JPH06348018A - 感放射線レジスト組成物 - Google Patents

感放射線レジスト組成物

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JPH06348018A
JPH06348018A JP5138461A JP13846193A JPH06348018A JP H06348018 A JPH06348018 A JP H06348018A JP 5138461 A JP5138461 A JP 5138461A JP 13846193 A JP13846193 A JP 13846193A JP H06348018 A JPH06348018 A JP H06348018A
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tetrahydroxybenzophenone
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sensitive resist
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JP5138461A
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Mutsuo Kataoka
睦雄 片岡
Shigeyoshi Kanatsuki
重佳 金築
Hiroki Ooseto
浩樹 大背戸
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Electron Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 (a)アルカリ可溶性樹脂、および(b)2,3,4,
4’−テトラヒドロキシベンゾフェノンと1,2−ナフ
トキノンジアジド−4−スルホン酸よりなるエステル
で、モノエステル、ジエステルおよびトリエステルの含
有量の合計が99重量%以上であるもの、を含有するこ
とを特徴とする感放射線レジスト組成物。 【効果】ドライエッチング耐性および解像度に優れ、感
度の高いポジ型感放射線レジスト組成物が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フォトリソグラフィー
用マスク、半導体集積回路などの製造を電子線リソグラ
フィーなどを用いて行なう場合に使用する感放射線レジ
スト組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ポジ型電子線レジストとしては、
ポリメタクリル酸メチル、ポリ(α−クロロアクリル酸
2,2,2−トリフルオロエチル)、ポリ(1−ブテン
スルホン)などのポリマーを主成分とするものが使用さ
れてきた。しかし、これらのレジストは、ドライエッチ
ング耐性が不十分であるという欠点を有していた。近
年、フォトマスク、半導体集積回路などの製造において
ドライエッチングを使用することが多くなるにしたが
い、これら従来のレジストでは、使用にたえない場合が
増加してきている。
【0003】これに対し、ノボラック樹脂とキノンジア
ジド化合物を主成分とするポジ型フォトレジストは、ド
ライエッチング耐性は優れ、しかも非膨潤性のアルカリ
水溶液で現像できるため、解像度、パターン形状にすぐ
れるという利点を有するものの、電子線リソグラフィー
に使用した場合、感度が極端に低くなり、実用にたえな
かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ノボ
ラック樹脂とキノンジアジド化合物を主成分とし、ドラ
イエッチング耐性、および解像度に優れ、感度の高い感
放射線レジスト組成物を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、アルカリ
可溶性樹脂とキノンジアジド化合物よりなる感放射線レ
ジスト組成物について、特にキノンジアジド化合物につ
いて鋭意検討した結果、本発明の完成に至ったものであ
る。
【0006】かかる本発明の目的は、(a)アルカリ可
溶性樹脂、および(b)2,3,4,4’−テトラヒド
ロキシベンゾフェノンと1,2−ナフトキノンジアジド
−4−スルホン酸よりなるエステルで、モノエステル、
ジエステルおよびトリエステルの含有量の合計が99重
