JPH06342289A - 電子楽音制御装置 - Google Patents

電子楽音制御装置

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JPH06342289A
JPH06342289A JP6053636A JP5363694A JPH06342289A JP H06342289 A JPH06342289 A JP H06342289A JP 6053636 A JP6053636 A JP 6053636A JP 5363694 A JP5363694 A JP 5363694A JP H06342289 A JPH06342289 A JP H06342289A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 人間の感覚的に基づき、発生する楽音信号の
特徴を制御することのできる楽音信号形成技術に関し、
楽音の性質に対する感覚的表現をより容易に電気的、回
路的特徴に関連付けることのできる電子楽音制御装置を
提供することを目的とする。 【構成】 楽音の性質を表す感覚的表現の程度を入力
し、入力パラメータを発生するための入力操作子(1)
と、信号波形を制御するための電気的、回路的パラメー
タを制御するための制御部を有し、前記電気的、回路的
パラメータに基づいた楽音信号を形成するための楽音信
号形成回路(6)と、前記入力操作子から入力した入力
パラメータに基づき、前記電気的、回路的パラメータを
制御する出力パラメータをファジィ演算により発生する
ための論理演算部(5)とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、楽音信号形成技術に関
し、特に人間の感覚的に基づき、発生する楽音信号の特
徴を制御することのできる楽音信号形成技術に関する。
【0002】
【従来の技術】自然楽器は、その種類、演奏方法、個体
差等により、種々様々の楽音を発生させる。
【0003】電子楽器も、楽音信号合成装置の種類にも
よるが、入力信号、回路の電気的、回路的パラメータを
変化させることにより、種々の楽音信号を発生させるこ
とができる。また、電気的、回路的パラメータをエディ
ット(編集)することにより、自然楽器の楽音に限ら
ず、幅広い音色の楽音信号を発生させることもできる。
【0004】ピアノ等の減衰系の楽音のエンベロープ
は、通常アタック(A)、ディケイ(D)、サステイン
(S)、リリース(R)に分解され、そのレベルや変化
率(レート)によって形状を分析、指定することができ
る。
【0005】シンセサイザ等では、ADSRのエンベロ
ープ形状や信号波形自体を直接制御することが一般的に
行なわれている。シンセサイザの演奏者は、所望の音色
を得るためには、これらの音源回路の電気的、回路的パ
ラメータを直接操作する必要があった。
【0006】したがって、発生する楽音を少し「鋭く」
したい、「柔らかく」したいといった時には、どこをど
う操作すればよいのかという知識が必要である上、思い
通りの音色を得るための操作は面倒なものであった。
【0007】エレクトーンによっては、「ブリリアン
ス」というスライダ操作子が備えられているが、「ブリ
リアンス」操作子はFM音源のピークレベルを変化させ
るだけであった。
【0008】楽音の特徴は、感覚的には「暖かさ」、
「鋭さ」、「明るさ」等によってより容易に表現するこ
とができる。これに対し、音源回路から発生する楽音信
号の特徴は、エンベロープ、周波数特性、ビブラート、
定位等の電気的、回路的特徴によってより容易に表現す
ることができる。
【0009】これら楽音の音色に対する感覚的特徴を音
源回路の電気的、回路的特徴と関連付けることは容易で
なく、経験の浅い者が所望の楽音を得ることは容易では
なかった。
【0010】近年、種々の技術分野において、ファジィ
論理により制御が実現されている。電子楽器において
も、たとえば特開平2−146094号公報は、押鍵操
作の速度を表すイニシャルタッチや、押鍵後の時間を表
すキーオンタイムに基づくファジィ演算によって発生す
る楽音信号のエンベロープを制御する技術を提案してい
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
楽音の性質は、「鋭い」、「明るい」、「暖かい」等の
感覚的な表現によって容易に表すことができるが、電子
