JPH063591U - 駆動力伝達装置 - Google Patents

駆動力伝達装置

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JPH063591U
JPH063591U JP4249492U JP4249492U JPH063591U JP H063591 U JPH063591 U JP H063591U JP 4249492 U JP4249492 U JP 4249492U JP 4249492 U JP4249492 U JP 4249492U JP H063591 U JPH063591 U JP H063591U
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arm
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axis
shaft
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JP4249492U
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Inventor
政浩 五十嵐
Original Assignee
トキコ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 工業用ロボットにおいて、駆動源の出力を動
力伝達手段を用いて減速しつつ出力部に伝達する際のガ
タや振れ回りを防止する。 【構成】 工業用ロボットの第二アーム6はアーム基部
7、アーム胴部8、アーム前部9とからなり、アーム前
部9に取り付けられた手首機構10は、軸Dを中心に回
転する第一ケース部材11と、軸Eを中心に揺動する第
二ケース部材12および軸Fを中心に回転する軸部材1
3とからなっている。そして、アーム基部7内に設置さ
れたモータとアーム胴部8内に設けられた出力軸との間
および第二ケース部材12内には、プーリと減速機とか
らなる減速手段がそれぞれ設けられている。そして、前
記モータの回転は、まず、前記プーリにおいて前記出力
軸が振れ回りを起こさない程度に減速され、次いで、前
記減速機において軸部材13による作業に必要な程度に
まで減速される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は工業用ロボットにおける駆動力伝達装置に係り、特に、駆動力を減速 させつつ伝達する際に用いて好適な駆動力伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
工業用ロボットは、駆動源たるモータの出力を、出力軸(トルクチューブ)お よび減速機構等からなる動力伝達手段を用いて減速しつつ手首機構の出力部に伝 達し、この出力を回転させることにより種々の作業を行うものである。従来、前 記工業用ロボットにおける動力伝達系の構成は、モータ−減速機構−出力軸−手 首機構−出力部、または、モータ−出力軸−減速機構を内蔵する手首機構−出力 部、のように、前記出力軸の前後いずれかに減速機構を設け、前記モータの回転 数を例えば1/50程度に減速して前記出力部を駆動する方式が一般的である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の工業用ロボットにおける動力伝達系においては、以 下のような問題が生じる場合があった。まず、出力軸の前に減速機構を設けると 、減速後に生じた機械的なガタ(機械加工上の精度低下)を除去する手段がない 為、このガタが出力部に直接伝わり、前記出力部における作業精度が低下する傾 向があった。
【0004】 また、出力軸の後に減速機構を設けると、比較的長い出力軸を使用する場合に は、前記出力軸の基端側を支点として前記出力軸が自らの軸線回りに回転する、 いわゆる振れ回りが発生する場合があった。一方、振れ回り防止のため、前記出 力軸の中央部付近に支持点を追加する方法もあるが、この場合には、部品点数や 重量が増加し、かつ構造も複雑となるという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】 本考案は上記問題を解決するためになされたもので、駆動源の駆動力を前記出 力部に伝達する動力伝達手段と、前記駆動源の駆動力を減速して前記出力部に伝 達する減速手段とを具備する工業用ロボットの駆動力伝達装置において、前記減 速手段が、前記駆動源と前記動力伝達手段の間および前記動力伝達手段と前記出 力部との間の双方に設けられているものである。
【0006】
【作用】
本考案の駆動力伝達装置では、駆動源の出力は、まず、駆動源と動力伝達手段 の間に設けられた減速手段において、前記動力伝達手段が振れ回りを起こさない 程度に減速され、次いで、前記動力伝達手段と前記出力部との間に設けられた減 速手段において、出力軸における作業に必要な程度にまで減速される。
【0007】
【実施例】
以下、図面に基づき、本考案の実施例について更に詳しく説明する。 図1は、本考案に係る工業用ロボットの一例を示すロボットの全体図である。 基台1は床面に固定され、その上部には旋回ベース2が軸Aを中心として回転自 在に支持されている。旋回ベース2には第一アーム3の下端が矢印B方向に揺動 自在に支持され、第一アーム3の上端には第二アーム6が矢印C方向に揺動自在 に支持されている。また、第二アーム6と旋回ベース2の間はリンク部材4,5 で連結されている。
