JPH06349687A - アルミ電解コンデンサ用リード線の接合方法及びこれを用いた製造装置 - Google Patents

アルミ電解コンデンサ用リード線の接合方法及びこれを用いた製造装置

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JPH06349687A
JPH06349687A JP30766193A JP30766193A JPH06349687A JP H06349687 A JPH06349687 A JP H06349687A JP 30766193 A JP30766193 A JP 30766193A JP 30766193 A JP30766193 A JP 30766193A JP H06349687 A JPH06349687 A JP H06349687A
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aluminum
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copper
aluminum wire
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Isao Kaneko
功 金子
Toshiaki Yamashita
敏明 山下
Hiroyuki Takeuchi
宏之 竹内
Takahisa Sugimoto
尊央 杉本
Kazuya Kawahara
一也 川原
Hideo Nakajima
秀郎 中島
Motonobu Ueno
元信 上野
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アルミ電解コンデンサのリード線を接合する
際に、リード線の径が細くなると変形不良などを生じ、
安定した品質を確保できないという課題を解決し、作業
性と品質を向上したアルミ電解コンデンサ用リード線の
接合方法及びこれを用いた製造装置を提供することを目
的とする。 【構成】 アルミ線丸棒部1の端面に穴加工軸2を押し
込んで加工穴3を形成し、この加工穴3に沿うようにし
てCp線4を押し込んで後に、酸素と水素およびメチル
アルコールの混合ガスを燃焼させるバーナー5でアルミ
線丸棒部1を形状を保持しつつ加熱昇温して接合する方
法とすることにより、アルミ線丸棒部1の直径1mm以下
の物でも安定した外観形状および接合強度を備えた外部
引出しリード線を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子部品のアルミ電解コ
ンデンサに使用されるアルミ電解コンデンサ用リード線
の接合方法及びこれを用いた製造装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来この種のアルミ電解コンデンサ用リ
ード線の接合方法の一例としては、特公昭58−411
54号公報に開示されたものがある。
【0003】このアルミ電解コンデンサ用外部引出しリ
ード線の接合方法は、図6(a)に示すように酸素と水
素およびメチルアルコールの混合ガスを燃焼させるバー
ナー20で、アルミ線21の丸棒部の形状を保持しつつ
半溶融状態に加熱し、アルミ線21の丸棒部の中心に先
端をクサビ状にした銅下地錫引鉄線(以下、Cp線と呼
ぶ)22を押し込んで接合を行い、同図(b)に示すよ
うな外部引出しリード線を得ていた。
【0004】また、この種のアルミ電解コンデンサ用リ
ード線の製造装置としては図7に示すような構成のアー
ク溶接装置が提案されており、これは図7に示すように
アルミ線21をマイナス極の溶接電極24a及び24b
で保持し、Cp線22をプラス極の導線チャック23で
保持し、この導線チャック23を矢印方向に円弧状に駆
動させることにより図8のようにアルミ線21とCp線
22を接触させた後、僅かに引き離すことによりアーク
25を発生させ、その熱でアルミ線21とCp線22を
溶かし双方を突き合わせて図9のように両者の境界に
銅、アルミ、錫からなる合金部26を形成して接合する
ものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のアルミ電解コンデンサ用リード線の接合方法では、小
形のアルミ電解コンデンサの場合に使用されるアルミ線
