JPH06344168A - レーザ加工装置 - Google Patents

レーザ加工装置

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Publication number
JPH06344168A
JPH06344168A JP5133781A JP13378193A JPH06344168A JP H06344168 A JPH06344168 A JP H06344168A JP 5133781 A JP5133781 A JP 5133781A JP 13378193 A JP13378193 A JP 13378193A JP H06344168 A JPH06344168 A JP H06344168A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laser beam
lens
adjusting
focus
region
Prior art date
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Pending
Application number
JP5133781A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Kato
義博 加藤
Minoru Nakanishi
稔 中西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP5133781A priority Critical patent/JPH06344168A/ja
Publication of JPH06344168A publication Critical patent/JPH06344168A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 分割レンズを用いて溶接などの加工を、複数
箇所を同時に行うレーザ加工装置を提供すること。 【構成】 レーザ光を複数方向に分岐する分割レンズ1
2を有し、分岐されたレーザ光により複数箇所を同時に
加工するレーザ加工装置において、複数方向に分岐した
前記レーザ光の各光路R1、R2それぞれに対応する前
記分割レンズ12の領域12a、12bごとに、個別に
焦点位置を調整する焦点調整装置を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、分割レンズを用いて複
数箇所で同時に溶接などの加工を行うレーザ加工装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】金属など各種材料の加工、例えば溶接を
行う場合、その安定性や高速応答性などからレーザ光が
幅広い分野で利用されている。レーザ光を利用する場
合、単一レンズを用いて1箇所ずつ加工する方法、ある
いは分割レンズを用いて複数箇所を同時に加工する方法
などがある。
【0003】分割レンズを用いて複数箇所を同時に溶接
する場合、分割レンズによりレーザ光を複数に分岐し、
分岐されたレーザ光を複数箇所に同時に照射し溶接して
いる。この方法は、複数箇所を同時に溶接できるため、
レーザ光を照射する位置を移動させるような機構が必要
でない。したがって、設備機械が簡略化され、また、作
業性にすぐれるなどの特徴がある。しかし、分割レンズ
を用いる方法は、分割レンズの構造そのものによって分
岐されるレーザ光の方向や間隔が決まるため、被溶接物
の大きさや、溶接など加工するピッチに制約がある。
【0004】例えば、電子管に用いられる電子銃の陰極
部品のように微細な部品に対しては、使用が困難な場合
がある。
【0005】例えば、電子銃の陰極部品は、図9に示さ
れるように電子ビームを放出する基体金属1、この基体
金属1の後方を取り囲む陰極筒2、さらに、陰極筒2の
後方を取り囲む陰極支持筒3から構成され、陰極筒2と
陰極支持筒3は陰極支持片4で接続される。なお、陰極
筒2と陰極支持片4との接続は、陰極支持片4の端部を
陰極筒2に溶接して行われる。なお、図9では、Lは中
央線を示し(以下の図面でも同様)上半分を断面で示し
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図10は、陰極支持片
4の端部と陰極筒2の溶接部分を示す図で、図9と同一
部分には同一符号を付している。また、図10(a)で
は、中央線Lから右半分を断面で示している。
【0007】陰極支持片4の幅は一般的に0.3mm〜
0.5mmで、ショックホワイトバランス等の特性上か
ら、陰極筒2に対する強い溶接強度が求められる。この
ため、図10(b)に示すように両者の溶接部分は2点
のナゲットN1、N2を持つように規定される。
【0008】図11は、陰極支持片4と陰極筒2の右半
分を断面で示した図で、陰極支持片4が陰極筒2に接す
る長さhは、温度特性に影響するために、陰極支持片4
と陰極筒2が接する長さhはそれほど長くない。したが
って、例えば図12のように2つのナゲットN1、N2
の間隔が0.25mm〜0.3mmの場合、ナゲットが
一部重複する。なお、図12で21は陰極筒2の下端を
示し、線l、lはナゲットN1、N2の中心線を示
している(以下の図面でも同様)。
【0009】また、分割レンズを用いて複数箇所を同時
に溶接する場合、図13に示すようにナゲットN2の下
端部分が陰極支持片からはずれたり、また、図14に示
すように各ナゲットN1、N2の中心が左右にずれたり
することもある。また、2箇所の溶接部分に同時にエネ
ルギーが照射されるため、ナゲットが重複すると、その
重複する部分にエネルギーが集中する。このため、溶接
部分を引き剥がして観察すると、1点で溶接した場合と
あまり差のないことがある。また、複数箇所にレーザ光
を照射する分割レンズの各領域は、レンズ表面の形状や
厚み等を同一にするため、レンズの加工費用も高くな
る。
【0010】分割レンズを用いる方法には、上記したよ
うにいくつかの問題がある。したがって、2つのナゲッ
トを持つように溶接する場合、単レンズを用いて最初の
1点を溶接し、次に単レンズを移動して2点目を溶接す
る方法を用いることがある。この場合、単レンズの移動
に時間を要し、また、単レンズを移動した後の停止位置
の精度などに問題がある。
【0011】本発明は、上記した欠点を解決し、分割レ
ンズを用いて溶接などの加工を、複数箇所を同時に行う
レーザ加工装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、レーザ光を複
数方向に分岐する分割レンズを有し、分岐されたレーザ
光により複数箇所を同時に加工するレーザ加工装置にお
いて、複数方向に分岐した前記レーザ光の各光路それぞ
れに対応する前記分割レンズの領域ごとに、個別に焦点
位置を調整する焦点調整装置を設けている。
【0013】
【作用】レーザ光を複数箇所例えば2箇所を同時に照射
し、溶接など加工を行う場合、各溶接箇所の中央部分に
エネルギーが集中する場合がある。これは溶接箇所が接
近し、そして、複数方向に分岐したレーザ光の各光路そ
れぞれに対応する分割レンズの各領域の焦点距離がほと
んど同じ場合に多く見られる。
【0014】ところで、本発明では、レーザ光を複数方
向に分岐する分割レンズの各領域ごとに、焦点位置が調
整できるように焦点調整装置を設けている。
【0015】このため、分光されるレーザ光の各光路に
対応する領域のレンズ面の形状や寸法等が相違し、焦点
位置が違っていても、分割レンズを構成する複数の領域
のいずれかの焦点位置を調整することにより、互いの焦
点を一致させることができる。また、レンズ面の形状や
寸法等の関係で、ナゲットが左右にずれたり、ナゲット
が予定位置からずれたりしても、焦点位置の調整で対応
できる。
【0016】また、レーザ光の照射面であるスポット径
を小さくし、微細な加工を行う場合、分割レンズの加工
精度を上げる必要がある。加工精度をあげようとする
と、その分、加工精度のばらつきが大きくなり、予定さ
れた精度のレンズが得られない度合いが高くなり、高価
なものになってしまう。
【0017】本発明によれば、各領域の焦点を個々に調
整できるので、加工精度のばらつきを修正できる。した
がって、レンズの加工精度がそれほど要求されなくな
り、分割レンズのコストを低くできる。
【0018】また、加工精度がよく分割レンズの各領域
がまったく同じ形状のレンズが得られたとしても、各領
域の焦点が同じになるため、レーザ光の2つの照射位置
が近い場合など、両照射位置の中間にエネルギーが集中
しやすくなる。このような場合でも、本発明によれば、
被加工面に対する複数のレーザ光それぞれの照射状況を
変更できるので、エネルギーの集中を回避できる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図1およ
び図2を参照して説明する。
【0020】図1において、11はレーザ光を伝送する
光ファイバーで、レーザ光は光ファイバー11の端面か
ら光学系(図示せず)によって分割レンズ12に供給さ
れる。分割レンズ12は、例えば上下2つの領域12
a、12bに分割されている。そして、分割レンズ12
に供給されたレーザ光は、各領域12a、12bに対応
して2分され、2つの光路R1、R2を通って加工面1
3に照射され溶接が行われる。なお、分割レンズ12の
両端は鏡筒14で支持されている。
【0021】また、分割レンズ12は、上下2つの領域
12a、12bに区分されているが、各領域12a、1
2bは、図2に示すように個別に両側から焦点調整装
置、例えば調整棒A1、A2、B1、B2で挟まれてい
る。そして、各調整棒A1、A2、B1、B2の端部に
は溝Mが形成されている。この溝Mを利用してねじ回し
などで調整棒を回転することにより、分割レンズ2の各
領域12a、12bを図の矢印Yのように左右に変位で
き、それに伴い焦点位置を左右にずらせるようになって
いる。
【0022】したがって、焦点位置の移動により、加工
面に照射されるレーザ光の照射状況、例えば照射面積な
どを変えることができ、レーザ光の浸透深さやレーザ光
による溶融面積を調整できる。なお、図2では図1と同
一部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略す
る。
【0023】ここで、上記したレーザ加工装置によるナ
ゲット形状の例を図3乃至図8を参照して説明する。
【0024】図3は、分割レンズ2を構成する2つの領
域の焦点距離をほぼ等しくした場合の2つのナゲットN
