JPH06342996A - 基板交換システム - Google Patents

基板交換システム

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JPH06342996A
JPH06342996A JP5130619A JP13061993A JPH06342996A JP H06342996 A JPH06342996 A JP H06342996A JP 5130619 A JP5130619 A JP 5130619A JP 13061993 A JP13061993 A JP 13061993A JP H06342996 A JPH06342996 A JP H06342996A
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JP
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mark
center position
unit
board
storage unit
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Application number
JP5130619A
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English (en)
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Mitsuhiko Yokobori
光彦 横堀
Minoru Sakai
実 酒井
Shoichi Aikawa
章一 相川
Nobuo Takeuchi
信雄 竹内
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 原点マークの中心位置に第1のマーク検出
センサー11を移動させた後、第1のマーク検出センサ
ー11を目的とする基板実装ユニットの目的とする段の
一方の基準マークの予想中心位置に移動させ、この一方
の基準マークの実際の中心位置を演算部31で演算さ
せ、第1のマーク検出センサー11を前記段の他方の基
準マークの予想中心位置に移動させ、この他方の基準マ
ークの実際の中心位置を演算部31で演算させ、この両
基準マークの実際の中心位置から目的とするプリント基
板の中心位置を演算部31で演算して、その演算した中
心位置に挿抜手段を移動させる。 【効果】 電子装置の架枠に対する基板実装ユニットの
固定位置が正規の位置よりずれている場合でも、自走式
基板挿抜用ロボットの挿抜手段を上位装置により指定さ
れたプリント基板の挿抜位置に正確に位置づけることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子装置の架枠内に固
定された基板実装ユニットに対してプリント基板の挿
入,抜き取りを行う挿抜手段を備えた自走式の基板挿抜
用ロボットにより行う基板交換システムに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、電話局においては所定の配列で
設置された電子交換機等の電子装置の架枠内に固定され
た基板実装ユニットに実装されているプリント基板の交
換作業等を行う必要があり、その交換作業を自動的に行
うためにプリント基板の挿抜手段を備えた自走式基板挿
抜用ロボットによる基板交換システムの導入が計画され
ている。
【0003】図10はこのような基板交換システムにお
ける自走式基板挿抜用ロボットと電子装置の関係を示し
た平面図で、図において1は複数の列に配設されたn台
の電子装置、8は自走式ロボット、17は各列の電子装
置1に沿って床に設けられた磁気テープ等から成る軌道
である。図11は従来の電子装置1を成す架枠と基板実
装ユニットを示す斜視図で、図12は電子装置1の正面
図である。
【0004】これらの図に見られるように前記電子装置
1は、正面下部に反射板等による位置決めマーク2を設
けた所定の大きさを有する架枠3と、この架枠3内に所
定の配列(図では横方向に2列、上下方向に4段)で固
定された基板実装ユニット5とで構成されている。尚、
4aと4bは架枠2の正面の左右の内縁部である。
【0005】前記各基板実装ユニット5は、図11に示
したように上下方向に複数段(図では3段)に仕切られ
ていて、各段に所定数(例えば20枚)のプリント基板
6が横方向に一定の間隔で並べて実装されており、各段
の一端(図では左端)に位置するように角穴による基準
マーク7が基板実装ユニット5に設けられている。図1
3は従来の自走式基板挿抜用ロボット8の斜視図で、以
下の構成要素を備えている。
【0006】9は挿抜機構部で、この挿抜機構部9は、
先端を前方に突出させた上下一対の挿抜用レールと、こ
の挿抜用レールの内側に配置されていて前記プリント基
板6の先端部を把持する開閉可能でかつ前後動可能な図
示しないチャックとから成る挿抜手段10と、この挿抜
手段10の一側に固定されていて前記基板実装ユニット
5に設けられている基準マーク7を検出する第1のマー
ク検出センサー(第1のマーク検出手段)11と、この
挿抜手段10と第1のマーク検出センサー11を矢印X
で示した左右方向に一体に移動させる図示しない移動手
段とを備えている。
【0007】12aと12bは挿抜機構部9の正面両端
部に対称形を成すように設けられたL字形のスライドブ
ラケットで、図示しないブラケット移動手段により互い
に接近,離反する方向に一定量移動できるようになって
おり、このスライドブラケット12a,12bには、そ
れぞれ図示しない溝付きローラ等が取り付けられてい
て、この溝付きローラ等により前記架枠3の内縁部4
a,4bに滑動自在に係合するものとなっている。
【0008】13は支持機構部で、この支持機構部13
により前記挿抜機構部9の上部中央が支持され、矢印Z
で示した前後方向に挿抜機構部9は移動できるものとな
っている。14は前記支持機構部13を取り付けた昇降
機構部で、この昇降機構部14により前記挿抜機構部9
は支持機構部13と共に矢印Yで示した上下動するよう
になっている。
【0009】15は自走用の車両部で、この車両部15
により自走式基板挿抜用ロボット8は前記軌道17上を
走行するものとなっており、この書両部15上に前記昇
降機構部14が取り付けられ、更にこの車両部15の正
面の所定位置には前記架枠3に設けた位置決めマーク2
を検出するための第2のマーク検出センサー(第2のマ
ーク検出手段)16が設けられている。
【0010】図14は前記電子装置1に対する自走式基
板挿抜用ロボット8の位置決めを説明するための平面図
で、この図に示したように前記電子装置1の前方の床の
所定の位置に減速マーク18,19が配置され、この減
速マーク18,19を検出する第3のマーク検出センサ
ー(第3のマーク検出手段)20が自走式基板挿抜用ロ
ボット8の車両部15の底面に設けられている。
【0011】図15は前記位置決めマーク2と第2のマ
ーク検出センサー16の位置関係を示す平面図である。
次に、上述した構成の作用について説明する。まず、自
走式基板挿抜用ロボット8は、図示しない上位装置から
有線あるいは無線等によりプリント基板6の挿抜を行う
べき電子装置1を指定する装置ナンバー、基板実装ユニ
ット5を指定するユニットナンバー、基板実装ユニット
5のうちの目的とするプリント基板6を挿抜する段を指
定する段ナンバー、及びプリント基板6を指定する基板
ナンバー等の情報を受けると、その指定された電子装置
1に向かって車両部15により軌道17に沿って走行す
る。
【0012】そして、自走式基板挿抜用ロボット8が指
定された電子装置1に近づき、車両部15に設けた第3
のマーク検出センサー20が図14に示した減速マーク
