JPH0634502B2 - テレビジョン受像機の縦スクロ−ル表示装置 - Google Patents

テレビジョン受像機の縦スクロ−ル表示装置

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JPH0634502B2
JPH0634502B2 JP59137675A JP13767584A JPH0634502B2 JP H0634502 B2 JPH0634502 B2 JP H0634502B2 JP 59137675 A JP59137675 A JP 59137675A JP 13767584 A JP13767584 A JP 13767584A JP H0634502 B2 JPH0634502 B2 JP H0634502B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <技術分野> 本発明は、テレビジョン受像機においてCRT画面中に
複数の画像を縦方向にスクロールしながら表示する縦ス
クロール表示装置に関する。
<従来技術> 現在、わが国のテレビジョン放送の状態では、一地域で
受信可能な放送局はせいぜい9チャンネルであり、その
ため一画面に9チャンネル程度の画像を同時に表示する
ことができれば、視聴者は一目でその地域での全放送チ
ャンネルの放送内容を確認することができ、見たい放送
のチャンネル選びに何度もチャンネル切り換え操作を行
なう必要がなくなり、便利である。
これに対して従来から、CRTの一画面中に主と副との
2チャンネルの画像を同時に表示するようにしたテレビ
ジョン受像機が既に提案され(たとえば特開昭49−2
419号公報)、一部実用化されている。
ところが上記のようなテレビジョン受像機は、一画面中
に2チャンネルの画像しか表示することができず、さら
に多くの画像を表示しようとすれば、その画像の数だけ
チューナを増設しなければならない欠点があり、従来の
方式によって一画面中に一地域での全放送チャンネルの
画像を同時に表示することは実用的に無理であった。
しかも、CRT画面中に複数の画像を映出した場合に各
画像がいずれも通常のテレビジョンの画像のように変化
し動いていると、視聴者には画面全体がチラついて見
え、いずれの画像も見にくく、放送内容を確認しチャン
ネルを選択するうえで不便である。
<発明の目的> 本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであっ
て、単一のチューナを用いて一画面中に複数の画像を同
時に表示することができるようにして、受像機の構成を
複雑化、大型化することなく、一地域の全放送チャンネ
ルの内容の確認を容易にし、チャンネル選びの面倒さを
解消するとともに、複数の各画像が順次縦方向に緩速で
スクロールされ、スクロールされるまでは各画像が静止
状態で表示されるようにして、各画像の内容確認を容易
にすることを目的とする。
<発明の構成> 本発明は上記の目的を達成するために、単一のチューナ
の受信チャンネルを切り換える選局部と、選局されたい
ずれかのチャンネルの映像信号の一画像分を記憶するバ
ッファメモリと、該バッファメモリから映像信号の転送
を受けて複数の画像の映像信号を記憶する表示メモリ
と、受信電波中の同期信号に基づいて前記バッファメモ
リへの書き込みを制御するバッファメモリ制御部と、ク
ロックパルスに基づくテレビジョン同期信号を生成する
とともに該テレビジョン同期信号に同期して前記表示メ
モリへの書き込み読み出しを制御する表示メモリ制御部
と、CRTへの映像出力部および偏向出力部の前段にあ
って該両部への入力をそれぞれ前記表示メモリ側に切り
換える映像信号切り換え部および同期信号切り換え部
と、前記各部を制御する中央制御部と、CRTの表示モ
ードを選択するために操作される操作部とを備え、前記
中央制御部は、一画面中に複数の画像を表示するとき
は、受信チャンネルの同期信号の表示走査期間中に一画
像分の映像信号をバッファメモリに記憶させたのち、該
バッファメモリの内容をCRT画面の上下いずれか一側
に対応する分からその縦方向に連続する分を順次テレビ
