JP2003205370A - 電極の形成方法 - Google Patents

電極の形成方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラズマトーチにおいて放射性エレメントと
セパレータとの間およびセパレータとホルダとの間の結
合を改善できる電極の形成方法を提供する。 【解決手段】 比較的非放射性の材料から成るブランク
61をるつぼ60に入れて、ブランク61を実質的に流
動可能になるように加熱する。放射性エレメント28を
ブランク61に接触するようにし、さらに前進させてブ
ランク61に少なくとも部分的に入れる。その後、ブラ
ンク61および放射性エレメント28を冷却して組立体
88を形成する。その際、両者61、28を強く結合す
る金属間化合物89が両者間61、28に極短時間で形
成される。組立体88をるつぼ60から取り出し、円柱
形ブランク94のキャビティ24にプレスばめで挿入す
る。円柱形ブランク94はホルダ16の形状に機械加工
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマアークト
ーチに関し、より詳細には、プラズマアークトーチ内に
電気アークを支持する電極の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プラズマアークトーチは、通常、切断、
溶接、表面処理、溶融および焼鈍を含む金属加工に用い
られる。このようなトーチは、移行式アーク操作モード
で電極から加工物へ延びるアークを支持する電極を含
む。ガスの渦流によりアークを包囲することも通常行わ
れ、いくつかのトーチ設計では、水の渦流噴射によりガ
スおよびアークを包囲することが通常行われる。
【0003】前述のタイプの従来のトーチで用いられる
電極は、通常、例えば銅または銅合金などの高い熱伝導
率の材料から成る細長管状部材を備えている。管状電極
の前端すなわち放電端の底部端壁内には、アークを支持
する放射性エレメントを有する。放射性エレメントは、
比較的低い加工関数(work function)を有する材料から
成り、加工関数は、当技術分野において、所要の温度で
金属表面から熱イオンを放射させ得る電子ボルト(e
V)で測定された電位のステップ関数として定義されて
いる。加工関数が低いので、放射性エレメントが電子を
容易に放射できる現象が、電気電位が放射性エレメント
に加わると得られる。通常用いられる放射性材料は、ハ
フニウム、ジルコニウム、タングステンおよびこれらの
合金を含む。いくつかの電極は、比較的非放射性のセパ
レータを含み、このセパレータは、放射性エレメントの
周りに配置され、アークが放射性エレメントから銅製ホ
ルダへ移動するのを防ぐ。
【0004】前述のタイプのトーチに生じる1つの問題
は電極の寿命が短いことであり、この問題は、トーチが
酸化ガス例えば酸素あるいは空気などで用いられる場合
に顕著となる。より詳細には、当該ガスは、放射性エレ
メントを包囲する電極を成す銅を急速に酸化させる傾向
を有し、銅が酸化すると、銅はより容易に放射する。そ
の結果、放射性エレメントを包囲する酸化された銅が、
放射性エレメントではなくアークを支持し始める点に到
達する。この現象が生じると、銅酸化物および支持銅が
溶融し、これによって、電極は早期に破壊され故障す
る。
【0005】多数の従来の電極では当該電極を組立てる
には、金属製ホルダに放射性インサートを押し込むか、
または、放射性がより低いあるいは比較的非放射性のス
リーブすなわちセパレータに放射性インサートを押し込
み、次いで、当該セパレータを金属製ホルダに押し込
む。プレスばめ放射性エレメントとセパレータとホルダ
との間の境界面は、比較的はっきり定められており、こ
れによって、組立てられた電極の熱伝導率は悪影響を受
ける。特に、電極を通って移動する熱は、当該境界面に
出会い、当該境界面は、熱移動に対するバリヤとして機
能し、したがって電極の熱移動能力を制限する。さら
に、はっきり定められた境界面は応力集中部分として機
能し、当該応力集中部分はアークを吸引し、電極の崩壊
を加速させる。
【0006】放射性エレメントとセパレータとホルダと
の間の境界面を「滑らかにする(smooth)」のを助けるた
めに、本発明の譲受人は、"Electrode Diffusion Bondi
ng"との名称の米国同時係属出願第09/773847
号(以下「847出願」という)に記載された拡散結合
技術を開発した。847出願に記載の組立後加熱ステッ
プは、セパレータと金属製ホルダとの間に拡散結合を形
成する。拡散結合は、2つの材料の間の境界面を柔らか
くするかあるいは滑らかにする一方、当該2つの材料の
間の結合強度を高くする。その結果、電極の動作寿命が
長くなる。
【0007】電極を形成する別の方法が、"Electrode I
nterface Bonding"との名称の別の米国同時係属出願第
09/871071号(以下「071出願」という)に
記載されている。071出願において、金属間化合物
が、放射性エレメントとセパレータとの間に形成され、
これにより放射性エレメントとセパレータとの間の結合
が改善される。金属間結合は、約1時間約926〜98
2℃(約1700〜1800#F)まで放射性エレメン
トおよびセパレータを加熱することにより形成される。
第2の製造後加熱ステップを行って、セパレータと金属
製ホルダとの間に共晶結合すなわち共晶接合を形成する
ことも可能である。
【0008】847出願および071出願に記載の組立
後加熱ステップは、従来技術を改善しているが、さらな
る改善が望まれる。特に、電極で用いられる材料を調べ
ると、多数の電極が、ハフニウム、ジルコニウムなどを
含んで成る放射性エレメントと、銀、金、ニッケルなど
を含んで成るセパレータと、銅を含んで成る金属製ホル
ダとを用いていることが分かる。847出願および07
1出願に記載の組立後加熱ステップは、放射性エレメン
トとセパレータとの間の結合および、セパレータとホル
ダとの間の結合を改善するが、これらの結合をさらに改
善するかあるいは1つの好適な代替法を提供することが
望ましい。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、電極を形成
する従来の方法および最近開発された方法を改善するた
めに開発された。
【0010】
【課題を解決するための手段】プラズマアークトーチの
寿命および性能の欠点は、溶融したあるいは実質的に流
動可能な非放射性材料に放射性エレメントを挿入し、次
いで、この半完成品を冷却して組立体を形成し、この組
立体を用いて電極を形成すると改善される。好適には、
放射性エレメントおよび非放射性材料との間には強い結
合が、比較的迅速に形成され、いくつかの場合、金属間
化合物が、放射性エレメントと非放射性材料あるいは部
材との間に形成され、当該金属間化合物は、1つの実施
形態では、放射性エレメントと金属製ホルダとの間のセ
パレータとして機能する。したがって、本発明の電極
は、従来の電極製造方法に比して、性能がより良好であ
り、より迅速に製造できる。
【0011】特に、本発明による電極の製造方法は、比
較的非放射性の材料あるいは部材を加熱して、当該材料
