JPH0635320A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH0635320A
JPH0635320A JP4209722A JP20972292A JPH0635320A JP H0635320 A JPH0635320 A JP H0635320A JP 4209722 A JP4209722 A JP 4209722A JP 20972292 A JP20972292 A JP 20972292A JP H0635320 A JPH0635320 A JP H0635320A
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JP
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toner
developing device
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JP4209722A
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Kazuhisa Sudo
和久 須藤
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トナーカートリッジ本体を共通化して使用で
き、かつ、異なるトナーが補給されることがないトナー
補給装置を備えた現像装置を提供する。 【構成】 アジテータ5端部の被駆動部材6に設けた係
合ピン6a、及びカートリッジホルダー8側の駆動部材
9に設けた係合穴9aを介して動力を伝達しアジテータ
5を回転駆動させるトナー補給装置を備えた現像装置に
おいて、トナーカートリッジ1内のトナーの種類に応じ
て、係合ピン6及び係合穴9aの形状、位置、大きさ、
数のうち少なくとも一つを異ならせる。また、アジテー
タ5の負荷トルクに基づいて設定した係合ピン6及び係
合穴9aにおける許容伝達トルクに応じて、係合ピン6
及び係合穴9aの形状等のうち少なくとも一つを異なら
せてもよい。また、係合ピン6及び係合穴9aにおける
許容伝達トルクを、現像装置本体側の駆動部材及び複写
機本体側の駆動部材の許容トルクよりも小さくしてもよ
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンター等の画像形成装置に用いる現像装置に係
り、詳しくは、補給トナー収容体内に装着されたトナー
撹拌手段の端部に被駆動部材を固着し、該補給トナー収
容体を着脱自在に装着するためにトナー収容手段に設け
た補給トナー収容体保持部に駆動部材を配設し、該被駆
動部材と該駆動部材とを係合させる係合部を該両部材に
設け、該係合部を介して該駆動部材側から該被駆動部材
側へ動力を伝達し該トナー撹拌手段を回転駆動させる現
像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、同形状の補給トナー収容体内に収
容されているトナーの種類が異なる場合(モノカラー等
の色も含む)、間違った種類のトナーの補給トナー収容
体が現像装置の補給トナー収容体保持部に装着されない
ように、トナーの種類の異なる補給トナー収容体に非互
換性を持たせる必要があった。そこで、その非互換性を
持たせるために、各補給トナー収容体の端部の異なる位
置に異なる形状の爪で構成された係合部を設ける方法が
知られている。(例えば、特開昭61−162071号
公報参照)。
【0003】一方、補給トナー収容体内のトナー撹拌手
段へ回転駆動力を伝達するために、トナー撹拌手段の端
部に固着された被駆動部材と現像装置本体側の補給トナ
ー収容体を装着する補給トナー収容体保持部に配設され
た駆動部材とを有し、該被駆動部材と該駆動部材とを係
合させて動力を該駆動部材側から該被駆動部材側へ伝達
し、トナー撹拌手段を回転駆動するようにしたトナー撹
拌手段の動力伝達手段が知られている(例えば、実開平
3−69157号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特開昭
61−162071号の構成によれば、補給トナー収容
体本体の形状が同じでありながら、補給トナー収容体を
共通化して使用することができず、また、トナーの種類
が異なる補給トナー収容体に対応させて、その補給トナ
ー収容体を装着する補給トナー収容体保持部側の形状も