ジョン同期信号の複数の垂直帰線期間中に一定量づつ、
かつ所定時間遅延させながら表示メモリに転送し、この
表示メモリにおける書き込み更新中もしくは更新後の記
憶内容をテレビジョン同期信号の表示走査期間中に読み
出してCRTに送出することによって、一画面中に複数
の画像を静止状態で表示し、かつこれらの画像を各画像
単位でそれぞれ縦方向に順次スクロールするように構成
したものである。
<実施例> 以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明
する。
第1図は本発明縦スクロール表示装置を有するテレビジ
ョン受像機全体のブロック図であって、同図中符号Aは
テレビジョン受像機の本体回路部分で、Bは縦スクロー
ル表示装置の主回路部分である。
テレビジョン受像機の本体回路部分Aは、単一のチュー
ナ1と、映像増幅部2と、映像信号処理部3と、同期信
号処理部4と、映像出力部7と、偏向出力部8と、CR
T9と、偏向コイル9aとを備えたものであって、前記
映像信号処理部3と映像出力部7との間に映像信号切り
換え部5が、また同期信号処理部4と偏向出力部8との
間に同期信号切り換え部6がそれぞれ介在している。
また縦スクロール表示装置の主回路部分Bは、チューナ
1の受信チャンネルを切り換える選局部10と、前記映
像信号処理部3からの映像信号を導入するマルチプレク
サ15と、該マルチプレクサ15からのアナログ信号を
デジタル信号に変換するA/Dコンバータ16と、選局
されたチャンネルの映像信号の1フィールド分を一旦記
憶するバッファメモリ17と、受信電波の同期信号に基
づいて前記バッファメモリ17への書き込みを制御する
バッファメモリ制御部18と、クロックパルスを発生す
る基準発振回路20と、CRT9に表示すべき複数の
(この実施例では9チャンネルの)それぞれの映像信号
の各1フィールド分を記憶する表示メモリ19と、前記
クロックパルスからテレビジョン同期信号を生成すると
とも該テレビジョン同期信号により前記表示メモリ19
への書き込み読み出しを制御する表示メモリ制御部21
と、前記表示メモリ19から読み出したデジタルの映像
信号をアナログ量に変換するD/Aコンバータ22と、
前記バッファメモリ制御部18や表示メモリ制御部21
や映像信号切り換え部5、同期信号切り換え部6等を制
御する中央制御部(以下、CPUという)12と、該C
PU12のプログラムを記憶するプログラムROM13
と、ワークRAM13aと、CRT9の表示モードを選
択するために操作される操作部11と、CPU12から
の信号に基づいて前記選局部10や映像信号切り換え部
5、同期信号切り換え部6を動作させる制御信号出力部
35とを備えている。
上記の構成において、操作部11には数字キー11a
と、複数画面の表示モードを示すマルチキー11bとが
あり、数字キー11aを操作することによって、通常の
表示モードが選択され、通常のテレビジョン受像機のよ
うにCRT9の画面中に所望の1チャンネルの画像が表
示され、マルチキー11bを操作することによって、複
数画像を表示するマルチモードが選択され、CRT9の
画面中に相異なる複数チャンネルの画像(この実施例で
は9チャンネルの画像)が同時に静止状態で表示され、
かつ各画像が一定時間毎に順次縦方向にスクロールされ
るのであるが、以下に各モードにおける動作を説明する
ことにする。
(イ)通常の表示モード。
チューナ1で選局されたチャンネルのテレビジョン電波
は、映像増幅部2で増幅され、映像信号処理部3と同期
信号処理部4とに入力される。映像信号処理部3では、
映像信号が輝度信号(Y信号)と2つの色差信号(R−
Y信号、B−Y信号)とに分離される。一方、同期信号
処理部4では受信信号から、水平同期信号と垂直同期信
号とが分離されて出力される。このとき映像信号切り換
え部5においては切換片5cは接点5aに接続されてい
て、映像信号処理部3の出力は映像出力部7に入力され
る。また他方の同期信号切り換え部6においては切換片
6cは接点6aに接続されていて、同期信号処理部4の
出力は偏向出力部8に入力する。このようにCRT9本
体に映像信号が、またその偏向コイル9aには同期信号
