を軸方向に間欠的に移動させる手段を備えることが好ま
しい。
【0010】
【作用】上記のように構成された本発明の回転ヘッドの
クリーニング装置は、クリーニングローラを回転ヘッド
に圧着、離間させる際、そのクリーニングローラを自転
手段によって間欠的に自転させることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明をビデオテープレコーダの上下
固定式の回転ヘッドドラムに適用した回転ヘッドのクリ
ーニング装置を図を参照して説明する。
【0012】まず、図12によって、ビデオテープレコ
ーダのテープローディング装置の概要を説明する。
【0013】テープカセット1が供給リール台2a及び
巻取リール台2b上に水平に装着された時、テープカセ
ット1内の一対のテープリールである供給リール3a及
び巻取リール3bに巻回されている磁気テープ4は1点
鎖線で示すようにテープカセット1の前面に沿ってパス
されていて、この磁気テープ4の内側に1点鎖線で示す
ように供給側及び巻取側の各一対のメインローディング
手段5a、5bとサブローディング手段6a、6bが下
方から相対的に挿入される。そして、このテープカセッ
ト1の装着後に、両メインローディング手段5a、5b
及び両サブローディング手段6a、6bがテープカセッ
ト1内の1点鎖線で示すアンローディング位置からテー
プカセット1外の実線で示すローディング位置まで、そ
れぞれ矢印a、b方向に移動される。そして、両メイン
ローディング手段5a、5bによって磁気テープ4がテ
ープカセット1外に引き出されて回転ヘッドドラム7の
周面に180°以上の巻付角でラセン状にローディング
(巻き付けられること)され、両サブローディング手段
6a、6bによってテープ供給側4a及びテープ巻取側
4bがテープカセット1外の回転ヘッドドラム7の両横
側方に引き出されて全巾消去ヘッドである固定ヘッド8
aやCTLヘッド、音声記録、再生ヘッド等の複数の固
定ヘッド8b及びキャプスタン9、複数の固定テープガ
イド10a、10b等にローディングされる。そして、
このテープローディング後に、巻取側サブローディング
手段6bと、一緒に引き出されたピンチローラ11によ
って磁気テープ4がキャプスタン9に圧着され、磁気テ
ープ4が供給リール3aから供給されて巻取リール3b
に巻き取られるべく上記のローディング経路上を走行さ
れて、回転ヘッドドラム7と複数の固定ヘッド8a、8
bによって、磁気テープ4の所望の記録、再生が行われ
るように構成されている。
【0014】なお、回転ヘッドドラム7は、図5に示す
ように、上下ドラム固定式であり、上ドラム7a及び下
ドラム7bは共に固定ドラムに構成されており、これら
上下ドラム7a、7b間の小さな隙間7c内に配置され
た磁気ヘッドである複数の回転ヘッド7dのみが回転駆
動されるように構成されている。
【0015】そして、図12に示すように、回転ヘッド
ドラム7のテープ入口12aとテープ出口12bとの間
で、磁気テープ4の巻付側とは反対側の位置に、回転ヘ
ッド7dのクリーニング装置14が配置されている。
【0016】次に、図1〜図11によって、回転ヘッド
7dのクリーニング装置14を説明する。
【0017】まず、図1に示すように、クリーニング装
置14にはクリーニングローラ15が用いられる。この
クリーニングローラ15は外周にフェルト等のクリーニ
ング部材が取り付けられた円筒型ローラによって構成さ
れている。そして、図11及び図12に示すように、回
転ヘッドドラム7がシャーシ(図示せず)上に所定のA
方向に、所定角度θに傾けられて取り付けられていて、
クリーニングローラ15も回転ヘッドドラム7と平行な
B方向に同角度θに傾けられている。そして、図5に示
すように、クリーニングローラ15は回転ヘッドドラム
7の周面に上下ドラム7a、7b間に跨るようにして圧
着、離間されるように構成されている。。
【0018】次に、図5及び図6に示すように、クリー
ニング装置14の取付用架台16が回転ヘッドドラム7
の上下ドラム7a、7bを相互に固着するドラム支柱1
7上に取り付けられていて、この架台16にはコ字状枠
16aが一体に形成されている。
【0019】[クリーニングローラの移動手段の説明]
まず、図1及び図7に示すように、このコ字状枠16a
の上下アーム16b、16c間に昇降ガイド軸18の上
下両端が架設され、この昇降ガイド軸18の下端側にス
