JPH06348706A - マルチリンガル機能を有する文書作成装置 - Google Patents

マルチリンガル機能を有する文書作成装置

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JPH06348706A
JPH06348706A JP5137797A JP13779793A JPH06348706A JP H06348706 A JPH06348706 A JP H06348706A JP 5137797 A JP5137797 A JP 5137797A JP 13779793 A JP13779793 A JP 13779793A JP H06348706 A JPH06348706 A JP H06348706A
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JP
Japan
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keyboard
key
code
layout
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JP5137797A
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English (en)
Inventor
Kayoko Harada
加代子 原田
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 指定されているキーボード仕様のキー配置を
印字または表示して、変更されたキー配置を容易に認識
可能とし、操作性の向上を図る。 【構成】 マルチリンガル設定キー5が押下されると
(S3:Y)、マルチリンガル設定処理を行い(S
7)、キーボード仕様を変更する。キーボード配置プリ
ントキー6が押下されると(S4:Y)、キーボード配
置プリント処理を行い(S8)、キーボード配置を印字
する。キーボード配置表示キー7が押下されると(S
5:Y)、キーボード配置表示処理を行ない(S9)、
キーボード配置を液晶ディスプレイ10に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、キーボードのキーの配
列及び構成としてのキー配置を各仕向地のキーボード仕
様ごとに異ならせ、指定したキーボード仕様のキー配置
にて文字入力(多国語入力)を可能としたマルチリンガ
ル機能を有する文書作成装置に関し、特に、指定されて
いるキーボード仕様のキー配置を印字または表示するこ
とにより、該キーボード仕様のキー配置を操作者が容易
に認識可能としたマルチリンガル機能を有する文書作成
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の文書作成装置は、一般
に、仕向地ごとにキーボード仕様が異なっている。ここ
に、キーボード仕様とは各仕向ごとに決められたキー配
置からなるキーボードの設定をいう。また、キー配置と
は、キーのならび順序であるキー配列と、キーボードを
構成するキーの構成であるキー構成との組み合わせをい
う。
【0003】アメリカ向けなどの基本英文仕向であれば
図18に示すキーボード仕様K1が、また、ドイツ向け
などの独文仕向であれば図19に示すキーボード仕様K
2が設けられており、異なったキーボード仕様となって
いる。
【0004】仕向地ごとにキーボード仕様が異なる理由
は、仕向地の言語によって文字(アルファベット)の使
用頻度が異なるので、図18及び図19より明らかなよ
うに、同一の文字であっても仕向地によっては異なった
位置に配列される文字があることや、仕向地の言語に応
じて使用される文字に異なった文字があるからである。
【0005】具体的には、「&」の文字は、基本英文仕
向のキーボード仕様K1では、「7」キーK101のシ
フト状態の文字として配列されており、一方、独文仕向
のキーボード仕様K2では、「6」キーK201のシフ
ト状態の文字として配列されている。このように、同一
の文字であっても、キーボード仕様により異なった位置
に配列される文字がある。また、基本英文仕向のキーボ
ード仕様K1では、「@」の文字は「2」キーK102
のシフト状態の文字として存在するが、独文仕向のキー
ボード仕様K2では、「@」なる文字は存在しない。逆
に、「β」の文字は、基本英文仕向のキーボード仕様K
1では存在しないが、独文仕向のキーボード仕様K2で
は、「β」キーK202の非シフト状態の文字として存
在する。このように、キーボード仕様を構成する文字に
は異なった文字も存在しうる。
【0006】以上の理由から、キーボード仕様は、一般
に仕向地ごとに異なったものとなっっている。このた
め、一つの文書作成装置では、一つの仕向地にのみ対応
した一カ国語入力しかできなかった。
【0007】そこで開発されたのが、マルチリンガル機
能を有する文書作成装置である。
【0008】このマルチリンガル機能とは、一つの文書
作成装置で多国語の入力を可能とする文書作成装置の一
機能である。このマルチリンガル機能によれば、一つの
文書作成装置において、操作者は任意にキーボード仕様
を指定することができ、かつ、指定されたキーボード仕
様にて文字入力が可能となる。
【0009】例えば、基本英文仕向のキーボード仕様K
1が指定されれば、キーボードは図18に示すキー配置
となり、独文仕向のキーボード仕様K2に指定が変更さ
れれば、キーボードは図19に示すキー配置となる。
【0010】このように、マルチリンガル機能を有する
文書作成装置では、指定したキーボード仕様に応じてキ
ー配置を変えるので、各仕様に応じた文字入力が可能と
なっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たマルチリンガル機能を有する文書作成装置において
は、キーボードのキー配置をキーボード仕様に応じて制
御の上で変えることはできても、実際に、キーの表面に
印刷される文字を変えることはできない。よって、操作
者は、指定したキーボード仕様のキー配置をキーボード
の各キーの表面に印刷される文字からは認識することが
できなかった。
【0012】各キーボード仕様のキー配置は、取扱説明
書にそれぞれ掲載されている。よって、キーボードの各
キーの表面に印刷された文字配置(キーボード仕様)と
は異なる文字配置を選択した場合には、操作者は、その
取扱説明書の記載の中から、該当するキーボード仕様の
キー配置を捜して、これを参照し、キー配置を確認した
上で文字入力を行なう必要があり、非常に操作性が悪い
という問題点があった。
【0013】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、操作者が指定したキーボード仕
様のキー配置を出力可能とすることで、操作者に、指定
されたキーボード仕様のキー配置を容易に認識させるこ
とができ、文字入力の際の操作性を向上させるとともに
