JPH0635872B2 - 建設機械の油圧制御装置 - Google Patents

建設機械の油圧制御装置

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JPH0635872B2
JPH0635872B2 JP61064577A JP6457786A JPH0635872B2 JP H0635872 B2 JPH0635872 B2 JP H0635872B2 JP 61064577 A JP61064577 A JP 61064577A JP 6457786 A JP6457786 A JP 6457786A JP H0635872 B2 JPH0635872 B2 JP H0635872B2
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Description

【発明の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本発明は油圧ショベルやホイールローダ等に代表される
建設機械の油圧制御装置に関し、負荷に応じて原動機の
馬力および油圧ポンプの流量を制御して燃料消費率等を
改善したものである。
B.従来の技術 ホイール式油圧ショベルを一例として従来の技術につい
て説明する。
ホイール式油圧ショベルは、第6図に示すように、走行
輪1を有する下部走行体2と、その下部走行体2の上に
旋回輪を介して接続された上部旋回体3とからなり、上
部旋回体3には、油圧シリンダ4〜6によりそれぞれ駆
動されるブーム7,アーム8,バケット9等から成る掘
削用アタッチメントが設けられている。
ホイール式油圧ショベルは特定の作業現場内にとどまら
ず一般道路走行が認められているが一般道路には平坦路
もあれば坂道もあり、種々の道路条件下でもできるだけ
法定最高速度35km/hで走行できることが好ましい。
そこで、ある必要な勾配における登坂時に35Km/hの速度
を出しうるエンジンを用いれば走行性能の点については
一応の解決がつくことになる。ホイール式油圧ショベル
では、一台のエンジンを掘削と走行の双方に用いるのが
一般であるが、掘削作業に要するエンジン馬力は走行に
要するエンジン馬力に比べて小さくてよい。このような
ことから、登坂時の走行性能を重視してエンジンを高馬
力にセットするのは掘削作業の面からみれば燃費,騒
音,コスト等の点で無駄なことであり、その反面、掘削
時の燃費,騒音,コストを重視して前者に比べてエンジ
ンを低馬力にセットすると登坂時に十分な走行性能が得
られないことになり、ホイール式油圧ショベルにおいて
は、エンジン性能に関するかぎり掘削と走行とのマッチ
ングが悪いことになる。
そのため従来から種々の考え方がとられており、その代
表的な考え方のひとつとして、平坦路走行時にのみ法令
で定められた35km/hを満足するようにしたものがある。
この場合、使用する走行用油圧モータおよびミッション
の仕様から、35km/hで平坦路を走行する時の必要流量を
Q1,必要圧力をP1と定めると、例えば第7図(a)の
ようにエンジンの所要馬力PS2′が決まり、これによ
り、エンジン最高回転数N1と油圧ポンプの最大押除け
容積q1とが定まり、エンジン回転数−ポンプ吐出量線
図(N−Q線図)は例えば第8図に示すようになる。
第8図に示すN−Q線図を有する油圧式走行駆動装置に
おける登坂路走行について考えてみると、第7図(a)に
示すように、登坂時にはポンプの吐出圧力がP2まで増
加してポンプの傾転角が小さくなるのでポンプ吐出量は
Q2まで低下し、従って、その速度は35km/hよりかなり
遅く(35km/h×Q2/Q1)になってしまい、満足ので
きる走行性能が得られない。
そこで、エンジンおよび油圧機器の仕様を定めるにあた
って、予め設定した登坂勾配で35km/hの速度が得られる
ようにすることが考えられる。このような設定すれば、
当然のことながら、平坦路走行時にも35km/hの速度がで
る。
そこで、上述したと同様に、使用する油圧モータおよび
ミッションの仕様から、ある勾配の登坂路を35km/hで走
行するときの必要流量をQ1,必要圧力をP2(>P
1)と定めると、例えば第7図(b)のようにエンジンの
所要馬力PS2が決まり、更に、エンジンの最高回転数
N2と油圧ポンプの最大押除け容積q2とが定まり、例
えばエンジン回転数−ポンプ吐出量線図(N−Q線図)
は第9図に示すようになる。
ここで、第9図に示したN−Q線図を有する油圧式走行
駆動装置におけるエンジンの性能が第10図のように定
