JPH0635560Y2 - ペ−ジング受信機 - Google Patents

ペ−ジング受信機

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JPH0635560Y2
JPH0635560Y2 JP1987102533U JP10253387U JPH0635560Y2 JP H0635560 Y2 JPH0635560 Y2 JP H0635560Y2 JP 1987102533 U JP1987102533 U JP 1987102533U JP 10253387 U JP10253387 U JP 10253387U JP H0635560 Y2 JPH0635560 Y2 JP H0635560Y2
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data
function
circuit
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健児 岩原
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Casio Computer Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は無線による呼出し装置に係り、特に呼出し時に
呼出し情報をも受信し、記憶するページング受信機に関
する。
〔従来の技術〕
一般にポケットベルと呼ばれるページング受信機は特定
の時間ごとに受信機を動作させ、受信機毎に固有の呼出
番号(IDコード)が送信されているかどうか判断し、親
機からの呼び出しがあるか否かを判断している。つまり
呼出したい受信機の呼出番号を電話すると、呼出番号が
電話局の無線基地局より送信され、その信号を受信機が
受信するとブザー、ホーン等により所定期間報知し、呼
出しがあったことを知らせるものである。しかし上記の
ポケットベル等は呼出しがあったとき、単にブザー等で
報知するだけであるので、呼出し相手がわからないとい
う問題があった。近年このようなものを解決するものと
して簡単なメッセージも同時に受信し、それを表示する
ページング受信機が考えられた。これは呼出番号に続く
情報(例えば呼出者の電話番号など)を表示するもので
あり、誰から呼び出されたのかがわかるようになってい
る。また呼出番号に続くメッセージ情報にはファンクシ
ョンデータが含まれており、受信機は受信した情報のう
ちのメッセージを記憶するとともにファンクションデー
タを解析し、例えばファンクションデータが緊急呼出
し、通常呼出しを指示するコードであればそのコードで
指示される報音形態、表示形態で呼出しを行なう。ファ
ンクションデータにより緊急呼出しであると判断する
と、通常の呼出しより大きな音量で報音し受信者に知ら
せることができる。
〔従来技術の問題点〕
上記従来のページング受信機はメッセージを受信したと
きファンクションデータを解析し指示されたファンクシ
ョンに対応する報音、表示を行い受信したメーセージと
受信時刻をレジスタに記憶するだけである。従ってその
後レジスタに記憶したメッセージを確認する為、キーを
操作し、メッセージを表示させても、そのメッセージが
どのようなファンクション情報に有していたかをページ
ング受信機の保持者は知ることができなかった。またフ
ァクション情報に基づいて記憶したメッセージを消去す
ることもできなかった。例えばあるメッセージが緊急呼
出しのメッセージであっても、呼出し時に報音等により
知ることができるだけであり、一旦報音が終了した後に
はメッセージを表示させてもそのメッセージがどのよう
な呼出しであるかを知ることができないという問題があ
った。またファンクションデータに他の意味をもたせた
場合、例えばメッセージの重要度を示す情報として使用
したときにも上述と同様に受信終了後にはメッセージの
重要度を確認することができないという問題を有してい
た。
本考案は上記の問題点に鑑み、外部から送られたメッセ
ージデータと外部で任意に作成されたファンクションデ
ータを対応させて記憶することにより、より便利なペー
ジング受信機を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、自己の呼出し番号を受信したとき呼出し番号
の後に続く報知情報を取り込むページング受信機におい
て、報知情報が含有する外部から送られてきたメッセー
ジデータと外部で任意に作成されたファンクションデー
タとを対応させて記憶する記憶手段と、受信した報知情
報を表示する表示手段とから構成される。
〔作用〕
上記構成において、自己の呼出し番号を受信するとメッ
セージデータと外部で任意に作成されたファンクション
データを対応させて記憶手段に記憶する。その後記憶し
た報知情報の表示を指示されると、表示手段は記憶手段
からメッセージデータとファンクションデータを読み出
し表示する。例えばファンクションデータが緊急呼出し
または通常呼出しを指示する情報であるとき、メッセー
ジデータとともにファンクションデータが表示され、そ
のメッセージが緊急呼出しであったかどうかを知ること
ができる。このようにメッセージデータとともにファン
クションデータを例えばメモリのレジスタに記憶するこ
とにより受信時だけではなく、メッセージの検索時にも
そのメッセージがどのようなファンクション情報を有し
ていたかを知ることができ、より便利なページング受信
機を実現することができる。
〔実施例〕
第1図は本考案によるページング受信機の外観図であ
る。第1図(a)は正面図、第1図(b)は上面図、第
1図(c)は側面図である。受信機本体1の正面には表
示部2が設けられており、さらにその右隣に表示選択ス
