JPH06349910A - プローブカードの針位置合わせ方法 - Google Patents

プローブカードの針位置合わせ方法

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JPH06349910A
JPH06349910A JP5526094A JP5526094A JPH06349910A JP H06349910 A JPH06349910 A JP H06349910A JP 5526094 A JP5526094 A JP 5526094A JP 5526094 A JP5526094 A JP 5526094A JP H06349910 A JPH06349910 A JP H06349910A
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Masao Yamaguchi
正雄 山口
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プローブカード1の初期針位置合わせを、従
来のような手作業によることなく自動で効率的に行わせ
ることを可能とする。 【構成】 プローブカード1の探針1aのうちの少なく
とも1体の絶対位置座標を認識して装置本体内に記憶さ
せ、ついで各探針1aどうし間の相対位置情報を参照し
て、探針1aの針立中心の位置を算出しその絶対位置座
標を求め、これをカード取付穴4の穴中心の絶対位置座
標と比較して、針位置の誤差を算出するものであって、
プローブカード1の取付構造に累積的に生じている最終
的な取付誤差を、各々の個別的な誤差を順次認識するこ
となく、ほぼ瞬間的に、しかも自動で認識するように構
成したもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プローブカードの針位
置合わせ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】装置本体のカード取付台に対して交換可
能に装着されるプローブカードを用いて、各種被測定物
の電気的特性を検査するようにしたプローブ測定は、従
来から種々の製造工程で採用されている。このプローブ
測定は、被測定物例えば半導体ウエハ上にマトリックス
状に成形された半導体チップの各電極に対して、プロー
ブカードの探針すなわちプローブ針を電気的に接触さ
せ、半導体チップを所定の測定装置内の回路と導通させ
て行われる。
【0003】このようなプローブ測定を行うにあたって
は、図6に示されているように、まずプローブカード1
を保持するリングインサート等からなるカード保持体2
が、プローバ装置本体のヘッドプレート3に設けられた
カード取付穴4内に装着される。そして測定の開始前
に、プローブカード1のプローブ針1aの位置と、図示
を省略した被測定物の針接触部の位置とが相互に位置合
わせされ、測定動作の初期設定が行われるようになって
いる。
【0004】この針位置合わせは、以下述べるような累
積的な取付誤差のために必要とされる。すなわち、まず
図7にも示されているように、上記カード取付穴4の穴
中心CL1 に対して、カード保持体2のリング中心CL2
装着時に僅かにずれてしまう。さらにこのカード保持体
2のリング中心CL2 に対して、プローブカード1のカー
ド中心CL3 が、元々ずれて取り付けられている。加えて
図8にも示されているように、プローブカード1にプロ
ーブ針1aを針立てする場合に、上記プローブカード1
のカード中心CL3 に対して針立中心CL4 がずれてしまっ
ている。このような各取付誤差は、図9にも示されてい
るように、X方向及びY方向にそれぞれ累積的に生じ
る。そのため従来から、以下のような針位置と電極との
位置合わせ操作が実行されている。
【0005】針位置合わせを行う場合には、最終的にプ
ローブカード1の針立中心CL4 を、カード取付穴4の穴
中心CL1 に位置合わせすればよいこととなるが、プロー
ブカード1の針立中心CL4 は、直接的に見ることができ
ず、その絶対位置座標も直ちに認識することはできな
い。従って、従来から行われている具体的な位置合わせ
の方法としては、例えば、プローブカードの針と被測定
