JPH06346483A - 小型ショベルの旋回回路 - Google Patents
小型ショベルの旋回回路Info
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- JPH06346483A JPH06346483A JP16412493A JP16412493A JPH06346483A JP H06346483 A JPH06346483 A JP H06346483A JP 16412493 A JP16412493 A JP 16412493A JP 16412493 A JP16412493 A JP 16412493A JP H06346483 A JPH06346483 A JP H06346483A
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- boom
- arm
- controller
- turning
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- Pending
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- Operation Control Of Excavators (AREA)
- Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
- Fluid-Pressure Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
[目的] 小型ショベルが狭隘な現場で作業している場
合に旋回を行うときには、周辺の障害物に対して作業ア
タッチメントを衝突させないように、ブームを殆ど最高
の上げ角度に、かつアームを殆ど最大の引込角度にし
て,その度毎に旋回を低速に操作していた。その旋回を
低速に操作する手間がわずらわしいばかりでなく、不用
意に旋回を速く操作すると安全上問題であった。これを
解決する。 [構成] 本発明の旋回回路では、ブーム角度が最高上
昇角度付近に達する所要のブーム上げ角度と、アーム角
度が最大引込角度付近に達する所要のアーム引込角度を
コントローラに予め記憶せしめ、ブーム角度とアーム角
度がともに上記所要の角度に達した時点に、コントロー
ラより電磁切換弁に対して切換指令信号を出力するよう
に構成した。
合に旋回を行うときには、周辺の障害物に対して作業ア
タッチメントを衝突させないように、ブームを殆ど最高
の上げ角度に、かつアームを殆ど最大の引込角度にし
て,その度毎に旋回を低速に操作していた。その旋回を
低速に操作する手間がわずらわしいばかりでなく、不用
意に旋回を速く操作すると安全上問題であった。これを
解決する。 [構成] 本発明の旋回回路では、ブーム角度が最高上
昇角度付近に達する所要のブーム上げ角度と、アーム角
度が最大引込角度付近に達する所要のアーム引込角度を
コントローラに予め記憶せしめ、ブーム角度とアーム角
度がともに上記所要の角度に達した時点に、コントロー
ラより電磁切換弁に対して切換指令信号を出力するよう
に構成した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として小型ショベル
など上部旋回式建設機械,作業車両に装備している旋回
回路に関する。
など上部旋回式建設機械,作業車両に装備している旋回
回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は、小型ショベル1の側面図であ
る。図において、2は油圧ショベル1の上部旋回体、3
は下部走行体、4は上部旋回体2にそなえられている運
転席、5はブーム取付用ブラケット、6はコントロー
ラ、7は上部旋回体2のフロント部に装着した作業アタ
ッチメント、8は作業アタッチメント7のブーム、9は
アーム、10は作業工具であるバケット、11はブーム
シリンダ、12はアームシリンダ、13はバケットシリ
ンダ、14は下部走行体3に装着しているドーザ装置
(15)用のドーザシリンダ、16は旋回モータ、17
はブーム8の基端部とブーム取付用ブラケット5とを連
