JPH06350283A - 電磁遮蔽室 - Google Patents

電磁遮蔽室

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JPH06350283A
JPH06350283A JP5136175A JP13617593A JPH06350283A JP H06350283 A JPH06350283 A JP H06350283A JP 5136175 A JP5136175 A JP 5136175A JP 13617593 A JP13617593 A JP 13617593A JP H06350283 A JPH06350283 A JP H06350283A
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    • H05K9/0001Rooms or chambers

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Abstract

(57)【要約】 【目的】強磁性体の磁気飽和および応力による問題を回
避して磁気遮蔽性能を改善するとともに、出入口あるい
は貫通孔での遮蔽効果を広い周波数範囲にわたって改善
することができる電磁遮蔽体、電磁遮蔽パネル、電磁遮
蔽出入口構造、電磁遮蔽貫通構造および電磁遮蔽室を提
供する。 【構成】本発明の電磁遮蔽体は、互いに透磁率が異なる
第1の強磁性部材1および第2の強磁性部材2を組み合
わせて構成してある。第2の強磁性部材2は、第1の強
磁性部材1の両側に所定の間隔をおいてほぼ平行に配置
してあり、第1の強磁性部材1及び第2の強磁性部材2
の間には、導電性部材3がそれらにほぼ平行に配置して
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電磁遮蔽室に係り、特
に、広い周波数帯域にわたって電磁波の遮蔽性能を高め
た電磁遮蔽室に関する。
【0002】
【従来の技術】電磁遮蔽室は、室内の空間と室外の空間
とを電磁的に遮蔽する目的でつくられた部屋で、外部か
らきた電磁波や磁力線が室内に侵入しないようにする受
動型と、室内にある大電力高周波装置から漏洩した電磁
波あるいは高磁場発生装置から漏洩した磁力線が外部に
出ていかないようにする能動型とがある。
【0003】従来の電磁遮蔽室は、どのような周波数範
囲の電磁波あるいは磁力線を遮蔽の対象とするかによっ
て遮蔽方法が異なっており、数100kHz程度以上の
電磁波に対しては電磁誘導作用を利用した遮蔽を行うの
が有効である。
【0004】また、数kHz以下の電磁波については電
磁誘導作用を利用した遮蔽はあまり有効ではないため、
強磁性体内に磁力線が集中することを利用した遮蔽を行
うのが一般的である。
【0005】電磁誘導作用を利用した遮蔽は、導電率の
高い電解銅箔等の金属材料で遮蔽領域を取り囲むことに
より、電磁波がきたときにこの金属材料にうず電流を流
し、このうず電流が引き起こす磁束により周波数の高い
電磁波を遮蔽するものである。
【0006】一方、強磁性体を利用した遮蔽は、透磁率
の高いパーマロイ等の磁性体で遮蔽領域を取り囲むこと
により、磁力線を強磁性体内に集中させ、周波数の低い
磁力線を遮蔽するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、パーマ
ロイ等の透磁率の高い強磁性体は、一般的に磁気飽和し
やすく、高磁界下では遮蔽効率が低下するという問題が
あった。
【0008】また、パーマロイ等の強磁性体は応力に弱
く、荷重がかかる部分、特に電磁遮蔽室に備えた寝台、
ガントリー等の設備機器を支持する支持体を固定した部
位や、頻繁に繰り返し荷重が加わるドア部分では、透磁
率が低下し遮蔽効率が低下してしまうという問題もあっ
た。
【0009】ここで、電磁遮蔽室の壁や床に貫通孔を設
けて支持体を貫入させることにより、磁性体に応力がか
からないようにすることはできるが、高周波を遮蔽する
目的で設けてある導電体に貫通孔を設けると、その貫通
部分がアンテナとして作用し、高周波の遮蔽効果を低減
してしまうという別の問題を生じる。
【0010】なお、磁気シールドルームの開口部に遮蔽
板を設ける技術が、実開平3−99487号公報および
同99488号公報に開示されている。
【0011】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、強磁性体の磁気飽和および応力による問題を
