JPH0634389A - 移動物体の位置検出装置 - Google Patents

移動物体の位置検出装置

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JPH0634389A
JPH0634389A JP4192396A JP19239692A JPH0634389A JP H0634389 A JPH0634389 A JP H0634389A JP 4192396 A JP4192396 A JP 4192396A JP 19239692 A JP19239692 A JP 19239692A JP H0634389 A JPH0634389 A JP H0634389A
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JP
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magnetic
detector
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recording unit
detecting device
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JP4192396A
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Tsutomu Aoshima
力 青島
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Original Assignee
Canon Inc
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  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、従来装置よりも精度の高い検出が
できる位置検出装置を提供する。 【構成】 本発明の位置検出装置は、磁気式検出装置
と、光電式検出装置と、に関する。磁気式検出装置で
は、移動体に連動する部材上に磁気的情報記録部を設
け、該記録部の最小情報単位記録面に対向して高透磁率
材料から成るヨークを有した検出器を配置し、該記録面
から該ヨークに向かう磁束に交流バイアス磁束を重畳さ
せるためのコイルが該ヨークに巻かれている。また、該
ヨークの先端は該最小情報単位記録面の移動方向長さよ
りも短い先端を有しており、該ヨークの先端に対向する
記録面の磁束のみを感知するように構成されている。一
方、本発明の光電式位置検出装置では、該位置情報記録
部に形成された位置情報が複数の信号パターンで形成さ
れており、絶対位置の検出と移動量の検出とが可能であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は移動物体の瞬時位置や位
置変化量を精密に検出するための検出装置に関し、たと
えばカメラ等の光学機器のレンズ移動量やレンズ位置の
検出に適用することができる位置検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】オートフォーカスカメラにおいて、カメ
ラに内蔵された測距装置により被写体までの距離を測定
し、被写体までの距離に応じてあらかじめ決められた量
だけ撮影レンズの合焦レンズの移動を行うものが知られ
ている。一般に合焦レンズの移動はカム部材により行い
合焦レンズあるいはカム部材の移動量の検出は電気接片
とパルス基板あるいはスリット板とフォトセンサー等を
用いて行っている。
【0003】図23と図24は上記従来例の一実施例で
ある。1は撮影レンズ、2は内径部2aにて撮影レンズ
1を固着しているレンズ保持筒であり、ヘリコイド部2
bが外周部に形成されている。3は地板4の内径部4a
に外周部3bが回動可能に嵌合している繰り出しリング
でありレンズ保持筒2のヘリコイド部2bと係合するヘ
リコイド部3aが内径部に形成されている。繰り出しリ
ング3は地板4と地板4dとにはさまれて光軸方向の位
置は規制されている。
【0004】レンズ保持筒2は溝2cが地版4からのピ
ン4bと矢印Aの向きに摺動可能に嵌合しておりかつ地
板4に対しては光軸まわりに回転はしないように構成さ
れている。したがって繰り出しリング3が光軸まわりに
回転するとヘリコイド部の係合によりレンズ保持筒はそ
れに応じて光軸方向すなわち矢印Aの向きに前後する。
5はピニオンギヤ、6は駆動モーターでその出力軸に前
記ピニオンギヤ5は固着されている。ピニオンギヤ5の
ギヤ部5aは繰り出しリング3のギヤ部3cと噛み合っ