物とを実際に目視しながら徐々に位置合わせを行った
り、テレビカメラ等を用いてプローブ針及び電極を上下
に見てそれぞれの絶対位置座標を認識しながら行った
り、電極に針跡を付ける工程を何度か繰り返して行い、
正確な接触を得るように位置合わせすること等の方法が
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところがこのようなオ
ペレーターの目視等により行うようにした従来の針位置
合わせ方法では、操作が手作業となるために効率的なプ
ローブ測定を行うことができず、特に、複数種類のプロ
ーブカードを順次交換して測定を行う場合には多大な時
間を要する。また、いわゆる垂直針を備えたプローブカ
ード等のように、針接触部分を視覚的に遮蔽するプロー
ブカードを用いる場合には、上述した位置合わせのため
の目視が不可能となってしまい、針位置合わせそのもの
を行うことができない場合もある。
【0007】そこで本発明は、プローブカードの針位置
と被測定物の針接触部の位置との位置合わせを、自動で
効率的に行わせることができるようにしたプローブカー
ドの針位置合わせ方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明にかかる第1の手段は、プローブカードを保持す
るカード保持体を、装置本体のカード取付穴に装着し、
上記プローブカードに針立された複数体の探針の針立中
心と、前記カード取付穴の穴中心との位置誤差を求め、
被測定物と探針との位置合わせを行うようにしたプロー
ブカードの針位置合わせ方法において、上記カード取付
穴の穴中心の絶対位置座標を、予め装置本体内に記憶さ
せておく予備位置合わせ工程と、前記プローブカードの
探針のうちの少なくとも1体の絶対位置座標を認識して
装置本体内に記憶させる位置合わせ第1工程と、各探針
どうし間の相対位置情報を参照して、探針の針立中心を
相対位置座標として算出する位置合わせ第2工程と、前
記位置合わせ第1工程で得た探針の絶対位置座標に基づ
いて、上記位置合わせ第2工程で得た探針の針立中心の
相対位置座標を、絶対位置座標で算出する位置合わせ第
3工程と、この位置合わせ第3工程で得た探針の針立中
心の絶対位置座標を、前記予備位置合わせ工程で記憶さ
れているカード取付穴の穴中心の絶対位置座標と比較
し、両者の位置誤差を算出する位置合わせ第4工程と、
を備えた構成を有している。
【0009】また本発明にかかる第2の手段は、プロー
ブカードを保持するインサートリングを、プローバ装置
本体のヘッドプレートに設けられたカード取付穴に装着
し、上記プローブカードに針立された複数体のプローブ
針の針立エリアの中心と、前記カード取付穴の穴中心と
の位置誤差を求め、被測定物とプローブ針との位置合わ
せを行うようにしたプローブカードの針位置合わせ方法
において、上記カード取付穴の穴中心の絶対位置座標
を、予め装置本体内に記憶させておく予備位置合わせ工
程と、前記プローブカードのプローブ針のうちの少なく
とも1体の絶対位置座標を認識してプローバ装置本体内
に記憶させる位置合わせ第1工程と、各プローブ針どう
し間の相対位置情報を参照して、プローブ針の針立中心
を相対位置座標として算出する位置合わせ第2工程と、
前記位置合わせ第1工程で得たプローブ針の絶対位置座
標に基づいて、上記位置合わせ第2工程で得たプローブ
針の針立中心の相対位置座標を、絶対位置座標で算出す
る位置合わせ第3工程と、この位置合わせ第3工程で得
たプローブ針の針立中心の絶対位置座標を、前記予備位
置合わせ工程で記憶されているカード取付穴の穴中心の
絶対位置座標と比較し、両者の位置誤差を算出する位置
合わせ第4工程と、を備えた構成を有している。
【0010】さらに本発明にかかる第3の手段は、プロ
ーブカードを保持するカード保持体を、装置本体のカー
ド取付穴に装着し、上記プローブカードに針立された複
数体のプローブ針の針立中心と、前記カード取付穴の穴
中心との位置誤差を求め、被測定物とプローブ針との位
置合わせを行うようにしたプローブカードの針位置合わ
せ方法において、上記プローブカードと合同な形状を有
する疑似カードをカード取付穴に装着した後、当該疑似
