JPH06351290A - モータ制御システム - Google Patents

モータ制御システム

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JPH06351290A
JPH06351290A JP5141698A JP14169893A JPH06351290A JP H06351290 A JPH06351290 A JP H06351290A JP 5141698 A JP5141698 A JP 5141698A JP 14169893 A JP14169893 A JP 14169893A JP H06351290 A JPH06351290 A JP H06351290A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 正逆のモータ駆動による逆起電力の発生を、
ソフトウェア的な対策で防止できるようにして、製造コ
ストの低廉化を効率よく図る。 【構成】 入力された回転方向に関するデマンドコード
Cdに基づいて、モータ1を回転駆動する専用IC2
と、入力された受光部6からの検出信号Sに基づいて、
対応するデマンドコードCdを作成する演算部7と、こ
の演算部7からのデマンドコードを専用ICに供給する
制御部9と、少なくとも前回のデマンドコードを格納す
る動作用メモリ12とを具備させて構成する。そして、
制御部を、前回の検出信号Sの入力から所定時間内に今
回の検出信号Sが入力され、かつ今回の検出信号Sに基
づく今回のデマンドコードCdと動作用メモリに格納さ
れている前回のデマンドコードCdとが不一致のとき、
所定時間経過後に、今回のデマンドコードCdを専用I
C2に出力するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばステレオアンプ
などの音響装置に設けられた電動式音量ボリュームの回
転駆動源として用いられる例えばDCサーボモータの制
御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、DCサーボモータは、その出力
トルクが、印加電圧や入力電流に対して直線的に変化
し、かつ出力効率が高いなど、優れた性能を有する。従
って、回転制御が必要な装置で幅広く使われている。
【0003】一例を示すと、最近の音響装置は、リモー
トコントローラによる遠隔制御が主流となっており、リ
モートコントローラの操作パネルに配列された操作キー
を選択操作することにより、離れた位置から音響装置を
操作できるようになっている。
【0004】特に、音量ボリュームとしては、+ボタン
及び−ボタンを操作して音量を調節する押しボタン式ボ
リュームと、操作つまみを正回転又は逆回転することに
より、音量を調節する回転操作式ボリュームとがある。
後者の回転操作式ボリュームは、従来から用いられてき
た実績のあるボリュームであり、デザイン上及び操作上
の点から根強い支持を得ている。
【0005】従って、リモートコントロールにて遠隔制
御すべき対象のものとして、上記回転操作式ボリューム
も含まれることになる。この回転操作式ボリュームを回
転制御するには、操作者の操作方向に追従して回転し、
更に所定の位置で回転停止、即ち位置決めされることが
必要である。このようなことから、この回転操作式ボリ
ュームを回転制御する駆動源として、上述したように、
優れた性能を有するDCサーボモータ、特に、正回転及
び逆回転を行うことができる位置決め用のDCサーボモ
ータが用いられるようになってきている。
【0006】そして、上記DCサーボモータは、更に高
精度な位置決め及び定速回転を行うことができるよう
に、マイクロコンピュータ(以下、単にマイコンと記
す)にて制御するという技術が提案され、実用化に至っ
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記音響装
置に設けられる電動式音量ボリュームは、使用者によっ
て頻繁に選択操作され、それにより、操作つまみ、即ち
DCサーボモータは正回転及び逆回転を頻繁に繰り返さ
れることになる。
