JPH0635004A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JPH0635004A
JPH0635004A JP21550292A JP21550292A JPH0635004A JP H0635004 A JPH0635004 A JP H0635004A JP 21550292 A JP21550292 A JP 21550292A JP 21550292 A JP21550292 A JP 21550292A JP H0635004 A JPH0635004 A JP H0635004A
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film
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JP21550292A
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Fumiaki Abe
文明 阿部
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アクティブマトリクス型液晶表示装置におけ
る補助容量の占有面積削減化と容量値の維持を両立させ
るとともに、画素トランジスタのゲート耐圧を維持す
る。 【構成】 アクティブマトリクス型液晶表示装置は、液
晶画素を規定する画素電極8と、この画素電極8に接続
された画素トランジスタ3と、液晶画素の電荷を保持す
る為の補助容量4とを備えている。画素トランジスタ3
のゲート絶縁膜35と補助容量4の誘電体膜42が、と
もに絶縁薄膜(421,422,423)を2層以上積
層して構成された同一構造の複合膜からなる。補助容量
部の複合膜の少なくとも1層421が画素トランジスタ
部の複合膜の1層より薄くなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアクティブマトリクス型
の液晶表示装置に関する。より詳しくは、液晶画素の電
位保持に用いられる補助容量の誘電体膜構造に関する。
【0002】
【従来の技術】まず最初に本発明の背景技術を明らかに
する為に、図13を参照してアクティブマトリクス型液
晶表示装置の一般的な構成を簡潔に説明する。マトリク
ス状に交差する走査線101と信号線102の各交点に
液晶画素103及び画素トランジスタ104が形成され
ている。又、液晶画素103と並列に補助容量Csが接
続されている。画素トランジスタ104のゲート電極は
走査線101に接続され、ドレイン電極は信号線102
に接続され、ソース電極は液晶画素103及び補助容量
Csの一端に各々接続されている。なお、液晶画素10
3及び補助容量Csの他端は対向電極に接続されてい
る。又、走査線101は垂直走査回路105に接続され
ており、信号線102は水平駆動回路106に接続され
ている。垂直走査回路105は走査線101を介して各
画素トランジスタ104のゲート電極に線順次でゲート
パルスを印加し選択動作を行なう。水平駆動回路106
は信号線102及び選択された画素トランジスタ104
を介して画像信号を各液晶画素103に書き込む。書き
込まれた画像信号は次のサンプリング駆動が行なわれる
まで保持される。
【0003】各液晶画素103に書き込まれた画像信号
を保持する為に補助容量Csが液晶画素103に対して
並列的に接続されている。液晶画素への画像信号書き込
みが終了した時点における画素電位をVs、時間t経過
後の画素電位をV、液晶画素103の容量をCL、画素
トランジスタ104のオフ抵抗をRとすると、画素電位
の経時変化量V/Vsは以下の数式1により与えられ
る。
【数1】 数式1から明らかな様に、補助容量Csの容量値を大き
くする程液晶画素の信号電位保持率を向上させる事がで
きる。
【0004】図14は従来のアクティブマトリクス型液
晶表示装置の断面構造を示し、例えば特開昭62−10
619号公報に開示されている。石英基板201の表面
にポリシリコン薄膜等からなる半導体層202がパタニ