カードのカード中心の絶対位置座標を認識し、その絶対
位置座標を、位置合わせ前に予め装置本体内に記憶させ
ておく予備位置合わせ工程と、前記プローブカードのプ
ローブ針のうちの少なくとも1体の絶対位置座標を認識
し、その絶対位置座標を装置本体内に記憶させる位置合
わせ第1工程と、各プローブ針どうし間の相対位置情報
を参照して、プローブ針の針立中心を相対位置座標とし
て算出する位置合わせ第2工程と、前記位置合わせ第1
工程で得たプローブ針の絶対位置座標に基づいて、上記
位置合わせ第2工程で得たプローブ針の針立中心の相対
位置座標を、絶対位置座標で算出する位置合わせ第3工
程と、この位置合わせ第3工程で得たプローブ針の針立
中心の絶対位置座標を、前記予備位置合わせ工程で記憶
されている疑似カードのカード中心の絶対位置座標と比
較し、両者の位置誤差を算出する位置合わせ第4工程
と、を備えた構成を有している。
【0011】さらにまた本発明にかかる第4の手段は、
上記第1又は2又は3の手段の構成において、プローブ
カードの各プローブ針どうし間の相対位置情報を、被測
定物の設計情報から得て、装置本体内に記憶させる予備
位置合わせ工程を有する構成になされている。
【0012】一方、本発明にかかる第5の手段は、上記
第1又は2又は3の手段の構成において、互いに異なる
針立配置になされた複数種類のプローブカードの各カー
ド保持体を、装置本体のカード取付穴に対して交換して
装着する毎に、位置合わせ第1工程から位置合わせ第4
工程を繰り返し実行するようにした構成になされてい
る。
【0013】また本発明にかかる第6の手段は、上記第
1又は2又は3の手段の構成において、位置合わせ第1
工程を、回転位置θ合わせが行われた後のプローブ針の
少なくとも1体についての絶対位置座標を認識して実行
するようにした構成になされている。
【0014】さらに本発明にかかる第7の手段は、上記
第1又は2又は3の手段の構成において、複数個の被測
定物を、同時に検査するプローブカードを用いるもので
あって、複数個の被測定物のうちの1体について位置合
わせ第1工程から位置合わせ第4工程を実行するように
した構成になされている。
【0015】さらにまた本発明にかかる第8の手段は、
上記第1又は2又は3の手段の構成において、プローブ
カードの針接触部分が、機外からの観察方向において視
覚的に遮蔽されているプローブカードを用いた構成にな
されている。
【0016】一方、本発明にかかる第9の手段は、上記
第8の手段の構成において、プローブカードの針が、被
測定物の針接触部と略垂直となるように延在し、プロー
ブカードの針接触部分が、機外からの観察方向において
視覚的に遮蔽されているプローブカードを用いる構成を
有している。
【0017】
【作用】このような構成を有する各手段においては、プ
ローブカードの取付構造に累積的に生じている最終的な
取付誤差が、各々の個別的な誤差を順次認識することな
く、ほぼ瞬間的に、しかも自動で認識され、針位置合わ
せが極めて効率的に行われるようになっている。
【0018】また特に第7及び第8の手段においては、
プローブカードの針接触部分が目視不可能なプローブカ
ードを用いる場合であっても、針位置合わせが自動的に
行われる。
【0019】さらに第9の手段においては、複数個の被
測定物を、同時に検査するプローブカードを用いる場合
であっても、1つの被測定物を基準として針位置合わせ
が一層効率的に行われるようになっている。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。まず本発明を実施する装置例として、ウエ
ハプローバの概要を図1に基づいて説明する。なお従来
技術の欄で図6ないし図8により述べた構成物には、同
一の符号を付している。
【0021】図1に示されているように、ウエハプロー
バの構成を大別すると、検査部Aとローダ部Bとから構
成されており、ローダ部Bは、ウエハプローバの筐体C
の図示右側に配置されているとともに、前記検査部A
は、上記筐体Cの図示左側に配置されている。上記ロー
ダ部Bは、被測定物としてのウエハ5を複数枚収納した
カセット5aから1枚づつ取り出して位置合わせし、上