【0008】この場合、DCサーボモータを例えば正回
転駆動させた後に、すぐに逆回転駆動させると、逆起電
力が発生し、この逆起電力によって電圧降下が生じ、こ
れによって、DCサーボモータを制御しているマイコン
にリセットがかかってしまい、マイコンによるDCサー
ボモータの制御が不可能になるという現象が生じる。
【0009】従来は、上記正逆のモータ駆動による逆起
電力が発生しないように、もしくは、逆起電力が発生し
てもマイコンに影響が及ぼさないように、ハードウェア
的な対策を施していた。この対策としては、例えばマイ
コンとモータ駆動用の電源を別々に設ける。または、バ
ックアップトランスの容量を大きくするなどである。
【0010】しかし、上記のようなハードウェア的な対
策は、製造コストの高価格化を招き、廉価型の音響装置
などにおいて、価格的に大きな負担となっていた。
【0011】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、正逆のモータ駆動によ
る逆起電力の発生を、機械的な要素を付加することな
く、ソフトウェア的な対策で防止することができ、製造
コストの低廉化を効率よく図ることができるモータ制御
システムを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係るモータは、
入力された回転方向に関する駆動情報に基づいて、モー
タを回転駆動するモータ駆動手段と、入力された駆動指
令に基づいて、上記駆動情報を作成し、上記モータ駆動
手段に供給する制御手段と、少なくとも前回の上記駆動
情報を記憶する記憶手段とを具備させて構成する。
【0013】そして、上記制御手段の構成としては、少
なくとも前回の駆動指令の入力から所定時間内に今回の
駆動指令が入力され、かつ上記今回の駆動指令に基づく
今回の駆動情報と上記記憶手段に記憶されている前回の
駆動情報とが不一致のとき、上記所定時間経過後に、上
記今回の駆動情報をモータ駆動手段に出力するようにす
る。
【0014】具体的には、上記制御手段からの計数指令
に基づいて、上記所定時間を計数する計数手段を設け、
上記制御手段において、入力された今回の駆動指令に基
づく今回の駆動情報と上記記憶手段に記憶されている前
回の駆動情報とを比較し、その比較結果が一致のとき、
上記計数手段に上記計数指令を出力した後、上記今回の
駆動情報をモータ駆動手段に出力し、上記比較結果が不
一致のとき、上記計数手段での上記所定時間の計数完了
後に、上記計数手段に上記計数指令を出力した後、上記
今回の駆動情報をモータ駆動手段に出力する。
【0015】この場合、上記モータを、音響装置におけ
る電動式音量ボリュームを回転させる駆動源として用い
るようにしてもよい。その際、制御手段に入力される駆
動指令は、上記音響装置を遠隔制御するリモートコント
ローラからの入力データとすることができる。
【0016】
【作用】本発明に係るモータ制御システムにおいては、
まず、前回の駆動指令の入力から所定時間内に今回の駆
動指令が入力され、かつ今回の駆動指令に基づく今回の
駆動情報と記憶手段に記憶されている前回の駆動情報と
が不一致のとき、所定時間経過後に、今回の駆動情報を
モータ駆動手段に出力する。即ち、前回の駆動情報が例
えばモータを正回転駆動する情報であり、この前回の駆
動指令の入力から所定時間内に、モータを逆回転させる
駆動指令(今回の駆動指令)が入力された場合、制御手
段は、上記所定時間の経過後に、今回の駆動指令に基づ
く駆動情報(逆回転駆動を示す情報)をモータ駆動手段
に出力する。
【0017】具体的には、モータが停止状態にある段階
から、ある駆動指令が制御手段入力されると、制御手段
は、計数手段に対して計数指令を出力する。計数手段
は、制御手段からの起動指令に基づいて、所定時間の計
数を開始する。
【0018】また、制御手段は、入力された駆動指令に
基づいて、駆動情報を作成し、モータ駆動手段に供給す
る。モータ駆動手段は、制御手段からの駆動情報に基づ
いて、モータを回転駆動する。このとき、記憶手段に
は、制御手段で作成された駆動情報が前回の駆動情報と
して記憶される。
【0019】その後、計数手段による所定時間の計数期