結しているピン結合部、18はブーム(8)先端部とア
ーム(9)基端部とを連結しているピン結合部、19は
アーム(9)先端部とバケット(10)基端部とを連結
しているピン結合部、20,21はピン結合部17,1
8にそれぞれ設けられている角度センサ、角度aはピン
結合部17と18を結ぶ直線と水平線(H.L.)との
なすブーム角度、角度bはピン結合部17と18を結ぶ
直線とピン結合部18と19を結ぶ直線とがなすアーム
角度である。
る。図において、2は油圧ショベル1の上部旋回体、3
は下部走行体、4は上部旋回体2にそなえられている運
転席、5はブーム取付用ブラケット、6はコントロー
ラ、7は上部旋回体2のフロント部に装着した作業アタ
ッチメント、8は作業アタッチメント7のブーム、9は
アーム、10は作業工具であるバケット、11はブーム
シリンダ、12はアームシリンダ、13はバケットシリ
ンダ、14は下部走行体3に装着しているドーザ装置
(15)用のドーザシリンダ、16は旋回モータ、17
はブーム8の基端部とブーム取付用ブラケット5とを連
結しているピン結合部、18はブーム(8)先端部とア
ーム(9)基端部とを連結しているピン結合部、19は
アーム(9)先端部とバケット(10)基端部とを連結
しているピン結合部、20,21はピン結合部17,1
8にそれぞれ設けられている角度センサ、角度aはピン
結合部17と18を結ぶ直線と水平線(H.L.)との
なすブーム角度、角度bはピン結合部17と18を結ぶ
直線とピン結合部18と19を結ぶ直線とがなすアーム
角度である。
【0003】図2に示すように小型ショベル1では、上
部旋回体2のフロント部にブーム8、アーム9、バケッ
ト10をそれぞれ前後方向に回動自在に順次連結した作
業アタッチメント7を装着している。またブーム姿勢検
出手段として角度センサ20を、アーム姿勢検出手段と
して角度センサ21をそれぞれそなえ、その角度センサ
20,21からの検出信号を上部旋回体2に装備してい
るコントローラ6に対して出力するようにする。それに
より油圧ショベル1の作業時には、角度センサ20及び
21からの検出信号が時々刻々コントローラ6に入力さ
れる。このブーム及びアーム姿勢検出手段を用いて、た
とえば作業アタッチメント(7)の動きを制御するよう
にしている。
部旋回体2のフロント部にブーム8、アーム9、バケッ
ト10をそれぞれ前後方向に回動自在に順次連結した作
業アタッチメント7を装着している。またブーム姿勢検
出手段として角度センサ20を、アーム姿勢検出手段と
して角度センサ21をそれぞれそなえ、その角度センサ
20,21からの検出信号を上部旋回体2に装備してい
るコントローラ6に対して出力するようにする。それに
より油圧ショベル1の作業時には、角度センサ20及び
21からの検出信号が時々刻々コントローラ6に入力さ
れる。このブーム及びアーム姿勢検出手段を用いて、た
とえば作業アタッチメント(7)の動きを制御するよう
にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】小型ショベルが市街地
内の小路など狭隘な現場で掘削作業を行う場合には、前
方で土砂を掘削して、たとえば道路の塀や電柱などにバ
ケットが衝突しないようにブームを十分に上げ操作し、
かつアームを十分に引込み操作し、その後に旋回用操作
レバー(図示していない)を微操作して、ゆっくりと後
方へ向けて旋回する。そしてバケット内の土砂を、待機
しているダンプカーなどに対して放出する。上記のよう
にブームを殆ど最高の上げ角度に、かつアームを殆ど最
大の引込角度にして旋回を行うとき、旋回を低速に操作
する手間がわずらわしいばかりでなく、不用意に旋回操
作を行うと旋回速度が速過ぎて安全上、問題であった。
本発明は、上記の問題点を解決することを目的とする。
内の小路など狭隘な現場で掘削作業を行う場合には、前
方で土砂を掘削して、たとえば道路の塀や電柱などにバ
ケットが衝突しないようにブームを十分に上げ操作し、
かつアームを十分に引込み操作し、その後に旋回用操作
レバー(図示していない)を微操作して、ゆっくりと後
方へ向けて旋回する。そしてバケット内の土砂を、待機