量%以上であるもの、を含有することを特徴とする感放
射線レジスト組成物、好ましくは、さらに(c)トリヒ
ドロキシベンゾフェノン、2,3,4,4’−テトラヒ
ドロキシベンゾフェノン以外のテトラヒドロキシベンゾ
フェノン、および没食子酸エステルの群から選ばれた少
なくとも一種と、1,2−ナフトキノンジアジド−4−
スルホン酸よりなるエステルで、水酸基がすべてエステ
ル化されたフルエステル、を含有することを特徴とする
感放射線レジスト組成物により達成される。
【0007】本発明の感放射線レジスト組成物に用いる
(a)成分のアルカリ可溶性樹脂としては、ポリビニル
フェノール、ノボラック樹脂が好ましく、特にノボラッ
ク樹脂が好ましく用いられる。
【0008】ノボラック樹脂は、フェノール化合物、例
えばp-クレゾールおよびm-クレゾールの混合物と、ホル
ムアルデヒド、もしくはその重合体であるパラホルムア
ルデヒドまたは1,3,5−トリオキサンを縮合させる
ことにより得られる。
【0009】縮合反応は、無溶媒、もしくは有機溶媒中
で行われる。有機溶媒としては、メタノール、エタノー
ル、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノ
ールなどのアルコール類、メチルセロソルブ、エチルセ
ロソルブ、ブチルセロソルブなどのセロソルブ類、メチ
ルセロソルブアセテート、エチルセロソルブアセテート
などのセロソルブエステル類、テトラヒドロフラン、
1,4−ジオキサンなどエーテル類などが好ましく使用
される。
【0010】縮合反応の触媒としては、シュウ酸、ギ
酸、塩酸、硫酸、過塩素酸、リン酸、p−トルエンスル
ホン酸などの酸類、酢酸亜鉛、酢酸マグネシウムなどの
金属塩類が好ましく使用される。
【0011】このようにして得られたノボラック樹脂に
は、一般にフェノール単位が2個縮合した二核体、3個
縮合した三核体などの低分子量成分が含有されている。
このような低分子量成分中には、スカムの原因となった
りパターン形状を劣化させる原因となる成分が存在す
る。合成したノボラックがこれら低分子量成分を多く含
む場合、適当な操作により除去し、二核体、三核体の含
有量合計を10%以下にすることが好ましい。
【0012】ノボラック樹脂から低分子量成分を除去す
る処理としては以下のような方法を用いることができ
る。
【0013】(1)抽出法 ノボラック樹脂を細かく粉砕し、ベンゼン、トルエン、
キシレン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンのような
有機溶媒、あるいはメタノール、エタノールのような有
機溶媒と水との混合液とともに一定の温度で撹拌し低分
子量成分を抽出する。
【0014】(2)再沈澱法 ノボラック樹脂をメタノール、エタノール、アセトン、
エチルセロソルブなどの有機溶媒に溶解する。ついで、
このノボラック溶液に水、石油エーテル、ヘキサンなど
の貧溶媒を滴下するか、逆にノボラック溶液を前記貧溶
媒中に滴下してノボラック樹脂を析出させて分離し、乾
燥する。
【0015】(3)分液法 ノボラック樹脂をメタノール、エタノール、アセトン、
エチルセロソルブなどの水と混和する有機溶媒とエチル
セロソルブアセテート、プロピレングリコールモノメチ
ルエーテルアセテートなどの水と混和しない有機溶媒と
の混合溶媒に溶解し、水を滴下して二層分離させ、有機
層を分離し、濃縮する。
【0016】本発明の感放射線レジスト組成物は、感放
射線成分として(b)成分を含有する。さらに、(c)
成分をも含有することが好ましい。
【0017】第1の感放射線成分である(b)成分は、
2,3,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノンと
1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸よりな
るエステルで、モノエステル、ジエステルおよびトリエ
ステルの含有量の合計が99重量%以上であるものであ
る。好ましくは、99.9重量%以上、より好ましく
は、100重量%である。
【0018】2,3,4,4’−テトラヒドロキシベン
ゾフェノンの3,4,4’−位の水酸基がナフトキノン
ジアジドスルホン酸によりエステル化されたトリエステ
ルは、米国特許3,148,983号明細書に記載され
ている。しかし、通常の方法で2,3,4,4’−テト
