JPH06343390A - コーヒー豆の精製方法 - Google Patents

コーヒー豆の精製方法

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JPH06343390A
JPH06343390A JP13342393A JP13342393A JPH06343390A JP H06343390 A JPH06343390 A JP H06343390A JP 13342393 A JP13342393 A JP 13342393A JP 13342393 A JP13342393 A JP 13342393A JP H06343390 A JPH06343390 A JP H06343390A
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JP
Japan
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coffee beans
coffee
beans
water
purified
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP13342393A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Takahashi
三男 高橋
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DAIICHI CAFE KK
Original Assignee
DAIICHI CAFE KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】風味の良いコーヒーを抽出することができる品
質の優れた精製コーヒー豆を得るための、新規なコーヒ
ー豆の精製方法を提供する。 【構成】未焙煎コーヒー豆を攪拌下に水洗して外皮等の
夾雑物を除去する工程と脱水後に日光照射下に自然乾燥
して含有水分を12%以下にする工程とを順次実施し
て、ハンター色差計により測定したL値が60未満の精
製コーヒー豆を回収することにより、コーヒー豆を精製
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコーヒー豆の精製方法に
関し、詳しくは風味の優れたコーヒーを抽出することが
できる精製コーヒー豆を得るために生のコーヒー豆を精
製する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コーヒー豆は農産物であって、収穫され
た後の処理方法としては通常以下のような二種の方法が
採用されている。すなわちその一つは、収穫されたコー
ヒーの実を果肉がついたまま屋外で自然乾燥して集積し
ておき、出荷する前に果肉や外皮を除去して包装する方
法であり、他の一つはコーヒーの実を収穫した後に水中
に浸漬して果肉を除去したうえ水洗し、次いで天日乾燥
と火力乾燥の併用により含有水分を調整し、外皮を除去
してサイズ及び等級別に仕分けし包装して出荷する方法
である。
【0003】これらのコーヒーの収穫後の処理方法のう
ち、水洗処理は品質のよいコーヒー豆を生産するに適し
ているとされているものの、用水が豊富に使用できる地
域に位置していて精製のための機械装置を備えることが
できる大規模な農園においてのみ行われている方法であ
って、雨量が少なく気温の高い地方や小規模の農園など
では水洗処理は実施困難であるために、自然乾燥処理を
行っているのが普通である。
【0004】このような自然乾燥処理によって得られた
コーヒー豆は勿論のこと、水洗処理によって得られたコ
ーヒー豆でも用水の不足や水質の低下などがあると、コ
ーヒー豆の果肉や外皮の除去精製が必ずしも充分でない
ことが多い。そこで消費地で受け入れたコーヒー豆は、
水洗を充分に行うことにより外皮や塵埃などの夾雑物を
除去し、更に加熱乾燥により含有水分量を12〜14%
程度に調整したうえ焙煎せずに保管することが普通であ
った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の精製
方法によって得られたコーヒー豆は、必要量のみをその
都度焙煎し粉砕、抽出を行うことによって飲料としての
コーヒーを得るのであるが、コーヒー豆の精製が不十分
であると風味が低下するという問題がある。そこで風味
の低下を防ぐために、従来は例えば回転ドラム式の研磨
機などを使用して水洗する方法が採られていた。
【0006】このような事情の下で本発明者は、コーヒ
ーの風味を更に改善するためにコーヒー豆の精製方法に
ついて研究していたところ、風味はコーヒー豆の水洗の
みならず乾燥によっても影響を受けることを見出し、本
発明をなすに至った。すなわち本発明は、風味の良いコ
ーヒーを抽出することができる品質の優れた精製コーヒ
ー豆を得るための、新規な精製方法を提供しようとする
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の目的は、
未焙煎コーヒー豆を攪拌下に水洗して外皮等の夾雑物を
除去する工程と脱水後に日光照射下に自然乾燥して含有
水分を12%以下にする工程とを順次実施して、ハンタ
ー色差計により測定したL値が60未満の精製コーヒー
