JPH06344960A - ゴムクローラ - Google Patents

ゴムクローラ

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Publication number
JPH06344960A
JPH06344960A JP15635693A JP15635693A JPH06344960A JP H06344960 A JPH06344960 A JP H06344960A JP 15635693 A JP15635693 A JP 15635693A JP 15635693 A JP15635693 A JP 15635693A JP H06344960 A JPH06344960 A JP H06344960A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber crawler
lug
grooves
contact surface
cored bar
Prior art date
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Pending
Application number
JP15635693A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeo Muramatsu
建夫 村松
Naoki Nishimura
直紀 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP15635693A priority Critical patent/JPH06344960A/ja
Publication of JPH06344960A publication Critical patent/JPH06344960A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 横滑りもなく、確実なトラクションが可能な
芯金入りゴムクローラを提供する。 【構成】 芯金入りゴムクローラ1において、接地面に
設けたラグ2の少なくとも芯金7の投影面内にある部分
に多数の細溝3を設けたことを特徴とするものである。
前記多数の細溝3が幅方向あるいは長さ方向に設けられ
ているか、またはこれらの方向を組み合わせてもよい
し、斜め方向に設けられていてもよい。さらには細溝が
微細な孔により構成されていてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、建設用車両や農業用
車両あるいはレジャー用車両に用いられる芯金入りゴム
クローラに係るものであり、特にアイスバーン等の雪上
用に適した横滑り等のないゴムクローラに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】建設用車両や農業用車両あるいはレジャ
ー用車両に用いられる従来のゴムクローラ、特に雪上で
使用される車両に装着されるゴムクローラとしては従来
実公昭57−58054号公報や実公昭58−5166
8号公報に開示されたものがある。図7にこれらの例を
示して説明すると、ゴムクローラ1の接地面に多数のブ
ロック状のラグ2、2・・を設けることによって、これ
らラグ2、2間に多数の溝10、10・・を形成し、こ
れらラグ2と溝10とによる雪面の踏み固め作用によっ
て、牽引力の大きな実用性の高いゴムクローラが提供さ
れていた。これらの例のものは、転輪外れ防止用突起
4、4を有する芯金7をゴムクローラ1に埋設したもの
で、比較的重量の大きな車両に装着されて使用されるも
のであり、前記多数のブロック状のラグ2、2・・と多
数の溝10、10・・とは芯金7の下部に対応する比較
的接地面圧の高い部分に設けられているものの、芯金7
の存在によって転輪からの荷重は接地面に対しての接地
面圧が分散される結果、接地面圧が均一化して横滑り防
止性能やトラクション性能が向上した。しかしながら、
雪上において、特にアイスバーン状態の路面では前記の
ような芯金入りゴムクローラによっても依然としてな
お、トラクションが不足し、横滑りも引起しがちであっ
た。このようなことから、アイスバーン状態の路面でも
確実なトラクションと横滑りを防止できるように、ゴム
クローラの接地面のラグにスパイクピンを多数埋設した
ものが提案された。しかしながら、これらスパイクピン
が路面を損傷させる虞もあり、またスパイクピンの埋設
によりゴムクローラ自体の重量の増大を招くことからな
お、充分な解決方法とはいえなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明で
は、これら従来のものが有していた諸課題を解決して、
横滑りもなく、確実なトラクションが可能な芯金入りゴ
ムクローラを提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため本発明では、芯
金入りゴムクローラにおいて、接地面に設けたラグの少
なくとも芯金の投影面内にある部分に多数の細溝を設け
たことを特徴とするものである。前記多数の細溝が幅方
向あるいは長さ方向に設けられているか、またはこれら
の方向を組み合わせてもよいし、斜め方向に設けられて
いてもよい。さらには細溝が微細な孔により構成されて
いてもよい。
【0005】
【作用】本発明では、芯金入りゴムクローラにおいて、
接地面に設けたラグの少なくとも芯金の投影面内にある