められているとする。第10図の回転数−馬力曲線(N
−PS曲線)からわかるように、ある勾配の登坂路を35
km/hで走行するに必要なポンプ吸収馬力をPS2とすれ
ばその馬力はエンジン回転数N2のときに得られるよう
になっている。そして、そのときの燃料消費率〔g/PS
h〕は、回転数−燃料消費率曲線(N−g曲線)からg
2であることがわかる。しかるに、このような油圧式走
行駆動装置により平坦路を35km/hで走行する際のポンプ
の吸収馬力をPS2′(>PS2)とすれば、エンジン
をフルスロットルのまま平坦路を走行するとそのときの
エンジン回転数はN2′(>N2)となり、燃料消費率
がg2′(>g2)となることがわかる。すなわち、こ
のようなエンジンおよび油圧装置の設定では、平坦路を
35km/hで走行するにはエンジンをその燃料消費率の悪い
領域で使用することになり好ましくない。また、エンジ
ンを燃料消費率の良い領域で使用するため、スロットル
レバーを操作してエンジン回転数を下げて走行すると、
ポンプ吐出量が少なくなり、所定の速度(35km/h)を出す
ことができない。
また、走行油圧駆動装置を備えたホイール式油圧ショベ
ルにおいては、上述したように上部旋回体に搭載した単
一のエンジンおよび単一の油圧ポンプを用いて、掘削用
アクチュエータおよび走行用の油圧モータを駆動してい
るが、登坂走行時の油圧ポンプの所要吸収馬力PS2は
掘削時の油圧ポンプの所要吸収馬力PS3に比べてかな
り大きい。
従って、第10図に示した特性を有するエンジンにおい
て、エンジン最高回転数N2のスロットルレバー位置で
掘削作業を行なう場合、油圧ポンプの所要吸収馬力をP
S3(<PS2)とすれば、エンジン回転数がN3と増
加し燃料消費率がg3(>g2)となってしまう。スロ
ットルレバーを操作してエンジン回転数を下げればポン
プ吐出量が低下してしまい作業速度が遅くなってしま
う。
このような問題は、クローラ式油圧ショベルにおける重
負荷作業と軽負荷作業との関係においても同様である。
すなわち、重負荷作業を重視してエンジンを高馬力にセ
ットするのは軽負荷作業の面から見れば燃費,騒音,コ
スト等の点で無駄なことであり、その反面、軽負荷作業
を重視してエンジンを低馬力にセットすると、重負荷作
業時に十分な掘削性能が得られないことになる。エンジ
ンを高馬力にセットして軽負荷作業時にエンジン回転数
を下げればポンプ吐出量が低下してしまい、所望の作業
速度が得られない。ホイールローダ等、作業負荷が大き
く変化するその他の建設機械にも同様な問題がある。
そこで本出願人は先に、特願昭60-239897号の明細書に
おいて、上述した問題を解決した油圧制御装置を提案し
た。
すなわち、その油圧制御装置では、原動機および油圧ポ
ンプを少なくとも2種類のモードで運転できるように
し、より負荷の大きい運転モード(以下、パワーモード
と呼ぶ)ではポンプ最大押除け容積を小さく設定すると
ともに原動機をより大きい回転数域で運転できるように
し、負荷の小さい運転モード(以下、エコノミーモード
と呼ぶ)ではポンプ最大押除け容積を大きくするととも
に原動機の最高回転数をより小さいある値で制限するよ
うにしている。第12図のN−Q線図により詳述すれ
ば、パワーモード選択時には、油圧ポンプの最大押除け
容積を小さい値qに設定し原動機はその最高回転数N
で運転可能とされ、エコノミーモード選択時には、油
圧ポンプの最大押除け容積を大きい値qに設定し原動
機はNより小さい回転数Nで制限している。そし
て、パワーモード選択時における原動機回転数N〜N
の領域の油圧ポンプの吐出流量Qを、エコノミーモ
ード選択時における原動機回転数Nにおける油圧ポン
プの吐出流量Qと略等しくしている。
C.発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上述した特願昭60-239897号明細書にお
いて提案された油圧制御装置には次のような問題があ
る。
すなわちパワーモード時と、エコノミーモード時の原動
機回転数の制御方法は、最高回転数を制限する方法がと
られているので、原動機の回転数がNより低い領域で
は、モードを切換えても回転数を制御することができな
い。一方、最大押除け容積は切換えられるため、パワー
モードからエコノミーモードに切換えると、油圧ポンプ
の吐出流量Qが増加して作業速度が変化して運転性能に
悪影響を及ぼすおそれがある。その反対にエコノミーモ
ードからパワーモードに切換える場合には吐出流量Qが
減少してしまう。
本発明の目的は、原動機回転数の全領域においてパワー