ている。
【0005】7はフォトセンサーで図24に示すように
繰り出しリング3の周囲に設けられた明暗パターンが繰
り返し形成された信号部3dを繰り出しリング3の回転
に伴い検出していくことで繰り出しリング3の回転量す
なわちレンズ保持筒2の繰り出し量を検出する。レンズ
保持筒2の繰り出し量を検出し公知の電気回路により駆
動モータ6の動きを制御することにより撮影レンズの合
焦動作を行わせるものである。
【0006】一方、前述の光電式検出装置のほかに、摺
動式電気接片を用いる接触式検出装置も使用されてい
る。
【0007】この摺動式電気接片を用いる接触式検出装
置には次のような形式のものが知られている。
【0008】電気接片及び導通パターンの相互摺動に
よりパルスを発生させ、該パルスをカウントしていくも
の。
【0009】繰り出しリングに抵抗パターンを設け、
該パターンに摺接する電気接片で抵抗値を検出すること
で繰り出しリングの絶対位置を検出するもの。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述の公知のレンズ位
置検出装置には次のような欠点があった。
【0011】(i)前述のレンズ位置検出装置では繰り
出しリングの初期位置あるいは基準位置を検出し前述の
方法によりそこからの回転量を検出して繰り出しリング
及びレンズ保持筒の絶対位置を検出するようにする必要
がある。そのためフォトセンサー7以外にもう一つの検
出手段、すなわち繰り出しリングの基準位置を検出する
手段が必要となる。従って、低コスト化及びコンパクト
化への障害となる。
【0012】(ii) レンズあるいはカム部材等の寸法誤
差により前記パルス基板の導電部のピッチや前記スリッ
ト板のスリットのピッチと合焦レンズの繰り出すべきピ
ッチとが異なってしまうことがある。
【0013】(iii) 前述の摺動電気接片と導通パターン
との摺接式検出装置では、移動量及び基準位置を検出す
るためには少なくとも3本の接片が必要であり、接片と
導通パターンの接触圧が繰り出しリングの動作特性に悪
影響を与える。
【0014】(iv) 前述の摺動電気接片と抵抗パターン
とによる摺接式検出装置では、温度による抵抗の変化及
び電気接片の接触位置の変化により位置検出の誤差が生
じる。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明では、レンズ等の
移動物体の駆動に悪影響を及ぼさぬようにするために、
磁気式あるいは光電式などの非接触式検出方法による検
出装置を採用し、また、その検出精度を高めるために次
のような構成を採用した。
【0016】(A)本発明による磁気式検出装置におい
ては、移動体に連動する連動体の表面に磁気的な位置情
報記録部を設け、該記録部の最小情報単位記録面の巾よ
りも小さい巾の先端部を有した検出ヘッドを該記録部の
面に対向して配置するとともに、該検出ヘッドに隣接し
た位置にノイズ防止のための副ヘッドを配置し、更に、
該最小情報単位記録面から該検出ヘッドへ向う磁束に交
流バイアス磁束を重畳させるための交流バイアス磁束印
加手段を該検出ヘッド側に設けた。
【0017】(B)本発明による光電式検出装置におい
ては、移動体に連動する連動体の表面に信号パターンを
形成し、該信号パターンを以下のように構成する一方、
検出ヘッドの出力信号を処理する検出回路部の構成を以
下のようにした。すなわち、前記信号パターンは、前記
検出ヘッドの検出出力が第1の検出レベルになる第1の
信号パターンと、前記検出手段の検出出力が第2の検出
レベルになる第2の信号パターンと、からなり、前記検
出回路部には、前記検出ヘッドの出力信号が第1のレベ
ルになったことを検出する第1の検出回路と、前記検出
ヘッドの出力信号が第2のレベルになったことを検出す
る第2の検出回路と、を設けたことを特徴とするもので
ある。
【0018】
【作用】以下に図1乃至図13の実施例で説明する本発
明の磁気式位置検出装置では、磁気検出手段に交流バイ
アス磁界を加える手段を設けたことにより磁束密度の小
さい磁気媒体の動きを安定的に検出することが可能にな
った。
【0019】さらに撮影レンズと一体的に動く部材に書
き換え可能な磁気記録部を設け、これに磁気情報書き込
み及び読み出し可能な手段にて撮影レンズの位置情報を
カメラの組立時に書き込み、カメラの使用時にはこれに
よりレンズの位置を検出するシステムとしたことにより
着磁工具は不要となるばかりか、そのカメラごとの特性
を考慮したレンズの制御のための位置情報が容易に記録
でき、カメラの電気回路を単純化できる。
【0020】以下に図14乃至図22の実施例で説明す
る光電式位置検出装置では、少なくとも2種類の出力レ
