JP3707763B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置本体内に配置されて、表面が移動するように駆動される潜像担持体と、同じく画像形成装置本体内に配置された現像装置とを具備し、該現像装置は、互いに異なった色の現像剤をそれぞれ収容した複数の現像器と、これらの現像器をそれぞれ着脱可能に支持し、かつ画像形成装置本体に対して回転可能に支持された現像器支持体と、該現像器支持体を回転駆動する駆動装置とを有し、前記現像器支持体の回転によって前記複数の現像器のうちの選択された現像器を前記潜像担持体に対向した現像位置にもたらし、その現像器によって、潜像担持体に形成された静電潜像をトナー像として可視像化する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子複写機、各種プリンタ、ファクシミリ又はこれらの少なくとも2つの機能を備えた複合機などとして構成される上記形式の画像形成装置は従来より周知である。この種の画像形成装置においては、現像器を容易に保守点検し、或いはその現像器を簡単に交換することができるように、複数の現像器を現像器支持体にそれぞれ着脱可能に装着している。その際、従来の画像形成装置においては、画像形成装置本体の正面側の外装カバーを構成する前ドアを開き、これにより画像形成装置本体内を外部に対して露出させてから、現像装置の全体を手前側に引き出し、次いで所望する現像器を現像器支持体から外すように構成されていた。逆の操作によって現像器を画像形成装置本体内に装填することができる。
【0003】
上述した構成によっても所望する現像器を現像器支持体から外し、又はこれを装着することができるが、その着脱が必要となる毎に、画像形成装置本体の正面側の大きな前ドアを開き、現像装置の全体を手前側に引き出す必要があるため、その作業が煩雑で面倒なものとならざるを得ない。また、前ドアを開くと、現像装置以外の多数の画像形成要素が露出するので、特にユーザ自身がこの操作を行った場合、どの要素が現像装置であるのか、或いはその現像装置をどのようにして手前側に引き出せばよいのか戸惑うおそれがあり、また必要のない画像形成要素にまで手を触れてしまうおそれもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、複数の現像器を現像器支持体に着脱可能に支持して成る回転型の現像装置を有する画像形成装置の上述した特有の問題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは、確実かつ迅速に所望する現像器を現像器支持体から取り外し、又は装着することのできる冒頭に記載した形式の画像形成装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、冒頭に記載した形式の画像形成装置において、前記画像形成装置本体の外装カバーに、現像器着脱用の開口を形成し、かつ該開口に整合した1つの現像器のみを着脱できるように、該開口のサイズと形状を設定し、該開口を閉鎖又は開放する開閉ドアを前記外装カバーに設けると共に、前記開閉ドアの開放に伴って、前記現像器支持体が回転することを禁止するロック手段を設け、該ロック手段が、開閉ドアの開放に伴って、前記現像装置に係合してその現像器支持体の回転を禁止するように、当該開閉ドアに設けられたストッパより成ることを特徴とする画像形成装置を提案する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態例を図面に従って詳細に説明する。
【0012】
図1はフルカラー画像を形成できるカラープリンタとして構成された画像形成装置の内部構造を示す概略断面図である。ここに示した画像形成装置は、その画像形成装置本体1内に配置された潜像担持体の一例である無端ベルト状の感光体2を有し、この感光体2はプーリ3,4に巻き掛けられている。
【0013】