記検査部Aまで搬送する機構を有しているとともに、検
査部Aは、上記ローダ部Bから受け渡されたウエハ5を
プロービングするための各機構を有している。検査部A
で検査された後のウエハ5は、検査部Aから再びローダ
部Bに戻され、図示を省略した空のカセット内に収納さ
れるように構成されている。
【0022】上記ローダ部Bは、複数枚のウエハ5を移
動方向と同方向に多段構成に収納するカセット5aが設
置される設置部6と、このカセット5aからウエハ5を
取り出すエレベータ機構7を備えた取出アーム8と、こ
の取出アーム8により取り出されたウエハ5を前記検査
部Aの載置台9に受け渡す回転ロボット機構11と、を
有している。すなわち上記カセット5a内のウエハ5
は、取出アーム8によりカセット5a内から取り出さ
れ、プリアライメント(粗位置合わせ)位置まで移動さ
れる。プリアライメントが施されたウエハ5は、上記回
転ロボット機構11に受け渡され、当該回転ロボット機
構11の回転搬送によって正反対に位置する載置台9上
に移送される。
【0023】一方、前記検査部Aの載置台9は、ウエハ
プローバの基台12上に対して、水平X−Y方向及び鉛
直Z方向にそれぞれ往復移動自在に設けられているとと
もに、上記Z軸周りの回転θ方向に回転移動自在に設け
られており、図示を省略した駆動制御機構によって上記
X,Y,Z,θの各方向に駆動される構成になされてい
る。この載置台9の移動位置は、装置本体のヘッドプレ
ート3の下面側に設置された設けられたテレビカメラ1
3を通して常時監視されており、これによりウエハ5の
位置が、ウエハプローバ内の所定の基準点に対する絶対
位置座標として認識されるように構成されている。
【0024】また上記載置台9の被測定物載置面(図示
上面)には、多数の吸着口(図示省略)が開口されてお
り、上述したローダ部Bから受け渡された被測定物とし
てのウエハ5を負圧により吸引し固定しながら、X,Y
の各軸方向及びθ回転方向にアライメント(密位置合わ
せ)を行うように当該載置台9が駆動制御される構成に
なされている。このアライメントが施された載置台9
は、検査中心まで移動される。このとき上記載置台9の
側部には、テレビカメラ14が取り付けられており、こ
のテレビカメラ14を通して、以下に述べるプローブカ
ード1におけるプローブ針1aの位置が、絶対位置座標
で認識されるように構成されている。
【0025】一方、上記構成を有する載置台9の直上位
置には、例えば円盤形状を有するプローブカード1が、
カード保持体としてのリングインサート2を介して交換
可能に装着されている。上記リングインサート2は、装
置本体のヘッドプレート3に設けられたカード取付穴4
内に装着されている。上記プローブカード1には、前記
載置台9上のウエハ5の図示しない電極パッド(針接触
部)に電気的に接触するプローブ針1aが、複数本にわ
たって針立てされている。本実施例におけるプローブ針
1aには、いわゆる垂直針が用いられており、当該プロ
ーブ針1aの各先端部分が、前記載置台9上のウエハ5
に対して、ほぼ鉛直方向に接触するように構成されてい
る。このような垂直針構成を有するプローブカード1に
おいては、プローブ針1aが貫通している中央部分が、
ブロック体1bによって覆われており、したがってプロ
ーブ針1aの針端部分すなわちウエハ5との接触部分
は、機外からの観察方向である図示上下方向において、
上記ブロック体1bにより視覚的に遮蔽されている。
【0026】そしてこのプローブカード1の取付構造に
おいては、前述した図6、図7、図8及び図9に示され
ているように、カード取付穴4の穴中心CL1 に対してリ
ングインサート2のリング中心CL2 が装着時に僅かにず
れており、さらにこのリングインサート2のリング中心
CL2 に対して、プローブカード1のカード中心CL3 がや
やずれて取り付けられている。さらにまたプローブカー
ド1にプローブ針1aを針立てする場合に、上記プロー
ブカード1のカード中心CL3 に対して針立の中心CL4
ずれてしまっており、それらの各取付誤差が累積的に生
じている。
【0028】このようなウエハプローバにおいては、前
記載置台9上にセットされたウエハ5の電極パッドに、
プローブカード1のプローブ針1aが正確に接触するよ