間中に、再び駆動指令が制御手段に入力されると、ま
ず、制御手段は、入力された駆動指令に基づいて今回の
駆動情報を作成し、現在、記憶手段に記憶されている前
回の駆動情報とを比較する。
【0020】比較結果が同一である場合、制御手段は、
計数手段に対して計数指令を出力し、また、作成した今
回の駆動情報をモータ駆動手段に供給する。モータ駆動
手段は、制御手段からの駆動情報に基づいて、モータを
同一方向に回転駆動する。このとき、記憶手段には、制
御手段で作成された今回の駆動情報が前回の駆動情報と
して記憶される。
【0021】一方、比較結果が不一致の場合、制御手段
は、計数手段での所定時間の計数完了を待ち、この計数
完了後に、この計数手段に計数指令を出力した後、今回
の駆動情報をモータ駆動手段に出力する。モータ駆動手
段は、制御手段からの駆動情報に基づいて、モータを前
回とは逆方向に回転駆動する。このとき、記憶手段に
は、制御手段で作成された今回の駆動情報が前回の駆動
情報として記憶される。
【0022】このように、本発明に係るモータ制御シス
テムにおいては、例えば正回転を示す駆動指令が入力さ
れた直後に、逆回転を示す駆動指令が入力されたとき、
所定時間中は、駆動指令の入力が等価的に無効となり、
所定時間経過後にその入力が有効となる。即ち、モータ
が正回転駆動し始めた直後、所定時間経過後に、逆回転
駆動するということになり、逆起電力の発生要因であ
る、モータ駆動直後の逆方向のモータ駆動を事前に防止
することができ、マイコンによる制御不能状態を回避す
ることができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明に係るモータ制御システムをス
テレオアンプなどの音響装置に設けられた電動式音量ボ
リュームの駆動源として用いられるDCサーボモータ用
の制御システムに適用した実施例(以下、単に実施例に
係るモータ制御システムと記す)を図1及び図2を参照
しながら説明する。
【0024】この実施例に係るモータ制御システムは、
図1に示すように、電動式音量ボリュームを回転駆動す
るDCサーボモータ(以下、単にモータと記す)1と、
後述する制御部9からの回転方向に関するデマンドコー
ドCdに基づいて、モータ1を回転駆動する専用IC2
と、音響装置の操作パネル3に配列された操作キーから
の入力信号Siを対応するデマンドコードCdに変換す
るデコーダ4と、例えば赤外線方式のリモートコントロ
ーラ5に配列された押しボタン式操作キーや回転式操作
キーへの選択操作に基いて出射される赤外線Lを受光
し、受光量に応じた電気信号(検出信号)に変換して出
力する受光部6と、該受光部6からの検出信号Sを対応
するデマンドコードCdに変換するほか、各種演算を行
う演算部7と、後述する制御部9から出力される表示用
信号Shに基づいて選択的に点灯するLED表示部及び
制御部9からの表示データDhを表示画面にキャラクタ
表示及びグラフィック表示するFL表示管からなる表示
手段8と、演算部7へのデータの受渡しやデコーダ4か
らのデマンドコードCd及び受光部6からの検出信号S
に基づいて専用IC2等の各種回路を制御する制御部9
とを有する。
【0025】また、このモータ制御システムは、上記制
御部9からの計数指令に基づいて、所定時間を計数する
計数手段10と、電源投入時に、上記制御部9によっ
て、プログラムROM11内のプログラム及び必要なデ
ータが転送される動作用メモリ12を有して構成されて
いる。
【0026】ここで、モータ1の駆動を主体にして、上
記モータ制御システムの動作を詳細に説明する。
【0027】まず、制御部9は、モータ制御システムへ
の電源投入によって、初期化動作が行われ、プログラム
ROM11内に登録されているモータ制御用のプログラ
ムとこのプログラムを動作させる上で必要なデータを動
作用メモリ12に転送する。そして、リモートコントロ
ーラ5に設けられた例えば回転式操作キーを操作するこ
とにより、その操作に基づくデータコードによって強度
変調された赤外線Lがリモートコントローラ5から出射
され、モータ制御システムの受光部6に入射されること
