JPH06347223A - 干渉膜厚計測装置 - Google Patents

干渉膜厚計測装置

Info

Publication number
JPH06347223A
JPH06347223A JP13451493A JP13451493A JPH06347223A JP H06347223 A JPH06347223 A JP H06347223A JP 13451493 A JP13451493 A JP 13451493A JP 13451493 A JP13451493 A JP 13451493A JP H06347223 A JPH06347223 A JP H06347223A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
mirror
mirrors
reflected light
measured
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP13451493A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2592211B2 (ja
Inventor
Chiyoharu Horiguchi
千代春 堀口
Koichi Shirakawa
光一 白川
Yu Koishi
結 小石
Koji Ichie
更治 市江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hamamatsu Photonics KK
Original Assignee
Hamamatsu Photonics KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hamamatsu Photonics KK filed Critical Hamamatsu Photonics KK
Priority to JP13451493A priority Critical patent/JP2592211B2/ja
Publication of JPH06347223A publication Critical patent/JPH06347223A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2592211B2 publication Critical patent/JP2592211B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 測定しようとする薄膜が測定対象の表面下に
ある場合にも良好に測定を行い得る膜厚計測装置を提供
することを目的とする。 【構成】 本発明の干渉膜厚計測装置は、白色光を含む
光を出す光源と、測定対象表面の透明体の厚さ程度に白
色光の光路長の差が調整可能な第1及び第2のミラー
と、第1及び第2のミラーを振動させる微動ステージ
と、白色光を測定対象及び第1,第2のミラーに与える
とともに、第1,第2のミラーの反射光それぞれを測定
対象からの反射光と干渉させる光学的手段と、第1のミ
ラーの反射光と測定対象からの反射光との干渉状態を検
出する第1の光検出器と、第2のミラーの反射光と測定
対象からの反射光との干渉状態を検出する第2の光検出
器とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光の干渉による薄膜の
膜厚検出技術に関し、特に、透明体の中にある薄膜につ
いて非破壊で膜厚の検出をするためのものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、半導体の酸化膜など非常に薄
い薄膜や凸凹などの膜厚段差を測定するには、その表面
で反射した光の干渉をその原理とするマイケルソン干渉
計による方法が知られており、この測定では被測定物か
らの反射光を利用するので、比較的強度の大きな光にて
測定が行えることから高精度の測定方法として確立され
ている。
【0003】図11は、マイケルソン干渉計の基本構成
を示したものである。白色光源104から出射した光束
Lはビームスプリッタ(BS)106によって2方向に
分けられ、一方はミラー107で反射されて参照光とさ
れる。他方は被測定物103の表面S1と表面S2とで
反射され、これらは位相共役光になる。反射して戻った
参照光及び位相共役光はBS106によって光検出器
(この場合、フォトダイオード)109に受光され、こ
れらの干渉状態が光検出器109で電気信号として検出
される。
【0004】被測定物103の表面S1と表面S2の段
差(若しくは膜厚)d1 を測定するには、まず、被測定
物103の表面S1での反射光s1 と反射光R1 とが干
渉するようにミラー107の位置をx軸微動ステージで
調整する(このミラーの位置をx1 とする)。つぎに、