が実質的に流動可能になるようにすることを含む。この
加熱ステップは、好ましくは、るつぼを用いて行われ、
この場合、非放射性材料をるつぼ内で加熱して得られる
温度は、少なくともほぼ当該材料の融点まで達する。放
射性エレメントは、溶融した非放射性材料の上方に配置
され、放射性エレメントは、落下して非放射性材料に入
り得るかあるいは前進されて非放射性材料に少なくとも
部分的に入り得る。力を用いて、放射性エレメントを前
進させて非放射性材料に入れるかまたは放射性エレメン
トを非放射性材料に挿入するのを助けることも可能であ
る。これにより得られた位置関係の状態は、次いで、所
定の時間例えば約1分にわたり保持され、組立体は冷却
される。1つの実施形態では、真空環境または減圧環境
を放射性エレメントおよび非放射性材料の周りに形成す
ることが、電極の製造の間に行われる。その結果、金属
間化合物が、放射性エレメントと非放射性材料との間に
形成され、当該金属間化合物により得られる結合は、拡
散結合あるいは干渉はまり(しまりばめ)に比してより
優れている。
【0012】1つの実施形態では、放射性エレメントお
よび非放射性材料により形成された組立体は、次いで、
電極の従来の金属製ホルダ内に位置決めされる。この位
置決めステップは、ホルダに組立体を入れてプレスば
め、ろう付けあるいは溶接することを含む場合もある。
代替的に、組立体自身が電極の前部を形成するように行
われて、金属製ホルダを利用しないようにし得る。この
ようにして、組立体の非放射性部材の形状を形成するの
が、当該非放射性部材が電極の大部分を形成するように
行われ得る。これは好適である。何故ならば非放射性部
材は、好ましくは、金属製ホルダを形成する従来の材料
に比してより大きい熱伝導率を有する材料から形成され
る。例えば、金属製ホルダの代わりに用いる非放射性材
料は、好ましくは、銀、金、白金、ロジウム、イリジウ
ム、パラジウム、ニッケル、モネルおよびこれらの合金
から成る群から選択した材料のうちの少なくとも1つか
ら形成され、一方、金属製ホルダは、通常、銅から形成
されるからである。
【0013】さらに別の実施形態では、金属製ホルダ
は、比較的非放射性の材料のための「るつぼ」として用
いられ、この場合、非放射性材料のブランクが金属製ホ
ルダすなわちるつぼ内で加熱されることが、当該ブラッ
クが実質的に流動可能になるまで行われる。次いで放射
性エレメントを非放射性材料に挿入するかかまたは前進
させて非放射性材料に入れることが、好ましくは、加熱
ステップの間に行われる。次いで金属製ホルダを所定の
形状に形成するのが、電極を切断操作および溶接操作で
用い得るように行われる。
【0014】好適には、放射性エレメントと非放射性材
料との間に形成された金属間化合物の形成速度は、07
1出願に記載されたものより速い。より詳細には、本発
明による金属間化合物形成ステップは、約1分のオーダ
で行われ、一方、071出願による金属間化合物形成ス
テップは、約1時間のオーダで行われる。したがって、
本発明による電極製造プロセスにより、大幅に時間を節
約できる一方、依然として、放射性エレメントと非放射
性部材との間の結合を、従来の方法に比して改善するこ
とが得られる。
【0015】以上、本発明を一般的な用語を用いて説明
したが、必ずしも正確な尺度で描かれてはいない添付図
面を、以下参照していく。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明を、以下、本発明の好まし
い実施形態を示す添付図面を参照して詳細に説明する。
本発明は、しかしながら、多数の異なる形で実施でき、
本明細書に記載の実施形態に限定されるものではなく、
これらの実施形態は、本明細書の開示が完全完璧とな
り、当業者に本発明の範囲を完全に伝えるために記載さ
れている。同一の参照番号は同一の要素を全図中示す。
【0017】図1〜図3において、本発明の特徴を実施
しているプラズマアークトーチ10が示されている。ト
ーチ10は、ノズルアセンブリ12および管状電極14
を含む。電極14は、好ましくは、銅あるいは銅合金か
ら成り、上部管状部材15と下部カップ状部材すなわち
ホルダ16とから成る。上部管状部材15は、細長で開
いている管状構造を有し、トーチ10の長手軸線に沿っ
て位置合せされている。上部管状部材15は、雌ねじ付
下端部分17を含む。ホルダ16も管状構造を有し、下
部前端および上部後端を含む。横断方向端部壁18は、
ホルダ16の前端を閉じ、外側前面20を形成する。ホ
ルダ16の後端は雄ねじが形成され、上部管状部材15
の下端部分17に螺合されている。
【0018】ホルダ16の後端19は開いていて、ホル
ダがカップ状となり、内側キャビティ22を形成するよ
うになっている。内側キャビティ22の表面31が含む
円柱23は、長手軸線に沿って延びて内側キャビティに
入っている。略円柱形キャビティ24は、端部壁18の
前面20内に形成され、長手軸線に沿って後方へ延び
て、ホルダ16の一部分に入っている。キャビティ24
は内側面ないしは内壁27を含む。
【0019】1つの実施形態では、比較的非放射性の部
材すなわちセパレータ32がキャビティ24内に位置決
めされ、長手軸線に沿って同軸に配置されている。セパ
レータ32の外側周辺壁33は、キャビティ24のほぼ
全長にわたり延びている。1つの実施形態では(図示せ
ず)、セパレータ32の外側周辺壁33の少なくとも一
部分は、ホルダ16により形成されている内側キャビテ
ィ22に晒されている。周辺壁33は、セパレータ32
の全長にわたりほぼ一定の外径を有するものとして示さ
れているが、その他の幾何学的形態例えば円錐台など
も、本発明の範囲に入る。セパレータ32は、表面37
を有する内側キャビティ35も形成している。セパレー
タ32の外側端面36は、ホルダ16の前面20と略面
一である。
【0020】放射性エレメントすなわちインサート28
はセパレータ32内に位置決めされ、長手軸線に沿って
同軸に配置されている。より詳細には、放射性エレメン
ト28およびセパレータ32は組立体を形成し、この場
合、放射性エレメント28をセパレータ32に固定する
のは、後述の独特な方法を用いて行う。金属間化合物の
形成は、セパレータを形成する非放射性材料から成る液
体浴すなわち溶融浴に放射性エレメントを挿入するかま
たは前進させて入れることにより行われ、このようにし
て形成された金属間化合物は、詳しく後述するように当
該放射性エレメントと当該非放射性材料との間に位置す
る。放射性エレメント28の円形外側端面29は、ホル
ダ16の前面20とセパレータ32の外側端面36とを
含む平面内に位置する。放射性エレメント28の略円形
内側端面30は、セパレータ32により形成されている
キャビティ35内に配置され、外側端面29に対向して
位置する。内側端面30は、しかしながら、その他の形
状例えば尖頭状、多角形あるいは球形にして、放射性エ
レメント28をセパレータ32に固定するのを助けるよ
うにすることも可能である。さらに、放射性エレメント
28の直径は、セパレータ32の端面36の外径の約3
0〜80パーセントであり、セパレータ32は、外側端
面36の個所でおよびセパレータ32の全長に沿って少