ベルの出力がなされるようにしてかつそれぞれの出力レ
ベルの信号ごとに検出するようにしそのうちどちらかを
基準位置信号として用い他の信号を移動ピッチの信号と
して用いるようにしたことにより、単一の非接触タイプ
の検出手段により基準位置及び移動ピッチの検出が可能
となり、位置検出装置のコンパクト化及び低コスト化が
可能となる。
【0021】
【実施例】以下に図を参照して本発明の実施例を説明す
る。
【0022】図1乃至図9に本発明の第1実施例の磁気
式位置検出装置を具備した撮影レンズ駆動装置の構成を
示す。図1において、1は撮影レンズ、2は内径部2a
にて撮影レンズ1を固着しているレンズ保持筒であり、
ヘリコイド2bが外周面に形成されている。3は地板4
の孔部4aに小径円筒部3b(着磁部)外周面が回動可
能に嵌合している繰り出しリングであり、レンズ保持筒
2のヘリコイド部2bと係合するヘリコイド3aが内周
面に形成されている。繰り出しリング3は地板4と地板
4dとにはさまれて光軸方向の動きが規制されている。
【0023】レンズ保持筒2に形成された軸方向溝2c
には地版4に突設されたピン4bが相対摺動可能に嵌合
し、レンズ保持筒2を矢印Aの向きに摺動可能に案内し
ており、かつ、レンズ保持筒2を地板4に対しては回転
しないように規制している。したがって繰り出しリング
3が光軸まわりに回転するとヘリコイド部の係合により
レンズ保持筒2はそれに応じて光軸方向すなわち矢印A
の向きに前後動する。5はピニオンギヤ、6は駆動モー
ターで、その出力軸に前記ピニオンギヤ5は固着されて
いる。ピニオンギヤ5のギヤ部5aは繰り出しリング3
のギヤ部3cと噛み合っている。
【0024】7は地板4に取り付けられたホール素子で
ある。繰り出しリング3の前方側の小径円筒部3b(着
磁部)は磁性材料で形成されており、図2に示すよう
に、該部3bの外周面には円周方向に交互にS極とN極
が着磁されている。ホール素子7は該部3bに着磁され
た磁石の極性を繰り出しリング3の回転に伴い検出して
いくことで繰り出しリング3の回転量、すなわちレンズ
保持筒2の繰り出し量を検出する。レンズ保持筒2の繰
り出し量を検出し公知の電気回路により駆動モータ6の
動きを制御することにより撮影レンズの合焦動作を行わ
せるものである。図4は撮影レンズの光軸方向からみた
繰り出しリングとホール素子との関係を示すものであ
る。撮影レンズの繰り出しの最小ピッチが小さいと繰り
出しリングの回転量の検出も細かくしなければならな
い。しかしながら図4に示すようにホール素子7の磁気
を感じる感度範囲部7aに比べて繰り出しリングの着磁
部3bの磁極のピッチが小さい場合、まわりの磁極から
発せられている磁力線がホール素子の感度範囲部7aに
入り込むためホール素子は明確な信号を取り出せなくな
る。そこで本実施例では繰り出しリング3の着磁部3b
の磁極の幅(すなわち、周方向長さ)をl1 とすると磁
極に対向する位置にl1 よりも小さいl2 ,l3の幅の
先端部8a,9aを持ったヨーク8,9を配置し、先端
部8a,9aに対向する磁極からのみの磁力線をホール
素子7に導くようにしてホール素子7が明確な信号を発
するようにしている。なお着磁部3bの後方のギヤ部3
cは高透磁性体からなり、磁気回路を構成している。8
は鉄等の透磁率の高い材料からなる第1ヨークで、前述
のl1 よりも小さいl2 の幅を持った先端部8aを繰り
出しリング3の着磁部3bに対してわずかの隙間を持っ
て対向させており、後端部8bをホール素子7の感度範
囲部7aに対向させている。9は鉄等の透磁率の高い材
料からなる第2ヨークで、前述のl1 よりも小さいl2
の幅を持った先端部9aを繰り出しリング3の着磁部3
bに対してわずかの隙間を持って対向させており、後端
部9bをホール素子7の感度範囲部7aに第1ヨーク8
の後端部8bに対して逆方向から対向させている。
【0025】これにより磁極部3b1 から3b2 へ発せ
られる磁力線の一部は第1ヨーク8を通って第1ヨーク
8の後端部8bから第2ヨーク9の後端部9bへ向かう
ようになる。これによりホール素子は磁極3b1 から発
せられる磁力線のみを検出でき、ホール素子7は明確な
信号を出力することができる。また、第1ヨーク8及び
第2ヨーク9によりホール素子7を必ずしも磁極の近傍
に配置する必要がなくなり、ホール素子7のカメラ内に
おけるレイアウトの自由度が拡がる利点もある。
【0026】図5は本実施例に用いているホール素子の
特性を示すグラフである。B3 以上の磁束密度の磁界を
受けるとホール素子7の出力電圧はV1 であり、−B3
以下の磁束密度の磁界を受けると出力電圧はV2 とな
る。出力電圧が切りかわるための磁束密度には2・B3