イッチ3、スクロールスイッチ4が設けられている。表
示部2は2段の表示よりなり、表示部2の上段2Bは時
刻、下段2Aはメッセージを表示する。本考案の実施例に
おいては例えば30回の呼出しに対するメッセージの記憶
を行うことができ、またそのときの時刻を記憶してい
る。表示部2においてはそのメッセージの内容を表示部
の下段2Aに表示し、またその上段2Bには呼出し要求が発
生したときの時刻を表示する。表示選択スイッチ3はそ
の30個のうちからどれを選択するかを指示するものであ
り、例えば受信者によってこのスイッチが押下されるこ
とによって新しいものから古いものへ合計30の表示が行
われる。表示部2の表示巾は非常に小さいものであり、
メッセージの長さはそれ以上になる場合がある。その場
合、スクロールスイッチ4を押すことによってメッセー
ジの先頭から順次スクロールし、長い場合の1行分の呼
出し情報を表示させることができる。本体1側部にはリ
セットスイッチ5、と放音孔6が設けられている。放音
孔6の本体装置内部には例えば呼出番号が一致したとき
にはこの放音孔6を介して内部の音(ブザー音)が出力
される。リセットスイッチ5はブザー音を停止するもの
である。1回目のスイッチの押下によって報音が停止
し、さらに2回目のスイッチの押下によって表示部2で
の表示がクリアする。本体上部にはライトスイッチ7と
電源スイッチ8が設けてられている。電源スイッチ8を
オンにすることによって本体装置の全体の動作を開始す
る。またライトスイッチ7を押下することによって表示
部2の表示ランプが点灯する。暗い所においてはこのラ
イトスイッチ7を押下することによって表示部2が照明
され、メッセージの内容を読取ることができる。
第2図は本考案の第1の実施例のページング受信機の全
体の回路構成図である。
アンテナ9は電話局の無線基地より送信された電波を受
信するアンテナであり、例えば280MHzのFM電波を受信す
る。このFM電波はFSK信号(NRZ)方式によって変調され
ており、512ビット/secのビットレートの情報を含んで
いる。このアンテナ9より受信した信号は無線受信回路
10に加わる。無線受信回路10は前述のFSKのFM信号を復
調し、「0」,「1」の信号とする回路である。この回
路には当然280MHzを選択する回路さらにはFSK信号を復
調する復調回路等を有しており、この復調した信号が通
信制御回路11に加わる。本考案の実施例においてはポク
サグ方式(POCSAG)が使用されており、無線受信回路10
から加わる信号を通信制御回路11はこのポクサグ方式に
よりデータを解析して自己の呼出し番号であるか或い
は、更には自己の呼び出し番号であった場合にはそのデ
ータを受信する受信取り込みをCPU12に出力する回路で
ある。CPU12は通信制御回路11からデータを受けとる
と、その受信データをRAM(図示せず)に格納すると共
に、そのデータを表示回路14に送って表示し、さらにブ
ザー15により呼出しのあったことを報音する。一方、ス
イッチ群13から例えばリセットスイッチ5の信号が加わ
ると報音を停止するなどの処理を実行する。
第3図((A)〜(F))はポクザグ方式のデータ構成
図である。
第3図(A)は全体の送信信号フォーマットを表わした
ものであり、ポクザグ方式においては、第1番目に576
ビットの101010と順次続くプリアンブル信号Aとそれに
続く複数のバッチ信号B,C・・・よりなる。プリアンブ
ル信号はページング受信機にこれからデータが送られる
ことを認識させ同期をとるための信号であり、通信制御
回路11はこのプリアンブルを検出して以下にバッチデー
タが順次加わることを認識する。
第3図(B)は上記のバッチデータのバッチフォーマッ
トである。各バッチは同期コードSCとCD1〜CD8の8個の
ブロックより構成され、1ブロックは2ワードからなっ
ている。同期コード及び1ワードは32ビットで構成され
各コードは呼出番号を示すアドレスコードワードとメッ
セージを示すメッセージコードワードに分けられる。
第3図(C),(D)は前述の2コードワードよりなる
各コードの構成を表わしている。第3図(C)はアドレ
スコードワードであり、先頭にはメッセージフラグ、メ
ッセージフラグの後にアドレスコード、更にはファンク
ションビット、BCHパリティ、イーブルパリティの構成
となっている。また第3図(D)はメッセージコードワ
ードであり、メッセージフラグの後にメッセージコード
更にはBCHパリティ、イーブンパリティの構成となって
いる。
メッセージフラグは次のコードがアドレスコードである
かメッセージコードであるかを識別するフラグであり、
0の時にアドレスコードワード、1の時にメッセージコ
ードワードを表している。メッセージフラグの後のビッ
ト2〜ビット19がアドレスコードであり、これが前述の
呼出し番号に対応する。更に、この後にファンクション
ビットが2ビットある。これは表示形態、報音形態など
を示すためのビットであり、たとえば「00」,「01」,
「10」,「11」により4種類のファンクションがある。
ポクザグ方式においては、1コード例えばアドレスコー
ドの内部においてエラーが発生することがある。特に受
信状態が悪かったりした場合に、FSK信号の復調が完全
でなくなり、エラーが発生する。それを補正するため
に、BCHパリティをビット22〜ビット31に設けている。
この10ビットのデータによってエラーが発生した場合の
訂正を行っている。これをBCHパリティとよんでいる。
その後には、イーブンパリティビットがビット32に設け
られている。このイーブンパリティには先頭から最終ま
でのビットが「1」の数を表わすものの総数が奇数個あ
ったか偶数個あったかを表わしており、例えば1ビット
「0」と「1」を間違えた場合には、このイーブンパリ
