JPH06345955A - 樹脂組成物 - Google Patents
樹脂組成物Info
- Publication number
- JPH06345955A JPH06345955A JP15634993A JP15634993A JPH06345955A JP H06345955 A JPH06345955 A JP H06345955A JP 15634993 A JP15634993 A JP 15634993A JP 15634993 A JP15634993 A JP 15634993A JP H06345955 A JPH06345955 A JP H06345955A
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- JP
- Japan
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- resin
- weight
- styrene
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- resin composition
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐衝撃性と流動性とに優れた熱可塑性樹脂組
成物を提供する。 【構成】 (a)ゴム補強スチレン樹脂30〜96重量
%と、(b)2〜15重量%のシアン化ビニル単量体を
含有する芳香族ビニル単量体とシアン化ビニル単量体と
の共重合体4〜70重量%とからなる樹脂成分(A):
30〜70重量%と、芳香族ポリカ−ボネ−ト樹脂成分
(B):30〜70重量%とからなる樹脂組成物。
成物を提供する。 【構成】 (a)ゴム補強スチレン樹脂30〜96重量
%と、(b)2〜15重量%のシアン化ビニル単量体を
含有する芳香族ビニル単量体とシアン化ビニル単量体と
の共重合体4〜70重量%とからなる樹脂成分(A):
30〜70重量%と、芳香族ポリカ−ボネ−ト樹脂成分
(B):30〜70重量%とからなる樹脂組成物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐衝撃性と流動性に優
れた樹脂組成物に関する。
れた樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリカ−ボネ−ト樹脂に、代表的なジエ
ン系ゴムグラフト重合体であるABS樹脂(アクリロニ
トリル−ブタジエン−スチレン重合体)あるいはMBS
樹脂(メタクリル酸メチル−ブタジエン−スチレン重合
体)を加えて、高い衝撃性を保持し、流動性の改良を試
みることは、特公昭38−15225号公報、特公昭4
2−11496号公報で提案されている。
ン系ゴムグラフト重合体であるABS樹脂(アクリロニ
トリル−ブタジエン−スチレン重合体)あるいはMBS
樹脂(メタクリル酸メチル−ブタジエン−スチレン重合
体)を加えて、高い衝撃性を保持し、流動性の改良を試
みることは、特公昭38−15225号公報、特公昭4
2−11496号公報で提案されている。
【0003】また、ポリカ−ポネ−ト樹脂にスチレン樹
脂を加えて、流動性を改善することについては特公昭4
3−6295号公報で提案されている。しかし、ポリカ
−ボネ−ト樹脂とポリスチレン樹脂との樹脂組成物は相
溶性が良くないため耐衝撃性が低下する欠点を有してい
る。特開昭49−18941号公報ではポリカ−ボネ−
ト樹脂/ポリスチレン樹脂/MBS樹脂からなる樹脂組
成物を得ており、該樹脂組成物において耐衝撃性を改善
することが提案されている。
脂を加えて、流動性を改善することについては特公昭4
3−6295号公報で提案されている。しかし、ポリカ
−ボネ−ト樹脂とポリスチレン樹脂との樹脂組成物は相
溶性が良くないため耐衝撃性が低下する欠点を有してい
る。特開昭49−18941号公報ではポリカ−ボネ−
ト樹脂/ポリスチレン樹脂/MBS樹脂からなる樹脂組
成物を得ており、該樹脂組成物において耐衝撃性を改善
することが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開昭49−1894
1号公報でのポリカ−ボネ−ト樹脂/ポリスチレン樹脂