【0008】 第二アーム6はアーム基部7、アーム胴部8およびアーム前部9とからなり、 アーム前部9には手首機構10が取り付けられている。この手首機構10は、ア ーム前部9に設けられた軸Dを中心に回転する第一ケース部材11と、第一ケー ス部材11に設けられた軸Eを中心に揺動する第二ケース部材12および第二ケ ース部材12に設けられた軸Fを中心に回転する軸部材(出力部)13とから構 成されている。ここで、軸Dはアーム胴部8の軸線Gに直交し、かつ軸線Gを含 む平面上に位置し、軸Eは軸Dに直交し、また、軸Fは軸Eに直交し、かつ軸D を含む平面上に位置している。
【0009】 図2および図3に、本考案の駆動力伝達装置を具備する第2アーム6の構造を 示す。アーム基部7の後部には駆動源たるモータ14,15,16が並列に設置 され、フランジ17,18,19を介してアーム基部7のケース20に固定され ている。ここで、本実施例の駆動力伝達装置においては、モータ14の駆動軸2 1先端にプーリ22が固定されている。また、駆動軸21はベアリング23を介 してフランジ17に回転自在に支持されている。
【0010】 一方、アーム筒部8の軸線G上を貫通する出力軸(トルクチューブ)24の基 端側端にはプーリ25が固定され、プーリ22,25はタイミングベルト26に より連結されて減速手段を構成している。本実施例の場合、プーリ22と25の 歯数は1:2の比率とされているため、駆動軸21の回転は、プーリ22,25 間で1/2に減速される。なお、フランジ17はケース20に対し出力軸24か ら遠ざかる方向にスライド可能に取り付けられ、タイミングベルト26に適正な 張力を与えられる位置で固定できるようになっている。
【0011】 また、アーム胴部8内には、円筒状の出力軸27,28がそれぞれ出力軸24 と同軸をなすように設けられ、出力軸27,28はそれぞれ平歯車29,30を 介してモータ15,16と連動している。そして、これら出力軸24,27,2 8は、その両端に設けられたベアリング31,32,33,34,35,36に より、アーム胴部8の両端部に、軸線Gを中心に互いに独立して回転自在に支持 されている。更に、出力軸24,27,28はアーム胴部8の先端から突出する とともに、出力軸24,27,28の先端にはそれぞれ傘歯車37,38,39 が固定されている。
【0012】 図4および図5に本考案の駆動力伝達装置を具備する手首機構10の構造を示 す。図4において、符号40は、第一ケース部材11の基端側に固定された軸受 41に、軸Dを中心として回転自在に支持された軸部材で、その軸G側の端部に は傘歯車37と噛み合う傘歯車42が固定されているとともに、反対側の端部に はプーリ43が固定されている。
【0013】 また、符号44は、第一ケース部材11の先端側に固定された軸受45に、軸 Dと平行な軸Hを中心として回転自在に支持された軸部材で、その軸G側の端部 には傘歯車46が固定されているとともに、反対側の端部にはプーリ47が固定 されている。そして、プーリ43と47はタイミングベルト48により連結され ている。なお、符号49はタイミングベルト48の張力を調整するテンションプ ーリである。
【0014】 一方、軸Gを挟んで軸受41と対向する位置には軸受50が固定され、軸受5 0には軸部材51が軸Dを中心として回転自在に支持されている。そして、軸部 材51の軸G側の端部には傘歯車38と噛み合う傘歯車52が固定されていると ともに、反対側の端部には平歯車53が固定されている。また、軸Gを挟んで軸 受45と対向する位置には軸受55が固定され、軸受55には軸部材54が軸D と平行な軸Hを中心として回転自在に支持されている。そして、軸部材54の軸 G側の端部には傘歯車56が固定されているとともに、反対側の端部には平歯車 57が固定されている。更に、平歯車53,57は平歯車58,59を介して連 動可能となっている。
【0015】 符号60は第一ケース部材11に軸Eを中心として回転自在に支持された軸受 で、この軸受60には、第二ケース部材12が固定されているとともに、軸受6 0の上端には、傘歯車56と噛み合う傘歯車61が固定されている。また、符号 62は、軸受60に軸Eを中心として回転自在に支持された軸部材で、その両端 にはそれぞれ傘歯車63,64が固定されている。そして、傘歯車63は傘歯車 46と噛み合っている。
【0016】 更に、第二ケース部材12の先端には減速機(減速手段)65が固定されてい る。減速機65の基端側には軸Fを中心に回転する入力軸66が設けられ、入力 軸66の先端には傘歯車64と噛み合う傘歯車67が固定されている。更に、減 速機65の先端からは軸部材(出力部)13が突出している。
【0017】 次に、本実施例の駆動力伝達装置の動作について以下に説明する。モータ14 が例えば3000r.p.m.で回転すると仮定すると、その回転は出力軸24 に伝達される前にプーリ22,25において予め1/2に減速され、1500r .p.mの回転として出力軸24に伝達される。更に、伝達された回転は出力軸 24から傘歯車37,42、軸部材40、プーリ43、タイミングベルト48、 プーリ47、軸部材44、傘歯車46,63、軸部材62、傘歯車64,67、 および入力軸66を経て減速機65に伝達される。ここで、減速機65の減速比 を1/25とすれば、軸部材13の回転はモータ14の回転の1/50となり、 実用範囲の回転速度が得られる。