18または19を検出すると、車両部15の走行速度が
減速され、その後車両部15に設けた第2のマーク検出
センサー16が電子装置1の架枠3に設けられた位置決
めマーク2を検出した時点で車両部15の走行が停止さ
れる。
【0013】つまり、図14において自走式基板挿抜用
ロボット8が矢印A方向に走行してきた場合、第3のマ
ーク検出センサー20が減速マーク18を検出すると、
車両部15の走行速度が減速され、その後第2のマーク
検出センサー16が位置決めマーク2を検出した時点で
車両部15の走行が停止される。また、自走式基板挿抜
用ロボット8が矢印B方向に走行してきた場合は、第3
のマーク検出センサー20が減速マーク19を検出する
と、車両部15の走行速度が減速され、その後第2のマ
ーク検出センサー16が位置決めマーク2を検出した時
点で車両部15の走行が停止される。
【0014】これにより自走式基板挿抜用ロボット8が
電子装置1と対向するように位置決めされると、支持機
構部13により挿抜機構部9が電子装置1側に前進す
る。このとき、挿抜機構部9に設けられているスライド
ブラケット12a,12bは互いに接近した状態にあ
り、この挿抜機構部9が所定の位置まで前進して停止す
ると、スライドブラケット12a,12bは互いに離反
する方向に移動して電子装置1の架枠3の内縁部4a,
4bに係合する。
【0015】この状態で挿抜機構部9に設けられている
図示しない移動手段により挿抜手段10を左右方向に移
動させ、また昇降機構部14により挿抜機構部9を上下
方向に移動させれば、第1のマーク検出センサー11は
挿抜手段10と共に一定の平面上をX,Y方向つまり上
下,左右両方向に移動できるので、この第1のマーク検
出センサー11を前記上位装置からの情報により指定さ
れた基板実装ユニット5における指定された段に対応す
る基準マーク7の位置に移動させる。
【0016】このときの移動は、自走式基板挿抜用ロボ
ット8内に予め保有させた各基準マーク7対応の座標情
報に基づいて行われる。これにより第1のマーク検出セ
ンサー11が基準マーク7を検出すると、その検出位置
を基準として前記情報により指定されたプリント基板6
の位置までX方向に挿抜手段10を移動させ、この挿抜
手段10によりプリント基板6の交換のための挿入また
は抜き取りを行う。
【0017】ここでプリント基板6の挿入の場合は、予
めプリント基板6を挿抜手段10のチャックにより把持
して挿抜用レール間に保持しておき、前記の位置でチャ
ックを前進させることによりプリント基板6を基板実装
ユニット5に挿入した後、プリント基板6を離してチャ
ックを後退させる。また、プリント基板6の抜き取りの
場合は、前記の位置でチャックを前進させて基板実装ユ
ニット5に実装されているプリント基板6を把持した
後、チャックを後退させることによりプリント基板6を
基板実装ユニット5から引き抜いて挿抜用レール間に保
持する。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た技術では以下の問題がある。すなわち、電子装置1の
架枠3の組み立て精度の誤差や、架枠3に対する基板実
装ユニット5の取り付け誤差によって、架枠3に対する
基板実装ユニット5の固定位置がずれることがあり、こ
の場合、架枠3の組み立て精度の誤差による基板実装ユ
ニット5の位置ずれは、全ての基板実装ユニット5が同
方向にずれる傾向にあるのに対し、架枠3に対する基板
実装ユニット5の取り付け誤差は、取り付けに用いられ
るネジとネジ穴の径により生じる誤差のため、ずれの方
向がまちまちとなるが、いずれにしても従来の技術では
予め指定された基板実装ユニット5における指定された
段の基準マーク7を検出するときの第1のマーク検出セ
ンサー11の移動は、自走式基板挿抜用ロボット8内に
保有させた各基準マーク7対応の座標情報に基づいて行
われるため、架枠3に対する基板実装ユニット5の固定
位置が、図12に実線で示されている正規の位置より破
線で示したようにずれていると、指定された段の基準マ
ーク7を検出することが困難となり、その結果、挿抜手
段10をプリント基板6の挿抜位置に正確に位置づける
ことができなくなって挿抜不良を生じてしまうという問
題がある。
【0019】また、電子装置1に対して自走式基板挿抜
用ロボット8を位置決めするとき、図14で説明したよ
う自走式基板挿抜用ロボット8が矢印A方向に走行して
きた場合、第3のマーク検出センサー20が減速マーク
18を検出して、車両部15の走行速度が減速された
後、第2のマーク検出センサー16が図15(a)に 示し
た位置決めマーク2のa点を検出した時点で車両部15
の走行が停止され、一方自走式基板挿抜用ロボット8が
矢印B方向に走行してきた場合は、第3のマーク検出セ
ンサー20が減速マーク19を検出して、車両部15の
走行速度が減速された後、第2のマーク検出センサー1
6が図15(b)に示した位置決めマーク2のb点を検出
した時点で車両部15の走行が停止されるため、自走式
基板挿抜用ロボット8が矢印A方向に走行してきた場合
と矢印B方向に走行してきた場合の停止位置が異なり、
その後のプリント基板6に対する挿抜手段10の位置づ
け動作等に支障をきたすという問題がある。
【0020】本発明はこのような問題を解決するために
なされたもので、その目的は電子装置の架枠に対する基
板実装ユニットの固定位置が正規の位置よりずれている
場合でも、自走式基板挿抜用ロボットの挿抜手段を上位
装置により指定されたプリント基板の挿抜位置に正確に
位置づけることができる基板交換装置を実現することに
あり、また別の目的は、電子装置に対して自走式基板挿
抜用ロボットを正確に位置決めすることができる基板交
換装置を実現することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】前者の目的を達成するた
めの本発明は、上下方向に複数段にプリント基板を実装
でき、かつ各段に左右方向に複数のプリント基板を平行
に実装するものとした基板実装ユニットを、正面を開放
した架枠内に複数固定することにより構成される電子装
置を所定の配列で複数設置すると共に、前記架枠の正面
から基板実装ユニットに対してプリント基板の挿入,抜
き取りを行う挿抜手段と、この挿抜手段を左右,上下方
向であるX,Y方向に移動させる第1,第2のモータ
と、自走用の車両部とを備えた自走式基板挿抜用ロボッ
トを配備して、目的とする電子装置の正面に自走式基板
挿抜用ロボットを車両部により走行させ、目的とする基
板実装ユニットの目的とするプリント基板の挿抜位置に
前記挿抜手段を移動させてプリント基板の挿抜を行う基
板交換システムにおいて、前記電子装置には、前記架枠
内に固定される各基板実装ユニットの各段の左右両端に
基準マークを設ると共に、任意の基板実装ユニットの1
つの基準マークを原点マークとして設定し、前記自走式
基板挿抜用ロボットには、前記挿抜手段の一側に固定さ
れて挿抜手段と一体に移動する第1のマーク検出手段
と、前記第1,第2のモーターの回転量から前記挿抜手
段及び第1のマーク検出手段の移動量を検出する第1,
第2の移動量検出手段と、前記電子装置の架枠内に各基
板実装ユニットが正規の位置に固定されているときの基
板実装ユニットの固定領域全体の正面外形と一致させて
設定したX,Y座標領域の情報、このX,Y座標領域内
における各基板実装ユニットの全ての基準マークの中心
位置の情報、及び各基板実装ユニットにおける各段のプ
リント基板の中心位置の情報等を記憶した第1の記憶部
と、上位装置から自走式基板挿抜用ロボットに送られて
くるプリント基板の挿抜を行うべき電子装置を指定する
装置ナンバー、基板実装ユニットを指定するユニットナ
ンバー、指定された基板実装ユニットのうちの目的とす
るプリント基板を挿抜する段を指定する段ナンバー、及
