JPH0635992Y2 - 給油装置 - Google Patents

給油装置

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JPH0635992Y2
JPH0635992Y2 JP8136188U JP8136188U JPH0635992Y2 JP H0635992 Y2 JPH0635992 Y2 JP H0635992Y2 JP 8136188 U JP8136188 U JP 8136188U JP 8136188 U JP8136188 U JP 8136188U JP H0635992 Y2 JPH0635992 Y2 JP H0635992Y2
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JP
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oil
refueling
nozzle
oil type
pump
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JP8136188U
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良夫 妹尾
照史 岩田
努 鯉沼
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トキコ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は給油所において用いられる給油装置に関し、特
に車両等の燃料タンクへ誤った液種の油類の給油を防止
する場合に用いて好適な給油装置に関する。
〔従来の技術〕
一般に、給油所で用いられる給油装置は、通常、給油作
業者が給油装置に掛けてある給油ノズルを外した時に自
動的に給油ポンプが駆動されるようになっているから、
給油ノズルを車両の給油口に差し込むことによって給油
が可能となる。この場合、給油できる液種は、給油装置
の給油ポンプによって汲み上げられた地下タンクの油類
に限定されるものであって、車両が必要とする油類を給
油するためには、その油類と同一液種の地下タンクから
汲み上げられた油類の給油ノズルを使用しなければなら
ない。
ところで、給油作業者が誤ってガソリンエンジン搭載の
車両に軽油を給油したり、ディーゼルエンジン搭載の車
両にガソリンを給油したりする等のトラブルを防止する
装置として油種検出器が知られている。
この油種検出器としては、炭素等の導電性粒子とテフロ
ン(PTFE)等の合成樹脂とを混練した油蒸気検出素子と
しての抵抗体からなっており、該抵抗体は必要に応じて
多孔質のテフロン膜等の保護膜により被覆されている。
給油作業時に、給油ノズルを車両の燃料タンクに挿入す
ると、油種検出器の抵抗体が油蒸気を吸着することによ
って抵抗値が増加し、油種に対応して所定値に達すると
飽和状態になる。そして、抵抗体によって検出された抵
抗値を電圧変換し、制御装置に入力することによって、
ガソリン、軽油等の油種を判別する。一方、油種検出器
の近傍に油蒸気が無くなると、抵抗体の抵抗値が初期抵
抗値に復帰するようになっている。
(考案が解決しようとする課題) 然るに、従来技術による油種検出器は、油類に接触して
油蒸気を吸着すると、自然乾燥によって油粒子が蒸発す
るまでの間、抵抗値は徐々に変化し、蒸発が完全になさ
れると初期抵抗値となる。このため、油蒸気が完全に蒸
発するまで30秒〜10分間程度の時間を必要とし、この間
次の車両への給油を行なうことができないという不便さ
がある。
本考案はこのような従来技術の問題点に鑑みなされたも
ので、油種検出器が油類に接触した後の復帰性能を高
め、もって迅速な給油作業を可能とした給油装置を提供
することを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本考案は、一端がタンクに
連なる配管と、該配管の途中に設けられ、ポンプモータ
によって駆動されるポンプ及び給油量を計測する流量計
と、前記配管の他端側にホースを介して設けられ、該ポ
ンプから送液された油類を燃料タンクに吐出する給油ノ
ズルとからなる給油装置において、前記給油ノズルに設
けられ、燃料タンク内の油蒸気を付着することによって
油種を検出する油種検出器と、該油種検出器に付着した
油蒸気の蒸発を促進させる蒸発促進手段とから構成した
ことを特徴とする。
〔作用〕
このように構成することにより、油種検出器に吸着され
