JPH063498Y2 - 通貨自動取引装置 - Google Patents

通貨自動取引装置

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JPH063498Y2
JPH063498Y2 JP1990122694U JP12269490U JPH063498Y2 JP H063498 Y2 JPH063498 Y2 JP H063498Y2 JP 1990122694 U JP1990122694 U JP 1990122694U JP 12269490 U JP12269490 U JP 12269490U JP H063498 Y2 JPH063498 Y2 JP H063498Y2
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稔 広瀬
純一郎 原
弘行 久保寺
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Toshiba Corp
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【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は自動入出金機などの通貨自動取引装置に関す
る。
(従来の技術) 近年、銀行窓口業務の省力化の為に自動入出金機などの
通貨自動取引装置が開発され実用化されている。
従来、この種の装置は入出金機能を備えた入金機構部
と、出金機能を備えた出金機能部とを画別して有してお
り、ほぼ共通の機能を有する部位を各々に備えている。
従つて、従来の装置は、ほぼ共通の機能を有する部位を
各々に備えているため、製造性、保守性などに乏しく、
しかも、大型化するといった問題がある。
そこで、特開昭54-140599号公報及び、特開昭47-41900
号公報に示されるように、入金機構と出金機構とを一部
共通化した通貨自動取引装置が考案された。しかしなが
ら、これらの装置においては券返却口まで銀行券を搬送
してしまうと、人手を介さなければ機械自身はこの集積
された銀行券を自動回収できず、無人化運用に耐えるこ
とができなかった。たとえばお客が機械が券返却口に支
払った銀行券のうちの一部を取り残して帰ってしまうこ
とがあったりすると、機械は取引を続行することができ
ず、いつまでも券返却口のシャッタを開けているか、後
続のお客により銀行券が取去られる虞れがあるためシャ
ッタを閉じて取扱い中止にするしか方法がなかった。
又、ある時間が経ても銀行券が取去られない場合はベル
トを逆方向に走行させて回収箱に自動回収することも可
能であるが、この場合は機械自身の計数の突合せが極め
て困難となるので実際には実施している例はなかった。
この理由は回収箱は重ね取りなど不正取出しをした銀行
券の収納庫であり、当日の締上げ精査を行う時はこの回
収箱内の銀行券を出金庫の残った銀行券と合せ未支払券
としてカウントし、当日最初にセットした銀行券の金額
との差額が支払金額となり、オンラインで交信した元帳
での支払金額との一致をとるため、すでにお客に支払れ
たものとして元帳の更新の済んだ券を一緒にしてしまう
と精査時の狂いが生じるためである。また、このオンラ
イン上の取引成立の場合での回収金額を引算して考える
こともできるが、お客がその一部のみを残して取去って
いることがあり、機械での計数突合の厳密さに欠けるた
め現実的に行っていない。
本考案は、上記事情にもとづきなされたもので、その目
的とするところは、一度券返却口までいった銀行券を取
込収納でき操作ミス、お客の不注意などによって券を取
残した場合などでも取引中止することなく自動復帰が可
能であり、しかも機械自身は厳密な計数突合せを行える
無人運転可能な通貨自動取引装置を提供しようとするも
のである。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) 本考案は、上記課題を解決するために、銀行券を予め収
納しておく出金庫とを有する通貨自動取引装置におい
て、入金用の銀行券を一括して受け入れる受入部と、こ
の受入部の銀行券を順次取込み搬送する取込搬送手段
と、出金取引時に上記出金庫から銀行券を取出して上記
取込搬送手段に供給する出金搬送手段と、上記取込搬送
手段にて搬送される銀行券を判別する銀行券判別手段
と、この銀行券判別手段での判別結果により上記銀行券
