JPH0635127U - 折畳み式収容箱 - Google Patents

折畳み式収容箱

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JPH0635127U
JPH0635127U JP7127892U JP7127892U JPH0635127U JP H0635127 U JPH0635127 U JP H0635127U JP 7127892 U JP7127892 U JP 7127892U JP 7127892 U JP7127892 U JP 7127892U JP H0635127 U JPH0635127 U JP H0635127U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】組立時には、相互に対向する一対の側壁と、そ
れらの側壁に直交する一対の端壁とが床に立設されて直
方体状となる折畳み式収容箱において、折畳み時の厚み
を比較的小さくするとともに組立時の強度を向上させ
る。 【構成】床14は、フォークポケット19をそれぞれ形
成して筒状に構成される一対の平行な枠体17が底部構
成材18を介して連結されるとともに側壁収容ポケット
が両枠体17間に形成されて成り、両端壁16は、床1
4上に重なる折畳み位置と床14から起立する起立位置
との間での回動を可能として両枠体17の長手方向端部
にそれぞれ枢支される一対の支柱30が端部構成材31
を介して相互に連結されて成り、両側壁15は、起立位
置にある両端壁16および床14に連結解除可能として
連結されるとともに連結解除時には前記側壁収容ポケッ
トに積層状態で収容可能な形状に形成される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、組立時には、相互に対向する一対の側壁と、それらの側壁に直交す る一対の端壁とが床に立設されて直方体状となる折畳み式収容箱に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば自動車部品等を船等で海外に輸送するにあたって、部品を収容した収 容箱を輸送先まで搬送して部品を取出した後に搬送元に戻すことがあり、この際 、船積み時の必要容積を低減するために、床上に一対の端壁を折畳んだ上にさら に一対の側壁を折畳むようにした収容箱が従来から知られており、また特開昭5 5−89061号公報で開示されるように、床の四隅にそれぞれ立設される支柱 と、各支柱間にわたって設けられる一対の端壁ならびに一対の側壁とを床から分 離可能とし、分離した各支柱、両端壁および両側壁を床に収容可能としたものも 知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、床上に一対の端壁ならびに一対の側壁を折畳むようにしたものでは 、折畳んだ状態での厚みが比較的大きくなり、戻し搬送時に必要となる容積を低 減する上からはさらに厚みを小さくすることが望まれる。また特開昭55−89 061号公報で開示されるものでは、床に着脱可能に連結される4本の支柱に、 両側壁および両端壁が着脱可能に係合されるので、組立時の収容箱の強度が比較 的低く、耐久性に問題がある。
【0004】 本考案は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、折畳み時の厚みを比較的 小さくし、しかも組立時の強度を向上させた折畳み式収容箱を提供することを目 的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するために、請求項1記載の考案によれば、床は、フォークポ ケットをそれぞれ形成して筒状に構成される一対の平行な枠体が底部構成材を介 して連結されるとともに側壁収容ポケットが両枠体間に形成されて成り、両端壁 は、床上に重なる折畳み位置と床から起立する起立位置との間での回動を可能と して両枠体の長手方向端部にそれぞれ枢支される一対の支柱が端部構成材を介し て相互に連結されて成り、両側壁は、起立位置にある両端壁および床に連結解除 可能として連結されるとともに連結解除時には前記側壁収容ポケットに積層状態 で収容可能な形状に形成される。
【0006】 また請求項2記載の考案によれば、上記請求項1記載の考案の構成に加えて、 上方に開放した上部溝が枠体の外側全長にわたって設けられ、上部溝の長手方向 端部に設けられたブラケットに、折畳み位置では上部溝に収容可能に形成される 支柱が回動可能に枢支される。