のヒステリシスがある。このため繰り出しリング3の着
磁部3bの磁極がホール素子7に及ぼす磁束密度の変化
が2・B3 に満たない場合はホール素子は磁極の移動を
検出できないことになる。
【0027】そこで本実施例では第2ヨーク9のまわり
にコイル15を巻き、以下に述べる作用により上記欠点
を解消している。コイル15の一端15aをプラス、他
端15bをマイナスの電源につなげて電流を流すと第2
ヨーク9は先端部がN極になり、後端部9bがS極にな
るが、その逆に電流を流すと先端部9aがS極となり、
後端部9bがN極となる。
【0028】ホール素子7に及ぼす着磁部3bの磁束密
度と繰り出しリング3の回転角θとの関係を図6に示
す。繰り出しリング3の磁極の分割ピッチは図4に示す
ように回転角でθ1 である。この磁極がホール素子7に
及ぼす最大の磁束密度の絶対値をB1 とするとB1 <B
3 (図5)の時に前述したように出力電圧が変化しな
い。そこで、このような場合には繰り出しリング3がθ
1 だけ回転するのに要する時間よりもきわめて短かい周
期t1 (図7)でコイル15に正逆通電をくり返し行
う。これにより交流磁束が発生し、このコイルにより生
じる磁束のうちホール素子を通過するものの磁束密度と
時間との関係を示したものが図6である。この磁束密度
の絶対値の最大値をB2 とすると、B2 <B3 かつB1
+B2 >Bとなるように構成しておく。
【0029】繰り出しリング3の回転に伴ってコイル1
5に上記のような正逆通電を行うとホール素子には図8
に示すような着磁部3bとコイル15により発生した磁
束の合成の磁束密度の磁束が通過することになり、その
振れ幅2B3 をこえることができるのでコンパレータ及
びフリップフロップ回路を用いた公知の電気回路により
図9に示すような出力電圧を発生させることが可能とな
る。
【0030】従って、このように構成すると、レンズ駆
動装置を組立後、撮影レンズ1やヘリコイド部3a及び
2bの寸法誤差により撮影レンズの繰り出し量にバラツ
キがあっても、そのカメラの撮影レンズの繰り出しの特
性に合せたピッチ及び位置に着磁工具によりレンズ保持
筒の着磁部にレンズ保持筒の回転位置情報を磁気記録し
ておけばこのレンズ駆動装置の不図示の電気制御回路内
の回路定数の変更及び調整をすることが不要となり、電
気制御回路を単純化できる。
【0031】そして、着磁ピッチがホール素子7の感度
範囲7aに比べて小さい場合も検出可能で、さらに着磁
された部分が発する磁束密度が小さくそれ単体ではホー
ル素子のヒステリシス差を越えられぬ場合でも繰り出し
リングの回転量を検出することが可能となる。
【0032】コイル15は前記磁束検出用のヨーク、す
なわち第2ヨーク9(第1ヨークであってもよい)、に
巻き付けてあるので磁束が効果的にホール素子に向か
い、かつコンパクト化に寄与する。
【0033】図3は電気回路のブロック図である。10
0はマイコン等から構成され全体の動作を制御する制御
回路、101は赤外発光ダイオードと受光センサー等に
より被写体までの距離を測定する公知の装置を含む公知
の測距回路、102は駆動モータ6を駆動するモータ駆
動回路、103はホール素子を駆動し繰り出しリングの
回転に伴い磁気信号を検出する磁気検出回路、である。
【0034】測距回路101によって被写体までの距離
を測定し、制御回路はモータ駆動回路102を介して駆
動モータ6を駆動し、撮影レンズ1を繰り出していく。
そして、撮影レンズ1の繰り出し量を繰り出しリング3
の回転量として検出し、被写体距離に応じた量だけ繰り
出されるように撮影レンズ1の繰り出し量を制御する。
【0035】104はバイアス磁界発生回路で、前記ホ
ール素子を駆動するのに伴い前述したようにコイル15
に交流通電を行い交流バイアス磁界を発生させるための
回路である。
【0036】図11に示す第2の実施例は、磁気検出手
段としてホール素子のかわりにMR素子(磁束により抵
抗が変化する素子)を用いた構成例である。
【0037】図10はMR素子の一般的な特性を表わす
図である。安定した信号を検出するために磁束密度がB
1 以下からB2 以上との間で変化するように構成して使
用するのであるが、磁束密度の変化がB2 −B1 以下で
あるならば第1実施例同様に図11に示すコイル15に
交流通電を行い、磁束密度をB1 以下及びB2 以上に変
化するようにすれば安定した信号を検出することが可能
となる。
【0038】図11において、16はMR素子、16a
は感度部すなわちパターン部、である。
【0039】第1及び第2実施例ともコイル15の正逆
通電のくりかえしにより交流磁束を発生させたが、その
かわりにホール素子あるいはMR素子を通る、着磁部3