ング形成されている。この半導体層202を利用して薄
膜型の画素トランジスタ203及び補助容量204が形
成されている。この上に第一層間絶縁層205を介して
配線層206がパタニング形成されている。さらに第二
層間絶縁層207を介して画素電極208がパタニング
形成されている。石英基板201と対向基板(図示せ
ず)の間に液晶層209が封入され、個々の画素電極2
08と対向基板に形成された対向電極との間に液晶画素
が構成される。
【0005】画素トランジスタ203は、半導体層20
2の所定の領域に不純物を注入した後、ゲート絶縁膜2
10を介してゲート電極211を重ねて構成される。一
方補助容量204は半導体層202の一部分を第一電極
212とし、誘電体膜213を介して第二電極214を
重ねて構成される。
【0006】上述した従来例においては、ゲート絶縁膜
210と誘電体膜213は同一工程により等しい構成及
び等しい膜厚で形成されている。図示の例では、ゲート
絶縁膜210は3層構造の複合膜からなり、シリコン酸
化膜/シリコン窒化膜/シリコン酸化膜の構造となって
いる。この3層構造は特に電気絶縁性に優れており、画
素トランジスタ211の絶縁耐圧を改善でき静電破壊等
を有効に防止できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】画素トランジスタの電
気特性を維持する為にゲート絶縁膜は所定の膜厚を有す
る。従来においてはこのゲート絶縁膜をそのまま同一の
膜厚で補助容量の誘電体膜に利用していた。ここで、真
空の誘電率をε0、誘電体の被誘電率をk、補助容量の
占有面積をS、誘電体層の厚みをdとすると、補助容量
Csは以下の数式2で表わされる。
【数2】
【0008】前述の数式1から明らかな様に、補助容量
値は大きい程画素電位保持率が向上する。この場合、上
記の数式2から明らかな様に、占有面積Sを大きくし誘
電体層の厚みdを小さくする事により補助容量値Csが
大きくなる。しかしながら、図14に示す従来構造にお
いては誘電体膜の厚みをゲート絶縁膜の厚みと等しく形
成すると、補助容量Csの増加手段は占有面積Sを大き
くする事に限られる。しかしながら、補助容量Csの占
有面積を増大すると画素開口率の低下をもたらすので、
液晶表示装置の高精細化や画像品位の改善に相反し解決
すべき課題となっている。特に、画素の微細化を進めた
場合、所定の開口率を維持する為に補助容量の占有面積
を縮小する必要がある。従来の構造では、補助容量を微
細化した場合必然的にその容量値が低下し所望の画素電
位保持率を維持できない。この様に、従来の構造では、
画素の微細化と画素電位保持率の維持を両立させる事が
できないという課題があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した従来の技術の課
題に鑑み、本発明は占有面積によらず補助容量の単位面
積当たりの容量値を大きくし微細化にも適合可能な誘電
体膜構造を提供する事を目的とする。又、ゲート絶縁膜
の絶縁耐圧性等に影響を及ぼす事なく、同一材料で構成
された誘電体膜のみを改善して補助容量の大容量化を図
る事を目的とする。かかる目的を達成する為に以下の手
段を講じた。即ち、本発明にかかる液晶表示装置は、画
素トランジスタのゲート絶縁膜と補助容量の誘電体膜が
絶縁薄膜を2層以上積層して構成された同一構造の複合
膜からなるとともに、補助容量部の複合膜の少なくとも
1層が画素トランジスタ部の複合膜の1層より薄い事を
特徴とする。
【0010】
【作用】本発明によれば、ゲート絶縁膜に比べて誘電体
膜が薄くなっており、従来に比し単位面積当たりの補助
容量値を高くできる。従って、画素の微細化を進める上
で補助容量の占有面積を縮小しても画素電位保持率の維
持に十分な容量値を得る事ができる。ゲート絶縁膜と誘
電体膜は、ともに電気絶縁性に優れた酸化膜/窒化膜/
酸化膜3層構造の複合膜からなり、画素トランジスタの
ゲート絶縁耐圧性を犠牲にする惧れがない。特に、複合
膜の積層構造を変える事なく、少なくとも1層の膜厚の
みを画素トランジスタ部に比べ補助容量部において小さ