【0007】 さらに請求項3記載の考案によれば、上記請求項2記載の考案の構成に加えて 、ブラケットの上端を収容可能として下方に開放した下部溝が、上部溝の下方で 枠体の外側全長にわたって設けられ、該下部溝に上端が収容されたブラケットの 下部溝内での移動を規制する規制板が下部溝の両端部に設けられる。
【0008】
【実施例】
以下、図面により本考案の一実施例について説明する。
【0009】 図1ないし図11は本考案の一実施例を示すものであり、図1は組立状態の収 容箱の側面図、図2は図1の2矢視正面図、図3は図1の3−3線矢視図、図4 は収容箱の要部切欠き拡大斜視図、図5は図1の5−5線拡大断面図、図6は図 5の6−6線断面図、図7は端壁および側壁の連結構造を示すための分解斜視図 、図8は図1の8−8線拡大断面図、図9は収容箱の折畳み過程を示す斜視図、 図10は折畳んだ状態の収容箱を積層した状態を示す正面図、図11は図10の 11−11線拡大断面図である。
【0010】 先ず図1、図2および図3において、この収容箱は、組立時には上部が開放し た直方体状に構成されるものであり、床14と、一対の側壁15,15と、一対 の端壁16,16とを備える。
【0011】 図4、図5および図6を併せて参照して、床14は、相互に平行な一対の枠体 17,17が底部構成材18を介して連結されて成るものである。枠体17は、 上部半体17aおよび下部半体17bが相互に接合されて両端を開放した横断面 矩形の筒状に構成されるものであり、該枠体17内には、フォークリフト等によ り収容箱を持ち上げる際にフォーク(図示せず)を挿入するためのフォークポケ ット19が形成される。しかも枠体17の外側において、両半体17a,17b の接合部よりも上方には上方に開いた上部溝20が枠体17の全長にわたって設 けられ、両半体17a,17bの接合部よりも下方には下方に開いた下部溝21 が全長にわたって設けられ、下部溝20の両端は規制板22によってそれぞれ閉 じられる。また枠体17の内側において上部半体17aおよび下部半体17bの 接合部は内方に張出して鍔部23を形成する。
【0012】 底部構成材18は、多数の棒材18a…,18b…が相互に直交した状態で結 合されて網状に構成されるものであり、底部構成材18の両側部は両枠体17, 17の鍔部23,23上に結合され、それにより底部構成部材18の上端が両枠 体17,17の上面とほぼ同一レベルとなる。
【0013】 また両枠体17,17間で底部構成材18の下方には側壁収容ポケット24が 形成される。しかも両枠体17,17の長手方向両端下部間は、前記底部構成材 18との間に側壁収容ポケット24の開口部を形成する下部連結部材25を介し てそれぞれ連結され、下部連結部材25の内側には、積層状態で側壁収容ポケッ ト24内に収容される一対の側壁15,15のうち下方の側壁15の両端下部を 受ける受け鍔25aが一体に設けられる。また両枠体17,17の長手方向両端 上部間は上部連結部材26を介してそれぞれ連結され、両枠体17,17の長手 方向中間上部間は補強部材27を介して相互に連結される。
【0014】 図7および図8を併せて参照して、端壁16は、一対の支柱30,30が端部 構成材31を介して相互に連結されて成るものであり、両支柱30,30は、床 14上に重なる折畳み位置と床14から起立する起立位置との間での回動を可能 として両枠体17,17の長手方向端部にそれぞれ枢支される。
【0015】 枠体17,17において上部溝20の長手方向両端部には、枠体17,17よ りも上方に突出するブラケット32…がそれぞれ固着されており、これらのブラ ケット32…は、その枠体17,17から突出した上端を、他の収容箱における 下部溝21に収容可能にして横断面略U字状に形成される。
【0016】 一方、支柱30は、その下端部がブラケット32で挟まれるようにして横断面 略U字状に構成されるものであり、この支柱30は、折畳み時には床14の上部 溝20に収容可能である。
【0017】 しかもブラケット32に固定される支軸33が、支柱30の下端部に設けられ る一対の長孔34,34に挿通されるものであり、それらの長孔34,34は、 支柱30を起立状態としたときには支軸33が長孔30,30の一端に位置し、 支柱30を起立状態から折畳み状態に回動する際には、図6の矢印35で示すよ うに支柱30を上方に持ち上げた状態で該支柱30の回動支点となるべく支軸3 3が長孔34,34の両端に位置するように形成される。
【0018】 一対の支柱30,30の上端部間は横枠36で相互に連結される。また端部構 成材31は、多数の棒材31a…,31b…が相互に直交した状態で結合されて 網状に構成されるものであり、該端部構成材31の両側部は両支柱30,30に 結合され、端部構成材31の上端は横枠36に結合される。