モードからエコノミーモード,エコノミーモードからパ
ワーモードへ切換えても油圧ポンプの吐出流量が変動し
ないようにして上述の問題点を解消した建設機械の油圧
制御装置を提供することにある。
D.問題点を解決するための手段 本発明は、原動機と、当該原動機の回転数を変更するた
めの操作手段と、原動機によって駆動される可変容量形
油圧ポンプと、少なくとも第1の運転モードまたは第2
の運転モードを選択する選択手段と、第1のモード選択
時には、前記操作手段の操作に基づいた値で回転してい
る前記原動機回転数を前記第2のモード選択時よりも所
定量だけ高い値に設定する回転数設定手段と、第1のモ
ード選択時には、油圧ポンプの最大押除け容積を、第2
のモード選択時よりも小さい値に設定する最大押除け容
積設定手段とを具備することにより、上述した問題が解
決される。
特許請求の範囲第2項に記載の装置のように、第1のモ
ードおよび第2のモード選択時における油圧ポンプの吐
出流量が原動機の高回転域で略一定となるように原動機
回転数の増減量および最大押除け容積の設定値が定める
のが好ましい。
また、特許請求の範囲第3項に記載の装置のように、原
動機回転数が最高値のときに第1および第2のモード選
択時における油圧ポンプの吐出流量が等しくなるように
原動機回転数の増減量および最大押除け容積の設定値を
定めてもよい。
E.作用 第1のモードが選択されると、操作手段の操作に基づい
て第2のモードに適した回転数で回転している原動機の
回転数は第1のモードに適した値まで増加されて設定さ
れる。このとき、油圧ポンプの最大押除け容積は、第2
のモード選択時よりも小さい値に設定される。
逆に、第2のモードが選択されると、操作手段の操作に
基づいて第1のモードに適した回転数で回転している原
動機の回転数は第2のモードに適した値まで低減されて
設定される。このとき、油圧ポンプの最大押除け容積
は、第1のモード選択時よりも大きい値に設定される。
F.実施例 第1図は本発明の一実施例を示し、原動機を構成するエ
ンジン11により駆動される可変容量形油圧ポンプ13
の吐出ポートは、コントロールバルブ15を介して、走
行油圧モータ,掘削用シリンダ(第6図の油圧シリンダ
4〜6),旋回モータを含むアクチュエータ19に接続
されている。コントロールバルブ15は走行操作レバー
(不図示)および掘削操作レバー(不図示)により切換
制御される。
可変容量形油圧ポンプ13の吐出流量は、ポンプレギュ
レターによって回路圧力に従い例えば第5図のP−Q線
図のように制御されるが、その最大押除け容積は、最大
押除け容積設定手段を構成する最大傾転角設定装置21
により可変とされている。その設定装置21は油圧シリ
ンダ211を有し、その伸縮によりポンプ1回転あたり
の最大押除け容積が2段階に切換制御される。この油圧
シリンダ211は電磁弁23を介して圧力源24および
タンク26に接続されている。
また、25は回転数増減手段を構成する装置であり、第
2図(a)〜(c)に示すように、運転席内に設けられたエン
ジンコントロールレバー32とエンジン11のガバナス
ロットルレバー33との間の中間レバー35と一体に構
成されている。なお、エンジンコントロールレバー3
2,ガバナスロットルレバー33,中間レバー35,2
52により回転数制御手段が構成される。第2図(a)を
参照するに、エンジンコントロールレバー32は運転席
内のコンソールボックス37に軸支され、車両の所定の
部位に軸支された第1の中間レバー35の一方の端部に
プッシュプルケーブル39を介して連結されている。第
1の中間レバー35は略「く」の字に形成され、他端に
油圧シリンダ251が固着されている。第1の中間レバ
ー35と同軸で第2の中間レバー252が軸支され、そ
の第2の中間レバー252には、油圧シリンダ251を
介して第1の中間レバー35の回転が伝達される。そし
て、第2の中間レバー252はガバナスロットルレバー
33とプッシュプルケーブル41を介して連結されてい
る。ここで、油圧シリンダ251と中間レバー252に
より回転数増減手段が構成され、油圧シリンダ251は
電磁弁27を介して圧力源24とタンク26に接続され
ている。
第2図(a)は、エンジンコントロールレバー32がオフ
位置にあり、かつ油圧シリンダ251が縮小している場
合を示し、このときエンジン11は停止している。油圧
シリンダ251が伸長しても第2の中間レバー252は
回動しない。第2図(b)は、エンジンコントロールレバ
ー32が最大位置まで操作され、かつ油圧シリンダ25