しているダンプカーなどに対して放出する。上記のよう
にブームを殆ど最高の上げ角度に、かつアームを殆ど最
大の引込角度にして旋回を行うとき、旋回を低速に操作
する手間がわずらわしいばかりでなく、不用意に旋回操
作を行うと旋回速度が速過ぎて安全上、問題であった。
本発明は、上記の問題点を解決することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、上部旋回体
のフロント部にブーム、アーム、作業工具をそれぞれ前
後方向に回動可能に順次連結した作業アタッチメントを
装着し、またブーム及びアーム姿勢検出手段をそなえ、
そのブーム及びアーム姿勢検出手段からの検出信号を上
部旋回体に装備しているコントローラに対して出力する
ようにし、また上部旋回体に可変容量型の旋回モータを
搭載し、その旋回モータにそなえたクロスオーバロード
用リリーフ弁を昇降圧設定可能な二段リリーフ弁に形成
し、上記旋回モータの傾転角調整シリンダ及び二段リリ
ーフ弁と、パイロット圧油圧源とを電磁切換弁を介して
連通し、その電磁切換弁を切換作動せしめることにより
旋回速度を高低二速に切換えるようにした旋回回路を構
成し、ブーム角度が最高上昇角度付近に達する所要のブ
ーム上げ角度と、アーム角度が最大引込角度付近に達す
る所要のアーム引込角度をコントローラに予め記憶せし
め、ブーム角最高上昇角度付近に達する所要のブーム上
げ角度と、アーム角度が最大引込角度付近に達する所要
のアーム引込角度をコントローラに予め記憶せしめ、ブ
ーム角度とアーム角度がともに上記所要の角度に達した
時点に、ブーム及びアーム姿勢検出手段からの検出信号
に基づきコントローラでは判断し、コントローラより電
磁切換弁に対して切換指令信号を出力するように構成し
た。
のフロント部にブーム、アーム、作業工具をそれぞれ前
後方向に回動可能に順次連結した作業アタッチメントを
装着し、またブーム及びアーム姿勢検出手段をそなえ、
そのブーム及びアーム姿勢検出手段からの検出信号を上
部旋回体に装備しているコントローラに対して出力する
ようにし、また上部旋回体に可変容量型の旋回モータを
搭載し、その旋回モータにそなえたクロスオーバロード
用リリーフ弁を昇降圧設定可能な二段リリーフ弁に形成
し、上記旋回モータの傾転角調整シリンダ及び二段リリ
ーフ弁と、パイロット圧油圧源とを電磁切換弁を介して
連通し、その電磁切換弁を切換作動せしめることにより
旋回速度を高低二速に切換えるようにした旋回回路を構
成し、ブーム角度が最高上昇角度付近に達する所要のブ
ーム上げ角度と、アーム角度が最大引込角度付近に達す
る所要のアーム引込角度をコントローラに予め記憶せし
め、ブーム角最高上昇角度付近に達する所要のブーム上
げ角度と、アーム角度が最大引込角度付近に達する所要
のアーム引込角度をコントローラに予め記憶せしめ、ブ
ーム角度とアーム角度がともに上記所要の角度に達した
時点に、ブーム及びアーム姿勢検出手段からの検出信号
に基づきコントローラでは判断し、コントローラより電
磁切換弁に対して切換指令信号を出力するように構成し
た。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は、本発明の実施例を示す旋回微速回
路図である。図において、図2と同一構成を使用するも
のに対しては同符号を付す。22は旋回モータ(30)
制御用の旋回用パイロット切換弁(以下、旋回切換弁と
いう)、23はドーザシリンダ14を制御するドーザ切
換弁、24,25,26はそれぞれ第1,第2,第3ポ
ンプ、27はパイロット圧油圧源であるパイロットポン
プ、28は油タンク、29は旋回用油圧リモコン弁、3
0は可変容量型の旋回モータ、31は旋回モータ30の
傾転角調整シリンダ、32L,32Rはそれぞれ二段リ
リーフ弁、33L,33Rは二段リリーフ弁32L,3
2Rのそれぞれ内蔵ばね、34L,34Rはそれぞれピ
ストン室部、35L,35Rはピストン室部34L,3
4R内のそれぞれピストン、36,37はそれぞれ絞り
部、38は旋回減速機、39は電磁切換弁、40は電磁
切換弁39のソレノイド、41はコントローラ、42は