円滑な文字入力を可能とするマルチリンガル機能を有す
る文書作成装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明のマルチリンガル機能を有する文書作成装置
は、文字や記号などを入力するための複数のキーを有
し、キーの押下に応じて所定のコード信号を発生するキ
ーボードと、複数のキーボード仕様のうちから所望のキ
ーボード仕様を指定するキーボード仕様指定手段と、前
記キーボード仕様指定手段により指定されたキーボード
仕様を記憶するキーボード仕様記憶手段と、前記キーの
押下により発生された前記コード信号を、前記キーボー
ド仕様記憶手段に記憶されたキーボード仕様に応じた文
字や記号に割振るキー割振手段と、前記キー割振手段に
より割振られた文字や記号を出力する出力手段とを備
え、更に、前記コード信号をキー配列に従って記憶した
キーボード配列記憶手段と、前記キーボード配列記憶手
段から前記コード信号をキー配列に従って読みだして、
前記キー割振手段により前記キーボード仕様記憶手段に
記憶されたキーボード仕様のキー配置に割振り、前記出
力手段に出力するキーボード配置出力手段とを備えてい
る。
【0015】
【作用】上記の構成を有する本発明のマルチリンガル機
能を有する文書作成装置によれば、キーボードは文字や
記号などを入力するための複数のキーを有し、キーの押
下に応じて所定のコード信号を発生する。キーボード仕
様指定手段は複数のキーボード仕様のうちから所望のキ
ーボード仕様を指定し、キーボード仕様記憶手段はキー
ボード仕様指定手段により指定されたキーボード仕様を
記憶する。キー割振手段はキーの押下により発生された
コード信号をキーボード仕様記憶手段に記憶されたキー
ボード仕様に応じた文字や記号に割振り、出力手段はキ
ー割振手段により割振られた文字や記号を出力する。
【0016】キーボード配列記憶手段はコード信号をキ
ー配列に従って記憶する。キーボード配置出力手段は、
キーボード配列記憶手段からコード信号をキー配列に従
って読みだして、キー割振手段によりキーボード仕様記
憶手段に記憶されたキーボード仕様のキー配置に割振
り、出力手段に出力する。
【0017】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例である文
書作成装置を図面を参照して説明する。
【0018】本実施例は英文用のワードプロセッサに本
発明を適用した場合の例である。
【0019】図1にワードプロセッサ1の全体斜視図を
示す。
【0020】ワードプロセッサ1の本体フレーム2の前
方にはキーボード3が配置されている。キーボード3の
後方で本体フレーム2内にはデイジーホイール式のプリ
ンター11が配設され、キーボード3とプリンター11
との間には文字や記号を表示可能な液晶ディスプレイ1
0が設けられている。
【0021】キーボード3には、アルファベットキーと
数字キーを含む文字キー、記号キー、キーボード仕様を
変更するためのマルチリンガル設定キー5、変更すべき
キーボード仕様を決定するためのマルチリンガル仕様決
定キー(リターンキーと併用)4、現在指定されている
キーボード仕様のキー配置をプリンター11にて印字す
ることを指示するキーボード配置プリントキー6、現在
指定されているキーボード仕様のキー配置を液晶ディス
プレイ10に表示することを指示するキーボード配置表
示キー7、液晶ディスプレイ10に表示されているキー
配置を消去するためのキーボード配置表示終了キー9、
キーボードの状態を切換えるキーボード切換えキー8な
どが設けられている。
【0022】図2に本実施例のワードプロセッサ1の構
成をブロック図で示す。
【0023】制御装置Cは、演算処理を行なうCPU2
1、各種制御プログラム等を記憶するROM22、デー
タ等を一時的に記憶するRAM23、アドレスバスやデ
ータバスから構成されるバスライン24、入出力インタ
ーフェース25より構成されている。
【0024】入出力インターフェース25には、入力手
段としてのキーボード3、出力手段としての印字機構P
M、及び、表示機構DMが接続されている。
【0025】印字機構PMは、プラテン、キャリッジ、
デイジーホイールなどから構成されるプリンター11
と、これらを制御するプリンター駆動回路13とから構
成されている。
【0026】表示機構DMは、文字や記号を表示する液
晶ディスプレイ10と、液晶ディスプレイ10に表示デ
ータを出力するためのディスプレイコントローラ12と
から構成されている。
【0027】ROM22には、プログラムメモリ31、
位置コードテーブル32、キーコードテーブル33、キ
ーボード配列データテーブル34等が格納されている。
【0028】プログラムメモリ31には、後述するマル
チリンガル設定処理プログラムS7、キーボード配置プ
リント処理プログラムS8、キーボード配置表示処理プ
ログラムS9、その他、キーボード3からの入力に基づ
き印字機構PM及び表示機構DMを制御する制御プログ
ラムなどのワードプロセッサ1の制御上必要な各種のプ
ログラムが記憶されている。
【0029】位置コードテーブル32には、位置コード
が記憶される。位置コードとは、押下されたキーを特定
するためのコードである。位置コードはキー押下により
発生し、各キーについてそれぞれのコードが定められて
いる。また、位置コードは、各キーについて、すべて異
なったコードで構成されるものとは限られない。キーボ
ード上に全く同一の機能を達成する複数のキーが存在す
る場合などは、それらの複数のキーについては同一の位
置コードが定められる。例えば、キーボード3上にシフ
トキーは2個存在するが、同一の位置コードが定められ
ている。更に、位置コードは一種類であり、位置コード
テーブル32も一つである。よって、複数あるキーボー
ド仕様のうちどのキーボード仕様に対しても同一の位置
コードが使用される。
【0030】キーコードテーブル33には、キーコード
が記憶される。キーコードとは、位置コードが、キーボ
ード仕様及びキーボード情報43の内容に応じて、変換
されたコードである。従って、キーコードテーブル33
は、複数のキーコードのテーブル群から構成され、一般
に各テーブルの内容は、キーボード仕様及びキーボード
情報43の内容ごとに異なっている。
【0031】なお、キーコードテーブル33は、キーボ
ード仕様及びキーボード情報43の内容ごとに異ならな
い場合もある。キーボード仕様及びキーボード情報43
の内容が異なっても、同一のキー配置を構成する場合が
あるので、この場合は同一のキーコードテーブル33が
重複して使われることがあるからである。
【0032】キーボード配列記憶手段としてのキーボー
ド配列データテーブル34には、図15に示すように、
キー配列に基づいて並べられた位置コードと、各行に配
列されるキーの数が各行ごとにそれぞれ記憶されてい
る。キーボード配列データテーブル34の記憶の対象と
なるキーは、キーボード仕様が変更された場合に、その
