JPH0635419B2 - フルオロ脂肪族カルボン酸の製造方法 - Google Patents

フルオロ脂肪族カルボン酸の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、フルオロ脂肪族カルボン酸の製造方法に関す
るものである。更に詳しくは、フルオロ脂肪族ハロゲン
化物を原料とする簡便でかつ効率的な製造方法を提供す
るものである。フルオロ脂肪族カルボン酸は、化学的又
は生理的性質等の面で、特に特殊界面活性剤,撥水撥油
剤,医・農薬あるいは、これらの合成中間体等として産
業上有用な化合物である。
〔発明の背景〕
フルオロ脂肪族カルボン酸の従来の合成法は脂肪酸ハラ
イドの電解フッ素化による方法、フルオロ脂肪族アイオ
ダイドを原料とする方法の2法に大別できるが、このう
ち比較的簡便に行なえる方法としてフルオロ脂肪族アイ
オダイドを金属の存在下に二酸化炭素と反応させる方法
が知られている。例えば「ジャーナル オブ アメリカ
ンケミカルソサエテイ」(J.Am.Chem.Soc.)73,31
58(1951)あるいは、「ジャーナル オブ フロ
リンケミストリー」(J.Fluorine Chem.),247
(1974)等に記載のごとき、一般にグリニャール反
応に用いられるマグネシウムを使用する方法、特開昭5
3−77008号等に記載のごとき亜鉛あるいは亜鉛と
他の金属との金属対を用いる方法がある。又、特開昭5
9−128349号には亜鉛粉末を用い超音波の作用下
に反応する方法も提案されている。
しかしながら、これら製造方法は工業的技術として充分
満足できるものとは言い難い。
つまり、マグネシウムを用いる方法は、中間体として生
成する含フッ素有機基マグネシウム誘導体が極めて不安
定であるために、−40℃以下という極低温で実施しな
ければならず、かつ得られるカルボン酸も低収率であ
る。更に亜鉛を用いる方法では、亜鉛だけを用いた場合
は、収率が10%以下と極めて低収率である。又、亜鉛
と他の金属との金属対を用いる方法では、亜鉛だけの方
法に比べて原料の転化率が上がり、目的とするカルボン
酸の収率は、いくぶん増加しているものの、依然として
収率は低く効率的な方法とは言い難い。更に該方法で
は、あらかじめ亜鉛と他の金属との金属対の調製が必要
であるが、これを再現よく行なう事が難しく、従って一
定収率を得るための再現性に乏しいという問題点を有し
ている。
更に超音波を用いる方法は、比較的高収率を達成し得る
が、超音波発生装置の大型化が困難であるために、工業
的に実施するには難しい。従って、該方法において、温
和な反応条件下で、簡便にかつ高収率で目的とするフル
オロ脂肪族カルボン酸が得られるようになれば、工業的
価値が大きい。
〔発明の目的〕
本発明者らは、上記のごとき状況に鑑みフルオロ脂肪族
ハロゲン化物に亜鉛存在下に二酸化炭素を反応させる方
法により、フルオロ脂肪族カルボン酸を定量的に得る事
を目的とし、鋭意研究を行なった結果、反応系中の二酸
化炭素濃度が、目的物の収率に予想以上の大きな影響を
及ぼす事を見出し本発明に到った。
〔発明の概要〕
すなわち、本発明は、一般式RfX(但し、式中Rfは炭素
数1〜20の飽和又は不飽和で直鎖又は分岐鎖を有する
フルオロ脂肪族基、Xは塩素,臭素,沃素原子のいずれ
かを示す。)で表わされるフルオロ脂肪族ハロゲン化物
を有機溶媒中、亜鉛の存在下二酸化炭素と反応し、次い
で反応生成物を加水分解し一般式RfCO2H(但し、Rfは前
記したものに同じ)で表わされるフルオロ脂肪族カルボ
ン酸を生成する方法において、有機溶媒中の二酸化炭素
の濃度を0.3モル/以上になるように反応を行なう事
を特徴とするフルオロ脂肪族カルボン酸の製造方法に係
るものである。
従来法では、いずれも常圧下に二酸化炭素を通気して反
応を行なっており、二酸化炭素の全通気量については記
載されているが、系中の二酸化炭素濃度の影響について
は全く検討されていない。