びプリント基板を指定する基板ナンバー等の情報を記憶
する第2の記憶部と、演算部で演算される前記基準マー
クの中心位置等の情報を記憶する第3の記憶部と、前記
第1,第2の移動量検出手段の検出情報に基づいて第1
のマーク検出手段の現在位置の情報等を記憶する第4の
記憶部と、制御手段の指示を受けて演算を行う演算部
と、前記第2の記憶部に記憶された装置ナンバーに該当
する電子装置の架枠正面に前記自走式基板挿抜用ロボッ
トを車両部により走行させた後、前記第1の記憶部に記
憶された原点マークの中心位置に前記第1のマーク検出
手段を前記第1,第2のモーターにより移動させ、この
位置から前記第1,第2のモーターにより前記第1のマ
ーク検出手段をX,Y方向に移動させて、前記第1のマ
ーク検出手段の出力情報と第1,第2の移動量検出手段
の検出情報に基づいて第1の記憶部に記憶された原点マ
ークの中心位置に対する実際の原点マークの中心位置の
ずれ量を演算部で演算させ、このずれ量から第2の記憶
部に記憶されたユニットナンバーと段ナンバーに該当す
る基板実装ユニットの段の一方の基準マークの予想中心
位置を演算部で演算させて、前記第3の記憶部に記憶さ
せると共に、その予想中心位置に第1のマーク検出手段
を前記第1、第2のモーターにより移動させ、この位置
から前記第1,第2のモーターにより前記第1のマーク
検出手段をX,Y方向に移動させて、前記第1のマーク
検出手段の出力情報と第1,第2の移動量検出手段の検
出情報に基づいて前記第3の記憶部に記憶された基準マ
ークの予想中心位置に対する実際の中心位置のずれ量を
演算部で演算させ、このずれ量を基に前記演算部で演算
された前記実際の一方の基準マークの中心位置を前記第
3の記憶部に記憶させ、前記一方の基準マークの実際の
中心位置を基に前記段の他方の基準マークの予想中心位
置を演算部で演算させて、前記第3の記憶部に記憶させ
ると共に、その予想中心位置に前記第1のマーク検出手
段を前記第1、第2のモーターにより移動させ、この位
置から前記第1,第2のモーターにより前記第1のマー
ク検出手段をX,Y方向に移動させて、前記第1のマー
ク検出手段の出力情報と前記第1,第2の移動量検出手
段の検出情報に基づいて前記第3の記憶部に記憶された
他方の基準マークの予想中心位置に対する実際の中心位
置を演算部で演算させ、前記第3の記憶部に記憶された
一方の基準マークの実際の中心位置と他方の基準マーク
の実際の中心位置から、第2の記憶部に記憶された基板
ナンバーに該当するプリント基板の中心位置を演算部で
演算して、その演算した中心位置に前記挿抜手段を前記
第1、第2のモーターにより移動させるよう制御する制
御手段とを備えたことを特徴とする。
【0022】また、後者の目的を達成するための本発明
は、前者の発明に加えて、各電子装置の架枠に2個の位
置決めマークを一定の間隔で設けると共に、各電子装置
に対応させて各装置前方の床に一定の間隔で2個の減速
マークを設け、自走式基板挿抜用ロボットには、前記2
個の減速マークの内の一方を検出して車両部の速度を減
速させる第3のマーク検出手段と、前記2個の位置決め
マークのうちの一方の位置決めマークの一端から他方の
位置決めマークの他端までの間隔より若干小さい検出位
置間隔で2個配置されていて前記2個の位置決めマーク
を各々で検出したとき前記車両部の走行を停止させる第
2のマーク検出手段を備えたことを特徴とする。
【0023】
【作用】上述した構成を有する前者の発明は、第2の記
憶部に記憶された装置ナンバーに該当する電子装置の架
枠正面に前記自走式基板挿抜用ロボットを車両部により
走行させた後、前記第1の記憶部に記憶された原点マー
クの中心位置に前記第1のマーク検出手段を前記第1,
第2のモーターにより移動させ、この位置から前記第
1,第2のモーターにより前記第1のマーク検出手段を
X,Y方向に移動させて、前記第1のマーク検出手段の
出力情報と第1,第2の移動量検出手段の検出情報に基
づいて第1の記憶部に記憶された原点マークの中心位置
に対する実際の原点マークの中心位置のずれ量を演算部
で演算させ、このずれ量から第2の記憶部に記憶された
ユニットナンバーと段ナンバーに該当する基板実装ユニ
ットの段の一方の基準マークの予想中心位置を演算部で
演算させて、前記第3の記憶部に記憶させると共に、そ
の予想中心位置に第1のマーク検出手段を前記第1、第
2のモーターにより移動させ、この位置から前記第1,
第2のモーターにより前記第1のマーク検出手段をX,
Y方向に移動させて、前記第1のマーク検出手段の出力
情報と第1,第2の移動量検出手段の検出情報に基づい
て前記第3の記憶部に記憶された基準マークの予想中心
位置に対する実際の中心位置のずれ量を演算部で演算さ
せ、このずれ量を基に前記演算部で演算された前記実際
の一方の基準マークの中心位置を前記第3の記憶部に記
憶させ、前記一方の基準マークの実際の中心位置を基に
前記段の他方の基準マークの予想中心位置を演算部で演
算させて、前記第3の記憶部に記憶させると共に、その
予想中心位置に前記第1のマーク検出手段を前記第1、
第2のモーターにより移動させ、この位置から前記第
1,第2のモーターにより前記第1のマーク検出手段を
X,Y方向に移動させて、前記第1のマーク検出手段の
出力情報と前記第1,第2の移動量検出手段の検出情報
に基づいて前記第3の記憶部に記憶された他方の基準マ
ークの予想中心位置に対する実際の中心位置を演算部で
演算させ、前記第3の記憶部に記憶された一方の基準マ
ークの実際の中心位置と他方の基準マークの実際の中心
位置から、第2の記憶部に記憶された基板ナンバーに該
当するプリント基板の中心位置を演算部で演算して、そ
の演算した中心位置に前記挿抜手段を前記第1、第2の
モーターにより移動させるよう制御手段が制御するた
め、電子装置の架枠に対する基板実装ユニットの固定位
置が正規の位置よりずれている場合でも、自走式基板挿
抜用ロボットの挿抜手段を上位装置により指定されたプ
リント基板の挿抜位置に正確に位置づけることができ
る。
【0024】また、後者の本発明では、第2の記憶部に
記憶された装置ナンバーに該当する電子装置の架枠の正
面に自走式基板挿抜用ロボットを車両部により走行させ
たとき、第3のマーク検出手段が走行方向に応じて一方
の減速マークを検出すると車両部の速度が減速され、そ
の後、両第2のマーク検出手段がそれぞれ位置決めマー
クを検出すると前記車両部の走行を停止させるため、自
走式基板挿抜用ロボットが電子装置に対向するように正
確に位置決めすることができる。
【0025】
【実 施 例】以下に図面を参照して実施例を説明す
る。図1は本発明による基板交換システムの一実施例を
示す自走式基板挿抜用ロボットの制御系のブロック図、
図2は実施例で用いる電子装置の架枠と基板実装ユニッ
トの斜視図、図3は実施例で用いる自走式基板挿抜用ロ
ボットの斜視図、図4はプリント基板の挿抜位置検出の
ための説明図、図5は基板実装ユニットに設けられた基
準マークと第1のマーク検出センサーの出力との関係を
示す説明図、図6は基板実装ユニットに設けられた基準
マークの検出の説明図、図7は電子装置に対する自走式
基板挿抜用ロボット位置決めを示す平面図、図8は架枠
に設けられた位置決めマークと第2のマーク検出センサ
ーの位置関係を示す平面図、図9はロボット位置決め時
の検出センサーの出力と走行制御との関係を示す説明図
である。
【0026】まず、図2について説明すると、本実施例
で用いる架枠3は基本的には図11及び図12に示した
従来のものと同じであるが、正面下部に反射板等による
位置決めマーク2a,2bを一定の間隔で設けた点で異
なっている。一方、この架枠3内に所定の配列で固定さ
れる基板実装ユニット5は、上下方向に複数段(図では
3段)に仕切られていて、各段に所定数(例えば20