が入力するので、CRT9の画面中には、操作部11の
数字キー11aの操作で選択された所望の1チャンネル
の画像が表示される。
(ロ)複数チャンネルの画像表示(マルチモード)操作部
11においてマルチモードが選択されると、CPU12
が動作してCRT9の画面中に複数の画像を表示するよ
うに各部を制御するのであるが、まずCPU12からの
信号で制御信号出力部35から選局部10に対して、複
数チャンネルの内のいずれか1チャンネル、たとえば第
1チャンネルCh1の選局を指示し、これによってチュ
ーナ1において第1チャンネルCh1が選局される。第
1チャンネルCh1の映像信号は映像増幅部2、映像信
号処理部3を経てマルチプレクサ15に入力する。該マ
ルチプレクサ15では、前記映像信号の内からY信号と
R−Y信号とB−Y信号とが順次取り出されてA/Dコ
ンバータ16に送出される。A/Dコンバータ16はア
ナログの信号をデジタル信号に変換する。このようにデ
ジタル量に変換された映像信号は、バッファメモリ制御
部18を通じて、該バッファメモリ制御部18のタイミ
ングでバッファメモリ17に格納される。
第2図はバッファメモリ制御部18の内部構成を示すブ
ロック図、第3図は該バッファメモリ制御18のマルチ
モード時のタイムチャートであって、両図に基づいてバ
ッファメモリ制御部18がバッファメモリ17への書き
込みを制御する時の動作を説明し、併せてバッファメモ
リ制御部18の詳細な構成を説明する。
前記CPU12からの指令で制御信号出力部35が発す
る制御信号Cは、垂直期間信号発生部28に入力す
る。垂直期間信号発生部28は受信電波の同期信号を導
入しており、前記制御信号Cに応答して受信電波の同
期信号からその1フィールドの表示走査期間(1垂直期
間)長さの書き込みパルスbを発生する。正確には該書
き込みパルスbは、第3図に示すように受信電波の垂直
同期信号aの立ち下がりから次の垂直同期信号aの立ち
上がりまでの長さである。書き込みパルスbが立ち上が
っている間に、行カウンタ27および列カウンタ26
は、基準発振回路20からのクロックパルスをカウント
してそれぞれ行方向、列方向のアドレス信号を出力す
る。この時、該行カウンタ27、列カウンタ26のそれ
ぞれに接続された切り換えスイッチ24,25では、切
換片24c,25cが接点24a,25aに接続してお
り、そのため行カウンタ27、および列カウンタ26の
各出力はバッファメモリ17に供給され、バッファメモ
リ17の記憶アドレスが指定される。一方バッファメモ
リ17に記憶される映像信号は、マルチプレクサ15、
A/Dコンバータ16および切り換えスイッチ23を通
じてバッファメモリ17に供給される。この時前記マル
チプレクサ15では、列カウンタ26から供給されるア
ドレス信号eにより3個の接点15a,15b,15c
が順次閉じられる。従ってアドレス信号eが「A」のと
きの入力信号がY信号であれば、「A+1」のアドレス
信号の時にはR−Y信号、「A+2」のアドレス信号の
時にはB−Y信号、というように、バッファメモリ17
の1アドレス毎にY信号、R−Y信号、B−Y信号のデ
ジタル化された各映像信号dが順次に記憶される。
このように所要チャンネル(第1チャンネルCh1)の
映像信号の1フィールド分がバッファメモリ17に記憶
されると、行カウンタ27、列カウンタ26の動作が停
止し、切り換えスイッチ24,25においては切換片2
4c,25cが他の接点24b,25b切り換わって、
バッファメモリ17のアドレス信号線がCPU12のア
ドレスバスに接続し、また切り換えスイッチ23におい
て切換片23cが接点23bに切り換わって、バッファ
メモリ17のデータ信号線がCPU12のデータバスに
接続する。この状態は、バッファメモリ17の記憶内容
の表示メモリ19への転送が可能な状態であって、表示
メモリ19側で転送を受け付ける状態になれば、転送を
開始する。なお、第2図中、符号29は3進カウンタで
ある。
一方、表示メモリ19にはCRT9に表示すべき複数チ
ャンネル(9チャンネル)の画像に対応して記憶エリア
が設定されており、これらの記憶エリアに記憶されてい