くしているので製造プロセス上の負担もそれ程増大する
惧れがない。
【0011】
【実施例】以下図面を参照して本発明の好適な実施例を
詳細に説明する。図1は本発明にかかるアクティブマト
リクス型液晶表示装置の一実施例を示す模式的な断面図
である。石英基板1の表面には半導体層2が島状にパタ
ニング形成されている。この半導体層2はポリシリコン
薄膜あるいはアモルファスシリコン薄膜からなる。この
半導体層2には画素トランジスタ3及び補助容量4が半
導体プロセスにより集積形成されている。これらの素子
はPSG等からなる第一層間絶縁層5により被覆されて
おり、その上に金属等からなる配線層6が成膜されてい
る。さらに第二層間絶縁層7を介してITO等からなる
画素電極8がパタニング形成されている。かかる積層構
造を搭載した石英基板1は所定の間隙を介して対向基板
(図示せず)に接着されており、間隙内に液晶層9を充
填封入してアクティブマトリクス型液晶表示装置が構成
される。個々の画素電極8と対向基板に形成された対向
電極(図示せず)との間に挟持された液晶層9により液
晶画素が構成できる。
【0012】本実施例では、画素トランジスタ3はNチ
ャネル型の薄膜トランジスタ(TFT)からなり、半導
体層2の所定の領域にn型の不純物が高濃度で注入され
たソース領域31及びドレイン領域32を有する。ソー
ス領域31には第一層間絶縁層5に形成されたコンタク
トホールを介して金属配線層6が接続されている。又、
ドレイン領域32には第一層間絶縁層5及び第二層間絶
縁層7に形成されたコンタクトホールを介して画素電極
8が電気的に接続されている。ドレイン領域32とソー
ス領域31の間にはn型の不純物が低濃度に注入された
LDD領域33を介してp型のチャネル領域34が形成
されている。チャネル領域34の直上にはゲート絶縁膜
35を介して所定の形状にパタニングされたポリシリコ
ン等からなるゲート電極36が設けられている。本実施
例ではゲート絶縁膜35は3層構造を有する複合膜から
なる。
【0013】補助容量4は半導体層2の延長部分からな
る第一電極41を備えている。この第一電極41の上に
は誘電体膜42を介してポリシリコン等からなる第二電
極43がパタニング形成されている。この第二電極43
はゲート電極36と同一材料からなり同一工程で加工で
きる。又、誘電体膜42もゲート絶縁膜35と同一の3
層構造複合膜からなる。この複合膜の第一層421、第
二層422及び第三層423は補助容量部及び画素トラ
ンジスタ部の両者に渡って共通の材料から構成されてい
る。但し、補助容量部の複合膜の少なくとも1層が、画
素トランジスタ部の複合膜の1層より薄くなっている。
図示の例では、第一層421の膜厚が削られている一
方、第二層422及び第三層423の膜厚は画素トラン
ジスタ部と補助容量部で同一となっている。
【0014】図2は特に複合膜の部分のみを拡大して示
した模式図である。即ち、画素トランジスタ部のゲート
絶縁膜35及び補助容量部の誘電体膜42が示されてい
る。3層構造複合膜の第一層421は熱酸化SiO2
から構成されており、第二層422は低圧化学気相成長
法により成膜されたシリコン窒化膜(LP−Si3 4
膜)からなり、第三層423は熱酸化SiO2 膜からな
る。本発明においては、複合膜を構成する少なくとも1
層の膜厚が画素トランジスタ部に比べて補助容量部で小
さくなる様に設定されている。即ち、D1<d1、D2
<d2又はD3<d3の関係を満たせば良い。この様に
すれば、誘電体膜42の総厚d1+d2+d3は、ゲー
ト絶縁膜35の総厚D1+D2+D3に比べて小さくな
り、前述した数式2から明らかな様に単位面積当たりの
補助容量値を従来に比し高くする事ができる。一方、ゲ
ート絶縁膜35の総厚は必要なゲート絶縁耐圧を維持す
るのに十分な寸法を維持できる。
【0015】図3は複合誘電体膜の第一層目の厚みd1
と補助容量値Csとの関係を示すグラフである。なお、
このグラフを測定するに当たって、第二層目の膜厚d2
は25nmに設定し第三層目の膜厚d3は5nmに設定して
いる。このグラフから明らかな様に、膜厚d1を小さく
する程単位面積当たりの補助容量値が増加する。