になる。受光部6に入射された赤外線Lは、該受光部6
にて光電変換されて検出信号Sとして取り出される。
【0028】受光部6にて取り出された検出信号Sは制
御部9に供給される。制御部9は、供給された検出信号
Sをディジタル変換して検出データとし、更にこの検出
データに対してエラーチェック等を行った後、演算部7
に供給する。演算部7は、供給された検出データを、動
作用メモリ12に転送されたデータテーブルに基づいて
対応するデマンドコードCdに変換した後、制御部9に
供給する。
【0029】制御部9は、演算部7から供給されたデマ
ンドコードCdを動作用メモリ12の所定の配列変数領
域に前回のデマンドコードCdとして格納し、更にこの
デマンドコードCdを後段の専用IC2に供給する。専
用IC2は、制御部9からのデマンドコードCdに基づ
いて、モータ1を制御するための駆動信号Sd及び制御
信号Scを作成して、モータ1に供給する。モータ1
は、専用IC2からの駆動信号Sd及び制御信号Scに
基づいて回転駆動し、音響装置の電動式ボリュームを任
意の方向に回転駆動する。
【0030】具体的には、モータ1が停止状態している
段階から、リモートコントローラ5への操作に基づいて
検出信号Sが制御部9に入力されると、制御部9は、計
数手段10に対して計数指令とリセットデータを出力す
る。計数手段10は、制御部9からの計数指令が入力さ
れると、リセット動作が行われ、計数手段10内の計数
データを同じく制御部から供給されたリセットデータに
置換し、その後、クロック発生器13からの基準クロッ
クPcの入力タイミングに基づいて、上記置換されたリ
セットデータを減算更新する。即ち、制御部9からの計
数指令に基づいて計数手段10での計数が開始される。
【0031】同時に、制御部9は、入力された検出信号
Sを、演算部7を介して検出信号Sが示す回転方向に対
応するデマンドコードCdに変換し、後段の専用IC2
に供給する。専用IC2は、制御部9からのデマンドコ
ードCdに基づいて、モータ1を回転駆動させるための
駆動信号Sdと制御信号Scを作成し、モータ1をデマ
ンドコードCdで示す回転方向に回転駆動させる。この
とき、動作用メモリ12の上記配列変数領域に、演算部
7で作成されたデマンドコードCdが制御部9を介して
前回のデマンドコードCdとして格納される。
【0032】即ち、リモートコントローラ5の上記回転
式操作キーを例えば正方向に回転すると、正方向の回転
(以下、単に正回転と記す)を示すデマンドコードCd
が専用IC2に供給され、専用IC2は、供給されたデ
マンドコードCdが示す回転方向(この場合、正回転)
に応じた駆動信号Sd及び制御信号Scをモータ1に供
給する。これによって、モータ1は、リモートコントロ
ーラ5の回転式操作キーの回転方向と同じ方向、即ち正
方向に回転することになる。また、動作用メモリ12の
上記配列変数領域には、正回転を示すデマンドコードC
dが格納されることになる。
【0033】次に、モータ1が回転し始めてからの本実
施例に係るモータ制御システムの特有の動作について、
図2のフローチャートを参照しながら説明する。この説
明においては、リモートコントローラ5からモータ駆動
を示すデータコードにて強度変調された赤外線Lが受光
部6に入射され、この受光部6にて検出信号Sとして取
り出されるまでの一連の信号処理にて得られる指令及び
操作パネルからデコーダを介して入力される指令を総括
して、便宜的に駆動指令として記す。
【0034】まず、上記駆動指令が制御部9に入力され
ると、制御部9は、入力された駆動指令を演算部7に供
給し、その駆動指令に対応するデマンドコードCdを作
成する(ステップS1)。次に、ステップS2に進ん
で、演算部7で作成されたデマンドコードCdが正回転
を示すものかを否かを判別する。
【0035】デマンドコードCdが正回転を示す場合、
ステップS3に進んで、前回の回転駆動方向が逆回転で
あるかを判別する。この判別は、動作用メモリ12の上
記配列変数領域に格納されている前回のデマンドコード
Cdを参照して判別される。このステップS3におい
て、前回の回転駆動方向が逆回転であると判別された場