る映像信号は、クロックパルスから生成されたアドレス
信号によりアクセスされ、同じくクロックパルスから生
成されたテレビジョン同期信号に同期してCRT9の画
面に表示される。
この場合の動作の詳細を第4図の表示メモリ制御部19
のブロック図と第5図のタイムチャートとに基づいて説
明する。CPU12からの指令で制御信号出力部35か
ら制御信号Cが映像信号切り換え部5、同期信号切り
換え部6に送られ、両切り換え部5,6の切換片5c,
6cがそれぞれ接点5b,6bに切り換わり、この結果映像
出力部7と偏向出力部8との入力端子がそれぞれ表示メ
モリ19側に切り換わる。表示メモリ制御部19におい
ては、水平同期信号発生カウンタ30がクロックパルス
をカウンタしてテレビジョン水平同期信号を生成すると
ともに、該テレビジョン水平同期信号に同期して表示メ
モリ19用の列方向アドレス信号を生成する。また垂直
同期信号発生カウンタ31は前記水平同期信号発生カウ
ンタ30からのテレビジョン水平同期信号をもとにテレ
ビジョン垂直同期信号を生成し、同時に表示メモリ19
用の行方向アドレス信号を生成する。切り換えスイッチ
32,33は、前記垂直同期信号発生カウンタから出力
される垂直帰線信号gにより切り換え制御されるもの
で、この垂直帰線信号gが立ち下がっている間、これら
切り換えスイッチ32,33では、切換片32c,33
cがそれぞれ接点32a,33aに接続している。その
ため前記両同期信号発生カウンタ30,31で生成され
たアドレス信号は、それぞれ表示メモリ19に供給さ
れ、このアドレス信号により表示メモリ19がアクセス
され、表示メモリ19の記憶内容が読み出される。この
時、切り換えスイッチ34では切換片34cが接点34
aに接続しているから、表示メモリ19から読み出され
た映像信号は、D/Aコンバータ22に送出されてアナ
ログ信号に変換され、映像信号切り換え部5を通じて映
像出力部7に入力する。また水平同期信号発生カウンタ
30で生成されたテレビジョン水平同期信号と、垂直同
期信号発生カウンタ31で生成されたテレビジョン垂直
同期信号とは(以下、テレビジョン同期信号と総称す
る)、同期信号切り換え部6を通じて偏向出力部8に入
力する。そしてこれらテレビジョン同期信号の1表示走
査期間(1垂直期間)中に、表示メモリ19に記憶され
た全チャンネルの映像信号がCRT9に表示される。こ
の時、いずれかのチャンネルの映像信号が書き込み更新
中であれば、その更新中の映像信号がそのまま画像とし
て表示される。また各画像に対応する記憶が更新されな
いかぎり、CRT9画面中の画像は静止状態で表示され
る。
テレビジョン同期信号の垂直帰線期間には、バッファメ
モリ17の記憶内容が一定量ずつ、CRT9の画面の上
側に対応する分からそれに縦方向に連続する分が遅延時
間をおいて順次表示メモリ19に転送される。即ち、テ
レビジョン同期信号の垂直帰線信号gにより、切り換え
スイッチ32,33の切換片32c,33cがそれぞれ
接点32b,33bに切り換わって、表示メモリ19の
アドレス信号線がCPU12のアドレスバスに接続し、
また、切り換えスイッチ34の切換片34cが接点34
bに切り換わって、表示メモリ19のデータ信号線がC
PU12のデータバスに接続する。この状態は、バッフ
ァメモリ17からデータ転送を受け付け得る状態であ
る。この時にバッファメモリ17側においてCPU12
のアドレスバスがバッファメモリ17のアドレス信号線
に接続し、CPU12のデータバスがバッファメモリ1
7のデータ信号線に接続していれば、表示メモリ19と
バッファメモリ17とは、CPU12のアドレスバス、
データバスを介して接続する。このように接続されれ
ば、CPU12はバッファメモリ17からその記憶内容
を読み出しこれを表示メモリ19の該当記憶エリアへ転
送する。
第1チャンネルCh1について1フィールド分の映像信
号のバッファメモリ17への記憶、その記憶内容の表示
メモリ19への転送、表示メモリ19の記憶内容の読み
出しとCRT9への表示がなされると、第2チャンネル
Ch2の選局に移り、同チャンネルについて同じ動作を
行なって、第2チャンネルの画像をCRT9の画面の所