を正券と排除券とに区分する区分手段と、この区分手段
により区分された入金取引時の正券を一時集積する一時
集積部と、この一時集積部に集積された入金取引時の正
券を上記入金庫に収納する入金手段と、入金取引の承認
/非承認を選択する選択手段と、入金取引時の排除券、
入金取引時に上記選択手段にて非承認が選択された際の
正券および出金用の銀行券を利用客に放出するために搬
送する返却搬送手段と、この返却搬送手段により搬送さ
れてきた銀行券を受取って一時集積するとともに一時集
積した銀行券を利用客に放出するための放出手段と、こ
の放出手段にて放出した銀行券を利用客が取り忘れた時
にこの銀行券を回収第1の回収する第1の回収庫と、出
金取引時に上記判別手段にて排除券と判定された銀行券
を回収する第2の回収庫と、上記放出手段にて入金時の
排除券が返却されたのち上記承認手段にて入金取引の非
承認が選択された時に上記一時集積部に集積されていた
銀行券を上記返却搬送手段及び放出手段にて放出し、入
金取引の承認が選択された時に上記一時集積部に集積さ
れていた銀行券を上記入金庫に収納するように構成した
ものである。
(作用) 入金時及び出金時に顧客が取忘れた銀行券即ち、顧客の
銀行券を回収して、第1の回収庫に回収するために、装
置を停止させずに次の取引が行え、顧客に対しては後日
取忘れ銀行券を返却する等の対応が容易になる。又、出
金取引時の排除券即ち銀行の銀行券は第1の回収庫とは
別の第2の回収庫に回収するため、後日、通貨自動取引
装置内の銀行券の有高(枚数、金額)を確認する際に
は、銀行側の銀行券と顧客の銀行券とが区分されている
ため、計数上の突合せを厳密に行え、精度の高い装置を
提供できる。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図面を参照しながら説明す
る。図中1は通貨自動取引装置としての自動入出金機の
筐体であり、この筐体1には前扉2と後扉3とが設けら
れている。また、この筐体1の前面側には接客部4が形
成され、これは筐体1の上下方向ほぼ中央部に形成され
た水平操作盤5およびこの水平操作盤5の後端縁に沿っ
て立上る垂直操作盤6を有した形状となっている。そし
て、上記水平操作盤5にはキーボード7、CRTディス
プレイ8および入金口9が、また、垂直操作盤6にはカ
ード挿入口10、通帳挿入口11および出金口12がそ
れぞれ配置されている。
また、筐体1内には上記カード挿入口10から挿入され
たIDカードの情報を読取るとともに取引内容を上記I
Dカードに記録するカード読取記録装置(図示しな
い)、通帳挿入口11から挿入された通帳の磁気ストラ
イブを読取るとともに通帳に取引内容を記録する通帳読
取印字装置(図示しない)、および第2図に示すよう
に、入金口9に投入された銀行券(紙幣)P…の入金処
理を行う入金搬送機構(入金搬送手段)13と出金口1
2に指定された金額の銀行券P…を送出する出金搬送機
構(出金搬送手段)14とを具備してなる入出金機構1
5が収容されている。
上記入出金機構15の上記入金搬送手段13は主に上記
入金口9および後述する受入部16、判別部17、区分
部18、一時集積部19、入出部20を経る構成となっ
ている。また、上記出金搬送機構14は主に後述する出
金部21、判別部17、区分部18、一時集積部19お
よび上記出金口12を経る構成となっている。
また、上記入出金機構15は筐体1内の上下方向ほぼ中
央部に位置する銀行券処理部22と、この銀行券処理部
22の下方に位置する金庫部23とに画別されて構成さ
れている。
上記銀行券処理部22は次のようになっている。すなわ
ち、上記入金口9に対向して受入部16が形成されてい
る。この受入部16の底面は手前側(第2図の状態にて
左側)が傾斜下端上面部には取出機構たとえば取出ロー
ラ24が設けられている。そして、この取出ローラ24
により受入部16内の最端部の銀行券P…を順次下方か
ら取出し第1の搬送路25へ搬入するようになってい
る。
上記第1の搬送路25は上記受入部16下方に前後方向
ほぼ水平に張設された第1の無端搬送ベルト26と、こ
の第1の無端搬送ベルト26の前側上部に第1の搬送路
25の搬入端を形成すべく転接する送りローラ27およ
び上記第1の無端搬送ベルト26の前面および下面に接
するように張設された第2の無端搬送ベルト28との相
互対向面部によって形成されていて、搬送端が第2の搬
送路29の搬入端に対向している。そして、上記受入部
16から取出された銀行券P…を第2の搬送路29へ搬