ティのチェックによってビットが欠落したかあるいは付
加されてしまったかを判断することができる。
第3図(D)に示すメッセージコードワードの場合には
ネッセージフラグの後のビット2〜ビット21にメッセー
ジビットが加わっている。これは発信者からのメッセー
ジが加わるものであり、例えば電話番号更には他の情報
が加わる。更に同様に同一コドワードの中にBCHパリテ
ィ、イーブンパリティの各データが付加されメッセージ
コードワードとなっている。
ポクザグ方式においては、常に無線受信回路10の電源を
ONとするのではなく、必要な時にのみ電源をONとしてい
る。各ページング受信機には1バッチ中のブロックCD1
〜CD8のうちの1ブロックが割当てられており、この割
当てられた1ブロックの時に無線受信回路10の電源をON
とする。この割当られた1ブロックの位置を検出するた
めの信号が同期コードワードである。受信機は同期コー
ドワード、割当てられた1ブロックの周期電源をONとす
る。尚、プリアンブル信号は全体の同期をとるための信
号であり、同期がとれていない時にはこれをも受信する
ため電源をONとする。第3図(E)は同期コードワード
のビット構成図であり、0111110011010010000101011101
1000がそのビット構成である。無線受信回路10はこのビ
ット構成の信号を受信した時、その後につづく各ブロッ
クのうちから各受信機に割当てられた時間で1ブロック
を受信する。
受信機は例えば同期コードの時間帯常に受信状態となる
ようにし、その中に同期コードワードが存在していた場
合には、自分の枠に当てはめれたブロックのコードワー
ド例えば第3図(B)におけるCD2の間、再度無線受信
回路10の電源をONとし、受信したコードワード例えば第
3図(C)のアドレスデータが自分のデータであるかを
判別する。もし、違う場合には、その電源をOFFとして
しまう。
一方、一致した場合には、次のメッセージコードワード
をも受信し、そのデータを取り込む。
以上のように受信機はこの同期コードを受信するときと
自分自身に割当られたブロックのコードワードのとき無
線受信回路10の電源をONにする。すなわち受信機は常に
1バッチワード単位で同期コードと自分の割当られたブ
ロックのときのみ電源をONとする。これにより電力消費
の低減を図っている。なお、受信機の電源ON時には全体
の同期がとれていないので無線受信回路10の電源を周期
的にオンとしてプリアンブルを検出している。前述のポ
クザグ方式をまとめると受信機側においては、プリアン
ブルを検出すると、同期コードの受信、更には自分自身
に割り当てられたコードワードの受信をする時に無線受
信回路10の電源をONとする。これらの制御を行うのは通
信制御回路11であり、この通信制御回路11のON・OFF制
御により、無線受信回路10は受信動作を行う。
ポクサグ方式においては、前述のコードワードの他にア
イドリングコードワードなるワードが設けられている。
第3図(F)はアイドリングコードワードのビット構成
図である。このアイドリングコードワードはヌルコード
であり、このコードワードを受信した時にはページ受信
機は何もデータを受信しないと同様となる。例えばこの
アイドリングコードワードが同期コードワードの位置に
あり、それを受信した時には同期はずれとなり、またア
ドレスコードワードやメッセージコードワード中に存在
した時には何も受信しない場合と同じとなる。
第4図は、本実施例における通信制御回路11の詳細な回
路構成図である。無線受信回路10より入ってきた受信信
号は入力同期回路21に加わっている。入力同期回路21は
無線受信回路10より加わる「1」,「0」の信号とタイ
ミング制御回路23で作られる内部クロックとの同期をと
る回路である。入力同期回路21は内部クロックとの位相
比較を行ない同期のとれた信号を、BCH誤り訂正回路2
5、プリアンブル検出回路22、同期コード検出回路24に
加える。プリアンブル検出回路22はプリアンブルを検出
するものであり、この検出によってタイミング制御回路
23に検出結果が加わる。プリアンブル検出回路22によっ
てプリアンブルが検出されると、次は同期コード検出回
路24が動作し、同期コードが入ったかどうかの検出を行
う。その結果を同様にタイミング制御回路23に出力す
る。BCH誤り訂正回路25はバッチフォーマットの中の自
分に割り当てられたブロックのデータを全部取り込み、
BCH誤りがあるかないかを判断し、更に誤りがある場合
には、訂正を行う回路である。この回路によってまず、
アドレスコードを受信した時には、誤り訂正済みのコー
ドが呼出番号検出回路26に加わる。呼出番号検出回路26
にはID番号を記憶しているID-ROMI27、ID-ROMII28が接
続されており、訂正済みコードのデータと各IDROMから
入っているデータを比較し、一致しているか否かを検出
する。本考案の実施例においては各ページング受信機に
割当てられた2つの呼出番号、すなわちファーストアド
レスとセカンドアドレスを記憶するのがID-ROMI27,ID-
ROMII28である。タイミング制御回路23は常に同期コー
ドに対するタイミングを検出するクロックを持ってお
り、送信側は、順次プリアンブル、バッチフォーマッ
ト、複数のバッチデータを送るので、タイミング制御回
路23はプリアンブルを検出すると同期コードを検出する
まで電源制御回路29をONとする。また更に、自分のブロ
ックのコードワードで電源制御回路29をONとする。電源
制御回路29からON信号が加わると同期コード検出回路24
は同期コードを検出し、BCH誤り訂正回路25は受信した
データの訂正を行って呼出番号検出回路26に加える。そ
して、呼出番号検出回路26は自分の呼出しであるかどう
かを識別するものである。例えば、自分の呼出番号でな