回避して磁気遮蔽性能を改善するとともに、出入口ある
いは貫通孔での遮蔽効果を広い周波数範囲にわたって改
善することができる電磁遮蔽体、電磁遮蔽パネル、電磁
遮蔽出入口構造、電磁遮蔽貫通構造および電磁遮蔽室を
提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の電磁遮蔽体は請求項1に記載したように、
互いに透磁率が異なる第1および第2の強磁性部材を組
み合わせて構成したものである。
【0013】また、本発明の電磁遮蔽パネルは請求項5
に記載したように、強磁性部材と、前記強磁性部材にほ
ぼ平行に配置された導電性部材と、前記導電性部材の縁
部に沿って前記導電性部材と電気的に一体に形成された
電気接続部材とを備えたものである。
【0014】また、本発明の電磁遮蔽パネル構造は請求
項8に記載したように、強磁性部材と、前記強磁性部材
にほぼ平行に配置された導電性部材と、前記導電性部材
の縁部に沿って前記導電性部材と電気的に一体に形成さ
れた電気接続部材とを有する少なくとも2以上の電磁遮
蔽パネルを備え、前記電磁遮蔽パネルのうち所定の電磁
遮蔽パネルに設けられた電気接続部材は、隣接する他の
電磁遮蔽パネルに設けられた電気接続部材と接触するよ
うに位置決めされたものである。
【0015】また、本発明の電磁遮蔽扉は請求項9に記
載したように、強磁性部材と、前記強磁性部材にほぼ平
行に配置された導電性部材と、前記導電性部材の縁部に
沿って前記導電性部材と電気的に一体に形成された電気
接続部材とを備えたものである。
【0016】また、本発明の電磁遮蔽出入口構造は請求
項11に記載したように、所定の開口を設けた強磁性部
材と前記開口に対応した別の開口を有しかつ前記強磁性
部材にほぼ平行に配置された導電性部材と前記導電性部
材の前記開口側の縁部に沿って配置されかつ前記導電性
部材と電気的に一体に形成された電気接続部材とを有す
る扉用電磁遮蔽パネルと、前記強磁性部材の前記開口の
開口面積よりも部材面積が大きな強磁性部材とこの強磁
性部材にほぼ平行に配置された導電性部材とこの導電性
部材の縁部に沿って配置されかつこの導電性部材と電気
的に一体に形成された電気接続部材とを有する電磁遮蔽
扉とを備え、前記電磁遮蔽扉は、前記扉用電磁遮蔽パネ
ル内をパネル面に平行に往復移動可能に構成してあると
ともに、前記扉用電磁遮蔽パネルの電気接続部材および
前記電磁遮蔽扉の電気接続部材は、前記電磁遮蔽扉が前
記扉用電磁遮蔽パネルの前記開口を塞ぐ所定の位置にお
いて互いに接触するように位置決めされたものである。
【0017】また、本発明の電磁遮蔽貫通構造は請求項
12に記載したように、導電性部材と所定の貫通孔を有
する強磁性部材とを互いにほぼ平行に配置した電磁遮蔽
パネルと、前記貫通孔を貫通する2つの貫入部分からな
る貫入体とを備え、前記2つの貫入部分は、前記導電性
部材をはさんで相互に接合されたものである。
【0018】
【作用】本発明の電磁遮蔽体によれば、磁場発生源が存
在する側に第2の強磁性部材がくるように配置した場
合、磁力線はまず第2の強磁性部材内を通る。第2の強
磁性部材は、透磁率は小さいが磁気飽和値が大きいた
め、磁界が強い場合でも、磁気飽和することなくある程
度の磁力線を通すことができる。
【0019】第2の強磁性部材を漏洩した磁力線は、次
いで第1の強磁性部材内を通る。第1の強磁性部材位置
では磁界の強さは小さくなっているため、磁気飽和しに
くくなっているとともに、第1の強磁性部材は透磁率を
大きくしてある。そのため、第2の強磁性部材を漏洩し
た磁力線は、ほとんどが第1の強磁性部材内を通るよう
になる。
【0020】本発明の好ましい一実施例によれば、導電
性部材を上述の強磁性部材に平行に配置してあるので、
高周波の電磁波は、導電性部材にうず電流を発生させ、
このうず電流で引き起こされた磁束によって遮蔽され
る。
【0021】また、本発明の別の好ましい一実施例によ
れば、第2の強磁性部材を第1の強磁性部材の両側に配
置してあるので、第1の強磁性部材には直接荷重がかか
ることはない。
【0022】したがって、高い透磁率によって磁力線を
効率よく遮蔽する第1の強磁性部材の機能は長期的に維
持される。
【0023】また、本発明の電磁遮蔽パネルによれば、
強磁性部材によって磁力線が遮蔽されるとともに、導電
性部材によって高周波の電磁波が遮蔽される。ここで、
電気接続部材を設けたことにより、導電性部材は隣接す
るパネルの導電性部材と電気的に一体となり、うず電流
経路は個々のパネル内に制限されない。