コントローラ41のメモリ、43は低速旋回選択用のス
イッチ、また符号イ−イ,ロ−ロは旋回用油圧リモコン
弁29と旋回切換弁22とを連結しているパイロット管
路の接続を示す。
に説明する。図1は、本発明の実施例を示す旋回微速回
路図である。図において、図2と同一構成を使用するも
のに対しては同符号を付す。22は旋回モータ(30)
制御用の旋回用パイロット切換弁(以下、旋回切換弁と
いう)、23はドーザシリンダ14を制御するドーザ切
換弁、24,25,26はそれぞれ第1,第2,第3ポ
ンプ、27はパイロット圧油圧源であるパイロットポン
プ、28は油タンク、29は旋回用油圧リモコン弁、3
0は可変容量型の旋回モータ、31は旋回モータ30の
傾転角調整シリンダ、32L,32Rはそれぞれ二段リ
リーフ弁、33L,33Rは二段リリーフ弁32L,3
2Rのそれぞれ内蔵ばね、34L,34Rはそれぞれピ
ストン室部、35L,35Rはピストン室部34L,3
4R内のそれぞれピストン、36,37はそれぞれ絞り
部、38は旋回減速機、39は電磁切換弁、40は電磁
切換弁39のソレノイド、41はコントローラ、42は
コントローラ41のメモリ、43は低速旋回選択用のス
イッチ、また符号イ−イ,ロ−ロは旋回用油圧リモコン
弁29と旋回切換弁22とを連結しているパイロット管
路の接続を示す。
【0007】次に、本発明の旋回回路の構成を図1につ
いて説明する。本発明では、小型ショベルに可変容量型
の旋回モータ30を搭載し、その旋回モータ30にそな
えたクロスオーバロード用リリーフ弁を昇降圧設定可能
な二段リリーフ弁32L及び32Rに形成し、上記旋回
モーダ30の傾転角調整シリンダ31及び二段リリーフ
弁32L及び32Rと、パイロットポンプ27とを電磁
切換弁39を介して連通し、その電磁切換弁39を切換
作動せしめることにより旋回モータ30の旋回速度を高
低二速に切換えるように旋回回路を構成し、ブーム角度
(図2に示す角度aに相当する)が最高上昇角度付近に
達する所要のブーム上げ角度a’(図示していない)
と、アーム角度が最大引込角度(図2に示す角度bが最
小限度となるような角度)付近に達する所要のアーム引
込角度b’(図示していない)をコントローラ41のメ
モリ42に予め記憶せしめ、ブーム角度とアーム角度が
ともに上記所要の角度a’,b’に達した時点に、角度
センサ20及び21からの検出信号に基づきコントロー
ラ41では判断し、コントローラ41より電磁切換弁3
9に対して切換指令信号を出力するように構成した。
いて説明する。本発明では、小型ショベルに可変容量型
の旋回モータ30を搭載し、その旋回モータ30にそな
えたクロスオーバロード用リリーフ弁を昇降圧設定可能
な二段リリーフ弁32L及び32Rに形成し、上記旋回
モーダ30の傾転角調整シリンダ31及び二段リリーフ
弁32L及び32Rと、パイロットポンプ27とを電磁
切換弁39を介して連通し、その電磁切換弁39を切換
作動せしめることにより旋回モータ30の旋回速度を高
低二速に切換えるように旋回回路を構成し、ブーム角度
(図2に示す角度aに相当する)が最高上昇角度付近に
達する所要のブーム上げ角度a’(図示していない)
と、アーム角度が最大引込角度(図2に示す角度bが最
小限度となるような角度)付近に達する所要のアーム引
込角度b’(図示していない)をコントローラ41のメ
モリ42に予め記憶せしめ、ブーム角度とアーム角度が
ともに上記所要の角度a’,b’に達した時点に、角度
センサ20及び21からの検出信号に基づきコントロー
ラ41では判断し、コントローラ41より電磁切換弁3
9に対して切換指令信号を出力するように構成した。
【0008】次に、本発明の旋回回路の作用について述
べる。まず第1の場合としてブーム角度とアーム角度の
いずれか一方又は両方が所定(コントローラ41に予め
記憶させてある)の角度a’,b’に達していないとき
には、コントローラ41から電磁切換弁39のソレノイ
ド40に対して切換指令信号が出力されない。ソレノイ
ド40が非通電であるので、電磁切換弁39はハ位置に
ある。パイロットポンプ27からのパイロット圧は、管
路44、45、電磁切換弁39のハ位置、管路46、絞