送するようになっている。
上記第2の搬送路29は搬入端が上記第1の搬送路25
の搬出端と、第3と第4の無端搬送ベルト30,31の
相互対向面部によって形成され上記金庫部23から出金
された銀行券P…を搬送する第3の搬送路32の搬出端
とに対向していて、入金取引時第1の搬送路25から搬
出された銀行券P…を、出金取引時第3の搬送路32か
ら搬出された銀行券P…をそれぞれ搬送するようになっ
ている。また、第2の搬送路29は第3と第5の無端搬
送ベルト30,33の相互対向面部によって形成され、
中途部に銀行券判別部17が、搬出端に区分部18がそ
れぞれ配置されている。上記銀行券判別部17は、たと
えば、銀行券P…の重ね取出しを検知する厚さ検知部3
4、銀行券P…の真偽を判定する磁性検知部35、銀行
券P…の金種および枚数を光学的に検知する図示しない
幅・長さ検知部などから構成されている。上記区分部1
8には区分ゲート36が設けられ、上記判別部17での
判別結果により回動変位して銀行券Pを正券としての銀
行券Pと排除券としての銀行券Pとに区分し、正券とし
ての銀行券Pを銀行券一時集積部19に、排除券としの
銀行券Pを後述する第4の搬送路37に案内するように
なっている。
上記銀行券一時集積部19は上記区分ゲート36によっ
て区分された正券としての銀行券P…を一旦集積するも
の、すなわち、入金取引時には入金用の正券としての銀
行券P…を、出金取引時には出金用の正券としての銀行
券P…を集積するもので、上記区分ゲート36から上記
第3の無端搬送ベルト30によって回転駆動される羽根
車38を介して順次供給される銀行券P…の下端を支承
する受台兼用のゲート39と、このゲート39によって
下端を支承された銀行券P…を傾斜状態に支持する第6
の無端搬送ベルト40と、上記ゲート39と第6の無端
搬送ベルト40とによって支持される銀行券P…の上端
に対向して配置されたゲート41とによって構成されて
いる。上記ゲート41は上記ゲート39の解放時、集積
されている銀行券P…を押下げて第5の搬送路42へ送
るようになっている。上記ゲート39は上記ゲート41
の開放時、集積されている銀行券P…を押上げて第6の
搬送路43へ送るようになっている。上記第6の無端搬
送ベルト40は上記ゲート39,41の開放にもとづい
て走行方向が変わるようになっている。そして、入金用
の銀行券P…は収納指令信号にもとづいて上記第5の搬
送路42へ、あるいは返却指令信号にもとづいて上記第
6の搬送路43へ送られ、出金用の銀行券P…は上記第
6の搬送路43へ送られるようになっている。
上記第5の搬送路42は上記第6と第20の無端搬送ベ
ルト40,44の相互対向面部によって形成され、搬出
端が上記金庫部23に対向し、上記一時集積部19から
搬入した銀行券P…を上記金庫部23へ搬送するように
なっている。
上記第6の搬送路43は第7の無端搬送ベルト45と、
上記第6および第8の無端搬送ベルト40,46とによ
って形成され、搬出端を第7の搬送路47の搬入端に対
向している。
上記第7の搬送路47は上記第8の無端搬送ベルト46
と、これに接する上記第5および第9の無端搬送ベルト
33,48および上記第5および第9の無端搬送ベルト
33,48間に設けられたゲート49とによって形成さ
れ、搬入端に上記第6の搬送路43の搬出端と、上記第
5および第10の無端搬送ベルト33,50によって形
成される上記第4の搬送路37の搬出端とが対向してい
る。そして、第6の搬送路43から搬入される正券とし
ての銀行券P…(返却される入金用の銀行券P…および
出金用の銀行券P…)と第4の搬送路37から搬入され
る排除券としての銀行券P…(入金用と出金用の銀行券
P…)とを搬送するようになっている。上記ゲート49
は上記第4の搬送路37から第7の搬送路47に搬入さ
れた出金用の排除券としての銀行券P…を第7の搬送路
47から振り分けて第1の回収庫51へ送るようになっ
ている。また、上記第7の搬送路47の搬出端には搬出
機構52が対向している。
上記搬出機構52は上記第7の搬送路47の搬出端下方
に所定間隔を存して設けられた第11の無端搬送ベルト
53と、この第11の無端搬送ベルト53に対向して設
けられローラ支持アーム54の回動に伴って第11の無
端搬送ベルト53に接離する第12の無端搬送ベルト5
5とから構成されていて、上記第7の搬送路47から搬
出された銀行券P…を集積し、束状態のまま挾持して出