枚)のプリント基板6が横方向に一定の間隔で並べて実
装される点では従来と同じであるが、各段の両端に位置
するように角穴による基準マーク7及び21が基板実装
ユニット5に設けられている。
【0027】図3に示した本実施例の自走式基板挿抜用
ロボット8は、従来と同様の挿抜手段10,第1のマー
ク検出センサー(第1のマーク検出手段)11,及び移
動手段とを備えた挿抜機構部9と、スライドブラケット
12a,12bと、支持機構部13と、昇降機構部14
と、車両部15とを備えており、この車両部15の正面
の所定位置には前記架枠3に設けた2個の位置決めマー
ク2a、2bと対応すえるように2個の第2のマーク検
出センサー(第2のマーク検出手段)16a,16bが
設けられている。
【0028】ここで、この第2のマーク検出センサー1
6a,16bと前記位置決めマーク2a,2bとの位置
関係は、図8に示したように一方の位置決めマーク2a
の一端から他方の位置決めマーク2bの他端までの寸法
L1よりも、第2のマーク検出センサー16a,16b
の各々の検出位置間の間隔L2の方が若干小さくなるよ
う設定されている。
【0029】尚、電子装置1の前方の床の所定の位置に
減速マーク18,19が配置され、この減速マーク1
8,19を検出する第3のマーク検出センサー20が自
走式基板挿抜用ロボット8の車両部15の底面に設けら
れていることも従来と同じである。次に、図1に示した
制御系について説明する。
【0030】22は前記挿抜機構部9に設けられた挿抜
手段10と共に第1のマーク検出センサー11をX方向
に移動させる移動手段の駆動源である第1のモーター、
23はこの第1のモーター22の回転量からX方向にお
ける挿抜手段10及び第1のマーク検出センサー11の
移動量を検出する第1のエンコーダ(第1の移動量検出
手段)、24は前記挿抜機構部9をY方向に移動させる
昇降機構部14の駆動源である第2のモーター、25は
この第2のモーター24の回転量からY方向における挿
抜手段10及び第1のマーク検出センサー11の移動量
を検出する第2のエンコーダ(第2の移動量検出手段)
である。
【0031】26は自走式基板挿抜用ロボット8全体の
動作を制御する制御部(制御手段)で、この制御部26
には前記第1のモーター22、第1のエンコーダ23、
第2のモーター24、及び第1のエンコーダ24と共に
第1,第2の,第3のマーク検出センサー11,16、
20等のセンサー類が接続されており、更に第1〜第4
の記憶部27〜30、演算部31、及び通信部32もこ
の制御部26に接続されている。
【0032】ここで、第1の記憶部27は、前記電子装
置1の架枠3内に全ての基板実装ユニット5が正規の位
置に固定されているとき、これらの基板実装ユニット5
全体の正面外形と一致するように設定されたX,Y座標
領域つまり図4に示した領域Hの情報と、この領域H内
における各基板実装ユニット5の全ての基準マーク7及
び21の中心位置の情報、及び各基板実装ユニット5に
おける各段のプリント基板6の中心位置の情報等を記憶
しており、この第1の記憶部27としてはROMが使用
される。
【0033】また、第2の記憶部28は、前記通信部3
2を介して図示しない上位装置から送られてくるプリン
ト基板5の挿抜を行うべき電子装置1を指定する装置ナ
ンバー、基板実装ユニット5を指定するユニットナンバ
ー、基板実装ユニット5のうちの目的とするプリント基
板5を挿抜する段を指定する段ナンバー、及びプリント
基板5を指定する基板ナンバー等の情報を記憶する。
【0034】そして、第3の記憶部29は前記制御部2
6の指示により演算部31で演算される基準マーク7及
び21の中心位置等の情報を記憶し、更に第4の記憶部
30は前記第1,第2のエンコーダ23,25の検出情
報に基づいて制御部26により認識される第1のマーク
検出センサー11の現在位置の情報等を記憶するもの
で、これら第2〜第4の記憶部28〜30としてはRA
Mが使用される。
【0035】尚、これら第2〜第4の記憶部28〜30
は個々に独立したRAMを使用してもよく、また1つの
RAMの異なるエリアに第2〜第4の記憶部28〜30
を割り当ててもよい。次に、上述した構成の作用につい
て説明する。まず、自走式基板挿抜用ロボット8は、図
示しない上位装置から有線あるいは無線等によりプリン
ト基板5の挿抜を行うべき電子装置1を指定する装置ナ
ンバー、基板実装ユニット5を指定するユニットナンバ
ー、基板実装ユニット5のうちの目的とするプリント基
板5を挿抜する段を指定する段ナンバー、及びプリント
基板5を指定する基板ナンバー等の情報を通信部32で
受けると、この情報を制御部26は第2の記憶部28に
記憶させる。
【0036】そして制御部26は車両部15を駆動し、
前記指定された装置ナンバーに該当する電子装置1に向
かって軌道17に沿って走行させる。これにより自走式
基板挿抜用ロボット8が指定された電子装置1に近づ
き、車両部15に設けた第3のマーク検出センサー20
が図7に示した減速マーク18または19を検出する
と、車両部15の走行速度が減速され、その後車両部1
5に設けた第2のマーク検出センサー16a及び16b
が電子装置1の架枠3に設けられた位置決めマーク2a
及び2bを検出した時点で制御部26により車両部15
の走行が停止される。
【0037】つまり、図7において自走式基板挿抜用ロ
ボット8が矢印A方向に走行してきた場合、図9(a)
に示したように第3のマーク検出センサー20が減速マ
ーク18を検出すると、制御部26により車両部15の
走行速度が減速され、その後第2のマーク検出センサー
16aが位置決めマーク2aを検出し、更にこの第2の
マーク検出センサー16aが位置決めマーク2aを検出
している状態で第2のマーク検出センサー16bが位置
決めマーク2bを検出すると制御部26によって車両部
15の走行が停止される。
【0038】また、前記自走式基板挿抜用ロボット8が
矢印B方向に走行してきた場合は、図9(b)に示した
ように第3のマーク検出センサー20が減速マーク19
を検出すると、制御部26により車両部15の走行速度
が減速され、その後第2のマーク検出センサー16bが
位置決めマーク2bを検出し、更にこの第2のマーク検
出センサー16bが位置決めマーク2bを検出している
状態で第2のマーク検出センサー16aが位置決めマー
ク2aを検出すると制御部26によって車両部15の走
行が停止される。
【0039】この第2のマーク検出センサー16a,1
6bと位置決めマーク2a,2bとの位置関係は、前記
図8で説明したように、一方の位置決めマーク2aの一
端から他方の位置決めマーク2bの他端までの寸法L1
よりも、第2のマーク検出センサー16a,16bの各
々の検出位置間の間隔L2の方が若干小さくなるよう設
定されているので、自走式基板挿抜用ロボット8が矢印
A方向に走行してきた場合の停止位置と、矢印B方向に
走行してきた場合の停止位置とのずれは僅かであり、従
来のように各々1個の第2のマーク検出センサー16と
位置決めマーク2とを用いて停止させる場合に比べてず
れ量は極めて小さいものとなり、電子装置1に対して自
走式基板挿抜用ロボット8が正確に対向するように位置
決めされる。
【0040】このようにして自走式基板挿抜用ロボット
8が電子装置1と対向するように位置決めされると、制
御部26により支持機構部13が駆動され、挿抜機構部
9が電子装置1側に前進する。このとき、挿抜機構部9
に設けられているスライドブラケット12a,12bは
互いに接近した状態にあり、この挿抜機構部9が所定の
位置まで前進して停止すると、制御部26により図示し
ないスライドブラケット移動手段が駆動されてスライド
ブラケット12a,12bは互いに離反する方向に移動
し、電子装置1の架枠3の内縁部4a,4bに係合す
る。
【0041】この状態で挿抜機構部9に設けられている