1、N2形状である。図4および図5は、一方の領域の
焦点位置を変え、照射面積を小さくしたナゲット形状N
1、N2である。また、図6および図7は2つの領域の
焦点距離を個々に調整して、円形を2つ合わせたダルマ
形状(図6)やトラック形状(図7)にしたナゲットN
1、N2である。
【0025】上記のナゲットN1、N2はいずれも一部
が重なっている例であるが、本発明は、図8のように2
つのナゲットが重ならないような場合にも適用できる。
【0026】上記の実施例では、電子銃の陰極部品を溶
接する場合で説明しているが、溶接は一例であり一般の
加工にも適用することができる。また、電子銃の陰極部
品に限らずその他の材料の加工に適用できることは言う
までもない。
【0027】また、第1照射時は、照射面積を大きくし
て予熱の役目を持たせ、第2照射時は、焦点位置を変更
して照射面積を小さくし、溶接などの加工を行うことも
できる。なお、焦点位置の調整も一方向に前後させるだ
けでなく、分割レンズの各領域の光軸を回転させるよう
な方向に焦点を移動させることもできる。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、分割レンズの各領域の
焦点を個々に調整できるので、複数箇所を同時に加工す
る場合にレーザー光の照射状況を容易に調整できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を説明する概略構成図であ
る。
【図2】本発明の一実施例を説明する概略構成図であ
る。
【図3】本発明の一実施例を説明する図である。
【図4】本発明の一実施例を説明する図である。
【図5】本発明の一実施例を説明する図である。
【図6】本発明の一実施例を説明する図である。
【図7】本発明の一実施例を説明する図である。
【図8】本発明の一実施例を説明する図である。
【図9】従来の装置を説明する概略構成図である。
【図10】従来の装置を説明する概略構成図である。
【図11】従来の装置を説明する概略構成図である。
【図12】従来の装置を説明する図である。
【図13】従来の装置を説明する図である。
【図14】従来の装置を説明する図である。
【符号の説明】
11…光ファイバー 12…分割レンズ 12a、12b…領域 13…加工面 14…鏡筒 N1、N2…ナゲット R1、R2…光路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光を複数方向に分岐する分割レン
    ズを有し、分岐されたレーザ光により複数箇所を同時に
    加工するレーザ加工装置において、複数方向に分岐した
    前記レーザ光の各光路それぞれに対応する前記分割レン
    ズの領域ごとに、個別に焦点位置を調整する焦点調整装
    置を設けたことを特徴とするレーザ加工装置。
JP5133781A 1993-06-04 1993-06-04 レーザ加工装置 Pending JPH06344168A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5133781A JPH06344168A (ja) 1993-06-04 1993-06-04 レーザ加工装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5133781A JPH06344168A (ja) 1993-06-04 1993-06-04 レーザ加工装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06344168A true JPH06344168A (ja) 1994-12-20

Family

ID=15112848

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5133781A Pending JPH06344168A (ja) 1993-06-04 1993-06-04 レーザ加工装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06344168A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9272364B2 (en) * 2005-02-22 2016-03-01 Samsung Display Co., Ltd. Laser irradiation device and laser induced thermal imaging method
CN109954968A (zh) * 2017-12-25 2019-07-02 大族激光科技产业集团股份有限公司 一种激光焦点定位装置与方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9272364B2 (en) * 2005-02-22 2016-03-01 Samsung Display Co., Ltd. Laser irradiation device and laser induced thermal imaging method
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