JPH0634297B2 - 光学式ビデオデイスクレコ−ダの周波数多重回路 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本発明は、光学式ビデオデイスクレコーダの周波数多重
回路の改良に関する。

(ロ) 従来の技術 光学式ビデオデイスクレコーダは、例えば特公昭５３−
２９５６２号公報にも開示さされている様に、ＦＭ映像
信号より成る第１信号の低域側にＦＭ音声信号、デイジ
タル音声信号、又は低域変換カラー信号より成る第２信
号を周波数多重した記録信号をリミツタを介して２値化
した上で光変調手段に供給しており、光変調手段はレー
ザ光を回転デイスクに断続的に照射してピツトを形成し
ている。従つて、第１信号はピツトの形成ピツチに対応
し、第２信号はピツトのデユーテイーサイクルに対応す
ることになる。

尚、上述する従来例は、第１信号の低域成分が第２信号
の帯域に迄及ばない様に、第１信号の低域成分を除いて
第２信号に周波数多重している。

(ハ) 発明が解決しようとする問題点 しかし、上述する従来例に於て、第１信号の低域成分を
除いて第２信号と多重したとしても、記録信号がリミツ
タを経ると除いた低域成分（高調波）が再び発生するこ
とになり、第３図に図示する様に依然として第２信号を
妨害することになる。但し第３図中、ｆｃは第１信号の
キヤリア周波数ｆｍは変調周波数を示す。

(ニ) 問題点を解決するための手段 そこで、本発明は、第１信号中の低域成分を位相変動を
伴うことなく分離するフィルタと、該フイルタ出力を入
力し出力レベルを制御するレベル調整回路と、前記第１
信号を入力して前記レベル調整回路出力にタイミングを
合わせる遅延回路と、該遅延回路出力より前記レベル調
整回路出力を減ずる減算回路とを設けることを特徴とす
る。

(ホ) 作 用 よつて、本発明によればレベル調整回路の出力レベルを
コントロールすることにより、第１信号の低域成分がリ
ミツタ出力段で最少となる様にそのレベルをコントロー
ルすることが出来、再生時に第２信号が受ける妨害が最
少限に留められる。

(ヘ) 実施例 以下、本発明を図示せる実施例に従い説明する。

まず第１図に図示せる第１実施例は、映像信号として高
品位映像信号をサプナイキストサンプリングにより帯域
圧縮して成るＭＵＳＥ信号を入力しており、このＭＵＳ
Ｅ信号をＦＭ変調回路(1)に入力して得られるＦＭ・Ｍ
ＵＳＥ信号を第１信号としている。一方、このＭＵＳＥ
信号に第２信号としてディジタル音声信号が周波数多重
される。本実施例では、まず第２信号がエンフアシス回
路(2)に入力されて低域強調され、第１信号と共に加算
回路(5)に入力される。加算出力は第１リミツタ
（Ｌ_１）に入力された後、位相特性の一定な第１ベツセ
ルフイルタ（Ｆ_１）に入力される。この第１フイルタ出
力は、第１信号の低域成分と第２信号とを含む。そこで
本実施例では第１フイルタ出力より第２信号を除くため
エンフアシス出力を第２ベツセルフイルタに入力し、第
２信号を分離しており、第１減算回路（Ｓ_１）は第１フ
イルタ出力より第２フイルタ出力を減じている。よつて
第１減算出力は、第１信号の低域成分のみとなる。この
第１減算出力は、可変アンプを構成するレベル調整回路
(4)に入力される。このレベル調整出力は、加算出力に
比し位相が遅れている。そこで加算出力は、遅延回路
(3)に入力されてその遅延量をレベル調整回路出力に一
致せしめられる。この状態で第２減算回路（Ｓ_２）は、
遅延量の一致した遅延出力よりレベル調整出力を減じて
いる。

この第２減算出力は、レベル調整により第１信号の低域
成分の逆相成分を含んでおり、第２リミツタ（Ｌ_２）に
入力さる結果、その振幅を制限された状態で、この低域
成分が第４図に図示する様に最少となる。従つて本実施
例では、回路組立後レベル調整回路の出力ゲインを手動
調整する必要がある。

上述する第１実施例は、加算回路の後段に前記低域成分
を除去する回路を設けたが、前段に設ければその構成は
更に簡単になる。第２図に図示せる第２実施例は、加算
回路の前段に本発明の回路を設けるものである。

第２実施例では、第１信号を直接ベツセルフイルタ(F)
に入力し、このフイルタ出力をレベル調整回路(4)に入
力する一方、第１信号を遅延回路(3)に入力している。
従つて、減算回路(8)は位相の一致する遅延出力よりレ
ベル調整出力を減じており、減算出力中に含まれる第１
信号の低域成分は可変可能になる。この減算出力は、第
２信号をプリエンフアシス回路(2)に入力して得られる
プリエンフアシス出力と共に加算回路(5)に入力された
後、リミツタ(L)に入力される。このリミツタ出力中の
前記低域成分は、前記レベル調整回路の出力レベルを手
動コントロールすることにより最少限に留められる。

(ト) 発明の効果 よつて、本発明によれば、再生時第２信号の受ける妨害
が最少限に留られるため、再生信号のＳＮが改善され、
その効果は大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１実施例を示す回路ブロツク図、第
２図は本発明の第２実施例を示す回路ブロツク図、第３
図は従来例の周波数特性説明図、第４図は本発明の周波
数特性説明図を、それぞれ顕わす。 (1)……ＦＭ変調回路、(3)……遅延回路、(5)……加算
回路、(4)……レベル調整回路、(L)……リミツタ、(8)
……減算回路。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡部 浩志 大阪府守口市京阪本通２丁目18番地 三洋 電機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−36995（ＪＰ，Ａ) 特開 昭59−40308（ＪＰ，Ａ) 実公 昭３−41323（ＪＰ，Ｙ２)

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ＦＭ映像信号より成る第１信号の低域に第
   ２信号を周波数多重して成る記録信号をリミッタを介し
   て回転ディスク上に光学的に２値化記録するビデオディ
   スクレコーダに於て、 前記第２信号の帯域に含まれる前記第１信号の低域成分
   を分離するフィルタと、 該フィルタ出力のレベルを調整するレベル調整回路と、 前記第１信号を前記レベル調整回路出力の位相に合わせ
   て遅延する遅延回路と、 その出力の前記低域成分が逆位相となる様に前記遅延回
   路出力より前記レベル調整回路出力を減じ、その出力を
   前記リミッタに供給する減算回路とをそれぞれ配し、 前記リミッタの出力に含まれる前記低域成分のレベルが
   最小となる様に前記レベル調整回路の出力レベルを制御
   することを特徴とする周波数多重回路。