【0024】また、本発明の電磁遮蔽パネル構造によれ
ば、隣接するパネルの電気接続部材が相互に接触し、各
パネルの導電性部材は電気的に一体となる。そのため、
うず電流は一体になった導電性部材を自在に流れ、その
電流経路は制限されない。
【0025】また、本発明の電磁遮蔽扉によれば、強磁
性部材によって磁力線が遮蔽されるとともに、導電性部
材によって高周波の電磁波が遮蔽される。ここで、電気
接続部材により、導電性部材は、扉用電磁遮蔽パネルの
導電性部材と電気的に一体となり、うず電流経路は電磁
遮蔽扉内に制限されない。
【0026】また、本発明の電磁遮蔽出入口構造によれ
ば、電磁遮蔽扉を閉めたときには、電磁遮蔽扉に設けら
れた電気接続部材と扉用電磁遮蔽パネルに設けられた電
気接続部材とが相互に接触し、両者に設けられた導電性
部材は電気的に一体となる。そのため、うず電流は一体
になった導電性部材を自在に流れ、その電流経路は制限
されない。
【0027】また、本発明の電磁遮蔽貫通構造によれ
ば、導電性部材は貫入体が存在する部位でも連続性を維
持するので、うず電流が自在に流れて高周波を効率よく
遮蔽する。
【0028】また、本発明の電磁遮蔽貫通構造の好まし
い一実施例によれば、貫入体を構成する2つの貫入部分
のいずれかの近傍に強磁性部材を設け、さらに好ましい
実施例ではこの強磁性部材を相互にあるいは電磁遮蔽パ
ネルの強磁性部材に磁気的に接合してあるので、貫通孔
を通ろうとする磁力線は、貫入体付近の強磁性部材に集
中し、次いで電磁遮蔽パネルの強磁性部材を通り、貫通
孔をそのまま通り抜けて部屋に侵入する磁力線は極めて
少なくなる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の電磁遮蔽体の実施例につい
て、添付図面を参照して説明する。
【0030】なお、本明細書においては、”電磁遮蔽”
なる用語は、電磁誘導作用を利用した高周波成分の遮蔽
を意味するものではなく、高周波から低周波にわたる広
い周波数のうち少なくともいずれかの周波数領域に対す
る遮蔽を意味するものとする。
【0031】図1は、本実施例の電磁遮蔽体を断面図で
示したものである。
【0032】本実施例の電磁遮蔽体は、互いに透磁率が
異なる第1および第2の強磁性部材を組み合わせて構成
してある。
【0033】第2の強磁性部材2は、第1の強磁性部材
1の両側に所定の間隔をおいてほぼ平行に配置してあ
る。
【0034】強磁性部材1は、ニッケルを主成分とした
高透磁率合金、たとえば、パーマロイ、スーパーマロ
イ、スーパーパーマロイ、ミューメタル、あるいは、ア
モルファス、けい素鋼板等で構成するのがよい。
【0035】強磁性部材2は例えば鉄、電解鉄箔あるい
は電解銅箔等を用いるのが好ましい。
【0036】本実施例の電磁遮蔽体は、さらに、第1の
強磁性部材1及び第2の強磁性部材2にほぼ平行に配置
された導電性部材3を備える。
【0037】導電性部材3は、導電率の高い材料がよ
く、例えば電解銅箔で構成するのが好ましい。
【0038】本実施例の電磁遮蔽体をさまざまな周波数
を含む電磁波が存在する場所に配置した場合、高周波は
主として導電性部材3によって遮蔽され、低周波は主と
して第1の強磁性部材1および第2の強磁性部材2によ
って遮蔽される。
【0039】すなわち、高周波の電磁波は、導電性部材
3にうず電流を発生させ、このうず電流で引き起こされ
た磁束によって遮蔽される。
【0040】また、低周波の磁力線はまず第2の強磁性
部材2を通る。第2の強磁性部材2は、比透磁率は小さ
いが飽和磁化が大きいため、磁界が強い場合でも、磁気
飽和することなくある程度の磁力線を通すことができ
る。
【0041】第2の強磁性部材2を漏洩した磁力線は、
次いで、第1の強磁性部材1を通る。第1の強磁性部材
位置では磁界の強さは小さくなっているため、磁気飽和
しにくくなっているとともに、第1の強磁性部材1は透
磁率を大きくしてある。
【0042】そのため、第2の強磁性部材2を漏洩した
磁力線は、ほとんどが第1の強磁性部材1を通るように
なる。
【0043】かくして、本実施例の電磁遮蔽体は、さま
ざまな周波数を含んだ電磁波を効率よく遮蔽することが
できる。
【0044】また、第2の強磁性部材2を第1の強磁性
部材1の両側に配置してあるので、第1の強磁性部材1
には直接荷重がかかることはない。
【0045】したがって、強磁性部材1に応力が加わっ
て比透磁率が低下することはなく、第1の強磁性部材1
の高い比透磁率を長期的に維持することができる。
【0046】また、従来ではパーマロイ等の強磁性部材