表面S2での反射光s2 と反射光R2 とが干渉するよう
にミラー107の位置を調整し、このミラーの位置をx
2 とすると、位置x1と位置x2 との差が段差d1 に一
致する。ここで、干渉状態の検出はつぎのようにしてあ
らわされる。
【0005】BS106からミラー107までの距離L
0、BS106から表面S1までの距離L1、ミラー1
07の反射率r、表面S1,S2の反射率s1 ’,
2 ’を用いると、反射光s1 と反射光R1 との干渉に
よるBS106での光の強度P1は、L1≠L0のとき
「s1 2 +r2 」であらわされる。L1=L0のとき
(s1 ’+r)2 であらわされ、「2s1 ’・r」だけ
差が生じる。これを光検出器で検出しこのミラーに位置
をx1 とする。同様にして反射光s2 と反射光R1 との
干渉についても行うことにより、位置x2 を求められ
る。こうして段差d1 が求められる。
【0006】上述のマイケルソン干渉計を利用した薄膜
測定装置としては「特開平1−134203」、「特開
平3−110405」などがある。図12は、そのうち
多層薄膜を測定する場合の一例を示したものである。こ
の装置においても白色光源104が用いられ、この光源
からの光は、薄膜の表面102及び下面で反射する。そ
して、反射光121−1及び反射光121−2はハーフ
ミラー106によって振動ミラー108に向かう光12
4と固定ミラー107に向かう光123とに分岐され
る。これらの光124,123はミラー108,107
で反射し、薄膜の反射光121−1及び反射光121−
2との干渉光122−1,122−2として光検出器1
09で検出される。
【0007】ここで、ハーフミラー106と固定ミラー
107との距離l1 が、ハーフミラー106と振動ミラ
ー108との距離l2 と等しくなるようにしておく。そ
して、これを中心として振動ミラー108が圧電駆動回
路112により振動装置110によって振動すると、光
路長の変化による位相の変化により干渉光122−1,
122−2の強度が変化する。距離l1 と距離l2 とが
等しい場合、干渉光122−1は強められ、固定ミラー
107の側についても振動ミラー108の側についても
薄膜の反射光121−2の光路長が等しい場合、干渉光
122−2は強められる。これが検出器109によって
検出され、表示装置113に出力される。この検出信号
は、圧電駆動回路112からの信号をトリガとして同期
して表示装置113に表示される。こうして、振動位置
に応じた干渉状態が表示装置113にモニタされ、検出
器の信号のピークの位置の間隔から膜厚が測定される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のような測定で
は、例えば、誘電体膜が、1層の場合、或いは多層膜の
場合であれば各層の膜厚がおよそ分かっており、かつほ
ぼ均一な膜厚であれば有効なものである。しかし、この
条件から外れた場合、上述のような測定では、どの層と
どの層での反射光束による干渉信号なのか識別が不可能
であるため、膜厚測定を行うことができなくなる。
【0009】また、後者の測定では、固定ミラー及び振
動ミラーが各1枚ずつなので、振動ミラーの移動量は被
測定物の全膜厚をカバーする必要がある。単層の場合の
膜厚t,屈折率nとすると、nt/cos φ0 、多層膜で
あれば、「(全膜厚+一番厚い膜厚)×nt/cos
φ0 」をかけたものだけ必要である。そして、計測精度
がミラーの移動装置のリニアリティの影響を受けて悪化
します。さらに、信号処理において振動ミラーの移動装
置の駆動信号を基準としてトリガーをおこなっているの
で、その変動(ジッタ)によって出力波形の再現性が失
われる。
【0010】このように、上述した測定では、測定しよ
うとする薄膜が測定対象の表面上でなく、下層にある場
合にあまり都合の良いものであるとはいえなかった。そ
こで、本発明は、上述の問題点に鑑み、測定しようとす
る薄膜が測定対象の表面下にある場合にも良好に測定を
行い得る膜厚計測装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の干渉膜厚計測装置は、白色光を含む光を出
す光源と、測定対象表面の透明体の厚さに白色光の光路
長の差を対応させるように配置された第1及び第2のミ
ラーと、光路長の差を変化させるように第1及び第2の
ミラーを振動させる微動ステージと、白色光を測定対象
及び第1,第2のミラーに与えるとともに、第1,第2
のミラーの反射光それぞれを測定対象からの反射光と干
渉させる光学的手段と、第1のミラーの反射光と測定対
象からの反射光との干渉状態を検出する第1の光検出器
と、第2のミラーの反射光と測定対象からの反射光との
干渉状態を検出する第2の光検出器とを備え、第1又は
第2いずれか一方の光検出器の検出出力を基準にして他