うに、針位置合わせ(ティーチング)をして初期設定が
行われる。この針位置合わせ方法に関する本発明の実施
例を次に説明する。
【0029】まず針位置合わせを行う前の予備工程とし
て、カード取付穴4の穴中心CL1 が、例えば装置本体の
製作時等において予め位置測定され、そのカード取付穴
4の穴中心CL1 の絶対位置座標が、プローバ装置本体の
メモリ内に記憶され、読出認識可能な状態になされる。
【0030】そして位置合わせの第1工程では、プロー
ブカード1のプローブ針1aのうちの1体の位置が、載
置台9側のテレビカメラ14を通して認識され、そのプ
ローブ針1aの絶対位置座標が、装置本体内のメモリに
記憶される。この場合の位置認識をするプローブ針1a
は、少なくとも1体であればよく、1体のプローブ針に
限らず、2体、3体、…のように複数体のプローブ針の
位置を認識するようにしてもよい。
【0031】次に、位置合わせの第2工程では、各プロ
ーブ針1aどうし間の相対位置情報を参照し、プローブ
針1aの針立エリアの中心位置CL4 が、プローブカード
1内の相対位置座標として算出される。このとき上記各
プローブ針1aどうし間の相対位置情報は、図2に示さ
れているような針立設計情報から得る。この針立設計情
報は、ウエハ5の設計情報に基づいて各プローブ針1a
を針立する場合に用いたものであり、各プローブ針1a
の相対位置関係が表されている。そしてこの針立設計情
報は、位置合わせ前の予備工程において、プローバ装置
本体のメモリ内に記憶され、読出認識可能な状態になさ
れる。
【0032】また位置合わせの第3工程では、上記第2
工程で得たプローブ針1aの針立エリア中心位置CL4
相対位置座標が、絶対位置座標で求められる。この演算
は、前述の第1工程で得たプローブ針1aの絶対位置座
標に基づいて行われる。すなわちプローブ針1aのうち
の少なくとも1体の絶対位置座標が判明すれば、他の針
位置の絶対位置座標及び針立エリア中心位置CL4 は、上
記針立設計情報を参照して求められる。このとき針立エ
リア中心位置CL4 の位置を算出するにあたっては、例え
ば図3に示されているように、X方向及びY方向の両端
に配置された一対の針1a,1aの両座標の中央座標を
演算することによって求められる。
【0033】ついで、位置合わせの第4工程では、上記
第3工程で得たプローブ針13の針立エリア中心CL4
絶対位置座標と、カード取付穴16の穴中心CL1 の絶対
位置座標とが比較され、両者の位置誤差が算出される。
このときカード取付穴16の穴中心CL1 の絶対位置座標
は、上述したように予備工程として予めプローバの装置
本体のメモリ内に記憶されている。そしてこれにより、
中心CL1 からCL4 まで累積的に生じている取付誤差が求
められる。
【0034】このように本実施例方法によれば、プロー
ブカード1の取付構造における累積的な最終誤差が、極
めて効率的に認識される。すなわち途中における個別的
な誤差、具体的には中心CL1 とCL2 との誤差、中心CL2
とCL3 との誤差及び中心CL3とCL4 との誤差を順次認識
することなく、最終的な中心CL1 とCL4 との間の取付誤
差が、ほぼ瞬間的に、しかも自動で認識される。
【0035】そして上述のようにプローブカード1のプ
ローブ針1aの各針位置の絶対位置座標が求められれ
ば、その求められた針位置の絶対位置座標に基づいて測
定基準位置のオフセット量が初期設定され、その初期設
定値によりインデックス移動が行われることによって、
以後のプローブ検査動作(プロービング)が実行される
こととなる。
【0036】なおプローブ検査時において、載置台9上
に搭載されたウエハ5のセット位置が各ウエハ毎に異な
ることに対しては、例えば特開平2−224260号公
報に記載されているような自動位置合わせが行われる。
すなわちまずウエハ5に配列されている各半導体チップ
の配列方向が、載置台9の移動方向に合わせられ、その
ときの角度を基準としてウエハ5が回転させられる。こ
れによってプローブ針1aの方向に、半導体チップの電
極配列方向が合わせられる。またこれと同時にウエハ5
上のパターンが検知されて半導体チップの配列方向が自