bからの磁束に永久磁石をモーター等で回転させてS
極、N極を交互に磁界中を通過させても同様な効果が得
られる。
【0040】図12に第3の実施例を示す。13は前記
第1及び第2実施例に示した繰り出しリングで、光軸ま
わりに回転することで不図示の撮影レンズが光軸方向に
前後する。繰り出しリング13の外周部には書き換え可
能な磁気記録部13bがある。
【0041】14はコイルヘッドで、不図示の地板に取
り付けられている。コイルヘッド14は図12に示すよ
うにコア部14cと巻線部14bとからなり、巻線14
bへの通電方向によりギャップ部14aにて前記磁気記
録部13bに磁気記録が可能となっている。コア部14
cと磁気記録部13bとは接触していてもよいが本実施
例ではわずかに隙間tがあいており、両部が接触して繰
り出しリングの動きを悪くはしないようになっている。
繰り出しリング13の矢印Bあるいはその逆方向への移
動に伴いコイルヘッド14は巻線14bにより磁気記録
部13bからの位置情報を読み出すことが可能でありこ
れにより不図示の撮影レンズの繰り出し量を検出する。
【0042】前述したようにズームレンズあるいはフォ
ーカスレンズを含むレンズ駆動装置は部品のバラツキに
より撮影レンズの繰り出し量及び繰り出しピッチに固体
差があるが本発明によればこの撮影レンズ駆動装置の特
性に合せて着磁工具を用いて撮影レンズと連動して移動
する部材に位置情報を磁気記録することが可能である。
【0043】特に本第3の実施例によればコイルヘッド
14により繰り出しリング13の磁気記録部13bに位
置情報の書き込みも行えるので着磁工具は不要となる利
点がある。
【0044】次に、図13乃至図18を参照して本発明
の第4実施例を説明する。
【0045】図13から図18は第4の実施例である。
【0046】8は繰り出しリング3の周囲に設けられた
信号部で、その詳細は図14に示す。
【0047】8a1 ,8a2 ,8a3 ,8a4 …8an
は反射面、そのまわりの8b部は非反射面である。7は
フォトセンサーで本実施例では反射式フォトセンサーを
用いている。
【0048】繰り出しリング3とともに信号部8が矢印
B方向に動くとフォトセンサー7によって8a1 ,8a
2 ,8a3 ,8a4 …8an が検出されていくが、8a
1 がフォトセンサー7に検出される繰り出しリング3の
位置を基準位置(あるいは初期位置)と設定しておく。
信号部8の矢印B方向への移動をフォトセンサー7で検
出した時の出力波形を図15に示す。
【0049】8a1 は他のものよりも反射面積が大きい
のでフォトセンサー7の出力値も大きくなる。8a1
場合は最大出力電圧はVa 、その他のものは最大出力電
圧Vb である。これらの信号を図16に示すコンパレー
タを用いて8a1 と他の反射面すなわち8a2 ,8a
3 ,8a4 …8an とを2つの検出レベルV1 及びV2
を設定しておくことで区別して検出し後述の制御回路に
入力する。抵抗RA ,RBを満足するように構成されている。
【0050】図17は電気回路のブロック図で100は
マイコン等から構成されタイマー回路を持ち全体の動作
を制御する制御回路、101は赤外発光ダイオードと受
光センサー等により被写体までの距離を測定する公知の
装置を含む公知の測距回路、102は駆動モータ6を駆
動するモータ駆動回路、103はフォトセンサー7を駆
動するフォトセンサー駆動回路、104は図16で述べ
た2つの検出レベル電圧を持つコンパレータ回路であ
る。
【0051】測距回路101によって被写体までの距離
を測定し制御回路はモータ駆動回路102を介して駆動
モータ6を駆動し撮影レンズ1を繰り出していくのであ
るがその際撮影レンズ1の位置の検出はフォトセンサー
駆動回路103を介しフォトセンサー7を駆動しコンパ
レータ回路104により8a1 すなわち繰り出しリング
3の基準位置を検出した後信号部8のその他の8a2
8a3 等の反射面をカウントしていくことで達成する。
そして被写体距離に応じた位置に撮影レンズ1が繰り出
されるようにモータ駆動回路102を介してモータ6の
制御を行う。
【0052】次に前記制御回路100の動作を図18の
フローチャートを用いて説明する。ステップ1;不図示
のレリーズスイッチが閉成されることにより撮影動作を
開始させる命令が入力される。
【0053】ステップ2;測距回路101を駆動し被写
体までの距離を測定する。
【0054】ステップ3;モータ駆動回路102を介し
てモータ6を駆動する。また同時にフォトセンサー駆動
回路を介してフォトセンサー7の駆動を開始するモータ
の駆動方向は図13において8a1 ,8a2 ,8a3