方の光検出器の検出出力の間隔から測定対象の膜厚を測
定する。
【0012】光源は、白色光源と、コヒーレント長の長
いすなわちスペクトル幅の狭い光源とを含んで構成され
ていることを特徴としても良い。
【0013】
【作用】本発明の干渉膜厚計測装置では、白色光は測定
対象及び第1,第2のミラーに与えられ、上記光学的手
段にて第1,第2のミラーの反射光それぞれと測定対象
からの反射光とが干渉する。第1のミラーの反射光と測
定対象からの反射光との干渉状態は第1の光検出器で、
第2のミラーの反射光と測定対象からの反射光との干渉
状態は第2の光検出器で検出される。
【0014】ここで、第1及び第2のミラーは微動ステ
ージによって振動し、白色光の光路長が変化することか
ら、これらの反射光と測定対象からの反射光との干渉状
態が変化する。第1(または第2)のミラーの反射光と
測定対象からの反射光とが光源からの光路長に等しけれ
ば、光検出器での検出出力はピークを示す。
【0015】測定対象の薄膜が透明体に覆われている場
合、測定対象からの反射光は透明体表面での反射光の成
分(以下、第1の成分)と薄膜上面での反射光の成分
(以下、第2の成分)と薄膜下面での反射光の成分(以
下、第3の成分)とを含むものになっている。そして、
光源から第1及び第2のミラーへの光路長の差を透明体
の厚さ程度に調整しておくと、第1の成分との干渉状態
がピークを示すミラーの位置近傍で、第2及び第3の成
分との干渉状態は他方のミラーの反射光によってピーク
を示す。これらのピークは第1及び第2の光検出器で検
出され、第1の成分との干渉状態のピークを目印として
第2及び第3の成分の干渉状態のピーク位置が検出でき
ることになる。第2及び第3の成分の干渉状態のピーク
を示す微動ステージの振動位置の差から薄膜の厚さが検
出される。
【0016】光源が、白色光源と、コヒーレント長の長
い若しくはスペクトル幅の狭い光源とを含むものである
場合、後者の光源にしておくことで、第1の成分との干
渉状態、第2及び第3の成分との干渉状態それぞれを第
1及び第2の光検出器でモニタしながら第1及び第2の
ミラーの角度調整および光路長の差を調整し、光路長の
差が透明体の厚さ程度になるように位置を合わせること
ができる。
【0017】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。
前述の従来例と同一または同等のものについてはその説
明を簡略化し若しくは省略するものとする。
【0018】図1は、本発明の干渉膜厚計測装置の光学
系に付いてその構成を示したものである。この装置の光
源は、白色光源104a及び光源104bで構成され、
白色光源104aには干渉長が非常に短く平行に近い光
束を出射するものが用いられる。光源104bには、L
ED、SLDなどが用いられ、コヒーレント長の長い
(白色光源104aの光の数十倍)すなわちスペクトル
幅の狭い光が得られるようになっている。白色光源10
4aからの白色光及び光源104bの光は、ハーフミラ
ー104cによってハーフミラー106に向かうように
なっている。光源104bの代りに白色光源104aの
後にバンドパスフィルターを置いてもよい。
【0019】ハーフミラー(ビームスプリッタ)106
は、白色光(または光源104bの光)を測定対象10
3及びミラーR1,R2に与えるとともに、ミラーR
1,R2の反射光(参照光)それぞれを測定対象103
からの反射光と干渉させるためのもので、測定対象10
3及びミラーR1,R2までの距離がほぼ同じになって
いる。ミラーR1,R2は、微動xステージ110上に
距離dだけ隔てて配置されており、これらで反射した光
の光路長は違ったものになる。なお、距離dは調整ステ
ージ110bによって調節が可能になっていて、微動x
ステージ110で距離dを保ったままミラーR1,R2
全体が振動するようになっている。
【0020】図の配置をとることにより、白色光(また
は光源104bの光)がその一部がハーフミラー106
で反射して測定対象103に向かい、一部がミラーR
1,R2に向かう。そして、測定対象103で反射した
光及びミラーR1,R2で反射した光をミラー130に
向かう。ハーフミラー106からの光は、ミラーR1の
反射光、ミラーR2の反射光それぞれと、測定対象10
3の反射光とが干渉したものになっている。ミラー13
0は、2つのミラーからなり、ハーフミラー106から
の光のうち、ミラーR1の反射光との干渉光、ミラーR
2の反射光との干渉光をそれぞれフォトダイオードD
1,D2へ分岐するためのものである。
【0021】図2は、測定対象103を液晶パネルとし
た場合のサンプル例を示したものであり、液晶層103
a(屈折率n2 )がガラス103b,103c(屈折率
1,屈折率n3 )に挟まれた構造を有している。ガラ