/MBS樹脂からなる樹脂組成物は、ポリカ−ボネ−ト
樹脂/ポリスチレン樹脂組成物よりは耐衝撃性は改善さ
れているが、ポリカ−ボネ−ト樹脂/ABS樹脂やポリ
カ−ボネ−ト樹脂/MBS樹脂の組成物ほどの耐衝撃性
は発現していない。 ポリカ−ボネ−ト樹脂/ポリスチ
レン樹脂の樹脂組成物では流動性は改善されるが耐衝撃
性に限界があり、ポリカ−ボネ−ト樹脂/ABS樹脂あ
るいはポリカ−ボネ−ト樹脂/MBS樹脂の組成物は耐
衝撃性は良好であるが流動性改善には限界を有してい
る。
1号公報でのポリカ−ボネ−ト樹脂/ポリスチレン樹脂
/MBS樹脂からなる樹脂組成物は、ポリカ−ボネ−ト
樹脂/ポリスチレン樹脂組成物よりは耐衝撃性は改善さ
れているが、ポリカ−ボネ−ト樹脂/ABS樹脂やポリ
カ−ボネ−ト樹脂/MBS樹脂の組成物ほどの耐衝撃性
は発現していない。 ポリカ−ボネ−ト樹脂/ポリスチ
レン樹脂の樹脂組成物では流動性は改善されるが耐衝撃
性に限界があり、ポリカ−ボネ−ト樹脂/ABS樹脂あ
るいはポリカ−ボネ−ト樹脂/MBS樹脂の組成物は耐
衝撃性は良好であるが流動性改善には限界を有してい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは耐衝撃性と
流動性とに優れた樹脂が得られる樹脂組成物について種
々検討し、その結果、下記に示す樹脂組成物においては
優れた耐衝撃性と流動性とが発現することを見出し発明
を完成した。即ち本発明の樹脂組成物は、「(a)ゴム
補強スチレン樹脂30〜96重量%と、(b)2〜15
重量%のシアン化ビニル単量体を含有する芳香族ビニル
単量体とシアン化ビニル単量体との共重合体4〜70重
量%とからなる樹脂成分(A):30〜70重量%と、
芳香族ポリカ−ボネ−ト樹脂成分(B):30〜70重
量%とからなる樹脂組成物。」である。
流動性とに優れた樹脂が得られる樹脂組成物について種
々検討し、その結果、下記に示す樹脂組成物においては
優れた耐衝撃性と流動性とが発現することを見出し発明
を完成した。即ち本発明の樹脂組成物は、「(a)ゴム
補強スチレン樹脂30〜96重量%と、(b)2〜15
重量%のシアン化ビニル単量体を含有する芳香族ビニル
単量体とシアン化ビニル単量体との共重合体4〜70重
量%とからなる樹脂成分(A):30〜70重量%と、
芳香族ポリカ−ボネ−ト樹脂成分(B):30〜70重
量%とからなる樹脂組成物。」である。
【0006】本発明において使用される成分(B)とし
ての芳香族ポリカ−ボネ−ト樹脂とは、芳香族二価フェ
ノ−ル系化合物とホスゲン、又は、炭酸ジエステルとを
反応させて得られる樹脂である。本発明で使用する芳香
族ホモ又はコポリカ−ボネ−ト樹脂としては、粘度平均
分子量が10000〜100000の範囲のものであ
る。ここに、二価フェノ−ル系化合物としては、2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−
ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プ
ロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,
1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス
(4−ヒドロキシ−3,5−ジエチルフェニル)ブタ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジエチル
フェニル)プロパン、2,2ビス(4−ヒドロキシ−
3,5−ジプロピルフェニル)プロパン、1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1−フェ
ニル−1,1−ビス(4ヒドロキシフェニル)エタン等
が使用でき、単独又は混合物として使用される。
ての芳香族ポリカ−ボネ−ト樹脂とは、芳香族二価フェ
ノ−ル系化合物とホスゲン、又は、炭酸ジエステルとを
反応させて得られる樹脂である。本発明で使用する芳香
族ホモ又はコポリカ−ボネ−ト樹脂としては、粘度平均
分子量が10000〜100000の範囲のものであ
る。ここに、二価フェノ−ル系化合物としては、2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−
ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プ
ロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,
1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス
(4−ヒドロキシ−3,5−ジエチルフェニル)ブタ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジエチル
フェニル)プロパン、2,2ビス(4−ヒドロキシ−
3,5−ジプロピルフェニル)プロパン、1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1−フェ
ニル−1,1−ビス(4ヒドロキシフェニル)エタン等
が使用でき、単独又は混合物として使用される。
【0007】本発明において成分(A)の一方として使
用される(a)ゴム補強スチレン樹脂とは、常温でゴム
的性質を示すゴム状弾性体、例えばポリブタジエン、ス
チレン−ブタジエンブロック共重合体、水添(又は部分
水添)スチレン−ブタジエンブロック共重合体、水添
(又は部分水添)ポリブタジエン、ポリイソプレン、ス
チレン−イソプレン共重合体等を分散粒子としスチレン
系単量体、例えばスチレン、α−メチルスチレン、p−
メチルスチレン、p−t−ブチルスチレン等を単独また
は混合物からなる重合体を連続相とする樹脂である。
用される(a)ゴム補強スチレン樹脂とは、常温でゴム
的性質を示すゴム状弾性体、例えばポリブタジエン、ス
チレン−ブタジエンブロック共重合体、水添(又は部分
水添)スチレン−ブタジエンブロック共重合体、水添
(又は部分水添)ポリブタジエン、ポリイソプレン、ス
チレン−イソプレン共重合体等を分散粒子としスチレン
系単量体、例えばスチレン、α−メチルスチレン、p−
メチルスチレン、p−t−ブチルスチレン等を単独また
は混合物からなる重合体を連続相とする樹脂である。
【0008】これら樹脂の製造方法としては公知の方
法、例えばゴム弾性体をスチレン系単量体、もしくはそ
れと重合溶媒とに溶解し、ゴム状弾性体が溶解した原料
溶液を撹はん機付反応器に供給し、100℃〜180℃
の温度範囲で重合を行い、重合終了後、未反応単量体、
重合溶媒等を除去する為、真空下で処理し、ゴム補強ス
チレン樹脂を得る。
法、例えばゴム弾性体をスチレン系単量体、もしくはそ
れと重合溶媒とに溶解し、ゴム状弾性体が溶解した原料
溶液を撹はん機付反応器に供給し、100℃〜180℃
の温度範囲で重合を行い、重合終了後、未反応単量体、
重合溶媒等を除去する為、真空下で処理し、ゴム補強ス
チレン樹脂を得る。
【0009】本発明において成分(A)の他方として使
用される(b)共重合体における芳香族ビニル単量体と
しては、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルス
チレン。p−t−ブチルスチレン等が挙げられるが好ま
しくはスチレンであり、シアン化ビニル単量体としては
アクリロニトリル、メタクリロニトリル等が挙げられる
が好ましくはアクリロニトリルであり、該共重合体の組
成範囲は芳香族ビニルが85〜98重量%、シアン化ビ
ニルが2〜15重量%の範囲である。共重合体の組成が
上記の範囲からはずれると本発明の樹脂組成物の優れた
耐衝撃性が発現されない。
用される(b)共重合体における芳香族ビニル単量体と
しては、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルス
チレン。p−t−ブチルスチレン等が挙げられるが好ま
しくはスチレンであり、シアン化ビニル単量体としては
アクリロニトリル、メタクリロニトリル等が挙げられる
が好ましくはアクリロニトリルであり、該共重合体の組
成範囲は芳香族ビニルが85〜98重量%、シアン化ビ
ニルが2〜15重量%の範囲である。共重合体の組成が
上記の範囲からはずれると本発明の樹脂組成物の優れた
耐衝撃性が発現されない。
【0010】これら共重合体の製造方法は公知の方法、
例えば芳香族ビニル単量体と、シアン化ビニル単量体
と、重合溶媒、触媒、連鎖移動剤とから成る混合液とを