21の丸棒部が直径1mm以下となり、このような細い径
の外部引出し用のリード線の接合が極めて困難であり、
バーナー20でアルミ線21の丸棒部の形状を保持しつ
つ半溶融状態に加熱し、アルミ線21の丸棒部の中心に
先端をクサビ状にしたCp線22を押し込む際に、押し
込み不良や図10に示すようなアルミ線21の丸棒部が
変形する異形状不良などを生じる問題があった。
【0006】また、上記のような従来の製造装置では、
図8に示す接合時のアークスパッタ27によって鉄、銅
などの異種金属がアルミ線21へ飛散、付着したり、図
9のように銅、アルミ、錫などの合金から形成される合
金部26が外部に露出する場合があり、電解コンデンサ
の組立時にそれらの微片、微粉が電解コンデンサの電極
を形成するアルミ箔や挿間紙(セパレータ)上に付着し
たり、振動式整送器内で互いに摩擦しあい、発生した微
粉がアルミ線部に付着したりして電解コンデンサの重要
特性である漏れ電流不良や重欠点のショート不良を誘発
するという重大な要因となるものであった。
【0007】また、周知のとおりアルミは酸化皮膜を速
やかに形成する金属であるため、合金接合部の内部に酸
化皮膜が残存、混入して合金接合部に欠陥部分を作り、
充分な溶接強度が得られなかったり強度のバラツキが大
きくなってしまうものであった。
【0008】更に、図7のプラス極の導線チャック23
は円弧運動のため、アルミ線21とCp線22とを一直
線上に中心合わせすることが難しく、図9に示す合金部
26の形状が芯ズレするという外観的な問題もあった。
【0009】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、アルミ線とCp線の接合合金層が外部に露出せず、
芯ズレ等の外観形状不良の無いリード線を自動的に高速
で生産することができるアルミ電解コンデンサ用リード
線の接合方法及びこれを用いた製造装置を提供すること
を目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明のアルミ電解コンデンサ用リード線の接合方法
及びこれを用いた製造装置は、アルミ線を保持して送り
出すと共に所定の長さに切断する第1の供給部と、この
第1の供給部から送り出されるアルミ線を保持するチャ
ックを複数個備えた回転自在なテーブルと、このテーブ
ルの回転経路に設けられ上記チャックに保持されたアル
ミ線に穴を開ける穴加工部と、銅下地錫引鉄線を保持し
て送り出すと共に所定の長さに切断して上記アルミ線に
開けた穴に切断された銅下地錫引鉄線を挿入する第2の
供給部と、この銅下地錫引鉄線が挿入されたアルミ線を
加熱する加熱部と、加熱後に銅下地錫引鉄線が挿入され
たアルミ線を取り出す取り出し部からなる製造装置の構
成とし、アルミ線の端面に穴加工を施し、この穴に沿う
ようにCp線を押し込んだ後に加熱し、銅、アルミ、錫
の合金層を形成してアルミ線とCp線とを接合するとい
うものである。
【0011】さらに、アルミ線の端面に開ける穴をCp
線の線径よりも小さくし、アルミ線の酸化皮膜を削りな
がらCp線を圧入する構成としたものである。
【0012】
【作用】この方法により、アルミ線の丸棒部端面にあら
かじめ穴加工を施しているために、Cp線を押し込む際
にCp線が穴に沿って押し込まれることから押し込み位
置を安定させることができ、このように確実にCp線を
押し込んだ後に加熱することによりCp線の銅および錫
とアルミの拡散合金層を確実に生成することができるば
かりでなく、アルミ線とCp線の接合合金層が外部に露
出せず、アルミ線の直径が1mm以下の物でも安定した外
観形状および接合強度を備えた芯ズレ等の外観形状不良
の無いリード線を自動的に高速で製造することが可能と
なる。
【0013】また、アルミ線に開ける穴をCp線の線径
よりも小さくすることにより、接合合金層に欠陥部分が
なく、溶接強度が強固なものを安定して生産できるアル
ミ電解コンデンサ用リード線の製造装置を得ることがで
きる。
【0014】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の第1の実施例について図面
を参照しながら説明する。
【0015】図1(a)〜(e)は同実施例によるアル
ミ電解コンデンサ用リード線の接合方法を説明する製造
工程図であり、まず同図(a)のようにアルミ線1の丸
棒部の端面に穴加工を施すために穴加工軸2を準備し、
同図(b)のようにアルミ線1の丸棒部の端面に穴加工
軸2を押し込んで加工穴3を形成させ、同図(c),
(d)に示すようにこの加工穴3に沿うようにしてCp
線4を押し込み、次に同図(e)に示すように酸素と水
素およびメチルアルコールの混合ガスを燃焼させるバー
ナー5でアルミ線1の丸棒部の形状を保持しつつ加熱昇
温して接合する。
【0016】なお、上記実施例はアルミ線1の丸棒部の
直径0.8mm、アルミ線1の丸棒部の端面の加工穴の直
径0.42mm、Cp線4の直径0.45mmのものを用
い、混合ガスの流量は10〜12l/min、加熱時間は
0.3秒にて実施した結果、アルミ線1の丸棒部とCp
線4との境界面付近に拡散合金層の生成が確認された。
【0017】ここで、上記実施例では熱源としてガス炎
を用いたが、加熱方法としては上記の他に誘導加熱、電
子ビーム、光ビーム、レーザービーム等でも可能であ
る。
【0018】また、上記実施例はCp線4の代わりに錫
引銅線を用いた外部引出しリード線についても同様に有
効である。
【0019】(実施例2)以下、本発明の第2の実施例
について図面を用いて説明する。
【0020】図2(a)〜(d)は同実施例によるアル
ミ電解コンデンサ用リード線の接合方法を説明する製造
工程図であり、まず、同図(a)のようにアルミ線1の
丸棒部の端面に穴加工を施すために穴加工軸2を準備
し、同図(b)のようにアルミ線1の丸棒部の端面に穴
加工軸2を押し込んで加工穴3を形成する。
【0021】次に、同図(c)に示すように酸素と水素
およびメチルアルコールの混合ガスを燃焼させるバーナ
ー5でアルミ線1の丸棒部の形状を保持しつつ加熱昇温
しながら、加工穴3に沿うようにしてCp線4を押し込
み、引き続き同図(d)に示すようにさらに加熱を続け
ることにより接合する。
【0022】この結果、加熱時間を充分に取ることがで
きるようになり、アルミ線1の丸棒部とCp線4との境
界面付近にさらに安定した拡散合金層の生成を行うこと
が可能となるものである。
【0023】ここで、上記実施例では熱源としてガス炎
を用いたが、加熱方法としては上記の他に誘導加熱、電
子ビーム、光ビーム、レーザービーム等でも可能であ
る。
【0024】また、上記実施例はCp線4の代わりに錫
引銅線を用いた外部引出しリード線についても同様に有
効である。
【0025】(実施例3)以下、本発明の第3の実施例
について図面を参照しながら説明する。
【0026】図3は同実施例によるアルミ電解コンデン
サ用リード線の製造装置の全体構成を示す平面図であ
り、図3において6はアルミ線、7はアルミ線矯正ロー
ラー、8はアルミ線チャック8aとアルミ線カッター8
bが組み込まれた第1の供給部、9は間欠回転するテー
ブルで、9aはこのテーブル9に複数個取り付けられた
チャック、10は穴加工部、11はCp線、12はCp
線矯正ローラー、13はCp線チャック13aとCp線
カッター13bが組み込まれた第2の供給部、14はバ
ーナー、15は取り出しベルト15aが組み込まれた取
り出し部、16は強制取り出し爪、17はリード線であ
る。
【0027】以上のように構成された本実施例のアルミ
電解コンデンサ用リード線の製造装置について、以下そ
の動作を説明する。
【0028】まず、アルミ線6はアルミ線矯正ローラー
7を通り曲がりを矯正され、第1の供給部8に組み込ま
れた前後に移動できるアルミ線チャック8aによって保
持される。アルミ線チャック8aはアルミ線6を保持し
たまま前進し、間欠回転するテーブル9に取り付けられ
たチャック9aへアルミ線6を送り出すと同時にアルミ
線カッター8bがアルミ線チャック8aと共に前進しな
がらアルミ線6を任意の長さに切断する。
【0029】チャック9aがアルミ線6を保持するとア
ルミ線チャック8aはアルミ線6を解放し、アルミ線カ
ッター8bと共に後退する。なお、このときアルミ線6
の一部はチャック9aより突出した状態で保持されてい
る。
【0030】次に、チャック9aに保持されたアルミ線
6は間欠回転するテーブル9の回転に伴い穴加工部10
に送られ、この穴加工部10でアルミ線6の端面のほぼ
中央にCp線11の線径よりも小さな内径の穴を任意の
深さに穴開け加工される。
【0031】次に、穴開け加工されたアルミ線6は、間
欠回転するテーブル9の回転に伴い第2の供給部13に
送られる。ここでCp線11は上記アルミ線6と同様に
Cp線矯正ローラー12を通り曲がりを矯正され、第2
の供給部13に組み込まれた前後に移動できるCp線チ
ャック13aに保持され、このCp線チャック13aは
Cp線11を保持したまま前進し、上記穴加工部10で
穴加工されたアルミ線6の穴に沿うように、アルミ線6
の酸化皮膜を削りながらアルミ線6の内部にCp線11
を押し込む。同時にCp線カッター13bがCp線チャ
ック13aと共に前進しながらCp線11を任意の長さ
に切断する。
【0032】次に、Cp線チャック13aはCp線11
を解放し、Cp線カッター13bと共に後退する。
【0033】次に、Cp線11を押し込まれたアルミ線
6(以下、これをリード線17と呼ぶ)はテーブル9の
回転に伴いバーナー14に送られ、複数のバーナー14
の水素,酸素およびメチルアルコールの混合ガスの燃焼
による炎で段階的に外形を保ちつつ加熱、昇温される。
ここでリード線17のアルミ部とCp線部の境界面には
銅、アルミ、錫の合金層が形成される。
【0034】次に、リード線17はテーブル9の回転に
伴い取り出し部15に送られて取り出される。また、上
記テーブル9の回転経路である次の位置(図中記号Aで
示す位置)にはリード線17を取り出す強制取り出し爪
16が設けられており、上記取り出し部15で何らかの
原因でリード線17を取り出せない場合に強制的に取り
出すようにしている。
【0035】以上のようにして作られたアルミ電解コン
デンサ用のリード線17は図4に示すようにアルミ線6
とCp線11の接合部に銅、アルミ、錫からなる合金層
18がアルミ線6の内部に形成されるため、鉄、銅等の
外部露出が全く無く、また、鉄、銅等の飛散も全く無
く、さらに、溶接強度が強固かつ非常に安定していて、
芯ズレ等の外観形状不良の無いリード線17を自動的
に、かつ高速で生産することができる。
【0036】なお、Cp線11の線径が大きく、充分な
接合面積が得られる場合は、アルミ線6の端面に設けら
れた穴の穴径がCp線11の線径より大きくても強固な
溶接強度を得ることができる。
【0037】なお、上記実施例では熱源としてガス炎を
用いたが、加熱方法としては上記の他に誘導加熱、電子
ビーム、光ビーム、レーザービーム等でも有効である。
【0038】また、上記実施例はCp線11を用いた構
成としたが、Cp線11の代わりに錫引銅線を用いたリ
ード線についても同様に有効である。
【0039】(実施例4)以下、本発明の第4の実施例
について図面を参照しながら説明する。
【0040】図5は同実施例によるアルミ電解コンデン
サ用リード線の製造装置の全体構成を示す平面図であ
り、図5において6はアルミ線、7はアルミ線矯正ロー
ラー、8はアルミ線チャック8aとアルミ線カッター8
bが組み込まれた第1の供給部、9は間欠回転するテー
ブルで、9aはこのテーブル9に複数個取り付けられた
チャック、10は穴加工部、11はCp線、12はCp
線矯正ローラー、13はCp線チャック13aとCp線
カッター13bが組み込まれた第2の供給部、14はバ
ーナー、15は取り出しベルト15aが組み込まれた取
り出し部、16は強制取り出し爪、17はリード線であ
る。
【0041】以上のように構成された本実施例のアルミ
電解コンデンサ用リード線の製造装置について、以下そ
の動作を説明する。
【0042】まず、アルミ線6はアルミ線矯正ローラー
7を通り曲がりを矯正され、第1の供給部8に組み込ま
れた前後に移動できるアルミ線チャック8aによって保
持される。アルミ線チャック8aはアルミ線6を保持し
たまま前進し、間欠回転するテーブル9に取り付けられ
たチャック9aへアルミ線6を送り出すと同時にアルミ
線カッター8bがアルミ線チャック8aと共に前進しな
がらアルミ線6を任意の長さに切断する。
【0043】チャック9aがアルミ線6を保持するとア
ルミ線チャック8aはアルミ線6を解放し、アルミ線カ
ッター8bと共に後退する。なお、このときアルミ線6
の一部はチャック9aより突き出した状態で保持されて
いる。
【0044】次に、チャック9aに保持されたアルミ線
6は間欠回転するテーブル9の回転に伴い穴加工部10
に送られ、この穴加工部10でアルミ線6の端面のほぼ
中央にCp線11の線径よりも小さな内径の穴を任意の
深さに穴開け加工される。
【0045】次に、穴開け加工されたアルミ線6は、間