楽器から発生する楽音の性質は、電気的、回路的特徴に
よって制御される。
【0012】これらの感覚的表現と、電気的、回路的特
徴を関連付けることは容易ではなかった。本発明の目的
は、楽音の性質に対する感覚的表現をより容易に電気
的、回路的特徴に関連付けることのできる電子楽音制御
装置を提供することである。
【0013】また、実際の演奏に際して、前もって入力
された感覚的表現とリアルタイムに入力する演奏情報に
応じた電気的、回路的表現を合成し、演奏者の意図に沿
った楽音がリアルタイムに生成できるようにする事を目
的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の電子楽音制御装
置は、楽音の性質を表す感覚的表現の程度を入力し、入
力パラメータを発生するための入力操作子と、信号波形
を制御するための電気的、回路的パラメータを制御する
ための制御部を有し、前記電気的、回路的パラメータに
基づいた楽音信号を形成するための楽音信号形成回路
と、前記入力操作子から入力した入力パラメータに基づ
き、前記電気的、回路的パラメータを制御する出力パラ
メータをファジィ演算により発生するための論理演算部
とを有する。
【0015】また、本発明の電子楽音制御装置は、楽音
の性質を表す感覚的表現の程度を入力し、該入力に応じ
た入力パラメータを発生するための入力操作子と、信号
波形を制御するための楽音パラメータを入力し、前記楽
音パラメータに基づいた楽音信号を形成するための楽音
信号形成回路と、該入力パラメータと該楽音パラメータ
の対応関係を決める定義情報を記憶する定義部と、該定
義情報に従って、該入力パラメータの値に応じた該楽音
パラメータを発生する楽音パラメータ発生手段とを有す
る。
【0016】さらに、本発明の電子楽音制御装置は、複
数の入力パラメータを発生するための入力操作子と、演
奏操作に応じて演奏情報を発生するための演奏操作子
と、信号波形を制御するための楽音パラメータを入力
し、前記楽音パラメータに基づいた楽音信号を形成する
ための楽音信号形成回路と、該複数の入力パラメータお
よび該演奏情報と、該楽音パラメータとの対応関係を決
める定義情報を記憶する定義部と、該定義情報に従っ
て、該複数の入力パラメータの値の組み合わせに応じた
下準備情報を発生する下準備手段と、該演奏情報の発生
時、該定義情報に従って発生した演奏情報と該下準備情
報に基づいて該楽音パラメータを発生する楽音パラメー
タ発生手段とを有する。
【0017】
【作用】楽音の性質を表す感覚的表現の程度を入力する
ための入力操作子により、所望の条件を設定し、入力パ
ラメータに基づき、電気的、回路的パラメータを制御す
る出力パラメータをファジィ演算により発生するための
論理演算部を設けることにより、より容易に所望の性質
を有する楽音を発生させることができる。
【0018】また、楽音の性質を表す感覚的表現の程度
を入力するための入力操作子により入力パラメータを設
定し、入力パラメータと楽音パラメータの関係を指定す
る定義情報に従って、該入力パラメータの値に応じて楽
音の形成を制御する楽音パラメータを発生する楽音パラ
メータ発生部を設けることにより、より容易に所望の性
質を有する楽音を発生させることができる。
【0019】さらに、複数入力パラメータと演奏情報に
応じて楽音パラメータを発生する場合に必要な演算処理
を、演奏情報が供給されてから行うのではなく、楽音の
演奏に先立って入力操作子から複数の入力パラメータを
入力し、かつ、該複数の入力パラメータに応じて下準備
情報を作成しておき、演奏時に演奏操作子から順次入力
する演奏情報と該下準備情報に応じて楽音パラメータを
生成するようにしたので、演奏時に行わなければいけな
い楽音パラメータ生成のための演算処理が削減され、複
数の入力パラメータ及び演奏情報に応じた楽音を、演奏
情報の入力に対しリアルタイムに発生することができ
る。
【0020】
【実施例】図1は、本発明の実施例による電子楽音制御
装置の基本構成を示す。音色エディット操作子1は、
「鋭さ」、「暖かさ」、「明るさ」等の感覚的表現を入
力するための操作子である。この音色エディット操作子
から入力された入力信号は、ファジィ演算用の入力とな
る。
【0021】演奏入力手段2は、鍵盤等の通常の演奏操
作を行なうための入力手段であり、キーオン、キーオ
フ、キーコード、イニシャルタッチ(ベロシティ)等の