動的に決定され、予め記憶された基準パターンのうちの
適合するものが検知される。そしてその検出位置から針
合わせの位置までの補正位置座標に沿ってウエハを移動
させることにより、半導体チップの電極とプローブ針1
aの針とが自動的に位置合わせされるようになってい
る。
【0037】また前述した針位置合わせは、装置本体の
カード取付穴4に対してプローブカード1の交換が行わ
れる毎に実行される。すなわち互いに異なる針立配置を
有する複数種類のプローブカード1は、それぞれを保持
しているリングインサート2ごとに交換されるが、その
リングインサート2の交換を行った際には、上述した第
1工程から第4工程の位置合わせが繰り返し実行される
ようになっている。
【0038】一方、上記実施例においては、針位置合わ
せの予備工程で、カード取付穴4の穴中心CL1 の絶対位
置座標が、プローバ装置本体のメモリ内に予め記憶され
ているが、このような記憶・格納の予備工程を行わない
場合には、図4に示されているような疑似カード21が
用いられる。この疑似カード21は、上述したプローブ
カード1と合同な形状を有する、いわゆるダミーカード
を構成するものであって、ガラス等の所定の透明体を上
記プローブカード1と合同な例えば円盤状に形成されて
おり、表面上に刻設された十字状の基準線21a,21
aのクロス点によって中心位置21bが示されている。
【0039】そして針位置合わせの前、すなわちプロー
ブカード1の装着前に、上記疑似カード21がカード取
付穴4内に装着され、その疑似カード21に表記された
中心位置21bの位置が、例えばテレビカメラ14を通
して検出され、その絶対位置座標が装置本体内のメモリ
に記憶・格納される。このような疑似カード21を用い
た場合には、プローブカード1の中心位置CL3 が絶対位
置座標として認識されるため、このプローブカード1の
中心位置CL3 に基づいて、上記実施例と同様な位置合わ
せが可能となる。
【0040】さらに本発明は、図5に示されているよう
な所謂マルチレイアウトの半導体チップ30に対しても
同様に適用することができる。このものは、ウエハ5上
にマトリックス状に成形された半導体チップ30が、複
数個取り配置(マルチレイアウト)されており、これに
対応するようにしてプローブカードの針立てが行われれ
るとによって複数個の半導体チップを同時に検査するよ
うに構成されている。すなわちこの場合のプローブ針の
針配列は、上記複数個取り配置の半導体チップ30の各
電極パッドの配列と一対一の関係となるように対応され
ており、ウエハプローバの制御部には、上記半導体チッ
プ30のチップサイズや、複数個取り配置(マルチレイ
アウト)の個数及び配列マトリックス等、半導体チップ
30に関する各種データが予め格納され蓄えられてい
る。この半導体チップ30に関する各種データは、プロ
ーブ針の針配列に対して一対一の配置関係にそのまま置
き換えられるものである。
【0041】そしてプローブカードを針位置合わせする
にあたっては、上記各データを利用して、複数個の半導
体チップ30のうちの適当な1個30aにおける中心位
置30bと、それに対応するプローブカードの中心位置
を合わせるように操作が行われる。
【0042】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変形可能であるというのはいうまでもない。例え
ば、半導体チップの複数個取り配置(マルチレイアウ
ト)は、本実施例のものに限られることはなく、各種複
数個取りの配置に対しても本発明は同様に適用すること
ができる。さらに本発明は、ウエハプローバの針位置合
わせに限定して適用されるものではなく、プローブカー
ドを用いてプローブ測定を行うようにした他の全ての針
位置合わせ方法に対しても、同様に適用することができ
る。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、プ
ローブカードの初期針位置合わせを、従来のような手作
業にによることなく自動で行わせることができ、プロー
ブ測定の効率化を図ることができる。特に垂直針を備え
たプローブカード等のように、プローブカードの針接触
部分が機外から観察し得ない場合であっても、針位置合