撹はん付完全混合反応器へ連続的に供給し、100〜1
60℃の温度範囲で重合を行い、重合終了後、未反応単
量体、重合溶媒等を除去する為、真空下で処理し、共重
合体を得る。
例えば芳香族ビニル単量体と、シアン化ビニル単量体
と、重合溶媒、触媒、連鎖移動剤とから成る混合液とを
撹はん付完全混合反応器へ連続的に供給し、100〜1
60℃の温度範囲で重合を行い、重合終了後、未反応単
量体、重合溶媒等を除去する為、真空下で処理し、共重
合体を得る。
【0011】上記に示した各々の成分の配合量範囲は、
(a)ゴム補強スチレン樹脂30〜96重量%と、
(b)共重合体4〜70重量%とからなる成分(A):
30〜70重量%と、成分(B):30〜70重量%と
からなる。 成分(A)中の(b)成分が4重量%以
下、70重量%以上では耐衝撃性が低下し、また、成分
(B)が30重量%以下では耐衝撃性が低下し、70重
量%以上では流動性が低下する。
(a)ゴム補強スチレン樹脂30〜96重量%と、
(b)共重合体4〜70重量%とからなる成分(A):
30〜70重量%と、成分(B):30〜70重量%と
からなる。 成分(A)中の(b)成分が4重量%以
下、70重量%以上では耐衝撃性が低下し、また、成分
(B)が30重量%以下では耐衝撃性が低下し、70重
量%以上では流動性が低下する。
【0012】本発明の樹脂組成物には、上記の成分の他
に、その物性を損なわない限りにおいて、その目的に応
じて樹脂の混合時、或いは成形時に慣用の他の添加剤、
例えば顔料、染料、補強剤(ガラス繊維、炭素繊維
等)、充填剤(カ−ボンブラック、シリカ、酸化チタン
等)、酸化防止剤、耐候剤、滑剤、離型剤、可塑剤、流
動改良剤、帯電防止剤等を添加することができる。
に、その物性を損なわない限りにおいて、その目的に応
じて樹脂の混合時、或いは成形時に慣用の他の添加剤、
例えば顔料、染料、補強剤(ガラス繊維、炭素繊維
等)、充填剤(カ−ボンブラック、シリカ、酸化チタン
等)、酸化防止剤、耐候剤、滑剤、離型剤、可塑剤、流
動改良剤、帯電防止剤等を添加することができる。
【0013】本発明の樹脂組成物を製造するための方法
に特に制限はなく、樹脂組成物を製造すつための装置と
しては押出機、バンバリ−ミキサ−、ロ−ラ−、ニ−ダ
−等を挙げることができる。
に特に制限はなく、樹脂組成物を製造すつための装置と
しては押出機、バンバリ−ミキサ−、ロ−ラ−、ニ−ダ
−等を挙げることができる。
【0014】
【実施例】以下の実施例により、本発明をさらに詳しく
説明する。なお、実施例、比較例に用いられた成分は以
下のとおりである。
説明する。なお、実施例、比較例に用いられた成分は以
下のとおりである。
【0015】成分(B) ポリカ−ボネ−ト樹脂:ノバレックス7025A(三菱
化成株式会社製) 成分(A)の一方(a)ゴム補強スチレン系樹脂 ポリブタジエンをスチレンとエチルベンゼン混合液中溶
解した液に触媒、連鎖移動剤を加え撹はん機付き重合器
で重合して得られた樹脂であり、樹脂中のゴム濃度は1
2重量%であり、ゴム分散粒子の平均粒径は1.2μで
あつた。
化成株式会社製) 成分(A)の一方(a)ゴム補強スチレン系樹脂 ポリブタジエンをスチレンとエチルベンゼン混合液中溶
解した液に触媒、連鎖移動剤を加え撹はん機付き重合器
で重合して得られた樹脂であり、樹脂中のゴム濃度は1
2重量%であり、ゴム分散粒子の平均粒径は1.2μで
あつた。
【0016】成分(A)の他方(b)共重合体 (b−1):スチレン74重量%、アクリロニトリル6
重量%、重合溶媒としてのエチルベンゼン20重量%の
混合液に、触媒として1、1−ビス(t−ブチルパ−オ
キシ)3、3、5−トリメチルシクロヘキサン0.02
重量部を溶解した溶液を撹はん機付完全混合型反応器へ
連続的に供給し、140℃の温度で平均滞留時間1.6
時間で重合させ、得られた重合溶液を連続的に220℃
に加熱されたベント付押出機へ導き50Torrの真空
下で重合体と未反応単量体及び重合溶媒とを分離し共重
合体を得た。得られた共重合体の組成はスチレン94重
量%、アクリロニトリル6重量%であった。組成につい
ては元素分析による窒素量より求めた。
重量%、重合溶媒としてのエチルベンゼン20重量%の
混合液に、触媒として1、1−ビス(t−ブチルパ−オ