図示しない移動手段により挿抜手段10を左右方向に移
動させ、また昇降機構部14により挿抜機構部9を上下
方向に移動させれば、第1のマーク検出センサー11は
挿抜手段10と共に一定の平面上をX,Y方向に移動で
きるので、制御部26は図4に示した制御を行う。尚、
この図4に示した2つの基板実装ユニット5は、図12
に(0)〜(7)で示した8個のユニットナンバーのう
ちの、左の列の最下段のユニットナンバー(0)のもの
と、右列下から2段目のユニットナンバー(5)のもの
に該当し、説明の都合上ユニットナンバー(0)の基板
実装ユニットを5−0、ユニットナンバー(5)の基板
実装ユニットを5−5とする。
【0042】また、実線で示した基板実装ユニット5−
0と5−5は架枠3の正規の位置に取り付けられている
ときの状態、破線で示した基板実装ユニット5−0は正
規の位置に対してずれて固定されている実際の固定状
態、破線で示した基板実装ユニット5−5は破線で示し
た基板実装ユニット5−0と同様にずれていると仮定し
た状態、二点鎖線で示した基板実装ユニット5−5は正
規の位置に対してずれて固定されている実際の固定状態
を示している。
【0043】また、基板実装ユニット5−0の左端の基
準マーク7のうちの一番下の基準マーク7を原点マーク
7G、基板実装ユニット5−5の左端の基準マーク7の
うちの一番下の基準マーク7を7M、下から2段目の基
準マーク7を7K、基板実装ユニット5−5の右端の基
準マーク21のうちの一番下の基準マーク21を21
M、下から2段目の基準マーク21を21Kとし、基板
実装ユニット5−0及び5−5が架枠3の正規の位置に
取り付けられているときの各々のマークを実線で示し,
破線及び二点鎖線で示した各々のずれた位置の基準マー
クを7G1,7K1,7K2,21K1,21K2,として示して
いる。
【0044】また、前記のように上位装置から送られて
きて第2の記憶部28に記憶した情報のうち、基板実装
ユニット5を指定するユニットナンバーUは前記基板実
装ユニット5−5を指定(U=5)しているものとし、
基板実装ユニット5−5のうちの目的とするプリント基
板5を挿抜する段を指定する段ナンバーDは(0)〜
(2)で示される3つの段の下から2段目つまり基準マ
ーク7K,21Kが設けられている段を指定(D=1)
しているものとし、プリント基板6を指定する基板ナン
バーPは(0)〜(19)で示される20枚のプリント
基板6のうちの左から9番目のものを指定(P=8)し
ているものとする。
【0045】更に、図4に示したXL はX方向における
基準マーク7M,7Kの中心位置、XR はX方向におけ
る基準マーク21M,21Kの中心位置、YL はY方向
における基準マーク7M,21Mの中心位置であRI,
これらの中心位置は前記第1の記憶部27に予め記憶さ
れているものである。制御部26は前記のようにスライ
ドブラケット12a,12bが電子装置1の架枠3の内
縁部4a,4bに係合した状態で、まず第1の記憶部2
7に記憶されている領域Hにおける原点マーク7Gの中
心位置X00,Y00の情報を取り出すと共に、予め第4の
記憶部30に記憶している第1のマーク検出センサー1
1の現在位置の情報を取り出して、第1のマーク検出セ
ンサー11の現在位置から前記中心位置X00,Y00まで
の移動量に対応するモータ駆動量を演算部31に演算さ
せ、その演算結果を基に第1,第2のモーター22,2
4を回転させて、前記中心位置X00,Y00に第1のマー
ク検出センサー11を移動させる。
【0046】第1のマーク検出センサー11がX00,Y
00の位置にくると第1,第2のモーター22,24の回
転が停止するが、このとき基板実装ユニット5−0が実
線で示した正規の位置に固定されていず、電子装置1の
架枠3の製造誤差や基板実装ユニット5−0の固定誤差
等により破線で示した位置にずれて固定されていた場合
は、原点マーク7Gも7G1 のようにずれを生じるの
で、第1のマーク検出センサー11がX00,Y00の位置
にきても原点マーク7G1 は検出されず、第1のマーク
検出センサー11の出力は変化しないことになる。
【0047】従って制御部26は、X00,Y00の位置か
ら第1のマーク検出センサー11がX方向に移動するよ
うに第1のモーター22を駆動して、原点マーク7G1
を第1のマーク検出センサー11で検出させる。この場
合、第1のマーク検出センサー11が前記原点マーク7
1 上を通過すると、第1のマーク検出センサー11の
出力が図5に示したXaのように変化するので、制御部
26はこの出力Xaと第1のエンコーダ23の検出情報
に基づいて演算部31により前記X00,Y00の位置から
原点マーク7G1 のX方向の中心位置までのずれ量XC0
を演算させ、そのずれ量XC0の情報を第3の記憶部29
に記憶させる。
【0048】また、このときの移動後の第1のマーク検
出センサー11の位置つまり現在位置の情報を第4の記
憶部30に記憶させる。尚、X00,Y00の位置から第1
のマーク検出センサー11をX方向に移動させたとき、
原点マーク7Gが図6(a)に示したように移動経路上
からそれた位置にあって検出できなかった場合、制御部
26は図6(b)に示したように第1のマーク検出セン
サー11を方向に予め定められた補正量mだけY方向に
下げて検出動作のリトライを行い、更にそれでも検出で
きなかった場合は、図6(c)に示したようにX00,Y
00の位置から補正量mだけY方向に上げて検出動作のリ
トライを行う。
【0049】このときの補正量(m×2)は原点マーク
7G1 の予想される最大のずれ量をカバーするもので、
これによっても検出できない場合は、何らかの異常があ
るものとして、係員による点検が行われる。次に制御部
26は、第3の記憶部29に記憶しているずれ量XC0
情報を取り出すと共に、第4の記憶部30に記憶してい
る第1のマーク検出センサー11の現在位置の情報を取
り出して、第1のマーク検出センサー11の現在位置か
ら原点マーク7G1 のX方向の中心位置までの移動量に
対応するモータ駆動量を演算部31に演算させ、その演
算結果を基に第1のモーター22を駆動して前記原点マ
ーク7G1 の中心位置に第1のマーク検出センサー11
を移動させた後、第1のマーク検出センサー11がY方
向に移動するように第2のモーター24を駆動して、原
点マーク7G1 を第1のマーク検出センサー11で検出
させる。
【0050】この場合、第1のマーク検出センサー11
が前記原点マーク7G1 上を通過すると、第1のマーク
検出センサー11の出力が図5に示したYaのように変
化するので、制御部26はこの出力Yaと第2のエンコ
ーダ25の検出情報に基づいて演算部31により前記X
00,Y00の位置から原点マーク7G1 のY方向の中心位
置までのずれ量YC0を演算させ、その情報を第3の記憶
部29に記憶させる。
【0051】またこのときの第1のマーク検出センサー
11の現在位置の情報が第4の記憶部30に記憶され
る。次に、制御部26は、第1の記憶部27に記憶され
ている領域Hにおける基準マーク7M、7Kの中心位置
L の情報と、第2の記憶部28に記憶されている基板
実装ユニット5−5を指定するユニットナンバー、目的
とするプリント基板5を挿抜する段を指定する段ナンバ
ーと、第3の記憶部29に記憶しているずれ量XC0,Y
C0の情報を取り出して、基板実装ユニット5−5の位置
ずれを生じていると予想される基準マーク7K1 の中心
位置を演算させる。
【0052】これは、架枠3の組み立て精度の誤差によ
り基板実装ユニット5の位置ずれが生じる場合、全ての
基板実装ユニット5が同方向にずれる傾向にあるという
理由によるものである。ここで、基準マーク7K1 の中
心位置は、X方向においては基準マーク7M,7Kの中