金口12から半分突出した状態かつ外部から抜取可能に
保持するようになっている。また、この搬出機構52は
必要に応じて、例えば利用客が銀行券P…を出金口12
から抜取り忘れた場合、これが図示しない検知器によっ
て検知されると、出金口12から突出している銀行券P
…を引き込み第2の回収庫56へ搬送するようになって
いる。上記第2の回収庫56は上記第1の回収庫51と
一体的に並設され、本体に対して着脱可能となってい
る。また、上記第2の回収庫56は上記第11の無端搬
送ベルト53の上記出金口12側と反対側の搬出端に導
入口57を対向させ、この導入口57にはシャッタ58
が設けられている。
上記金庫部23は次のようになっている。すなわち、最
上段から順に、入金された銀行券P…を収納する入金部
20としての入金庫59、万円券としての銀行券P…を
予め収納しておく出金部21としての出金庫60、千円
券としての銀行券P…を予め収納しておく出金部21と
しての出金庫61が配置され、これら金庫59,60,
61は支持体62に対して前後方向に挿抜できるように
なっている。すなわち、上記後扉3を介して筐体1の後
側から、前扉2および後述する扉体63を介して筐体1
の前側から選択的に取出・装着できるようになってい
る。なお、最上段には入金庫59の代わりにたとえば五
千円券としての銀行券P…を予め収納しておく図示しな
い出金庫が装着可能となっている。上記入金庫59は上
記第5の搬送路42の搬出端に対向して受入口64が形
成されており、上記第5の搬送路42から搬出された入
金用の銀行券P…を立位状態で受入れるようになってい
る。また、この受入口64に対応して入金庫59内には
押込機構65が配設されており、受入口64から入金庫
59内に受入れられた上記銀行券P…をその面を押し子
66によって押圧することにより、バックアップ体67
の付勢力に抗して収納室68内に押込むようになってい
る。上記出金庫60,61内には立位状態かつ積層状態
に収納された出金用の銀行券P…の最端部のものに接す
る取出機構としての取出ローラ69,69がそれぞれ設
けられ、上記銀行券P…を上記出金庫60,61から取
出口70,70を介して取り出し、上記扉体63内に形
成される第8の搬送路71に送るようになっている。上
記扉体63は上記支持体62の前側下部にヒンジ72を
介して回動自在に枢支されている。また、上記扉体63
内の第8の搬送路71は扉体63の枢支端から自由端に
沿って張設された第13の無端搬送ベルト73と、この
第13の無端搬送ベルト73の上記金庫60,61,6
2側面にそれぞれ一部を接する状態に張設された第1
4、第15、第16の無端搬送ベルト74,75,76
との相互対向面部によって形成されている。上記第14
の無端搬送ベルト74には送りローラ77が転接してい
て、上記最上段に五千円券としての銀行券P…の図示し
ない出金庫を装着した場合において、すなわちこの装置
を出金用のみに使用する場合に、この出金庫から取出さ
れた銀行券P…を上記第8の搬送路71へ送るようにな
っている。また、上記第15の無端搬送ベルト75には
送りローラ78が転接していて、上記万円券としての銀
行券P…の出金庫60から取出された銀行券P…を上記
第8の搬送路71へ送るようになっている。また、上記
第8の搬送路71の上記扉体63の枢支端側すなわち上
記第13と第16の無端搬送ベルト73,76の搬入端
は千円券としての銀行券P…を収納した出金庫61の取
出口70に対向している。また、第8の搬送路71の搬
出端は上記扉体63の閉状態時上記第3の搬送路32の
搬入端に対向し、出金庫60,61(および上記図示し
ない出金庫)から取出された銀行券P…を上記銀行券処
理部22に搬送するようになっている。
なお、79,80,81,82は搬送系などの駆動源と
してのモータ、83は入金口9を開閉する蓋体、84は
出金口12を開閉するシャッタである。
つぎに、上記実施例の動作を説明する。まず、利用客が
操作案内に従って出金しようとした場合、最初にキーボ
ード7のうち科目選択キー(たとえば、預金キー、支払
キー、残高照会キー等)のなかから支払キーを押すとI
Dカード受入状態になり、その旨、CRTディスプレイ
8に表示される。
ついで、利用客がIDカードをカード挿入口10に挿入
すると自動的に取込まれて口座番号が照会され、照会が
完了すると出金受付状態となる。ついで、利用客がキー
ボード7に引出金額、たとえば6万5千円をキーインす
ると、まず出金庫61から千円券としての銀行券P…が