作り分けておく必要があるという問題点があった。ま
た、補給トナー収容体の共通化ができないために、類似
部品が増え、コスト高になってしまうという問題点もあ
った。また、補給トナー収容体に設けた上記爪を簡単に
切ったり、削ったり、誤って折ってしまったりして、補
給トナー収容体の非互換性が解除されてしまった場合、
種類(色)が異なるトナーが補給されて、地肌汚れやト
ナー飛散などの不具合を発生させるばかりでなく、現像
剤の交換、装置内の清掃などにコストや手間がかかって
しまうという問題点もあった。
【0005】一方、実開平3−69157号の構成によ
れば、トナーの種類の異なる補給トナー収容体の非互換
性を、補給トナー収容体側の被駆動部材と現像装置側の
駆動部材との係合部に持たせておらず、該係合部は補給
トナー収容体内のトナー撹拌手段へ回転駆動力を伝達す
るのみであった。また、トナーの種類や充填量の違いに
より、補給トナー収容体内のトナー撹拌手段の回転軸の
負荷トルクが異なるため、負荷トルクの大きい補給トナ
ー収容体が誤って装着された場合に、画像形成装置本
体、又は現像装置本体の駆動部材や動力部等を破損する
恐れがあるという問題点も残されていた。
【0006】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その第1の目的は、補給トナー収容体の本体を
共通化して使用でき、かつ、異なるトナーが補給される
ことのないトナー補給装置を備えた現像装置を提供する
ことであり、第2の目的は、上記第1の目的に加えて、
現像装置本体の駆動部材及び画像形成装置本体の駆動部
材、動力部を破損する恐れのないトナー補給装置を備え
た現像装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1の現像装置は、補給トナー収容体内
に装着されたトナー撹拌手段の端部に被駆動部材を固着
し、該補給トナー収容体を着脱自在に装着するためにト
ナー収容手段に設けた補給トナー収容体保持部に駆動部
材を配設し、該被駆動部材と該駆動部材とを係合させる
係合部を該両部材に設け、該係合部を介して該駆動部材
側から該被駆動部材側へ動力を伝達し該トナー撹拌手段
を回転駆動させる現像装置において、該補給トナー収容
体内のトナーの種類に応じて、該係合部の形状、位置、
大きさ、数のうち少なくとも一つを異ならせたことを特
徴をするものである。
【0008】また、請求項2のトナー補給装置は、請求
項1の現像装置において、上記補給トナー収容体内の上
記トナー撹拌手段の回転軸の負荷トルクの大きさに基づ
いて決める上記係合部の許容伝達トルクの大きさに応じ
て、該係合部の形状、位置、大きさ、数のうち少なくと
も一つを異ならせたことを特徴をするものである。
【0009】上記第2の目的を達成するために、請求項
3の現像装置は、請求項1又は2の現像装置において、
上記駆動部材及び上記被駆動部材の上記係合部における
許容伝達トルクの大きさを、上記現像装置本体側の駆動
部材及び画像形成装置本体側の駆動部材の許容トルクの
大きさよりも小さくしたことを特徴とするものである。
【0010】また、請求項4の現像装置は、請求項1又
は2の現像装置において、上記被駆動部材の上記係合部
の許容トルクの大きさを、上記現像装置本体側の駆動部
材及び画像形成装置本体側の駆動部材の許容トルクの大
きさよりも小さくしたことを特徴とするものである。
【0011】
【作用】請求項1の現像装置によれば、上記補給トナー
収容体内のトナーの種類に応じて、上記係合部の形状、
位置、大きさ、数のうち少なくとも一つを異ならせ、上
記駆動部材と上記被駆動部材とを係合させる該係合部の
みに、該補給トナー収容体の非互換性を持たせる。これ
により、該係合部が設けられた上記被駆動部材以外の該
補給トナー収容体本体を共通化して使用することがで
き、また、誤ってトナーの種類の異なる該補給トナー収
容体を現像装置の上記補給トナー収容体保持部に装着し
た場合には、該係合部が係合せず、回転駆動力が該駆動
部材から該被駆動部材へ伝達されないようになる。
【0012】請求項2の現像装置によれば、上記補給ト
ナー収容体内の上記トナー撹拌手段の回転軸の負荷トル
クの大きさに基づいて設定した上記係合部における許容
伝達トルクの大きさに応じて、該係合部の形状、位置、
大きさ、数のうち少なくとも一つを異ならせている。例