ス103bの表面S1,液晶層103aの表面S2,ガ
ラス103cの表面S3,S4の反射率s1 ,s2 ,s
3 ,s4 を持つものとすると、表面S1の反射光と比較
して表面S2,表面S3の反射光は非常に微弱になる。
また、非常に多くの反射なされる。さらに、通常、液晶
層103aの厚さd2 は約4μm程度であり、ガラス1
03b,103cの厚さ約1.1mmと比較して非常に小
さいものになっているため、従来の方法では非常に測定
が困難である。このような測定対象を用いて、液晶層1
03aの膜厚d2 の測定を説明する。
【0022】まず、距離dを、ガラス103bの厚さd
3 に応じた値「d3 ×n1 」程度となるように調整す
る。このとき、光源として白色光源104aでなく光源
104bからの光を用いる。光源104bの光のうち、
ガラス103bの表面S1の反射光とミラーR1の反射
光との干渉状態をフォトダイオードD1でモニタし、フ
ォトダイオードD1の検出出力がピークを示すようにし
ておく。つぎに、液晶層103aの表面S2の反射光と
ミラーR2の反射光との干渉状態をフォトダイオードD
2でモニタしながら距離dを大きくし、距離dが「d3
×n1 」のとき即ちフォトダイオードD2の検出出力が
ピークのときの距離dにミラーR2を位置させる。
【0023】こうして前準備をした後に、膜厚d2 の測
定をはじめる。
【0024】光源を光源104にかえて白色光源104
aとし、微動xステージ110によりミラーR1,R2
全体を振動させると(±(d4/2)+α程度)、ミラ
ーR1,R2の振動に応じてフォトダイオードD1,D
2の検出出力が変化する。図3はそのときの様子を示し
たものであり、(a)は微動xステージ110(ミラー
R1,R2)の振動位置、(b)はフォトダイオードD
1の検出出力、(c)はフォトダイオードD2の検出出
力を示したものである。上述の調整により、振動位置が
ほぼ0のときフォトダイオードD1,D2の検出出力は
ともにピークを示す。そして、振動位置が厚さd2 (負
方向)になると、液晶層103aの表面S3の反射光と
ミラーR2の反射光との干渉によるピークが検出される
(但し屈折率は無視するものとする)。
【0025】図4(a)〜(d)は、フォトダイオード
D1,D2の検出出力(図3(b),(c))を波形整
形し、膜厚d2 を得るようにした信号処理の概念図を示
したものである。(b)はフォトダイオードD1の検出
出力を波形整形した信号w1、(e)はフォトダイオー
ドD1の検出出力を波形整形した信号w3 を示す。信号
1 をδだけ遅延した信号w2 (図4(c))と微動x
ステージ110の駆動信号t2 (図4(a))とのアン
ドを取って同期信号Tを作る。これをトリガとして信号
3 のパルスの間隔ΔWから膜厚d2 を得ることができ
る。
【0026】図5は、この信号処理のための回路の一例
を示したものである。同期信号Tを入力CK1に、信号
3 を入力CK2に与えて膜厚d2 に対応したパルスの
間隔ΔWの出力信号OUTを得るようになっている。図
6は、その動作のタイミングチャートを示したもので、
図6(c)は各フリップフロップの状態を示している。
【0027】さて、実際にフォトダイオードD1,D2
の検出出力(図3(b),(c))が同じタイミングで
ピークが得られるように、ミラーR1,R2の距離dを
調節するのは困難であるため、現実には若干のずれが生
じる。図7はその様子を示したものであり、(a)は微
動xステージ110(ミラーR1,R2)の振動位置、
(g)はフォトダイオードD1の検出出力、(b)〜
(f)はフォトダイオードD2の検出出力を示したもの
である。(c)の場合はフォトダイオードD1,D2の
検出出力のタイミングがあっているのであるが、(b)
は遅れた場合を、(c)は進んだ場合を示している。
(c)の場合は図5の回路でも処理できるのであるが、
(a),(d)〜(e)の場合フリップフロップの段数
を変える必要が生じてくる。しかし、図8の回路とする
ことで、このような場合でも処理することができる。
【0028】図9はその動作のタイミングチャートを示
したもので、(a)は微動xステージ110の駆動信号
2 、(b)はフォトダイオードD1の検出出力を波形
整形した信号w1 を示す。そして、信号w1 をπ/2だ
け遅延した信号w2 を用い(図9(c))、これと微動
xステージ110の駆動信号t2 とのアンドを取って同
期信号Tを作る(図9(d))。フォトダイオードD1
の検出出力を波形整形した信号w3 を入力CK2に、同
期信号Tを入力CK1に与えて膜厚d2 に対応したパル
スの間隔ΔWの出力信号OUTが得られる。図9(e)
〜(i)は信号w3 に上述のずれが生じた場合をそれぞ
れ示したもので、これらの場合においても同期信号Tが
立ち上がってから信号w3 のパルスの間隔ΔWを検出す
ることができる。こうしてこのパルスの間隔ΔWから膜