変更にともなってキー配置も変更される文字や記号キー
である。
【0033】RAM23には、キーコードテーブルメモ
リ41、キーボード仕様コードメモリ42、キーボード
情報43、ホイールコードメモリ44、キーボード配置
行カウンタ45、シフト・コード状態カウンタ46、1
行文字数カウンタ47、印字カウンタ48、表示画面デ
ータ退避用メモリ49、表示行カウンタ50、1行表示
用バッファ51等が格納されている。
【0034】キーコードテーブルメモリ41には、指定
されたキーボード仕様に対応したキーコードテーブル3
3がROM22からロードされ、記憶される。
【0035】キーボード仕様コードメモリ42には、指
定されたキーボード仕様が記憶される。
【0036】キーボード情報43には、キーボード切換
えキー8により切換えられたキーボードの状態が記憶さ
れる。キーボード情報43が記憶する状態は3つであ
る。3つの状態とは、ノーマル・モード、インターナシ
ョナル・モード、及び、シンボル・モードである。キー
ボード情報の内容が「1」の場合にはノーマル・モード
を示し、「2」の場合にはインターナショナル・モード
を示し、「3」の場合にはシンボル・モードを示す。各
モードは異なったキー配置から構成される。よって、1
つのキーボード仕様は3つのキー配置を持っている。
【0037】ホイールコードメモリ44には、現在使用
されている活字ホイール60のホイールコード61が記
憶される。
【0038】キーボード配置行カウンタ45には、キー
ボード配置を印字又は表示する場合に、印字又は表示し
ているキー配置の行数を示すためのカウント値が記憶さ
れる。
【0039】シフト・コード状態カウンタ46には、同
様に、キーボード配置を印字又は表示する場合に、印字
又は表示するキーのシフト状態、非シフト状態、又は、
コード状態を指示するカウント値が記憶される。
【0040】1行文字数カウンタ47には、キーボード
配置を印字又は表示する場合に、各行ごとに印字又は表
示するキーの数が記憶される。
【0041】印字カウンタ48には、キーボード配置を
印字又は表示する場合に、各行ごとに印字又は表示する
ために処理されたキーの数が記憶される。
【0042】表示画面データ退避用メモリ49には、キ
ーボード配置を液晶ディスプレイ10に表示する際に、
液晶ディスプレイ10に表示されているデータが退避さ
れる。キーボード配置の表示を終了した後に、表示画面
データ退避用メモリ49に退避されているデータを液晶
ディスプレイ10に復帰することで、キーボード配置の
表示前の状態に液晶ディスプレイ10の表示を戻すこと
ができる。
【0043】表示行カウンタ50には、キーボード配置
を液晶ディスプレイ10に表示する場合の表示位置であ
る表示行を示すカウント値が記憶される。
【0044】1行表示用バッファ51には、キーボード
配置を液晶ディスプレイ10に表示する場合の1行ごと
の表示用のデータが一時的に記憶される。
【0045】前述のように構成されたワードプロセッサ
1の動作について、図3乃至図12を参照して説明す
る。
【0046】図3は、ワードプロセッサ1の制御装置C
で実行されるメイン処理プログラムのフローチャートで
ある。
【0047】キー入力が検出されると(ステップS1
(以降単にS1と記す。他のステップも同じ):Y)、
入力されたキーの種類を調べ、それぞれに応じた各キー
に対する処理を行なう。また、キー入力が検出されなけ
れば、キー入力が検出されるまで待機する(S1:
N)。
【0048】入力されたキーが、キーボード切換えキー
8であれば(S2:Y)、キーボード情報43の内容を
更新する(S10)。このキーボード情報43の更新
は、サイクリックに行なわれる。具体的には、キーボー
ド情報43の内容が、「1」の状態で更新されればその
内容は「2」となり、「2」の状態で更新されればその
内容は「3」となる。また、「3」の状態で更新されれ
ば、この場合は初期の状態に戻り、その内容は「1」と
なる。次に、更新されたキーボード情報43の内容と、
キーボード仕様コードメモリ42内に記憶されるキーボ
ード仕様コードより、ROM22から対応するキーコー
ドテーブル33をRAM23内のキーコードテーブルメ
モリ41にロードする(S11)。これにより、キーボ
ード3のキー配置が、キーボード情報43の内容に応じ
て変更される。キー押下により発生する位置コードは、
キーコードテーブルメモリ41内のデータに基づいて、
キーコードに変換されるからである。キーコードテーブ
ル33のRAM23内へのロードが終了すると(S1
1)、次処理の指示を待つべく、キー入力待ちの処理
(S1)へ戻る。
【0049】入力されたキーが、マルチリンガル設定キ
ー5であれば(S3:Y)、後述するマルチリンガル設
定処理(S7)が行なわれ、その後、次処理の指示を待
つべく、キー入力待ちの処理(S1)へ戻る。入力され
たキーが、キーボード配置プリントキー6であれば(S
4:Y)、後述するキーボード配置プリント処理(S
8)が行なわれ、その後、次処理の指示を待つべく、キ
ー入力待ちの処理(S1)へ戻る。入力されたキーが、
キーボード配置表示キー7であれば(S5:Y)、後述
するキーボード配置表示処理(S9)が行なわれ、その
後、次処理の指示を待つべく、キー入力待ちの処理(S
1)へ戻る。
【0050】また、入力されたキーが、その他のキーで
あれば、それぞれ各キーに対応した処理(S6)がなさ
れ、その後、次処理の指示を待つべく、キー入力待ちの
処理(S1)へ戻る。
【0051】図4は、マルチリンガル設定処理プログラ
ムのフローチャートである。この図4を参照して、マル
チリンガル設定処理(S7)を説明する。
【0052】マルチリンガル設定処理(S7)は、操作
者より入力された3桁のホイールコードを基にして、キ
ーボード仕様を変更する処理を行なっている。ここで、
ホイールコードとは、活字ホイールの種類を示すコード
である。図17に示すように、活字ホイール60には、
ホイールコード61が印刷されている。図17中に示さ
れるホイールコード61は、「002」である。マルチ
リンガル設定処理(S7)では、操作者にこのホイール
コードを入力させて、キーボード仕様を変更する。
【0053】マルチリンガル設定処理(S7)では、ま
ず、ホイールコード61の入力を待つべく、キー入力を
待機する(S101:N)。そして、キー入力があれば
(S101:Y)数字キーかどうか判断する(S10
2)。数字キーであれば、ホイールコード61の入力だ
からである。
【0054】入力されたキーが数字キーであれば(S1
02:Y)、入力データを3桁単位としてホイールコー
ドメモリ44に記憶し(S104)、次の入力を待つ
(S101)。入力データを3桁単位とするのは、本実
施例に於いてホイールコード61は3桁で構成されるか
らである。
【0055】3桁のホイールコード61が操作者により
入力された後、マルチリンガル仕様決定キー4が押下さ
れると(S103:Y)、ホイールコードメモリ44に