かった時には、そのまま終了し、再度コードワードの検
出を行う。
一方、自分の呼出番号であった場合には検出信号をCPU
制御回路30に加える。CPU制御回路30は呼出番号が一致
したことを表す信号が加わるとその呼出番号がIDIからI
DIIかによって受信インタラプト信号IまたはIIをCPU12
に加える。これによってCPU12が後述する処理を行う。
さらに、現在受信しBCH誤り訂正回路25に格納されてい
るデータは、呼出し番号検出回路26を介してSP変換回路
31に加わる。SP変換回路31はシリアルに入ってくる1ビ
ットのデータを8ビット単位でCPU12に引き渡すための
回路である。この回路はCPU12のアドレス/コントロー
ルバスとデータバスに接続されており、8ビット単位で
CPU制御回路30から割込みがかかってCPU12は8ビットの
データを取り込む。
また、CPU制御回路30はこの他に全データの受信を終了
すると終了インタラプタ信号を出力する。受信したデー
タは8ビット単位で加わるが、その他にアドレスコード
内に含まれているファンクションビット2ビットもCPU1
2内のバッファに出力する。これはCPU制御回路30の制御
によってなされている。更に、メッセージコードも順次
8ビット単位で、エラー訂正されたメッセージデータと
して8ビット単位で振り分けられてSP変換回路31よりCP
U12に取込まれる。
通信制御回路11は常に動作するものであり、タイミング
制御回路23によって前述のように電源制御回路29を介し
て無線受信回路10の電源をON・OFFし、全体の電力の消
耗を防止している。
第6図は、第4図に示す通信制御回路11の動作フローチ
ャートである。受信機の電源がONになると、まず、プリ
アンブルサーチの処理S1を行う。このサーチの要求はタ
イミング制御回路23から行われているものである。プリ
アンブルは576ビットよりなるが、プリアンブル検出回
路22はその内の8ビット「10101010」と連続して続いた
場合に、それがプリアンブル検出としてタイミング制御
回路23に加わる。この検出結果が加わると、タイミング
制御回路23は、同期コード検出回路24に対し同期コード
の検出動作が開始させる。同期コードは、プリアンブル
の直後に表れるものであり、また、さらにバッチコード
が連続している場合には、各バッチデータの先頭にくる
ものである。この時すなわちプリアンブル検出後には、
第1回目のプリアンブル検出になるので、このプリアン
ブル検出信号が加わった直後に同期コード検出回路24を
タイミング制御回路23は動作させる。同期コード検出回
路24によって同期コードが検出された時にはすなわち、
処理S2において同期コードが検出された時には、次に
は、自己のブロックのデータをBCH誤り訂正回路25に取
込ませる。なお、この時には前述のように無線受信回路
10の電源はONである。そして、取込んだ後には、呼出番
号検出回路26を動作させ、IDROMI27、IDROMII28の内容
と受信したコードが一致するかどうかを検出する処理、
すなわち、ワードサーチ処理S3を行う。次に二度とも同
期コードが欠落したしたか否かを判断する(処理S4)。
一般的に雑音等によって1回の同期コードの検出がなさ
れない場合があるので、本実施例においては2回とも同
期欠落が発生した場合に同期はずれと判断する。もう一
度プリアンブルサーチからの処理S1から実行する。
同期コードが2回欠落しなかった場合には判別処理S5で
は次にはIDコードが一致したかどうかを判別する。自己
のIDコードがなかった場合には、再度ワードサーチ(ID
コードサーチ)の処理S3を実行する。
一方、IDコードが一致した場合には、次にメッセージの
取込を行う(処理S6)。この取込みは(後に詳述する)
CPU12が行うものであり、呼出番号検出回路26からシリ
アルで出力されるデータが8ビット単位でCPU12に加わ
りそれを取込む。この取込みを終了した時には、すなわ
ち処理S6が終了した時には次には、メッセージが終わり
であるかどうかの判別を行う。すなわちメッセーコード
ワードの1ビット目のメッセージフラグをチェックし、
メッセージフラグが“1"のときは次にメッセージデータ
が続くものと判断し、メッセージフラグが“0"のときは
メッセージが終了したものと判断する(処理S7)。処理
S7がNOであった時(メッセージフラグが“1")には再度
メッセージ取込処理を行い、上記の動作を順次繰り返
す。処理S7においてメッセージの終わりであるとした時
には、次には再度ワードサーチ処理S3より行う。例えば
電源投入時において、プリアンブルが検出されなかった
り、誤って検出した場合、例えば、実際に10101010の8
ビットのデータが繰り返されたとしても、場合によって
は、データである場合があり得る。この場合には、同期
がとれないために同期コードが当然2回欠落する。この
時には、再度プリアンブルサーチ処理S1から行う。この
プリアンブルサーチ処理においては、62.5msecの間無線
受信回路10の電源をONとし、プリアンブルであるかどう
かを判別する。そして、プリアンブルでなかった場合に
は、再度1062.5msec後に無線受信回路10の電源をONとし
再度プリアンブルサーチから行う。これによりバッチデ
ータの前に送られるプリアンブルを何回かのプリアンブ
ルサーチS1の処理によって検出することができる。
以上のように一定期間ごとに無線受信回路10の電源をON
とし、その間でプリアンブルを検出し、更に同期をとる
ことによって自分自身の割当てられたブロックの時のみ
電源をONとして自分自身のアドレスであるかそれとも違
うかを判別している。これにより受信機の電力消費の低
減を行っている。
前述したが、本考案の実施例においてはファーストアド