厚d2 を得ることができる。
【0029】このように、ミラーR1,R2を距離dは
なして測定を行うことによって、測定対象内部の液晶層
の厚さ程度ミラーR1,R2を振動させることで、測定
対象の表面の反射光と参照光との干渉状態が検出され
る。そして、この検出出力をトリガとしてフォトダイオ
ードD1の検出出力から測定対象内部の薄膜の上面及び
下面での反射光との干渉状態を検出することにより、こ
の検出信号及び振動の位置から液晶層の厚さを求めるこ
とができる。特に、振動が小さくて済むので高精度に測
定することができる。
【0030】本発明は前述の実施例に限らず様々な変形
が可能である。
【0031】例えば、図10は、光源の構成を具体的に
示すとともにミラー130にかえてレンズ131を用い
てミラーR1の反射光との干渉光、ミラーR2の反射光
との干渉光をそれぞれフォトダイオードD1,D2へ与
えるようにしたものである。このようにミラーで分岐し
なくてもフォトダイオードD1,D2へビームが与えら
れるような配置にすれば、同様に検出が行える。
【0032】また、図1、図10では、白色光のビーム
1本による測定が示されているが、ビームを2本として
各ミラーでそれぞれ反射させてそれぞれの光路長の差が
ことなるようにしても良い。
【0033】
【発明の効果】以上の通り本発明によれば、測定対象か
らの反射光は透明体表面での反射光の成分(第1の成
分),薄膜上面での反射光の成分(第2の成分),薄膜
下面での反射光の成分(第2の成分)それぞれの干渉状
態のピークを第1及び第2の光検出器で検出し、第1の
成分との干渉状態のピークを目印として第2及び第3の
成分の干渉状態のピーク位置を検出することにより、測
定対象が透明体に覆われていても非破壊で透明体の下に
ある薄膜の厚さを検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学系の構成図。
【図2】測定対象のサンプルを示す図。
【図3】ミラーR1,R2を振動させたときのフォトダ
イオードD1,D2の検出出力を示す図。
【図4】信号処理の概念図。
【図5】信号処理のための回路の一例を示した図。
【図6】図5の回路の動作を示す図。
【図7】ミラーR1,R2に若干のずれが生じたときの
フォトダイオードD1,D2の検出出力を示す図。
【図8】信号処理のための回路の一例を示した図。
【図9】図8の回路の動作のタイミングチャートを示し
た図。
【図10】変形例の構成を示す図。
【図11】マイケルソン干渉計の基本構成を示した図。
【図12】従来例の構成図。
【符号の説明】
103…測定対象、103c…液晶膜、103a,c…
ガラス、104a,104b…光源、104c,106
…ハーフミラー、110…振動xステージ、D1,D2
…フォトダイオード、R1,R2…ミラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市江 更治 静岡県浜松市市野町1126番地の1 浜松ホ トニクス株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 白色光を含む光を出す光源と、 測定対象表面の透明体の厚さに前記白色光の光路長の差
    を対応させるように配置された第1及び第2のミラー
    と、 前記光路長の差を変化させるように前記第1及び第2の
    ミラーを振動させる微動ステージと、 前記白色光を前記測定対象及び前記第1,第2のミラー
    に与えるとともに、前記第1,第2のミラーの反射光そ
    れぞれを前記測定対象からの反射光と干渉させる光学的
    手段と、 前記第1のミラーの反射光と前記測定対象からの反射光
    との干渉状態を検出する第1の光検出器と、 前記第2のミラーの反射光と前記測定対象からの反射光
    との干渉状態を検出する第2の光検出器とを備え、 前記第1又は第2いずれか一方の光検出器の検出出力を
    基準にして他方の光検出器の検出出力の間隔から前記測
    定対象の膜厚を測定する干渉膜厚計測装置。
  2. 【請求項2】 前記光源は、白色光源と、コヒーレント
    長の長いすなわちスペクトル幅の狭い光源とを含んで構
    成されていることを特徴とする請求項1記載の干渉膜厚
    計測装置。
JP13451493A 1993-06-04 1993-06-04 干渉膜厚計測装置 Expired - Fee Related JP2592211B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13451493A JP2592211B2 (ja) 1993-06-04 1993-06-04 干渉膜厚計測装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13451493A JP2592211B2 (ja) 1993-06-04 1993-06-04 干渉膜厚計測装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06347223A true JPH06347223A (ja) 1994-12-20