記憶される値から対応するキーボード仕様コードを求め
る(S105)。
【0056】ホイールコード61からキーボード仕様コ
ードを求めるには、図14に示す変換テーブルを使用す
る。例えば、ホイールコード61が「002」であれ
ば、「01」のキーボード仕様コードが求められる。こ
れは基本英文の仕向である。
【0057】また、この際、キーボード情報43の内容
もホイールコード61に対応して変更される。例えば、
ホイールコード61に「002」が指定された場合に、
キーボード情報43の内容が「2」又は「3」である
と、その内容は、図14の変換テーブルに示される
「1」に変更される。ホイールコード「002」の活字
ホイール60は、キーボード情報43の内容が「1」の
状態でなければ使用できない。よって、ホイールコード
61の指定とともにキーボード仕様コードのみならずキ
ーボード情報43の内容も変更することで、誤った状態
に設定されることを回避できる。これは、キーボード切
換えキー8を操作することを必要としないので、操作性
の向上を図ることができる。
【0058】なお、ホイールコード61が「036」の
場合には、キーボード仕様コードは「10」に特定され
るものの、キーボード情報43の内容は「1」または
「2」となり、特定されない。これは、キーボード情報
43の内容が「1」及び「2」の場合は同一の活字ホイ
ール60を使用することを意味する。このホイールコー
ド「036」が指定された場合に、キーボード情報43
の内容が「1」又は「2」であれば、キーボード仕様コ
ードのみを「10」に変更し、キーボード情報43の内
容は変更しない。変更しなくても正しい状態に設定され
ているからである。一方、キーボード情報43の内容が
「3」である場合に、ホイールコード61に「036」
が指定されると、キーボード情報43の内容が「3」の
ままでは、誤った状態に設定されることになる。よっ
て、この場合は、キーボード情報43の内容を「1」に
変更する。
【0059】ホイールコード61に「095」又は「1
01」が指定された場合は、キーボード仕様コードは変
更せずに、キーボード情報43の内容のみを変更する。
これらは、複数のキーボード仕様に共通して使用される
活字ホイール60だからである。
【0060】ホイールコード61よりキーボード仕様コ
ードが求められれば(S105)、そのキーボード仕様
コードをキーボード仕様コードメモリ42に記憶させる
前に、求めたキーボード仕様コードが適切なものである
かをチェックする。具体的には、求めたキーボード仕様
コードに対応するキーコードテーブル33がROM22
内に存在するのかをチェックする(S106)。
【0061】対応するキーコードテーブル33がROM
22内に存在しなければ(S106:N)、図示しない
警報装置より警報音を鳴らして(S109)、マルチリ
ンガル設定処理が正常になされないことを操作者に知ら
せ、マルチリンガル設定処理を終了する(S110)。
この警報音により、操作者は設定の誤りを知ることがで
きるので、誤りを確認して次の設定処理に入ることも可
能となる。この場合は、求めたキーボード仕様コード
は、RAM23内のキーボード仕様コードメモリ42に
記憶されないので、キーボード仕様及びキー配置は変更
されない。
【0062】対応するキーコードテーブル33がROM
22内に存在すれば(S106:Y)、求めたキーボー
ド仕様コードはRAM23内のキーボード仕様コードメ
モリ42に記憶され(S107)、キーボード仕様が変
更される。次に、キーボード仕様コードとキーボード情
報43の内容より、ROM22から対応するキーコード
テーブル33がRAM23内のキーコードテーブルメモ
リ41にロードされる(S108)。これにより、キー
ボード3のキー配置が、操作者より入力されたホイール
コード61に応じて変更され、マルチリンガル設定処理
を終了する(S110)。
【0063】キーボード配置の印字処理を、図5乃至図
8を参照して説明する。
【0064】図5は、キーボード配置プリント処理プロ
グラムのフローチャートである。この図5を参照して、
キーボード配置プリント処理(S8)を説明する。
【0065】キーボード配置プリント処理(S8)は、
現在指定されているキーボード仕様のキー配置を、印字
機構PMにより印字させる処理を行う。
【0066】ここで、キーボード配置プリント処理(S
8)の説明の前に、キーボード配置の印字結果のサンプ
ルを、図16に示す。基本英文仕向のノーマル・モード
の場合の印字結果である。具体的には、キーボード仕様
コードメモリ42には「01」、キーボード情報43の
内容は「1」、装着されている活字ホイール60のホイ
ールコード61は「002」の状態でのキーボード配置
の印字結果である。
【0067】かかるキーボード配置の印字結果は、2つ
の部分から構成される。1つはラベル印字結果55の部
分であり、2つ目はキー配置印字結果56の部分であ
る。
【0068】ラベル印字結果55には、ホイールコード
61及びキーボード情報43の内容が印字される。この
ラベル印字結果55は、キーボード配置の印字の際に、
常に、印字されるので、操作者はキーボード配置を印字
する場合にはこれらの設定状況をも知ることができる。
ホイールコード61が印字されるので、ホイールコード
61を「002」と指定したにもかかわらず、誤ってホ
イールコード61が「005」の活字ホイール60が装
着されている場合には、その誤りをすぐに発見すること
ができる。また、キーボード情報43の内容も印字され
るので、前述のように、キーボード情報43の内容が指
定されたホイールコード61の値により自動的に変更さ
れることがあっても、変更された値を認識できる。ま
た、キーボード配置の印字結果を保管しておく場合に
も、いかなるキーボード配置の印字結果であるかを容易
に区別することが可能となる。なお、図16では、ホイ
ールコード61が「002」、キーボード情報43の内
容が「1」であることを印字し示している。
【0069】キー配置印字結果56には、シフト状態、
非シフト状態、コード状態の各状態におけるキーボード
配置が印字される。印字の対象となるキーは、図18及
び図19に示すキーである。キーボード仕様の変更にと
もなって、これらのキー配置が変更されるからである。
【0070】具体的には、ラベル印字結果55のあとに
1行あけてキー配置印字結果56が印字される。キーボ
ード3の最上位の行のキー配置から、1行ずつ印字さ
れ、4行分印字される。キーは4行から配列されるから
である。各1行のキー配置の印字は、それぞれ3行の印
字結果から構成される。3行の印字結果は、上からシフ
ト状態、非シフト状態、そして、コード状態のキー配置
の印字結果である。また、コード状態のキーのように、
コード状態での文字が割り振られていない場合には、コ
ード状態では何も印字されない。これにより、操作者は
文字が割り振られていないことを認識することができ
る。
【0071】3行の印字結果から構成される1行のキー