レスとセカンドアドレスをID-ROMI27、ID-ROMII28に記
憶している。この2個のアドレスを設けることにより、
A点からの電話要求である、またはB点からの電話要求
である等、さらには緊急呼出等各種の呼出に使用する事
ができる。
第5図はCPU12の詳細な回路構成図である。
CPU12はデータバスとアドレス/コントロールバスを有
し、それぞれマイクロウロセッサ41、バッファ42、起動
フラグレジスタ43、発信回路44、ROM45、RAM46、表示制
御部47、スイッチ制御部48、報音制御部49が接続されて
いる。マイクロプロセッサ41はROM45に格納されている
プログラムを実行し前述した通信制御回路11から加わっ
たデータから、どのような処理を行うかを制御するもの
であり、本考案の実施例においては、その取込処理はそ
の殆どが割込みによって開始される。この割込みには前
述したように受信インタラプトI/II、8ビットインタラ
プト、終了インタラプトがある。またバッファ42にはCP
U制御回路30からエラービット、ファンクションビット
(2ビット)が加わっており、このバッファ42を介して
後述する各処理はエラービットやファンクションビット
(2ビット)を取込む。発信回路44はマイクロプロセッ
サ41が動作する時にデータバス、アドレス/コントロー
ルバスを介して各回路をアクセスする時に必要とするク
ロックを発生する回路であり、この出力はマイクロプロ
セッサ44に加わる他にこのクロックを必要とする各回路
に加わっている。
次に第7図はRAM46の構成の一部を示す図である。
ROM46には受信したメッセージを一時記憶するためのメ
ッセージバッファMB1、MB2と、現在時刻及び日付を記憶
する現在時刻レジスタTM及び日付レジスタDTと、IDコー
ドが1のときメッセージデータの内のファンクションビ
ットを一時記憶するためファンクションバッファFB、ID
コードを示すフラグIおよびII、リセットフラグRS、ポ
インタPと、受信したメッセージを記憶するメッセージ
レジスタMR1〜MR30と受信時刻を記憶する受信時刻レジ
スタTR1〜TR30とファンクションビットを記憶するファ
ンクションレジスタFR1〜FR30とワークエリアWとから
構成されている。
次に以上のような構成のページング受信機の動作を説明
する。
第8図はページング受信の全体の処理を示すフローチャ
ートである。電源スイッチ8がオンされるとCPU12は時
刻表示処理T11を実行し、RAM46の現在時刻レジスタTMの
時刻を読み出し表示部2に表示する。そして、他の割込
み(受信割込み、時計割込みなど)が発生しなければ時
刻表示処理T11を繰り返す。この状態で、スイッチ群13
からスイッチ信号が加わるとスイッチ割込み処理T12を
実行し、該当するスイッチの処理を行う。時刻表示中に
例えば表示選択スイッチ3が押下されると、CPU12はRAM
46のメッセージの記憶領域の先頭アドレスのデータを読
み出し表示部2に表示する。表示選択スイッチ3が押下
されるごとに、順次次のレジスタの内容を表示部2に表
示する。また一定時間経過し時計割込みが加わると、CP
U12は制御割込み処理T13を実行する。すなわち時刻を計
時し、月、日、時、分、秒のキャリ信号が発生したとき
には日付及び現在時刻を更新し更新したデータをRAM46
の日付レジスタDT、現在時刻レジスタTMに格納する。
一方、時刻表示の実行中に自己の呼出し番号を受信する
と、受信割込み処理T14を実行し、メッセージの取り込
みを行なう。第9図は上記の時計割込み処理を詳細に説
明する本考案の第1の実施例のフローチャートである。
一定時間ごとの時計割込みが加わると、CPU12はまず時
刻の計時を行い、月、日、時、分、秒のキャリ信号が発
生したときには日付および時刻の更新を行う。そして更
新した日付および時刻をRAM46の日付レジスタDT、現在
時刻レジスタTMに格納する(処理T15)。次に各メッセ
ージのファンクションデータを記憶しているファンクシ
ョンレジスタFRの内容を判別する。本実施例において
は、ファンクションレジスタFRには各メッセージの記憶
保持時間を示すファンクションデータが格納されてい
る。従って各メッセージのファンクションレジスタFRn
を判別し、さらに各メッセージの受信時刻と現在時刻を
比較することにより、消去いてもよいメッセージを判別
できる。
例えば、ファンクションレジスタFRnの内容が「00」の
メッセージは受信時刻から60分経過したならRAM46の各
レジスタMRn,TRn,FRnから消去する。レジスタFRnの内容
が「01」のメッセージは受信時刻から2時間経過したな
らRAM46の各ジレスタMRn,TRn,FRnから消去する。またレ
ジスタFRnの内容が「10」のメッセージは受信時刻から2
4時間経過したなら同様に各レジスタMRn,TRn,FRnから消
去する。一方、レジスタFRnの内容が「11」のメッセー
ジは消去せずにそのままレジスタMRn,TRn,FRnに記憶し
ておく(処理T16,T17)。
このようにして受信時刻と現在時刻を比較し、ファンク
ションレジスタFRの内容に対応する時間を超えたメッセ
ージが存在した場合には、そのメッセージを消去する。
その結果、各レジスタには空き領域が生じるので、処理
T17において、消去したメッセージの後のレジスタの各
メッセージを順次前のアドレスのレジスタにシフトす
る。本実施例においてはメッセージレジスタMRの先頭ア
ドレスに一番新しいメッセージが格納され、順次古いメ
ッセージがレジスタMRの後のアドレスに格納される。従
って各レジスタに空き領域ができたときには後のアドレ
スのメッセージを順次前のアドレスのレジスタにシフト
することにより、各メッセージを先頭のレジスタMR1
ら連続したアドレスのレジスタに記憶することができ、