なくとも約0.25ミリメートル(0.01インチ)の
半径方向厚を有する。1つの特定の例として、放射性エ
レメント28は、通常、約2.03ミリメートル(約
0.08インチ)の直径と約6.35ミリメートル(約
0.25インチ)の長さを有し、セパレータ32の外径
は約6.35ミリメートル(約0.25インチ)であ
る。
【0021】放射性エレメント28は、例えば約2.7
〜4.2eVの範囲内などの比較的低い加工関数を有す
る金属材料から成り、これによって、電子を容易に放射
できる利点が、電気電位を放射性エレメント28に加え
る際に得られる。このような材料の適切な例は、ハフニ
ウム、ジルコニウム、タングステンおよびこれらの混合
物である。
【0022】セパレータ32を成す金属材料の加工関数
は、ホルダ16の材料の加工関数より大きいことが、Sm
ithells Metal Reference Book, 6th Ed.に記載された
値から分かる。より詳細には、好ましくは、セパレータ
32を成す金属材料の加工関数は、少なくとも約4.3
eVである。1つの好ましい実施形態では、セパレータ
32は銀を含んで成るが、その他の材料例えば金、白
金、ロジウム、イリジウム、パラジウム、ニッケル、モ
ネルおよびこれらの合金も用い得る。セパレータ32に
用いる材料は、高い熱伝導率、高い抗酸化性、高い融
点、高い加工関数および低いコストを有さなければなら
ない。1つの材料におけるこれらの特性のすべてを最大
化するのは困難であるが、銀が、高い熱伝導率を有する
ので好ましい。
【0023】例えば、本発明の1つの特定の実施形態で
は、セパレータ32を成す銀合金材料は、銀が、銅、ア
ルミニウム、鉄、鉛、亜鉛およびこれらの合金から成る
群から選択した1つの付加的な材料約0.25〜10パ
ーセントと合金されたものである。当該付加的材料は、
元素あるいは酸化物であり、したがって本明細書におい
て「銅」との用語は、元素および酸化物の両方を意味
し、「アルミニウム」などとの用語も同様である。
【0024】図1において、電極14は、プラズマトー
チ本体38内に取付けられ、プラズマトーチ本体38
は、めいめいガス通路40および液体通路42を含む。
トーチ本体38は、外側絶縁ハウジング部材44により
包囲されている。管46は、電極14の中央孔47内に
懸吊され、液体冷却媒体例えば水が電極14を通過して
循環するようにする。管46の外径は、孔48の直径よ
り小さく、これによって空間49が管46と孔48との
間に存在し、ひいては水が空間49内を流れる現象は、
水が管46の開放下端から排出されると生じるようにな
っている。水はソース(図示せず)から管46を通って
流出し、内側キャビティ22およびホルダ16内を流
れ、空間49を通って戻って、トーチ本体38内の開口
52に達し、ひいては排出ホース(図示せず)に達す
る。通路42は噴射水をノズルアセンブリ12内に導
き、ノズルアセンブリ12内で噴射水は渦流となってプ
ラズマアークを包囲するが、この様子は後述する。ガス
通路40はガスを適切なソース(図示せず)から流出さ
せ、適切な高温材料から成るガスバフル54を通過さ
せ、入口穴58を通過させてガスプレナムチャンバ56
に流入させる。入口穴58の配置は、ガスがプレナムチ
ャンバ56に流入する際に渦流となるようになってい
る。ガスは、ノズルアセンブリ12の同軸孔60、62
を通ってプレナムチャンバ56から流出する。電極14
はガスバフル54を係止している。高温プラスチック絶
縁体本体55は、ノズルアセンブリ12を電極14から
電気的に絶縁する。
【0025】ノズルアセンブリ12は、第1の孔60を
形成する上部ノズル部材63と、第2の孔62を形成す
る下部ノズル部材64とを備えている。上部ノズル部材
63は、好ましくは、金属材料であり、下部ノズル部材
64は、金属材料またはセラミック材料である。上部ノ
ズル部材63の同軸孔60は、トーチ電極14の長手軸
線と軸線方向で位置合せされている。下部ノズル部材6
4を上部ノズル部材63から分離することが、プラスチ
ックスペーサ要素65および水渦流リング66を用いて
行われている。上部ノズル部材63と下部ノズル部材6
4との間に設けられている空間は、水チャンバ67を形
成している。
【0026】下部ノズル部材64が備えている円柱形本
体部分70は、前端部分すなわち下端部分と、後端部分
すなわち上端部分とを形成し、孔62は本体部分70を
通って同軸に延びている。環状取付けフランジ71は後
端部分に位置決めされ、円錐台形(frustoconical)表面
72は、第2の孔62と同軸の前端部分の外面に設けら
れている。環状フランジ71を下から支持するのが、内
方へ向いているフランジ73を用いてカップ74の下端
の個所で行われ、この場合、カップ74は、相互接続ね
じにより外側ハウジング部材44に取外し可能に取付け
られている。ガスケット75が2つのフランジ71、7
3との間に配置されている。
【0027】下部ノズル部材64内の孔62は円柱形で
あり、孔62を、上部ノズル部材63内の孔60と軸線
方向で位置合せした状態を維持するのが、任意の適切な
プラスチック材料から成るセンタリングスリーブ78を
用いて行われている。水はスリーブ78内の開口85を
通って通路42から流出し、渦流リング66の噴射ポー
ト87に達し、噴射ポート87は水を噴射して水チャン
バ67に入れる。噴射ポート87は、渦流リング66の
周りに接線方向に配置されて、速度の渦流成分を、水チ
ャンバ67内の水流に付与する。水は孔62を通って水
チャンバ67から流出する。
【0028】電源(図示せず)は、金属加工物と直列回
路を成すようにトーチ電極14に接続され、金属加工物
は通常アースされている。操作中、プラズマアークが、
アークのための陰極端末として機能する電極の放射性エ
レメント28と、電源の陽極に接続されて下部ノズル部
材64の下方に位置する加工物との間に形成される。プ
ラズマアークを従来通りの仕方で開始することが、電極
14とノズルアセンブリ12との間にパイロットアーク
を一時的に形成し、次いで、当該アークを孔60、62
を通って加工物へ移行させることにより行われる。
【0029】[製造方法]本発明は、前述のタイプの電
極の簡単な製造方法も提供するものである。図4〜図6
は、本発明による電極の製造方法を示す。図4の(a)
に示すように、比較的非放射性の材料から成るブランク
61は、るつぼ60あるいはこれと等価のホルダに入れ
られ、これによって、ブランク61を加熱して、ブラン
ク61が実質的に流動可能になるようにする。ブランク
61は、好ましくは、1つの中実の塊としてるつぼに入
れられるが、代替的に、より小さいばらばらの小片を用
いることも可能である。別の代替法として、ブランク6
1は最初は粉末または液体の状態で、るつぼ60に入れ
られることも可能である。
【0030】1つの好ましい実施形態では、ブランク6
1を加熱して溶融させ、これによって、非放射性材料か
ら成る浴が得られる。図4の(a)〜(b)において、
放射性エレメント28をブランク61に隣接するように
配置して、例えば放射性エレメント28がブランク61
に接触または接近するようにし、次いで、放射性エレメ
ント28をブランク61に少なくとも部分的に挿入する