ラヒドロキシベンゾフェノンのエステル化を行なうと、
必ずテトラエスエルを含む混合物が得られることが、特
公昭62−28457号に関する異議申立で明らかにな
った。すなわち、テトラエステルを含まないエステルは
現在まで知られていない。
【0019】特公昭62−28457号公報には、2,
3,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノンの1,
2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸テトラエス
テル、または1,2−ナフトキノンジアジド−4−スル
ホン酸テトラエステルがフォトレジストとして有用であ
ると述べられている。しかしながら、本発明者らは、
2,3,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノンと
1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸よりな
るエステルをポジ型電子線レジストの成分として検討し
た結果、テトラエステルの存在は電子線露光に悪影響を
与え、特に感度を低くする効果があることを見出した。
【0020】モノエステル、ジエステル、トリエステル
およびテトラエステルの混合物からテトラエステルを除
去する方法としては、例えば、以下の方法によれば良
い。
【0021】(1)液体クロマトグラフィーを用いて各
成分を分取する。
【0022】(2)混合物をアセトンに溶解し、撹拌下
にメタノール中に注ぐ。析出した沈殿を濾過して除き、
母液を減圧濃縮する。
【0023】モノエステル、ジエステル、トリエステル
の好ましい混合比率(重量%)としては、モノエステル
0〜50%、より好ましくは5〜40%、ジエステル5
〜50%、より好ましくは10〜30%、トリエステル
10〜60%、より好ましくは20〜50%である。
【0024】(b)成分のレジスト固形分中での重量%
は3〜30%が好ましく、より好ましくは5〜20%で
ある。ここでレジスト固形分とは、レジスト組成物から
溶媒を除いたものをいう。第1の感放射線成分が3%よ
り少ないと、解像度が悪くなりやすく、30%より多い
と、感度が低くなりやすい。
【0025】第2の感放射線成分である(c)成分は、
トリヒドロキシベンゾフェノン、2,3,4,4’−テ
トラヒドロキシベンゾフェノン以外のテトラヒドロキシ
ベンゾフェノン、没食子酸エステルの群から選ばれた少
なくとも一種と、1,2−ナフトキノンジアジド−4−
スルホン酸よりなるエステルで、水酸基がすべてエステ
ル化されたフルエステルである。
【0026】トリヒドロキシベンゾフェノンとしては、
2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノンが、テトラ
ヒドロキシベンゾフェノンとしては、2,3’,4,
4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,
4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,
2’,3,4−テトラヒドロキシベンゾフェノンが、没
食子酸エステルとしては、没食子酸メチルが特に好まし
く用いられる。
【0027】(c)成分の感放射線成分を(b)成分と
併用することにより、感度、解像度が高く、未露光部分
の膜減りの少ないレジストが得られる。
【0028】以上述べた(c)成分のフルエステルと、
フルエステル以外のエステル(モノ、ジ、トリ)との混
合物とを使用しても良い。その場合、フルエステルの含
有量(重量%)が、混合物中で85%以上であることが
好ましく、90%以上がさらに好ましい。
【0029】(c)成分のレジスト固形分中での重量%
は3〜30%が好ましく、より好ましくは5〜20%で
ある。3%より少ないと、未露光部分の膜減りが増え、
30%より多いと、感度が低くなりやすい。
【0030】本発明のレジスト組成物にはアルカリ可溶
性低分子化合物を添加剤として加えることができる。
【0031】例えば、特開平1−44439号公報、特
開平1−177032号公報、特開平2−275955
号公報、特開平3−230164号公報、特開平3−2
51845号公報、特開平4−12357号公報などに
記載の化合物が挙げられるが、特に特開平4−1235
7号公報に記載のフェノール化合物、特開平3−251
845号公報に記載のβ−トリオン化合物が好ましく用
いられる。
【0032】これらのアルカリ可溶性低分子化合物は単
独または2種以上混合して用いることができる。
【0033】アルカリ可溶性低分子化合物のレジスト固
形分中の重量%は3〜25%が好ましく、より好ましく
は7〜20%である。3%より少ないと、解像度が悪く
なりやすく、25%より多いと、未露光部分の膜減りが
増えやすい。
【0034】本発明のレジスト組成物には、これらの主
成分の他に、界面活性剤、酸化防止剤などの添加剤を適
宜加えることができる。
【0035】本発明のレジスト組成物は、上記の成分を
溶媒に溶解することにより得られる。溶媒の使用量とし
ては、特に限定されないが、レジスト固形分がレジスト
組成物中で、5〜30重量%となるように調整される。
好ましく用いられる溶媒としては、酢酸エチル、酢酸ブ
チル、酢酸アミル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸
エチル、酪酸メチル、酪酸エチル、安息香酸メチル、乳
酸メチル、乳酸エチル、γ−ブチロラクトンなどのエス
テル類、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブチル
セロソルブなどのセロソルブ類、メチルセロソルブアセ
テート、エチルセロソルブアセテート、ブチルセロソル
ブアセテートなどのセロソルブエステル類、プロピレン
グリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレン
グリコールモノエチルエーテルアセテートなどのプロピ
レングリコールエーテルエステル類、1,2−ジメトキ
シエタン、1,2−ジエトキシエタン、テトラヒドロフ
ラン、1,4−ジオキサン、アニソールなどのエーテル
類、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シ
クロヘキサノン、イソホロンなどのケトン類、ジメチル
ホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロ
リドンなどのアミド類、ジメチルスルホキシド、スルホ
ランなどの非プロトン性極性溶媒から選ばれる溶媒、ま
たはこれらの溶媒を複数混合した溶媒が挙げられる。
【0036】本発明の感放射線レジスト組成物を被加工
基板上に塗布、乾燥し、電子線などの放射線を用いてパ
ターンを露光し、アルカリ現像液によって現像を行なう
ことにより微細パターンが形成される。
【0037】塗布、乾燥、露光は、電子線レジストのパ
ターン形成方法として従来公知の方法によれば良い。例
えば、スピンナーなどを用いて、乾燥後の膜厚が0.3
〜2.0μmとなるように塗布し、90〜120℃程度
で、1〜10分程度乾燥する。露光に用いられる放射線
としては、電子線の他には、X線、イオンビーム等があ
げられるが、最も好ましいのは電子線である。なお、本
発明における放射線には、通常の紫外線は含まない。電
子線による露光は、通常の電子線露光装置などを用いれ
ば良い。
【0038】本発明の放射線感応組成物の現像に用いら
れる現像液としては、例えば、アルカリ金属の水酸化
物、炭酸塩、りん酸塩、けい酸塩、メタけい酸塩、ほう
酸塩などの無機アルカリ類、プロピルアミン、ジプロピ
ルアミン、ジブチルアミン、メチルジエチルアミン、ピ
ロール、2,2−ジメチルピロール、β−ピコリン、コ
リジン、ピペリジン、ピペラジン、トリエチレンジアミ
ン、2−ジエチルアミノエタノール、2−アミノエタノ
ール、ジエタノールアミン等のアミン類、テトラメチル
アンモニウムヒドロキシド、テトラエチルアンモニウム
ヒドロキシド、コリン等の4級アンモニウム塩、アンモ
ニア等の塩基類を一種あるいは複数種含む水溶液が挙げ
られる。
【0039】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明する。特に断らない限り、「部」は、「重量部」
を表す。
【0040】実施例1 (1)ノボラックの調製 m−クレゾール35部、p−クレゾール65部、シュウ
酸0.5部、37%ホルマリン46部より通常の方法で
ノボラック樹脂を得た。
【0041】ゲル・パーミエーション・クロマトグラフ
ィーでもとめたこのノボラックの重量平均分子量(ポリ
エチレンオキシド換算)は6650、数平均分子量は1