部分に多数の細溝を設けたことによって、ゴムクローラ
の内周面を転動する転輪の下部の接地面圧の高い部分で
あっても、芯金の存在によって転輪からの荷重は接地面
に対しての接地面圧が分散される結果、接地面圧が均一
化することに加えて、これら多数の細溝がそれぞれ有す
るエッジ効果や雪面の踏み固め作用によって、従来のも
のに比較してアイスバーンの路面とゴムクローラのラグ
面との間の摩擦係数を増大させることができ、横滑り防
止性能やトラクション性能を格段に向上させることがで
きる。またラグの少なくとも芯金の投影面内にある部分
にのみ多数の細溝を設けることで、それ以外の部分には
細溝を設けないか、あるいは必要最小限に留めるなら
ば、耐久性能もそれほど犠牲にされることもない。ま
た、多数の細溝の存在により、芯金とラグの接地面との
間のゴムクローラが変形しやすくなり、氷雪面の凹凸に
追従することによって、本来、芯金によって分散された
均一な接地面圧特性を充分維持して、横滑りの防止や確
実なトラクションを達成できる。
【0006】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1は本発明の第1実施例で、図1の上半分は底面
図で、下半分はゴムクローラ内周面側から見た平面図で
ある。ゴムクローラ1は芯金入りゴムクローラであり、
接地面の長さ方向に、芯金7のほぼ投影面内で全幅に渡
って設けられたラグ2が等間隔に設けられている。これ
らゴムクローラ1の中心の長さ方向の芯金間には、スプ
ロケット孔8、8・・が開口されている。図1のA−A
断面である図2に示すように、芯金7には一対の転輪外
れ防止用突起4、4がゴムクローラ1の内周面から露出
するように設けられている。図5に示すように、ゴムク
ローラ1の内周面側には一対の転輪外れ防止用突起4、
4を挟んでその外側を転動する転輪6によって、その転
動部下面に対応する部分であるところの接地面圧(多数
の矢印で表している。ゴムクローラ1の幅方向の接地長
をl、転輪に作用する荷重をwとすると、w/l)が平
均以上に高いものとなるが、芯金7の存在によって前記
接地面圧が分散される結果、接地面圧が均一化する。本
発明では、ラグ2において、このような均一化されては
いるが比較的接地面圧が高い部分に多数の細溝3、3・
・を設けたものである。これら細溝3は耐久性能を向上
させる上では、ラグ2における前記芯金7の投影面内の
接地面圧が平均以上の部分にのみ設けることが好ましい
が、耐久性能をあまり犠牲にしない態様でそれ以外のラ
グ部分にも設けることを妨げるものではない。なお、5
は長さ方向に埋設された補強線条である。図3は、図1
における一部B−B断面を含むゴムクローラ1の側面図
であるが、これで判るように、細溝3は芯金7の投影面
内の下方に設けられ、ラグ2の接地面からラグ2の前部
あるいは後部傾斜面にかけて切り込まれている。なお、
図示されていないが、ゴムクローラ1の接地面およびラ
グ2の少なくとも後面が側面視波形で幅方向に延びる多
数の凹凸に形成されるように構成し、雪面における駆動
方向でのトラクションをより効果的に行えるようにする
こともできる。図4に、ラグ2に設けられた細溝3の拡
大図を示す。細溝3の幅をw、深さをh、ピッチをpと
した場合、例えばwは0、2から1、0mm、hは5か
ら15mmとした。深さhは幅wの5倍から50倍に、
そしてピッチpは深さhの0、5倍から2、0倍程度に
するときわめて良好なトラクション性能と耐横滑り性能
を示した。図1の実施例では、ゴムクローラ1のほぼ全
幅に渡って設けられた一つのラグ2では、細溝3はゴム
クローラ1の長さ方向を向いて配置され、その端部に応
力分散用の孔を設けている。隣接する細溝3、3の前後
端は互いに千鳥状に交互に接地面に位置し、応力分散用
の孔も千鳥状に配置されている。これらの応力分散用の
孔は、細溝3の端部がラグ2の接地面上に位置する部分
に設けられているが、必要に応じて細溝3の端部がラグ
2の前後の傾斜面上に位置する部分にも設けられてもよ
い。前記ラグ2の長さ方向に隣接するラグ2では、ラグ
2の接地面にのみ設けられた斜め方向の短い細溝3の前
後端部にはそれぞれ応力分散用の孔が設けられている。
【0007】図6は第2実施例で、図1の第1実施例の
ものとは異なり、芯金入りのゴムクローラ1の接地面の
長さ方向には等間隔にブロック状のラグ2、2が、左右
で少し長さ方向にずれた千鳥状に配置されて設けられて
いる。これらのラグ2はそれぞれ一部が芯金7の投影面
内にあり、少なくともこれら投影面内の接地面圧が平均
以上の高い部分に多数の細溝3、3・・を設けたもので
ある。この実施例においては、各ブロック状のラグ2に
適宜採用される細溝3の種々の態様が示されている。図
6に示されたものを図面上方から順に説明すると、長さ
方向を向いて配置されその端部に応力分散用の孔を設け
た細溝3と、幅方向を向いて配置されその端部に応力分
散用の孔を設けた細溝3とを組み合わせたもの、長さ方
向を向いて配置された細溝3と微細な孔により構成され
た細溝3とを組み合わせたもの(該微細な孔が細溝の代
用をしてもよいし、微細な孔をプロットしたものが適宜
の細溝3の形状を呈するようにしてもよい。)、互いに
交差する斜め方向の長い細溝3を設けたもの、互いに交
差する長さ方向および幅方向の長い細溝3を設けたもの
がそれぞれ示されている。以上説明してきた実施例で
は、幅方向の全幅に渡る長いラグ2およびブロック状の