配置の印字のあとには、次の行のキー配置の印字と先の
行のキー配置の印字とを区別するために、1行の空白行
が挿入されている。
【0072】なお、図16中に示される一点鎖線は、ラ
ベル印字結果55及びキー配置印字結果56を示すため
の一点鎖線であり、キーボード配置の印字結果には無関
係である。
【0073】さて、図5に示すキーボード配置プリント
処理(S8)の説明に戻る。
【0074】キーボード配置プリント処理(S8)で
は、まず、後述するラベル印字処理(S201)が行な
われる。これにより、図16に示すラベル印字結果55
が印字される。
【0075】次に、キーボード仕様コードメモリ42に
記憶されるキーボード仕様コードとキーボード情報43
の内容から、対応するホイールコード61を求める(S
202)。図13に変換テーブルを示すが、この変換テ
ーブルによって対応するホイールコード61が求められ
る。例えば、キーボード仕様コードが「01」、キーボ
ード情報43の内容が「1」の場合には、ホイールコー
ド61として「002」が求められる。
【0076】求められたホイールコード61は、ホイー
ルコードメモリ44に記憶されるホイールコード61と
一致するかがチェックされる(S203)。ホイールコ
ードメモリ44に記憶されるホイールコード61は、操
作者が入力したコードであり、ワードプロセッサ1に装
着されている活字ホイール60のホイールコード61で
ある。このホイールコード61と、キーボード仕様コー
ドおよびキーボード情報43の内容より求めたホイール
コード61とを比較することで、現在の設定状況に適合
した活字ホイール60が装着されているか認識すること
ができる。
【0077】比較結果が一致すれば(S203:Y)、
正しい活字ホイール60が装着されているので、後述す
る配置印字処理(S204)を実行してキーボード配置
の印字を行い、キーボード配置プリント処理を終了する
(S206)。
【0078】比較結果が一致しなければ(S203:
N)、誤った活字ホイール60が装着されているので、
図示しない警報装置より警報音を鳴らして(S20
5)、誤った活字ホイール60が装着されていることを
操作者に知らせて、キーボード配置プリント処理を終了
する(S206)。このような状態は、マルチリンガル
設定後にキーボード切換えキー8を操作してキーボード
情報43の内容が変更された場合などに発生し得る。
【0079】図6は、ラベル印字処理プログラムのフロ
ーチャートである。この図6を参照して、ラベル印字処
理(S201)を説明する。
【0080】ラベル印字処理(S201)は、キーボー
ド配置プリント処理(S8)の最初に実行される。現在
設定されているホイールコード61及びキーボード情報
43の内容を印字する。
【0081】改行処理(S301)が行なわれ、次に、
「−−− NO.」と印字される(S302)。その後
に、キーボード仕様コードメモリ42に記憶されるキー
ボード仕様コードとキーボード情報43の内容から、対
応するホイールコード61が求められ(S303)、求
められたホイールコード61が印字される(S30
4)。これから印字するキーボード配置のホイールコー
ド61を、操作者に確認できるようにするためである。
この場合のホイールコード61は、前述と同様に、図1
3に示す変換テーブルにより求められる。
【0082】そして、「 KB:」と印字され(S3
05)、その後にキーボード情報43の内容が印字され
る(S306)。前述のように、ホイールコード61な
どの設定が間違っている場合には、キーボード配置プリ
ント処理(S8)において、ラベル印字(S201)の
あと、配置印字(S204)をせずにその処理を終了す
る(S203:N)。この場合、ラベル印字(S20
1)において、キーボード情報43の内容が印字される
ので、操作者は、どの設定が間違っているのかを認識で
きる。例えば、図14を見ればわかるように、ホイール
コード61が「002」の活字ホイール60は、キーボ
ード情報43が「1」である場合だけ正常な設定状態と
なる。よって、ホイールコード61が「002」の活字
ホイール60を装着した後、キーボード情報43の内容
を「1」以外に変えた場合には誤った設定状態となるの
で、配置印字(S204)はされずにキーボード配置プ
リント処理(S8)は終了する。この場合に、ラベル印
字(S201)の中で、キーボード情報43の内容が印
字されるので(S306)、操作者は、どの設定が間違
っているのかを容易に認識できる。
【0083】その後、「 −−−」を印字し(S30
7)、改行処理がなされる(S308)。さらに、次に
印字されるキー配置印字結果56とラベル印字結果55
とを区別するために、空白行を設けるための改行処理が
なされる(S309)。ラベル印字処理は終了する(S
310)。
【0084】図7は、配置印字処理プログラムのフロー
チャートである。この図7を参照して、配置印字処理
(S204)を説明する。
【0085】配置印字処理(S204)は、キーボード
配置プリント処理(S8)のうちの1つの処理であり、
図16に示すキー配置印字結果56を印字する。
【0086】キーボード配置行カウンタ45に「0」を
設定する(S401)。キーボード配置行カウンタ45
は、キーボード配置を印字する場合の印字しているキー
配置の行数を示す。キー配置の行数は、全部で4行あ
る。キーボード配置行カウンタ45は、「15」単位で
その値が増加する(S411)。キーボード配置行カウ
ンタ45が、「0」の場合は1行目を示し、「15」の
場合は2行目、「30」の場合は3行目、「45」の場
合は4行目を示す。そして、「60」の場合は配置印字
処理の終了を示す(S412:Y)。
【0087】シフト・コード状態カウンタ46に「3」
を設定する(S402)。シフト・コード状態カウンタ
46は、キーボード配置を印字する場合のキーのシフト
状態、非シフト状態、コード状態を指示する。
【0088】次に、シフト・コード状態カウンタ46の
値を調べる(S403)。シフト・コード状態カウンタ
46が、「3」の場合はシフト状態(S404)、
「2」の場合は非シフト状態(S405)、「1」の場
合はコード状態(S406)とする。
【0089】シフト・コード状態カウンタ46の値によ
り、シフト・コード状態が設定された後、後述する1行
配置印字処理が実行され(S407)、設定されたシフ
ト・コード状態で、キーボード配置行カウンタ45の示
す行の印字を行なう。
【0090】その後、シフト・コード状態カウンタ46
の値を「1」減少し(S408)、シフト・コード状態
カウンタ46が「0」となるまで、1行配置印字を繰り
返す(S409)。よって、1行のキー配置は、シフト
状態、非シフト状態、コード状態の3つの状態で印字さ
れる(S403〜S409)。
【0091】1行分のキー配置の印字が終了した後で、
改行処理を行なう(S410)。これにより、空白行が
でき、次の行の印字結果と区別することが容易となる。
【0092】そして、キーボード配置行カウンタ45の