1が縮小している場合を示し、このときエンジン11は
回転数Nで回転する。第2図(c)は第2図(b)の状態か
ら油圧シリンダ251を伸長した場合を示し、油圧シリ
ンダ251が伸長した分だけ第2の中間レバー252が
回動して最高回転数Nでエンジンが回転する。
第3図を参照して、エンジンコントロールレバー32の
操作量とエンジン回転数および油圧ポンプの吐出流量に
ついて詳述する。
油圧シリンダ251を縮小したエコノミーモードにおい
ては、エンジンコントロールレバー32を図示「オフ
E」の位置にするとエンジンが停止するようにされてい
る。そして、その「オフE」位置におけるエンジン回転
数を零と考えれば、「オフE」位置から最大位置(第2
図(b)参照)までエンジンコントロールレバー32を操
作することにより、エンジン回転数を零からNまで制
御できる。また、このときポンプ押除け容積がqで一
定とすれば、一点鎖線Eで示す如く油圧ポンプ吐出流量
を零からQまで制御できることになる。なお、第2図
(a)は、エンジンコントロールレバー32が「オフP」
の位置にある状態が示されているが、第2図(a)および
第3図からわかる通り、油圧シリンダ251が縮小され
ている状態では、「オフE」から「オフP」までの範囲
はエンジンコントロールレバー32の遊びとなる。
油圧シリンダ251を伸長させたパワーモードにおいて
は、エンジンコントロールレバー32を第3図の「オフ
P」の位置にすると原動機が停止するようにされてい
る。そして、その「オフP」位置におけるエンジン回転
数を零と考えれば、「オフP」位置から最大位置(第2
図(c)参照)までエンジンコントロールレバー32を操
作することにより、エンジン回転数を零からNまで制
御できる。また、このとき、ポンプ押除け容積がq
一定とすれば、実線Pで示す如く油圧ポンプ吐出流量を
零からQまで制御できることになる。
ここで、エンジン回転数Nは、ポンプの傾転角に対応
して必要最小馬力で平坦路走行時に35km/hが得られるよ
うに定められたもので、エンジンの軽負荷に最適な回転
数である。また、エンジン最高回転数Nは、ポンプの
傾斜角に対応して必要最小馬力で所望の勾配における登
坂路走行時に35km/hが得られるように定められるもの
で、エンジンの重負荷に最適な回転数である。
再び第1図において、符号29は例えばマイクロコンピ
ュータで構成されるコントローラで、その入力ポートに
は、選択手段を構成するモード切換スイッチ31が接続
されている。モード切換スイッチ31は、パワーモード
位置(P)とエコノミーモード位置(E)とに切換え可能なス
イッチで、例えばトグルスイッチを用いることができ
る。コントローラ29の出力ポートには、最大傾転角設
定用油圧シリンダ211に接続された電磁弁23と、エ
ンジン回転数増減用油圧シリンダ251に接続された電
磁弁27とが接続されている。電磁弁23および27
は、前述したモード切換スイッチ31の切換位置に応答
し、モード切換スイッチ31がパワーモード位置に切換
えられているときには、電磁弁23,27が励磁され、
エコノミーモード位置に切換えられているときには電磁
弁23,27が消磁される。従って、コントローラ2
9,電磁弁23,27により運転制御手段が構成され
る。
このように構成された本実施例の作用について以下に説
明する。
(1)パワーモード運転 モード切換スイッチ31がパワーモード位置に切換えら
れると、電磁弁23が励磁されて油圧シリンダ211が
圧力源24と接続され、これにより図示の最大傾転角設
定装置21が働いて最大傾斜角が押除け容積q相当に
設定される。このときエンジン回転数増減用電磁弁27
も励磁されて油圧シリンダ251が伸長しているので、
運転席のエンジンコントロールレバー32を一杯に引け
ば、第2図(c)に示すように第2の中間レバー252を
介してエンジンを最高回転数Nまで回転させることが
できる。
従って、低圧領域(圧力P2以下:第5図参照)で油圧
ポンプ13の傾斜角がパワーモード時の最大値となり押
除け容積がqとなっている限りにおいては、第4図に
実線Pで示すように、エンジン回転数の増加に比例して
ポンプ吐出流量が増加し、エンジン最高回転数Nでは
最大吐出量がQが得られる。この場合エンジン回転数
におけるポンプのP−Q線図は第5図に実線Pで示
すようになる。
(2)エコノミーモード運転 モード切換スイッチ31がエコノミーモード位置に切換
えられると、電磁弁23は消磁され、油圧シリンダ21
1がタンク26と接続され、これにより図示の最大傾転
角設定装置21が働いて最大傾斜角が押除け容積q