画像形成動作時に、プーリ4が図示していない駆動装置によって時計方向に回転駆動され、これによって感光体2は矢印A方向に回転駆動される。このとき感光体2に設けられたホームマークを図示していないセンサが検知し、これを基準として作像システムが作動を開始する。すなわち除電ランプ5によって感光体表面が除電作用を受け、次いで帯電チャージャ6より成る帯電装置によって感光体表面が一様に帯電され、その帯電面が、露光装置の一例であるレーザ書き込みユニット7から出射する光変調されたレーザ光Lによって露光され、これによって感光体表面に画像情報に対応した第1の静電潜像が形成される。
【0014】
一方、画像形成装置本体1の内部には、感光体2に対向して回転型の現像装置8が設けられ、この現像装置8は、イエロー現像器9Y、マゼンタ現像器9M、シアン現像器9C及びブラック現像器9BKと、これらの現像器を着脱可能に支持した現像器支持体10を有している。各現像器の現像ケース11Y,11M,11C,11BKには、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの各色の現像剤がそれぞれ収容されている。現像剤としては、トナーとキャリアを有する粉体状の二成分系現像剤、又はキャリアを有さない粉体状の一成分系現像剤などの各種形態の現像剤を用いることができるが、ここでは粉体状の一成分系現像剤(以下、必要に応じてトナーと記す)が用いられている。各現像器は、現像ローラ12Y,12M,12C,12BKと、その各現像ローラにトナーを供給するトナー供給ローラを有している。
【0015】
前述のように感光体表面に形成された第1の静電潜像が現像装置8を通るとき、第1の現像器、この例ではイエロー現像器9Yが感光体2に対向した現像位置を占めている。このとき、イエロー現像器9Yの現像ローラ12Yが感光体2に当接しながら図1における時計方向に回転駆動され、その現像ローラ12Yに担持されて搬送されるイエロートナーによって、上記第1の静電潜像がイエロートナー像として可視像化される。
【0016】
一方、画像形成装置本体1内には、2本のベルトプーリ13,14が配設され、これらのプーリ13,14に中間転写体の一例である中間転写ベルト15が巻き掛けられ、一方のベルトプーリ13が駆動装置により回転駆動されることにより、中間転写ベルト15は矢印B方向に回転駆動される。中間転写ベルト15は一次転写部16において互いに当接し、この部位の中間転写ベルト15の裏面側には、一次転写手段の一例である転写ブラシ17が当接している。
【0017】
前述のように感光体2の表面に形成されたイエロートナー像が一次転写部16に至ったとき、転写ブラシ17に印加された電圧の作用によって感光体表面のトナー像が中間転写ベルト15の表面に一次転写される。トナー像転写後の感光体表面に付着する転写残トナーは、感光体2に圧接されたクリーニング部材18によって掻き取り除去される。感光体表面から除去された転写残トナーは、クリーニングケース19内に落下する。
【0018】
上述のようにして表面を清掃された感光体表面は再び除電ランプ5により除電作用を受けた後、帯電チャージャ6によって一様に帯電され、次いでその帯電面にレーザ書き込みユニット7から出射するレーザ光Lを照射され、感光体表面に第2の静電潜像が形成される。この静電潜像が現像装置8を通るとき、その現像器支持体10の回転によって、第2の現像器、本例ではマゼンタ現像器9Mが感光体2に対向した現像位置を占めており、これによってその第2の静電潜像が、前述のイエロー現像器9Yの場合と同様にしてマゼンタトナー像として可視像化される。このトナー像も、転写ブラシ17の作用によって、先にイエロートナー像の転写された中間転写ベルト15の表面に、当該イエロートナー像に重ね合わされて一次転写される。マゼンタトナー像を転写した後の感光体2の表面に残留するトナーも、クリーニング部材18によって感光体表面から除去される。
【0019】
上述したところと全く同様にして、感光体表面には、感光体表面に対向したシアン現像器9Cとブラック現像装置9BKによって、それぞれシアントナー像とブラックトナー像が順次形成され、これらが中間転写ベルト15の表面に、先に転写されたトナー像に重ね合せられて順次一次転写される。感光体表面は、各トナー像の転写ごとに、クリーニング部材18によって転写残トナーを除去され、その表面が清掃される。このようにして、中間転写ベルト15の表面には、フルカラートナー像が形成される。
【0020】