このようにフルオロ脂肪族ハロゲン化物と二酸化炭素と
の反応を亜鉛を用いて行なう本発明において、系中の二
酸化炭素濃度により従来技術では予想し難い高収率で目
的物が得られる事を見出した。
本発明の方法で使用されるフルオロ脂肪族ハロゲン化物
(RfX)としては、種々のものを用いる事ができる。
例えば、CF3(CF2)nX,CF3(CF3)CF(CF2)nX又は (式中、xは、塩素,臭素あるいは沃素原子を示す。n
は0又は1以上の整数を示す。)等で表わされる直鎖あ
るいは分岐したペンフルオロアルキルハロゲン化物、あ
るいは (式中、Xおよびnは上記に同じ、mは0又は1以上の
整数を表わす。)等で表わされるペルフルオロアルケニ
ルハロゲン化物等が挙げられる。但し、使用するフルオ
ロ脂肪族ハロゲン化物の溶媒に対する溶解性を考慮すれ
ばn及びmは20以下であるのが望ましい。また、上記
RfXは分子鎖の一部に水素原子が結合された、例えばCF3
CH2CF2X,HCF2(CF2)nX(但し、X及びnは上記に同じ)
も使用可能である。
又、一般式X(CF2)mX(式中mは3以上の整数)であらわ
されるジハロゲン化物も使用可能である。尚、この場合
Xは、収率の点で沃素原子が好ましい。
本発明において反応に際し、有機溶媒中の二酸化炭素の
濃度は、0.3モル/以上である事が必要である。二酸
化炭素濃度が、0.3モル/以下では、本発明の目的と
する高収率が達成できない。尚、二酸化炭素濃度の上限
は、実際上5モル/で充分である。5モル/以上に
なると、収率を更に向上させる効果が著しく小さくな
る。
通常、有機溶媒中の二酸化炭素濃度は溶媒の種類,温度
によって変化する。従って溶媒の選択あるいは反応温度
を変える事で上記濃度を得る事ができる。しかしなが
ら、より容易には、加圧反応装置(オートクレーブな
ど)を用いて二酸化炭素圧力を常圧より高くする事によ
って、溶媒,反応温度によらず、所定の濃度を得る事が
できる。たとえば、ジメチルスルホキシド(以下DMS
Oと記す)では、常圧下、0℃で二酸化炭素濃度は0.13
モル/であるが、加圧装置を用いて二酸化炭素圧を5
kg/cm3(絶対圧)とすることにより、0.6モル/(3
5℃)とすることができる。またジメチルホルムアミド
(以下DMFと記す)では、常圧下20℃で二酸化炭素
濃度は0.23モル/であるのに対し加圧装置を使用すれ
ば5kg/cm3(絶対圧),35℃で0.85モル/とする
事ができる。
上記反応の方法において、使用される亜鉛は、粉末状の
形態で用いる事ができ、その平均粒径は0.1μm〜10
0μmの範囲にある事が好ましい。粒径が0.1μm以下
では、反応後これを除去する際の操作が煩雑となり又、
100μm以上では反応中使用される有効面積が減少す
るためか反応収率が低下してくる。反応収率,操作の点
から平均粒径は1μm〜50μmである事が特に好まし
い。又、亜鉛粉末は、市販品そのままのものを使用でき
るが、あらかじめ塩酸などの鉱酸で処理した亜鉛を使用
する場合にはその使用量を減ずる事が可能である。亜鉛
粉末は、RfXに対して1〜5当量の範囲で使用すればよ
いが、反応を再現性よく行なうために2〜5当量使用す
る事が好ましい。
本発明の方法で使用される溶媒としては、非プロトン性
極性溶媒が好ましく、これら溶媒の一例としては、DM
F,DMSO,N,N−ジメチルアセトアミド,テトラ
メチル尿素,ヘキサメチルホスホルアミド,スルホラ
ン,N−メチルピロリドン,ニトロベンゼン,ニトロメ
タン,アセトニトリル,炭酸,プロピレン,テトラヒド
ロフラン,ジオキサン,エーテル,ジグライム,トリグ
ライム,ピリジン等がある。反応収率の点から、このう
ちDMF,DMSO,N−メチルピロリドン,N,N−
ジメチルアセチアミド,テトラメチル尿素,ヘキサメチ
ルホスホルアミドが好ましく、更にDMFが好ましい。
本発明の反応は、広い温度範囲で行ない得るが、通常
は、0〜100℃の温度範囲で行なうことが望ましい。
