JPH06346566A - 点描調壁面の施工法 - Google Patents

点描調壁面の施工法

Info

Publication number
JPH06346566A
JPH06346566A JP16394693A JP16394693A JPH06346566A JP H06346566 A JPH06346566 A JP H06346566A JP 16394693 A JP16394693 A JP 16394693A JP 16394693 A JP16394693 A JP 16394693A JP H06346566 A JPH06346566 A JP H06346566A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating material
face
synthetic resin
wall
pointillism
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16394693A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Taga
章夫 多賀
Koji Sahashi
孝治 佐橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aica Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Aica Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aica Kogyo Co Ltd filed Critical Aica Kogyo Co Ltd
Priority to JP16394693A priority Critical patent/JPH06346566A/ja
Publication of JPH06346566A publication Critical patent/JPH06346566A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 点描感を付与する特定の物資を混入したトッ
プコート用コーティング材を、凹凸模様面に施工するこ
とにより、外観及び物性の優れた点描感を有する塗り壁
面を得る。 【構成】 壁下地面に合成樹脂(例、エポキシ樹脂)を
主成分とするシーラーを塗布乾燥し、合成樹脂(例、ア
クリル系エマルジョン)及び体質顔料(例、チタン白、
炭酸カルシウム)、骨材(例、硅砂)を主成分とする塗
材にて凹凸模様を形成した面に、合成樹脂(アクリル系
樹脂)に平均粒径20〜400μmの顔料(着色合成樹
脂)及び/又は最大寸法5〜50μmの粉末状の着色繊
維(例、原染レーヨン)を混入したトップコート用コー
ティング材にて仕上げ塗装する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、壁面への外装・内装仕
上塗材の施工法に関し、特に、微細な点描調の壁面に仕
上げる施工法に関するものである。尚、点描調とは、外
観上、きめ細かい色彩点が視覚のなかで混合する効果を
用いたもので、立体感、ソフト感、深み感等が見る方向
や角度により微妙に異なって見えるおもむきを指す。
【0002】
【従来の技術】建築の洋風化に伴い、アクリル系樹脂エ
マルジョンなどの水系樹脂にチタン白、炭酸カルシウム
等の体質顔料や寒水石などの骨材を混入した塗材を、吹
付、ローラー、コテ等により、壁面を凹状に仕上げる施
工法があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の前記の如き壁面
仕上塗材は、白色を基調とした単色のために施工後の壁
面の色相に限界があった。また、骨材を混入した塗材を
凹凸状に施工した場合には、粒面のためにほこりが付着
し易く、かつ、ほこりを取り除き難くかった。
【0004】本発明の目的は、施工後の壁面の仕上り色
相が深みある点描調で点描調仕上げの中で濃淡を有し、
かつ、凹凸状でもほこりが付着し難く、取り除き易い点
描調の壁面の施工法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明、点描調の壁面を
施工するに際して、第1工程として、壁下地面に合成樹
脂を主成分とするシーラーを塗布して乾燥した面にする
こと、
【0006】第2工程として、合成樹脂、体質顔料そし
て骨材を主成分とする塗材にて凹凸模様を形成して乾燥
した面にすること、
【0007】第3工程として、合成樹脂中に平均粒径2
0〜400μmの顔料、及び/又は、最大寸法5〜50
0μmの粉末状の着色繊維を混入したトップコート用コ
ーティング材にて仕上げ塗装すること、以上3工程の結
合を特徴とする点描調壁面の施工法に関するものであ
る。
【0007】第1工程の壁下地面へのシーラー処理、及
び第2工程の塗材による凹凸模様の形成に関しては従来
の施工法と同様であるが、第3工程のトップコート用コ
ーティング材の組成と施工に特長がある。
【0008】以下、更に説明すると、第1工程のシーラ
ー処理工程では、壁下地面への塗材の密着性の向上のた
めに行うもので、シーラーを構成する合成樹脂として
は、耐水性の合成樹脂が適しており、アクリル酸、アク
リル酸エステル類、メタクリル酸、メタクリル酸エステ
ル類、スチレン類、ビニルエステル類、ビニルエーテル
類、塩化ビニリデンなどの重合体ないしは共重合体、エ
チレン、プロピレン、ブタジエンなど共重合可能な単量
体の共重合体、エポキシ系化合物、ウレタン系化合物、
アルキッド樹脂など耐水性の優れた合成樹脂の溶液型ま
たはエマルジョン型のシーラー塗料で、必要に応じて、
着色顔料、充填材などが適宜混合される。
【0009】第2工程の塗材による凹凸模様の形成工程
では、建築物の壁面などに1〜5mmの凹凸面からなる凹
凸模様を形成する工程で、塗材を構成する合成樹脂とし
ては、前記のシーラーと同様の合成樹脂が適用される。
これらのうちでも、アクリル系樹脂のエマルジョン型が
作業性及び性能の点より最適である。
【0010】また、塗材を構成する体質顔料としてはチ
タン白、硅石粉、クレー、炭酸カルシウムなどの0.5
mm以下の粉体で骨材としては、寒水石、硅砂、人工骨材
などの粒径0.5〜5mmの粒体が適用される。
【0011】塗材を構成する合成樹脂と体質顔料、骨材
との配合比率は、固型分重量換算値で、100対50〜
500、100〜1000の範囲で任意の比率で配合さ
れる。また、この他に、増粘保水剤(MC、CMC、P
VA等)、可塑剤、成膜助剤、着色顔料などが任意に使
用される。
【0012】第3工程で使用するトップコート用コーテ
ィング材を構成する合成樹脂としては、前記のシーラー
または塗材を構成する合成樹脂と同系統の樹脂で耐候性
のよい透明被膜を形成する樹脂が適用されるが、このう