【0016】図4は補助容量の占有面積Sと容量値Cs
の関係を示すグラフであり、前述した数式2により計算
した結果である。なお数式2を計算するに当たって、d
1の値を20nmとし、d2の値を25nmとしd3の値を
5nmとしている。又、複合膜の第一層目及び第三層目を
構成する熱酸化SiO2 膜の被誘電率kを3.9に設定
し、複合膜の第二層目を構成するLP−Si3 4 膜の
被誘電率kを8.0に設定している。又、比較の為従来
品のデータもグラフ化してある。この従来品の誘電体膜
の厚みは、d1が60nm、d2が25nm、d3が5nmで
ある。即ち、第一層目のみが発明品の20nmに比べ3倍
厚くなっている。図4のグラフから明らかな様に、同一
占有面積Sでは発明品のCsが従来品のCsに比べて顕
著に大きくなっている。補助容量の占有面積Sを変えず
に容量値Csを増加できるので、画素電位保持能力を改
善でき、画質品位の向上が図れる。図4のグラフから明
らかな様に、同一の補助容量値Csを得る為に発明品の
占有面積は従来品の占有面積に比べて顕著に小さくて済
む。補助容量値Csを減少させずに占有面積Sを縮小で
きるので画素開口率が良くなりコントラストが改善され
る。あるいは、画素開口率を低下させずに画素ピッチを
縮小できる為高精細な画像表示が可能となる。これらの
利点は、何れもゲート絶縁膜の耐圧を犠牲にする事なく
得られるものである。
【0017】図5は発明品と従来品を比較して前述した
数式1に基き画素電位保持率の経時変化を示したもので
ある。発明品は誘電体膜を薄くした結果110fFの補助
容量値Csを有し、従来品はゲート絶縁膜と同一の膜厚
の誘電体膜を用いているので補助容量値Csは50fF程
度である。なお、数式1を計算するに当たって、液晶容
量値CLは15fFに設定し画素トランジスタのオフ抵抗
Rは5×1012Ωに設定してある。図5のグラフから明
らかな様に、発明品は従来品に比べ画素電位保持能力が
大幅に改善されている。
【0018】図6は本発明にかかる液晶表示装置の他の
実施例を示す模式図である。基本的に図1に示した実施
例と同一の構造を有するので、理解を容易にする為対応
する部分には対応する参照番号を付してある。異なる点
は、ゲート絶縁膜35及び誘電体膜42がともに2層構
造の複合膜から構成されている事である。この複合膜は
第一層421がシリコン酸化膜からなり、第二層422
がシリコン窒化膜からなる。本実施例では第一層421
の膜厚が補助容量部において画素トランジスタ部に比べ
薄くなっている。
【0019】図7は本発明にかかる液晶表示装置のさら
に他の実施例を示す。図6に示す実施例と基本的に同一
の構造を有しており、対応する部分には対応する参照番
号を付して理解を容易にしている。図6に示す実施例と
異なる点は、複合膜の第二層422が補助容量部におい
て画素トランジスタ部に比べ薄くなっている事である。
【0020】図8は本発明にかかる液晶表示装置のさら
に別の実施例を示す。図6に示した実施例と基本的に同
一の構造を有しており、対応する部分には対応する参照
番号を付して理解を容易にしている。異なる点は、第一
層421のみならず第二層422も補助容量部において
画素トランジスタ部に比べ薄くなっている事である。
【0021】最後に図9ないし図12を参照して本発明
にかかる液晶表示装置の製造方法を説明する。先ず図9
はゲート絶縁膜及び誘電体膜の形成処理までを示す。工
程Aにおいて、石英基板51の表面に低圧化学気相成長
法(LP−CVD)により半導体層52となるポリシリ
コンを成膜し、適当な大きさの結晶粒に成長させる。そ
の上に画素トランジスタ及び補助容量が形成される領域
を被覆する様にパタニングされたフォトレジスト53を
成膜する。次に工程Bにおいて、フォトレジスト53を
マスクとして半導体層52を選択的にエッチングし島状
にパタニングする。次に工程Cにおいてフォトレジスト
を除去した後ポリシリコンからなる半導体層52の表面
を例えば厚みが60nmになるまで熱酸化し、SiO2
りなる第一の絶縁膜54を形成する。続いてp型の不純
物Bを低濃度でイオン注入しチャネル形成領域を設け