順で信号部8がフォトセンサー7の検出位置にくる方向
である。図14では信号部8が左方向に移動する方向で
ある。ここで繰り出しリング3は図14に示すようにあ
らかじめ反射面8a1 がフォトセンサー7の検出位置P
よりもLだけ右側にあるように設定されている。Lはカ
メラに衝撃が加わりそれにより繰り出しリング3が多少
移動しても8a1 がフォトセンサー7の検出位置Pより
左側になるようなことがない距離となるよう設定されて
いる。この設定はカメラの組立時にこの位置となるよう
行われそれ以後は後に述べるステップ10からステップ
15までの動作により行われる。ステップ4;フォトセ
ンサー7の出力をコンパレータ回路10を介して検出し
ていき、第1の検出レベルであるV1 以上の出力がフォ
トセンサーからなされたことを検出すると8a1 部がフ
ォトセンサー7の検出位置Pにきたすなわち繰り出しリ
ング3が基準位置にきたこととして判断する。
【0055】ステップ5;フォトセンサー7の出力をコ
ンパレータ回路104を介して検出していくのであるが
このときは第2の検出レベルであるV2 以上の出力を検
出していく。つまり8a2 ,8a3 …8an を順次検出
しカウントしていく。
【0056】ステップ6;上記カウントの値が所定値す
なわちステップ2において測定した被写体距離に応じた
撮影レンズ1の位置となるカウント数となったならばス
テップ7に進む。
【0057】ステップ7;モータ駆動回路102を介し
てモータ6を停止させる。これで被写体に撮影レンズの
ピントを合せたことになる。
【0058】ステップ8;公知のシャッター制御機構を
駆動させ、フィルムへの露出制御を行う。
【0059】ステップ9;モータ駆動回路102を介し
てモータ6をステップ3で駆動させた方向と逆方向に駆
動させる。同時にフォトセンサー駆動回路を介してフォ
トセンサー7の駆動を開始する。
【0060】ステップ10;フォトセンサー7の出力を
コンパレータ回路104を介して検出していき、第1の
検出レベルであるV1 以上の出力がフォトセンサーから
なされたことを検出すると8a1 部がフォトセンサー7
の検出位置Pにきたすなわち繰り出しリング3が基準位
置にきたこととして判断し、ステップ11へ進む。
【0061】ステップ11;タイマー回路をリセットす
る。
【0062】ステップ12;タイマー回路を駆動させタ
イマーのカウントをスタートする。
【0063】ステップ13;タイマーがあらかじめきめ
られた時間の経過をカウントするとステップ14へ進
む。
【0064】ステップ14;タイマー回路のカウントを
止める。
【0065】ステップ15;モータ駆動回路102を介
してモータ6の駆動を停止させる。これにより繰り出し
リング3は、反射面8a1 がフォトセンサー7の検出位
置Pを通過した図14に示す位置すなわちステップ3で
述べた位置になる位置で停止されたことになる。
【0066】ステップ16;次駒のフィルム巻き上げ動
作等の公知のカメラのシーケンスに従って動作する。
【0067】図19,図20は第2の実施例である。第
1の実施例は繰り出しリングの回転方向の絶対位置を検
出するためには必ず基準位置を検出できる位置まで繰り
出しリングを戻さねばならなかった。そのため被写体距
離が前回撮影した場合とほとんど変らなくともそのたび
に繰り出しリングをいったんもどして再びその位置まで
回転させなければならず速写性に欠けてしまう欠点があ
る。
【0068】図19は信号部8の詳細図である。
【0069】あるパルス数ごとに反射面積の大きい反射
部を配置しかつその反射面積の大きい反射部を異なる数
連続させて配置させておく。
【0070】本実施例で述べると10パルスごとに反射
面積の大きい反射部8a1 ,8a11,8a21を配置し、
8a1 は8a1 1個、8a11は8a12を、8a21には8
22,8a23というように反射面積の大きい反射部を連
続して配置してある。
【0071】図20は信号部8が移動した際フォトセン
サー7で検出される出力電圧のようすを表わすグラフで
ある。
【0072】これからわかるように信号部8のどの反射
面がフォトセンサー7の検出位置Pの位置にあろうと繰
り出しリング3の駆動に伴い第1の検出レベルV1 以上
の信号数と第2の検出レベルV2 以上の信号数とをカウ
ントすればそれまで繰り出しリング3はどの回転位置に
なっていたかが逆算できわざわざ撮影のたびに繰り出し
リングを基準位置まで戻さなくとも正確な絶対位置を検
出することができる。図21,図22の第5の実施例を
示す。本実施例は繰り出しリング3の位置信号を磁気で
記録したものである。繰り出しリング3の周囲部3eに
は半径方向に着磁された磁極が交互に形成されている。