値を「15」増加させる(S411)。キーボード配置
行カウンタ45が「60」となるまで、次の行のキー配
置の印字を繰り返す(S412)。よって、4行のキー
配置が印字され(S401〜S412)、配置印字処理
が終了する(S413)。この結果、図16に示すよう
なキー配置印字結果56が印字される。
【0093】図8は、1行配置印字処理プログラムのフ
ローチャートである。この図8を参照して、1行配置印
字処理(S407)を説明する。
【0094】1行配置印字処理(S407)は、配置印
字処理(S204)のうちの1つの処理である。キー配
置の印字を、シフト状態、非シフト状態、コード状態の
各状態のうちの1つの状態について1行ずつ行なう。
【0095】この1行配置印字処理では(S407)、
図15に示すキーボード配列データテーブル34を使用
する。よって、そのテーブルについて、図15を用いて
説明する。
【0096】キーボード配列データテーブル34は、各
行のキー数のデータと、キー配列に応じて並べられた各
キーの位置コードのデータから構成される。60のデー
タから構成され、キーボード3は4行のキー配置より構
成されるので、各行はそれぞれ15データずつで構成さ
れる。
【0097】各行の最初のデータ(0番目のデータ)に
は、その行のキー数を示すデータが記憶される。1行目
は「13」、2行目は「12」、3行目は「11」、4
行目は「10」が記憶される。図18、図19に示すキ
ー数に相当する値である。
【0098】そして、次のデータ以降(1番目〜14番
目のデータ)には、キー配列に応じて各キーに対する位
置コードが記憶される。図15には、理解を容易にする
ため、基本英文仕向の文字で表わしたが、実際には、0
から255(16進数では、00Hから0FFH)のう
ちの予め定められたコードが記憶される。
【0099】これらのデータは、図15の左上のデータ
(「13」)を0番目のデータとし、右下のデータ(網
掛け)を59番目のデータとして、キーボード配列デー
タテーブル34に記憶されている。
【0100】なお、図15の網掛けの部分は、該当する
キーが存在しないことを示す。ここには、ヌルコードが
記憶される。
【0101】さて、図8に示す1行配置印字処理(S4
07)の説明に戻る。
【0102】前述したキーボード配列データテーブル3
4から、キーボード配置行カウンタ45の値番目のデー
タ(キーボード配置行カウンタ45の値の示すデータ)
を、1行文字数カウンタ47に設定する(S501)。
キーボード配置行カウンタ45の値は、「0」「15」
「30」「45」のいずれかである(S401、S41
1)。よって、1行文字数カウンタ47に設定されるデ
ータは、1行のキー数を示すデータである。次に、印字
カウンタ48に「0」を設定し(S502)、1行配置
印字処理(S407)の初期の設定を終える。
【0103】印字カウンタ48の値を「1」増加し(S
503)、キーボード配列データテーブル34から、キ
ーボード配置行カウンタ45の値と印字カウンタ48の
値とを加えた値番目のデータを取り出す(S504)。
印字カウンタ48は、1行配置印字処理(S407)に
おいて、印字された文字数をカウントするカウンタであ
り、キーボード配列データテーブル34から位置コード
を取り出す場合のポインターの役割を果たす。よって、
取り出されたデータは、次に印字すべき文字の位置コー
ドである。
【0104】取り出されたデータはシフト・コード状態
46に応じて、キーコードに変換される(S505)。
キーコードテーブルメモリ41には、キーボード仕様コ
ード及びキーボード情報43の内容に対応したキーコー
ドテーブルが、すでにROM22からロードされている
(S11、S108)。よって、キーコードテーブルメ
モリ41内に記憶されるキーコードテーブルに基づいて
位置コードを変換すれば、位置コードは、操作者の指定
したキーボード仕様のキーコードに変換される。この場
合、変換されるべきデータが無い場合には、スペースの
キーコードに変換される。例えば、図18に示す基本英
文仕向のキーボード仕様K1が指定されている場合の
「2」キーK102の印字では、位置コード「2」が取
り出された後、シフト状態であれば「@」のキーコード
に、非シフト状態であれば「2」のキーコードに、コー
ド状態であればスペースのキーコードに変換される。
【0105】位置コードをキーコードに変換した後、そ
の変換されたキーコードの1文字印字処理を行う(S5
06)。これにより、1文字ずつキー配置が印字され
る。
【0106】1行文字数カウンタ47と印字カウンタ4
8との値を比較し(S507)、これらが等しくなるま
で1文字印字処理(S506)を繰り返す(S503〜
S507)。1行文字数カウンタ47と印字カウンタ4
8との値が等しくなれば、1行の印字が終了したことで
あるので、改行処理(S508)をして、1行配置印字
処理を終了する(S509)。
【0107】図5乃至図8に示す上述の処理により、キ
ーボード配置が印字される。
【0108】次に、キーボード配置の表示処理を、図9
乃至図12を参照して説明する。
【0109】図9は、キーボード配置表示処理プログラ
ムのフローチャートである。この図9を参照して、キー
ボード配置表示処理(S9)を説明する。
【0110】キーボード配置表示処理(S9)は、現在
指定されているキーボード仕様のキー配置を、表示機構
DMに表示させる処理を行う。なお、キーボード配置の
表示結果は、図16に示すキーボード配置の印字結果の
サンプルと同様の形式であるので、その説明を省略す
る。
【0111】キーボード配置表示処理(S9)では、ま
ず、表示画面データ退避用メモリ49に、現在表示中の
1画面分のデータを退避する(S601)。キーボード
配置の表示を終了した後で、表示画面を元の状態に戻す
ためである。次に、表示画面を消去する(S602)。
【0112】そして、後述するラベル表示処理(S60
3)、後述する配置表示処理(S604)を実行してキ
ーボード配置の表示を行う。
【0113】キーボード配置が表示されたあと、キー入
力を待機し(S605)、キーボード配置表示終了キー
9が入力されるかをチェックする(S606)。キーボ
ード配置表示終了キー9が入力されれば(S606:
Y)、表示画面データ退避用メモリ49に退避した1画
面分のデータを復帰し液晶ディスプレイ10に表示する
(S607)。これで、キーボード配置を表示する前の
状態に表示が戻され、キーボード配置表示処理を終了す
る(S608)。
【0114】図10は、ラベル表示処理プログラムのフ
ローチャートである。この図10を参照して、ラベル表
示処理(S603)を説明する。
【0115】ラベル表示処理(S603)は、キーボー
ド配置表示処理(S9)で実行される処理であり、現在
設定されているホイールコード61及びキーボード情報
43の内容を表示する。図16に示すラベル印字結果5
5と同型式の表示を、液晶ディスプレイ10に表示す
る。