る。続いて工程Dにおいて、画素トランジスタの形成さ
れるべき領域を被覆するとともに補助容量が形成される
べき領域を露出する様にフォトレジスト55をパタニン
グ形成する。このフォトレジスト55をマスクとして、
n型の不純物例えばAsを補助容量の形成されるべき領
域に高濃度でイオン注入し補助容量の第一電極56を形
成する。
【0022】次に図10を参照して誘電体膜の薄化処理
を説明する。先ず工程Eにおいてフォトレジスト55を
そのまま利用し、第一の絶縁膜54を例えば約20nm残
す様にエッチングし、第一電極56の上に薄化された誘
電体膜57を形成する。このエッチングは例えばフッ酸
等のエッチャントを利用して行ない処理時間を制御する
事により所望のハーフエッチングを実現する。次に工程
Fにおいて、フォトレジストを除去した後LP−CVD
によりSi3 4 膜58を例えば30nmの膜厚で成膜す
る。続いて必要に応じ工程Gにおいて、Si3 4 膜5
8の表面を酸化処理しSiO2 膜59を形成する。工程
HにおいてSiO2 膜59の表面にLP−CVDを用い
てポリシリコン等からなる第二半導体層60を成膜す
る。さらに燐シリケートガラス(PSG)を被着して燐
を拡散させ第二半導体層60を低抵抗化する。この後P
SGは除去される。
【0023】次に図11を参照して画素トランジスタ及
び補助容量の形成処理を説明する。先ず、工程Iにおい
て、フォトレジスト61を用い第二半導体層をパタニン
グしてゲート電極62及び補助容量の第二電極63を形
成する。次に工程Jにおいて、ゲート電極62をマスク
としセルフアライメントで第一の半導体層52にn型不
純物Pを低濃度イオン注入しLDD領域を形成する。次
に工程Kにおいて、ゲート電極62及び第二電極63の
表面及び側部を被覆する様にフォトレジスト64をパタ
ニング形成する。このフォトレジスト64をマスクとし
て、Si3 4膜58及びその上のSiO2 膜59のみ
を選択的にエッチング除去する。最後に工程Lにおい
て、一旦フォトレジスト64を除去した後、別のフォト
レジスト65をゲート電極62の周りに形成し所定の幅
で、n型の低濃度不純物領域が形成されていた第一半導
体層52を被覆する。この後、n型不純物例えばAsを
高濃度でイオン注入し画素トランジスタのドレイン領域
67及びソース領域66を形成する。高濃度イオン注入
の施されなかった部分がLDD領域68となりその間に
p型のチャネル領域69が残される。
【0024】最後に図12を参照して金属配線層並びに
画素電極形成処理を説明する。工程Mにおいて、燐シリ
ケートガラス等により第一層間絶縁層70を形成する。
次に画素トランジスタ71のソース領域66に連通する
様にコンタクトホールを開口する。続いて第一層間絶縁
層70の上に1%程度のSiを含有したアルミニウム等
からなる金属配線層72を形成し所定の配線パタニング
を行なう。さらに工程Nにおいて、第二層間絶縁層73
を堆積した後、画素トランジスタ71のドレイン領域6
7に連通する様にコンタクトホールを開口する。ITO
等からなる透明導電膜を成膜し所定のパタニングを行な
って画素電極74を形成する。
【0025】なおこの後図示しないが石英基板51と対
向基板を所定のギャップを介して接着し、両基板の間に
液晶層を封入してアクティブマトリクス型液晶表示装置
を完成する。又、図示しなかったが画素トランジスタの
形成と同時に、周辺の垂直走査回路及び水平駆動回路も
第一半導体層に集積形成される。
【0026】
【発明の効果】以上に説明した様に、本発明によれば、
液晶画素と、この液晶画素に接続された画素トランジス
タと、前記液晶画素の電荷を保持する為の補助容量を備
えた液晶表示装置において、画素トランジスタのゲート
絶縁膜と補助容量の誘電体膜が絶縁薄膜を2層以上積層
して構成された同一構造の複合膜からなるとともに、補
助容量部の複合膜の少なくとも1層が画素トランジスタ
部の複合膜の1層より薄い事を特徴としている。かかる
構成により、画素トランジスタのゲート絶縁耐圧を維持
しつつ、補助容量の増加を図る事が可能になるという効