一方、画像形成装置本体1の下部にセットされた給紙カセット20には、紙又はプラスチックシートなどから成る転写材Pがスタックされ、給紙ローラ21の回転によって、その転写材Pが1枚ずつ矢印C方向に給送される。このようにして給送された転写材Pは、搬送ローラ対22とレジストローラ対23の回転によって搬送され、中間転写ベルト15の表面に形成されたフルカラートナー像に整合するタイミングで、中間転写ベルト15と、これに対置された二次転写手段を構成する転写ローラ24との間のニップ部に送り込まれる。このとき転写ローラ24に印加された電圧の作用により、中間転写ベルト15表面のフルカラートナー像が転写材Pの表面に静電的に一括して二次転写される。
【0021】
前述のように感光体2上に順次形成される各色のトナー像が中間転写ベルト15上に一次転写されるとき、そのトナー像が転写ローラ24によって乱されないように、転写ローラ24は、中間転写ベルト15の表面から離間しており、中間転写ベルト15上の重ね合わせトナー像を転写材Pに二次転写するとき、転写ローラ24は転写材Pを介して、中間転写ベルト15の表面に当接し、その当接する転写ローラ部分が中間転写ベルト15と同じ方向に移動する向きに回転駆動される。
【0022】
前述のように、フルカラートナー像を二次転写された最終転写材Pは、中間転写ベルト15を離れた後、画像形成装置本体内に設けられた定着装置25の定着ローラ26と加圧ローラ27との間を通り、このとき熱と圧力の作用によって、そのトナー像が転写材Pの表面に定着される。定着装置25を出た転写材Pは、排紙ローラ対28によって、画像形成装置本体上部の排紙スタック部30に、画像面を下に向けて矢印Dで示すように排出される。
【0023】
一方、フルカラートナー像を転写材Pに転写した後に中間転写ベルト15上に残留する転写残トナーは、中間転写ベルト用のクリーニング部材31によって掻き取られ、中間転写ベルト15の表面が清掃される。クリーニング部材31は、中間転写ベルト表面に対して接離自在となっていて、中間転写ベルト15の表面に各トナー像が一次転写されるとき、クリーニング部材31は中間転写ベルト表面から離間している。中間転写ベルト表面のフルカラートナー像を転写材Pに転写した後、その表面に残留するトナーを清掃するときだけ、クリーニング部材31の先端部が中間転写ベルト表面に圧接し、その転写残トナーを掻き取り除去する。
【0024】
上述の画像形成装置を操作する操作者は、その画像形成装置本体1の図1における右側の領域に立って所定の動作を行う。すなわち、図1における右側の画像形成装置本体面がその前側(正面側)となっている。
【0025】
また、画像形成装置本体1は、その内部に配置された上述の各要素を直接又は間接的に支持する図示していないフレームと、これらを覆う外装カバーとから成り、本例の画像形成装置においては、図2にも示すように、外装カバーが、奥側の後カバー32と、上カバー33と、操作者が画像形成装置本体1の正面を向いて立ったとき、その左側となる左カバー34と、同じく右側となる図2には示していない右カバーと、前面側の前カバー35と、下カバー35Aとから成り、前カバー35は図1に矢印Eで示すように開閉自在にフレームに支持されている。
【0026】
図3は、前述の現像装置8の斜視図であり、図4は現像装置8の現像器支持体10と、その現像器支持体10から離脱した1つの現像器9Yを示す斜視図である。これらの図から判るように、現像器支持体10は、その中央の中央軸36と、この中央軸36に固定された4板の仕切板37(図1を参照、図4には2枚の仕切板のみを示す)と、中央軸36の長手方向一端側に固定されたギア38と、その他端側に固定された4枚の仕切羽根39と、その仕切羽根39に固定されたリング体40とから成る。かかる現像器支持体10は、その中央軸36が画像形成装置本体1のフレームに回転自在に支持され、ギア38とこれに噛み合う画像形成装置本体側のギア(図示せず)を介して、図示していない駆動装置により図1における時計方向に90°ずつ回転駆動され、これによって、選択された現像器が感光体2に対向した現像位置にもたらされる。
【0027】