メッセージ検索時にはアドレスの順にレジスタの内容を
読み出すことにより受信時刻の新しいメッセージから順
に表示することができる。
以上のように本実施例は受信したメッセージのメッセー
ジデータとともにファンクションビットの内容をファン
クションレジスタFRに記憶し、そのレジスタFRの内容に
基づいて所定時間を経過したメッセージの消去を行うも
のである。従って各メッセージレジスタMRにはファンク
ションビットの内容に対応した所定時間以内のメッセー
ジのみが記憶され、所定時間を超えたメッセージは順次
消去される。これによりメッセージレジスタMRに常に記
憶容量いっぱいメッセージが記憶されているということ
を防ぐことができ、メッセージレジスタMRの内容を整理
することができる。
また本考案の第1の実施例はメッセージの消去と時計割
込み処理において行っているが、受信割込み時、あるい
は他の処理の実行時に行ってもよい。またファンクショ
ンデータは時間に対応したデータとは限らず、そのメッ
セージの重要度を示す情報でも良い。例えば所定時間ご
とにあるいはメッセージレジスタMRがいっぱいになった
とき上記のファンクションデータを判別しメッセージを
消去することもできる。
第10図は受信割込みが加わったとき、レジスタに記憶さ
れている重要度を示すファンクションデータを判別し、
メッセージの消去を行う本考案の第2の実施例の処理動
作を説明するフローチャートである。本実施例の回路構
成等は第1の実施例と同一であるので説明を省略する。
CPU12に受信インタラプト信号IまたはIIが加わると、
まずファンクションビットの取り込み処理を行う。この
処理は通信制御回路11により検出されバッファ42に格納
されている2ビットのファンクションビットの情報をバ
ッファ42から読み出し、RAM46のファンクションバッフ
ァFBに一時格納するものである(処理T21)。次にCPU12
は通信制御回路11より加わる8ビットのメッセージデー
タを8ビットインタラプト信号が加わるごとに、順次メ
ッセージバッファMB1またはMB2に取り込む(処理T2
2)。メッセージの取り込みが終了したら所定時間報音
し呼出しのあったことを受信者に知らせる(処理T2
3)。次に受信したメッセージをメッセージレジスタMR
に格納する為、空きレジスタがあるか否かを判別する
(処理T24)。空きレジスタが有る場合、メッセージバ
ッファMBの内容をメッセージレジスタMRに格納する(処
理T25)。このメッセージレジスタMRへの格納の際に
は、新しいメッセージがメッセージレジスタMRの先頭MR
1に格納され、古いメッセージがメッセージレジスタMR
の後へシフトされる。新しいメッセージを受信すると、
例えば現在20本のメッセージを記憶しているなら、レジ
スタMR20の内容をMR21に格納し、MR19の内容をMR20に格
納するというように順に後のアドレスのレジスタにシフ
トする。
次に、受信時刻(現在時刻レジスタTMのデータ)をメッ
セージを記憶したメッセージレジスタMR1に対応する受
信時刻レジスタTR1に格納する(処理T26)。同様にファ
ンクションバッファFBに記憶されたファンクションビッ
トの内容(ファンクションデータ)を対応するファンク
ションレジスタFR1に格納する(処理T27)。そして格納
したメッセージ、受信時刻、ファンクションビットを表
示部2に表示する(処理T38)。
一方、判別処理T24において空きレジスタが無い場合、
まずカウンタNに30を設定する(処理T29)。これはも
っとも古いメッセージを記憶しているメッセージレジス
タMR30のアドレスを指示する為である。アドレスが指示
されると次にはメッセージレジスタMR30に対応するファ
ンクションレジスタFR30の内容を読みだし、その内容が
一番重要度の低いファンクション「00」であるかを判別
する(処理T30)。レジスタFR30の内容が「00」のとき
は(T30・YES)処理T31に移り、そのメッセージを各レ
ジスタMR30,FR30,TR30から消去する。その後前述した処
理(T25〜T28)を実行し、古いメッセージを順に後のレ
ジスタにシフトする。そして先頭のレジスタMR1,TR1,FR
1に受信したデータを格納し表示部2にメッセージを表
示する。
一方、ファンクションレジスタFR30の内容が「00」でな
いとき(T30・NO)カウンタNを−1し、アドレスを次
のレジスタにする。すなわち次に古いメッセージを記憶
しているレジスタMR29のアドレスを指示し、さらにカウ
ンタNの値が「0」か否かを判別する(処理T32,T3
3)。カウンタNの値が「0」でなければ(T33.NO)処
理T30に戻り、同様に29番目のレジスタFR29の内容を判
別し、「00」でなければ(T30・NO)次のレジスタFR28
というように、順次各メッセージのファンクションレジ
スタFRの値を判別する。
30本すべてのメッセージを判別しファンクション「00」
のメッセージが存在しなかったとき再度カウンタNに30
を設定し(処理T34)、ファンクション「01」のメッセ
ージが存在するかを判別する。前述の処理と同様に順次
カウンタNの値を−1し、古いメッセージから順にファ
ンクションレジスタFRの内容が「01」であるか判別する
(処理R35,T36)。例えば判別処理T35において15番目の
レジスタのファンクションが「01」であると判別すると
(T35・YES)、処理T31に移り15番目の各レジスタMR15,
TR15,FR15の内容を消去する。さらに15番目のレジスタ
が空きレジスタとなったので、16番目以後のレジスタの
内容を順次前のレジスタにシフトする。すなわちメッセ
ージレジスタMR16の内容をMR15に格納し、レジスタMR17
の内容をレジスタMR16に格納するというように30番目ま