だけで所定の磁気遮蔽率を達成したのに比べ、本実施例
では、物性の異なる2種類の強磁性部材を組み合わせて
同じ磁気遮蔽率を達成するようにしたので、従来に比べ
て低コストで電磁遮蔽体を製造することができる。
【0047】本実施例の電磁遮蔽体では、第1の強磁性
部材1の両側に導電性部材3および第2の強磁性部材2
を配置したが、応力が加わるおそれが少ない場合には、
導電性部材3および強磁性部材2を一方だけに配置して
もよい。
【0048】この場合には、第2の強磁性部材2を磁場
発生源が存在する側に向けて配置すればよい。
【0049】本発明の電磁遮蔽体は、主として電磁遮蔽
室に適用されるものであるが、これに限定されるもので
はなく、電磁遮蔽が必要なさまざまな領域に適用するこ
とができる。
【0050】次に、本発明の電磁遮蔽パネルの実施例に
ついて説明する。
【0051】図2は、本実施例の電磁遮蔽パネルを示し
たものである。
【0052】なお、図1の電磁遮蔽体と実質的に同一の
部品については同一の符号を付してその説明を省略す
る。
【0053】本実施例の電磁遮蔽パネルは、導電性部材
3の縁部に沿って導電性部材3と電気的に一体に形成さ
れた電気接続部材11、12をさらに備える。
【0054】電気接続部材11、12は、電磁遮蔽パネ
ルを隣接させた場合に、隣接する電磁遮蔽パネルの電気
接続部材12、11にそれぞれ接触するようになってい
る。
【0055】また、本実施例の電磁遮蔽パネルは、強磁
性部材1、2の縁部および電気接続部材11、12を、
電気絶縁体でありかつ非磁性体であるFRP等で構成し
たスペーサー13a,13bおよび14a,14bを介
して相互に接合してあり、スペーサー13a,13b、
14a,14bは、電磁遮蔽パネルを隣接させた場合
に、隣接する電磁遮蔽パネルのスペーサー14a,14
b、13a,13bにそれぞれ嵌合して、隣接する電磁
遮蔽パネルの強磁性部材1、2を相互に磁気的に接合す
るようになっている。
【0056】本実施例の電磁遮蔽パネルを電磁遮蔽室の
床、壁等に組み立てた場合、各電磁遮蔽パネルの電気接
続部材11、12は、それぞれ隣接するパネルの電気接
続部材12、11に接触し、各パネルの導電性部材3は
電気的に一体となる。
【0057】そのため、うず電流は一体になった導電性
部材3を自在に流れ、その電流経路は制限されない。
【0058】したがって、高周波を効率的に遮蔽するこ
とができる。
【0059】また、各電磁遮蔽パネルの強磁性部材1、
2は、それぞれ隣接するパネルの強磁性部材1、2に接
合され、磁気的に一体となる。
【0060】そのため、磁力線は各パネルにわたって自
在に通り、低周波を効率的に遮蔽することができる。
【0061】その他、強磁性部材1、2あるいは導電性
部材3を設けたことによる効果は、図1の電磁遮蔽体で
説明したのでここでは説明を省略する。
【0062】本実施例では、スペーサーをFRPで構成
したが、電気絶縁性かつ非磁性の材料であればよく、例
えば木材を使用して構成してもよい。
【0063】また、図2には示さなかったが、強磁性部
材2の裏側に木板、FRP板等を貼付して強磁性部材2
を補強するようにしてもよい。
【0064】次に、本発明の電磁遮蔽出入口構造の実施
例について説明する。
【0065】図3は、本実施例の電磁遮蔽出入口構造を
示したものである。
【0066】なお、図1の電磁遮蔽体あるいは図2の電
磁遮蔽パネルと実質的に同一の部品については同一の符
号を付してその説明を省略する。
【0067】図3(a) は、電磁遮蔽室の壁を立面図で示
したものであり、図3(b) は図3(a) のA−A線に沿う
断面を示したものである。
【0068】本実施例の電磁遮蔽出入口構造は、扉用電
磁遮蔽パネル21と電磁遮蔽扉22とを備える。
【0069】扉用電磁遮蔽パネル21は、図3(b) でわ
かるように、出入口用の所定の開口23aを設けた強磁
性部材24とこの開口23aに対応した別の開口23b
を有しかつ強磁性部材24にほぼ平行に配置された導電
性部材25と導電性部材25の開口側の縁部に沿って配
置されかつ導電性部材25と電気的に一体に形成された
電気接続部材26とを有する。
【0070】一方、電磁遮蔽扉22は、強磁性部材24
の開口23aの開口面積よりも部材面積が大きな強磁性
部材27とこの強磁性部材27にほぼ平行に配置された
導電性部材28とこの導電性部材28の縁部に沿って配
置されかつこの導電性部材28と電気的に一体に形成さ
れた電気接続部材29とを有する。
【0071】強磁性部材24、27は、強磁性部材1と
同様の材料で形成してある。
【0072】また、導電性部材28は、導電性部材3と
同様の材料で形成してあり、FRP等の板材30を介し
て強磁性部材27に取り付けてあるとともに、FRP等
の押さえ材31で固定してある。
【0073】また、電磁遮蔽扉22は、たとえば底部に
車輪を設けることにより、扉用電磁遮蔽パネル21内を
パネル面に平行に往復移動可能に構成してあるととも
に、扉用電磁遮蔽パネル21の電気接続部材26および
電磁遮蔽扉22の電気接続部材29は、電磁遮蔽扉22
が扉用電磁遮蔽パネル21の開口23aを塞ぐ所定の位
置において互いに接触するように位置決めしてある。
【0074】かかる構成により、電磁遮蔽扉22を閉め
ると、図3(b) で言えば、電磁遮蔽扉22の右側に配置
された電気接続部材29と、対応する位置に配置された
扉用電磁遮蔽パネル21の電気接続部材26とが接触す
ると同時に、電磁遮蔽扉22の左側に配置された1対の
電気接続部材29と扉用電磁遮蔽パネル21の電気接続
部材26とが接触する。
【0075】かくして、扉用電磁遮蔽パネル21の導電
性部材25と電磁遮蔽扉22の導電性部材28とが電気
的に一体となり高周波を効率よく遮蔽することができ
る。
【0076】また、電磁遮蔽扉22を閉じたとき、電磁
遮蔽扉22の強磁性部材27と扉用電磁遮蔽パネル21
の強磁性部材24とはわずかに隙間があいているが、強
磁性部材27の幅に比べて非常に小さいので、ほとんど
の磁力線は、開口23aを貫通することなく強磁性部材
24、27を通る。
【0077】かくして、漏れ磁場を低減して低周波を効
率よく遮蔽することができる。
【0078】本実施例では、強磁性部材1と同様の材料
で形成した強磁性部材24、27を用いてそれぞれ扉用
電磁遮蔽パネル、電磁遮蔽扉を構成したが、図1あるい
は図2のように、強磁性部材2と同様の材料で形成した
強磁性部材を、さらに、強磁性部材24、27にほぼ平
行に配置する構造としてもよい。
【0079】次に、本発明の電磁遮蔽貫通構造を図4の
電磁遮蔽室に適用した実施例について説明する。
【0080】図4に示した電磁遮蔽室41の室内42に
は、被検者が横たわる寝台43と、SQUIDセンサー
を収容したデュワー44とが配置してあり、これらを電
磁遮蔽パネル45で取り囲んである。
【0081】デュワー44は、ガントリー46に取り付
けられ、このガントリー46は、支持脚47で支持され
ている。
【0082】また、寝台43は支持脚48で支持されて
いる。
【0083】本実施例の電磁遮蔽貫通構造は、電磁遮蔽
パネル45と、この電磁遮蔽パネル45を貫通するガン
トリー46、支持脚48等の貫入体49との間の構造で
あり、図5(a) にその詳細を示す。
【0084】図5(a) では、上方が室内側、下方が室外
側である。
【0085】なお、本図では、電磁遮蔽パネル45を壁
要素あるいは床要素のいずれとみてもよい。
【0086】図5(a) でわかるように、電磁遮蔽パネル
45は、導電性部材51と所定の貫通孔52を有する強
磁性部材53とを互いにほぼ平行に配置してある。
【0087】導電性部材51は、導電性部材3と実質的
に同一の材料であり、強磁性部材53は、強磁性部材1
と実質的に同一の材料である。
【0088】貫入体49は、貫通孔52を貫通する2つ
の貫入部分54aおよび54bからなり、2つの貫入部
分54aおよび54bは、導電性部材51をはさんで相
互に接合してある。
【0089】これらの貫入部分54aおよび54bは、
反磁性体、非磁性体で構成するのがよいが、アルミニウ
ム等の弱常磁性材で構成してもよい。
【0090】貫入部分54bの周囲には、強磁性部材1
と同様の材料でスリーブ状に形成した強磁性部材55を
配置してあり、周面には、強磁性部材1と同様の材料で
形成した強磁性部材56を設けてあるとともに、貫入部
分54bの内部には、強磁性部材1と同様の材料で形成
した強磁性部材57を設けてある。
【0091】さらに、スリーブ状の強磁性部材55は、
強磁性部材53に磁気的に接合してあるとともに、強磁
性部材58を介して強磁性部材56に接合してある。
【0092】これらの強磁性部材53、55、56、5
7は、貫入部分54a,54b内に発生した応力を受け
ないように配置するのがよい。
【0093】上述の構成によれば、導電性部材51は、
貫入体49が存在する部位でも連続性を維持するので、
うず電流が自在に流れて高周波を効率よく遮蔽する。
【0094】また、貫入部分54bの近傍に強磁性部材
55、56、57を設け、強磁性部材55を強磁性部材
53に接合するとともに、強磁性部材55、56を強磁
性部材58を介して相互に接合したので、貫通孔52付
近に存在する磁力線は、強磁性部材55、56にいった
ん集中し、これらの強磁性部材55、56を経て強磁性
部材53に入りやすくなる。
【0095】また、貫入部分54bの中心付近を通る磁
力線は、強磁性部材57を経て強磁性部材53に入りや
すくなる。
【0096】かくして、貫通孔52をそのまま通り抜け
て部屋に侵入する磁力線は非常に少なくなり、低周波を
効率よく遮蔽することができる。
【0097】図5(b) は、図5(a) の変形例であり、実
質的に同一の部品については同一の符号を付してその説
明を省略し、図5(a) と異なる部分について説明する。
【0098】すなわち、図5(b) の電磁遮蔽貫通構造
は、貫入部分54aの周囲、周面および内部にもそれぞ
れ強磁性部材61、62、63を設け、強磁性部材61
は強磁性部材53に接合し、強磁性部材61、62は強
磁性部材64を介して相互に接合してある。
【0099】かかる構成により、貫通孔52をそのまま
通り抜けて部屋に侵入する磁力線は極めて少なくなり、
低周波を効率よく遮蔽することができる。
【0100】図6は、図5の別の変形例であり、図5
(a) あるいは(b) の部品と実質的に同一の部品について
は同一の符号を付してその説明を省略し、図5(a) ある
いは(b) と異なる部分について説明する。
【0101】すなわち、図6に示す電磁遮蔽貫通構造の
電磁遮蔽パネルは、図2の電磁遮蔽パネルと同様、強磁
性部材1と同様の材料で形成された強磁性部材53と、
強磁性部材2と同様の材料で形成された強磁性部材71
とを備え、それらの強磁性部材の間に導電性部材3と同
様の材料で形成された2つの導電性部材51を配置して
ある。
【0102】2つの貫入部分54aおよび54bは、接
合部材72を介して各導電性部材51をはさんで相互に
接合してある。
【0103】本変形例では、比透磁率が大きい強磁性部
材と、飽和磁化が大きい強磁性部材とを組み合わせて使
用したので、図2を参照して説明したと同様、低周波で
の遮蔽効率を向上させることができる。
【0104】図7は、図5のさらに別の変形例であり、
図5あるいは図6の部品と実質的に同一の部品について
は同一の符号を付してその説明を省略し、図5あるいは
図6と異なる部分について説明する。
【0105】本変形例の電磁遮蔽貫通構造は、特に、貫
入部分54bの径あるいは幅が高さに比べて大きい場合
についての適用例であり、貫入部分54b内に、強磁性
部材1と同様の材料で形成した強磁性部材81を設けて
ある。
【0106】かかる構成により、貫入部分54b内を通
る磁力線が多い場合でも、強磁性部材81に入った磁力
線は、強磁性部材58を介して強磁性部材53に入りや
すくなる。
【0107】以上説明した電磁遮蔽パネル、電磁遮蔽出
入口構造および電磁遮蔽貫通構造は主として電磁遮蔽室
に適用されるものであるが、磁場発生源が外部にある場
合はもちろん、MRI装置等の磁場発生源が内部にある
場合にも適用することができる。
【0108】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の電磁遮蔽体
は、互いに透磁率が異なる第1および第2の強磁性部材
を組み合わせて構成したことにより、磁気飽和および応
力による問題を回避しかつ高周波の遮蔽効果を低減させ
ることなく低周波の遮蔽性能を改善することができる。
【0109】また、本発明の電磁遮蔽パネルは、強磁性
部材と、前記強磁性部材にほぼ平行に配置された導電性
部材と、前記導電性部材の縁部に沿って前記導電性部材
と電気的に一体に形成された電気接続部材とを備えたこ
とにより、導電性部材は隣接するパネルの導電性部材と
電気的に一体となり、うず電流は個々のパネル内に制限
されることなく、自由に流れることが可能となり、高周
波を効率よく遮蔽することができる。
【0110】また、本発明の電磁遮蔽扉は、強磁性部材
と、前記強磁性部材にほぼ平行に配置された導電性部材
と、前記導電性部材の縁部に沿って前記導電性部材と電
気的に一体に形成された電気接続部材とを備えたことに
より、導電性部材は、扉用電磁遮蔽パネルの導電性部材
と電気的に一体となり、高周波を効率よく遮蔽すること
ができる。
【0111】また、本発明の電磁遮蔽出入口構造は、所
定の開口を設けた強磁性部材と前記開口に対応した別の
開口を有しかつ前記強磁性部材にほぼ平行に配置された
導電性部材と前記導電性部材の前記開口側の縁部に沿っ
て配置されかつ前記導電性部材と電気的に一体に形成さ
れた電気接続部材とを有する扉用電磁遮蔽パネルと、前
記強磁性部材の前記開口の開口面積よりも部材面積が大
きな強磁性部材とこの強磁性部材にほぼ平行に配置され
た導電性部材とこの導電性部材の縁部に沿って配置され
かつこの導電性部材と電気的に一体に形成された電気接
続部材とを有する電磁遮蔽扉とを備え、前記電磁遮蔽扉
は、前記扉用電磁遮蔽パネル内をパネル面に平行に往復
移動可能に構成してあるとともに、前記扉用電磁遮蔽パ
ネルの電気接続部材および前記電磁遮蔽扉の電気接続部
材は、前記電磁遮蔽扉が前記扉用電磁遮蔽パネルの前記
開口を塞ぐ所定の位置において互いに接触するように位
置決めされたことにより、電磁遮蔽扉を閉めたときに
は、電磁遮蔽扉に設けられた電気接続部材と扉用電磁遮
蔽パネルに設けられた電気接続部材とが相互に接触し、
両者に設けられた導電性部材は電気的に一体となり、高
周波を効率よく遮蔽することができる。
【0112】また、本発明の電磁遮蔽貫通構造は、導電
性部材と所定の貫通孔を有する強磁性部材とを互いにほ
ぼ平行に配置した電磁遮蔽パネルと、前記貫通孔を貫通
する2つの貫入部分からなる貫入体とを備え、前記2つ
の貫入部分は、前記導電性部材をはさんで相互に接合さ
れたことにより、導電性部材は貫入体が存在する部位で
も連続性を維持し、高周波を効率よく遮蔽する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電磁遮蔽体の一実施例を示す断面図。
【図2】本発明の電磁遮蔽パネルの一実施例を示す断面
図。
【図3】(a) は本発明の電磁遮蔽出入口構造を適用した
電磁遮蔽室の壁の立面図、(b)は(a) のA−A線に沿う
水平断面図。
【図4】本発明の電磁遮蔽貫通構造を適用した電磁遮蔽
室の鉛直断面図。
【図5】(a) は本発明の電磁遮蔽貫通構造の一実施例を
示す断面図、(b) は(a) の変形例を示す断面図。
【図6】同じく図5(a) の変形例を示す断面図。
【図7】同じく図5(a) の変形例を示す鉛直断面図。
【符号の説明】
1 強磁性部材 2 強磁性部材 3 導電性部材 11、12 電気接続部材 21 扉用電磁遮蔽パネル 22 電磁遮蔽扉 23 開口 24 強磁性部材 25 導電性部材 26 電気接続部材 27 強磁性部材 28 導電性部材 29 電気接続部材 45 電磁遮蔽パネル 49 貫入体 51 導電性部材 52 貫通部 53 強磁性部材 54 貫入部分 55、56、57、58、61、62、63、64、7
1 強磁性部材 72 接合部材 81 強磁性部材

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに透磁率が異なる第1および第2の
    強磁性部材を組み合わせて構成したことを特徴とする電
    磁遮蔽体。
  2. 【請求項2】 前記第2の強磁性部材は、前記第1の強
    磁性部材の両側に所定の間隔をおいてほぼ平行に配置し
    てある請求項1記載の電磁遮蔽体。
  3. 【請求項3】 前記第1の強磁性部材及び前記第2の強
    磁性部材にほぼ平行に配置された導電性部材をさらに備
    えた請求項1記載の電磁遮蔽体。
  4. 【請求項4】 前記第1の強磁性部材はニッケルを主成
    分とする高透磁率合金で構成し、前記第2の強磁性部材
    は鉄で構成した請求項1記載の電磁遮蔽体。
  5. 【請求項5】 強磁性部材と、前記強磁性部材にほぼ平
    行に配置された導電性部材と、前記導電性部材の縁部に
    沿って前記導電性部材と電気的に一体に形成された電気
    接続部材とを備えたことを特徴とする電磁遮蔽パネル。
  6. 【請求項6】 前記強磁性部材の縁部および前記電気接
    続部材を絶縁体で構成したスペーサーを介して相互に接
    合した請求項5記載の電磁遮蔽パネル。
  7. 【請求項7】 前記強磁性部材は、第1の強磁性部材
    と、前記第1の強磁性部材とほぼ平行にかつ両側に配置
    され透磁率が前記第1の強磁性部材よりも小さな第2の
    強磁性部材とを備え、前記導電性部材は、前記第1の強
    磁性部材と前記第2の強磁性部材の間に配置された請求
    項5記載の電磁遮蔽パネル。
  8. 【請求項8】 強磁性部材と、前記強磁性部材にほぼ平
    行に配置された導電性部材と、前記導電性部材の縁部に
    沿って前記導電性部材と電気的に一体に形成された電気
    接続部材とを有する少なくとも2以上の電磁遮蔽パネル
    を備え、前記電磁遮蔽パネルのうち所定の電磁遮蔽パネ
    ルに設けられた電気接続部材は、隣接する他の電磁遮蔽
    パネルに設けられた電気接続部材と接触するように位置
    決めされたことを特徴とする電磁遮蔽パネル構造。
  9. 【請求項9】 強磁性部材と、前記強磁性部材にほぼ平
    行に配置された導電性部材と、前記導電性部材の縁部に
    沿って前記導電性部材と電気的に一体に形成された電気
    接続部材とを備えたことを特徴とする電磁遮蔽扉。
  10. 【請求項10】 前記強磁性部材は、第1の強磁性部材
    と、前記第1の強磁性部材とほぼ平行にかつ両側に配置
    され透磁率が前記第1の強磁性部材よりも小さな第2の
    強磁性部材とを備え、前記導電性部材は、前記第1の強
    磁性部材と前記第2の強磁性部材の間に配置された請求
    項9記載の電磁遮蔽扉。
  11. 【請求項11】 所定の開口を設けた強磁性部材と前記
    開口に対応した別の開口を有しかつ前記強磁性部材にほ
    ぼ平行に配置された導電性部材と前記導電性部材の前記
    開口側の縁部に沿って配置されかつ前記導電性部材と電
    気的に一体に形成された電気接続部材とを有する扉用電
    磁遮蔽パネルと、前記強磁性部材の前記開口の開口面積
    よりも部材面積が大きな強磁性部材とこの強磁性部材に
    ほぼ平行に配置された導電性部材とこの導電性部材の縁
    部に沿って配置されかつこの導電性部材と電気的に一体
    に形成された電気接続部材とを有する電磁遮蔽扉とを備
    え、前記電磁遮蔽扉は、前記扉用電磁遮蔽パネル内をパ
    ネル面に平行に往復移動可能に構成してあるとともに、
    前記扉用電磁遮蔽パネルの電気接続部材および前記電磁
    遮蔽扉の電気接続部材は、前記電磁遮蔽扉が前記扉用電
    磁遮蔽パネルの前記開口を塞ぐ所定の位置において互い
    に接触するように位置決めされたことを特徴とする電磁
    遮蔽出入口構造。
  12. 【請求項12】 導電性部材と所定の貫通孔を有する強
    磁性部材とを互いにほぼ平行に配置した電磁遮蔽パネル
    と、前記貫通孔を貫通する2つの貫入部分からなる貫入
    体とを備え、前記2つの貫入部分は、前記導電性部材を
    はさんで相互に接合されたことを特徴とする電磁遮蔽貫
    通構造。
  13. 【請求項13】 前記導電性部材は、互いにほぼ平行に
    配置された2つの前記強磁性部材の間に配置された請求
    項12記載の電磁遮蔽貫通構造。
  14. 【請求項14】 前記強磁性部材は、第1の強磁性部材
    と、前記第1の強磁性部材とほぼ平行にかつ両側に配置
    され透磁率が前記第1の強磁性部材よりも小さな第2の
    強磁性部材とを備え、前記導電性部材は、前記第1の強
    磁性部材と前記第2の強磁性部材の間であってかつ前記
    第1の強磁性部材の両側にそれぞれ配置され、前記2つ
    の貫入部分は、接合部材を介して前記各導電性部材をは
    さんで相互に接合された請求項12記載の電磁遮蔽貫通
    構造。
  15. 【請求項15】 前記2つの貫入部分の少なくともいず
    れかの近傍に強磁性部材を設けた請求項12記載の電磁
    遮蔽貫通構造。
  16. 【請求項16】 前記2つの貫入部分の少なくともいず
    れかの周囲に強磁性部材を設けた請求項15記載の電磁
    遮蔽構造。
  17. 【請求項17】 前記2つの貫入部分の少なくともいず
    れかの周面に強磁性部材を設けた請求項15記載の電磁
    遮蔽構造。
  18. 【請求項18】 前記2つの貫入部分の少なくともいず
    れかの内部に強磁性部材を設けた請求項15記載の電磁
    遮蔽構造。
  19. 【請求項19】 前記強磁性部材は、前記電磁遮蔽パネ
    ルの強磁性部材にあるいは相互に磁気的に接合された請
    求項15記載の電磁遮蔽構造。
  20. 【請求項20】 前記貫入体を反磁性、非磁性あるいは
    常磁性材料で構成した請求項12記載の電磁遮蔽貫通構
    造。
  21. 【請求項21】 請求項5記載の電磁遮蔽パネル、請求
    項11記載の電磁遮蔽出入口構造および請求項12記載
    の電磁遮蔽貫通構造のうち、少なくともいずれかを備え
    た磁気遮蔽室。
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