心位置XL の値にずれ量XC0を加えた値、つまり、 XL +XC0 であり、Y方向においては基準マーク7Mの中心位置Y
L の値にずれ量YC0を加え、更に指定された段ナンバー
D(D=1)と段間のピッチとの積を加えた値、つま
り、 YL +YC0+YST×D である。
【0053】制御部26はこのようにして演算された基
準マーク7K1 の中心位置情報を第3の記憶部29に記
憶させた後、第4の記憶部30に記憶している第1のマ
ーク検出センサー11の現在位置の情報を取り出して、
その現在位置から前記基準マーク7K1 の中心位置まで
の移動量に対応するモータ駆動量を演算部31に演算さ
せ、その演算結果を基に第1,第2のモーター22,2
4を回転させて基準マーク7K1 の中心位置に第1のマ
ーク検出センサー11を移動させる。
【0054】続いて制御部26は、第1のマーク検出セ
ンサー11がX方向に移動するように第1のモーター2
2を駆動して、実際の位置にある基準マーク7K2 を第
1のマーク検出センサー11で検出させる。一回の移動
で基準マーク7K2 を検出できなかった場合は、図6で
説明した動作と同様のリトライを行って検出させる。
【0055】これにより第1のマーク検出センサー11
が基準マーク7K2 上を通過したときの出力と第1のエ
ンコーダ23の検出情報に基づいて演算部31により基
準マーク7K1 のX方向の中心位置に対する前記基準マ
ーク7K2 のX方向の中心位置のずれ量XC1を演算さ
せ、このずれ量XC1に基準マーク7K1 のX方向の中心
位置情報を加えた値、 XL +XC0+XC1 (但しXC1はマイナスの
値) を基準マーク7K2 のX方向の中心位置情報として前記
ずれ量XC1と共に第3の記憶部29に記憶させる。
【0056】そして、このときの第1のマーク検出セン
サー11の現在位置の情報を第4の記憶部30に記憶さ
せる。次に制御部26は、第3の記憶部29に記憶して
いるずれ量XC1の情報を取り出すと共に、第4の記憶部
30に記憶している第1のマーク検出センサー11の現
在位置の情報の取り出して、第1のマーク検出センサー
11の現在位置から基準マーク7K2 のX方向の中心位
置までの移動量に対応するモータ駆動量を演算部31に
演算させ、その演算結果を基に第1のモーター22を駆
動して前記基準マーク7K2 のX方向の中心位置に第1
のマーク検出センサー11を移動させた後、第1のマー
ク検出センサー11がY方向に移動するように第2のモ
ーター24を駆動して、基準マーク7K2 を第1のマー
ク検出センサー11により検出させる。
【0057】これにより第1のマーク検出センサー11
が基準マーク7K2 上を通過したときの出力と第2のエ
ンコーダ25の検出情報に基づいて演算部31により基
準マーク7K1 のY方向の中心位置に対する基準マーク
7K2 のY方向の中心位置のずれ量YC1を演算させ、こ
のずれ量YC1に基準マーク7K1 のY方向の中心位置情
報を加えた値、 YL +YC0+YC1+YST×D (但しYC1はマイ
ナスの値) を基準マーク7K2 のY方向の中心位置情報として前記
ずれ量YC1と共に第3の記憶部29に記憶させる。
【0058】そして、このときの第1のマーク検出セン
サー11の現在位置の情報を第4の記憶部30に記憶さ
せる。次に、制御部26は第1の記憶部27に記憶され
ている領域Hにおける基準マーク21M,21Kの中心
位置XR の情報と、第2の記憶部28に記憶されている
基板実装ユニット5−5を指定するユニットナンバー、
目的とするプリント基板5を挿抜する段を指定する段ナ
ンバーと、第3の記憶部29に記憶しているずれ量
C0,YC0及びXC1,YC1の情報をそれぞれ取り出し
て、基板実装ユニット5−5の位置ずれが生じていると
予想される基準マーク21K1 の中心位置を演算させ
る。
【0059】ここで、基準マーク21K1 の中心位置
は、X方向においては基準マーク21M,21Kの中心
位置XR の値にずれ量XC0及びXC1を加えた値、つま
り、 XR +XC0+XC1 であり、Y方向においては基準マーク21Mの中心位置
L の値にずれ量YC0及びYC1を加え、更に指定された
段ナンバーDと段間のピッチとの積を加えた値、つま
り、 YL +YC0+YC1+YST×D である。
【0060】尚、基準マーク21K1 の中心位置の演算
にずれ量XC1,YC1を加えるのは、基準マーク21K1
が基準マーク7K1 と同様にずれている可能性があると
いう理由によるものである。制御部26はこのようにし
て演算された基準マーク21K1 の中心位置情報を第3
の記憶部29に記憶させた後、第4の記憶部30に記憶
している第1のマーク検出センサー11の現在位置の情
報を取り出し、その現在位置から前記基準マーク21K
1 の中心位置までの移動量に対応するモータ駆動量を演
算部31に演算させて、その演算結果を基に第1,第2
のモーター22,24を回転させて前記破線で示した基
準マーク21K1 の中心位置に第1のマーク検出センサ
ー11を移動させる。
【0061】続いて制御部26は、第1のマーク検出セ
ンサー11がX方向に移動するように第1のモーター2
2を駆動して、実際の位置にある基準マーク21K2
第1のマーク検出センサー11で検出させる。このとき
も一回の移動で基準マーク21K2 を検出できなかった
場合は、図6で説明した動作と同様のリトライを行って
検出させる。
【0062】その後制御部26は、第1のマーク検出セ
ンサー11が基準マーク21K2 上を通過したときの出
力と第1のエンコーダ23の検出情報に基づいて演算部
31により基準マーク21K1 のX方向の中心位置に対
する基準マーク21K2 のX方向の中心位置のずれ量X
C2を演算させ、このずれ量XC2に基準マーク21K1
X方向の中心位置情報を加えた値、 XR +XC0+XC1+XC2 (但しXC2はプラスの
値) を基準マーク21K2 のX方向の中心位置情報として、
前記ずれ量XC2と共に第3の記憶部29に記憶させる。
【0063】また、このときも第1のマーク検出センサ
ー11の現在位置の情報は第4の記憶部30に記憶させ
る。次に、制御部26は、第3の記憶部29に記憶され
ている基準マーク7K2 のX方向の中心位置情報と基準
マーク21K2 のX方向の中心位置情報を取り出して、
演算部31により基準マーク7K2 のX方向の中心位置
から基準マーク21K2 のX方向の中心位置までの距離
C3を演算させ、この距離XC3の情報を第3の記憶部2
9に記憶させる。
【0064】次に制御部26は、第3の記憶部29に記
憶している基準マーク7K2 のX方向の中心位置情報を
取り出すと共に、第4の記憶部30に記憶している第1
のマーク検出センサー11の現在位置の情報と取り出し
て、第1のマーク検出センサー11の現在位置から基準
マーク21K2 のX方向の中心位置までの移動量に対応
するモータ駆動量を演算部31に演算させ、その演算結
果を基に第1のモーター22を駆動して前記二点鎖線の
位置にある基準マーク21K2 のX方向の中心位置に第
1のマーク検出センサー11を移動させた後、第1のマ
ーク検出センサー11がY方向に移動するように第2の
モーター24を駆動して、前記基準マーク21K2 を第
1のマーク検出センサー11で検出させる。
【0065】これにより第1のマーク検出センサー11
が基準マーク21K2 上を通過したときの出力と第2の
エンコーダ25の検出情報に基づいて演算部31により
前記基準マーク21K1 (基準マーク7K2 )のY方向
の中心位置に対する基準マーク21K2 のY方向の中心
位置のずれ量YC2を演算させ、このずれ量YC2に基準マ
ーク21K1 のY方向の中心位置情報を加えた値、 YL +YC0+YC1+YC2+YST×D 基準マーク21K2 のY方向の中心位置情報として、前
記ずれ量YC2と共に第3の記憶部29に記憶させる。