た油蒸気は、蒸発促進手段によって早期に蒸発し、給油
待ち時間が短縮される。
〔実施例〕
以下、本考案の給油装置を固定式給油装置に適用した場
合につき、図面に示す実施例に基づいて詳細に述べる。
第1図ないし第4図は本考案の第1の実施例を示す。
第1図は本実施例に用いる給油装置の全体構成図を示
し、同図において、1は給油所の敷地内に設けられた固
定式の計量機、2は該計量機1内に配設された配管で、
該配管2の途中にはポンプ用モータ3によって駆動され
るポンプ4、給油量を計測する流量計5が設けられ、該
流量計5には流量に比例した流量パルスを発信する流量
発信器6が装着されている。また、計量機1の正面には
給油量を積算表示する給油量表示器7、不適合な油種を
検知したとき作動する警報器8、後述の油種検出器14の
蒸発促進作動中を表示する作動中表示器9が設けられて
いる。
10は基端側が前記配管2に接続されたホース、11は該ホ
ース10の先端側に設けられた給油ノズルで、該給油ノズ
ル11を開弁することにより燃料タンクに油液を吐出しう
るようになっている。12は計量機1の側面に設けられた
ノズル収納部で、給油ノズル11は該ノズル収納部12に掛
け外しするもので、該ノズル収納部12には給油ノズル11
の掛け、外しと連動して開,閉成するノズルスイッチ13
が設けられ、閉成中は給油作業中であることを示すノズ
ルスイッチ信号を出力する。
次に、14は給油ノズル11の吐出パイプ11a先端に設けら
れた油種検出器で、該油種検出器14は第2図、第3図に
示すように構成されている。即ち、15は油種検出器14の
基板で、該基板15はアルミナを主体とする導電性セラミ
ックで構成され、通電用リード線15a,15bを介して後述
の加熱制御回路22と接続されており、通電することによ
り一定の温度範囲まで発熱する性質を有しており、本実
施例による蒸発促進手段を構成している。なお、基板15
はその組成に応じて一定の温度範囲、例えば100〜170℃
間で発熱するように温度設定しうるから、基板15の過熱
によって油類が発火することはない。
また、基板15の上面には熱あるいは電気を遮断するため
の絶縁層16が設けられており、該絶縁層16は厚膜印刷法
等によって結晶質ガラス膜が0.1〜0.5mm程度の厚さに形
成されている。
一方、前記絶縁層16の上面には抵抗体からなる油蒸気検
出素子17が設けられており、金属(Fe,Ni,Co,Cr,Ti,Cu
等)または金属酸化物からなる多孔質薄膜17aと、油蒸
気の濃度上昇に伴って膨潤すると共に油蒸気の濃度低下
に伴って初期状態(初期体積)に復帰するウレタン系樹
脂17bとからなっている。即ち、第3図に示すように、
油蒸気検出素子17は溶射法によって膜厚が0.05〜0.5μ
m程度に形成された多孔質薄膜17aを構成する多数の粒
子間に、ウレタン系樹脂17bを含浸させている。そし
て、この多孔質薄膜17aは、ウレタン系樹脂17bが膨潤す
ると構成粒子同士の接触抵抗値が増加し、ウレタン系樹
脂17bが元の体積に戻ると、構成粒子同士の接触抵抗値
が初期値に戻るようになっている。なお、多孔質薄膜17
aを溶射法によって成形する場合、該多孔質薄膜17aの空
隙率が20〜80%となるように成形条件(溶射温度、ガス
流量等)を制御する。
さらに、油蒸気検出素子17の上面にはポリイソミドから
なるオーバコート膜18が設けられ、スパッタリング、プ
ラズマCVD(化学気相成長)法によって成形される。そ
して、オーバコート膜18には油蒸気流通用の小孔18a,18
b,…が設けられている。
かくして、本実施例の油種検出器14は基板15、絶縁層1
6、油蒸気検出素子17、オーバコート膜18等から構成さ
れる。なお、19a,19bは油蒸気検出素子17のリード線で
ある。
また、20は計量機1内に設けられた制御装置で、該制御
装置20は判別制御回路21、加熱制御回路22、アンド回路
23、オア回路24等を含んで構成されている。ここで、判
別制御回路21は油種検出器14の油蒸気検出素子17からの
抵抗値または抵抗値変化に基づく電圧値が入力されるこ
とによって、今回給油すべき燃料タンク内の油種が適合
油種か否か判別するもので、例えば電圧比較器が用いら
れる。そして、判別制御回路21は不適合油種と判別した
ときには警報器8を作動し、適合油種と判別したときに
はアンド回路23に信号を出力し、該アンド回路23はノズ
ルスイッチ13からのスイッチ閉成信号によってゲートを
開き、ポンプ駆動回路25を介してポンプ用モータ3を駆
動する。
加熱制御回路22はオア回路24を介してノズルスイッチ13