わせを良好に実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するための装置例としてのウエハ
プローバの構造例を表した側面説明図である。
【図2】プローブカードの針立設計情報を表した説明図
である。
【図3】プローブカードの針立状態と針立中心を表した
縦断面説明図である。
【図4】本発明の針位置合わせ方法に用いるダミーカー
ドの構成を表した外観斜視図である。
【図5】ウエハ上にマトリックス状に成形された半導体
チップの複数個取り配置(マルチレイアウト)の一例を
表した平面説明図である。
【図6】プローブカードの取付部分を拡大して表した縦
断面説明図である。
【図7】プローブカードの取付部分を拡大して表した平
面説明図である。
【図8】プローブカードとその針立エリアを表した平面
説明図である。
【図9】プローブカード取付における累積的位置誤差を
X,Yの2方向で表した線図である。
【符号の説明】
1 プローブカード 1a プローブ針(探針) 2 リングインサート(カード保持体) 4 カード取付穴 5 ウエハ(被測定物) 9 載置台 14 テレビカメラ 21 ダミーカード

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プローブカードを保持するカード保持体
    を、装置本体のカード取付穴に装着し、 上記プローブカードに針立された複数体の探針の針立中
    心と、前記カード取付穴の穴中心との位置誤差を求め、 被測定物と探針との位置合わせを行うようにしたプロー
    ブカードの針位置合わせ方法において、 上記カード取付穴の穴中心の絶対位置座標を、予め装置
    本体内に記憶させておく位置合わせ予備工程と、 前記プローブカードの探針のうちの少なくとも1体の絶
    対位置座標を認識して装置本体内に記憶させる位置合わ
    せ第1工程と、 各探針どうし間の相対位置情報を参照して、探針の針立
    中心を相対位置座標として算出する位置合わせ第2工程
    と、 前記位置合わせ第1工程で得た探針の絶対位置座標に基
    づいて、上記位置合わせ第2工程で得た探針の針立中心
    の相対位置座標を、絶対位置座標で算出する位置合わせ
    第3工程と、 この位置合わせ第3工程で得た探針の針立中心の絶対位
    置座標を、前記予備位置合わせ工程で記憶されているカ
    ード取付穴の穴中心の絶対位置座標と比較し、両者の位
    置誤差を算出する位置合わせ第4工程と、を備えている
    ことを特徴とするプローブカードの針位置合わせ方法。
  2. 【請求項2】 プローブカードを保持するインサートリ
    ングを、プローバ装置本体のヘッドプレートに設けられ
    たカード取付穴に装着し、 上記プローブカードに針立された複数体のプローブ針の
    針立エリアの中心と、前記カード取付穴の穴中心との位
    置誤差を求め、 被測定物とプローブ針との位置合わせを行うようにした
    プローブカードの針位置合わせ方法において、 上記カード取付穴の穴中心の絶対位置座標を、予め装置
    本体内に記憶させておく予備位置合わせ工程と、 前記プローブカードのプローブ針のうちの少なくとも1
    体の絶対位置座標を認識してプローバ装置本体内に記憶
    させる位置合わせ第1工程と、 各プローブ針どうし間の相対位置情報を参照して、プロ
    ーブ針の針立中心を相対位置座標として算出する位置合
    わせ第2工程と、 前記位置合わせ第1工程で得たプローブ針の絶対位置座
    標に基づいて、上記位置合わせ第2工程で得たプローブ
    針の針立中心の相対位置座標を、絶対位置座標で算出す
    る位置合わせ第3工程と、 この位置合わせ第3工程で得たプローブ針の針立中心の
    絶対位置座標を、前記予備位置合わせ工程で記憶されて
    いるカード取付穴の穴中心の絶対位置座標と比較し、両
    者の位置誤差を算出する位置合わせ第4工程と、 を備えたことを特徴とするプローブカードの針位置合わ
    せ方法。
  3. 【請求項3】 プローブカードを保持するカード保持体