かまたは、放射性エレメント28を前進させてブランク
61に少なくとも部分的に入れることが、ブランク61
が溶融するかまたはほぼ流動可能になると行われる。1
つの実施形態では、放射性エレメント28は、重力によ
り落下してブランク61に少なくとも部分的に入るよう
になっているが、力を用いて放射性エレメント28を前
進させてブランク61に入れるかまたは放射性エレメン
ト28をブランク61に強制的に入れることも可能であ
る。1つの実施形態では、放射性エレメント28および
ブランク61を加熱するのが、所定の時間例えば約1分
まで、より好ましくは約15秒行われ、これによって、
放射性エレメント28とブランク61との間の結合を形
成するのを助けるようにする。特に、放射性エレメント
28を前進させてブランク61に入れた後に行う付加的
加熱により、より高い温度が得られるか、または単によ
り長い時間ある特定の温度を維持することが得られ、こ
れによって、金属間化合物を形成できることになり、こ
の様子は後述する。加えて、減圧環境または真空環境を
形成するのが、放射性エレメント28をブランク61に
挿入する前でも、間でも、後でも可能である。これを行
うことにより、溶解ガスを、加熱された材料から取除く
ことができ、これによって、放射性エレメント28とブ
ランク61との間の結合がより強くなる。
【0031】図4の(c)において、放射性エレメント
28およびブランク61が、次いで、冷えるようにされ
て、組立体88が形成され、この場合、ブランク61が
放射性エレメント28の周りで凝固し、強い結合がブラ
ンク61と放射性エレメント28との間に形成される。
放射性エレメント28およびブランク61が冷却され
て、組立体88が形成されると、組立体88はるつぼ6
0から取出されて、組立体88をホルダ16に挿入でき
るようになり、この様子は後述する。この実施形態で
は、ブランク61はセパレータ32として機能し、便宜
上以後、セパレータ32と呼ぶものとする。放射性エレ
メント28の小部分28Aがセパレータ32から延びて
いる状態が、放射性エレメント28をセパレータ32に
挿入すると得られ、この場合、放射性エレメント28を
把持または保持するのを、位置決め装置(図示せず)あ
るいはその他の工具を用いて行うのが、組立体形成プロ
セスの間に行われる。小さくて延びている部分28A
は、しかしながら、従来の技術を用いて容易に取除け
る。
【0032】好適には、金属間化合物89が放射性エレ
メント28とセパレータ32との間に形成される現象
が、前述の組立体形成プロセスの間に生じる。金属間化
合物89は、放射性エレメント28およびセパレータ3
2に比してユニークな特性を有する別個の材料である。
金属間化合物89により得られる、放射性エレメント2
8とセパレータ32との間の結合は、プレスばめあるい
は拡散結合に比して優れている。何故ならば金属間化合
物89の厚さは、通常、約2.54〜25.4マイクロ
メートル(約0.0001〜約0.001インチ)であ
り、例えば約10.16マイクロメートル(約0.00
04インチ)である。放射性エレメント28をブランク
61に挿入することを、ブランクが溶融されると行うこ
とにより、金属間化合物89を形成する速度が、その他
の方法例えば前述の071出願に記載のものなどに比し
て大幅に速くなる。特に、金属間化合物89を本発明に
より形成するのは、約1分以下で得られ、一方、金属間
化合物を形成するのを、071出願に記載のプロセスを
用いて行うと約1時間かかる。このようにして、本発明
の方法により、電極製造の速度が大幅に高まり、放射性
エレメント28とセパレータ32との間の結合が改善さ
れる。
【0033】図5において、銅あるいは銅合金から成る
円柱形ブランク94が、前面95および、前面95に対
向して位置する後面96を有する形で得られる。次い
で、略円柱形孔を形成するのを、例えばドリルを用いて
前面95内で長手軸線に沿って行い、これによって、キ
ャビティ24が得られ、この様子は前述した。次いで、
放射性エレメント28とセパレータ32とから成る組立
体をキャビティ24に挿入するのを、例えばプレスばめ
により行って、セパレータ32の周辺壁33がキャビテ
ィ24の内壁27に係合し、表面と表面との間の摩擦結
合により内壁27に固定するようにする。組立体をキャ
ビティ24に挿入するのは、ろう付け、溶接および等価
の従来の方法によっても可能である。例えば、組立体を
キャビティ24に入れて溶接することは、摩擦溶接、抵
抗溶接、電磁放電溶接(electo-magnetic discharge wel
ding)あるいは爆発溶接により行い得る。
【0034】図6の1つの実施形態では、略平面状円形
加工表面100を有する工具98の加工表面が、放射性
エレメント28の端面29とセパレータ32の端面36
とにめいめい接触されている。加工表面100の外径
は、円柱形ブランク94内のキャビティ24の直径より
僅かに小さい。工具98の加工表面100がトーチ10
の長手軸線と略同軸である状態で工具98を保持し、こ
の状態で力を工具98に加え、これによって、軸線方向
の圧縮力が、放射性エレメント28およびセパレータ3
2に長手軸線に沿って加えられるようにする。例えば、
工具98を放射性エレメント28およびセパレータ32
と接触するように位置決めし、次いで、工具98を適切
な装置例えば機械のラムなどにより打撃することも可能
である。用いる特定の技術と無関係に、十分な力を加え
て、放射性エレメント28およびセパレータ32を半径
方向で外方へ変形し、これによって、放射性エレメント
28がセパレータ32によりしっかりと把持および係止
されるようにし、かつセパレータ32がキャビティ24
によりしっかりと把持および係止されるようにする。し
かしながら、慎重を期して、放射性エレメント28とセ
パレータ32との間の金属間化合物89を破壊しないよ
うにしなければならない。
【0035】図7〜図8は、本発明による1つの代替実
施形態を示す。図7の(a)において、比較的非放射性
の材料から成るブランク61をるつぼ60あるいは類似
の装置内で加熱して、ブランク61がほぼ流動可能にな
るようにし、例えばブランク61が前述のように溶融す
るようにする。放射性エレメント28を、前述の仕方と
類似の仕方で挿入する。好適には、しかしながら、ブラ
ンク61のサイズは大幅により大きく定められ、ブラン
ク61の直径が、前述の銅円柱形ブランク94の直径と
同じ大きさにする。このようにして、ブランク61が、
図7の(b)に示すように加熱され、放射性エレメント
28が落下してまたは前進されてブランク61に入った
後、放射性エレメント28およびブランク61は、前述
のように冷却されてるつぼ60から取出されて、図8の
(a)に示すように組立体76が得られる。特に、組立
体76は前端91および本体93を有する。
【0036】図8の(b)において、次いで、ブランク
61を所定の形状に形成して、非放射性ブランク61が
電極14の大部分を形成するようにする。実際、非放射
性ブランク61の形状を形成する仕方は、銅円柱形ブラ
ンク94を、前述の本発明の別の実施形態で形状を形成
する仕方と類似であり、組立体76の前端91および本