キシ)3、3、5−トリメチルシクロヘキサン0.02
重量部を溶解した溶液を撹はん機付完全混合型反応器へ
連続的に供給し、140℃の温度で平均滞留時間1.6
時間で重合させ、得られた重合溶液を連続的に220℃
に加熱されたベント付押出機へ導き50Torrの真空
下で重合体と未反応単量体及び重合溶媒とを分離し共重
合体を得た。得られた共重合体の組成はスチレン94重
量%、アクリロニトリル6重量%であった。組成につい
ては元素分析による窒素量より求めた。
【0017】(b−2):スチレン65重量%、アクリ
ロニトリル10重量%、重合溶媒としてのエチルベンゼ
ン25重量%の混合液に、触媒として1、1−ビス(t
−ブチルパ−オキシ)3、3、5−トリメチルシクロヘ
キサン0.02重量部を溶解した溶液を用いて(C−
1)と同様の重合条件で実施し、共重合体を得た。得ら
れた共重合体の組成はスチレン87重量%、アクリロニ
トリル13重量%であった。 (b−3):スタイラックAS樹脂8707(アクリロ
ニトリル20重量% 旭化成工業株式会社製) (b−4):スタイラックAS樹脂769 (アクリロ
ニトリル25重量% 旭化成工業株式会社製) (b−5):ポリスチレン樹脂685 (旭化成工業株
式会社製ポリスチレン樹脂) (実施例1〜5及び比較例1〜6)各成分を表−1に示
す割合(重量部数)で混合し、260℃100rpmに
設定した2軸押出機で押出しペレットを得た。該ペレッ
トを用いてメルトフロ−レ−トを測定した。ペレットを
成形温度260℃、金型温度60℃で射出成形し、得ら
れた成形片でアイゾット衝撃強度を測定し、表−1にし
めした。
ロニトリル10重量%、重合溶媒としてのエチルベンゼ
ン25重量%の混合液に、触媒として1、1−ビス(t
−ブチルパ−オキシ)3、3、5−トリメチルシクロヘ
キサン0.02重量部を溶解した溶液を用いて(C−
1)と同様の重合条件で実施し、共重合体を得た。得ら
れた共重合体の組成はスチレン87重量%、アクリロニ
トリル13重量%であった。 (b−3):スタイラックAS樹脂8707(アクリロ
ニトリル20重量% 旭化成工業株式会社製) (b−4):スタイラックAS樹脂769 (アクリロ
ニトリル25重量% 旭化成工業株式会社製) (b−5):ポリスチレン樹脂685 (旭化成工業株
式会社製ポリスチレン樹脂) (実施例1〜5及び比較例1〜6)各成分を表−1に示
す割合(重量部数)で混合し、260℃100rpmに
設定した2軸押出機で押出しペレットを得た。該ペレッ
トを用いてメルトフロ−レ−トを測定した。ペレットを
成形温度260℃、金型温度60℃で射出成形し、得ら
れた成形片でアイゾット衝撃強度を測定し、表−1にし
めした。
【0018】樹脂組成物の評価試験は以下のようにして
行った。
行った。
【0019】 (1)メルトフロ−レ−ト(g/ 10min) JIS−K7210に従って、温度220℃荷重10k
gで測定 (2)アイゾット衝撃強度(kg−cm/cm) ASTM D256に従って、厚み6.4mm、ノッチ付
きで測定 各実施例1〜5では優れた耐衝撃性と流動性を有してい
るが、比較例−1は成分(b)としてポリスチレン樹脂
を配合した場合であり、耐衝撃性に劣り、比較例−2は
成分(b)としてアクリロニトリを20重量%含有する
AS樹脂を配合した場合であり、耐衝撃性に劣り、比較
例−3はアクリロニトリを25重量%含有するAS樹脂
を配合した場合であり、耐衝撃性に劣り、比較例−4は
成分(A)中の(b)成分を80重量%配合した場合で
あり、耐衝撃性に劣り、比較例−5はポリカ−ボネ−ト
樹脂を20重量%配合した場合であり、耐衝撃性に劣
り、更に比較例−6はポリカ−ボネ−ト樹脂を80重量
%配合した場合であり、流動性に劣る。
gで測定 (2)アイゾット衝撃強度(kg−cm/cm) ASTM D256に従って、厚み6.4mm、ノッチ付
きで測定 各実施例1〜5では優れた耐衝撃性と流動性を有してい
るが、比較例−1は成分(b)としてポリスチレン樹脂
を配合した場合であり、耐衝撃性に劣り、比較例−2は
成分(b)としてアクリロニトリを20重量%含有する
AS樹脂を配合した場合であり、耐衝撃性に劣り、比較
例−3はアクリロニトリを25重量%含有するAS樹脂
を配合した場合であり、耐衝撃性に劣り、比較例−4は