0℃以下では、溶媒中の二酸化炭素濃度は高いものの、
RfXの転化率を高くするための反応時間が極めて長くな
り実用的でなくなる。又100℃以上では、溶媒中の二
酸化炭素濃度を所定の値に保つには、高圧が必要である
上、副反応の割合が増加するためカルボン酸への選択率
が著しく低下してしまう。
反応は、上記したフルオロ脂肪族ハロゲン化物を有機溶
媒中、亜鉛の懸濁状態で、所定の温度の下、二酸化炭素
と接触させる事により行なう事ができるが、本発明にお
いては、反応溶媒中の二酸化炭素の濃度が重要であるこ
とから、反応の開始から終了までの間、常に二酸化炭素
濃度は、0.3モル/以上を維持されていなくてはなら
ない。そのためには、反応により二酸化炭素が消費され
ても反応終了時に0.3モル/以上の濃度が維持される
よう反応開始時点で、二酸化炭素濃度を高く設定して行
なうか、または反応の間消費される量に相当する二酸化
炭素を断えず、溶媒中に供給するかのいずれかの方法を
用いればよい。フルオロ脂肪族ハロゲン化物は、亜鉛及
び反応溶媒存在下に所定の温度、所定の二酸化炭素濃度
に設定後、該系中に添加していく方法が望ましい。
添加する速度は、目的物の収率の点から遅い程よいが、
溶媒1あたり0.05mol/hr〜10mol/hrの範囲にある事
が望ましい。0.05mol/hr未満であると添加時間が長く
かかりすぎて実用的でない。又、10mol/hrを越える
と目的物の収率の低下が著しくなる。該添加方法を行な
う場合、反応時間はフルオロ脂肪族ハロゲン化物の添加
終了後、30分から10時間で充分である。但しフルオ
ロ脂肪族ハロゲン化物が固体であって、かつ反応溶媒へ
の溶解度が小さいため上記の添加方法がとれない場合に
は、二酸化炭素雰囲気下にあらかじめ亜鉛と該ハロゲン
化物を混合した系に溶媒を加えて反応することもでき
る。該添加方法を用いた場合、反応時間は、溶媒添加が
終了し所定の温度に設定後30分から10時間で充分で
ある。
以上のようにしてフルオロ脂肪族ハロゲン化物を亜鉛存
在下に二酸化炭素と反応させた後、反応生成物を加水分
解する事により目的とするフルオロ脂肪族カルボン酸を
得る事ができる。加水分解は反応混合物を塩酸,硫酸,
硝酸等の鉱酸と接触させる事により容易に行なえる。
〔発明の効果〕
本発明の方法によれば、ほとんど副生成物を生じる事な
く、フルオロハロゲン化物をほぼ定量的に目的とするフ
ルオロ脂肪族カルボン酸に変換する事ができる。又、そ
の結果未反応原料の回収操作が不要となり、更に目的物
の精製工程も簡便となり、単離操作が容易となるなどの
効果をもたらす。
二酸化炭素の濃度を高くすると好結果が得られる原因に
ついては、明らかではないがフルオロ脂肪族ハロゲン化
物と亜鉛の反応に何らかの形で関与し、該反応を促進す
る作用と、該反応で生じた中間体と二酸化炭素との反応
を有効に起こさせる作用との2つの作用により発現する
ものと考えられる。以上本発明は、従来にない効率的で
かつ簡便なフルオロ脂肪族カルボン酸の製造方法を提供
するものである。
〔実施例〕
以下に実施例及び比較例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1 二酸化炭素導入及びパーフルオロアルキルアイオダイド
の圧入口を備えつけた200ccの電磁撹拌型オートクレ
ーブ中に、あらかじめ0.5Nの塩酸水溶液で洗浄乾燥し
た19.6gの亜鉛粉末(平均粒径約15μm)を加え、外
部加温によりオートクレーブ内を35℃とした。定圧装
置を介して二酸化炭素圧を6.0kg/cm3(絶対圧)とし以
後、反応終了までの間、オートクレーブ内の二酸化炭素
圧をこの圧力に保たれるようにした。次いで送液ポンプ
を用い撹拌しつつオートクレーブ内に80mのDMF
を加えた。DMFはオートクレーブ内に注入されると二
酸化炭素を溶解し始め、最終的にその濃度は気相二酸化
炭素圧6.0kg/cm3(絶対圧)における飽和溶解濃度(1.