定位置に表示する。このような動作を繰り返すことによ
って、第6図の構成図に示すように第1〜第9チャンネ
ルの画像をCRT9画面中に表示する。
これら一連の動作はプログラムに基づいて行なわれる
が、このプログラムによる動作を詳しく説明すると、第
7図のフローチャートに示す通りである。
マルチモードの場合は、操作部11のマルチキー11b
を操作するが、ステップ1においてはまず操作部11の
キーが操作されたか否かを判断する。NOであれば、ス
テップ2に移り、その前の状態がマルチモードであった
か否かを判断するが、この場合はYESであるから、ス
テップ3に進み、キー入力の内容を問う。ここでは数字
キー11aの入力であるか否かを判断する。数字キー1
1aの入力があれば、それはチャンネル選択の操作であ
るから、ステップ4に移り、マルチモードの設定を解除
し、ステップ41で数字キー11aにより指定されたチ
ャンネルの選局をセットする。それによって指定された
チャンネルが受信され該チャンネルについて通常の表示
がなされる。しかしてこの場合は数字キー11aは操作
されていないから、ステップ5に進み、マルチキー11
bが操作されたか否かを判断する。マルチキー11bが
操作されていれば、次のステップ6に進み、マルチモー
ドのセットと制御信号Cのセットとを行ない、かつチ
ャンネルの初期設定のため第1チャンネルCh1を選局
する。
ステップ7以下はマルチモード処理の動作であって、該
ステップ7において、前回の垂直帰線期間中に1チャン
ネルの1フィールド分の映像信号がバッファメモリ17
から表示メモリ19へ転送されたか否かを判断する。映
像信号の転送中であれば、ステップ12に飛んで次の垂
直帰線期間の開始を待つが、ここではまだ映像信号の転
送は始まっていないから、ステップ8に進む。このステ
ップ8においては、CRT9の画面に表示する全チャン
ネル(第1〜第9チャンネルCh1〜9)について映像
信号の転送が完了したか否かを判断する。全チャンネル
について映像信号の転送が完了していれば、ステップ9
に移り、改めて第1チャンネルCh1を選局するが、全
チャンネルについて映像信号の転送が完了していなけれ
ば、ステップ10に進み、前回選局したチャンネル番号
に「1」を加え、該チャンネルの選局を選局部10に指
示する。次いでステップ11では制御信号Cを出力
し、該チャンネルの映像信号をバッファメモリ17に書
き込む。その後ステップ12に進み、テレビジョン同期
信号の垂直帰線期間の開始を待つ。該垂直帰線期間が始
まれば、ステップ13に進み、バッファメモリ17に記
憶されている映像信号のうち、CRT9画面の上部に対
応する分から順次その縦方向に連続する分を表示メモリ
19に転送する。この映像信号の一定量を転送したとこ
ろで、ステップ14に進み、垂直帰線期間が終了したか
否かを判断する。垂直帰線期間が終了していなければ、
ステップ15に進み、一定時間待機し、ステップ13に
戻り、再び映像信号の一定量を転送する。垂直帰線期間
が終了すれば、ステップ1に戻る。
ステップ1に戻ると、この段階では新たに操作部11の
操作はなされていないから、ステップ2に移り、既にマ
ルチモードが設定されているから、該ステップ2からス
テップ7に飛び、該ステップ7以下のマルチモード処理
のステップに入る。
このようにいずれかのチャンネル(ここでは第1チャン
ネル)の1フィールド分の映像信号を転送する間に、タ
イマー動作により、あるいは元のステップに戻り数多く
のステップを踏むことにより、時間が経過し、その結果
CRT9画面中には表示メモリ19に書き込み更新中の
映像信号が表示され、人の目にその更新が緩速でなされ
ている状態が認識され、スクロール効果が出る。1チャ
ンネルの画像のスクロールに要する時間は0.5〜1秒が
適当で、本実施例においてもスクロール時間は上記の数
値に設定してある。
第8図は、CPU12に対して、16進数で表したメモ
リ領域の構成図であって(なお、以下A〜Fの記号で示
すものは10進数での10〜15を意味する。)、アド
レス0000〜アドレス1FFFの領域はプログラム領
域、アドレス2000〜3FFFの領域はそのプログラ