り部37を通じ、ピストン室部34L及び34Rに作用
している。それとともに傾転角調整シリンダ31は、絞
り部36、管路47、電磁切換弁39のハ位置、管路4
8を介し、油タンク28に連通している。この状態のと
きには旋回モータ30の(斜板)傾転角が小さくなるよ
うに設定しているのでモータ容量は小さく、しかも二段
リリーフ弁32L及び32Rのリリーフ設定圧は昇圧側
に設定されている。この状態において旋回用油圧リモコ
ン弁29を操作して旋回用パイロット切換弁22を切換
作動させると、旋回モータ30が高速回転し、小型ショ
ベルは通常の高速旋回を行うことができる。
べる。まず第1の場合としてブーム角度とアーム角度の
いずれか一方又は両方が所定(コントローラ41に予め
記憶させてある)の角度a’,b’に達していないとき
には、コントローラ41から電磁切換弁39のソレノイ
ド40に対して切換指令信号が出力されない。ソレノイ
ド40が非通電であるので、電磁切換弁39はハ位置に
ある。パイロットポンプ27からのパイロット圧は、管
路44、45、電磁切換弁39のハ位置、管路46、絞
り部37を通じ、ピストン室部34L及び34Rに作用
している。それとともに傾転角調整シリンダ31は、絞
り部36、管路47、電磁切換弁39のハ位置、管路4
8を介し、油タンク28に連通している。この状態のと
きには旋回モータ30の(斜板)傾転角が小さくなるよ
うに設定しているのでモータ容量は小さく、しかも二段
リリーフ弁32L及び32Rのリリーフ設定圧は昇圧側
に設定されている。この状態において旋回用油圧リモコ
ン弁29を操作して旋回用パイロット切換弁22を切換
作動させると、旋回モータ30が高速回転し、小型ショ
ベルは通常の高速旋回を行うことができる。
【0009】次に第2の場合としてブーム角度とアーム
角度がともにそれぞれ所定の角度a’,b’に達したと
きには、角度センサ20及び21からその検出信号がコ
ントローラ41に入力される。コントローラ41では上
記検出信号に基づき判断し、コントローラ41より電磁
切換弁39のソレノイド40に対して切換指令信号を出
力する。ソレノイド40が通電するので、電磁切換弁3
9はハ位置よりニ位置に切換わる。パイロットポンプ2
7からのパイロット圧は、管路44、45、電磁切換弁
39のニ位置、管路47、絞り部36を経て、傾倒角調
整シリンダ31に作用する。それとともに二段リリーフ
弁32L及び32Rのそれぞれピストン室部34L及び
34Rは、絞り部37、管路46、電磁切換弁39のニ
位置、管路48を介し、油タンク28に連通する。この
状態のときには旋回モータ30の傾転角が大きくてモー
タ容量が大きくなり、しかも二段リリーフ弁32L及び
32Rのリリーフ設定圧は降圧側に設定されている。し
たがってこの状態において旋回モータ30を回転させる
と、旋回モータ30が低速回転するので、小型ショベル
は安全な低速旋回を行うことができる。
角度がともにそれぞれ所定の角度a’,b’に達したと
きには、角度センサ20及び21からその検出信号がコ
ントローラ41に入力される。コントローラ41では上
記検出信号に基づき判断し、コントローラ41より電磁
切換弁39のソレノイド40に対して切換指令信号を出
力する。ソレノイド40が通電するので、電磁切換弁3
9はハ位置よりニ位置に切換わる。パイロットポンプ2
7からのパイロット圧は、管路44、45、電磁切換弁
39のニ位置、管路47、絞り部36を経て、傾倒角調
整シリンダ31に作用する。それとともに二段リリーフ
弁32L及び32Rのそれぞれピストン室部34L及び
34Rは、絞り部37、管路46、電磁切換弁39のニ
位置、管路48を介し、油タンク28に連通する。この
状態のときには旋回モータ30の傾転角が大きくてモー
タ容量が大きくなり、しかも二段リリーフ弁32L及び
32Rのリリーフ設定圧は降圧側に設定されている。し
たがってこの状態において旋回モータ30を回転させる
と、旋回モータ30が低速回転するので、小型ショベル
は安全な低速旋回を行うことができる。
【0010】なおスイッチ43をオン操作したときに
は、そのオン操作信号がコントローラ41に入力され