えば、該負荷トルクの大きさより若干大きな許容伝達ト
ルクになるように、該係合部を構成する。これにより、
該係合部を細くしたり、該係合部の数を少なくしたりし
て、非互換性が解除されてしまった場合に、残った該係
合部のみによる許容伝達トルクの大きさが該負荷トルク
より小さくなって、残った該係合部が折れてしまい、回
転駆動力が上記駆動部材から上記被駆動部材へ伝達され
なくなる。
【0013】請求項3の現像装置によれば、上記係合部
における許容伝達トルクの大きさを、上記現像装置本体
側の駆動部材及び画像形成装置本体側の駆動部材の許容
トルクの大きさよりも小さくしている。これにより、上
記補給トナー収容体側に異常が生じて上記トナー撹拌手
段の回転軸の負荷トルクが上昇した場合に、該現像装置
本体側の駆動部材及び画像形成装置本体側の駆動部材が
損傷を受ける前に、該係合部のほうが先に破損してしま
い、現像装置本体側の駆動部材及び画像形成装置本体側
の駆動部材に過剰なトルクが加わったり、画像形成装置
本体の動力部に過剰な負荷トルクが加わらないようにな
る。
【0014】請求項4の現像装置によれば、上記被駆動
部材の上記係合部の許容トルクの大きさを、上記現像装
置本体側の駆動部材及び画像形成装置本体側の駆動部材
の許容トルクの大きさよりも小さくしている。これによ
り、上記補給トナー収容体側に異常が生じて上記トナー
撹拌手段の回転軸の負荷トルクが上昇した場合に、該現
像装置本体側の駆動部材及び画像形成装置本体側の駆動
部材が損傷を受ける前に、該被駆動部材の該係合部のほ
うが先に破損してしまい、現像装置本体側の駆動部材及
び画像形成装置本体側の駆動部材に過剰なトルクが加わ
ったり、画像形成装置本体の動力部に過剰な負荷トルク
が加わらないようになる。そして、該係合部が破損した
場合は、該補給トナー収容体が上記補給トナー収容体保
持部から取り外され、該係合部の破損した該被駆動部材
が該補給トナー収容体が取り外される。
【0015】
【実施例】以下、本発明を画像形成装置である電子写真
複写機(以下、複写機という)の現像装置に適用した一
実施例について説明する。複写機における現像装置は、
現像ローラ等によって感光体ドラム面にトナーを供給
し、感光体ドラム面に形成された静電潜像を可視像化す
るものである。現像装置の現像部には、トナー補給装置
によりトナーが必要に応じて補給される。トナー補給装
置は、例えば、補給トナー収容体であるトナーカートリ
ッジ1、補給トナーを所定量収容するトナー収容手段で
あるトナーホッパー、トナーカートリッジ1を装着する
ためにトナーホッパーに設けられた補給トナー収容体保
持部であるカートリッジホルダー8、トナーホッパー側
から現像部側へトナーを補給する補給ローラ等で構成さ
れる。
【0016】まず、従来の現像装置におけるトナーカー
トリッジ1の周辺の構成について説明する。図2は、従
来の現像装置における非互換性を持たせたトナーカート
リッジ1周辺の斜視図である。トナーホッパー上部のカ
ートリッジホルダー8の側面には、円筒状をしたトナー
カートリッジ1を挿入するための円形のカートリッジ孔
8cが開口している。このカートリッジ孔8cには、ト
ナーカートリッジ1の開口部4が上に向いた状態になる
ように、トナーホッパーに対するトナーカートリッジ1
の装着位置を規定するための、各トナーカートリッジ共
通のガイド溝8aが設けられている。また、このガイド
溝8aに対してカートリッジ孔を中心にして120度の
角度の位置に、トナーカートリッジ1を区別するための
非互換性用ガイド8bが1ヶ所設けられている。また、
円筒状のトナーカートリッジ1の両端部には、トナーカ
ートリッジ1の位置決めのためのガイド用係合部である
ガイドピン3が2ヵ所に設けられ、トナーの種類を判別
するための非互換性用爪2も2ヵ所に設けられている。
トナーカートリッジ1のガイドピン3がカートリッジホ
ルダー8のガイド溝8aに入る時、非互換性用爪2がカ
ートリッジホルダー8の非互換性用ガイド8bに合致す
れば、このトナーカートリッジ1がカートリッジホルダ
ー8に挿入可能になり、合致しなければ挿入不可能とな
ってトナーカートリッジ1が装着されない。
【0017】以上の従来の構成では、トナーの種類に応
じてトナーカートリッジ1の非互換性爪2の部分の形状
が作り分けられているので、トナーカートリッジ1の本
体の形状が同じでありながら、トナーカートリッジ1を
共通化して使用することができず、類似部品が増え、コ