ムを実行するための外部メモリであるワーク領域、アド
レス4000〜7FFFはいずれか1チャンネルの1フ
ィールド分の映像信号を記憶するバッファメモリ領域、
アドレス8000以下が表示メモリ領域である。表示メモリ
領域が(イ)〜(ニ)の4部分に4分割されているのは、8ビ
ットCPUがそのアドレスバスの構成上、直接取り扱う
ことのできるアドレス領域は64Kバイトであるのに対
して、映像信号の量が多大であるため、CPUはそのア
ドレスに対して各分割した表示メモリ領域を切り換え
(バンク切り換え)て対処している。
第9図は表示メモリ19に対するCRT9の画面構成図
であって、表示メモリ領域(イ)(ロ)がCRT9画面の上半
分に対応し、表示メモリ領域(ハ)(ニ)がCRT9画面の下
半分に対応している。
第10図はバッファメモリ17から表示メモリ19への
映像信号の転送状態を示す説明図で、バッファメモリ1
7のアドレスB1,B2,B3……Bnの内容を表示メモリにおい
てV1,V2,V3……Vnで指定されるアドレスに順次転送して
いく。
第11図は、各画像が縦方向にスクロールされる状態を
示す説明図である。この第11図に示されるように、ス
クロールは、縦方向に幕を引くようにして画像が変化す
るものであって、このスクロールの速度は、遅いため、
その状態は肉眼で確認し得る。
また、このスクロールは、複数の画像について、各画像
単位で順次行われるので、複数の画像を同時にスクロー
ルするのに比べて各画像の変化を認識する際に見易く、
しかも、更新されている画像を瞬時に認識できることに
なる。
特に、このスクロールの順番を、例えば、第6図におい
て、ch1→ch4→ch7→ch2→ch5→ch8
→ch3→ch6→ch9…というように、画像の縦並
びの順番とすることにより、各画像についての縦方向の
スクロールと相俟って画像の変化が視覚的に連続的なも
のとなる。
なお、上記実施例においてはいずれか1チャンネルの映
像信号の格納、転送を行なうと、次チャンネルの映像信
号を格納し転送するようにしているが、同一のチャンネ
ルの映像信号を取り込むようにしてもよい。このように
すれば、同一チャンネルの一定時間毎の複数の画像がC
RT9の一画面中に表示される。
<発明の効果> 以上のように、本発明によれば、操作部をマルチモード
(複数画像表示)に切り換えることによって、CRT画
面中に複数の画像が同時に表示されるから、視聴者は所
望時に複数チャンネルの放送内容を即座に確認すること
ができ、面倒なチャンネル操作をする必要がなく、見た
い放送を容易に選局することができて便利である。
しかも各画像は緩速で縦方向に順次スクロールされ、ス
クロールされるまでは静止状態で表示されるから、CR
T画面中に複数の画像があるにもかかわらず画面のチラ
つきがなく、各画像の内容を静止状態で確認できるとと
もに、各画像の変化の内容の確認が非常に容易になるの
で、各チャンネルでの放送内容がどのように変化してい
るのか非常に分かりやすくチャンネル選びに便利であ
る。
また本発明と、一画面上の複数の静止画像が、各画像単
位で順次に縦方向に幕を引くかのようにスクロールされ
ることになり、表示されている複数の各画面を瞬時に更
新するのに比べて各画像の変化を認識するのに見易いも
のとなる。
さらに、表示されている複数の画像を各画像単位でラン
ダムに更新する場合でも、各画像は各画像単位で緩速で
縦方向にスクロールしているため、表示されている画像
が複数であっても、更新されている画像を瞬時に認識で
きることになる。
特に、このスクロールの順番を複数の画像の縦ならびの
順番にすることにより、各画像についての縦方向のスク
ロールと相俟って画像の変化が視覚的に連続的なものと
なるという特有の効果が得られる。
さらに同一チャンネルを選局してその画像を表示するよ
うにすれば、同一チャンネルの一定時間毎の複数の画像
がCRTの一画面中に表示され、同チャンネルの画像の
変化の具合、画像の動きが分解写真のように見ることが
できる。
このほか、通常の受信を行なう単一のチューナをそのま
ま利用するものであるから、マルチモードのために新た
に受信チャンネルをセットしなくても、通常の受信時と