9は上記磁気情報を検出するためのMR素子である。断
面図を図22に示す。MR素子に近接した半径R1 の磁
極が矢印C,D,Eで示す部分に形成されMR素子から
ややはなれた位置となる半径R 2 の磁極が矢印F,G,
Hで示す部分に形成されている。MR素子に近い部分は
出力波形も大きく、MR素子に遠い部分は出力波形は小
さい。それぞれの出力波形に応じた2つの検出レベルを
設定しておけば第2実施例と同様な効果が得られる。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の移動体位
置検出装置によれば、次のような効果が得られる。
【0074】図1乃至図12の実施例で説明した磁気
式位置検出装置では、磁気検出手段に交流バイアス磁界
を加える手段を設けたことにより磁束密度の小さい磁気
媒体の動きを安定的に検出することが可能になった。
【0075】さらに撮影レンズと一体的に動く部材に書
き換え可能な磁気記録部を設け、これに磁気情報書き込
み及び読み出し可能な手段にて撮影レンズの位置情報を
カメラの組立時に書き込みカメラの使用時にはこれによ
りレンズの位置を検出するシステムとしたことにより着
磁工具は不要となるばかりかまさにそのカメラごとの特
性を考慮したレンズの制御のための位置情報が容易に記
録できカメラの電気回路は単純化できる。
【0076】図13乃至図22の実施例で説明した光
電式位置検出装置では、前記パルス信号は少なくとも2
種類の出力レベルの出力がなされるようにしてかつそれ
ぞれの出力レベルの信号ごとに検出するようにしそのう
ちどちらかを基準位置信号として用い他の信号を移動ピ
ッチの信号として用いるようにしたことにより、単一の
非接触タイプの検出手段により基準位置及び移動ピッチ
の検出が可能となり、位置検出装置のコンパクト化及び
低コスト化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の位置検出装置を有したレ
ンズ駆動装置の断面図。
【図2】図1に示した構成において、繰り出しリング、
ピニオンギヤ、ホール素子の関係を表わした斜視図。
【図3】該レンズ駆動装置及び位置検出装置に関連する
電気回路のブロック図。
【図4】繰り出しリングとホール素子の関係を示す平面
図。
【図5】ホール素子の特性を示すグラフ。
【図6】図1の構成において、繰り出しリングの着磁部
がホール素子に向けて発する磁束密度のグラフ。
【図7】コイル15への交流通電により発生する磁束密
度のグラフ。
【図8】図6及び図7の磁束の合成磁束を示すグラフ。
【図9】出力電圧のグラフ。
【図10】本発明の第2実施例としてのMR素子の特性
を示すグラフ。
【図11】図10のMR素子と繰り出しリングとの関係
を示す平面図。
【図12】本発明の第3実施例の繰り出しリングとコイ
ルヘッドとの関係を表わした平面図。
【図13】本発明の第4実施例の位置検出装置を有した
カメラ等において繰り出しリングとピニオンギヤとフォ
トセンサーの関係を表わした斜視図。
【図14】フォトセンサーと信号部との関係を表わす平
面図。
【図15】フォトセンサーの出力特性を示す図。
【図16】コンパレータ回路の原理図。
【図17】電気回路のブロック図。
【図18】制御回路の動作を示すフローチャート。
【図19】本発明の第5実施例の装置の信号部の詳細
図。
【図20】図19の装置におけるフォトセンサーの出力
特性図。
【図21】本発明の第5実施例において繰り出しリング
とMR素子との関係を表わす斜視図。
【図22】図21に示した構成の平面図。
【図23】従来の撮影レンズ駆動装置の断面図。
【図24】図23に示した構造において、繰り出しリン
グ、ピニオンギヤ、フォトセンサーの関係を示した図。
【符号の説明】
(図1〜図12) 1…撮影レンズ 2…レンズ保持筒 3…繰り出しリング 5…ピニオンギヤ 6…駆動モータ 7…ホール素子 8…第1ヨーク 9…第2ヨーク 15…コイル (図13〜図24) 1…撮影レンズ 2…レンズ保持筒 3…繰り出しリング 5…ピニオンギヤ 6…駆動モータ 7…フォトセンサ
ー 8…信号部 8a…大面積反射
面 8a2 ,8a3 …小面積反射面 9…MR素子

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動物体の移動に連動して動かされる連
    動物体に設けられた位置情報記録部と、該位置情報記録
    部に対向して該記録部には非接触に配置された検出器
    と、該検出器の出力信号を処理及び解析する回路部と、
    を有した移動物体の位置検出装置において、 該位置情報記録部が磁気的情報記録部として構成され、
    該検出器は磁気変化に応じて出力信号が変化する磁気的