順次取出され、第8、第3の搬送路71,32を介して
第2の搬送路29へ搬入される。第2の搬送路29に搬
入された銀行券P…は銀行券判別部17を通過する際に
厚さ検知、磁性検知、幅・長さ検知が行なわれ、重ね取
出しの有無、銀行券の真偽判別、金種判別、計数を行
い、正しいと判定されると区分ゲート36により第2の
搬送路29から一時集積部19に搬出され、集積され
る。また、取出途中において重ね取出し等が発生し、銀
行券P…が正しいと判定されない場合、その排除券とし
ての銀行券P…は区分ゲート36により第2の搬送路2
9から第4の搬送路37へ送られ、第5の搬送路42に
搬出される。そして、ゲート49により第5の搬送路4
2から振分けられて第1の回収庫51に回収される。次
に、万円券としての銀行券P…が出金庫60から順次取
出され、千円券と同様に判別部17にて判別される。そ
して、正しいと判定された銀行券P…は一時集積部19
に集積された千円券としての銀行券P…の上に集積さ
れ、正しいと判定されなかった銀行券P…は第1の回収
庫51に回収される。
一時集積部19に集積された銀行券P…はゲート41が
開き、ゲート39が移動することにより第6の搬送路4
3に搬入され、第7の搬送路47を介して搬出機構52
に供給される。そして、その銀行券P…は搬出機構52
により出金口12から半分突出した状態に保持され、利
用客に引き抜いてもらう。このようにして、出金取引が
終了する。なお、IDカードは取引内容は記録され、利
用客に返却される。ここで、例えば利用客が銀行券P…
を一部抜き忘れた場合、この銀行券P…は搬出機構52
を介して第2の回収庫56へ回収される。
つぎに、利用客が入金しようとした場合、最初にキーボ
ード7のうち科目選択キーなかから預金キーを押すと通
帳受入状態になり、その旨、CRTディスプレイ8に表
示される。
ついで、利用客が通帳を通帳挿入口11に挿入すると自
動的に取込まれて図示しない通帳・印子装置で通帳の磁
気ストライブが読取られて口座番号が照会され、照会が
完了すると入金受付状態となって入金口9の蓋体83を
開く。ついで、利用客が銀行券束P…を入金口9に一括
投入したのち蓋体83を閉めると図示しない検出器が蓋
体83の閉ったことを検出し取出ローラ24が回転を始
めて銀行券P…は順次第1の搬送路25へ送り込まれ、
第2の搬送路29へ搬送される。第2の搬送路29に搬
入された銀行券P…は銀行券判別部17を通過する際に
厚さ検知、磁性検知、幅・長さ検知が行われ、重ね取込
みの有無、銀行券P…の真偽判別、金種の判別、計数を
行い、重ね取込み、あるいは判別計数できない等の排除
されるべき銀行券P…は区分ゲート36によって第2搬
送路29から第4の搬送路37、第7の搬送路47、搬
出機構52を介して出金取引時同様出金口12から利用
客へ返却される。また、正しく判別された正券としての
銀行券P…は区分ゲート36によって第2の搬送路29
から一時集積部19へ搬出され、集積される。集積され
た銀行券P…は、収納指令信号すなわち利用者がCRT
ディスプレイ8に表示される受入金額を承認すべくキー
ボード7の承認キーを押すことにもとづいてゲート39
が開き、ゲート41が移動することにより第5の搬送路
42を介して受入口64から入金庫59に受入れられ
る。受入口64に受入れられた銀行券P…はついで押込
機構65によって収納室68内に収納されることにな
る。また、一時集積部19に集積された銀行券P…は返
却指令信号すなわち利用者がキーボード7の非承認キー
を押すことにもとづいてゲート41が開き、ゲート39
が移動することにより第6、第7の搬送路43,47、
搬出機構52を介して出金取引時同様出金口12から利
用客へ返却される。このようにして、入金取引が終了す
る。なお、通帳は取引内容が記録され、利用客に返却さ
れる。ここで、出金口12から利用客に返却される入金
用の銀行券P…、すなわち、排除券としての銀行券P…
または返却指令信号にもとづいて返却される正券として
の銀行券P…を利用客が取り忘れた場合、この銀行券P
…は出金取引時同様搬出機構52を介して第2の回収庫
56へ回収される。
このように、判別部17、区分部18、一時集積部19
を入金経路13と出金経路14とにおいて共用したか
ら、ほぼ共通の機能を有する部位を減少できるので、保
守性、製造性等を向上でき、しかも小型化することがで
きる。特に、一時集積部19は製造面等において高度な