また各現像器9Y,9M,9C,9BKは、その現像ケース11Y,11M,11C,11BK(図1)に一体に接続されたトナー容器41Y,41M,41C,41BKを有し、その各トナー容器から各現像ケースにそれぞれトナーが補給される。また、かかる現像器を、図4に矢印Fで示すように現像器支持体10に挿入することにより、4枚の仕切板37と4枚の仕切羽根39とによって仕切られた各収納空間に各現像器を装着してこれを保持することができる。逆に図3に矢印Gで示すように、各現像器を引くことにより、その現像器を現像器支持体10から外すことができる。
【0028】
また図3及び図4に示すように、リング体40には、4本の支柱46が突設され、その端面にロック部材47Y,47M,47C,47BKが矢印H方向に回動可能に枢着され、各現像器を現像器支持体10に支持したとき、各ロック部材47Y,47M,47C,47BKを図3に示す位置にもたらして、その各現像器を現像器支持体10に保持することができる。画像形成装置本体1内に収納された現像装置8は、その各トナー容器41Y,41M,41C,41BKが、画像形成装置本体1の左カバー34に隣接して位置する(図2及び図5参照)。
【0029】
以上のように、本例の画像形成装置は、画像形成装置本体1内に配置されて、表面が移動するように駆動される感光体2より成る潜像担持体と、同じく画像形成装置本体1内に配置された現像装置8とを具備し、その現像装置8は、互いに異なった色の現像剤をそれぞれ収容した複数の現像器9Y,9M,9C,9BKと、これらの現像器をそれぞれ着脱可能に支持し、かつ画像形成装置本体1に対して回転可能に支持された現像器支持体10と、その現像器支持体10を回転駆動する駆動装置とをし、現像器支持体10の回転によって複数の現像器9Y乃至9BKのうちの選択された現像器を潜像担持体に対向した現像位置にもたらし、その現像位置にもたらした現像器によって、潜像担持体に形成された静電潜像をトナー像として可視像化するように構成されている。
【0030】
上述のように、各現像器9Y,9M,9C,9BKは現像器支持体10にそれぞれ着脱可能に支持されており、これによって、その現像器を修理し、又は点検するようなとき、簡単に当該現像器を現像器支持体10から外し、これを画像形成装置本体1外に取り出すことができる。また、各現像器を容易に交換することもできる。図示した現像装置8においては、各現像器が10000枚ないしは15000枚のプリントを行う毎に新たな現像器と交換されるように構成されている。
【0031】
上述の如く、各現像器を現像器支持体に対して容易に着脱できるのであるが、従来のこの種の画像形成装置においては、先に説明したように、画像形成装置本体の前ドア(前カバー)を開き、現像装置の全体を手前側に引き出してから、現像器を現像器本体から外す必要があったため、その全作業が煩雑で面倒なものとなる欠点を免れなかった。
【0032】
そこで、本例の画像形成装置においては、図2と、そのV−V線に沿う部分断面図である図5とに示すように、画像形成装置本体1の外装カバー、図の例ではその左カバー34に現像器着脱用の開口42が形成され、しかもその開口42を、図2のように閉鎖し、又はこの開口42を開放する開閉ドア43が、画像形成装置本体の外装カバー、本例ではその左カバー34に設けられている。図示した例では、図6にも示すように、左カバー34の開口42に突出した同心状のヒンジピン44が左カバー34に突設され、開閉ドア43の下部の各端部にそれぞれ形成されたヒンジ孔45が、上記ヒンジピン44にそれぞれ回転可能に嵌合している。これにより、開閉ドア43は、その下部のヒンジピン44のまわりに、図5に鎖線と破線で示したように回動開閉することができる。図5の鎖線は、開閉ドア43が実線で示した全閉位置から約5乃至10°開いた状態を示し、破線は開閉ドア43が約100乃至120°開いた全開位置を示している。
【0033】
図2から判るように、開口42は、複数の現像器9Y,9M,9C,9BKの1つの現像器におけるトナー容器部分の横断面形状よりもわずかに大きなサイズに形成されている。
【0034】