からスイッチ開成信号が入力され、または給油ノズル24
に設けられた作動スイッチ26から作動信号が入力される
ことにより、一定の限時時間だけ油種検出器15の基板15
を通電し、該基板15を加熱することによって、油蒸気の
蒸発を促進すると共に、通電中は作動中表示器9を表示
せしめるものである。
本実施例はこのように構成されるが、次にその作動につ
いて、ガソリンを給油する場合を例に挙げ、述べる。
まず、給油作業を開始すべく、給油ノズル11をノズル収
納部12から外すと、ノズルスイッチ13が閉成し、アンド
回路23にスイッチ閉成信号を出力する。
次に、燃料タンクに燃料、即ちガソリンを給油すべく、
その給油口に吐出パイプ11aを挿入すると、油種検出器1
4は燃料タンク内の油蒸気に接触し、オーバコート膜18
を介して油蒸気検出素子17に吸着される。この結果、ウ
レタン系樹脂17bが膨潤し、多孔質薄膜17aの接触抵抗値
が高くなり、油種に対応した検出信号が出力される。
いま、燃料タンク内に残存している燃料がガソリンであ
るときには、気化蒸気量が大きいから、油蒸気検出素子
17の抵抗値が大となる。この結果、制御装置20の判別制
御回路21は検出信号の出力電圧が高いことから、燃料タ
ンクはガソリン用であると判定し、適合油種としてアン
ド回路23に信号を出力し、該アンド回路23のゲートを開
き、ポンプ駆動回路25にてポンプ用モータ3を起動す
る。
このように、適合油種の場合には警報器8は作動しない
から、作業者がこれを確認して給油ノズル11を開弁すれ
ば、地下タンクのガソリンは配管2、ポンプ4、流量計
5、ホース10を介して該給油ノズル11から給油される。
所望の給油量に達したら、作業者は給油ノズル11を閉弁
し、燃料タンクから引き抜き、さらに該給油ノズル11を
ノズル収納部12に掛ける。これにより、ノズルスイッチ
13が開成し、アンド回路23へのノズルスイッチ閉成信号
の出力が停止し、ポンプ用モータ3が停止し、給油作業
が停止する。
また、ノズルスイッチ13が開成すると、スイッチ開成信
号はオア回路24を介して加熱制御回路22に入力される。
これにより、該加熱制御回路22は油種検出器14の基板15
に一定時間通電し、該基板15を発熱せしめ、絶縁層16を
介して油蒸気検出素子17を加温する。この結果、油蒸気
検出素子17に吸着されていたガソリン蒸気はその蒸発が
促進され、その抵抗値は例えば10〜15秒以内で初期状態
に復帰し、給油待ち時間を短縮することができる。な
お、基板15の通電中は作動中表示器9がこの旨を報知し
ている。
一方、燃料タンク内に残存している油類が軽油であると
きには、気化する蒸気量が少ないから、油蒸気検出素子
17の抵抗値は殆んど変化しない。このため、油種検出器
14から出力される検出信号は所定許容値に達せず、判別
制御回路21は燃料タンク内の油種が軽油であると判別す
る。この結果、軽油はこの計量機1にとっては不適合油
種であるから、警報器8が作動し、この旨を報知する。
なお、このように警報器8が作動したときに作動スイッ
チ26を操作すれば、この操作信号はオア回路24を介して
加熱制御回路22に入力され、基板15を加熱し、軽油の蒸
気を促進させることができる。
次に、第5図ないし第7図は本考案の第2の実施例を示
し、本実施例の特徴は蒸発促進手段をノズル収納部に設
けると共に、配管の途中に適合油種のときのみ開弁する
電磁弁を設けたことにある。
然るに、第5図ないし第7図において、前述した第1の
実施例と同一構成要素には同一符号を付し、その説明を
省略するものとするに、図中、31は配管2の途中に設け
られた電磁弁で、該電磁弁31はノズルスイッチ13が閉成
し、かつ適合油種である場合のみ開弁するようになって
いる。
32は本実施例に用いる蒸発促進器で、該蒸発促進器32
は、第6図に示す如く、ノズル収納部12の吐出パイプ挿
入部12aに設けられた筒部32aと、該筒部32a内に設けら
れた防爆型のヒータ32bと、該ヒータ32bによって加熱さ
れた温風を吐出パイプ挿入部12a先端の開口部12bを介し
て該挿入部12a内に送風するファン32cとから構成されて
いる。
一方、本実施例の制御装置20も第1の実施例と同様に判
別制御回路21、加熱制御回路22、アンド回路23、オア回
路24等から構成されるものの、アンド回路23の出力側は
電磁弁駆動回路33を介して電磁弁31を開弁、閉弁動作
し、ポンプ用モータ3はポンプ駆動回路25を介してノズ
ルスイッチ13の開,閉成信号によって直接作動する構成