当(>q)に設定される。このとき電磁弁27は消磁
されて油圧シリンダ251が縮小しているので、運転席
のエンジンコントロールレバー32を一杯に引いても、
第2図(b)に示すように第2の中間レバー252の回動
が油圧シリンダ251の縮小分だけ少ないのでエンジン
最高回転数がN(<N)で制限される。
従って、低圧領域(圧力P1以下:第5図参照)で油圧
ポンプ13の傾斜角がエコノミーモード時の最大値とな
り押除け容積がqとなっている限りにおいては、第4
図に一点鎖線Eで示すように、エンジン回転数の増加に
比例してポンプ吐出流量が増加し、エンジン最高回転数
では最大吐出流量Qが得られる。この場合エンジ
ン回転数NにおけるポンプのP−Q線図は第5図に一
点鎖線Eで示すようになる。
なお、第5図に破線で示す曲線は、最大押除け容積q
に切換えたときに仮にエンジン最高回転数Nまで上昇
した場合のP−Q線図を示している。
(3)モード切換運転 パワーモード運転時にモード切換スイッチ31をエコノ
ミーモード位置に切換えると、電磁弁23,27が消磁
される。これにより油圧シリンダ211が縮小して油圧
ポンプ13の最大傾転角が大きくなり最大押除け容積は
となる。また、油圧シリンダ251が縮小して第2
の中間レバー252がそれに追従し、第2図(c)におい
て反時計方向に回動するのでエンジン回転数が所定値だ
け減少する。従って、エンジン回転数がどの領域にあっ
ても、油圧ポンプの吐出流量を略一定のまま、第4図の
矢印Aに沿ってN−Q線図上でパワーモードからエコノ
ミーモードに移行される。エコノミーモードからパワー
モードへの切換えもこれと逆に各機器が動作するので、
エンジン回転数の全領域で油圧ポンプの吐出流量を略一
定のまま、第4図の矢印Bに沿ってN−Q線図上でエコ
ノミーモードからパワーモードに移行される。
本実施例では、エコノミーモード時にはポンプの最大押
除け容積をq(>q)と大きくするとともにエンジ
ン最高回転数をN(<N)で制限してポンプ最大吐
出流量をQとし、これによりポンプ最大吐出流量時で
のエコノミーモードおよびパワーモードにおける走行速
度を含む作業速度を同一としている。従って、第10図
に示すように、エンジン回転数Nにおいて所要馬力P
S2′を得ることができ燃料消費率をgまで低減でき
る。一方、ポンプ吐出流量がQのときに最高速度35km
/hが出るようにすることを考えると、第5図からわかる
ように、エコノミーモードではポンプ吐出圧力がP1
(例えば平坦路走行時に必要な圧力)までは35km/hで走
行できるが登坂時のようにポンプ吐出圧力がP1を越え
ると35km/hでは走行できないが、パワーモードではポン
プ吐出圧力がP2(例えば角度θの登坂走行時に必要な
圧力)まで35km/h走行が可能である。
因に、従来のポンプ、例えば第9図に示すようなN−Q
線図を有するポンプにおいては、本実施例のようにエン
ジン回転数をN2からN1まで下げてポンプ吸収馬力を
下げこれにより燃料をかせごうとする場合、ポンプ最大
押除け容積が一定であるためP−Q線図は第11図の破
線のようになり、ポンプ吐出量がQまで低下してしま
い所定の速度を得ることができない。
以上の説明においては、各モードにおけるポンプ最大吐
出流量Q(q×N=q×N)が等しくなるよ
うにq,N,q,Nを設定したが、両者は略等
しければ同一でなくてもよく、その目安としては、各モ
ードにおける最大走行速度が30km/h〜35km/hとなる程度
に異なっていてもよい。また、以上の説明では、ポンプ
の最大傾転角およびエンジン回転数の増減を油圧シリン
ダにより制御したが、電磁式のものを用いてもよい。更
に、ソニアソレノイドを用いたり複数の油圧シリンダを
用いて3段階以上にあるいは連続的に最大傾転角を設定
できるようにし、それに応じてエンジン回転数の増減を
制御してもよく、この場合には、種々のエンジン負荷に
最適となるようにエンジンおよび油圧装置を設定して、
より一層の燃料の向上が図れる。また、エンジンに代え
電動機により油圧ポンプ13を駆動する場合も本発明を
適用できる。更に電子制御ガバナを用いて燃料射照量を
増減することによりエンジン回転数を増減してもよい。
この場合、油圧シリンダ251および第2の中間レバー
252が不用となる。更にまた、以上ではホイール式油
圧ショベルについて説明したが負荷変動の大きいその他
の建設機械にも適用できる。
G.発明の効果 本発明によれば、原動機の全回転数領域において、パワ
ーモードまたはエコノミーモードに応じてその回転数を
ある値だけ増減するとともに油圧ポンプの最大押除け容