体93が電極14の下部前端を形成するようになってい
る。このようにして、銅製ホルダ16の代わりに非放射
性ブランク61を用いることが本質的に可能である。ブ
ランク61を成す材料(例えば銀)のコストは、金属製
ホルダ16に用いられる材料(例えば銅)より高い一
方、ブランク61を形成する1つまたは複数の材料の熱
伝導率およびその他の特性により電極の性能がより良く
なって、電極製造コストを少なくとも部分的に補うもの
となる。加えて、外側周辺壁33と、ホルダキャビティ
24の内側面27との間に存在する、ホルダを含む実施
形態において前述した境界面は、図7〜図8の実施形態
では取除かれており、これにより、熱が電極を通って移
動して、内側キャビティ22内を循環する冷却水に達す
る際の熱伝達がさらに改善される。
【0037】図9のさらに別の代替実施形態では、電極
を形成するには、まず初めに、キャビティ24を内部に
有する金属製の円柱形ブランク94を得、次いで、金属
製の円柱形ブランク94自身をるつぼとして用いて、比
較的非放射性の材料から成るブランク61を溶融させ
て、ブランク61が、前述のようにそして図4〜図6に
示すように十分に流動可能になるようにする。より詳細
には、金属製の円柱形ブランク94の融点は、ブランク
61の融点より高く、これによって、十分な熱を円柱形
ブランク94およびブランク61に加えると、ブランク
61が溶融するかまたは十分に流動可能になるようにな
っており、これによって、ブランク61に隣接して位置
する放射性エレメント28が、前述しかつ図9に破線に
より示すように、落下または前進して少なくとも部分的
にブランク61に入るようになっている。1つの実施形
態では、当該コンポーネントを所定の時間例えば約1
分、より好ましくは約15秒さらに加熱し続けるが、こ
のステップは必ずしも必要ではない。好適には、金属間
化合物89を、放射性エレメント28と、ブランク61
を成す比較的非放射性の材料との間に形成する。加え
て、共晶合金102も、ブランク61と金属製の円柱形
ブランク94との間に形成される。いったん放射性エレ
メント28が、ブランク61内に適宜位置決めされる
と、放射性エレメント28とブランク61と円柱形ブラ
ンク94とは冷却されて、当該コンポーネントが互いに
しっかりと結合されることになり、この場合、金属間化
合物89が、放射性エレメント28と、ブランク61か
ら形成されたセパレータ32との間に位置し、共晶合金
102が、セパレータ32と円柱形ブランク94との間
に位置する。次いで、円柱形ブランク94の形状を形成
して、前述しかつ図9に破線により示したホルダ16を
得る。図9の実施形態は好適である。何故ならば、別個
のるつぼを用いて、ブランク61を成す比較的非放射性
材料を加熱して、ブランク61が流動可能になるように
する必要がないからである。したがって、放射性エレメ
ント28とセパレータ32とホルダ16との間の結合
を、非常に僅かな数のステップ好ましくはただ1つのス
テップで得られる。
【0038】図10の別のプロセスも、電極の強度を高
くし、したがって、電極の動作寿命を延ばす。特に、図
10は、プレス工具97を用いて電極の前端で行う襞付
けプロセスを示す。プレス工具97は金属製の円柱形ブ
ランク94の外面に当って、半径方向内方へ向かって当
該外面を押圧して、円柱形ブランク94とセパレータ3
2と放射性エレメント28をプレスして一緒にし、これ
により当該複数の材料がさらに互いに結合して一緒にな
る。1つの実施形態では、金属製の円柱形ブランク94
の半径を長さdだけ短くし、長さdは、1つの実施形態
では約1.27〜2.54ミリメートル(約0.050
〜0.100インチ)である。外側形状も、襞付けの間
に変化させ得、例えば円柱形ブランクを、図示のように
六角形形状に変化させ得る。襞付けプロセスを行うの
は、円柱形ブランク94を機械加工してほぼ仕上り形状
を得てからでもよい。
【0039】襞付けプロセスは少なくとも2つの利点を
もたらす。1つの利点は、プレス作用により放射性エレ
メント28とセパレータ32と金属製の円柱形ブランク
94との間のいかなる空隙もほぼ除去されることであ
る。これは重要である。何故ならば空隙は応力集中部分
となり、応力集中部分により電極が早期に故障すること
もあるからである。襞付けを用いない(ひいては空隙を
閉じない)場合、電極の寿命は短く、例えば約0〜20
分である。襞付けを行うと、しかしながら、電極の寿命
はより大きいオーダとなり、例えば300〜400分以
上となる。しかしながら、慎重を期することが、プレス
作用の間、必要である。何故ならば電極を過度に襞付け
すると、電極のコンポーネント間に形成された結合およ
び/または放射性エレメント28とブランク61との間
に形成された金属間化合物89を破壊あるいは損傷する
ことがあるからである。加えて、襞付けプロセスは、セ
パレータ32および金属製の円柱形ブランク94を含ん
で成るものとして説明されたが、襞付けプロセスは、前
述されかつ図7〜図8に示す実施形態で行うことも可能
であり、この場合、非放射性ブランク61を適宜サイズ
決めして、金属製の円柱形ブランク94の代わりに用い
得るようにする。
【0040】図3および図8の(b)において、本発明
による完成された電極の横断面図が示されている。図3
に示すように、ホルダ16の製造を完成するには、円柱
形ブランク94の後面96を機械加工して、内側キャビ
ティ22を内部に有する開いたカップ状形状を成すよう
にする。好適には、内側キャビティ22は、内側環状凹
部82を含み、凹部82は円柱23を形成し、セパレー
タ32および放射性エレメント28の一部分を同軸に包
囲している。加えて、内側環状凹部82は内面83を含
む。換言すると、内側環状凹部82を形成するのは、例
えばトレパンニング(心残し削り)あるいはその他の機
械加工を用いて行い、これによって円柱23を形成す
る。円柱形ブランク94の外側周辺も、所望のように形
状を形成され、この場合、ホルダ16の後端19の個所
に雄ねじ102が形成される。最後に、円柱形ブランク
94の前面95と、放射性エレメント28の端面29
と、セパレータ32の端面36とをめいめい機械加工し
て、前面95と端面29と端面36とを互いに面一にす
る。同様のプロセスを、図8の(b)に示す電極にも適
用できるが、図8の(b)の実施形態では、ブランク6
1を機械加工して、内側キャビティ22および前述の類
似のエレメントを形成するようにしている。
【0041】図11は、ホルダ16の端部正面図を示
す。図から分かるように、セパレータ32の端面36
は、放射性エレメント28の端面29を、ホルダ16の
前面20から分離している。端面36は環状であり、内
側104および外周106を有する。セパレータ32
は、アークが放射性エレメントから離れて、ホルダ16
に付着するのを防ぐように機能する。
【0042】このようにして、本発明は、プラズマアー
クトーチで用いる電極14と、電極の製造方法とを提供
するものであり、この場合、金属間化合物89が、放射
性エレメント28とセパレータ32あるいは非放射性材
料すなわち非放射性ブランク61との間に形成されるこ
とが、ブランクを溶融させて、放射性エレメントを溶融