スト高になっていた。また、トナーの種類が異なるトナ
ーカートリッジ1に応じて、トナーカートリッジ1が装
着されるカートリッジホルダー8側の形状も作り分けて
おく必要があるという不具合もあった。
【0018】そこで、本実施例に係る現像装置では、図
1、図3及び図4に示すように、トナーカートリッジ1
の本体の形状を変えることなく、トナーカートリッジ1
内に収容されたトナーの種類に応じて、トナーカートリ
ッジ1側の被駆動部材6に設けられた係合部である係合
ピン6a、及びカートリッジホルダー8側の駆動部材9
に設けられた係合部である係合穴9aの形状、数などの
少なくとも一つを異なせている。
【0019】図1は、本実施例に係る現像装置のトナー
補給装置の部分断面図である。トナーカートリッジ1内
のトナー撹拌手段であるアジテータ5の端部に固着され
た被駆動部材6に係合ピン6aが設けられ、カートリッ
ジホルダー8側の駆動部材9に係合穴9aが設けられて
いる。この係合ピン6a及び係合穴9aの形状、大き
さ、数は、図3及び図4に示すように、トナーの種類に
応じて変えて設けられている。例えば、図3では、係合
ピン6aが4本の細長い丸ピンで構成され、その係合ピ
ン6aに係合するように、駆動部9側に丸い係合穴9a
が設けられている。又は図4では、係合ピン6aが3本
の太い半丸ピンで構成され、その係合ピン6aに係合す
るように駆動部9側に半丸の係合穴9aが設けられてい
る。以上のように、係合ピン6a及び係合穴9aに、ト
ナーの種類の異なるトナーカートリッジ1の間の非互換
性を持たせている。
【0020】ところで、トナーの種類やトナーの充填量
などの違いにより、アジテータ5の回転軸の負荷トルク
の大きさが異なってくる。また、アジテータ5の端部の
被駆動部6に設けた係合ピン6aが簡単に破損したり、
誤って折られてしまったりして、トナーカートリッジ1
の非互換性が解除されてしまった場合は、種類(色)が
異なるトナーが現像装置本体の現像部に補給されて、地
肌汚れやトナー飛散などの不具合を発生させるばかりで
なく、現像剤の交換、装置内の清掃などにコストや手間
がかかってしまう。
【0021】そこで、本実施例では、トナーカートリッ
ジ1内のアジテータ5の回転軸の負荷トルクの大きさに
基づいて設定した係合ピン6a及び係合穴9aにおける
許容伝達トルクに応じて、係合ピン6a及び係合穴9a
の形状、位置、大きさ、数のうち少なくとも一つを異な
らせている。例えば、トナーの種類やトナーの充填量な
どにより、アジテータ5の回転軸の負荷トルクが大きく
なっている場合に、係合ピン6aの位置を回転中心軸か
ら離して、その形状を回転中心軸と同心円の円周方向に
長く、その大きさを大きく、その数を多くすること等に
より、係合ピン6aにおける許容伝達トルクの大きさ
が、アジテータ5の回転軸の負荷トルクの大きさより若
干大きくなるようにしている。
【0022】ところで、アジテータ5の回転軸の負荷ト
ルクが所定の大きさより大きいトナーカートリッジ1が
誤って装着された場合や、アジテータ5がロックしてし
まった等の異常状態時に、アジテータ5の回転軸の負荷
トルクの大きさが異常に大きくなった場合などには、そ
の負荷トルクが現像装置本体及び複写機本体側の回転駆
動系に伝達されて、該回転駆動系の部材をを破損する恐
れがある。
【0023】そこで、本実施例では、係合ピン6a及び
係合穴9aにおける許容伝達トルクの大きさを、現像装
置本体側の駆動部材11及び複写機本体側の駆動部材1
2の許容トルクの大きさよりも小さくしている。
【0024】以上、本実施例によれば、トナーカートリ
ッジ1内のトナーの種類に応じて、係合ピン6a及び係
合穴9aの形状、位置、大きさ、数のうち少なくとも一
つを異ならせていて、これにより、アジテータ5の端部
に固着された被駆動部材6に設けられた係合ピン6a
が、カートリッジホルダー8側の駆動部材9に設けられ
た係合穴9aに合致したときのみ、すなわち所定のトナ
ーのトナーカートリッジ1が挿入されたときのみ、アジ
テータ5に回転駆動力が伝達される。
【0025】また、トナーカートリッジ1の挿入時に、
アジテータ5の位置がずれてしまって、係合ピン6aと
係合穴9aとがうまく係合しなかった場合でも、駆動部
材9が駆動付勢部材10によって、常に被駆動部材6側
に押し当てられているため、回転駆動力が加えられたと
きに係合ピン6aと係合穴9aとが係合するようにな