ちでもアクリル系樹脂エマルジョンが最適である。
【0013】トップコート用コーティング材に混入され
る点描感を付与する物質としては、平均粒径20〜40
0μmの着色合成樹脂からなる顔料や、最大寸法5〜5
00μmに処理した粉末状の着色繊維が挙げられ、用途
及び目的とする意匠性により1種以上の色の物質が適宜
選択される。点描感を付与する着色合成樹脂からなる顔
料は、通常の着色に使用される顔料(チタン白、ベンガ
ラなど)よりも粒径が大きいものであり、概ね平均粒径
20μm以上のものである。尚、平均粒径が20μm未
満のものは点描の点が小さすぎるため点描調としての意
匠性が呈しがたい。また、反対に粒径が大きすぎると第
2工程で形成された凸凹内におさまらず、はみ出す等意
匠上の問題を生ずるために平均粒径が100μm以下の
ものが適当である。
【0014】点描感を付与する顔料としては、具体的に
は、例えば、商品名ラブココール〔大日精化工業(株)
製〕、球状チロン〔タイオキシサイド製〕、シリカカプ
セル巨大粒子顔料〔堺化学工業(株)製〕、球状ポリエス
テル〔協栄カルシウム製〕等の着色合成樹脂からなる球
状顔料といわれるもの及びその表面に着色顔料をコーテ
ィングしたものが挙げられる。
【0015】また、点描感を付与する粉末状着色繊維
は、カット、粉砕、ドライ粉砕などの処理により粉末状
にしたものであり、最大寸法が5〜500μmのもので
あれば使用できる。尚、最大寸法が500μmを超える
もの及び5μm未満のものは、点描調としての意匠性を
呈しがたい。粉末状着色繊維は染料で着色したものは耐
候性に難点があるため、顔料にて原染できるものが好ま
しく、例えば、原染レーヨンや、パルプ繊維等を顔料で
着色したメラミン樹脂等で耐水性を付与したもの等が挙
げられる。
【0016】点描感を付与する粉末状着色繊維として
は、具体的には、例えば、商品名セルカラー〔(株)興人
製〕、商品名イルミヤーン〔ダイヤ工業(株)製〕等の粉
末状ないしは針状の着色繊維が挙げられる。
【0017】これら顔料及び/又は着色繊維の混入量と
しては、前記トップコート用コーティング材用合成樹脂
100重量部に対して0.1〜150重量部であり、通
常は5〜50重量部である。
【0018】また、必要に応じて、消泡剤、防腐剤、防
黴剤、着色材などの添加剤を適宜添加する。
【0019】各工程での塗布作業による施工法として
は、第1工程のシーラー処理はエアまたはエアレススプ
レーによる吹付けや、刷毛、ローラー塗布が適してい
る。塗布量としては0.1〜0.3kg/m2が適してい
る。第2工程の塗材による凹凸模様の形成法としては、
専用の吹付けガン専用ローラー、コテを用いて、1〜2
回の吹付け作業により施工する。塗布量としては1.5
〜4kg/m2が適している。第3工程のトップコート用コ
ーティング材の施工法としては、コテ、ヘラによるしご
き塗りが適し、凹凸模様の凹部には厚く塗布充填し、凸
部には薄くコーティングされる状態に仕上げるのが適し
ている。塗布量としては0.4〜2kg/m2が適してい
る。
【0020】
【実施例】
実施例1 コンクリート壁面に点描調の外観を施工するに際して、
第1工程として、アクリル系樹脂エマルジョンを主成分
とするシーラーの「ジョリパット専用シーラーJS−3
00」〔アイカ工業(株)商品名〕をエアレススプレーに
より約0.2kg/m2の割合で塗布して乾燥した面にし
た。第2工程として、アクリル系樹脂エマルジョンに体
質顔料、骨材などを混合した外装・内装仕上塗材の「ジ
ョリパット〔アイカ工業(株)商品名〕」を専用ローラー
JR−30を用いて、塗布量約2kg/m2で仕上りパター
ン通称「あやめカット」の凹凸模様を形成した。次に第
3工程として、アクリル系樹脂エマルジョン〔50%樹
脂分〕100重量部に、原染レーヨン〔(株)興人製、商
品名セルカラー(茶色系)〕の200μmにカットした
もの10重量%、更に可塑剤としブチルセロソルブ3重
量部、増粘剤としてHMC1重量部、希釈剤として水5
0重量部をそれぞれ添加混合して調合したトップコート
用コーティング材を、コテによるしごき塗りにて、塗布
量約1kg/m2の割合で仕上げ塗装することにより、白色
凹凸模様面に茶色の点描調がまだら模様に存在する外観
の壁面に施工できた。 実施例2 実施例1において、原染レーヨン(セルカラー)10重
量部の代わりに、アクリルコポリマーを赤色酸化鉄で着
色した平均粒径50μmの顔料〔大日精化工業(株)製、
商品名ラブコロール070(ブラウン)〕を5重量部を
使用して調合したトップコート用コーティング材を使用
した以外は同様に施工した。施工面は白色凹凸模様面に
茶色の点描調がまだら模様に存在する外観の壁面であっ
た。
【0023】
【発明の効果】本発明の点描調壁面の施工法では、凹凸
模様形成後に仕上げ塗装するトップ用コーティング材中
に混入し点描感を付与する前記特定の着色顔料、及び/
又は、着色繊維により、優れた意匠性を加味した塗装壁
面が得られる。
【0024】しかも、トップコート用コーティング材の
みによる点描感の付与であるので、従来の調合塗材中に
混入したものによる仕上り面に比べて、点描感が鮮明で
ある。
【0025】凹凸模様成形後にトップコート仕上げを施
すので、凹凸面表面状態がなめらかになり、ほこりが付
着し難く、かつ、取り除くのが容易である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 点描調の壁面を施工するに際して、 第1工程として、壁下地面に合成樹脂を主成分とするシ
    ーラーを塗布して乾燥した面にすること、 第2工程として、合成樹脂及び骨材を主成分とする塗材
    にて凹凸模様を形成して乾燥した面にすること、 第3工程として、合成樹脂に平均粒径20〜400μm
    の顔料、及び/又は、最大寸法5〜500μmの粉末状
    の着色繊維を混入したトップコート用コーティング材に
    て仕上げ塗装すること、 以上3工程の結合を特徴とする点描調壁面の施工法。
JP16394693A 1993-06-08 1993-06-08 点描調壁面の施工法 Pending JPH06346566A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16394693A JPH06346566A (ja) 1993-06-08 1993-06-08 点描調壁面の施工法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16394693A JPH06346566A (ja) 1993-06-08 1993-06-08 点描調壁面の施工法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06346566A true JPH06346566A (ja) 1994-12-20