ブランクに挿入することにより行われる。非放射性材料
が冷却され、放射性エレメントの周りで凝固すると、得
られた金属間化合物89が、非放射性材料と放射性エレ
メントとの間に強い結合を形成する。好適には、本発明
の電極は、迅速かつ容易に製造できる。より詳細には、
本発明の金属間化合物89が形成される速度は、従来の
技術に比して50倍以上速い。このようにして、本発明
による電極の製造のコストは小さく時間は短くなる一
方、強くて寿命が長い電極が得られる。
【0043】本発明の多数の変更およびその他の実施形
態が、前述の説明および関連図面に記載の教示の利益を
受けた当業者には思い浮かぶであろう。したがって、本
発明は、開示された特定の実施形態に限定されず、変更
およびその他の実施形態は、請求の範囲に含まれるもの
とする。特定の用語を本明細書で用いたが、これらの用
語は、一般的かつ説明的な意味でのみ用いられ、限定を
目的としていない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するプラズマアークトーチの縦断
面図である。
【図2】本発明による電極の拡大斜視図である。
【図3】図2の縦断面図である。
【図4】本発明による第1の電極製造方法を成すステッ
プを順に概略的に示す図であり、(a)および(b)は
断面図、(c)は側面図である。
【図5】本発明による第1の電極製造方法を成すステッ
プを概略的に示す断面図である。
【図6】本発明による第1の電極製造方法を成すステッ
プを概略的に示す断面図である。
【図7】(a)および(b)は、本発明による第2の電
極製造方法を成すステップを概略的に示す図である。
【図8】(a)および(b)は、本発明による第2の電
極製造方法を成すステップを概略的に示す断面図であ
る。
【図9】本発明による第3の電極製造方法を概略的に示
す断面図である。
【図10】本発明の一実施形態による襞付け操作を示
す、電極を大幅に拡大して示す断面図である。
【図11】本発明による仕上り電極の端部の正面図であ
る。
【符号の説明】
10 プラズマアークトーチ 14 電極 16 金属製ホルダ 24 キャビティ 28 放射性エレメント 60 るつぼ 61 比較的非放射性の材料から成るブランク 76、88 組立体 89 金属間化合物 91 前端 93 本体 97 プレス工具
フロントページの続き (72)発明者 ウェイン・スタンリー・セヴァランス,ジ ュニア アメリカ合衆国サウスカロライナ州,ダー リントン,デューイット・サークル 2829 (72)発明者 ヴァレリアン・ネムチンスキー アメリカ合衆国サウスカロライナ州,フロ ーレンス,ペニンシュラ・ロード 1043 (72)発明者 グレゴリー・ウィリアム・ディール アメリカ合衆国サウスカロライナ州,フロ ーレンス,サウス・バーリントン・ドライ ヴ 383 Fターム(参考) 4E001 LH09 ME07 4K031 DA04 EA01 EA12

Claims (61)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラズマトーチ内にアークを支持できる
    電極の製造方法であって、 キャビティが前端内に形成されている金属製ホルダを設
    けるステップと、 実質的に流動可能になるまで比較的非放射性の部材を加
    熱するステップと、 非放射性部材に放射性エレメントを少なくとも部分的に
    挿入し、これによって、非放射性部材と放射性エレメン
    トとを結合して一緒にし、組立体を形成するステップ
    と、 組立体を金属製ホルダに入れて位置決めするステップ
    と、を含む電極の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記放射性エレメントを前記非放射性部
    材に少なくとも部分的に挿入した後に、所定の時間にわ
    たり前記組立体を加熱することがさらに行われることを
    含んで成る、請求項1に記載の電極の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記挿入ステップの後に、組立体を冷却
    するステップがさらに行われることを含んで成る、請求
    項1に記載の電極の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記冷却ステップは、前記位置決めステ
    ップの前に行われる、請求項3に記載の電極の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 前記位置決めステップは、金属製ホルダ
    のキャビティに組立体を押し込むことを含む、請求項1
    に記載の電極の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記挿入ステップは、ハフニウム、ジル
    コニウム、タングステンおよびこれらの合金から成る群
    から選択した材料のうちの少なくとも1つから実質的に
    形成した放射性エレメントを挿入することを含む、請求
    項1に記載の電極の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記挿入ステップは、銀、金、白金、ロ
    ジウム、イリジウム、パラジウム、ニッケル、モネルお
    よびこれらの合金から成る群から選択した材料のうちの
    少なくとも1つから実質的に形成した比較的非放射性の
    部材に放射性エレメントを挿入することを含む、請求項
    1に記載の電極の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記加熱ステップは、るつぼ内で非放射
    性部材を加熱して、非放射性部材が実質的に溶融するよ
    うにすることを含む、請求項1に記載の電極の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 放射性エレメントおよび非放射性部材の
    周りに比較的低圧の環境を形成するステップをさらに含
    んで成る、請求項1に記載の電極の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記環境形成ステップは、前記挿入ス
    テップの前に行われる、請求項9に記載の電極の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 前記挿入ステップでは、非放射性部材
    に放射性エレメントを強制的に挿入することが、非放射
    性部材が実質的に流動可能になると行われることを含
    む、請求項1に記載の電極の製造方法。
  12. 【請求項12】 金属製ホルダを半径方向内方へプレス
    することにより組立体および金属製ホルダに襞付けする
    ステップをさらに含んで成る、請求項1に記載の電極の
    製造方法。
  13. 【請求項13】 前記挿入ステップの後に、金属製ホル
    ダおよび組立体を所定の形状に形成するステップが行わ
    れる、請求項1に記載の電極の製造方法。
  14. 【請求項14】 プラズマトーチ内にアークを支持でき
    る電極の製造方法であって、 金属製ホルダの前端内にキャビティが形成されている金
    属製ホルダを設けるステップと、 比較的非放射性の部材と接触するように放射性エレメン
    トを位置決めするステップと、 非放射性部材がほぼ流動可能になり、放射性エレメント
    が前進して非放射性部材に少なくとも部分的に入って組
    立体を形成するまで少なくとも非放射性部材を加熱する
    ステップと、 金属製ホルダに組立体を入れて位置決めするステップ
    と、を備えて成る電極の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記加熱ステップは、少なくとも非放
    射性部材を加熱して、放射性エレメントが、少なくとも
    部分的に重力に起因して前進して非放射性部材に入るよ
    うにすることを含む、請求項14に記載の電極の製造方
    法。
  16. 【請求項16】 放射性エレメントが前進して非放射性
    部材に入った後に、所定の時間にわたり組立体を加熱す
    ることが行われることをさらに含んで成る、請求項14
    に記載の電極の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記加熱ステップの後に、組立体を冷
    却するステップが行われることを含んで成る、請求項1
    4に記載の電極の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記冷却ステップは、前記位置決めス
    テップの前に行われる、請求項14に記載の電極の製造
    方法。
  19. 【請求項19】 前記加熱ステップは、少なくとも非放
    射性部材を加熱して、放射性エレメントが、実質的に重
    力に起因して前進して非放射性部材に入るようにするこ
    とを含む、請求項14に記載の電極の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記位置決めステップは、金属製ホル
    ダのキャビティに組立体を押し込むことを含む、請求項
    14に記載の電極の製造方法。
  21. 【請求項21】 前記位置決めステップは、ハフニウ
    ム、ジルコニウム、タングステンおよびこれらの合金か
    ら成る群から選択した材料のうちの少なくとも1つから
    実質的に形成した放射性エレメントを位置決めすること
    を含む、請求項14に記載の電極の製造方法。
  22. 【請求項22】 前記位置決めステップは、銀、金、白
    金、ロジウム、イリジウム、パラジウム、ニッケル、モ
    ネルおよびこれらの合金から成る群から選択した材料の
    うちの少なくとも1つから実質的に形成した比較的非放
    射性の部材に隣接して位置するように放射性エレメント
    を位置決めすることを含む、請求項14に記載の電極の
    製造方法。
  23. 【請求項23】 前記加熱ステップは、るつぼ内で非放
    射性部材を加熱して、非放射性部材が実質的に溶融する
    ようにすることを含む、請求項14に記載の電極の製造
    方法。
  24. 【請求項24】 放射性エレメントおよび非放射性部材
    の周りに比較的低圧の環境を形成するステップをさらに
    含んで成る、請求項14に記載の電極の製造方法。
  25. 【請求項25】 前記環境形成ステップは、前記挿入ス
    テップの前に行われる、請求項24に記載の電極の製造
    方法。
  26. 【請求項26】 前記位置決めステップでは、金属製ホ
    ルダに組立体を入れて位置決めすることが、プレスば
    め、ろう付け、溶接およびこれらに等価の方法から成る
    群から選択した1つの方法を用いて行われることを含
    む、請求項14に記載の電極の製造方法。
  27. 【請求項27】 前記溶接は、摩擦溶接、抵抗溶接、電
    磁放電溶接および爆発溶接から成る群から選択される、
    請求項26に記載の電極の製造方法。
  28. 【請求項28】 プラズマトーチ内にアークを支持でき
    る電極の製造方法であって、 比較的非放射性の部材に隣接して位置するように放射性
    エレメントを位置決めするステップと、 非放射性部材が実質的に流動可能になり、放射性エレメ
    ントが前進して非放射性部材に少なくとも部分的に入っ
    て、前端および本体を有する組立体を形成するまで少な
    くとも非放射性部材を加熱するステップと、 組立体を冷却するステップと、 非放射性部材が電極の大部分を成すように組立体の形状
    を形成するステップと、を含んで成る電極の製造方法。
  29. 【請求項29】 前記形状形成ステップは、組立体の前
    端および本体が電極の前端を形成するように行われるこ
    とを含む、請求項28に記載の電極の製造方法。
  30. 【請求項30】 組立体の前端および本体は、切削操作
    の間にトーチの前端で切削ガスに晒される、請求項28
    に記載の電極の製造方法。
  31. 【請求項31】 プラズマトーチ内にアークを支持でき
    る電極の製造方法であって、 金属製ホルダの前端内にキャビティが形成されている金
    属製ホルダを設けるステップと、 比較的非放射性である実質的に流動可能な材料の浴を設
    けるステップと、 放射性エレメントを前進させて浴に少なくとも部分的に
    入れるステップと、 浴を冷却することが、放射性エレメントが少なくとも部
    分的に浴に入った状態で行われ、これによって、非放射
    性材料が放射性エレメントの周りで凝固して組立体を形
    成するようにするステップと、 金属製ホルダに組立体を入れて位置決めするステップ
    と、を備えて成る電極の製造方法。
  32. 【請求項32】 所定の形状に金属製ホルダおよび組立
    体を形成するステップが、前記位置決めステップの後に
    行われることをさらに含んで成る、請求項31に記載の
    製造方法。
  33. 【請求項33】 前記浴冷却ステップが、浴を冷却し
    て、金属間化合物が放射性エレメントと非放射性材料と
    の間に生じるようにすることを含む、請求項31に記載
    の電極の製造方法。
  34. 【請求項34】 所定の時間にわたり、浴に放射性エレ
    メントを少なくとも部分的に入れた状態を維持するステ
    ップをさらに含んで成る、請求項31に記載の電極の製
    造方法。
  35. 【請求項35】 前記所定の時間は約1分以下である、
    請求項34に記載の電極の製造方法。
  36. 【請求項36】 前記位置決めステップは、金属製ホル
    ダのキャビティに組立体を押し込むことを含む、請求項
    31に記載の電極の製造方法。
  37. 【請求項37】 前記前進ステップは、ハフニウム、ジ
    ルコニウム、タングステンおよびこれらの合金から成る
    群から選択した材料のうちの少なくとも1つから実質的
    に形成した放射性エレメントを前進させることを含む、
    請求項31に記載の電極の製造方法。
  38. 【請求項38】 前記浴を設けるステップは、銀、金、