豆を回収することを特徴とするコーヒー豆の精製方法に
よって達成することができる。
【0008】本発明の精製方法における水洗工程は、原
料コーヒー豆に混在する土埃、糠、外皮などの夾雑物を
除去するために実施するもので、攪拌によって水とコー
ヒー豆とを充分に接触させ、更にはコーヒー豆同士を接
触摩擦させて付着した夾雑物を剥離し、完全に除去する
ためであり、このような目的に適する機能を有する装置
であれば特に制限なく使用することができる。
【0009】また乾燥工程は、従来から用いられている
ような熱風を利用する強制乾燥装置等ではなく、コーヒ
ー豆を、好ましくは大気が汚染されていない地域で、紫
外線を多く含む直射日光の下で自然乾燥することが必要
である。本発明ではこうした日光照射で乾燥してコーヒ
ー豆の含有水分を12%以下、好ましくは10〜12%
程度にまで減少させる。かかる日光照射下の乾燥は従来
の熱風乾燥に比べて概して乾燥能率が低いが、むしろ長
時間をかけて自然に乾燥させることがよく、かえってコ
ーヒー豆の品質が向上する結果が得られる。
【0010】
【作用】本発明の精製方法によって得られる精製コーヒ
ー豆は、特に鮮やかな緑色を有するものであることが特
徴であり、従来の精製方法によってはかかる鮮やかな緑
色を有するコーヒー豆は得られない。そして本発明によ
って得られる緑色の精製コーヒー豆は、焙煎によって均
一にかつふっくらと膨張し、容易に均一粉砕ができ、し
かも抽出に当たっては泡立ちが良くて平均に抽出され、
芳香が新鮮でマイルドな風味のコーヒーが得られる。
【0011】
【実施例】
(実施例)容量0.1m3 の縦型攪拌機付の水洗槽に6
0kgのコーヒー生豆を装入し、攪拌水洗を繰り返して充
分に清浄化した。次いで水洗槽からコーヒー豆を取り出
し、幅80cm、長さ120cmの網状の乾燥皿の上に、厚
さが約2cm程度に敷き広げて日光の下で乾燥させた。そ
して約1時間毎にコーヒー豆を広げ直し、合計4時間乾
燥させてコーヒー豆の含有水分を13.8%から10.
3%まで低下させて、鮮やかな緑色の精製コーヒー豆を
得た。こうして得られた精製コーヒー豆の色調をハンタ
ー色差計により測定したところ、L値が56.7、a値
が−0.20、b値が+11.57であった。
【0012】(比較例)実施例と同様にして水洗したコ
ーヒー豆を、実施例と同様に乾燥皿の上に広げて温度6
0℃の温風乾燥室の中に装入し、24時間乾燥させて含
有水分が11.3%でくすんだ緑色の精製コーヒー豆を
得た。こうして得られた精製コーヒー豆の色調をハンタ
ー色差計により測定したところ、L値が63.2、a値
が−0.19、b値が+13.57であった。
【0013】(試験例)こうして得た本発明の方法によ
る精製コーヒー豆と比較例の方法による精製コーヒー豆
とをそれぞれ常法により焙煎したところ、比較例の方法
による精製コーヒー豆は異臭が発生し、また煙も多かっ
たのに対し、本発明の方法による精製コーヒー豆は異臭
がなく、煙も少なかった。次いでこれらのコーヒー豆を
細か目に粉砕して、ネルドリップ法により熱湯抽出を行
ってコーヒーを得、26人のパネルによって香り、こ
く、及び風味の比較評価を行った。そして本発明の方法
によって得た精製コーヒー豆の品質が比較例に比べて優
れている、普通、劣る、及び判らないと回答した数を集
計し、その結果を表1に示した。
【0014】
【表1】 ────────────────────────────────── 評価項目 優れている 普通 劣る 判らない ────────────────────────────────── 香り 16 8 0 2 こく 18 8 0 0 風味 15 7 0 4 ──────────────────────────────────
【0015】
【発明の効果】本発明のコーヒー豆の精製方法によれ
ば、焙煎工程中の悪臭が発生しない上に煙の発生も少な
くて均一な焙煎ができるばかりでなく均一な抽出がで
き、香り高く、こくがあって、風味の優れたコーヒーを
抽出することができる、品質の優れた精製コーヒー豆が
得られる効果がある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未焙煎コーヒー豆を攪拌下に水洗して外
    皮等の夾雑物を除去する工程と脱水後に日光照射下に自
    然乾燥して含有水分を12%以下にする工程とを順次実
    施して、ハンター色差計により測定したL値が60未満
    の精製コーヒー豆を回収することを特徴とするコーヒー
    豆の精製方法。
JP13342393A 1993-06-03 1993-06-03 コーヒー豆の精製方法 Withdrawn JPH06343390A (ja)

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JP13342393A JPH06343390A (ja) 1993-06-03 1993-06-03 コーヒー豆の精製方法

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JPH06343390A true JPH06343390A (ja) 1994-12-20

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