成分(A)中の(b)成分を80重量%配合した場合で
あり、耐衝撃性に劣り、比較例−5はポリカ−ボネ−ト
樹脂を20重量%配合した場合であり、耐衝撃性に劣
り、更に比較例−6はポリカ−ボネ−ト樹脂を80重量
%配合した場合であり、流動性に劣る。
【0020】
【表1】
【0021】
【発明の効果】本発明により、優れた耐衝撃性と流動性
とを備えた樹脂組成物を提供することができる。このよ
うな特性をもつため本発明の樹脂組成物は大型成形品や
薄肉成形品等へ展開でき、工業的に非常に有用である。
とを備えた樹脂組成物を提供することができる。このよ
うな特性をもつため本発明の樹脂組成物は大型成形品や
薄肉成形品等へ展開でき、工業的に非常に有用である。
Claims (1)
- 【請求項1】 (a)ゴム補強スチレン樹脂30〜96
重量%と、(b)2〜15重量%のシアン化ビニル単量
体を含有する芳香族ビニル単量体とシアン化ビニル単量
体との共重合体4〜70重量%とからなる樹脂成分
(A):30〜70重量%と、芳香族ポリカ−ボネ−ト
樹脂成分(B):30〜70重量%とからなる樹脂組成
物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15634993A JPH06345955A (ja) | 1993-06-03 | 1993-06-03 | 樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15634993A JPH06345955A (ja) | 1993-06-03 | 1993-06-03 | 樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06345955A true JPH06345955A (ja) | 1994-12-20 |
Family
ID=15625819
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15634993A Withdrawn JPH06345955A (ja) | 1993-06-03 | 1993-06-03 | 樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06345955A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1995035346A1 (fr) * | 1994-06-21 | 1995-12-28 | Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha | Resine polymere de type polycarbonate aromatique/styrene |
-
1993
- 1993-06-03 JP JP15634993A patent/JPH06345955A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1995035346A1 (fr) * | 1994-06-21 | 1995-12-28 | Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha | Resine polymere de type polycarbonate aromatique/styrene |
US5900446A (en) * | 1994-06-21 | 1999-05-04 | Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha | Aromatic polycarbonate-styrene polymer resin composition |
US6069206A (en) * | 1994-06-21 | 2000-05-30 | Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha | Aromatic polycarbonate-styrene polymer resin composition |
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