    白金、ロジウム、イリジウム、パラジウム、ニッケル、
    モネルおよびこれらの合金から成る群から選択した材料
    のうちの少なくとも1つから実質的に形成した浴を設け
    ることを含む、請求項31に記載の電極の製造方法。
  39. 【請求項39】 前記浴を設けるステップは、るつぼ内
    で非放射性材料を加熱して、非放射性材料が実質的に流
    動可能になるようにすることを含む、請求項31に記載
    の電極の製造方法。
  40. 【請求項40】 前記前進ステップの前に、放射性エレ
    メントおよび浴の周りに比較的低圧の環境を形成するス
    テップが行われることをさらに含んで成る、請求項31
    に記載の電極の製造方法。
  41. 【請求項41】 プラズマトーチ内にアークを支持でき
    る電極の金属製ホルダで用いる組立体の製造方法であっ
    て、 比較的非放射性である実質的に流動可能な材料から成る
    浴を設けるステップと、 放射性エレメントを前進させて浴に少なくとも部分的に
    入れるステップと、 浴内に少なくとも部分的に放射性エレメントに入ってい
    る状態で浴を冷却し、これによって、非放射性材料が放
    射性エレメントの周りに凝固して組立体を形成するステ
    ップと、 プラズマトーチの金属製ホルダで用いるように組立体の
    形状を形成するステップと、を含んで成る電極の製造方
    法。
  42. 【請求項42】 前記浴冷却ステップは、浴を冷却し
    て、金属間化合物が放射性エレメントと非放射性材料と
    の間に生じるようにすることを含む、請求項41に記載
    の電極の製造方法。
  43. 【請求項43】 前記浴冷却ステップの前に、所定の時
    間にわたり浴に放射性エレメントを少なくとも部分的に
    入れた状態を維持するステップが行われることを含んで
    成る、請求項41に記載の電極の製造方法。
  44. 【請求項44】 前記所定の時間は約1分以下である、
    請求項43に記載の電極の製造方法。
  45. 【請求項45】 前記前進ステップは、ハフニウム、ジ
    ルコニウム、タングステンおよびこれらの合金から成る
    群から選択した材料のうちの少なくとも1つから実質的
    に形成した放射性エレメントを前進させることを含む、
    請求項41に記載の電極の製造方法。
  46. 【請求項46】 前記浴を設けるステップは、銀、金、
    白金、ロジウム、イリジウム、パラジウム、ニッケル、
    モネルおよびこれらの合金から成る群から選択した材料
    のうちの少なくとも1つから実質的に形成した浴を設け
    ることを含む、請求項41に記載の電極の製造方法。
  47. 【請求項47】 プラズマトーチ内にアークを支持でき
    る電極の製造方法であって、 金属製ホルダの前端内にキャビティが形成されている金
    属製ホルダを設けるステップと、 比較的非放射性の部材を金属製ホルダのキャビティに入
    れて位置決めするステップと、 金属製ホルダおよび非放射性部材を加熱して、非放射性
    部材が実質的に流動可能になるようにするステップと、 実質的に流動可能な非放射性部材に放射性エレメントを
    少なくとも部分的に挿入して、放射性エレメントと非放
    射性部材とを互いに結合して一緒にするようにするステ
    ップと、を含んで成る電極の製造方法。
  48. 【請求項48】 所定の時間にわたり放射性エレメント
    と非放射性部材と金属製ホルダとを加熱することが、放
    射性エレメントを非放射性部材に少なくとも部分的に挿
    入した後に行われることがさらに含んで成る、請求項4
    7に記載の電極の製造方法。
  49. 【請求項49】 前記挿入ステップの後に、放射性エレ
    メントと非放射性部材と金属製ホルダとを冷却するステ
    ップが行われることをさらに含んで成る、請求項47に
    記載の電極の製造方法。
  50. 【請求項50】 前記冷却ステップは、放射性エレメン
    トと非放射性部材と金属製ホルダとを冷却して、金属間
    化合物が放射性エレメントと非放射性部材との間に生じ
    るようにすることを含む、請求項49に記載の電極の製
    造方法。
  51. 【請求項51】 前記冷却ステップは、放射性エレメン
    トと非放射性部材と金属製ホルダとを冷却して、金属間
    化合物が放射性エレメントと非放射性部材との間に生
    じ、かつ共晶合金が非放射性部材と金属製ホルダとの間
    に生じるようにすることを含む、請求項49に記載の電
    極の製造方法。
  52. 【請求項52】 金属製ホルダを所定の形状に形成する
    ステップをさらに含んで成る、請求項47に記載の電極
    の製造方法。
  53. 【請求項53】 前記形状形成ステップは、金属製ホル
    ダと放射性エレメントと非放射性部材とが電極の平面状
    前端を形成するように金属製ホルダの形状を形成する、
    請求項52に記載の電極の製造方法。
  54. 【請求項54】 前記形成ステップは、非放射性部材の
    一部分が後部キャビティに晒されて位置するように、後
    部にキャビティを形成して金属製ホルダの形状を形成す
    る、請求項52に記載の電極の製造方法。
  55. 【請求項55】 放射性エレメントと非放射性部材と金
    属製ホルダとの周りに比較的低圧の環境を形成するステ
    ップをさらに含んで成る、請求項47に記載の電極の製
    造方法。
  56. 【請求項56】 前記挿入ステップの前に、前記環境形
    成ステップは行われる、請求項55に記載の電極の製造
    方法。
  57. 【請求項57】 前記加熱ステップと前記挿入ステップ
    とはほぼ同時に行われる、請求項47に記載の電極の製
    造方法。
  58. 【請求項58】 前記挿入ステップでは、放射性エレメ
    ントを非放射性部材に強制的に挿入することが、非放射
    性部材が実質的に流動可能になると行われることを含
    む、請求項47に記載の電極の製造方法。
  59. 【請求項59】 前記挿入ステップは、実質的に重力に
    より放射性エレメントを挿入することを含む、請求項4
    7に記載の電極の製造方法。
  60. 【請求項60】 金属製ホルダを設けるステップが、
    銅、ニッケル、モネルおよびこれらの合金から成る群か
    ら選択した材料のうちの少なくとも1つから実質的に形
    成した金属製ホルダを設けることを含む、請求項47に
    記載の電極の製造方法。
  61. 【請求項61】 前記位置決めステップは、銀、金、白
    金、ロジウム、イリジウム、パラジウム、ニッケル、モ
    ネルおよびこれらの合金から成る群から選択した材料の
    うちの少なくとも1つから実質的に形成した比較的非放
    射性の部材を位置決めすることを含む、請求項47に記
    載の電極の製造方法。
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