【0116】まず、1行表示用バッファ51の内容がク
リアされ(S701)、「−−−NO.」が1行表示用
バッファ51に設定される(S702)。次に、キーボ
ード仕様コードメモリ42に記憶されるキーボード仕様
コードとキーボード情報43の内容から、対応するホイ
ールコード61を求め、1行表示用バッファ51に設定
する(S703)。さらに、「 KB:」を1行表示
用バッファ51に設定し(S704)、その後にキーボ
ード情報43の内容を1行表示用バッファ51に設定し
(S705)、「 −−−」を1行表示用バッファ51
に設定する(S706)。
【0117】液晶ディスプレイ10の表示行を示す表示
行カウンタ50に「1」を設定する(S707)。表示
行カウンタ50の値が示す行に、1行表示用バッファ5
1に設定されているデータを表示する(S708)。こ
れにより、現在の設定状態にあるホイールコード61と
キーボード情報43の内容が表示される。
【0118】表示行カウンタ50の値を「2」増加し
(S709)、ラベル表示処理を終了する(S71
0)。
【0119】図11は、配置表示処理プログラムのフロ
ーチャートである。この図11を参照して、配置表示処
理(S604)を説明する。
【0120】配置表示処理(S604)は、キーボード
配置表示処理(S9)のうちの1つの処理であり、図1
6に示すキー配置印字結果56と同型式の表示を、液晶
ディスプレイ10に表示する。
【0121】キーボード配置行カウンタ45に「0」を
設定し(S801)、シフト・コード状態カウンタ46
に「3」を設定する(S802)。次に、シフト・コー
ド状態カウンタ46の値を調べ(S803)、シフト・
コード状態カウンタ46が、「3」の場合はシフト状態
(S804)、「2」の場合は非シフト状態(S80
5)、「1」の場合はコード状態(S806)とする。
【0122】シフト・コード状態カウンタ46の値によ
り、シフト・コード状態が設定された後、後述する1行
配置表示処理が実行され(S807)、設定されたシフ
ト・コード状態で、キーボード配置行カウンタ45の示
す行のキー配置の表示を行なう。
【0123】その後、シフト・コード状態カウンタ46
の値を「1」減少し(S808)、シフト・コード状態
カウンタ46が「0」となるまで、1行配置表示を繰り
返す(S809)。よって、1行のキー配置は、シフト
状態、非シフト状態、コード状態の3つの状態で表示さ
れる(S803〜S809)。
【0124】1行分のキー配置の表示が終了した後で、
表示行カウンタ50の値を「1」増加して(S81
0)、次のキー配置の表示行との間に1行の空白行を設
ける。この空白行により、次の行のキー配置の表示結果
との区別が容易となる。
【0125】そして、キーボード配置行カウンタ45の
値を「15」増加させ(S811)、キーボード配置行
カウンタ45が「60」となるまで、次の行のキー配置
の表示を繰り返す(S812)。よって、4行のキー配
置が表示され(S801〜S812)、配置表示処理が
終了する(S813)。この結果、図16に示すキー配
置印字結果56と同型式の表示が液晶ディスプレイ10
に表示される。
【0126】図12は、1行配置表示処理プログラムの
フローチャートである。この図12を参照して、1行配
置表示処理(S807)を説明する。
【0127】1行配置表示処理(S807)は、配置表
示処理(S604)のうちの1つの処理である。キー配
置の表示を、シフト状態、非シフト状態、コード状態の
各状態のうちの1つの状態について1行ずつ行なう。
【0128】まず、1行表示用バッファ51の内容をク
リアする(S901)。そして、前述したキーボード配
列データテーブル34から、キーボード配置行カウンタ
45の値番目のデータを、1行文字数カウンタ47に設
定する(S902)。キーボード配置行カウンタ45の
値は、「0」「15」「30」「45」のいずれかであ
る(S801、S811)。よって、1行文字数カウン
タ47に設定されるデータは、1行のキー数を示すデー
タである。次に、印字カウンタ48に「0」を設定し
(S903)、1行配置表示処理(S807)の初期の
設定を終える。
【0129】印字カウンタ48の値を「1」増加し(S
904)、キーボード配列データテーブル34から、キ
ーボード配置行カウンタ45の値と印字カウンタ48の
値とを加えた値番目のデータを取り出す(S905)。
印字カウンタ48は、1行配置表示処理(S807)に
おいて、1行表示用バッファ51に設定された文字数を
カウントするカウンタであり、キーボード配列データテ
ーブル34から位置コードを取り出す場合のポインター
の役割を果たす。よって、取り出されたデータは、次
に、1行表示用バッファ51に設定すべき文字の位置コ
ードである。
【0130】取り出されたデータはシフト・コード状態
46に応じて、キーコードに変換される(S906)。
キーコードテーブルメモリ41には、キーボード仕様コ
ード及びキーボード情報43の内容に対応したキーコー
ドテーブルが、すでにROM22からロードされている
(S11、S108)。よって、キーコードテーブルメ
モリ41内に記憶されるキーコードテーブルに基づいて
位置コードを変換すれば、位置コードは、操作者の指定
したキーボード仕様のキーコードに変換される。この場
合、変換されるべきデータが無い場合には、スペースの
キーコードに変換される。位置コードをキーコードに変
換した後、その変換されたキーコードを1行表示用バッ
ファ51に設定する(S907)。
【0131】1行文字数カウンタ47と印字カウンタ4
8との値を比較し(S908)、これらが等しくなるま
で、1行表示用バッファ51へのキーコードの設定処理
を繰り返す(S904〜S908)。
【0132】1行文字数カウンタ47と印字カウンタ4
8との値が等しくなれば、1行分の表示データが1行表
示用バッファ51に設定されたことである。よって、液
晶ディスプレイ10の表示行カウンタ50の値の示す行
に、1行表示用バッファ51に設定されているデータを
表示する(S909)。次の1行配置表示処理(S80
7)のために表示行を更新すべく、表示行カウンタ50
の値を「1」増加して(S910)、1行配置表示処理
を終了する(S911)。
【0133】図9乃至図12に示す上述の処理により、
キーボード配置が液晶ディスプレイ10に表示される。
【0134】上記実施例においては、操作者が指定した
キーボード仕様のキー配置を印字または表示するので、
マルチリンガル機能によりキーボード3のキー配置が変
更されても、操作者は取扱説明書を参照することなく、
容易にキー配置を認識できる。
【0135】また、キー配置の印字または表示の際に
は、キー配置のみならず、ラベルとして、キー配置の印
字または表示の対象となるホイールコード61及びキー
ボード情報43の内容が印字または表示されるので、印
字または表示されているキー配置がいかなる状態のもの
であるのかを、印字結果または表示結果のみで、容易に
認識できる。