技術が要求されるので、そういった部位を入金系路13
と出金系路14とで共用することは保守性、製造性等を
著しく向上できる。
なお、本実施例では、判別部17、区分部18、一時集
積部19を入金系路13と出金系路14とにおいて共用
したが、本考案はこれに限ることなく、たとえば入金系
路13と出金系路14の上記部位以外にほぼ共通の機能
を有する部位を入金系路13と出金系路14とにおいて
共用してもよく、要するに少くとも一時集積部19を共
用すればよいことは勿論である。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案によれば、入金機構と共通
化し、小型化したことにより回収庫を設けるスペース入
金時及び出金時に、顧客が取忘れた銀行券即ち、顧客の
銀行券を回収して、第1の回収庫に回収するため、装置
を停止させずに次の取引が行え、顧客に対しては後日取
忘れ銀行券を返却する等の対応が容易になる。又、出金
取引時の排除券即ち銀行の銀行券は第1の回収庫とは別
の第2の回収庫に回収するため、後日、通貨自動取引装
置内の銀行券の有高(枚数、金額)を確認する際には、
銀行側の銀行券と顧客の銀行券とが区別されているた
め、計数上の突合せを厳密に行え、精度の高い装置を提
供できる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図は装置の
外観図、第2図は入出金機構を示す縦断側面図である。 9…入金口、12…出金口、13…入金搬送手段(入金
搬送機構)、14…出金搬送手段(出金搬送機構)、1
6……受入部、17…判別部、18…区分部、19…一
時集積部、20…入金部、21…出金部、P…銀行券。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−140599(JP,A) 特開 昭47−419001(JP,A) 実公 昭50−29990(JP,Y2)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】入金された銀行券を収納する入金庫と、出
    金用銀行券を予め収納しておく出金庫とを有する通貨自
    動取引装置において、 入金用の銀行券を一括して受け入れる受入部と、 この受入部の銀行券を順次取込み搬送する取込搬送手段
    と、 出金取引時に上記出金庫から銀行券を取出して上記取込
    搬送手段に供給する出金搬送手段と、 上記取込搬送手段にて搬送される銀行券を判別する銀行
    券判別手段と、 この銀行券判別手段での判別結果により上記銀行券を正
    券と排除券とに区分する区分手段と、 この区分手段により区分された入金取引時の正券を一時
    集積する一時集積部と、 この一時集積部に集積された入金取引の正券を上記入金
    庫に収納する入金手段と、 入金取引の承認/非承認を選択する選択手段と、 入金取引時の排除券、入金取引時に上記選択手段にて非
    承認が選択された際の正券および出金用の銀行券を利用
    客に放出するために搬送する返却搬送手段と、 この返却搬送手段により搬送されてきた銀行券を受取っ
    て一時集積するとともに一時集積した銀行券を利用客に
    放出するための放出手段と、 この放出手段にて放出した銀行券を利用客が取り忘れた
    時にこの銀行券を回収する第1の回収庫と、 出金取引時に上記判別手段にて排除券と判定された銀行
    券を回収する第2の回収庫と、 上記放出手段にて入金時の排除券が返却されたのち上記
    承認手段にて入金取引の非承認が選択された時に上記一
    時集積部に集積されていた銀行券を上記返却搬送手段及
    び放出手段にて放出し、入金取引の承認が選択されたと
    きに上記一時集積部に集積されていた銀行券を上記入金
    庫に収納するように構成したことを特徴とする通貨自動
    取引装置。
JP1990122694U 1990-11-22 1990-11-22 通貨自動取引装置 Expired - Lifetime JPH063498Y2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54140599A (en) * 1978-04-24 1979-10-31 Toshiba Corp Automatic money receiver
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