JPH0634742U - 磁気式分離装置 - Google Patents

磁気式分離装置

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JPH0634742U
JPH0634742U JP7083792U JP7083792U JPH0634742U JP H0634742 U JPH0634742 U JP H0634742U JP 7083792 U JP7083792 U JP 7083792U JP 7083792 U JP7083792 U JP 7083792U JP H0634742 U JPH0634742 U JP H0634742U
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JP
Japan
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tank
magnetic
stock solution
magnetic powder
magnetic separation
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Application number
JP7083792U
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Inventor
繁雄 阿部
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Hitachi Metals Ltd
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Hitachi Metals Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁性粉が混入する圧延油等から磁石部材によ
り磁性粉を効率的に除去すること。 【構成】 磁性粉が混入する原液を収容するタンクの内
部と、このタンクの外方に設けた前記磁性物の回収装置
とにわたって巻掛媒体を無端走行自在に配設し、且つタ
ンク内部にある巻掛媒体はタンク外方よりガイドフレー
ムを介して吊り下げる構造とし、この巻掛媒体にはその
走行方向と平行な吸着面を有しかつ永久磁石を内藏した
複数個の吸着部材を非磁性の部材で装着し、前記回収装
置には前記吸着部材の吸着面と摺動自在に係合するスク
レーパを設け、前記原液から磁性粉を吸着除去すること
を特徴とするものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば鉄粉等の磁性粉が混入する圧延機内の冷却油等から磁性粉を 分離除去する装置に関するものであり、特に巻掛媒体に装着した吸着部材により 磁気的に分離除去する磁気式分離装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば圧延機用に使用する冷却油中に混入した圧延材およびロールの摩 耗粉等の微細な磁性粉を分離除去するためには、磁気式の分離装置を使用するの が有効である。図6に示すものはその一例でありドラム式の磁気分離装置である 。図6において31はケーシングであり、原液の供給口32と排出口33との間 に流路34を形成すると共に、この流路34に臨ませて内部に永久磁石若しくは 電磁石を備えた円筒状若しくは円盤状のドラム35を回転自在に設ける。36は モーターであり、ベルト37を介して前記ドラム35と接続する。38はスクレ ーパであり、ドラム35の外周面および端面と摺動するように設ける。 以上の構成のように回転させ、モーター36によってドラム35を矢印のよう に回転させ、供給口32から原液を流路34に供給すると、原液中の磁性粉はド ラム35の外周面および端面に吸着除去され、排出口33から排出され、再び圧 延機に供給される。一方ドラム35に吸着された磁性粉は、ドラム35の外周面 および端面と摺動するように設けたスクレーパ38により、掻き落されて機外に 排出される。なおこの種の装置は、例えば実開昭55−102955号、特開昭 55−97261号公報等に開示されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来の装置においては、原液を自然流下式で処理する場合が多く、従って 原液を貯留するためのタンクと共に床下のピット内に配置される。このため重厚 なピットおよび基礎を構築する必要があり、設置のためのスペースおよびコスト が多大となるのみならず、保守点検が煩雑であるという問題点がある。