Family

ID=15783827

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16394693A Pending JPH06346566A (ja) 1993-06-08 1993-06-08 点描調壁面の施工法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06346566A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100378264B1 (ko) * 2000-08-04 2003-03-29 (주) 이스코 발포폴리스티렌 표면강화용 플라스터

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100378264B1 (ko) * 2000-08-04 2003-03-29 (주) 이스코 발포폴리스티렌 표면강화용 플라스터

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6063856A (en) Plaster material for making fresco-like finish
JP5420520B2 (ja) 模様面の形成方法
CN109913067A (zh) 一种批刮型多彩水包水涂料及其制备方法
US20060287414A1 (en) Acrylic plaster coating composition
JP2019013863A (ja) 水性多彩模様塗料の仕上げ方法
JPH06346566A (ja) 点描調壁面の施工法
JPH07286424A (ja) 点描調塗り壁面の施工法
JP2651533B2 (ja) 多彩被覆組成物
JPH08151541A (ja) 御影石調模様形成塗料
JP5232834B2 (ja) 模様面の形成方法
JP2928840B2 (ja) 石目調壁面の施工法
JP2001003002A (ja) 建築物又は構築物表面装飾用塗装材
JP2893045B2 (ja) 複数の塗材およびこれらを用いて得られる被膜
JP5048897B2 (ja) 化粧シート
JP2893044B2 (ja) 複数の塗材およびこれらを用いて得られる被膜
JP2001240807A (ja) ドット模様形成用塗料および塗膜形成方法
JP2020121237A (ja) 被膜形成方法
JP7299050B2 (ja) 粒状色材含有塗料の塗装方法
JPH01289877A (ja) 多彩模様形成用塗料及び多彩模様形成方法
JPH06346579A (ja) 点描調塗り床面の施工法
JP2910906B2 (ja) 皮膜形成組成物及び皮膜形成方法
JPH08257490A (ja) 天然石調仕上工法及びローラー刷毛施工に適した石模様形成用塗料組成物
JP2793863B2 (ja) 凹凸模様の塗装方法
JPH06346580A (ja) 点描調塗り床面の施工法
JP2020138193A (ja) 装飾被膜面の形成方法