ここで、例えばマゼンタ現像器9Mを画像形成装置本体1から取り出すべきときは、前述の駆動装置を作動させて現像器支持体10を回転駆動し、マゼンタ現像器9Mを、図2に示すように開口42に整合する位置にもたらしてその現像器支持体10を停止させる。次いで、操作者が開閉ドア43の上部に指を掛けてこれを手前側に引くと、その開閉ドア43は図5に破線で示した全開位置まで開き、左カバー34に形成された開口42と、これに整合したマゼンタ現像器9Mのトナー容器41Mが外部に露出する。このとき、そのマゼンタ現像器9Mを保持するロック部材47Mは、図2に破線で示す位置にあるので、これを図2に鎖線で示す位置に回動し、マゼンタ現像器9Mに対する拘束を解除する。次いで、そのマゼンタ現像器9Mを図5の左方、すなわち矢印Iで示す方向に引き、開口42を通してそのマゼンタ現像器9Mを画像形成装置本体外に取り出す。
【0035】
そのマゼンタ現像器9M、又は新たなマゼンタ現像器9Mは、上述したときと逆の操作によって、開口42を通して画像形成装置本体内に挿入され、その現像器9Mが現像器支持体10に保持される。次いで、ロック部材47Mを再び図2に破線で示した位置に戻し、マゼンタ現像器9Mを現像器支持体10に対してロックした後、開閉ドア43を図5に実線で示した位置に閉じる。
【0036】
他の現像器も、上述したところと全く同様にして画像形成装置本体に対して着脱することができる。
【0037】
上述のように、本例の画像形成装置においては、大サイズの前カバー35を開放したり、現像装置の全体を画像形成装置本体外に引き出すような操作を行わずに、小サイズの開閉ドア43を開閉するだけで、各現像器を画像形成装置本体1から取り外し、又はこれを装着することができる。このため、たとえ一般のユーザであっても、現像器の着脱作業を極めて容易に、しかも迷うことなく確実に行うことができる。
【0038】
また図2から判るように、開口42に整合した現像器、図の例ではマゼンタ現像器9Mのみを着脱できるように、開口42のサイズと形状が設定されているので、開閉ドア43を開放したとき、画像形成装置本体内の多くの要素が開口42を通して外部に露出することはなく、操作者が画像形成装置本体内の多くの要素に手を触れるおそれをなくすことができる。
【0039】
また、図2及び図5に示すように、画像形成装置本体1内には、インターロックスイッチ48が設けられ、開閉ドア43が閉じられているとき、そのドア43の内側面に突設されたスイッチ作動突起49がインターロックスイッチ48の作動子を押圧し、このスイッチ48をオン状態にしている。これにより、現像器支持体10用の駆動装置に給電して、現像器支持体10のギア38を回転させることが可能となる。
【0040】
開閉ドア43を開き始め、これが図5に鎖線で示した位置まで開くと、スイッチ作動突起49によるインターロックスイッチ48のスイッチ作動子への押圧が解除され、そのスイッチ48がオフされる。これにより、現像器支持体10を駆動する駆動装置への通電が遮断され、現像装置8の回転が禁止される。開閉ドア43を閉じれば、再びその駆動装置への通電が再開される。
【0041】
上述のように、開閉ドア43の開放に伴って、現像器支持体10を回転駆動する駆動装置への通電を遮断するためのインターロックスイッチ48を画像形成装置本体1内に設けることによって、開閉ドア43を開放した後の現像器の着脱作業時に、その操作者への安全性を確保することができる。
【0042】
また、図2、図5及び図6に示すように、開閉ドア43の下部には、舌状のストッパ50が形成されており、現像装置8の各現像器におけるトナー容器41Y,41M,41C,41BKには、図3に示すように、係合溝51Y,51M,51C,51BKがそれぞれ形成されている。
【0043】
ここで、前述のようにマゼンタ現像器9Mを画像形成装置本体外に取り出すべく、開閉ドア43を開くと、そのストッパ50も一緒に回動し、当該ストッパ50が、マゼンタ現像器9Mと対称の位置にあるブラック現像器9BKのトナー容器41BKに形成された係合溝51BKに入り込む。そして、開閉ドア43が図5に破線で示した全開位置に至ると、図6に鎖線で示し、かつ図7に明示するように、ストッパ50の先端部が係合溝51BKに係合する。これにより、現像器支持体10がロックされ、これが不用意に回転してしまうことが禁止される。このように現像装置8の回転が禁止されるので、開閉ドア43を開いてマゼンタ現像器9Mを着脱するとき、そのマゼンタ現像器9Mを常に開口42に整合した位置に保持でき、確実かつ安全にマゼンタ現像器9Mの着脱作業を行うことができる。また、このストッパ50は、開閉ドア43をその全開位置に保持するストッパとしての用もなす。