184、分子量分散は5.62であり、二核体含有量は
10.5重量%、三核体含有量は5.7重量%であっ
た。
【0042】このノボラックを1部取り、メタノール
5.00部に溶解し、撹拌下に4.00部の水を滴下し
ノボラックを沈澱させた。上澄液を除き、沈澱したノボ
ラックを取り出して50℃で24時間真空乾燥した。
0.86部のノボラックが得られ、このノボラックの重
量平均分子量は7,259、数平均分子量は1,74
5、分子量分散は4.16、二核体含有量は6.1重量
%、三核体含有量は3.0重量%であった。このノボラ
ックをノボラックAとする。
【0043】(2)2,3,4,4’−テトラヒドロキ
シベンゾフェノンの1,2−ナフトキノンジアジド−4
−スルホン酸エステル((b)成分)の調製 2,3,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン1
3.41部、1,2−ナフトキノンジアジド−4−スル
ホニルクロリド36.59部をジオキサン140部に溶
解し、トリエチルアミン13.78部をジオキサン30
部に溶解したものを、撹拌下に40℃で滴下した。滴下
後、40℃で10時間撹拌後、反応混合物を水1000
部中に注ぎ、30分間撹拌した。析出物を濾取し、水、
メタノールで洗浄後、室温で16時間真空乾燥した。こ
れをキノンジアジドBとする。
【0044】キノンジアジドBを、高速液体クロマトグ
ラフィーで分析した。ポンプは島津製LC−6A、検出
器は島津製SPD−6AV、カラムはガスクロ工業製イ
ナートシルODS−2(4.6×250mm)を使用し
た。移動相は水とアセトニトリルの混合溶媒を用い、5
0:50→0:100のグラジエント溶出を行なった。
ピーク検出は波長280nmで行なった。
【0045】ピークの同定は、各ピークを別途分取し、
1H−NMR、13C−NMRを用いて行なった。
【0046】得られたクロマトグラム中でのテトラエス
テルのピーク面積の比率は33.3%であった。
【0047】次にキノンジアジドB10.0gをアセト
ン50mlに溶解し、メタノール500ml中に撹拌し
ながら注いだ。析出した沈澱を濾過により除き、濾液を
濃縮して褐色固体3.1gを得た。これをキノンジアジ
ドCとする。
【0048】キノンジアジドCについて、キノンジアジ
ドBと同様の条件で高速液体クロマトグラフィーによる
分析を行なったところ、3,4,4’−トリエステル
2.2%、2,3,4−トリエステル37.6%、3,
4−ジエステル23.4%、モノエステル36.8%よ
りなることがわかった。
【0049】(3)(c)成分の合成 2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノン22.9
部、1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホニルク
ロリド80.7部をジオキサン250部に溶解し、トリ
エチルアミン30.4部をジオキサン50部に溶解した
ものを、撹拌下に40℃で滴下した。滴下後、40℃で
10時間撹拌後、反応混合物を水2000部中に注ぎ、
30分間撹拌した。析出物を濾取し、水、メタノールで
洗浄後、室温で16時間真空乾燥した。これをキノンジ
アジドDとする。
【0050】キノンジアジドDを高速液体クロマトグラ
フィーを用いて分析したところ、フルエステルの含有量
は96.2%であった。
【0051】(4)レジスト組成物の調製 下記の原料を混合してレジスト溶液を調製した。
【0052】 ノボラックA 9.58部 キノンジアジドC 1.14部 キノンジアジドD 1.34部 化合物H 1.34部 PGMA 66.6部 DMF 20.0部 “トロイソール”366 0.03部 (ここで、化合物Hは1,1,2−トリス(3,5−ジ
メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパンを表わし、
PGMAおよびDMFは、それぞれプロピレングリコー
ルモノメチルエーテルアセテート、ジメチルホルムアミ
ドを表わす。“トロイソール”366はTroy Ch
emical社製の界面活性剤である。) (5)レジストプロセス (4)で調製したレジストをシリコンウエハにスピンナ
ーを用いて塗布し、110℃のオーブンで10分間ベー
クし、膜厚0.5μmの塗膜試料を作製した。電子線露
光装置を用い、加速電圧20kV、電流量1nAで0.