同数のチャンネルを受信し同時に表示することができ、
セット操作が不要で使いやすく、しかも構成が簡単で、
既存のテレビジョン受像機に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例のブロック図、第2図はその
バッファメモリ制御部のブロック図、第3図はマルチモ
ード時の記憶動作を示すタイムチャート、第4図は表示
メモリ制御部のブロック図、第5図は表示メモリ制御部
のタイムチャート、第6図はマルチモード時のCRT画
面の構成図、第7図はフローチャート、第8図はCPU
に対するメモリ領域の構成図、第9図は表示メモリに対
するCRT画面の構成図、第10図はバッファメモリか
ら表示メモリへの映像信号転送の状態を示す説明図、第
11図(A)(B)はそれぞれ各画像のスクロールの状態を示
す説明図である。 1…チューナ、5…映像信号切り換え部、6…同期信号
切り換え部、9…CRT、10…選局部、18…バッフ
ァメモリ制御部、17…バッファメモリ、21…表示メ
モリ制御部、19…表示メモリ、12…中央制御部(C
PU)、11…操作部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】単一のチューナにより一定周期で相異なる
    チャンネルもしくは同一のチャンネルを選局し、その映
    像信号を記憶し、この記憶した映像信号を順次読み出し
    て一画面中に複数の画像を表示することができるように
    構成されたテレビジョン受像機において、 前記チューナの受信チャンネルを切り換える選局部と、 選局されたいずれかのチャンネルの映像信号の一画像分
    を記憶するバッファメモリと、 該バッファメモリから映像信号の転送を受けて複数の画
    像の映像信号を記憶する表示メモリと、 受信電波中の同期信号に基づいて前記バッファメモリへ
    の書き込みを制御するバッファメモリ制御部と、 クロックパルスに基づくテレビジョン同期信号を生成す
    るとともに該テレビジョン同期信号に同期して前記表示
    メモリへの書き込み読み出しを制御する表示メモリ制御
    部と、 CRTへの映像出力部および偏向出力部の前段にあって
    該両部への入力をそれぞれ前記表示メモリ側に切り換え
    る映像信号切り換え部および同期信号切り換え部と、 前記各部を制御する中央制御部と、 CRTの表示モードを選択するために操作される操作部
    とを備え、 前記中央制御部は、一画面中に複数の画像を表示すると
    きは、受信チャンネルの同期信号の表示走査期間中に一
    画像分の映像信号をバッファメモリに記憶させたのち、
    該バッファメモリの内容をテレビジョン同期信号の複数
    の垂直帰線期間中にCRT画面の上下いずれか一方に対
    応する分から、その縦方向に連続する分を順次一定量づ
    つ、かつ予め決められた時間だけ遅延させながら前記表
    示メモリに転送し、この表示メモリにおける書き込み更
    新中もしくは更新後の記憶内容をテレビジョン同期信号
    の表示走査期間中に読み出してCRTに送出することに
    よって、一画面中に複数の画像を静止状態で表示し、か
    つこれらの画像を、各画像単位でそれぞれ縦方向に順次
    スクロールすることを特徴とするテレビジョン受像機の
    縦スクロール表示装置。
  2. 【請求項2】一画面中に表示される複数の各画像につい
    てスクロールに要する時間が0.5〜1秒である特許請
    求の範囲第1項に記載のテレビジョン受像機の縦スクロ
    ール表示装置。
  3. 【請求項3】一画面中に表示される複数の画像が相異な
    るチャンネルの画像である特許請求の範囲第1項に記載
    のテレビジョン受像機の縦スクロール表示装置。
  4. 【請求項4】一画面中に表示される複数の画像が同一の
    チャンネルの画像である特許請求の範囲第1項に記載の
    テレビジョン受像機の縦スクロール表示装置。
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