【0066】そして、このときの移動後の第1のマーク
検出センサー11の位置つまり現在位置の情報を第4の
記憶部30に記憶させる。このようにして基準マーク7
2 、21K2 のそれぞれのX,Y方向の中心位置を求
めることで、基板実装ユニット5−5の固定状態(傾き
各θ、但しずれ量YC2が0であれば、θ=0)がわかる
ので、制御部は第1の記憶部27に記憶されている領域
Hにおける基準マーク21M,21Kの中心位置XR ,
L の情報と、第2の記憶部28に記憶されている基板
実装ユニット5−5の段を指定する段ナンバーD、及び
プリント基板6を指定する基板ナンバーPと、第3の記
憶部29に記憶している基準マーク7K2 の中心位置情
報とX方向における基準マーク7K2 、21K2 間の距
離XC3の情報,及び基準マーク7K2 のY方向の中心位
置に対する基準マーク21K2 のY方向の中心位置のず
れ量YC2を取り出し、演算部31により前記基板ナンバ
ーPに該当するプリント基板6の中心位置を演算させ
る。
【0067】ここで、基板ナンバーP(P=8)に該当
するプリント基板6のX,Y方向の中心位置は、 XL +XC0+XC1+P/20×XC3L +YC0+YC1+P/20×YC2+YST×D 但し、P/20×XC3=P/20(XR −XL )・・・cosθ P/20×YC2=P/20(XR −XL )・・・sinθ により求められ、このように演算したプリント基板6の
X,Y方向の中心位置情報を第3の記憶部29に記憶さ
せる。
【0068】次に制御部26は、第3の記憶部29に記
憶しているプリント基板6のX,Y方向の中心位置情報
を取り出すと共に、第4の記憶部30に記憶している第
1のマーク検出センサー11の現在位置の情報と取り出
して、第1のマーク検出センサー11の現在位置から前
記プリント基板6の中心位置までの移動量に対応するモ
ータ駆動量を演算部31に演算させ、その演算結果に第
1のマーク検出センサー11と挿抜手段10との距離を
加えた値を基に第1のモーター22及び第2のモーター
24を駆動して第1のマーク検出センサー11と共に前
記挿抜手段10を移動させる。
【0069】これにより挿抜手段10は図4に示した目
的とするプリント基板6の中心位置に正確に位置づけら
れるので、制御部26はこの挿抜手段10を動作させて
プリント基板の挿入,または抜き取りを行う。この挿抜
手段10による挿抜動作については、従来と同様に行わ
れる。つまり、プリント基板6の挿入の場合は、予めプ
リント基板6を挿抜手段10のチャックにより把持して
挿抜用レール間に保持しておき、前記の位置でチャック
を前進させることによりプリント基板6を基板実装ユニ
ット5に挿入した後、プリント基板6を離してチャック
を後退させる。
【0070】また、プリント基板6の抜き取りの場合
は、前記の位置でチャックを前進させて基板実装ユニッ
ト5に実装されているプリント基板6を把持した後、チ
ャックを後退させることによりプリント基板6を基板実
装ユニット5から引き抜いて挿抜用レール間に保持す
る。以上のようにしてプリント基板6の交換が行われ
る。
【0071】尚、上述した実施例では基板実装ユニット
5−0の左端の基準マーク7のうちの一番下の基準マー
ク7を原点マーク7Gとしたが、基板実装ユニット5の
任意の基準マーク7または21を原点マークとしてもよ
い。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように本発明のうち、前者
の発明は、第2の記憶部に記憶された装置ナンバーに該
当する電子装置の架枠正面に前記自走式基板挿抜用ロボ
ットを車両部により走行させた後、前記第1の記憶部に
記憶された原点マークの中心位置に前記第1のマーク検
出手段を前記第1,第2のモーターにより移動させ、こ
の位置から前記第1,第2のモーターにより前記第1の
マーク検出手段をX,Y方向に移動させて、前記第1の
マーク検出手段の出力情報と第1,第2の移動量検出手
段の検出情報に基づいて第1の記憶部に記憶された原点
マークの中心位置に対する実際の原点マークの中心位置
のずれ量を演算部で演算させ、このずれ量から第2の記
憶部に記憶されたユニットナンバーと段ナンバーに該当
する基板実装ユニットの段の一方の基準マークの予想中
心位置を演算部で演算させて、前記第3の記憶部に記憶
させると共に、その予想中心位置に第1のマーク検出手
段を前記第1、第2のモーターにより移動させ、この位
置から前記第1,第2のモーターにより前記第1のマー
ク検出手段をX,Y方向に移動させて、前記第1のマー
ク検出手段の出力情報と第1,第2の移動量検出手段の
検出情報に基づいて前記第3の記憶部に記憶された基準
マークの予想中心位置に対する実際の中心位置のずれ量
を演算部で演算させ、このずれ量を基に前記演算部で演
算された前記実際の一方の基準マークの中心位置を前記
第3の記憶部に記憶させ、前記一方の基準マークの実際
の中心位置を基に前記段の他方の基準マークの予想中心
位置を演算部で演算させて、前記第3の記憶部に記憶さ
せると共に、その予想中心位置に前記第1のマーク検出
手段を前記第1、第2のモーターにより移動させ、この
位置から前記第1,第2のモーターにより前記第1のマ
ーク検出手段をX,Y方向に移動させて、前記第1のマ
ーク検出手段の出力情報と前記第1,第2の移動量検出
手段の検出情報に基づいて前記第3の記憶部に記憶され
た他方の基準マークの予想中心位置に対する実際の中心
位置を演算部で演算させ、前記第3の記憶部に記憶され
た一方の基準マークの実際の中心位置と他方の基準マー
クの実際の中心位置から、第2の記憶部に記憶された基
板ナンバーに該当するプリント基板の中心位置を演算部
で演算して、その演算した中心位置に前記挿抜手段を前
記第1、第2のモーターにより移動させるよう制御手段
が制御するため、電子装置の架枠に対する基板実装ユニ
ットの固定位置が正規の位置よりずれている場合でも、
自走式基板挿抜用ロボットの挿抜手段を上位装置により
指定されたプリント基板の挿抜位置に正確に位置づける
ことができるという効果が得られる。
【0073】また、後者の本発明では、第2の記憶部に
記憶された装置ナンバーに該当する電子装置の架枠の正
面に自走式基板挿抜用ロボットを車両部により走行させ
たとき、第3のマーク検出手段が走行方向に応じて一方
の減速マークを検出すると車両部の速度が減速され、そ
の後、両第2のマーク検出手段がそれぞれ位置決めマー
クを検出すると前記車両部の走行を停止させるため、自
走式基板挿抜用ロボットが電子装置に対向するように正
確に位置決めすることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による基板交換システムの一実施例を示
す自走式基板挿抜用ロボットの制御系のブロック図であ
る。
【図2】実施例で用いる電子装置の架枠と基板実装ユニ
ットの斜視図である。
【図3】実施例で用いる自走式基板挿抜用ロボットの斜
視図である。
【図4】実施例におけるプリント基板の挿抜位置検出の
ための説明図である。
【図5】実施例で用いる基板実装ユニットに設けられた
基準マークと第1のマーク検出センサーの出力との関係
を示す説明図である。
【図6】実施例で用いる基板実装ユニットに設けられた
基準マークの検出の説明図である。
【図7】実施例で用いる電子装置に対する自走式基板挿
抜用ロボット位置決めを示す平面図である。
【図8】実施例で用いる架枠に設けられた位置決めマー
クと第2のマーク検出センサーの位置関係を示す平面図
である。
【図9】実施例におけるロボット位置決め時の検出セン
サーの出力と走行制御との関係を示す説明図である。
【図10】自走式基板挿抜用ロボットと電子装置の関係
を示した平面図である。
【図11】従来の電子装置を成す架枠と基板実装ユニッ