45mm×0.60mmの矩形領域を順次露光時間を変
えて走査露光した。
【0053】ついで、テトラメチルアンモニウムヒドロ
キシド2.38%水溶液を用いて23℃で120秒間浸
漬現像を行ない、純水でリンスした。
【0054】(6)特性の評価 この試料の未露光部分および露光した矩形領域のレジス
ト膜厚を順次測定した。各露光部分について、露光量
(すなわち電流量と露光時間の積を面積で割った値)と
残膜率(すなわち露光部分膜厚を塗布膜厚で割った値)
を計算し、残膜率を露光量の対数に対してプロットして
感度曲線を作図した。この感度曲線から、残膜率が0に
なる露光量を求め感度の値とした。また、塗布膜厚と未
露光部分膜厚の差、すなわち膜減りを求めた。
【0055】感度は6.7μC/cm2 で、膜減りは
0.102μmであった。
【0056】実施例2 (1)(c)成分の合成 実施例1の(3)と同様の方法で、2,3’,4,4’
−テトラヒドロキシベンゾフェノンよりキノンジアジド
Eを調製した。
【0057】(2)レジスト組成物の調製 下記の原料を混合してレジスト溶液を調製した。
【0058】 ノボラックA 9.38部 キノンジアジドC 1.34部 キノンジアジドE 1.34部 化合物H 1.34部 PGMA 66.6部 DMF 20.0部 “トロイソール”366 0.03部 (3)レジストプロセスおよび評価 実施例1と同様に塗膜試料を作製し、露光、現像した。
現像時間は102秒で、感度は7.0μC/cm2 、膜
減りは0.099μmであった。
【0059】実施例3 (1)(c)成分の合成 実施例1の(3)と同様の方法で、2,2’,3,4−
テトラヒドロキシベンゾフェノンよりキノンジアジドF
を調製した。
【0060】(2)レジスト組成物の調製 下記の原料を混合してレジスト溶液を調製した。
【0061】 ノボラックA 9.38部 キノンジアジドC 1.34部 キノンジアジドF 1.34部 化合物H 1.34部 PGMA 66.6部 DMF 20.0部 “トロイソール”366 0.03部 (3)レジストプロセスおよび評価 実施例1と同様に塗膜試料を作製し、露光、現像した。
現像時間は114秒で、感度は8.6μC/cm2 、膜
減りは0.101μmであった。
【0062】実施例4 (1)(c)成分の合成 実施例1の(3)と同様の方法で、没食子酸メチルより
キノンジアジドGを調製した。
【0063】(1)レジスト組成物の調製 下記の原料を混合してレジスト溶液を調製した。
【0064】 ノボラックA 8.98部 キノンジアジドC 1.74部 キノンジアジドG 1.34部 化合物H 1.34部 PGMA 66.6部 DMF 20.0部 “トロイソール”366 0.03部 (2)レジストプロセスおよび評価 実施例1と同様に塗膜試料を作製し、露光、現像した。
現像時間は67秒で、感度は6.3μC/cm2 、膜減
りは0.102μmであった。
【0065】比較例 (1)レジスト組成物の調製 下記の原料を混合してレジスト溶液を調製した。
【0066】 ノボラックA 9.38部 キノンジアジドB 2.68部 化合物H 1.34部 PGMA 66.6部 DMF 20.0部 “トロイソール”366 0.03部 (2)レジストプロセスおよび評価 実施例1と同様に塗膜試料を作製し、露光、現像した。
現像時間は45秒で、感度は15.0μC/cm2 、膜
減りは0.098μmであった。
【0067】
【発明の効果】ドライエッチング耐性および解像度に優
れ、感度の高いポジ型感放射線レジスト組成物が得られ
る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/027

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)アルカリ可溶性樹脂、および(b)
    2,3,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノンと
    1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸よりな
    るエステルで、モノエステル、ジエステルおよびトリエ
    ステルの含有量の合計が99重量%以上であるもの、を
    含有することを特徴とする感放射線レジスト組成物。
  2. 【請求項2】(c)トリヒドロキシベンゾフェノン、
    2,3,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン以
    外のテトラヒドロキシベンゾフェノン、および没食子酸
    エステルの群から選ばれた少なくとも一種と、1,2−
    ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸よりなるエステ
    ルで、水酸基がすべてエステル化されたフルエステル、
    を含有することを特徴とする請求項1記載の感放射線レ
    ジスト組成物。
  3. 【請求項3】トリヒドロキシベンゾフェノンが、2,
    3,4−トリヒドロキシベンゾフェノンであることを特
    徴とする請求項2記載の感放射線レジスト組成物。
  4. 【請求項4】テトラヒドロキシベンゾフェノンが2,
    3’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、
    2,2’,3,4−テトラヒドロキシベンゾフェノンま
    たは2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェ
    ノンであることを特徴とする請求項2記載の感放射線レ
    ジスト組成物。
  5. 【請求項5】没食子酸エステルが没食子酸メチルである
    ことを特徴とする請求項2記載の感放射線レジスト組成
    物。
  6. 【請求項6】(b)成分のモノエステル、ジエステルお
    よびトリエステルの含有量の合計が99.9重量%以上
    であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載
    の感放射線レジスト組成物。
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