ライダー19が上下一対のアーム19a、19bによっ
て上下方向である矢印c、c′方向に昇降自在に遊嵌さ
れている。
【0020】そして、上下アーム19a、19b間で昇
降ガイド軸18の外周に回転自在に遊嵌されたスリーブ
20の外周にローラアーム21が固着されていて、この
ローラアーム21の一端21aの下部に昇降ガイド軸1
8と平行なローラ支軸22が取り付けられている。そし
て、このローラ支軸22の外周にクリーニングローラ1
5がベアリング(図示せず)を介して自転可能に取り付
けられていて、クリーニングローラ15は昇降ガイド軸
18を中心に矢印d、d′方向に移動自在に構成されて
いる。
【0021】そして、昇降ガイド軸18と平行なガイド
ピン19cがスライダー19の下部に一体に形成されて
いて、このガイドピン19cがコ字状枠16の下アーム
16cに形成されたガイド穴19dに貫通されている。
また、スライダー19の上端19eで昇降ガイド軸18
との対向面にカム従動ピン19fが一体に形成されてい
る。
【0022】そして、昇降ガイド軸18の上端側に形成
された小径部18aの外周でコ字状枠16の上アーム1
6aの下にカムギア23が回転自在に取り付けられてい
る。このカムギア23はギア23aの下部にカム23b
を一体に形成したものであり、カム23bの外周にはエ
ンドレス状で、かつ、ラセン状のカム溝23cが形成さ
れている。そして、このカム溝23c内にスライダー1
9のカム従動ピン19fが遊嵌されている。
【0023】そして、以上のように構成されたカムギア
23とスライダー19とによって、クリーニングローラ
15を上下軸方向である矢印c、c′方向に間欠的に移
動させる移動手段24が構成されている。そして、後述
する駆動手段によって、カムギア23を矢印e方向に一
定ピッチで間欠的に回転駆動すると、カム溝23cによ
ってカム従動ピン19fが駆動されて、スライダー19
が一定ピッチPで矢印c又はc′方向に間欠的に移動さ
れ、スライダー19と一体にローラアーム21を介して
クリーニングローラ15が同じ一定ピッチPで矢印c又
はc′方向に間欠的に移動される。この際、カム溝23
cがエンドレス状に形成されていることから、カム従動
ピン19fの移動方向がカム溝23cの最上位及び最下
位で上下に反転される。従って、クリーニングローラ1
5は一定高さH内で矢印c又はc′方向への一定ピッチ
Pの間欠的移動を繰り返し行うことができる。
【0024】そして、ローラアーム21によって支持さ
れているクリーニングローラ15は矢印c又はc′方向
の各移動位置において昇降ガイド軸18を中心として回
転ヘッドドラム7に対する圧着、離間方向である矢印
d、d′方向に自由に移動することができるように構成
されている。
【0025】[移動手段を駆動する駆動手段の説明]次
に、図5、図6、図8及び図9に示すように、架台16
の天板16dの下部にラチェットギア26がギア支軸2
7を介して回転自在に取り付けられている。このラチェ
ットギア26はラチェットホイール26aの下部にギア
26bを一体に形成したものであり、ギア26bがカム
ギア23のギア23aに噛合されている。
【0026】そして、天板16dの下部でラチェットギ
ア26の横に平面形状がほぼU字状に形成されたラチェ
ットアーム28がアーム支軸29を介して矢印f、f′
方向に回転自在に取り付けられている。そして、このラ
チェットアーム28の下部と天板16dの下部とに駆動
用ラチェット30と戻り止め用ラチェット31とがそれ
ぞれ支軸33、34を介して回転自在に取り付けられて
いる。そして、これら両ラチェット30、31が捩りコ
イルバネ34、35によってラチェットホイール26a
に噛合付勢されている。
【0027】そして、架台16の天板16dから下方に
延出された背面板16eにプンジャーソレノイド36が
取り付けられていて、このプランジャーソレノイド36
の上端から上方に突出されたプランジャー36aが背面
板16eに支軸37を介して矢印g、g′方向に回転自
在に取り付けられたL形アーム38の一端38aに連結
され、そのL形アーム38の他端38bにピン39を介
して連結された連結アーム40がピン41及び長孔42
を介してラチェットアーム28の一端28a上に連結さ
れている。そして、ラチェットアーム28の他端28b
と背面板16eとの間に架設された引張りコイルバネ4
3によってラチェットアーム28が矢印f′方向に回転
付勢されて、背面板16eに一体に形成されたストッパ
ー16fに当接されている。なお、背面板16eの内側
に前記コ字状枠16aが固着されている。
【0028】そして、以上のように構成されたラチェッ
トギア26、ラチェットアーム28、ラチェット30、
31及びプランジャーソレノイド36等によって、移動
手段24を駆動する駆動手段44が構成されている。そ
して、プランジャーソレノイド36のON−OFFによ
る間欠駆動によってL形アーム38を図5で矢印g、
g′方向に回転駆動すると、図8及び図9に示すよう
に、ラチェットアーム28がアーム支軸29を中心に引
張りコイルバネ43との協働作用によって矢印f、f′
方向に回転駆動され、両ラチェット30、31の協働作
用によってラチェットギア26のラチェットホイール2
6aが矢印h方向に一定ピッチで間欠的に回転駆動され
る。そして、ギア26bがカムギア23aを矢印e方向
に一定ピッチで間欠的に回転駆動することになる。
【0029】次に、図1、図8〜図10に示すように、
ローラアーム21の他端21bの上部に連動ピン46が
昇降ガイド軸18と平行に取り付けられている。そし
て、ローラアーム21の他端21bと背面板16eとの
間に架設された引張りコイルバネ47によってローラア
ーム21が矢印d′方向に回転付勢されて、連動ピン4
6がラチェットアーム28の一端28aに矢印d′方向
から当接されている。
【0030】従って、図9及び図10に示すように、駆
動手段44によって、ラチェットアーム28をアーム支
軸29を中心に矢印f、f′方向に回転駆動すると、図
11に示すように、連動ピン46と引張りコイルバネ4
7との協働作用によって、ローラアーム21がラチェッ
トアーム28に追従して昇降ガイド軸18を中心に矢印
d、d′方向に回転駆動される。この際、引張りコイル
バネ47の引張力によるローラアーム21の矢印d方向
への回転力によって、クリーニングローラ15が回転ヘ
ッドドラム7の周面に圧着され、ラチェットアーム28
によるローラアーム21の矢印d′方向への復動力によ
って、クリーニングローラ15が回転ヘッドドラム7の
周面から矢印d′方向に離間されるように構成されてい
る。
【0031】[クリーニングローラ自転手段の説明]次
に、図1〜図7、図11に示すように、クリーニングロ
ーラ15の上端にピニオン49が同一軸線状態で一体に
設けられている。そして、このピニオン49が噛合、離
間自在のラック50がバランスアーム51に一体に形成
されている。
【0032】このバランスアーム51はスライダー19
の下アーム19bの先端の下部に昇降ガイド軸18と平
行に取り付けられたアーム支軸52を中心に矢印i、
i′方向に回転自在に取り付けられている。そして、こ
のパランスアーム51はアーム支軸52を中心にほぼV
字状に屈曲された一対のアーム51a、51bを有し、
これら両アーム51a、51bの先端には一対のバラン
スウエイト53、54が取り付けられていて、一方のア
ーム51aに前記ラック50がほぼ一体に形成されてい
る。そして、ローラアーム21の一端21a側の下部に
ローラ支軸22と平行なストッパーピン55が固着され
ていて、このストッパーピン55とピニオン49との間
にパランスアーム51のラック50を有する一方のアー
ム51aが矢印i、i′方向における隙間を有して横断
されている。
【0033】そして、以上のように構成されたローラア
ーム21、ピニオン49、ラック50、バランスアーム
51及びストッパーピン55等によって、クリーニング
ローラ15の自転手段56が構成されている。そして、
ラック50の矢印i、i′方向の位置がストッパーピン
55によって規制され、クリーニングローラ15がロー
ラアーム21によって回転ヘッドドラム7の周面に圧着
されるべく矢印d方向に移動される際には、ピニオン4
9がラック50から離間される。そして、クリーニング
ローラ15がローラアーム21によって回転ヘッドドラ
ム7の周面から離間されるべく矢印d′方向に移動され
る際に、ピニオン49がラック50に噛合して一方向で
ある矢印j方向に自転駆動されるように構成されてい
る。
【0034】ところで、図1及び図7に示すように、互
いに平行な昇降ガイド軸18、ローラ支軸22及びアー
ム支軸52の軸線P1 、P2 、P3 が、図11及び図1
2に示す回転ヘッドドラム7の傾斜方向であるA方向と
平行なB方向に、回転ヘッドドラム7の傾斜角度θと同
じ角度θに傾けられている。
【0035】従って、図11に示すように、アーム支軸
52のB方向への角度θの傾きによって、バランスアー
ム51の両アーム51a、51bには矢印i、i′方向
への回転モーメントM1 、M2 が発生するが、この回転
モーメントM1 、M2 が両バランスウエイト53、54
によって互いに釣り合うように構成されている。
【0036】即ち、ほぼV字状に屈曲されたバランスア
ーム51の一方のアーム51aはアーム支軸52の傾き
方向であるB方向に対して角度α1 に傾斜され、そのア
ーム長はL1 に設定され、他方のアーム51bは上記B
方向に対して直角な方向であるC方向に対して角度α2
に傾斜され、そのアーム長はL2 に設定されている。
【0037】そこで、両アーム51a、51bの先端に
取り付けられた両バランスウエイト53、54の重量を
1 、F2 とし、これらの矢印i′、i方向の回転モー
メントをM1 、M2 とした時、これら両バランスウエイ
ト53、54にはB方向への分力f1 、f2 と、矢印
i′、i方向の分力f3 、f4 が発生する。ここで、f
1 =F1 sin θ、f2 =F2 sin θ、f3 =F1 sin θ
・sin α1 、f4 =F2sin θ・cos α2 であり、F1 s
in θ・sin α1 ・L1 =F2 sin θ・cos α2・L2
設定することにより、M1 =M2 を実現することができ
る。
【0038】そして、回転モーメントM1 、M2 が互い
に釣り合っているので、バランスアーム51はアーム支
軸52の周りの矢印i、i′方向の各回転位置で自由に
静止することができるように構成されている。
【0039】[クリーニングローラ自転手段の動作説
明]まず、図2に示すように、ローラアーム21が昇降
ガイド軸18を中心に矢印d′方向に回転されて、クリ
ーニングローラ15を回転ヘッドドラム7の周面から矢
印d′方向に離間させた時には、図2の位置で静止して
いるバランスアーム51の一方のアーム51aとストッ
パーピン55との間に隙間G1 が形成される。
【0040】次に、図3に示すように、ローラアーム2
1が昇降ガイド軸18を中心に矢印d方向に回転され
て、クリーニングローラ15を回転ヘッドドラム7の周
面に矢印d方向から圧着させた時には、図2の隙間G1
分だけ遅れてストッパーピン55がバランスアーム51
の一方のアーム51aに矢印d方向から当接し、このバ
ランスアーム51がアーム支軸52を中心に矢印i方向
に僅かだけ回転されて、今度はピニオン49とラック5
0との間に隙間G2 が発生する。但し、G2 <G1 であ
る。そして、バランスアーム51は図3の位置でそのま
ま静止する。
【0041】次に、図4に示すように、ローラアーム2
1が昇降ガイド軸18を中心に矢印d′方向に回転され
て、クリーニングローラ15を回転ヘッドドラム7の周
面から矢印d′方向に再び離間させる時には、図3の位
置で静止しているバランスアーム51のラック50にピ
ニオン49が矢印d′方向から噛合する。
【0042】この際、バランスアーム51は両バランス
ウエイト53、54の重量による負荷を持っており、か
つ、図11で示した回転モーメントM1 、M2 が釣り合
っているために、バランスアーム51はピニオン49が
ラック50に噛合されるまで動かず、ピニオン49がラ
ック50に噛合された時に、ピニオン49によって矢印
d′方向に押される。
【0043】しかし、バランスアーム51はクリーニン
グローラ15の回転支点である昇降ガイド軸18と異な
る回転支点であるアーム支軸52を中心に矢印i′方向
に回転されるため、ラック50に対するピニオン49の
接点P4 が矢印j方向に移動されて、ラック50によっ
てピニオン49が一定ピッチP0 分矢印k方向に回転駆
動されて、そのピニオン49と一体にクリーニングロー
ラ15がローラ支軸22の外周で一定ピッチP0 分矢印
k方向に自転される。
【0044】従って、クリーニングローラ15が回転ヘ
ッドドラム7の周面に間欠的に圧着、離間される際の離
間動作途中で、クリーニングローラ15を一方向である
矢印k方向に一定ピッチP0 で間欠的に自転させること
ができるように構成されている。
【0045】次に、以上のように構成され、かつ、動作
されるクリーニング装置14による回転ヘッド7dのク
リーニング動作を説明する。
【0046】まず、ビデオテープレコーダに電源が入る
と、回転ヘッドドラム7の回転ヘッド7dが図2〜図4
で例えば矢印m方向に高速で回転駆動される。
【0047】次に、クリーニングSWがONされると、
図5及び図6に示された駆動手段44のプランジャーソ
レノイド36が一定時間の間ONされ、図3に示すよう
に、引張りコイルバネ47によってクリーニングローラ
15が回転ヘッドドラム7の周面に矢印d方向から弾性
的に圧着される。
【0048】この時、図5に示すように、クリーニング
ローラ15は回転ヘッドドラム7の上下ドラム7a、7
b間に跨って矢印d方向から圧着されるため、その圧着
の瞬間にクリーニングローラ15の回転がロックされ、
そのクリーニングローラ15の周面の一部で回転ヘッド
7dを一定時間の間クリーニングする。
【0049】そして、一定時間が経過すると、プランジ
ャーソレノイド36がOFFされて、図4に示すよう
に、クリーニングローラ15が回転ヘッドドラム7の周
面から矢印d′方向に離間され、その離間動作の途中
で、自転手段56によってクリーニングローラ15が矢
印k方向に一定ピッチP0 分間欠的に自転される。
【0050】一方、プランジャーソレノイド36のON
−OFFにより、移動手段24によってクリーニングロ
ーラ15が軸方向である矢印c又はc′方向に一定ピッ
チP分間欠的に移動される。
【0051】従って、クリーニングローラ15が回転ヘ
ッドドラム7の周面に圧着、離間される度に、クリーニ
ングローラ15は一方向である矢印k方向へ一定ピッチ
0分間欠的に自転されると共に、軸方向である矢印c
又はc′方向へ一定ピッチP分間欠的に移動されること
になる。
【0052】これにより、クリーニングローラ15を回
転ヘッドドラム7の周面に圧着させる度に、クリーニン
グローラ15の周面の円周方向及び軸方向の常に新しい
箇所を回転ヘッド7dに接触させるようにして、そのク
リーニングローラ15の周面の全周及び軸方向全長の全
周面を有効に使用して、回転ヘッド7dのクリーニング
を行うことができるものである。
【0053】以上、本発明の一実施例に付き述べたが、
本発明は上記の実施例に限定されることなく、本発明の
技術的思想に基づいて各種の変更が可能である。
【0054】
【発明の効果】以上のように構成された本発明の回転ヘ
ッドのクリーニング装置は次のような効果を奏する。
【0055】クリーニングローラを回転ヘッドに圧着、
離間させる際、そのクリーニングローラを自転手段によ
って間欠的に自転させることができるようにしたので、
上下ドラム固定式の回転ヘッドドラムに使用しても、ク
リーニングローラの全周を有効に使用できて、クリーニ
ング効果の向上及びクリーニングローラの寿命増大を図
ることができる。
【0056】クリーニングを自転させる際、クリーニン
グローラを一方向に一定ピッチで間欠的に自転させるよ
うに構成すれば、クリーニングローラの周面の常に新し
い箇所を回転ヘッドに接触させることができて、クリー
ニング効果のより一層の向上を図ることができる。
【0057】クリーニングローラの自転手段を、クリー
ニングローラと一体に回転されるピニオンと、クリーニ
ングローラを支持するローラアームの支点とは異なる支
点を中心に回転自在に支持されたラックとによって構成
したり、クリーニングローラを回転ヘッドに圧着させた
時には、上記ピニオンを上記ラックから離間させ、クリ
ーニングローラを回転ヘッドから離間させる途中で上記
ピニオンを上記ラックに噛合させるように構成すれば、
回転ヘッドドラムに対するクリーニングローラの圧着、
離間の動作に同期させたクリーニングローラの一方向へ
の一定ピッチの間欠的な自転駆動を簡単な構造で行え、
クリーニングローラの自転専用モータ等を使用する必要
がない。
【0058】クリーニングローラの回転ヘッドに対する
圧着、離間の動作に同期させて、クリーニングローラを
軸方向に間欠的に移動させる手段を備えれば、クリーニ
ングローラの周面の全周及び軸方向全長の全周面を有効
に使用して回転ヘッドのクリーニングを行えるので、ク
リーニング効果及びクリーニングローラの寿命のより一
層の向上及び増大を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である回転ヘッドのクリーニ
ング装置の自転手段を説明する斜視図である。
【図2】上記自転手段の動作のクリーニングローラ離間
状態を示す平面図である。
【図3】上記自転手段の動作のクリーニングローラ圧着
状態を示す平面図である。
【図4】上記自転手段のクリーニングローラ自転状態を
示す平面図である。
【図5】クリーニング装置全体の側面図である。
【図6】クリーニング装置全体の平面図である。
【図7】クリーニング装置の移動手段を説明する断面側
面図である。
【図8】クリーニング装置の駆動手段を説明する図5の
A−A矢視での平面図である。
【図9】クリーニング装置の駆動手段を説明する図5の
B−B矢視での平面図である。
【図10】クリーニング装置の駆動手段によるクリーニ
ングローラの圧着、離間の動作を説明する概略平面図で
ある。
【図11】自転手段のバランスアームの回転モーメント
のバランスを説明する概略平面図及び概略側面図であ
る。
【図12】ビデオテープレコーダのテープローディング
装置とクリーニング装置とを説明する概略平面図であ
る。
【符号の説明】 7 回転ヘッドドラム 7a 回転ヘッドドラムの固定の上ドラム 7b 回転ヘッドドラムの固定の下ドラム 7d 回転ヘッドドラムの回転ヘッド 14 クリーニング装置 15 クリーニングローラ 18 昇降ガイド軸(ローラアームの回転支点) 21 ローラアーム 24 移動手段 44 駆動手段 49 ピニオン 50 ラック 51 バランスアーム 52 アーム支軸(ラックの回転支点) 56 自転手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転ヘッドドラムの回転ヘッドにクリーニ
    ングローラを圧着、離間させる手段と、 上記クリーニングローラを上記回転ヘッドから離間させ
    た時に、上記クリーニングローラを間欠的に自転させる
    手段とを備えた回転ヘッドのクリーニング装置。
  2. 【請求項2】上記クリーニングローラの自転手段は上記
    クリーニングローラを一方向に一定ピッチで間欠的に自
    転させることを特徴とする請求項1記載の回転ヘッドの
    クリーニング装置。
  3. 【請求項3】上記クリーニングローラの自転手段は、上
    記クリーニングローラと一体に回転されるピニオンと、
    上記クリーニングローラを支持するローラアームの支点
    とは異なる支点を中心に回転自在に支持されたラックと
    によって構成されることを特徴とする請求項2記載の回
    転ヘッドのクリーニング装置。
  4. 【請求項4】上記クリーニングローラの自転手段は、上
    記クリーニングローラを上記回転ヘッドに圧着させた時
    には、上記ピニオンを上記ラックから離間させ、上記ク
    リーニングローラを上記回転ヘッドから離間させる途中
    で上記ピニオンを上記ラックに噛合させることを特徴と
    する請求項3記載の回転ヘッドのクリーニング装置。
  5. 【請求項5】上記クリーニングローラの上記回転ヘッド
    に対する圧着、離間の動作に同期させて、上記クリーニ
    ングローラを軸方向に間欠的に移動させる手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1又は2又は3又は4記載の回
    転ヘッドのクリーニング装置。
JP20698292A 1992-07-13 1992-07-13 回転ヘッドのクリーニング装置 Pending JPH0636242A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5725397A (en) * 1994-08-09 1998-03-10 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Divisional type connector
DE112011102426T5 (de) 2010-07-20 2013-05-02 Yazaki Corp. Hebelsteckverbinder

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5725397A (en) * 1994-08-09 1998-03-10 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Divisional type connector
DE112011102426T5 (de) 2010-07-20 2013-05-02 Yazaki Corp. Hebelsteckverbinder

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