演奏操作に伴う楽音制御信号を与える。
【0022】ファジィ演算手段5は、音色エディット操
作子1から入力されたファジィ用入力に基づき、ファジ
ィ演算を行なった結果を音源回路6に供給する。音源回
路6は、演奏入力手段2から与えられた演奏操作信号と
共に、ファジィ演算手段5から与えられた楽音制御信号
に基づき、楽音信号を発生する。
【0023】なお、ファジィ演算手段5は、演奏入力手
段から与えられる演奏操作を表す制御信号をも取り込ん
で、ファジィ演算を行なうこともできる。音源回路6
は、波形メモリ型音源であるAWM音源、FM音源、物
理モデル音源等、種々の音源回路で実現することができ
る。音源回路6に供給する制御信号は、音源回路の種類
に合わせたものとすることができる。
【0024】音色エディット操作子1は、演奏者が感覚
的に理解しやすい感覚的表現を入力するため、演奏者に
とって取扱い易い制御装置となる。ファジィ演算手段5
は、演奏エディット操作子1から入力した感覚的表現
を、音源回路6の種々の制御パラメータに結び付けるた
めの種々の演算を行なう。
【0025】以下、本発明をより具体的な実施例に基づ
いて説明する。図2は、本発明の電子楽音制御装置の構
成を示す。図2(A)は、電子楽音制御装置の構成をブ
ロック図で示す。バスライン11は、信号をやり取りす
るための伝送路である。このバスライン11には、通常
の演奏操作を行なうための鍵盤12が接続されている。
【0026】鍵盤12には、多数の鍵が設けられ、鍵を
押鍵、離鍵することによって、音高を表すキーコードK
CD、楽音の発生を示すキーオンKON、楽音の終了を
指示するキーオフKOFF、演奏操作の速度を表すイニ
シャルタッチ(ベロシティ)IT等の制御信号を発生す
る。
【0027】パネルスイッチ群13は、音色選択スイッ
チ、モード選択スイッチ等を含み、電子楽音制御装置の
基本動作モードを設定する。パネル表示器14は、パネ
ル上の表示器であり、種々の表示を行なう。
【0028】パネルスライダ群15は、楽音の性質を表
す感覚的表現をエディットするための複数個のスライダ
を含む。このパネルスライダ15を操作する時には、パ
ネル表示器14にパネルスライダ15の入力ルール名や
設定したレベルが表示される。
【0029】入力ルール名を表示することにより、演奏
者は操作するパネルスライダ15がどのような感覚的表
現のスライダであるのかを認識しながらエディットをす
ることができる。入力ルール名は、感覚的表現を的確に
表す概念名が望ましい。
【0030】中央演算装置(CPU)16は、鍵盤12
から入力される演奏操作入力に基づいて通常の楽音制御
信号を発生する他、パネルスライダ15から入力された
ファジィ演算用入力に基づいて所定のファジィ演算を行
なう。
【0031】読み出し専用メモリ(ROM)17は、C
PU16で行なうプログラム等を記憶する。ランダムア
クセスメモリ(RAM)18は、CPU16で演算する
種々のパラメータのレジスタ等を含む。
【0032】ファジィプロセッサ19は、鍵盤12から
入力される演奏操作信号に基づいてリアルタイムのファ
ジィ演算を行なうためのプロセッサである。たとえば、
パネルスライダ15から入力した入力信号に基づき、C
PU16が演算処理した音色に基づいて、鍵盤12から
入力されたイニシャルタッチ信号を、さらに考慮したフ
ァジィ演算を行なう。
【0033】演奏操作信号は、鍵盤12における演奏操
作に応じて逐次発生するので、ファジィプロセッサ19
は演奏操作信号を入力としてリアルタイムでファジィ演
算を行う必要がある。
【0034】CPU16で発生した楽音制御信号、およ
びさらにファジィプロセッサ19で演算処理された楽音
制御信号は、音源回路20に送られ、楽音信号を制御す
る。音源回路20の出力信号は、サウンドシステムに送
られ、可聴楽音となって発生する。
【0035】本実施例においては、音色エディットモー
ドを選択することにより、パネルスライダ群15から種
々の感覚的表現を入力し、音色を様々にエディットする
ことができる。
【0036】図2(B)は、パネルスライダ群15とパ
ネル表示器14の構成例を示す。パネルスライダ群15
は、たとえば6個のスライダSR1〜SR6によって構
成される。
【0037】各スライダSRは、パネル中に形成された
溝Gに沿って滑動可能に設定され、各スライダにアサイ
ンした所定の入力ルールを入力する。入力ルールは、人
間の聴感に合わせた感覚的表現が選択されている。
【0038】パネルスライダ群15の上方には、パネル
表示器14が配置されており、パネル表示器14は各ス
ライダSRに対応した窓領域Wを含む。各窓領域Wは、
図示のように入力ルール名表示部分と、その入力ルール
のレベル表示部分とを含む。
【0039】入力ルールは、好ましくは、反対の意味を
有する2つの入力ルールを組み合わせ、1つのスライダ
によって2種類の入力が行なえるようにする。たとえ
ば、第1のスライダSR1によって鋭さ−柔らかさが入
力される。CPU16は、設定された音色に基づき入力
された入力ルールをファジィ演算し、所定の出力ルール
を発生する。
【0040】図3は、CPU16が行なうファジィ演算
を概略的に示すブロック図である。入力ルールIRは、
鋭さ−柔らかさ、暖かさ−冷たさ、明瞭−不明瞭、近い
−遠い、明るい−暗い、細い−太い、甘い−辛い、濁っ
ている−透明、きらびやか−しっとり等の反対の意味を
有する概念を組み合わせた多数組の感覚的表現である。
各入力ルールの組によって、2つの入力信号が発生す
る。
【0041】出力ルールORは、音源回路20を制御す
るための制御信号であり、たとえばエンベロープの立ち
上がり速度を制御するEGR、フィルタのカットオフ周
波数FCR、フィルタの共鳴の程度FQR、ビブラート
のスピードVSR、ビブラートの深さVDR、残響量R
VR、ステレオの同相/逆相レベルSIR等が選択され
る。
【0042】入力ルールIRと、出力ルールORの組み
合わせは任意であり、制御ルールCRによって関連付け
られる。制御ルールCRは、予め標準形が設定されてい
るが、演奏者が自由にエディットすることもできる。1
つの入力ルールIRを選択し、そのレベルを変化させる
と、制御ルールによって関連付けられた複数の出力ルー
ルが変化する。つまり、1つの入力ルールのレベルを変
化させると、全ての入力ルールの感覚的表現に合致した
楽音パラメータが新たに生成される。ここで、各出力ル
ールも複数の入力ルールによって制御される。
【0043】したがって、入力ルールと出力ルールとの
間の関係は複雑になる。複数の入力ルールにしたがっ
て、各出力ルールを設定するために、再びファジィ演算
が行なわれる。
【0044】図4は、ファジィ演算の入力メンバシップ
関数の例を示す。図3に示すように、入力ルールIR
は、反対概念が2つずつ組にされている。図2(B)に
示すスライダSRを操作すると、この反対概念の2入力
が同時に発生する。
【0045】図4(A)は、スライダ操作に基づき、反
対方向にリニアに変化する2つの入力メンバシップ関数
SRと−SRを示す。図4(B)は、スライダ操作に基
づいて、発生する2つの入力メンバシップ関数SR、−
SRが、リニアな変化ではなく、台形的に変化する場合
を示す。
【0046】図4(C)は、変化が直線的でなく、曲線
的な場合を示す。入力メンバシップ関数の形状は、これ
らの例に限らず、どのような形状とすることもできる。
1つのスライダ入力により、反対概念の入力メンバシッ
プ関数を2つ発生するが、これらの2入力メンバシップ
関数は互いに独立な形状とすることができる。
【0047】図5は、出力メンバシップ関数を示す。出
力メンバシップ関数の形状は、基本的には任意に選択す
ることができるが、本実施例においては、標準的な出力
メンバシップ関数OM0と、エディット用の4つの出力
メンバシップ関数OM1〜OM4の組み合わせを用い
る。
【0048】各入力ルールと関連付けられるのは、エデ
ィット用出力メンバシップ関数OM1〜OM4のうちの
1つである。標準用出力メンバシップ関数OM0は、何
もエディット用入力がされなかった時に用いる出力メン
バシップ関数であり、エディットの程度にしたがって減
少する。
【0049】なお、各出力ルールに対して横軸のスケー
ルを可変すれば、同一関数形状を用いても所望の特性に
応じたきめ細かな制御が可能となる。エディット用出力
メンバシップ関数の数は4に限らない。
【0050】前述のように、入力ルールと出力ルールの
関係は任意に設定することができる。ここで、1つの出
力ルール、たとえばエンベロープの立ち上がりEGRが
複数の入力ルールによって制御される場合を説明する。
【0051】図6(A)に示すように、EGRについて
の出力メンバシップ関数EGR1〜EGR4が種々の入