欠回転するテーブル9の回転に伴いバーナー14に送ら
れ、複数のバーナー14の水素と酸素及びメチルアルコ
ールの混合ガスの燃焼による炎で段階的に外形を保ちつ
つ加熱、昇温される。
【0046】次に、加熱されながらアルミ線6は、間欠
回転するテーブル9の回転に伴い第2の供給部13に送
られる。ここでCp線11は上記アルミ線6と同様にC
p線矯正ローラー12を通り曲がりを矯正され、第2の
供給部13に組み込まれた前後に移動できるCp線チャ
ック13aに保持され、このCp線チャック13aはC
p線11を保持したまま前進し、上記穴加工部10で穴
加工され、またバーナー14で加熱されているアルミ線
6の穴に沿うように、アルミ線6の酸化皮膜を削りなが
らアルミ線6の内部にCp線11を押し込む。同時にC
p線カッター13bがCp線チャック13aと共に前進
しながらCp線11を任意の長さに切断する。
【0047】次に、Cp線チャック13aはCp線11
を解放し、Cp線カッター13bと共に後退する。
【0048】次に、Cp線11を押し込まれたアルミ線
6(以下リード線17と呼ぶ)は、テーブル9の回転に
伴い次のバーナー14に送られ、複数のバーナー14の
水素,酸素およびメチルアルコールの混合ガスの燃焼に
よる炎で段階的に外形を保ちつつさらに加熱、昇温され
る。ここでリード線17のアルミ部とCp線部の境界面
の銅、アルミ、錫の合金層がさらに成長して、安定した
ものとなる。
【0049】次に、リード線17は、テーブル9の回転
に伴い取り出し部15に送られ取り出される。また、上
記テーブル9の回転経路である次の位置(図中記号Aで
示す位置)にはリード線17を取り出す強制取り出し爪
16が設けられており、上記取り出し部15で何らかの
原因でリード線17を取り出せない場合には強制的に取
り出すようにしている。
【0050】以上のようにして作られたアルミ電解コン
デンサ用の外部引出しリード線17は、上記実施例3と
同様に図4に示すようにアルミ線6とCp線11の接合
部に銅、アルミ、錫からなる合金層18がアルミ線6の
内部に形成されるため、鉄、銅等の外部露出が全く無
く、また、鉄、銅等の飛散も全く無く、さらに、溶接強
度が強固かつ非常に安定していて、芯ズレ等の外観形状
不良の無いリード線17を自動的に、かつ高速で生産す
ることができる。
【0051】なお、本実施例は上記実施例3と同様にC
p線11の線径が大きく、充分な接合面積が得られる場
合は、アルミ線6の端面に設けられた穴の穴径が、Cp
線11の線径より大きくても、強固な溶接強度が得られ
るものである。
【0052】また同様に、上記実施例では、熱源として
ガス炎を用いたが、加熱方法としては上記の他に誘導加
熱、電子ビーム、光ビーム、レーザービーム等でも有効
である。
【0053】また、本実施例はCp線11を用いた構成
としたが、Cp線11の代わりに錫引銅線を用いたリー
ド線についても同様に有効である。
【0054】
【発明の効果】以上のように本発明によるアルミ電解コ
ンデンサ用リード線の接合方法は、アルミ線丸棒部の端
面に穴加工を施し、この穴にCp線を押し込むようにす
るために、穴にCp線が沿い、従来のような半溶融状態
のアルミ線丸棒部の端面にCp線を押し込む方法に比べ
て位置決めが容易であり、加熱後の外観形状の管理が容
易である。
【0055】さらに、アルミ線丸棒部の端面の穴にCp
線を押し込んだ後、あるいはCp線挿入前後にアルミ線
丸棒部を加熱することにより、Cp線の銅および錫とア
ルミの拡散合金層を確実に生成することができるように
なり、アルミ線丸棒部の直径が1mm以下の場合でも、外
観形状および接合強度の安定した外部引出しリード線を
得ることができる。
【0056】また、本発明によるアルミ電解コンデンサ
用リード線の製造装置は、アルミ線の端面に穴加工を施
し、この穴に沿うようにCp線を押し込んだ後に加熱
し、銅、アルミ、錫の合金層を形成してアルミ線とCp
線とを接合するというものであり、アルミ線とCp線の
接合合金層が外部に露出せず、芯ズレ等の外観形状不良
の無い、更に、合金接合部に欠陥部分がなく溶接強度が
強固で、かつ非常に安定したリード線を自動的に高速生
産できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるアルミ電解コンデ