り、アジテータ5に回転駆動力が伝達される。
【0026】一方、誤ってトナーの種類の異なるトナー
カートリッジ1が挿入された場合には、係合ピン6aと
係合穴9aとが係合せず、回転駆動力が駆動部材9から
被駆動部材6へ伝達されない。
【0027】したがって、種類(色)の異なるトナーが
現像装置本体の現像部に補給されることがなくなり、地
肌汚れやトナー飛散などが発生することなく、現像剤の
交換や複写機及び現像装置内の清掃などにコストや手間
がかかることもない。また、係合ピン6a及び係合穴9
aの係合部のみに、トナーカートリッジ1の非互換性を
持たせているので、同形状のトナーカートリッジ本体を
共通化して使用することができ、類似部品が増えること
なく、コストも下がる。
【0028】また、本実施例によれば、トナーカートリ
ッジ1内のアジテータ5の回転軸の負荷トルクの大きさ
に基づいて設定した係合ピン6a及び係合穴9aにおけ
る許容伝達トルクに応じて、係合ピン6a及び係合穴9
aの形状、位置、大きさ、数のうち少なくとも一つを異
ならせている。これにより、例えば、図5に示すよう
に、図3の4本の係合ピン6aのうち3本の欠落部6b
が発生した場合、残った係合ピン6aのみによる許容伝
達トルクの大きさがアジテータ5の負荷トルクの大きさ
より小さくなってしまい、その残った係合ピン6aも折
れてしまうので、駆動部材9側から被駆動部材6側に回
転駆動力が伝達されず、種類(色)の異なるトナーが現
像装置本体の現像部に補給されることがなくなる。
【0029】したがって、アジテータ5の端部の被駆動
部材6に設けた係合ピン6aが簡単に破損したり、誤っ
て折られてしまったりして、トナーカートリッジ1の非
互換性が解除されてしまった場合でも、地肌汚れやトナ
ー飛散などが発生することなく、現像剤の交換や複写機
及び現像装置内の清掃などにコストや手間がかかること
もない。
【0030】また、本実施例によれば、係合ピン6a及
び係合穴9aにおける許容伝達トルクの大きさを、現像
装置本体側の駆動部材11及び複写機本体側の駆動部材
12の許容トルクの大きさよりも小さくしているので、
アジテータ5がロックしてしまうなどの異常状態時に
は、係合ピン6aが折れて、複写機本体の駆動部材12
及び現像装置の駆動部材11のほうに、アジテータ5の
過剰な負荷トルクが伝達されず、複写機本体側の動力部
や駆動部材12、及び現像装置本体側の駆動部材11な
どが破損することがなくなる。
【0031】なお、本実施例では、係合ピン6a及び係
合穴9aにおける許容伝達トルクの大きさを、現像装置
本体側の駆動部材11及び複写機本体側の駆動部材12
の許容トルクの大きさよりも小さくしているが、係合ピ
ン6aのみの許容トルクの大きさを、現像装置本体側の
駆動部材11及び複写機本体側の駆動部材12の許容ト
ルクの大きさよりも小さくしてもよい。この場合は、ア
ジテータ5がロックしてしまうなどの異常状態時には、
常に、被駆動部材6側に設けた係合ピン6aが折れて、
複写機本体の駆動部材12及び現像装置の駆動部材11
のほうに、アジテータ5の過剰な負荷トルクが伝達され
ず、複写機本体側の動力部や駆動部材12、及び現像装
置本体側の駆動部材11などが破損することがなくな
り、そして、トナーカートリッジ1を取りはずし、トナ
ーカートリッジ1の本体はそのままの状態で、係合ピン
6aが破損した被駆動部材6のみを容易に交換すること
ができる。
【0032】なお、本実施例では、駆動部材9側に係合
穴9aを、被駆動部材6側に係合ピン6aを設けている
が、駆動部材9側に係合ピンを、被駆動部材6側に係合
穴を設けても良い。
【0033】
【発明の効果】請求項1の現像装置によれば、上記駆動
部材と上記被駆動部材とを係合させる該係合部のみに、
該補給トナー収容体の非互換性を持たせることができ、
該補給トナー収容体本体は共通化して使用することがで
き、誤ってトナーの種類の異なる該補給トナー収容体を
装着した場合に、該係合部が係合せず、回転駆動力が該
駆動部材から該被駆動部材へ伝達されないようになる。
したがって、種類(色)の異なるトナーが現像装置本体
の現像部に補給されることがなくなり、地肌汚れやトナ
ー飛散などが発生することなく、現像剤の交換や複写機
及び現像装置内の清掃などにコストや手間がかかること
もくなり、同形状のトナー収容体の本体を共通化して使
用することができ、類似部品が増えることなく、コスト