【0018】 ここで、上記の減速比は一例であり、出力軸24の長さにより減速比を変える ことができる。例えば、出力軸24が長い場合には、モータ14側に設けられた 減速手段における減速比を若干大きくし、出力軸24が短い場合には、モータ1 4側における減速比を若干小さく設定することももちろん可能である。
【0019】 すなわち、本考案の駆動力伝達装置では、モータ14の回転は、まず、プーリ 22,25において出力軸24が振れ回りを起こさない程度に減速され、次いで 、減速機65において、軸部材13による作業に必要な程度にまで減速される。 その結果、出力軸24の振れ回りが防止されるとともに、第二ケース部材12先 端に設けた減速機65により、減速機65までのガタが減速分の1に低下される ため、軸部材13のガタが小さくなる。更に、回転が段階的に減速されるため、 駆動力伝達装置に用いられるベアリング類の回転寿命が延長する。従って、小型 のベアリングが使用可能となり、ロボット全体を小さくできる。
【0020】 また、出力軸24を長くした場合でも、プーリ22,25と減速機65間にお ける減速比を変えるだけでよいため、出力軸24の途中に新たな支持点を増やす 必要がなく、大きな改造が不要となるとともに、部品点数が低減される。しかも 、減速比を僅かに変更する必要がある際、減速機を改めて選定し直す必要がなく 、モータ14側の減速比を必要に応じて変更するだけで対応可能である。
【0021】
【考案の効果】
以上説明した通り、本考案の駆動力伝達装置を工業用ロボットに適用すること により、 (1) 出力部におけるガタが低減される。 (2) 出力軸が振れ回りを起こさない。 (3) 出力軸を長くした際でも、出力軸の途中に支持点を設ける必要がなく、 部品点数を低減できる。 (4) 駆動力伝達装置に小型のベアリングが使えるため、ロボット全体の小型 化が可能となる。 (5) 減速比の微調整が可能となる。 といった優れた効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る工業用ロボットの構造の一例を示
すロボットの全体図である。
【図2】本考案に係る工業用ロボットにおける第二アー
ムの構造の例を示す図3中II−II線に沿った断面図
である。
【図3】本考案に係る工業用ロボットにおけるモータの
配置例を示す図2中矢印IIIに沿った矢視図である。
【図4】本考案に係る工業用ロボットにおける第一ケー
ス部材の構造の例を示す図5中IV−IV線に沿った断
面図である。
【図5】本考案に係る工業用ロボットにおける第二ケー
ス部材の構造の例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 基台 2 旋回ベース 3 第一アーム 4,5 リンク部材 6 第二アーム 7 アーム基部 8 アーム胴部 9 アーム前部 10 手首機構 11 第一ケース部材 12 第二ケース部材 13 軸部材(出力部) 40,44,51,54,62 軸部材 14,15,16 モータ(駆動源) 17,18,19 フランジ 20 ケース 21 駆動軸 22,25,43,47 プーリ 23,31,32,33,34,35,36 ベアリン
グ 24,27,28 出力軸(トルクチューブ) 26,48 タイミングベルト 29,30,53,57,58,59 平歯車 37,38,39,42,46,52,56,61,6
3,64,67 傘歯車 41,45,50,55,60 軸受 49 テンションプーリ 65 減速機 66 入力軸 A,D,E,F,G,H 軸 B 第一アームの旋回方向 C 第二アームの旋回方向

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源の駆動力を出力部に伝達する動力
    伝達手段と、前記駆動源の駆動力を減速して前記出力部
    に伝達する減速手段とを具備する工業用ロボットの駆動
    力伝達装置において、 前記減速手段が、前記駆動源と前記動力伝達手段の間お
    よび前記動力伝達手段と前記出力部との間の双方に設け
    られていることを特徴とする駆動力伝達装置。
JP4249492U 1992-06-19 1992-06-19 駆動力伝達装置 Pending JPH063591U (ja)

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JP4249492U JPH063591U (ja) 1992-06-19 1992-06-19 駆動力伝達装置

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62292387A (ja) * 1986-06-13 1987-12-19 株式会社日立製作所 ロボツトの手首装置
JPH068183A (ja) * 1992-03-10 1994-01-18 Hitachi Metals Ltd 多関節形ロボット

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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