0mol/)となる。次いで、54.6gのパーフルオロオク
チルアイオダイドと3mのDMFとの混合物を送液ポ
ンプによりオートクレーブ内に圧入した。同温度でさら
に撹拌した後、オートクレーブ内の二酸化炭素の圧力を
常圧にもどし、反応を終了させた。
反応混合物から、ろ別により過剰の亜鉛13gを除去し
た後、次いで溶媒のDMFの一部を蒸留により除去し、
ろ液を濃縮した。次いで該濃縮液を6N塩酸水溶液中に
注ぎ、反応中間体を加水分解した。次いで濃硫酸を加え
て蒸留し42.7gのC8F17COOHを得た。
この結果、収率は92%であった。生成物の融点は70
〜71℃、沸点は107℃/17mmHgであった。
実施例2〜7及び比較例1 二酸化炭素圧及び反応温度を表1に示すように設定し、
DMF中の二酸化炭素濃度をかえた以外は全て実施例1
と同様に行なった。又比較例として二酸化炭素圧を常圧
とし、DMF中の二酸化炭素濃度を0.20mol/にして
行なった。これらの結果を表1に示す。
比較例2 二酸化炭素と窒素の混合ガス(二酸化炭素16.7vol%)
で6kg/cm3とした他は全て実施例1と同様に行なっ
た。DMF中の二酸化炭素濃度は、0.16mol/であっ
た。
C8F17COOHの収率は68%であった。
実施例8〜10 DMFのかわりに表2に示す溶媒を用いた他は全て、実
施例1と同様にして行なった。それらの結果を表2に示
す。
実施例11 市販品そのままの亜鉛23.0g(平均粒径15μm)を使
用する他は、実施例1と同様の操作により行なった。こ
の結果C8F17COOHを92%の収率で得た。
実施例12 パーフルオロオクチルアイオダイド54.6gのかわりにパ
ーフルオロヘキシルアイオダイド44.6gを用い、反応温
度を25℃とした他は全て実施例1と同様にして行なっ
た。
C6F13COOH33.5gを得た。この結果生成物の収率は92
%,融点は25〜26℃,沸点は72℃/20mmHgであ
った。
実施例13 二酸化炭素導入口を備えた200ccの電磁撹拌型オート
クレーブ中に、13.0gのパーフルオロデシルアイオダイ
ドと4.0gの亜鉛粉末(平均粒径15μm)を加え、外
部冷却によりオートクレーブ内を5℃とし、定圧装置を
介して二酸化炭素圧を導入し圧力を4kg/cm3(絶対
圧)とした。以後反応終了まで該圧力に維持されるよう
にした。
オートクレーブ内を撹拌しつつ同温度で80mのDM
Fを30分かけて圧入した。圧入後オートクレーブ内の
DMF中には、二酸化炭素が0.95mol/の濃度で溶解
していることになる。次いで外部加温により、オートク
レーブ内を35℃にし撹拌した後、オートクレーブ内を
常圧にもどし、反応を終了させた。
反応混合物からろ別により過剰の亜鉛を除去した後、次
いで、溶媒DMFの一部を蒸留により除去し、ろ液を濃
縮した。次いで該濃縮液を6N塩酸水溶液中に注ぎ反応
中間体を加水分解した。さらにジエチルエーテルで生成
物を抽出した。該エーテル溶液中にジアゾメタンのエー
テル溶液を加え、C10F21COOHをメチルエステルとした
後、内部標準法を用いガスクロマトグラフィにより反応
収率を測定した。その結果、収率92%で目的とするC
10F21COOHが生成している事が分った。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式RfX(但し、式中Rfは炭素数1〜2
    0の飽和又は不飽和で、直鎖又は分岐鎖を有するフルオ
    ロ脂肪族基、Xは塩素,臭素,沃素原子のいずれかを示
    す。)で表わされるフルオロ脂肪族ハロゲン化物を有機
    溶媒中亜鉛の存在下、二酸化炭素と反応し、次いで反応
    生成物を加水分解し、一般式RfCOOH(但し、Rfは前記し
    たものに同じ)で表わされるフルオロ脂肪族カルボン酸
    を生成する方法において、有機溶媒中の二酸化炭素の濃
    度が0.3モル/以上で反応を行なうことを特徴とする
    フルオロ脂肪族カルボン酸の製造方法。
  2. 【請求項2】有機溶媒中の二酸化炭素の濃度が、0.3〜
    5モル/の範囲で行なう特許請求の範囲第1項記載の
    方法。
  3. 【請求項3】あらかじめ酸処理したまたは酸処理してい
    ない亜鉛粉末をフルオロ脂肪族ハロゲン化物に対して1
    〜5当量使用する特許請求の範囲第1項から第2項記載
    の方法。
  4. 【請求項4】有機溶媒として、非プロトン性極性溶媒を
    使用する特許請求の範囲第1項から第3項記載の方法。
  5. 【請求項5】反応を0〜100℃の温度範囲で行なう特
    許請求の範囲第1項から第4項記載の方法。
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