    情報読取り手段として構成されており、該磁気的情報記
    録部から該検出器に向かう磁束に交流バイアス磁束を重
    畳させるための交流バイアス磁束印加手段を有している
    ことを特徴とする、移動物体の位置検出装置。
  2. 【請求項2】 該磁気的位置情報記録部の最小情報単位
    記録面に対向して配置されている該検出器は高透磁率材
    料から成るヨークを具備しており、該交流バイアス磁束
    印加手段は該ヨークに巻かれたコイルであることを特徴
    とする、請求項1の移動物体位置検出装置。
  3. 【請求項3】 該検出器は、該磁気的位置情報記録部の
    最小情報単位記録面にそれぞれの先端が対向配置されて
    いる高透磁率材料製の2個のヨークと、該両ヨークのそ
    れぞれの後端の間に配置されたホール素子と、該ヨーク
    の一方に巻かれたコイルと、を有して成り、該コイルが
    該交流バイアス磁束印加手段となっていることを特徴と
    する、請求項1の移動物体の位置検出装置。
  4. 【請求項4】 該検出器は、該磁気的位置情報記録部の
    最小情報単位記録面にそれぞれの先端が対向配置されて
    いる高透磁率材料製の2個のヨークと、該両ヨークのそ
    れぞれの後端の間に配置されたホール素子と、該ヨーク
    の一方に巻かれたコイルと、を有して成り、 該ヨークの先端の幅は該最小情報単位記録面の幅よりも
    小さい幅となっており、該コイルが巻かれているヨーク
    は他のヨークよりも該磁気的位置情報記録部の移動方向
    の下流側に配置されており、該コイルは該交流バイアス
    磁束印加手段となっていることを特徴とする、請求項1
    の位置検出装置。
  5. 【請求項5】 移動物体の移動に連動して動かされる連
    動物体に設けられた位置情報記録部と、該位置情報記録
    部に対向して該記録部には非接触に配置された検出器
    と、該検出器の出力信号を処理及び解析する回路部と、
    を有した移動物体の位置検出装置において、 該位置情報記録部が磁気的情報記録部として構成され、
    該検出器は磁気変化に応じて出力信号が変化する磁気的
    情報読取り手段として構成されており、該磁気的情報記
    録部から該検出器に向かう磁束に交流バイアス磁束を重
    畳させるための交流バイアス磁束印加手段を有し、該磁
    気的情報記録部は情報書き換え可能な記録部として構成
    され、該検出器は該記録部に情報を書き込み可能な書き
    込み機能をも有していることを特徴とする移動物体の位
    置検出装置。
  6. 【請求項6】 移動物体の移動に連動して動かされる連
    動物体に設けられた位置情報記録部と、該位置情報記録
    部に対向して該記録部には非接触に配置された検出器
    と、該検出器の出力信号を処理及び解析する回路部と、
    を有した移動物体の位置検出装置において、 該位置情報記録部に形成された位置情報は複数の信号パ
    ターンで構成されており、 該信号パターンは、該検出器の出力が第一のレベルにな
    る第一の信号110パターンと、該検出器の出力が第二
    のレベルになる複数の第二の信号パターンと、から成
    り、 該回路部には、該検出器の出力信号が該第一のレベルに
    なったことを検出する第一の検出回路と、該検出器の出
    力信号が該二第のレベルになったことを検出する第二の
    検出回路と、が設けられていることを特徴とする、移動
    物体の位置検出装置。
  7. 【請求項7】 該信号パターンは、所定のパルス数ごと
    に該第一の信号パターンがあり、且つ、所定のパルス数
    ごとに異なる数だけの該第一の信号パターンが連続し、
    それ以外の所では該第一の信号パターン以外の信号パタ
    ーンが配置されたものでもあることを特徴とする請求項
    6の位置検出装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000193877A (ja) * 1998-12-28 2000-07-14 Canon Inc 位置制御装置、焦点調節装置及びカメラ
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CN111820819A (zh) * 2019-04-20 2020-10-27 青岛塔波尔机器人技术股份有限公司 一种转向辅助组件、清洁设备及其转向控制方法

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