JP2592211B2 JP2592211B2 (ja) 1997-03-19

Family

ID=15130112

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13451493A Expired - Fee Related JP2592211B2 (ja) 1993-06-04 1993-06-04 干渉膜厚計測装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2592211B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008292296A (ja) * 2007-05-24 2008-12-04 Toray Eng Co Ltd 透明膜の膜厚測定方法およびその装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008292296A (ja) * 2007-05-24 2008-12-04 Toray Eng Co Ltd 透明膜の膜厚測定方法およびその装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2592211B2 (ja) 1997-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6940602B2 (en) Method and device for high-speed interferential microscopic imaging of an object
EP0397388A2 (en) Method and apparatus for measuring thickness of thin films
US6486951B2 (en) Method of evaluating an anisotropic thin film and an evaluating apparatus
KR20020009512A (ko) 피측정물의 두께 측정방법 및 그 장치
US3708229A (en) System for measuring optical path length across layers of small thickness
JP2592211B2 (ja) 干渉膜厚計測装置
JP2696366B2 (ja) 微小すきま測定装置
JP2004198250A (ja) 時間分解反射測定方法およびテラヘルツ時間分解反射測定装置
JPH0283428A (ja) 自動複屈折測定装置
JPH01145504A (ja) 光学測定装置
JPH05149708A (ja) 二光束干渉計の基準位置決め方法及び装置
JPH01143906A (ja) 不透明体表裏面の平行度測定装置
JPH0714804Y2 (ja) レーザ干渉式デポレートモニタ
JPS598762B2 (ja) カンシヨウケイオシヨウシタソクテイホウ
JPH10132507A (ja) 干渉計
JP2002310901A (ja) トナー付着量測定装置
JPH07234171A (ja) 反射効率測定装置および回折効率測定装置
JPH1163913A (ja) 光周波数領域反射光分布計測装置
JP2004077223A (ja) 光ヘテロダイン干渉計
SU1383161A1 (ru) Способ измерени разности хода оптически анизотропных объектов
JPH01147306A (ja) 膜厚測定装置
JPH10170340A (ja) Ft用干渉計の干渉効率測定装置
JPH07159114A (ja) 微小変位計
SU872955A1 (ru) Способ измерени толщины сло и устройство дл его осуществлени
JPH0283422A (ja) レーザ周波数計

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071219

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081219

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091219

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees