JPH06342793A - 配線形成方法 - Google Patents

配線形成方法

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JPH06342793A
JPH06342793A JP13159293A JP13159293A JPH06342793A JP H06342793 A JPH06342793 A JP H06342793A JP 13159293 A JP13159293 A JP 13159293A JP 13159293 A JP13159293 A JP 13159293A JP H06342793 A JPH06342793 A JP H06342793A
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wiring
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metal
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淳一 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 Al系配線パターンのアニール時のヒロック
発生を抑制する。 【構成】 Al系多層膜5をハロゲン化イオウのプラズ
マを用いてエッチングした後、プラズマ処理を行ってパ
ターン側壁面上のS(イオウ)堆積層7とAl−1%S
iパターン3aとを反応させ、化学的安定性と機械的強
度に優れるAlxy (硫化アルミニウム)被膜8を形
成し、側壁面を改質する。 【効果】 後工程でストレスマイグレーション(SM)
耐性とエレクトロマイグレーション(EM)耐性を向上
させるためのアニールを行っても、Al−1%Siパタ
ーン3aからヒロックが発生しなくなり、配線の信頼性
が向上する。Al系多層膜5のエッチングと改質とを連
続的なドライプロセスとして行うことができ、スループ
ットと経済性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体プロセス等におい
て適用される配線形成方法に関し、特にアルミニウム
(Al)系配線パターンのエレクトロマイグレーション
(EM)耐性、ストレスマイグレーション(SM)耐性
等を向上させる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路の近年の高度な微細化、
高集積化に伴い、アルミニウム(Al)系配線の信頼性
に対する要求も厳しさを増している。Al系配線の不良
の代表的なものは、ストレスマイグレーション(SM)
とエレクトロマイグレーション(EM)である。
【0003】SMは、熱膨張係数の異なる材料層と接触
しているAl系配線に、半導体プロセス中に含まれるア
ニール工程の昇温過程で圧縮応力、降温過程で引っ張り
応力が加わり、ボイドが発生する現象である。一方、E
Mは、電流が流れる金属内で金属イオンが電子流との衝
突による力を受け、電流の向きと逆方向に移動する現象
である。
【0004】これらの不良を解消するための現状におけ
る基本的な方針は、Al系配線膜の(a)高配向化、
(b)高純度化、(c)大粒径化、の3つである。この
方針を満たすには、いわゆるバンブー型結晶構造(以
下、バンブー構造と称する。)を有する配線パターンを
形成することが有効である。バンブー構造とは、Al結
晶粒子の粒径が配線パターンの幅よりも大きい場合に、
該配線パターンの長手方向に対してほぼ垂直に結晶粒界
が配列され、この様子が竹の節のごとく見える結晶構造
である。
【0005】このバンブー構造によれば、不純物が少な
い故に空孔・転移等の欠陥密度が低下し、またAl原子
移動の活性化エネルギーが増大するため、SM耐性、E
M耐性が向上するとされている。
【0006】しかし、上記バンブー構造も、高度に微細
化されたデザイン・ルールの下ではSMやEMの抑制に
関して必ずしも万能ではない。まず、配線パターンの幅
が細くなるほど、その長手方向に対して垂直な粒界に加
わる応力が増大し、SM不良が発生し易くなる。また、
微細化に伴う電流密度の一般的な増加傾向に加え、特に
論理デバイス等において動作高速化の観点から高電流密
度化が求められているため、EM不良も増大する環境に
ある。
【0007】さらに、バンブー構造において結晶粒径を
増大させるためのアニールが、ヒロック発生の原因とな
るという問題もある。ヒロックは、昇温過程で基板との
熱膨張率の差に起因してAl系配線膜に蓄積された圧縮
応力が緩和される際に発生する微小な突起である。Al
は再結晶温度が低く、原子拡散の活性化エネルギーがも
ともと小さいため、高温アニールを経ると容易にヒロッ
クを発生する。ヒロックが生成すると、たとえばパッシ
ベーション膜に欠陥が生じ、Al系配線のコロージョン
や多層配線層間の短絡が発生する原因となる。
【0008】そこで、上記ヒロック抑制策として、たと
えば特開平4−196125号公報にはAl配線パター
ンをTiN膜で被覆する技術が、また、第35回応用物
理学関係連合講演会(1988年春季年会)講演予稿
集,p.514,3p−P−2にはAl−1%Si膜の
表面にベーマイト(Al−O・OH)被膜を形成する方
法が提案されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者のTiN
膜を用いる技術では、Al配線パターンの側壁面をTi
N膜で被覆するためにTiN膜の全面堆積とエッチバッ
クを行っており、工程数の増加によるスループットの低
下が懸念される。一方のベーマイト被膜を用いる方法で
は、ウェハを加熱温水中に浸漬してベーマイト被膜を形
成するため、ドライプロセスの途中でウェットプロセス
を挿入する必要が生じ、やはりスループットの低下が懸
念される他、設備数の増加等に伴う経済性の低下も問題
となる。
【0010】そこで本発明は、バンブー構造を有する微
細化されたAl系配線膜のSM,EMおよびヒロック生
成を、簡便であり、かつスループットと経済性の高い手
法で抑制する技術を提供することを目的とする。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、上述の目
的を達するために鋭意検討を行った結果、スループット
や経済性を低下させずにAl系配線膜の表面にヒロック
発生を抑制するための何らかの被膜を形成するには、
(i)この被膜の形成をドライプロセスで行うこと、
(ii) 上記被膜は、プラズマ処理によりAl系配線膜の
表面を化学的に改質して形成されるものであること、
(iii)さらに望ましくは、このプラズマ処理とその前工
程であるAl系配線膜のエッチング反応系の少なくとも
一部を共通化し、被膜形成をエッチング工程と完全に連
続化すること、が有効であると考えるに至った。
【0012】本発明の配線形成方法は、上記の考え方に
立って提案されるものであり、基板上で所定の形状に形
成された金属配線パターンを遊離のイオウを含むプラズ
マと接触させ、該金属配線パターンの露出面に金属硫化
物被膜を形成してこれを改質するものである。
【0013】上記イオウを含むプラズマは、H2 S,S
2 2 ,SF2 ,SF4 ,S2 10,S3 Cl2 ,S2
Cl2 ,SCl2 ,S3 Br2 ,S2 Br2 ,SBr2
から選ばれる少なくとも1種類のイオウ系化合物を含む
処理ガスを放電解離して生成させることができる。
【0014】あるいは、基板上に形成された金属配線層
を放電解離条件下でプラズマ中に遊離のイオウを生成し
得るエッチング・ガスを用いてエッチングし、被エッチ
ング領域にイオウ系堆積物を堆積させながら金属配線パ
ターンを形成した後、この基板を前記イオウ系堆積物層
の昇華温度もしくは分解温度より低い温度域内で加熱し
ながらプラズマと接触させ、金属配線パターンとその側
壁面上に堆積したイオウ系堆積物層とを反応させて該側
壁面上に金属硫化物被膜を形成し、該金属配線パターン
を改質するようにしても良い。
【0015】この場合のエッチング・ガスとしては、S
2 2 ,SF2 ,SF4 ,S2 10,S3 Cl2 ,S2
Cl2 ,SCl2 ,S3 Br2 ,S2 Br2 ,SBr2
から選ばれる少なくとも1種類のハロゲン化イオウを含
むガスを用いることができる。
【0016】さらに、前記エッチング・ガスが上記ハロ
ゲン化イオウに加え、窒素系化合物を含んでいても良
い。
【0017】また、改質を行うにあたっては、H2 S、
あるいはS2 2 ,SF2 ,SF4,S2 10,S3
2 ,S2 Cl2 ,SCl2 ,S3 Br2 ,S2
2 ,SBr2 等のハロゲン化イオウから選ばれる少な
くとも1種類のイオウ系化合物を含む処理ガスを放電解
離して生成させたプラズマを用いることが好適である。
この場合、エッチングと改質とで用いられるガス系を共
通とすれば、プロセスおよび設備を大幅に簡略化するこ
とが可能となる。
【0018】なお本発明は、前記金属配線パターンとし
てアルミニウム系配線パターンを用い、前記金属硫化物
被膜として硫化アルミニウム被膜を生成させる場合に特
に有効である。
【0019】
【作用】金属硫化物は、ほとんどすべての金属元素との
間に形成されることが知られている。その性質は、イオ
ン性の強いアルカリ金属元素の硫化物を除き一般に大気
中で極めて安定であり、かつ機械的強度も概して高い。
本発明において形成される金属硫化物被膜は、半導体装
置等の配線材料として用いられる金属元素の安定な硫化
物の被膜である。この被膜により金属配線パターンの露
出面が改質されるので、SM,EMの抑制を目的として
バンブー構造の大粒径化アニールをおこなった場合に
も、ヒロックの発生を抑制することができる。
【0020】この金属硫化物被膜を、H2 S、あるいは
ハロゲン化イオウを解離させて遊離のイオウ(S)を発
生させたプラズマを用いて形成すると、金属配線パター
ンを形成するドライエッチング工程に連続して改質を行
うことができ、スループットや経済性が低下する虞れが
極めて少ない。
【0021】ここで、金属配線パターンを形成するドラ
イエッチングをイオウを生成し得るエッチング・ガスを
用いて行った場合には、イオンの垂直入射が原理的に生
じないパターンの側壁面上に、イオウを堆積させること
ができる。このイオウ系堆積物層は、エッチング中には
側壁保護膜の役割を果たし、異方性加工に寄与したもの
である。エッチング終了後には、この側壁保護膜を昇華
もしくは分解させない程度にウェハを加熱しながらプラ
ズマ処理を行えば、このイオウ系堆積物層と金属配線パ
ターンとを反応させ、パターン側壁面上に金属硫化物被
膜を形成することができる。つまり、側壁保護膜として
堆積していたイオウ系堆積物層を利用してその場で金属
硫化物被膜を形成することができ、エッチングと同一の
真空チャンバ内における連続プロセスが実現する。した
がって、設備数の増加やスループットの低下の懸念は一
切無くなる。
【0022】上記エッチングのためのエッチング・ガス
の構成成分として用いられるS2 2 ,SF2 ,S
4 ,S2 10,S3 Cl2 ,S2 Cl2 ,SCl2
3 Br 2 ,S2 Br2 ,SBr2 等のハロゲン化イオ
ウは、放電解離条件下で遊離のSを放出する。これと同
時に生成するハロゲン系化学種は、金属配線層のエッチ
ング種として寄与する。
【0023】このとき、エッチング・ガスにさらに窒素
系化合物が含まれていると、プラズマ中で遊離のSと窒
素系化学種とが反応して窒化イオウ系化合物が生成し、
これがパターン側壁面上に堆積する。この窒化イオウ系
化合物の代表的なものは、ポリチアジル(SN)x であ
る。窒化イオウ系化合物は、エッチング中にはSと同
様、異方性加工に寄与するが、その強固な化学結合によ
り単体のSよりも高い側壁保護効果を示す。
【0024】さらに窒化イオウ系化合物は、単体のSよ
りも蒸気圧が低いため、金属硫化物被膜の形成時のウェ
ハ加熱温度を高め、改質を効率良く行えるというメリッ
トもある。
【0025】この後の改質は、H2 Sまたは前述のハロ
ゲン化イオウを用いたプラズマ処理により行うことがで
きるが、このときのガス系をエッチング工程で用いたハ
ロゲン化イオウと共通に選択すれば、プロセスは著しく
簡略化される。
【0026】上述の金属配線パターンが特にAl系配線
パターンである場合には、プラズマ処理により硫化アル
ミニウム(Alx y ;典型的にはAl2 3 )被膜が
形成される。このAlx y 被膜は化学的安定性と機械
強度に優れ、Al系配線パターンのヒロック生成を効果
的に抑制することができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について説明
する。
【0028】実施例1 本実施例では、BCl3 /Cl2 混合ガスを用いてAl
系多層膜をエッチングした後、H2 Sガスを用いたプラ
ズマ処理を行ってAl系配線パターンの側壁面を改質し
た。このプロセスを、図1を参照しながら説明する。本
実施例で用いたウェハは、図1(a)に示されるよう
に、SiOx 層間絶縁膜1上において厚さ約130nm
のバリヤメタル2、厚さ約300nmのAl−1%Si
層3、および厚さ約30nmのTiON反射防止膜4が
たとえばスパッタリング法により順次積層されてAl系
多層膜5が形成され、さらにこの上に所定のパターンを
有するレジスト・マスク6が形成されたものである。こ
こで、上記バリヤメタル2は、厚さ約30nmのTi
層、約70nmのTiON層、および約30nmのTi
層が順次積層されたものである。また、上記レジスト・
マスク6のパターン幅は、約350nmである。
【0029】上記ウェハをRFバイアス印加型の有磁場
マイクロ波プラズマ・エッチング装置にセットし、一例
として下記の条件で上記Al系多層膜5をエッチングし
た。 BCl3 流量 60 SCCM Cl2 流量 90 SCCM ガス圧 2.1 Pa マイクロ波パワー 850 W(2.45 G
Hz) RFバイアス・パワー 60 W(2 MHz) このエッチングにより、図1(b)に示されるように、
Al系配線パターン5aが形成された。なお、図中、エ
ッチング後の各材料層には、元の符号に添字aを付けて
示してある。
【0030】次に、上記Al系配線パターン5aの側壁
面を改質するため、一例として下記の条件でプラズマ処
理を行った。 H2 S流量 100 SCCM ガス圧 13.3 Pa マイクロ波パワー 850 W(2.45 G
Hz) RFバイアス・パワー 5 W(2 MHz) ウェハ載置電極温度 50 ℃ この工程では、H2 Sから解離生成した遊離のSが低バ
イアス条件下でAl系配線パターン5aの側壁面上に選
択的に堆積し、S堆積層7が形成された。このS堆積層
7は、おおよそ90℃以下の温度域までは昇華せずにウ
ェハ上に堆積している。上記のごとく50℃程度の温度
条件下では、S堆積層7の一部がAl−1%Siパター
ン3aの側壁面と反応し、図1(c)に示されるよう
に、Alxy 被膜8が形成された。
【0031】さらに、アッシングを行い、図1(d)に
示されるようにレジスト・マスク6およびS堆積層7を
除去した。この後、Al−1%Siパターン3aの結晶
粒を成長させてバンブー構造を完成させるためのアニー
ルを行ったが、このパターンの上面側はTiON反射防
止膜パターン4aで被覆され、側壁面はAlx y 被膜
8で被覆されているため、ヒロックの生成は認められな
かった。また、上述のように改質されたAl−1%Si
パターン3aはSM耐性、EM耐性に優れ、MTF(配
線寿命)が大幅に改善されていた。
【0032】実施例2 本実施例では、S2 Cl2 ガスを用いてAl系多層膜を
エッチングした後、同じガスを用いたプラズマ処理を行
い、Al系配線パターンの側壁面を改質した。このプロ
セスを、図2を参照しながら説明する。なお、図2の参
照符号は図1と一部共通である。
【0033】まず、図2(a)に示したウェハを有磁場
マイクロ波プラズマ・エッチング装置にセットし、一例
として下記の条件でAl系多層膜5をエッチングした。 S2 Cl2 100 SCCM ガス圧 1.33 Pa マイクロ波パワー 850 W(2.45 G
Hz) RFバイアス・パワー 30 W(2 MHz) ウェハ載置電極温度 20 ℃ このエッチング過程では、図2(b)に示されるように
パターン側壁面上にS堆積層7が形成されながらエッチ
ングが進行した。このS堆積層7の側壁保護効果によ
り、本実施例のエッチングは実施例1に比べて低バイア
ス条件下で行われているにもかかわらず異方的に進行
し、図2(b)に示されるような良好なAl系配線パタ
ーン5aが形成された。
【0034】次に、上記エッチングにより形成されたA
l−1%Siパターン3aの側壁面を改質するため、放
電条件を一例として下記のように変更した。 S2 Cl2 100 SCCM ガス圧 13.3 Pa マイクロ波パワー 850 W(2.45 G
Hz) RFバイアス・パワー 0 W(2 MHz) ウェハ載置電極温度 50 ℃ このプラズマ処理により、S堆積層7とAl−1%Si
パターン3aとが界面にて反応し、図2(c)に示され
るようにAlx y 被膜8が形成された。本実施例で
は、エッチング・ガスと改質用の処理ガスの組成が等し
いため、放電状態の安定化に要する時間も短く、エッチ
ングと改質とを連続工程により極めて迅速に行うことが
できた。
【0035】これ以降のアッシング、アニール等を実施
例1と同様に行ったところ、やはりSM耐性、EM耐性
に優れ、ヒロック発生の無いAl系配線パターン5aを
得ることができた。
【0036】実施例3 本実施例では、S2 Cl2 ガスを用いてAl系多層膜を
エッチングした後、S 2 Br2 ガスを用いたプラズマ処
理を行い、Al系配線パターンの側壁面を改質した。
【0037】まず、S2 Cl2 ガスを用い、実施例2と
同じ条件でS堆積層7を形成しながらAl系多層膜5を
エッチングした。この後、一例として下記の条件で改質
のためのプラズマ処理を行った。 S2 Br2 100 SCCM ガス圧 13.3 Pa マイクロ波パワー 850 W(2.45 G
Hz) RFバイアス・パワー 0 W(2 MHz) ウェハ載置電極温度 50 ℃ この工程では、上述のようなAl−1%Siパターン3
aの改質と並行して、蒸気圧の低いAlBrx が生成
し、双方が側壁面の保護に寄与した。これにより、SM
耐性、EM耐性が大幅に改善され、ヒロック発生もほぼ
完全に抑制された。
【0038】実施例4 本実施例では、S2 Cl2 /N2 混合ガスを用いてAl
系多層膜をエッチングした後、S2 Cl2 ガスを用いた
プラズマ処理を行い、Al系配線パターンの側壁面を改
質した。
【0039】Al系多層膜5のエッチング条件は、一例
として下記のとおりとした。 S2 Cl2 100 SCCM N2 流量 10 SCCM ガス圧 1.33 Pa マイクロ波パワー 850 W(2.45 G
Hz) RFバイアス・パワー 20 W(2 MHz) ウェハ載置電極温度 50 ℃ このエッチング工程では、S2 Cl2 から解離生成する
遊離のSとN2 から解離生成するNとが反応し、図2
(b)に示されるように窒化イオウ系堆積層9がパター
ン側壁面上に形成された。この窒化イオウ系堆積層9の
主な構成成分は、ポリチアジル(SN)x であり、前述
のS堆積層7よりも蒸気圧が低い。このため、上述の各
実施例よりもバイアス・パワーを下げ、ウェハ温度を上
昇させた条件であるにもかかわらず、良好な異方性加工
が進行した。
【0040】次に、一例として下記の条件でAl−1%
Siパターン3aの側壁面を改質した。 S2 Cl2 100 SCCM ガス圧 13.3 Pa マイクロ波パワー 850 W(2.45 G
Hz) RFバイアス・パワー 0 W(2 MHz) ウェハ載置電極温度 90 ℃ 上記窒化イオウ系堆積層9は、おおよそ130℃以下の
温度域までは昇華せずにウェハ上に堆積している。上記
のごとく90℃程度の温度条件下では、窒化イオウ系堆
積層9の一部がAl−1%Siパターン3aの側壁面と
反応し、図2(c)に示されるように、Alx y 被膜
8が形成された。
【0041】これ以降のアッシング、アニール等を実施
例1と同様に行ったところ、やはりSM耐性、EM耐性
に優れ、ヒロック発生の無いAl系配線パターン5aを
得ることができた。
【0042】以上、本発明を4例の実施例にもとづいて
説明したが、本発明はこれらの実施例に何ら限定される
ものではない。たとえば、イオウ系化合物を含むエッチ
ング・ガスを用いてAl系配線層をエッチングする場
合、このエッチング・ガスにH2 ,H2 S,シラン系化
合物等を添加してエッチング反応系のS/X比〔S原子
数とハロゲン(X)原子数の比〕を上昇させ、S堆積層
または窒化イオウ系堆積層の形成を促進するようにして
も良い。
【0043】また、エッチング・ガスに添加する窒素系
化合物としては、上述のN2 の他、NF3 ,NCl3
NBr3 等を用いても良い。ただし、Al系配線層のエ
ッチングを想定した場合、NF3 は蒸気圧の低いAlF
x を生成させるので好ましくない。
【0044】Al系配線層の構成は、上述のようなAl
系多層膜に限られず、バリヤメタルや反射防止膜の構
成、組成は適宜変更可能である。反射防止膜の使用は近
年の微細化されたデザイン・ルールの下ではほぼ標準的
となっているが、本発明ではこの反射防止膜が無けれ
ば、Al系配線層はその側壁面のみならず、上表面にお
いても改質されることになる。
【0045】さらに、エッチング条件、プラズマ処理条
件、使用するエッチング装置、その他のプロセスの細部
が適宜変更可能であることは、言うまでもない。
【0046】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明によればAl系配線パターンの露出面をエッチングと
連続したドライプロセスにより改質し、ヒロック生成を
抑制することができる。つまり、従来のような煩瑣な工
程やウェットプロセス用の設備等は何ら必要ではない。
しかも、この改質によりAl系配線パターンの結晶粒成
長を十分に行うことが可能となるので、SM耐性やEM
耐性を大幅に向上させ、MTFを延長することができ
る。したがって、本発明は配線形成の再現性や歩留りを
著しく向上させ、半導体装置の高集積化および高性能化
に大きく貢献するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をAl系多層膜の加工に適用したプロセ
ス例をその工程順にしたがって示す模式的断面図であ
り、(a)はAl系多層膜上にレジスト・マスクが形成
された状態、(b)はエッチングによりAl系配線パタ
ーンが形成された状態、(c)はプラズマ処理を行って
Al系配線パターンの側壁面上にS堆積層が形成される
と共にAlx y 被膜が形成された状態、(d)はアッ
シングを行ってレジスト・マスクとS堆積層とが除去さ
れた状態をそれぞれ表す。
【図2】本発明をAl系多層膜の加工に適用した他のプ
ロセス例をその工程順にしたがって示す模式的断面図で
あり、(a)はAl系多層膜上にレジスト・マスクが形
成された状態、(b)はエッチングによりS堆積層が形
成されながらAl系配線パターンが形成された状態、
(c)はプラズマ処理を行ってAl系配線パターンの側
壁面上にAlx y 被膜が形成された状態、(d)はア
ッシングを行ってレジスト・マスクとS堆積層とが除去
された状態をそれぞれ表す。
【符号の説明】
1 ・・・SiOx 層間絶縁膜 2 ・・・バリヤメタル 3 ・・・Al−1%Si層 4 ・・・TiON反射防止膜 5 ・・・Al系多層膜 5a・・・Al系配線パターン 6 ・・・レジスト・マスク 7 ・・・S堆積層 8 ・・・Alx y 被膜 9 ・・・窒化イオウ系堆積層

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上で所定の形状に形成された金属配
    線パターンを遊離のイオウを含むプラズマと接触させ、
    該金属配線パターンの露出面に金属硫化物被膜を形成し
    てこれを改質することを特徴とする配線形成方法。
  2. 【請求項2】 前記プラズマは、H2 S,S2 2 ,S
    2 ,SF4 ,S2 10,S3 Cl2 ,S2 Cl2 ,S
    Cl2 ,S3 Br2 ,S2 Br2 ,SBr2 から選ばれ
    る少なくとも1種類のイオウ系化合物を含む処理ガスを
    放電解離して生成させることを特徴とする請求項1記載
    の配線形成方法。
  3. 【請求項3】 基板上に形成された金属配線層を放電解
    離条件下でプラズマ中に遊離のイオウを生成し得るエッ
    チング・ガスを用いてエッチングし、被エッチング領域
    にイオウ系堆積物を堆積させながら金属配線パターンを
    形成するドライエッチング工程と、 前記基板を前記イオウ系堆積物層の昇華温度もしくは分
    解温度より低い温度域内で加熱しながらプラズマと接触
    させることにより、前記ドライエッチング工程において
    形成された金属配線パターンとその側壁面上に堆積した
    イオウ系堆積物層とを反応させて該側壁面上に金属硫化
    物被膜を形成し、該金属配線パターンを改質する改質工
    程とを有することを特徴とする配線形成方法。
  4. 【請求項4】 前記エッチング・ガスは、S2 2 ,S
    2 ,SF4 ,S2 10,S3 Cl2 ,S2 Cl2 ,S
    Cl2 ,S3 Br2 ,S2 Br2 ,SBr2 から選ばれ
    る少なくとも1種類のハロゲン化イオウを含むことを特
    徴とする請求項3記載の配線形成方法。
  5. 【請求項5】 前記エッチング・ガスがさらに窒素系化
    合物を含むことを特徴とする請求項4記載の配線形成方
    法。
  6. 【請求項6】 前記改質工程で用いられるプラズマは、
    2 S,S2 2 ,SF2 ,SF4 ,S2 10,S3
    2 ,S2 Cl2 ,SCl2 ,S3 Br2 ,S 2
    2 ,SBr2 から選ばれる少なくとも1種類のイオウ
    系化合物を含む処理ガスを放電解離して生成させること
    を特徴とする請求項3ないし請求項5に記載の配線形成
    方法。
  7. 【請求項7】 前記金属配線パターンがアルミニウム系
    配線パターンであり、前記金属硫化物被膜が硫化アルミ
    ニウム被膜であることを特徴とする請求項1ないし請求
    項6のいずれか1項に記載の配線形成方法。
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