る。そのオン操作信号に基づきコントローラ41では判
断し、無条件に電磁切換弁39のソレノイド40に対し
て切換指令信号を出力する。したがってスイッチ43を
所要に応じてオン操作することにより、ブーム角度及び
アーム角度の如何にかかわらず、油圧ショベルの上部旋
回体の旋回速度を低速にすることができる。また本実施
例ではブーム及びアーム姿勢検出手段として角度センサ
(ポテンションメータに相当する)20及び21を装備
しているが、それに限らず、たとえばブームシリンダ1
1及びアームシリンダ12に対してそれぞれストローク
センサ(図示していない)を設け、そのそれぞれ所要の
(伸長時)ストローク端付近の位置をコントローラ41
に記憶せしめるようにしてもよい。
は、そのオン操作信号がコントローラ41に入力され
る。そのオン操作信号に基づきコントローラ41では判
断し、無条件に電磁切換弁39のソレノイド40に対し
て切換指令信号を出力する。したがってスイッチ43を
所要に応じてオン操作することにより、ブーム角度及び
アーム角度の如何にかかわらず、油圧ショベルの上部旋
回体の旋回速度を低速にすることができる。また本実施
例ではブーム及びアーム姿勢検出手段として角度センサ
(ポテンションメータに相当する)20及び21を装備
しているが、それに限らず、たとえばブームシリンダ1
1及びアームシリンダ12に対してそれぞれストローク
センサ(図示していない)を設け、そのそれぞれ所要の
(伸長時)ストローク端付近の位置をコントローラ41
に記憶せしめるようにしてもよい。
【0011】
【発明の効果】小型ショベルが狭隘な現場で作業をして
いる場合に旋回を行うときには、周辺の障害物に対して
作業アタッチメントを衝突させないように、ブームを殆
ど最高の上げ角度に、かつアームを殆ど最大の引込角度
にして、その度毎に旋回を低速に操作していた。その旋
回を低速に操作する手間がわずらわしいばかりでなく、
不用意に旋回を速く操作すると安全上問題であった。し
かし本発明の旋回回路では、ブーム角度が最高上昇角度
付近に達する所要のブーム上げ角度と、アーム角度が最
大引込角度付近に達する所要のアーム引込角度をコント
ローラに予め記憶せしめ、ブーム角度とアーム角度がと
もに上記所要の角度に達した時点に、ブーム及びアーム
姿勢検出手段からの検出信号に基づきコントローラでは
判断し、コントローラより電磁切換弁に対して切換指令
信号を出力するようにした。それにより、小型ショベル
がブームを殆ど最高の上げ角度に、かつアームを殆ど最
大の引込角度にして、すなわち作業アタッチメントの旋
回半径が最小限度程度になるような姿勢にして旋回を慎
重に行いたいときには、自動的に旋回速度を低速にする
ことができる。したがって上記の場合に、旋回を低速に
操作する手間が不要になるとともに、旋回操作を通常の
操作感覚でできるので、旋回操作性と旋回安全性を向上
させることができる。
いる場合に旋回を行うときには、周辺の障害物に対して
作業アタッチメントを衝突させないように、ブームを殆
ど最高の上げ角度に、かつアームを殆ど最大の引込角度
にして、その度毎に旋回を低速に操作していた。その旋
回を低速に操作する手間がわずらわしいばかりでなく、
不用意に旋回を速く操作すると安全上問題であった。し
かし本発明の旋回回路では、ブーム角度が最高上昇角度
付近に達する所要のブーム上げ角度と、アーム角度が最
大引込角度付近に達する所要のアーム引込角度をコント
ローラに予め記憶せしめ、ブーム角度とアーム角度がと
もに上記所要の角度に達した時点に、ブーム及びアーム
姿勢検出手段からの検出信号に基づきコントローラでは
判断し、コントローラより電磁切換弁に対して切換指令
信号を出力するようにした。それにより、小型ショベル
がブームを殆ど最高の上げ角度に、かつアームを殆ど最
大の引込角度にして、すなわち作業アタッチメントの旋
回半径が最小限度程度になるような姿勢にして旋回を慎
重に行いたいときには、自動的に旋回速度を低速にする
ことができる。したがって上記の場合に、旋回を低速に
操作する手間が不要になるとともに、旋回操作を通常の
操作感覚でできるので、旋回操作性と旋回安全性を向上
させることができる。