も下がるという優れた効果がある。
【0034】請求項2の現像装置によれば、上記係合部
を細くしたり、該係合部の数を少なくしたりして、非互
換性が解除されてしまった場合に、残った該係合部のみ
による許容伝達トルクの大きさが、上記トナー撹拌手段
の負荷トルクより小さくなって、残った該係合部が折れ
てしまい、回転駆動力が上記駆動部材から上記被駆動部
材へ伝達されなくなる。したがって、該係合部を細くし
たり、該係合部の数を少なくしたりして、非互換性が解
除されてしまった場合にも、地肌汚れやトナー飛散など
が発生することなく、現像剤の交換や複写機及び現像装
置内の清掃などにコストや手間がかかることもなくなる
という優れた効果がある。
【0035】請求項3の現像装置によれば、上記補給ト
ナー収容体側に異常が生じて上記トナー撹拌手段の回転
軸の負荷トルクが上昇した場合に、該現像装置本体側の
駆動部材及び画像形成装置本体側の駆動部材が損傷を受
ける前に、該係合部のほうが先に破損してしまい、現像
装置本体側の駆動部材及び画像形成装置本体側の駆動部
材に過剰なトルクが加わったり、画像形成装置本体の動
力部に過剰な負荷トルクが加わらないようになるので、
画像形成装置本体側の動力部や駆動部材、及び現像装置
本体側の駆動部材などが破損することがなくなるという
優れた効果がある。
【0036】請求項4の現像装置によれば、上記請求項
3の現像装置における効果に加えて、上記係合部が破損
した場合は、上記補給トナー収容体が上記補給トナー収
容体保持部から取り外され、該係合部の破損した該被駆
動部材が該補給トナー収容体が取り外され、該補給トナ
ー収容体の本体部は再利用され、該係合部が破損した該
被駆動部材のみを容易に交換できるという優れた効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る現像装置におけるトナー補給装
置の部分断面図。
【図2】従来の現像装置におけるトナー補給装置のトナ
ーカートリッジ周辺の斜視図。
【図3】本実施例に係る係合ピン及び係合穴の構成を示
すトナーカートリッジの被駆動部材周辺の斜視図。
【図4】本実施例に係る係合ピン及び係合穴の他の構成
を示すトナーカートリッジの被駆動部材周辺の斜視図。
【図5】係合ピン及び係合穴を誤って組み合わた場合の
トナーカートリッジの被駆動部材周辺の斜視図。
【符号の説明】
1 トナーカートリッジ 5 アジテータ 6 被駆動部材 6a 係合ピン 6b 係合ピン欠落部 8 カートリッジホルダー 9 駆動部材 9a 係合穴 11 現像装置本体側駆動部材 12 複写機本体側駆動部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】補給トナー収容体内に装着されたトナー撹
    拌手段の端部に被駆動部材を固着し、該補給トナー収容
    体を着脱自在に装着するためにトナー収容手段に設けた
    補給トナー収容体保持部に駆動部材を配設し、該被駆動
    部材と該駆動部材とを係合させる係合部を該両部材に設
    け、該係合部を介して該駆動部材側から該被駆動部材側
    へ動力を伝達し該トナー撹拌手段を回転駆動させる現像
    装置において、 該補給トナー収容体内のトナーの種類に応じて、該係合
    部の形状、位置、大きさ、数のうち少なくとも一つを異
    ならせたことを特徴をする現像装置。
  2. 【請求項2】上記補給トナー収容体内の上記トナー撹拌
    手段の回転軸の負荷トルクの大きさに基づいて決める上
    記係合部の許容伝達トルクの大きさに応じて、該係合部
    の形状、位置、大きさ、数のうち少なくとも一つを異な
    らせたことを特徴をする請求項1の現像装置。
  3. 【請求項3】上記駆動部材及び上記被駆動部材の上記係
    合部における許容伝達トルクの大きさを、上記現像装置
    本体側の駆動部材及び画像形成装置本体側の駆動部材の
    許容トルクの大きさよりも小さくしたことを特徴とする
    請求項1又は2の現像装置。
  4. 【請求項4】上記被駆動部材の上記係合部の許容トルク
    の大きさを、上記現像装置本体側の駆動部材及び画像形
    成装置本体側の駆動部材の許容トルクの大きさよりも小
    さくしたことを特徴とする請求項1又は2の現像装置。
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