となっている点で異なり、また加熱制御回路22の出力側
は蒸発促進器32のヒータ32b、ファン32cと接続されてい
る点で異なる。
なお、本実施例の油種検出器14は加熱制御回路22によっ
て基板15を加熱制御してもよく、または該基板15は加熱
制御回路22と電気的に非接続状態に保持させてもよい。
本実施例はこのように構成されるが、給油を開始すべ
く、給油ノズル11をノズル収納部12から外すと、ノズル
スイッチ13からスイッチ閉成信号が出力され、ポンプ用
モータ3は直ちに駆動する。
また、給油ノズル11を燃料タンクに挿入し、油種検出器
14からの検出信号により、判別制御回路21が適合油種で
あると判別したときには、アンド回路23のゲートが開
き、電磁弁駆動回路33を介して電磁弁31が開弁する。
給油が終了し、給油ノズル11をノズル収納部12に掛ける
と、ノズルスイッチ13からスイッチ開成信号が出力さ
れ、ポンプ用モータ3が停止すると共に、電磁弁31が閉
弁する。
さらに、前記スイッチ開成信号が加熱制御回路22に出力
されると、該加熱制御回路22によって蒸発促進器32のヒ
ータ32b、ファン32cが一定時間だけ限時作動し、該ヒー
タ32bによって加熱された温風をノズル収納部12の吐出
パイプ挿入部12aの開口部から該挿入部12bに送風する。
この結果、ノズル収納部12に収納されている給油ノズル
11には、その吐出パイプ11aに油種検出器14が設けられ
ているから、該油種検出器14は吐出パイプ挿入部12a内
を流れる温風で油蒸気の蒸発が促進される。
なお、実施例では本考案の給油装置として固定式計量機
を例示したが、給油ノズルを給油所の高所から吊下して
なる懸垂式計量機に適用してもよい。
また、油種検出器14は平板状のものに限らず、筒状基板
の外周に絶縁層、油蒸気検出素子を同軸に設けてなる筒
状体として構成してもよい。
さらに、油類としてはガソリンと軽油の場合を例示した
が、灯油その他の油類を給油する場合にも適用しうる。
〔考案の効果〕
本考案に係る給油装置は以上詳細に述べた如くであっ
て、蒸発促進手段によって油種検出器に吸着された油蒸
気の蒸発を促進し、早期に初期状態に復帰させる構成と
したから、給油を終了してから次の車両への給油を行な
うまでの給油待ち時間を短縮することができ、給油作業
を迅速に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は第1の実施例に係り、第1図は本
実施例による固定式給油装置の全体構成図、第2図は油
種検出器の縦断面図、第3図は第2図中の要部拡大図、
第4図は回路構成を示すブロック図、第5図ないし第7
図は第2の実施例に係り、第5図は本実施例による固定
式給油装置の全体構成図、第6図は蒸発促進器を示すノ
ズル収納部近傍の部分縦断面図、第7図は回路構成を示
すブロック図である。 1……計量機、2……配管、3……ポンプ用モータ、4
……ポンプ、5……流量計、10……ホース、11……給油
ノズル、12……ノズル収納部、13……ノズルスイッチ、
14……油種検出器、15……基板(蒸発促進手段)、16…
…絶縁層、17……油蒸気検出素子、17a……多孔質薄
膜、17b……ウレタン系樹脂、18……オーバコート膜、2
0……制御装置、21……判別制御回路、22……加熱制御
回路、31……電磁弁、32……蒸発促進器。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端がタンクに連なる配管と、該配管の途
    中に設けられ、ポンプモータによって駆動されるポンプ
    及び給油量を計測する流量計と、前記配管の他端側にホ
    ースを介して設けられ、該ポンプから送液された油類を
    燃料タンクに吐出する給油ノズルとからなる給油装置に
    おいて、前記給油ノズルに設けられ、燃料タンク内の油
    蒸気を付着することによって油種を検出する油種検出器
    と、該油種検出器に付着した油蒸気の蒸発を促進させる
    蒸発促進手段とから構成したことを特徴とする給油装
    置。
JP8136188U 1988-06-20 1988-06-20 給油装置 Expired - Lifetime JPH0635992Y2 (ja)

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JPH02141400U JPH02141400U (ja) 1990-11-28
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