【0044】
ストッパ50は、取り出そうとするマゼンタ現像器9M以外の現像器の係合溝51BKに係合するので、そのマゼンタ現像器9Mを支障なく取り出すことができる。係合溝を現像器支持体10に形成することも可能である。
【0045】
開閉ドア43を閉じれば、ストッパ50は係合溝51BKから外れるので、現像装置8を支障なく回転させることができる。また他の現像器を画像形成装置本体1から取り外すべく、その現像器を開口42に整合する位置にもたらして、この状態で開閉ドア43を開いたときも、ストッパ50が他の係合溝に係合して現像装置8の回転を禁止する。ストッパ50の幅を、各係合溝51Y,51M,51C,51BKの幅よりも極くわずかに小さく設定することにより、ストッパ50は各係合溝にガタ付くことなく係合し、現像装置8を正しい位置に固定することができる。
【0046】
上述のように、本例の画像形成装置には、開閉ドア43の開放に伴って、現像器支持体10が回転することを禁止するロック手段が設けられ、図示した例では、そのロック手段が、開閉ドア43の開放に伴って、現像装置8の係合溝に係合してその現像器支持体10の回転を禁止するように、開閉ドア43に設けられたストッパ50により構成されている。このように、簡単な構成によって現像器着脱時に現像器支持体10の回転を阻止することができる。
【0047】
また図2及び図5に示すように、開閉ドア43の内側面には適数のロック爪52が突設され、開閉ドア43を閉じると、そのロック爪52が左カバー34に形成された係止孔に係入し、開閉ドア43をその閉鎖位置に係止する。
【0048】
また、前述のように、現像器支持体10には、各現像器を保持するためのロック部材47Y,47M,47C,47BKが設けられ、開口42を通して現像器を画像形成装置本体内に挿入した後、ロック部材を図2に破線で示した位置に回動し、その現像器を現像器支持体10に保持する。その際、ロック部材を回動し忘れ、これを図2に鎖線で示した位置に留めたまま開閉ドア43を閉じてしまうと、その現像器を保持できなくなる。
【0049】
そこで、本例の画像形成装置においては、図2及び図5に示すように、開閉ドア43の内側面に突部53が付設され、ロック部材47Mを図2に鎖線で示した位置に留めたまま開閉ドア43を閉じると、その突部53がロック部材47Mに当って、開閉ドア43を閉じることができないように構成されている。これにより、ロック部材によるロックし忘れを未然に防止することができる。
【0050】
さらに、開閉ドア43の内側面には、円弧状に形成された補強部材54の基端部が固定され、その先端部には爪55が突設されている。開閉ドア43を開いたとき、これに何らかの理由によって過大な荷重がかかり、そのヒンジ孔45の部分が破損して、開閉ドア43が全開位置よりもさらに大きく開方向に回動したようなとき、補強部材54の先端の爪55が、開口42の縁に引っ掛かりその開閉ドア下方に落下する不具合を防止することができる。
【0051】
また本例の開閉ドア43は、その基端側が左カバー34より成る外装カバーに回動可能に枢着され、その枢着部が左カバー34に形成されたヒンジピン44と、開閉ドア43に形成されたヒンジ孔45によって構成されているが、これを逆にして、左カバーにヒンジ孔を形成し、開閉ドア43にヒンジピンを形成してもよい。開閉ドア43と外装カバーとの枢着部が、外装カバーと開閉ドアの一方に形成されたヒンジピンと、外装カバーと開閉ドアの他方に形成され、かつ前記ヒンジピンに回動可能に嵌合するヒンジ孔とから構成されるのである。
【0052】
その際、ヒンジ孔とヒンジピンが互いに着脱可能に組付けられていると有利である。図示した例では、図6及び図7に示すように、ヒンジ孔45の形成された開閉ドア43にそのヒンジ孔45を外部に連通させる切欠56が形成され、開閉ドア42をヒンジピン44の軸線と直交する向きに引くことにより、ヒンジ孔45とヒンジピン44を外すことができるように構成されている。他方のヒンジピンとヒンジ孔も同様に構成されている。逆の操作により、簡単にヒンジピン44とヒンジ孔45を嵌合させてこれらを組付けることができる。切欠56の幅はヒンジ孔45の直径よりも小さく設定され、これにより、ヒンジ孔45にヒンジピン44を嵌合させれば、通常の使用時にこれらが離脱することはない。