トを示す斜視図である。で、図12は電子装置1の正面
図である。
【図12】図11の電子装置の正面図である。
【図13】従来の自走式基板挿抜用ロボットの斜視図で
る。
【図14】従来の電子装置に対する自走式基板挿抜用ロ
ボット8の位置決めを説明するための平面図である。
【図15】従来の位置決めマークと第2のマーク検出セ
ンサーの位置関係を示す平面図である。
【符号の説明】
1 電子装置 2a,2b 位置決めマーク 3 架枠 4a,4b 内縁部 5 基板実装ユニット 6 プリント基板 7,21 基準マーク 8 自走式基板挿抜用ロボット 9 挿抜機構部 10 挿抜手段 11 第1のマーク検出センサー 12a,12b スライドブラケット 13 支持機構部 14 昇降機構部 15 車両部 16a,16b 第2のマーク検出センサー 17 軌道 18,19 減速マーク 20 第3のマーク検出センサー 22 第1のモーター 23 第1のエンコーダ 24 第2のモーター 25 第2のエンコーダ 26 制御部 27 第1の記憶部 28 第2の記憶部 29 第3の記憶部 30 第4の記憶部 31 演算部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹内 信雄 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向に複数段にプリント基板を実装
    でき、かつ各段に左右方向に複数のプリント基板を平行
    に実装するものとした基板実装ユニットを、正面を開放
    した架枠内に複数固定することにより構成される電子装
    置を所定の配列で複数設置すると共に、 前記架枠の正面から基板実装ユニットに対してプリント
    基板の挿入,抜き取りを行う挿抜手段と、この挿抜手段
    を左右,上下方向であるX,Y方向に移動させる第1,
    第2のモータと、自走用の車両部とを備えた自走式基板
    挿抜用ロボットを配備して、 目的とする電子装置の正面に自走式基板挿抜用ロボット
    を車両部により走行させ、目的とする基板実装ユニット
    の目的とするプリント基板の挿抜位置に前記挿抜手段を
    移動させてプリント基板の挿抜を行う基板交換システム
    において、 前記電子装置には、 前記架枠内に固定される各基板実装ユニットの各段の左
    右両端に基準マークを設ると共に、任意の基板実装ユニ
    ットの1つの基準マークを原点マークとして設定し、 前記自走式基板挿抜用ロボットには、 前記挿抜手段の一側に固定されて挿抜手段と一体に移動
    する第1のマーク検出手段と、 前記第1,第2のモーターの回転量から前記挿抜手段及
    び第1のマーク検出手段の移動量を検出する第1,第2
    の移動量検出手段と、 前記電子装置の架枠内に各基板実装ユニットが正規の位
    置に固定されているときの基板実装ユニットの固定領域
    全体の正面外形と一致させて設定したX,Y座標領域の
    情報、このX,Y座標領域内における各基板実装ユニッ
    トの全ての基準マークの中心位置の情報、及び各基板実
    装ユニットにおける各段のプリント基板の中心位置の情
    報等を記憶した第1の記憶部と、 上位装置から自走式基板挿抜用ロボットに送られてくる
    プリント基板の挿抜を行うべき電子装置を指定する装置
    ナンバー、基板実装ユニットを指定するユニットナンバ
    ー、指定された基板実装ユニットのうちの目的とするプ
    リント基板を挿抜する段を指定する段ナンバー、及びプ
    リント基板を指定する基板ナンバー等の情報を記憶する
    第2の記憶部と、 演算部で演算される前記基準マークの中心位置等の情報
    を記憶する第3の記憶部と、 前記第1,第2の移動量検出手段の検出情報に基づいて
    第1のマーク検出手段の現在位置の情報等を記憶する第
    4の記憶部と、 制御手段の指示を受けて演算を行う演算部と、 前記第2の記憶部に記憶された装置ナンバーに該当する
    電子装置の架枠正面に前記自走式基板挿抜用ロボットを
    車両部により走行させた後、前記第1の記憶部に記憶さ
    れた原点マークの中心位置に前記第1のマーク検出手段
    を前記第1,第2のモーターにより移動させ、この位置
    から前記第1,第2のモーターにより前記第1のマーク
    検出手段をX,Y方向に移動させて、前記第1のマーク
    検出手段の出力情報と第1,第2の移動量検出手段の検
    出情報に基づいて第1の記憶部に記憶された原点マーク
    の中心位置に対する実際の原点マークの中心位置のずれ
    量を演算部で演算させ、このずれ量から第2の記憶部に
    記憶されたユニットナンバーと段ナンバーに該当する基
    板実装ユニットの段の一方の基準マークの予想中心位置
    を演算部で演算させて、前記第3の記憶部に記憶させる
    と共に、その予想中心位置に第1のマーク検出手段を前
    記第1、第2のモーターにより移動させ、この位置から
    前記第1,第2のモーターにより前記第1のマーク検出
    手段をX,Y方向に移動させて、前記第1のマーク検出
    手段の出力情報と第1,第2の移動量検出手段の検出情
    報に基づいて前記第3の記憶部に記憶された基準マーク
    の予想中心位置に対する実際の中心位置のずれ量を演算
    部で演算させ、このずれ量を基に前記演算部で演算され
    た前記実際の一方の基準マークの中心位置を前記第3の
    記憶部に記憶させ、前記一方の基準マークの実際の中心
    位置を基に前記段の他方の基準マークの予想中心位置を
    演算部で演算させて、前記第3の記憶部に記憶させると
    共に、その予想中心位置に前記第1のマーク検出手段を
    前記第1、第2のモーターにより移動させ、この位置か
    ら前記第1,第2のモーターにより前記第1のマーク検
    出手段をX,Y方向に移動させて、前記第1のマーク検
    出手段の出力情報と前記第1,第2の移動量検出手段の
    検出情報に基づいて前記第3の記憶部に記憶された他方
    の基準マークの予想中心位置に対する実際の中心位置を
    演算部で演算させ、前記第3の記憶部に記憶された一方
    の基準マークの実際の中心位置と他方の基準マークの実
    際の中心位置から、第2の記憶部に記憶された基板ナン
    バーに該当するプリント基板の中心位置を演算部で演算
    して、その演算した中心位置に前記挿抜手段を前記第
    1、第2のモーターにより移動させるよう制御する制御
    手段とを備えたことを特徴とする基板交換システム。
  2. 【請求項2】 各電子装置の架枠に2個の位置決めマー
    クを一定の間隔で設けると共に、 各電子装置に対応させて各装置前方の床に一定の間隔で
    2個の減速マークを設け、 自走式基板挿抜用ロボットには、前記2個の減速マーク
    の内の一方を検出して車両部の速度を減速させる第3の
    マーク検出手段と、前記2個の位置決めマークのうちの
    一方の位置決めマークの一端から他方の位置決めマーク
    の他端までの間隔より若干小さい検出位置間隔で2個配
    置されていて前記2個の位置決めマークを各々で検出し
    たとき前記車両部の走行を停止させる第2のマーク検出
    手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の基板交換
    システム。
JP5130619A 1993-06-01 1993-06-01 基板交換システム Pending JPH06342996A (ja)

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