    を、装置本体のカード取付穴に装着し、 上記プローブカードに針立された複数体のプローブ針の
    針立中心と、前記カード取付穴の穴中心との位置誤差を
    求め、 被測定物とプローブ針との位置合わせを行うようにした
    プローブカードの針位置合わせ方法において、 上記プローブカードと合同な形状を有する疑似カードを
    カード取付穴に装着した後、当該疑似カードのカード中
    心の絶対位置座標を認識し、その絶対位置座標を、位置
    合わせ前に予め装置本体内に記憶させておく予備位置合
    わせ工程と、 前記プローブカードのプローブ針のうちの少なくとも1
    体の絶対位置座標を認識し、その絶対位置座標を装置本
    体内に記憶させる位置合わせ第1工程と、 各プローブ針どうし間の相対位置情報を参照して、プロ
    ーブ針の針立中心を相対位置座標として算出する位置合
    わせ第2工程と、 前記位置合わせ第1工程で得たプローブ針の絶対位置座
    標に基づいて、上記位置合わせ第2工程で得たプローブ
    針の針立中心の相対位置座標を、絶対位置座標で算出す
    る位置合わせ第3工程と、 この位置合わせ第3工程で得たプローブ針の針立中心の
    絶対位置座標を、 前記予備位置合わせ工程で記憶されている疑似カードの
    カード中心の絶対位置座標と比較し、両者の位置誤差を
    算出する位置合わせ第4工程と、 を有することを特徴とするプローブカードの針位置合わ
    せ方法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2又は3記載のプローブカ
    ードの針位置合わせ方法において、 プローブカードにおける各プローブ針どうし間の相対位
    置情報を、被測定物の設計情報から得て、装置本体内に
    記憶させる予備位置合わせ工程を有することを特徴とす
    るプローブカードの針位置合わせ方法。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2又は3記載のプローブカ
    ードの針位置合わせ方法において、 互いに異なる針立配置になされた複数種類のプローブカ
    ードの各カード保持体を、装置本体のカード取付穴に対
    して交換して装着する毎に、位置合わせ第1工程から位
    置合わせ第4工程を繰り返し実行するようにしたことを
    特徴とするプローブカードの針位置合わせ方法。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2又は3記載のプローブカ
    ードの針位置合わせ方法において、 位置合わせ第1工程を、回転位置θ合わせが行われた後
    のプローブ針の少なくとも1体についての絶対位置座標
    を認識して実行するようにしたことを特徴とするプロー
    ブカードの針位置合わせ方法。
  7. 【請求項7】 請求項1又は2又は3記載のプローブカ
    ードの針位置合わせ方法において、 複数個の被測定物を、同時に検査するプローブカードを
    用いるものであって、複数個の被測定物のうちの1体に
    ついて位置合わせ第1工程から位置合わせ第4工程を実
    行するようにしたことを特徴とするプローブカードの針
    位置合わせ方法。
  8. 【請求項8】 請求項1又は2又は3記載のプローブカ
    ードの針位置合わせ方法において、 プローブカードの針接触部分が、機外からの観察方向に
    おいて視覚的に遮蔽されているプローブカードを用いる
    ことを特徴とするプローブカードの針位置合わせ方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のプローブカードの針位置
    合わせ方法において、 プローブカードの針が、被測定物の針接触部と略垂直と
    なるように延在し、プローブカードの針接触部分が、機
    外からの観察方向において視覚的に遮蔽されているプロ
    ーブカードを用いることを特徴とするプローブカードの
    針位置合わせ方法。
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