でのレジスタの内容を順次前のレジスタにシフトする。
その後、処理(T25〜T28)を実行し、古いメッセージを
順次後のレジスタにシフトする。そして先頭のレジスタ
MR1,TR1,FR1に受信したデータを格納し表示部2に表示
する。
本実施例において2種類のファンクション「00」、「0
1」をメッセージの重み情報として使用しており、ファ
ンクション「00」、「01」のメッセージが存在しなかっ
た場合には一番古いメッセージMR30から消去を行う。
以上のように本実施例はメッセージを受信したときメッ
セージの重要度を示すファンクションデータをメッセー
ジに対応するファンクションレジスタFRに記憶するもの
である。そして新しいメッセージを受信し空きレジスタ
が無い場合には、各メッセージのファンクションレジス
タFRを判別し、重要度が低く受信時刻の古いメッセージ
から消去するものであり、古いメッセージであっても重
要度の高いものは消去せずに保存しておくことができ
る。
尚、本実施例においてはレジスタに記憶したファンクシ
ョンデータに基づきメッセージを消去しているがこれに
限らず、メッセージの表示、検索等においても本考案は
適用できる。例えば受信したメッセージ内の重要度の高
いメッセージから表示することもできる。これによりメ
ッセージ検索時にレジスタに記憶されているすべてのメ
ッセージを確認しなくとも重要度の高いメッセージから
確認することができる。
第11図はファンクションレジスタFRの内容に基づきメッ
セージの表示を行う、本考案の第3の実施例の処理動作
を示すフローチャートである。本実施例の回路構成等は
第1の実施例と同一である。表示選択スイッチ3が押下
されると、CPU12はスイッチ割込み処理T12(第8図)の
中のメッセージ表示処理を実行する。まずメッセージレ
ジスタMRのアドレスを示すカウンタNに1を設定し、さ
らにRAM46に一時格納したメッセージのレジスタへの格
納アドレスを示すカウンタCに1を設定する(処理
A1)。これは1番目のレジスタから順次読み出し、重要
度の高いメッセージが存在したら1番目のレジスタから
格納する為である。先頭のレジスタMR1に対応するファ
ンクションレジスタFR1の内容を読み出し、その内容が
一番重要度の高いファンクション「11」であるかを判別
する(処理A2)。レジスタFR1の内容が「11」でなけれ
ば(A2・NO)カウンタNを+1しアドレスを次に進め、
またカウンタの値が30より大きいかを判別する(メッセ
ージは30本記憶可能な為)(処理A3,A4)。処理A4にお
いてカウンタNの値は「30」を越えていないので、処理
A2に戻り2番面のレジスタFR2の内容を判別し、「11」
でなければアドレスを次に進め、順次各メッセージのレ
ジスタFRの内容を判別する。これらの処理(A2,A3,
A4)を実行し、例えば15番目のレジスタFR15の内容が
「11」であったときにはメッセージの並べ変え処理A
5(第11図(b))に移る。
処理A5においてはまずファンクション「11」であった15
番目のメッセージをRAM46のワークエリアWに一時記憶
する(処理B1)。そして15番目のメッセージレジスタMR
15、受信時刻レジスタTR15、ファンクションレジスタFR
15に14番目の各レジスタMR14,TR14,FR14の内容を格納
し、14番目の各レジスタに13番目の各レジスタの内容を
格納するというように、1番目までのレジスタの内容を
順次後のレジスタにシフトする(処理B2)。処理B2によ
り1番目のレジスタが空きレジスタとなったのでRAM46
に一時記憶した15番目のメッセージを1番目のレジスタ
MR1,TR1,FR1に格納する(処理B3)。また1番目のレジ
スタにファンクション「11」のメッセージを格納したの
で、格納アドレスを示すカウンタCを+1し、アドレス
を次に進める(処理B4)。その後処理A3に戻り次のメッ
セージの判別を行い順次後のレジスタFRの判別を行な
う。その結果さらに25番目のレジスタFR25がファンクシ
ョン「11」であると判別すると、上述と同様に25番目の
レジスタの内容をRAM46に一時記憶する。さらにカウン
タがC=2を示しているので、14番目から2番目までの
レジスタの内容を順次後のレジスタにシフトする。そし
て空きレジスタとなる2番目のレジスタにRAM46に一時
記憶したメッセージを格納する。またカウンタCを+1
し次の格納アドレスを指示する(処理B1〜B4)。
このようにして30本すべてのメッセージの判別が終了す
ると、再度カウンタNに1を設定し、先頭のメッセージ
からレジスタFRの内容がファンクション「10」かを判別
する(処理A6,A7)。1番目のメッセージがファンクシ
ョン「10」でなければ(A7・NO)、カウンタNの値を+
1、さらにカウンタの値が「30」を越えたかを判別する
(処理A8,A9)。以上の処理(A7〜A9)を繰り返し実行
し例えば10番目のレジスタFR10の内容がファンクション
「10」であると判別した場合には(A7・YES)、メッセ
ージの並べ変えの処理A5(第11図(b))を実行する。
処理A5においてファンクション「10」のメッセージを前
述と同様にRAM46のワークエリアWに一時記憶し、そし
て10番目より前のレジスタの内容を順次後のアドレスの
レジスタにシフトする。このとき1番目と2番目のレジ
スタMR1,R2にはファンクション「11」のメッセージがす
でに格納されており、格納アドレスを示すカウンタCは
C=3を示しているので、メッセージのシフトは9番目
から3番目の各レジスタまで行う。これにより3番目の
レジスタが空きレジスタとなるので、RAM46に一時記憶
したファンクション「10」のメッセージを3番目の各レ
ジスタMR3,TR3,FR3に格納する。また3番目のレジスタ
にメッセージを格納したのでカウンタCを+1する(処
理B1〜B4)。10番目のメッセージの処理が終わると、処
理A8に戻り30番目のレジスタFR30まで順次、判別を行な
い30番目のレジスタの判別が終了したなら、カウンタN
に1を設定し、1番目のレジスタを指示する(処理
A10)。
以上の様にして30本すべてのメッセージについてファン
クション「11」、「10」の判別が終了し、各メッセージ
の並べ変えが終ると重要度が高く、受信時刻の新しい順
にレジスタに格納される。従って処理A11においてはカ
ウンタNの示す1番目のレジスタに格納された重要度が
高く一番受信時刻の新しい各レジスタMR1,TR1,FR1の内
容が表示される。さらに表示選択スイッチ3の判別を行
ない、再度スイッチがオンされると(処理A12・YES)カ
ウンタNを+1し(処理A13)、次のレジスタMR2,TR2,F
R2の内容が表示される。表示選択スイッチ3がオンされ
るごとに順次重要度の高いメッセージから表示される。
また本実施例においてファンクション「01」、「00」の
判別を行なっていないが、もちろんファンクション「0
1」、「00」も重要度を示すデータとして使用すること
もできる。
以上の様に本実施例は各メッセージのファンクションデ
ータをレジスタに記憶し、そのファンクションデータに
基づき、レジスタに記憶されている各メッセージを並べ
変え、例えば重要度の高い順に表示するものである。従
ってレジスタに記憶されたメッセージを検索するとき、
重要度の高いメッセージから順に確認することができ、
メッセージの検索が容易になる。
尚、本実施例においては表示選択スイッチを押下したと
きにレジスタの内容を並べかえたが、こに限ることな
く、例えばメッセージを受信したときに並べかえるよう
にしてもよい。更に、レジスタの内容を並べかえずに、
メッセージを読み出して表示する順番を制御することに
よって重要度の高いメッセージから順に表示するように
してもよい。
また、本実施例においてはファンクションデータに基づ
いて各メッセージを並べかえたが、もちろん単に記憶し
たファンクションデータを表示するだけでも良い。
また、レジスタに記憶したファンクションデータの表示
はファンクションデータそのもの、例えば「11」「10」
を表示しても良いし、図形などによりデータの持つ意味
を表わしてもよい。
さらに、ファンクションレジスタには呼出しの緊急性を
示す情報、メッセージの重要度を示す情報に限らず、フ
ァンクションビットの有する種々の情報を記憶できる。
〔考案の効果〕
以上の如く本考案によれば、報知情報が含有する外部か
ら送られてきたメッセージデータと外部で任意に作成さ
れたファンクションデータとを対応させて記憶するよう
にしたので、各メッセージデータに対応して記憶された
ファンクションデータに基づいてメッセージデータを消
去したり、ファンクションデータに基づいた順番でメッ
セージデータを並べ変えて表示することができ、より便
利なページング受信機を実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1の実施例の外観図、同図(a)は
正面図、同図(b)は上面図、同図(c)は側面図、 第2図は本実施例の全体の回路構成図、 第3図((A)〜(F))はPOCSAG方式のデータ構成
図、 第4図は通信制御回路の詳細な回路構成図、 第5図はCPUの詳細な回路構成図、 第6図は通信制御回路の動作フローチャート及びタイミ
ングチャート、 第7図はRAMの構成の一部を示す図、 第8図は全体の処理を示すフローチャート、 第9図は第1の実施例の時計割込み処理のフローチャー
ト、 第10図は第2の実施例の受信割込み処理のフローチャー
ト、 第11図(a),(b)は第3の実施例のメッセージ表示
処理のフローチャートである。 10……無線受信回路、 11……通信制御回路、 12……CPU、 46……RAM.

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】受信した呼出し番号と予め設定されている
    自己の呼出し番号とを比較し一致した時前記呼出し番号
    の後に続く報知情報を取り込むページング受信機におい
    て、 前記報知情報が含有する、外部から送られてきたメッセ
    ージデータと外部で任意に作成されたファンクションデ
    ータとを対応させて記憶する記憶手段と、 前記報知情報のメッセージデータをファンクションデー
    タに基づいた順番で表示する表示手段とを有することを
    特徴とするページング受信機。
JP1987102533U 1987-07-03 1987-07-03 ペ−ジング受信機 Expired - Lifetime JPH0635560Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
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JPS647446U JPS647446U (ja) 1989-01-17
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57171849A (en) * 1981-04-15 1982-10-22 Nec Corp Radio selective calling receiver
JPS60171836A (ja) * 1984-02-16 1985-09-05 Ricoh Co Ltd 呼び出しシステム
JPH0614632B2 (ja) * 1984-12-28 1994-02-23 日本電気株式会社 表示機能付き個別選択呼出受信機

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