【0136】キー配置の印字では、ラベル及びキー配置
が組み合わされて1枚の用紙に印字されるので、印字さ
れているキー配置がどの状態のキー配置を表わしたもの
であるのかが明確となり、これを保管しておく場合にも
キー配置の種類の整理が容易になる。
【0137】キー配置の表示では、操作者が指示した必
要なときだけキー配置が表示され、キー配置表示の消去
後は、キー配置表示前の画面に戻るので、簡単に変更さ
れたキー配置を認識でき、操作性が向上される。
【0138】キー配置の印字の際、操作者の指定したホ
イールコード61と(S104、S105)、ワードプ
ロセッサ1に記憶されるキーボード仕様コードおよびキ
ーボード情報43の内容より求められるホイールコード
61とが、一致しない場合、その旨を操作者に警告しキ
ー配置の印字処理をスキップするので(S203〜S2
06)、誤ったキー配置の印字を避けることができる。
また、ワードプロセッサ1の設定状態と、操作者の指定
した状態とが異なっていることを、操作者に知らせるこ
とができる。
【0139】キーボード仕様の指定の場合のホイールコ
ード61の指定では、指定したホイールコード61に合
わせて、キーボード情報43の内容も変更するので、操
作者の操作を減少させ、操作性の向上を図ることができ
る。
【0140】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形改良が
可能であることは容易に推察できるものである。
【0141】例えば、本実施例では、キー配置の印字及
び表示をともに可能なワードプロセッサ1について説明
したが、キー配置の印字または表示のいずれか一方のみ
が可能であるワードプロセッサであってもよい。
【0142】また、キー配置の表示では、キー配置の表
示を消去しなければ次の処理に入ることができないが、
キー配置の表示を消去せず、表示したままで次の処理に
入ることができるようにしてもよい。
【0143】さらに、本実施例では、ワードプロセッサ
について説明したが、電子タイプライタ等で本発明を実
施することも可能である。
【0144】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明のマルチリンガル機能を有する文書作成装置によれ
ば、操作者が指定したキーボード仕様のキー配置を出力
可能としたので、操作者は、指定したキーボード仕様の
キー配置を容易に認識することができるという効果があ
る。また、操作者は文字入力の際に取扱説明書を参照し
なくてもキー配置を確認することができるので、文字入
力のための操作性を向上させ、かつ、円滑な文字入力が
可能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のワードプロセッサの外観を
示す斜視図である。
【図2】その制御系のブロック図である。
【図3】メイン処理プログラムのフローチャートであ
る。
【図4】マルチリンガル設定処理プログラムのフローチ
ャートである。
【図5】キーボード配置プリント処理プログラムのフロ
ーチャートである。
【図6】ラベル印字処理プログラムのフローチャートで
ある。
【図7】配置印字処理プログラムのフローチャートであ
る。
【図8】1行配置印字処理プログラムのフローチャート
である。
【図9】キーボード配置表示処理プログラムのフローチ
ャートである。
【図10】ラベル表示処理プログラムのフローチャート
である。
【図11】配置表示処理プログラムのフローチャートで
ある。
【図12】1行配置表示処理プログラムのフローチャー
トである。
【図13】キーボード仕様コード及びキーボード情報か
らホイールコードへの変換テーブルを示す説明図であ
る。
【図14】ホイールコードからキーボード仕様コードへ
の変換テーブルを示す説明図である。
【図15】キーボード配列データテーブルを示す説明図
である。
【図16】キーボード配置の印字結果を表わした説明図
である。
【図17】活字ホイールの外観を示す斜視図である。
【図18】アメリカ向けである基本英文仕向のキーボー
ド配置を表わした説明図である。
【図19】ドイツ向けである独文仕向のキーボード配置
を表わした説明図である。
【符号の説明】
1 ワードプロセッサ 3 キーボード 4 マルチリンガル仕様決定キー 5 マルチリンガル設定キー 6 キーボード配置プリントキー 7 キーボード配置表示キー 10 液晶ディスプレイ 11 プリンター 21 CPU 22 ROM 23 RAM 32 位置コードテーブル 33 キーコードテーブル 34 キーボード配列データテーブル 41 キーコードテーブルメモリ 42 キーボード仕様コードメモリ 44 ホイールコードメモリ 55 ラベル印字結果 56 キー配置印字結果 60 活字ホイール 61 ホイールコード C 制御装置 DM 表示機構 PM 印字機構

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字や記号などを入力するための複数の
    キーを有し、キーの押下に応じて所定のコード信号を発
    生するキーボードと、 複数のキーボード仕様のうちから所望のキーボード仕様
    を指定するキーボード仕様指定手段と、 前記キーボード仕様指定手段により指定されたキーボー
    ド仕様を記憶するキーボード仕様記憶手段と、 前記キーの押下により発生された前記コード信号を、前
    記キーボード仕様記憶手段に記憶されたキーボード仕様
    に応じた文字や記号に割振るキー割振手段と、 前記キー割振手段により割振られた文字や記号を出力す
    る出力手段とを備えたマルチリンガル機能を有する文書
    作成装置において、 前記コード信号をキー配列に従って記憶したキーボード
    配列記憶手段と、 前記キーボード配列記憶手段から前記コード信号をキー
    配列に従って読みだして、前記キー割振手段により前記
    キーボード仕様記憶手段に記憶されたキーボード仕様の
    キー配置に割振り、前記出力手段に出力するキーボード
    配置出力手段とを備えることを特徴とするマルチリンガ
    ル機能を有する文書作成装置。
JP5137797A 1993-06-08 1993-06-08 マルチリンガル機能を有する文書作成装置 Pending JPH06348706A (ja)

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JP5137797A Pending JPH06348706A (ja) 1993-06-08 1993-06-08 マルチリンガル機能を有する文書作成装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105338216A (zh) * 2014-08-05 2016-02-17 精工爱普生株式会社 带打印装置

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