また永久 磁石もしくは電磁石を内藏するドラムが比較的大型かつ重量大であるため、駆動 エネルギーが大であるのみならず、磁性粉の吸着分離能力の調整が煩雑であると いう問題点もある。 本考案は上記問題点を解決し、軽量かつエネルギー消費が小であると共に、保 守点検が極めて容易である磁気式分離装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記従来技術の問題点を解決するため、本考案においては、磁性粉が混入する 原液を収容するタンクの内部と、このタンクの外方に設けた前記磁性物の回収装 置とにわたって巻掛媒体を無端走行自在に配設し、この巻掛媒体にはその走行方 向と平行な吸着部材を装着し、前記回収装置には前記吸着部材の吸着面と摺動自 在に係合するスクレーパを設け、前記原液から磁性粉を吸着分離除去する、とい う技術的手段を採用したものである。
【0005】
【実施例】
図1は本考案の実施例を示す要部側面図、図2は図1におけるA矢視部分正面 図、図3は図2におけるB−B断面拡大図である。これらの図において、1はタ ンクであり、磁性粉が混入する原液2を収容し、圧延機の圧延油循環系統(何れ も図示せず)と連通させる。タンク1の上部にはアングルその他の構造用材から なる頭部フレーム3を架設し、更にタンク1中にガイドフレーム4を、その上部 をタンク1の上部に固定して吊り下げる。ガイドフレーム4にはチェンガイド5 を設ける。そして頭部フレーム3及びガイドフレーム4にスプロケットホイル6 ,7,8,9を回転自在に配設し、チェンガイド5とスプロケットホイル6,7 ,8,9間にチェン10を無端走行自在に懸架する。11はモーターであり、頭 部フレーム3の上部に設けると共に、チェン12およびスプロケットホイール1 3を介して、スプロケットホイール6によりチェン10を駆動するように構成す るスプロケットホイール9をガイドフレーム4に取り付けることにより、チェン 10の交換作業時に、タンク1内の原液2を抜くことなしに、ガイドフレーム4 を吊り上げることで、その作業を容易に行うことができる。
【0006】 次に14は回収装置であり、その上方にチェン10の一部を臨ませるように配 設する。すなわちスプロケットホイール6,8間においてチェン10が水平に走 行するように構成する。15はテークアップ装置であり、ねじその他の機素によ りスプロケットホイール7を上下方向に移動可能とする。次にチェン10には複 数個の吸着部材16を略等間隔に配設する。図3により吸着部材16の構成を説 明する。17はヨークであり、例えば鉄鋼材料のような強磁性材料により断面コ 字形に形成し、中央部にNS磁極を有する永久磁石18を固着し、開放端部に破 線に示すような磁束が漏洩するように構成する。なおヨーク17の開放端部には 、非磁性オーステナイト系ステンレス鋼(例えばSUS304)その他の耐食性非磁性 材料からなる吸着板19を前記図1および図2に示すようにチェン10の走行方 向と平行に吸着面19aが現われるように固着する。20は保護ケースであり、 前記吸着板19と同様の耐食性非磁性材料により、ヨーク17を密閉するように 設ける。21は取付け板で、吸着部材16をチェン10に固定するもので、チェ ン10の磁化を防止するため、全体又はチェン10の近傍一部を非磁性鋼とする 。チェン10が磁化されると、原液中の磁性粉がチェン10に付着して各スプロ ケットホイールとの噛み合い時に異常な摩耗を引き起こすことがある。 なお図1において、回収装置14の上方には、吸着部材16と摺動自在に係合す るスクレーパ22を設ける。
【0007】 以上の構成により、次に作用について説明する。 まず、図1において、モーター11を駆動させて、スプロケットホイール13 ,6を介してチェン10を矢印方向に走行させると、チェン10と共に吸着部材 16もまたタンク1内の原液2中を走行する。従って原液2中に混入する圧延材 およびロールの摩耗粉その他の磁性粉を図3に示す吸着板19の吸着面19aに 吸着する。次にチェン10は図1に示すように、タンク1の外方に走行して、回 収装置14の上方に到達すると、吸着部材16とスクレーパ22とが摺動自在に 係合するように配設されているから、図3に示す吸着板19の吸着面19aに吸 着されていた前記磁性粉は、スクレーパ22によって回収装置14内に掻落され 、吸着板19の吸着面19aが清掃される。以後再びタンク1内の原液2中を走 行し、上記同様に磁性粉を吸着分離する作用を継続するのである。