【0053】
上記構成は、ヒンジピンが開閉ドアの側に形成され、ヒンジ孔が外装カバーの側に形成されているときも採用できる。要は、ヒンジピンとヒンジ孔が、該ヒンジピンの軸線に対して直交する向きに互いに離脱できるように、ヒンジ孔の形成された開閉ドア又は外装カバーに、ヒンジピンが通過する切欠が形成され、該切欠の幅が、前記ヒンジ孔の直径よりも小さく設定されているのである。
【0054】
上述した構成によれば、ねじ類を用いることなく、簡単に開閉ドア43を左カバー34に組付けることができる。また開閉ドア43を開くと、ストッパ50が係合溝に係合するので、現像装置8と回転させることができないが、このようなときも現像装置を回転させてその交換作業などを行いたいときは、ヒンジピン44とヒンジ孔45を離脱して開閉ドア43を左カバー34から外せばよい。ヒンジピンとヒンジ孔を用いると、かかる交換作業を容易に行うことができ、また開閉ドア43を組付けるときも、その作業を極めて楽に行うことができる。
【0055】
本発明はプリンタ以外の各種形式の画像形成装置にも適用できる。また中間転写体を用いずに、潜像担持体に色の異なるトナー像を重ねて形成し、そのトナー像を転写材に一括して転写する形式の画像形成装置にも適用できるものである。
【0056】
【発明の効果】
本発明によれば、簡単な操作で現像器を画像形成装置本体外に取り外し、またこれを装着することができる。しかも、現像器の着脱作業時に現像器支持体の回転を禁止して、安全かつ効率的に現像器の着脱作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置本体内の構造を明らかにする概略断面図である。
【図2】画像形成装置の側面図である。
【図3】現像装置の斜視図である。
【図4】現像器支持体と現像器を分離して示す斜視図である。
【図5】図2のV−V線に沿う部分断面図である。
【図6】開閉ドアとヒンジピンと係合溝を分離して示した斜視図である。
【図7】開閉ドアを開いたとき、ストッパが係合溝に係合する様子を示した部分断面図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置本体
8 現像装置
9Y 現像器
9M 現像器
9C 現像器
9BK 現像器
10 現像器支持体
42 開口
43 開閉ドア
50 ストッパ
Claims (1)
- 画像形成装置本体内に配置されて、表面が移動するように駆動される潜像担持体と、同じく画像形成装置本体内に配置された現像装置とを具備し、該現像装置は、互いに異なった色の現像剤をそれぞれ収容した複数の現像器と、これらの現像器をそれぞれ着脱可能に支持し、かつ画像形成装置本体に対して回転可能に支持された現像器支持体と、該現像器支持体を回転駆動する駆動装置とを有し、前記現像器支持体の回転によって前記複数の現像器のうちの選択された現像器を前記潜像担持体に対向した現像位置にもたらし、その現像器によって、潜像担持体に形成された静電潜像をトナー像として可視像化する画像形成装置において、
前記画像形成装置本体の外装カバーに、現像器着脱用の開口を形成し、かつ該開口に整合した1つの現像器のみを着脱できるように、該開口のサイズと形状を設定し、該開口を閉鎖又は開放する開閉ドアを前記外装カバーに設けると共に、前記開閉ドアの開放に伴って、前記現像器支持体が回転することを禁止するロック手段を設け、該ロック手段が、開閉ドアの開放に伴って、前記現像装置に係合してその現像器支持体の回転を禁止するように、当該開閉ドアに設けられたストッパより成ることを特徴とする画像形成装置。
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- 1998-12-01 JP JP35695798A patent/JP3707763B2/ja not_active Expired - Fee Related
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