【図1】本発明の実施例を示す旋回回路図である。
【図2】小型ショベルの側面図である。
2 上部旋回体 6,41 コントロールバルブ 8 ブーム 9 アーム 16,30 旋回モータ 20,21 角度センサ 22 旋回用パイロット切換弁 24,25,26 第1,第2,第3ポンプ 27 パイロットポンプ 31 傾転角調整シリンダ 32L,32R 二段リリーフ弁 39 電磁切換弁
Claims (1)
- 【請求項1】 上部旋回体のフロント部にブーム、アー
ム、作業工具をそれぞれ前後方向に回動可能に順次連結
した作業アタッチメントを装着し、またブーム及びアー
ム姿勢検出手段をそなえ、そのブーム及びアーム姿勢検
出手段からの検出信号を上部旋回体に装備しているコン
トローラに対して出力するようにし、また上部旋回体に
可変容量型の旋回モータを搭載し、その旋回モータにそ
なえたクロスオーバロード用リリーフ弁を昇降圧設定可
能な二段リリーフ弁に形成し、上記旋回モータの傾転角
調整シリンダ及び二段リリーフ弁と、パイロット圧油圧
源とを電磁切換弁を介して連通し、その電磁切換弁を切
換作動せしめることにより旋回速度を高低二速に切換え
るようにした旋回回路を構成し、ブーム角度が最高上昇
角度付近に達する所要のブーム上げ角度と、アーム角度
が最大引込角度付近に達する所要のアーム引込角度をコ
ントローラに予め記憶せしめ、ブーム角度とアーム角度
がともに上記所要の角度に達した時点に、ブーム及びア
ーム姿勢検出手段からの検出信号に基づきコントローラ
では判断し、コントローラより電磁切換弁に対して切換
指令信号を出力するようにしたことを特徴とする小型シ
ョベルの旋回回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16412493A JPH06346483A (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | 小型ショベルの旋回回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16412493A JPH06346483A (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | 小型ショベルの旋回回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06346483A true JPH06346483A (ja) | 1994-12-20 |
Family
ID=15787205
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16412493A Pending JPH06346483A (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | 小型ショベルの旋回回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06346483A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007100317A (ja) * | 2005-09-30 | 2007-04-19 | Yanmar Co Ltd | 掘削作業機 |
JP2019065572A (ja) * | 2017-09-29 | 2019-04-25 | コベルコ建機株式会社 | 油圧システム |
-
1993
- 1993-06-08 JP JP16412493A patent/JPH06346483A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007100317A (ja) * | 2005-09-30 | 2007-04-19 | Yanmar Co Ltd | 掘削作業機 |
JP2019065572A (ja) * | 2017-09-29 | 2019-04-25 | コベルコ建機株式会社 | 油圧システム |
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