果がある。補助容量の増加により画素電位保持能力が高
くなり画像品位が改善できるという効果がある。さら
に、補助容量を減少させずに占有面積を縮小できるの
で、画素開口率を低下させる事なく高精細な液晶表示が
可能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる液晶表示装置の一実施例を示す
模式的な断面図である。
【図2】ゲート絶縁膜及び誘電体膜を構成する複合膜の
構造を示す模式図である。
【図3】複合誘電体膜を構成する層の膜厚と補助容量値
との関係を示すグラフである。
【図4】補助容量素子の占有面積と容量値との関係を示
すグラフである。
【図5】補助容量値をパラメータとした画素電位保持率
の経時変化を示すグラフである。
【図6】本発明にかかる液晶表示装置の他の実施例を示
す断面図である。
【図7】同じく別の実施例を示す断面図である。
【図8】さらに別の実施例を示す断面図である。
【図9】本発明にかかる液晶表示装置の製造方法を示す
工程図である。
【図10】同じく製造方法を示す工程図である。
【図11】同じく製造方法を示す工程図である。
【図12】同じく製造方法を示す工程図である。
【図13】従来のアクティブマトリクス型液晶表示装置
の一般的な構成を示す模式図である。
【図14】従来の液晶表示装置の構造を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 石英基板 2 半導体層 3 画素トランジスタ 4 補助容量 5 第一層間絶縁層 6 金属配線層 7 第二層間絶縁層 8 画素電極 9 液晶層 31 ソース領域 32 ドレイン領域 34 チャネル領域 35 ゲート絶縁膜 36 ゲート電極 41 第一電極 42 誘電体膜 43 第二電極 421 第一層 422 第二層 423 第三層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶画素と、この液晶画素に接続された
    画素トランジスタと、前記液晶画素の電荷を保持する為
    の補助容量を備えた液晶表示装置において、 前記画素トランジスタのゲート絶縁膜と補助容量の誘電
    体膜が、絶縁薄膜を2層以上積層して構成された同一構
    造の複合膜からなるとともに、前記補助容量部の複合膜
    の少なくとも1層が前記画素トランジスタ部の複合膜の
    1層より薄い事を特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 前記複合膜が酸化膜と窒化膜から構成さ
    れている事を特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 前記誘電体膜を構成する酸化膜が、前記
    ゲート絶縁膜を構成する酸化膜より薄い事を特徴とする
    請求項2記載の液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 前記複合膜が酸化膜/窒化膜/酸化膜の
    3層構造を有する事を特徴とする請求項2記載の液晶表
    示装置。
  5. 【請求項5】 液晶画素と、この液晶画素を駆動する画
    素トランジスタと、前記液晶画素の電荷を保持する為の
    補助容量と、各画素トランジスタのゲート電極にゲート
    パルスを印加し選択動作を行なう垂直走査回路と、選択
    された画素トランジスタを介して画像信号を各液晶画素
    に書き込む水平駆動回路を備えた液晶表示装置におい
    て、 前記画素トランジスタのゲート絶縁膜と補助容量の誘電
    体膜が、絶縁薄膜を2層以上積層して構成された同一構
    造の複合膜からなるとともに、前記補助容量部の複合膜
    の少なくとも1層が前記画素トランジスタ部の複合膜の
    1層より薄い事を特徴とする液晶表示装置。
JP21550292A 1992-07-21 1992-07-21 液晶表示装置 Pending JPH0635004A (ja)

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