ラグ2について説明したが、ラグ2の形状としては、長
いラグと短かいラグとを組み合わせたものを採用しても
よく、それぞれの実施例のものに限定されることなく、
本発明の趣旨の範囲内で適宜採用することができ、ま
た、細溝3についても形状の異なった細溝3を組み合わ
せる他、同じ形状の細溝を配置してもよいことは言うま
でもない。
【0008】
【発明の効果】本発明では、芯金入りゴムクローラにお
いて、接地面に設けたラグの少なくとも芯金の投影面内
にある部分に多数の細溝を設けたことによって、ゴムク
ローラの内周面を転動する転輪の下部の接地面圧の高い
部分であっても、芯金の存在によって転輪からの荷重は
接地面に対しての接地面圧が分散される結果、接地面圧
が均一化することに加えて、これら多数の細溝がそれぞ
れ有するエッジ効果や雪面の踏み固め作用によって、従
来のものに比較してアイスバーンの路面とゴムクローラ
のラグ面との間の摩擦係数を増大させることができ、横
滑り防止性能やトラクション性能を格段に向上させるこ
とができる。またラグの少なくとも芯金の投影面内にあ
る部分にのみ多数の細溝を設けることで、それ以外の部
分には細溝を設けないか、あるいは必要最小限に留める
ならば、耐久性能もそれほど犠牲にされることもない。
また、多数の細溝の存在により、芯金とラグの接地面と
の間のゴムクローラが変形しやすくなり、氷雪面の凹凸
に追従することによって、本来、芯金によって分散され
た均一な接地面圧特性を充分維持して、横滑りの防止や
確実なトラクションを達成できる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す底面および平面図で
ある。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1のB−B断面を含む側面図である。
【図4】本発明の細溝の拡大図である。
【図5】転輪の転動部下面に対応するゴムクローラの接
地面圧を示す説明図である。
【図6】本発明の第2実施例である。
【図7】従来のゴムクローラの断面図である。
【符号の説明】
1 ゴムクローラ 2 ラグ 3 細溝 4 転輪外れ防止用突起 5 補強線条 6 転輪 7 芯金 8 スプロケット孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯金入りゴムクローラにおいて、接地面
    に設けたラグの少なくとも芯金の投影面内にある部分に
    多数の細溝を設けたことを特徴とするゴムクローラ。
  2. 【請求項2】 前記多数の細溝が幅方向あるいは長さ方
    向に設けられているかまたはこれらの方向を組み合わせ
    たことを特徴とする請求項1に記載のゴムクローラ。
  3. 【請求項3】 前記多数の細溝が斜め方向に設けられて
    いることを特徴とする請求項1に記載のゴムクローラ。
  4. 【請求項4】 前記細溝の端部に応力分散用の孔を設け
    たことを特徴とする請求項1に記載のゴムクローラ。
  5. 【請求項5】 前記細溝が微細な孔により構成されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載のゴムクローラ。
JP15635693A 1993-06-03 1993-06-03 ゴムクローラ Pending JPH06344960A (ja)

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JP15635693A JPH06344960A (ja) 1993-06-03 1993-06-03 ゴムクローラ

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JP15635693A JPH06344960A (ja) 1993-06-03 1993-06-03 ゴムクローラ

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JPH06344960A true JPH06344960A (ja) 1994-12-20

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ID=15625970

Family Applications (1)

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JP15635693A Pending JPH06344960A (ja) 1993-06-03 1993-06-03 ゴムクローラ

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6533371B2 (en) 1999-12-24 2003-03-18 Komatsu, Ltd. Elastic crawler shoe
RU2554899C2 (ru) * 2012-12-19 2015-06-27 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Брянский государственный аграрный университет" (ФГБОУ ВО Брянский ГАУ) Эластичный трак гусеницы транспортного средства

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