ンサ用リード線の接合方法を説明する製造工程図
【図2】本発明の第2の実施例によるアルミ電解コンデ
ンサ用リード線の接合方法を説明する製造工程図
【図3】本発明の第3の実施例によるアルミ電解コンデ
ンサ用リード線の製造装置の全体構成を示す平面図
【図4】本発明の第3の実施例によって得られるリード
線の接合部の断面図
【図5】本発明の第4の実施例によるアルミ電解コンデ
ンサ用リード線の製造装置の全体構成を示す平面図
【図6】(a)従来のアルミ電解コンデンサ用リード線
の接合方法を説明する要部斜視図 (b)同一部切欠斜視図
【図7】従来のアルミ電解コンデンサ用リード線の製造
装置の要部斜視図
【図8】従来の溶接方法の原理を示す要部正面図
【図9】従来の溶接方法によって作られたリード線の接
合部の要部正面図
【図10】従来の接合不良を示す断面図
【符号の説明】
1 アルミ線の丸棒部 2 穴加工軸 3 加工穴 4 Cp線 5 バーナー 6 アルミ線 7 アルミ線矯正ローラー 8 第1の供給部 8a アルミ線チャック 8b アルミ線カッター 9 テーブル 9a チャック 10 穴加工部 11 Cp線 12 Cp線矯正ローラー 13 第2の供給部 13a Cp線チャック 13b Cp線カッター 14 バーナー 15 取り出し部 15a 取り出しベルト 16 強制取り出し爪 17 リード線 18 合金層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉本 尊央 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 川原 一也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 中島 秀郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 上野 元信 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミ線の丸棒部端面に穴加工を施し、
    この穴に銅下地錫引鉄線を押し込んだ後に加熱してアル
    ミ線と銅下地錫引鉄線とを接合するアルミ電解コンデン
    サ用リード線の接合方法。
  2. 【請求項2】 銅下地錫引鉄線を穴に押し込む際に、加
    熱しながら行う請求項1記載のアルミ電解コンデンサ用
    リード線の接合方法。
  3. 【請求項3】 アルミ線を保持して送り出すと共に所定
    の長さに切断する第1の供給部と、この第1の供給部か
    ら送り出されるアルミ線を保持するチャックを複数個備
    えた回転自在なテーブルと、このテーブルの回転経路に
    設けられ上記チャックに保持されたアルミ線に穴を開け
    る穴加工部と、銅下地錫引鉄線を保持して送り出すと共
    に所定の長さに切断して上記アルミ線に開けた穴に切断
    された銅下地錫引鉄線を挿入する第2の供給部と、この
    銅下地錫引鉄線が挿入されたアルミ線を加熱する加熱部
    と、加熱後に銅下地錫引鉄線が挿入されたアルミ線を取
    り出す取り出し部からなるアルミ電解コンデンサ用リー
    ド線の製造装置。
  4. 【請求項4】 アルミ線を保持して送り出すと共に所定
    の長さに切断する第1の供給部と、この第1の供給部か
    ら送り出されるアルミ線を保持するチャックを複数個備
    えた回転自在なテーブルと、このテーブルの回転経路に
    設けられ上記チャックに保持されたアルミ線に穴を開け
    る穴加工部と、この穴加工を終えたアルミ線を加熱する
    加熱部と、この加熱部の途中に配置され銅下地錫引鉄線
    を保持して送り出すと共に所定の長さに切断して上記ア
    ルミ線に開けた穴に切断された銅下地錫引鉄線を挿入す
    る第2の供給部と、加熱後に銅下地錫引鉄線が挿入され
    たアルミ線を取り出す取り出し部からなるアルミ電解コ
    ンデンサ用リード線の製造装置。
  5. 【請求項5】 穴加工部でアルミ線に開ける穴の穴径は
    第2の供給部から送り出される銅下地錫引鉄線の線径よ
    り小さいものである請求項1または請求項2記載のアル
    ミ電解コンデンサ用リード線の製造装置。
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