合、次のステップS4に進み、現在、計数手段10によ
る所定時間の計数が完了しているかどうかを判別する。
この判別は、計数手段10内の計数データが零であるか
によって行われる。
【0036】具体的には、例えば、クロック発生器13
からの基準クロックPcの入力タイミング毎に計数手段
10内の計数データを検索して行うようにしてもよい
し、計数手段10からの零検出に伴う割り込み信号を検
出して判別するようにしてもよい。このステップS4
は、計数手段10での所定時間の計数が完了するまで上
記判別が繰り返し行われる。即ち、計数手段10での計
数が完了するまで次の処理へ進むのを待つかたちとな
る。
【0037】計数手段10での所定時間の計数が完了す
ると、制御部9は、次のステップS5に進んで、計数手
段10に計数指令とリセットデータを出力した後、次の
ステップS6に進んで今回のデマンドコードCdを専用
IC2に出力する。専用IC2は、制御部9からのデマ
ンドコードCdに基づいて、モータ1を正回転駆動させ
る。その後、制御部9は、ステップS9に進んで、動作
用メモリ12の上記配列変数領域に、演算部7で作成さ
れた今回のデマンドコードCd(正回転を意味するデマ
ンドコード)を前回のデマンドコードCdとして格納す
る。
【0038】一方、ステップS3において、前回の回転
方向が今回と同じである場合は、計数手段10による計
数完了を待たずに直接ステップS5に進んで、計数手段
10に計数指令とリセットデータを出力した後、次のス
テップS6及びステップS7に進んで、モータ1を正回
転駆動させると共に、動作用メモリ12の上記配列変数
領域に、演算部7で作成された今回のデマンドコードC
dを前回のデマンドコードCdとして格納する。
【0039】また、上記ステップS2において、今回の
デマンドコードCdが逆回転を示すコードであると判別
された場合は、ステップS8に進んで、前回の回転駆動
方向が正回転であるかを判別する。このステップS8に
おいて、前回の回転駆動方向が正回転であると判別され
た場合、次のステップS9に進み、現在、計数手段10
による所定時間の計数が完了しているかどうかを判別す
る。この判別は、上記ステップS4と同様に、計数手段
10内の計数データが零であるかによって行われる。
【0040】計数手段10での所定時間の計数が完了す
ると、制御部9は、次のステップS10に進んで、計数
手段10に計数指令とリセットデータを出力した後、次
のステップS11に進んで今回のデマンドコードCdを
専用ICに出力する。専用IC2は、制御部9からのデ
マンドコードCdに基づいて、モータ1を逆回転駆動さ
せる。その後、制御部9は、ステップS7に進んで、動
作用メモリ12の上記配列変数領域に、演算部9で作成
された今回のデマンドコードCdを前回のデマンドコー
ドCdとして格納する。
【0041】一方、ステップS8において、前回の回転
方向が今回と同じである場合は、計数手段10による計
数完了を待たずに直接ステップS10に進んで、計数手
段10に計数指令とリセットデータを出力した後、次の
ステップS11及びステップS7に進んで、モータ1を
逆回転駆動させると共に、動作用メモリ12の上記配列
変数領域に、演算部9で作成された今回のデマンドコー
ドCdを前回のデマンドコードCdとして格納する。
【0042】このように、本実施例に係るモータ制御シ
ステムにおいては、例えば正回転を示す駆動指令が入力
された直後に、逆回転を示す駆動指令が入力されたと
き、所定時間中は、駆動指令の入力が等価的に無効とな
り、所定時間経過後にその入力が有効となる。即ち、モ
ータ1が正回転駆動し始めた直後、所定時間経過後に、
逆回転駆動するということになり、逆起電力の発生要因
である、モータ駆動直後の逆方向のモータ駆動を事前に
防止することができ、制御部9及び専用IC2による制
御不能状態を回避することができる。
【0043】なお、上記計数手段10にて計数される所
定時間は、あまり長すぎると、操作に対する追従性、即
ち感度が悪くなるため、電源の立ち上がり時間を測定
し、感度が悪くならないような時間に設定するすること
が好ましい。