積を小さい値と大きい値とに設定するようにし、回転数
の増加と油圧ポンプの最大押除け容積の小さい値、およ
び回転数の減少と油圧ポンプの最大押除け容積の大きい
値とをそれぞれ対応づけて制御するようにしたので、作
業速度や走行速度を犠牲にせずに軽負荷作業に必要なポ
ンプ吸収馬力とすべく原動機出力が低減され、以って燃
料消費率が最も有利な状態で建設機械が運転されるのに
加えて、原動機回転数が低い領域においてモードを切換
えた場合にも油圧ポンプの吐出流量が略一定となり運転
性能が向上する。また、これにより、低回転域での騒音
低減,消費燃料の低減が図られ、また、油圧ポンプや油
圧モータの耐久性も向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すブロック図、第2図
(a)〜(c)はエンジン回転数制御装置および増減装置の一
例を示す正面図であり、第2図(a)はエンジンコントロ
ールレバーがオフ位置の状態、第2図(b)はエコノミー
モード下でエンジンコントロールレバーを最大位置まで
操作した状態、第2図(c)はパワーモード下でエンジン
コントロールレバーを最大位置まで操作した状態を示
し、第3図はエンジンコントロールレバーの操作量とポ
ンプ吐出量およびエンジン回転数との関係を示すグラ
フ、第4図は本実施例におけるエンジン回転数Nとポン
プ吐出量Qとの関係を示すグラフ、第5図は本実施例に
おけるポンプのP−Q線図を示す図、第6図はホイール
式油圧ショベルの一例を示す側面図、第7図(a),(b)は
従来のP−Q線図の2例を示す図、第8図および第9図
は従来のホイール式油圧ショベルにおけるエンジン回転
数Nとポンプ吐出流量Qとの関係をそれぞれ示すグラ
フ、第10図はエンジン性能曲線を示す図、第11図は
従来のホイール式油圧ショベルのポンプにおけるP−Q
線図を示す図、第12図は先に提案した油圧制御装置の
N−Q線図である。 1:走行輪、2:下部走行体 3:上部旋回体 4〜9:掘削用アタッチメント 11:エンジン 13:可変容量形油圧ポンプ 15:コントロールバルブ 19:アクチュエータ 21:最大傾転角設定装置 23,27:電磁弁、25:回転数増減装置 29:コントローラ 31:モード切換スイッチ 32:エンジンコントロールレバー 35:中間レバー 211:最大傾転角設定用油圧シリンダ 251:油圧シリンダ、252:中間レバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田村 誠二 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (56)参考文献 特開 昭51−43204(JP,A) 実開 昭61−10944(JP,U)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原動機と、 当該原動機の回転数を変更するための操作手段と、 前記原動機によって駆動される可変容量形油圧ポンプ
    と、 少なくとも第1の運転モードまたは第2の運転モードを
    選択する選択手段と、 前記第1のモード選択時には、前記操作手段の操作に基
    づいた値で回転している前記原動機回転数を前記第2の
    モード選択時よりも所定量だけ高い値に設定する回転数
    設定手段と、 前記第1のモード選択時には、前記油圧ポンプの最大押
    除け容積を、前記第2のモード選択時よりも小さい値に
    設定する最大押除け容積設定手段とを具備することを特
    徴とする建設機械の油圧制御装置。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項に記載の装置におい
    て、前記第1のモードおよび第2のモード選択時におけ
    る油圧ポンプの吐出流量が原動機の高回転域で略一定と
    なるように原動機回転数の増減量および最大押除け容積
    の設定値が定められたことを特徴とする建設機械の油圧
    制御装置。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第2項に記載の装置におい
    て、前記原動機回転数が最高値のときに前記第1および
    第2のモード選択時における油圧ポンプの吐出流量が等
    しくなるように原動機回転数の増減量および最大押除け
    容積の設定値が定められたことを特徴とする建設機械の
    油圧制御装置。
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