【0008】 次に図4および図5は各々本考案の他の実施例を示す要部説明図であり、同一 部分は前記図1と同一の参照符号にて示す。まず図4に示すものは、原液2中に 存在するチェン10aを略L字形に配設したものである。このように形成するこ とにより、原液2の供給口(矢印C)近傍における磁性粉の沈殿堆積を防止する 作用がある。すなわち磁性粉のような粉体は、原液2内において粒径の大なるも のは沈殿速度が大であり、供給口近傍に沈殿し易い傾向があるが、図4のように チェン10aを形成することにより、粒径の大なる磁性粉を確実に吸着分離でき るものである。また図5に示すものは、原液2中に存在するチェン10aを傾斜 させて配設したものである。このように形成することにより、原液2中に存在す るチェン10aの長さを大にすることができ、すなわち吸着部材(図示せず)の 存在個数を多くすることができるから、磁性粉の吸着分離能力を向上させ得るの である。またチェン10aが原液2の液面2aと傾斜しているため、すなわち、 図3に示す吸着面19aが傾斜しているため、液面2aに浮遊するスカムを吸着 分離する作用をより向上させ得る。
【0009】
【考案の効果】
本考案は、以上の記述のような構成および作用であるから、下記の効果がある 。 装置全体が構造簡単であるため、原液を収容するタンク上に設置することがで き、製作・設置コストが安価であるとともに、既設のタンク上にそのまま設置す ることもでき、占有スペースを大幅に低減できる。 構造簡単であるとともに、吸着部材が必ずタンク上方に現われるから、保守点 検が極めて容易である。 巻掛媒体の配設形態を適宜選定することにより、磁性粉の吸着分離能力を大幅 に向上させ得るとともに、浮遊スカムの除去も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す要部側面図。
【図2】図1におけるA矢視部分正面図。
【図3】図2におけるB−B断面拡大図。
【図4】本考案の他の実施例を示す要部説明図。
【図5】本考案の他の実施例を示す要部説明図。
【図6】従来の装置の一例を示す要部説明図である。
【符号の説明】
1 タンク 4 ガイドフレーム 10 チエン 14 回収装置 16 吸着部材 18 永久磁石 21 取付け板

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性粉が混入する原液を収容するタンク
    の内部と、このタンクの外方に設けた前記磁性物の回収
    装置とにわたって巻掛媒体を無端走行自在に配設し、且
    つタンク内部にある巻掛媒体はタンク外方よりガイドフ
    レームを介して吊り下げる構造とし、この巻掛媒体には
    その走行方向と平行な吸着面を有しかつ永久磁石を内臓
    した複数個の吸着部材を非磁性の部材で装着し、前記回
    収装置には前記吸着部材の吸着面と摺動自在に係合する
    スクレーパを設け、前記原液から磁性粉を吸着分離除去
    することを特徴とする磁気式分離装置。
  2. 【請求項2】 巻掛媒体の少なくとも一部をタンク内の
    原液面に対して垂直に配設した請求項1記載の磁気式分
    離装置。
  3. 【請求項3】 巻掛媒体の少なくとも一部をタンク内の
    原液面に対して傾斜させて配設した請求項1記載の磁気
    式分離装置。
  4. 【請求項4】 巻掛媒体をタンク内にL字形に配設した
    請求項1ないし3に記載の磁気式分離装置。
  5. 【請求項5】 回収装置上部における巻掛媒体の走行方
    向を水平に配設した請求項1ないし4のいずれかに記載
    の磁気式分離装置。
  6. 【請求項6】 巻掛媒体がチェンである請求項1ないし
    5のいずれかに記載の磁気式分離装置。
  7. 【請求項7】 原液が圧延機用の冷却油である請求項1
    ないし6の磁気式分離装置。
JP7083792U 1992-10-12 1992-10-12 磁気式分離装置 Pending JPH0634742U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160106834A (ko) * 2015-03-02 2016-09-13 주식회사 포스코 유체 청정화 장치
JP2016182558A (ja) * 2015-03-26 2016-10-20 前澤工業株式会社 磁性体粒子の回収装置

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KR20160106834A (ko) * 2015-03-02 2016-09-13 주식회사 포스코 유체 청정화 장치
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