【0044】上記実施例においては、上記モータ1を音
響装置の電動式音量ボリュームの回転駆動源として使用
した場合を示したが、その他、各種位置決め制御用とし
てモータ(DCサーボモータ)を使用する場合のすべて
に適用させることができる。
【0045】
【発明の効果】上述のように、本発明に係るモータ制御
システムによれば、入力された回転方向に関する駆動情
報に基づいて、モータを回転駆動するモータ駆動手段
と、入力された駆動指令に基づいて、上記駆動情報を作
成し、上記モータ駆動手段に供給する制御手段と、少な
くとも前回の上記駆動情報を記憶する記憶手段とを具備
させて構成し、上記制御手段の構成として、少なくとも
前回の駆動指令の入力から所定時間内に今回の駆動指令
が入力され、かつ上記今回の駆動指令に基づく今回の駆
動情報と上記記憶手段に記憶されている前回の駆動情報
とが不一致のとき、上記所定時間経過後に、上記今回の
駆動情報をモータ駆動手段に出力するようにしたので、
正逆のモータ駆動による逆起電力の発生を、機械的な要
素を付加することなく、ソフトウェア的な対策で防止す
ることができ、製造コストの低廉化を効率よく図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るモータ制御システムをステレオア
ンプなどの音響装置に設けられた電動式音量ボリューム
の駆動源として用いられるDCサーボモータ用の制御シ
ステムに適用した実施例(以下、単に実施例に係るモー
タ制御システムと記す)の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】DCサーボモータが回転し始めてからの本実施
例に係るモータ制御システムの特有の動作を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 モータ(DCサーボモータ) 2 専用IC 3 操作パネル 4 デコーダ 5 リモートコントローラ 6 受光部 7 演算部 8 表示手段 9 制御部 10 計数手段 11 プログラムROM 12 動作用メモリ 13 クロック発生器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された回転方向に関する駆動情報に
    基づいて、モータを回転駆動するモータ駆動手段と、 入力された駆動指令に基づいて、上記駆動情報を作成
    し、上記モータ駆動手段に供給する制御手段と、 少なくとも前回の上記駆動情報を記憶する記憶手段とを
    具備し、 上記制御手段は、前回の駆動指令の入力から所定時間内
    に今回の駆動指令が入力され、かつ上記今回の駆動指令
    に基づく今回の駆動情報と上記記憶手段に記憶されてい
    る前回の駆動情報とが不一致のとき、上記所定時間経過
    後に、上記今回の駆動情報をモータ駆動手段に出力する
    ことを特徴とするモータ制御システム。
  2. 【請求項2】 上記制御手段からの計数指令に基づい
    て、上記所定時間を計数する計数手段を具備し、 上記制御手段は、入力された今回の駆動指令に基づく今
    回の駆動情報と上記記憶手段に記憶されている前回の駆
    動情報とを比較し、その比較結果が一致のとき、上記計
    数手段に上記計数指令を出力した後、上記今回の駆動情
    報をモータ駆動手段に出力し、 上記比較結果が不一致のとき、上記計数手段での上記所
    定時間の計数完了後に、上記計数手段に上記計数指令を
    出力した後、上記今回の駆動情報をモータ駆動手段に出
    力することを特徴とする請求項1記載のモータ制御シス
    テム。
  3. 【請求項3】 上記モータは、音響装置における電動式
    音量ボリュームを回転させる駆動源として用いられるこ
    とを特徴とする請求項1記載のモータ制御システム。
  4. 【請求項4】 上記駆動指令は、上記音響装置を遠隔制
    御するリモートコントローラからの入力データであるこ
    とを特徴とする請求項2記載のモータ制御システム。
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