【0019】 このような端壁16,16は、その折畳み状態で、補強材27の両側で床14 上に重なる高さを有するようにして形成されている。
【0020】 側壁15は、起立状態にある端壁16,16と床14とに連結解除可能として 連結されるものであり、起立状態にある端壁16,16の両側上端部に連結可能 な連結部40を長手方向両端にそれぞれ有する縦枠41に、側部構成材42が結 合されて成る。
【0021】 縦枠41は、下方を開放した略U字状の横断面形状を有するように形成される 。また連結部40は、起立状態にある端壁16における支柱30に嵌合可能な矩 形の筒状部分40aの側壁に横枠36の上部を係合させる切欠き40bが設けら れて成るものであり、この連結部40により縦枠41を端壁16に連結すると、 両端壁16,16における幅方向一方側でブラケット32,32で枢支された支 柱30、30の上端部が縦枠41を介して相互に連結されることになる。尚、連 結部40と支柱30および横枠36との連結状態を挿脱可能なピンで維持するよ うにしてもよい。
【0022】 側部構成材42は、多数の棒材42a…,42b…が相互に直交した状態で結 合されて網状に構成されるものであり、該側部構成材42の上端部は縦枠41に 結合される。また側部構成材42は、縦枠41を一対の支柱30,30に連結し た状態では、両側部が支柱30,30の側面にそれぞれ当接し、下端部が床14 における上部溝20の底部に当接するように形成されるものである。
【0023】 しかも折畳み時には、相互に積層した一対の側壁15,15を床14の側壁収 容ポケット24に収容可能となるように、各側壁15,15の形状・寸法が定め られる。
【0024】 次にこの実施例の作用について説明すると、図9(a)で示すように組立状態 にある収容箱を折り畳むにあたっては、先ず図9(b)で示すように、一対の側 壁15,15を上方に引き抜いて、端壁16,16および床14との連結を解除 し、次いで図9(c)で示すように、端壁16,16を床14上に折畳むととも に、側壁15,15を側壁収容ポケット24に順次収容する。
【0025】 したがって折畳み状態にある収容箱の厚みは、床14に両端壁16,16を折 り畳んだ状態の値であり、比較的薄く折畳むことができるので、船積み時等にお ける占有容積を小さくすることができて有利である。
【0026】 また折畳み状態にあっては、各支柱30…が床14における枠体17の外側の 上部溝20にそれぞれ嵌合する。これは、折畳んだ状態にある端壁16と14と の厚みをより一層小さくするのに寄与することができるとともに、支柱30が枠 体17の補強機能を果たすことになるので、折畳み状態にある複数の収容箱を図 10で示すように積み重ねたときの強度向上に寄与することができる。
【0027】 さらに4本の支柱30,30…は、床14に連結されるものであり、一対の支 柱30,30間を端部構成材31で連結して端壁16がそれぞれ構成されるもの であるので、床から支柱を取外し可能とするとともに側壁および端壁と支柱との 連結も解除し得るようにした従来技術(特開昭55−89061号公報)に比べ ると、組立時の強度を向上することができ、それに伴って耐久性を向上すること ができる。
【0028】 ところで、一対の端壁16,16を床14上に折畳むとともに一対の側壁15 ,15を側壁収容ポケット24に収容して折畳んだ状態にある収容箱は、図10 で示すように相互に積層可能であり、この際、図11で示すように、ブラケット 32の上端は、上方の収容箱の下部溝21に嵌合し、その下部溝21内でのブラ ケット32の移動が規制板22で規制される。すなわち4つのブラケット32の 上端部が、上方の収容箱における4つの隅角部の下部にそれぞれ嵌合して、水平 方向の相対移動を規制されることになるので、折畳んだ状態にある複数の収容箱 の積層状態を、少々の振動ではくずれないようにして確実に維持することが可能 となる。
【0029】 しかも一対の枠体17,17内にフォークポケット19をそれぞれ形成するこ とにより、フォークリフトのフォークを差し込む位置が一定に定まり、強度を大 とすべき位置を一定に定めることができる。
【0030】 以上、本考案の実施例を詳述したが、本考案は上記実施例に限定されるもので はなく、実用新案登録請求の範囲に記載された本考案を逸脱することなく種々の 設計変更を行なうことが可能である。
【0031】 たとえば底部構成材18、端部構成材31および側部構成材42をそれぞれ網 状としたが、パネル状に構成されるものであってもよい。
【0032】
【考案の効果】
以上のように、請求項1記載の考案によれば、床は、フォークポケットをそれ ぞれ形成して筒状に構成される一対の平行な枠体が底部構成材を介して連結され るとともに側壁収容ポケットが両枠体間に形成されて成り、両端壁は、床上に重 なる折畳み位置と床から起立する起立位置との間での回動を可能として両枠体の 長手方向端部にそれぞれ枢支される一対の支柱が端部構成材を介して相互に連結 されて成り、両側壁は、起立位置にある両端壁および床に連結解除可能として連 結されるとともに連結解除時には前記側壁収容ポケットに積層状態で収容可能な 形状に形成されるので、両端壁を床上に折畳むとともに両側壁を床の側壁収容ポ ケットに収容することにより、折畳み時の厚みを比較的小さくすることが可能と なり、しかも支柱を床に連結するとともに端壁の構成部材としたことにより、組 立時の強度を向上させることができる。
【0033】 また請求項2記載の考案によれば、上記請求項1記載の考案の構成に加えて、 上方に開放した上部溝が枠体の外側全長にわたって設けられ、上部溝の長手方向 端部に設けられたブラケットに、折畳み位置では上部溝に収容可能に形成される 支柱が回動可能に枢支されるので、折畳み状態での収容箱の厚みをより一層薄く することができるとともに、折畳み状態での枠体を支柱で補強することができる 。
【0034】 さらに請求項3記載の考案によれば、上記請求項2記載の考案の構成に加えて 、ブラケットの上端を収容可能として下方に開放した下部溝が、上部溝の下方で 枠体の外側全長にわたって設けられ、該下部溝に上端が収容されたブラケットの 下部溝内での移動を規制する規制板が下部溝の両端部に設けられるので、折畳ま れた複数の収容箱の積層状態を確実に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】組立状態の収容箱の側面図である。
【図2】図1の2矢視正面図である。
【図3】図1の3−3線矢視図である。
【図4】収容箱の要部切欠き拡大斜視図である。
【図5】図1の5−5線拡大断面図である。
【図6】図5の6−6線断面図である。
【図7】端壁および側壁の連結構造を示すための分解斜
視図である。
【図8】図1の8−8線拡大断面図である。
【図9】収容箱の折畳み過程を示す斜視図である。
【図10】折畳んだ状態の収容箱を積層した状態を示す
正面図である。
【図11】図10の11−11線拡大断面図である。
【符号の説明】
14 床 15 側壁 16 端壁 17 枠体 18 底部構成材 19 フォークポケット 20 上部溝 21 下部溝 22 規制板 30 支柱 31 端部構成材 32 ブラケット

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 組立時には、相互に対向する一対の側壁
    (15)と、それらの側壁(15)に直交する一対の端
    壁(16)とが床(14)に立設されて直方体状となる
    折畳み式収容箱において、床(14)は、フォークポケ
    ット(19)をそれぞれ形成して筒状に構成される一対
    の平行な枠体(17)が底部構成材(18)を介して連
    結されるとともに側壁収容ポケット(24)が両枠体
    (17)間に形成されて成り、両端壁(16)は、床
    (14)上に重なる折畳み位置と床(14)から起立す
    る起立位置との間での回動を可能として両枠体(17)
    の長手方向端部にそれぞれ枢支される一対の支柱(3
    0)が端部構成材(31)を介して相互に連結されて成
    り、両側壁(15)は、起立位置にある両端壁(16)
    および床(14)に連結解除可能として連結されるとと
    もに連結解除時には前記側壁収容ポケット(24)に積
    層状態で収容可能な形状に形成されることを特徴とする
    折畳み式収容箱。
  2. 【請求項2】 上方に開放した上部溝(20)が枠体
    (17)の外側全長にわたって設けられ、上部溝(2
    0)の長手方向端部に設けられたブラケット(32)
    に、折畳み位置では上部溝(20)に収容可能に形成さ
    れる支柱(30)が回動可能に枢支されることを特徴と
    する請求項1記載の折畳み式収容箱。
  3. 【請求項3】 ブラケット(32)の上端を収容可能と
    して下方に開放した下部溝(21)が、上部溝(20)
    の下方で枠体(17)の外側全長にわたって設けられ、
    該下部溝(21)に上端が収容されたブラケット(3
    2)の下部溝(21)内での移動を規制する規制板(2
    2)が下部溝(21)の両端部に設けられることを特徴
    とする請求項2記載の折畳み式収容箱。
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