力ルールに基づいて関連付けられている。各入力ルール
の設定に基づいて選択されたレベルが、1つの出力ルー
ル、たとえばEGR2について複数個存在する場合は、
max演算によってそのうちの大きな方を選択する。
【0052】図においては、4つのエンベロープ出力メ
ンバシップ関数EGR1〜EGR4が全て選択される場
合を示したが、必ずしも全ての出力メンバシップ関数が
選択される必要はない。各出力メンバシップ関数EGR
1〜EGR4は、それぞれエンベロープについての「ら
しさ」を表す関数である。
【0053】設定された各出力メンバシップ関数のレベ
ルのうち、最大のものを取り、出力メンバシップ関数の
最大値との差Sを取る。このレベルSにより、標準用出
力メンバシップ関数EGR0をカットするレベルとす
る。
【0054】このようにして、図6(B)に示すよう
に、全出力メンバシップ関数のカットレベルを設定した
後、max演算を行なって頭を切り取った形状を形成す
る。この頭を切り取った形状について、図6(C)に示
すように、通常の重心計算を行ない、重心を設定された
出力ルールの値として出力する。
【0055】このような出力メンバシップ関数を用いる
ことにより、特にエディットが行なわれなかった時に
は、標準用出力メンバシップ関数EGR0がそのまま生
かされ、何らかのエディットが行なわれた時は、エディ
ット分の修正が行なわれると共に、標準用の設定が減少
する。極めて強いエディットが行なわれた時は、標準用
の設定はほとんど消失する。
【0056】なお、1種類の感覚的表現の入力に基づ
き、複数の出力ルールを制御する場合、入力メンバシッ
プ関数は出力ルール毎に選択することもできる。また、
出力メンバシップ関数として複数のエディット用関数
と、1つの標準用関数を用いる場合を説明したが、任意
の出力メンバシップ関数を用いても構わない。
【0057】図7は、上述のような制御を行なうための
メインルーチンのフローチャートである。処理がスター
トすると、ステップS1において、各種レジスタの初期
設定等の初期設定が行なわれる。この初期設定により、
電子楽音制御装置は動作可能な状態となる。
【0058】次に、ステップS2に進み、鍵盤の鍵処理
が行なわれる。鍵盤上の鍵を操作して演奏が行なわれる
時は、対応する楽音信号の発生が行なわれる。次のステ
ップS3においては、動作モード選択が行なわれる。す
なわち、動作モード選択スイッチが操作された時には、
その動作モード選択スイッチの選択に基づき、電子楽音
制御装置の動作モードを選択する。
【0059】次に、ステップS4において、動作モード
がどのモードであるかが判断される。動作モードが
“0”であればステップS5に進み、音色選択が行なわ
れる。動作モードが“1”であれば、ステップS6に進
み、ルールエディットが行なわれる。また、動作モード
が“2”であればステップS7に進み、音色エディット
が行なわれる。動作モードは、その他任意のモードを設
定することが可能である。
【0060】これらの操作の後、ステップS2に戻り、
同様の処理が繰り返される。たとえば、鍵盤を用いた演
奏操作が行なわれている時は、鍵処理S2が繰り返し実
施され、その他のステップは素通りする。音色エディッ
トが行なわれている時は、音色エディットステップS7
が繰り返し行なわれ、その他のステップは素通りされ
る。以下、音色選択ステップS5、ルールエディットス
テップS6、音色エディットステップS7についてより
詳細に説明する。
【0061】図8は、音色選択のイベントが生じた時に
行なわれる音色選択ステップのサブルーチンを示す。図
8(A)に示すように、処理がスタートすると、ステッ
プTS1において選択された音色番号入力がバッファレ
ジスタBUFに入力される。
【0062】続いて、ステップTS2において、前回の
エディットにおいて作成された音色データバッファ中の
データを保存するため、RAM18に設けられた音色メ
モリの音色番号TCに対応する領域に音色データバッフ
ァに記憶されたデータを転送し、前回のエディットの結
果を記憶する。
【0063】なお、音色データバッファは、たとえば図
8(B)に示すような構成を有する。音色データバッフ
ァ36は、音色番号TCを記憶する領域37、音色の基
本データを記憶する領域38、スライダから入力した変
位データに基づき、ベースデータにどのような率で加算
を行なうかの重みを記憶する合成重みデータ領域39、
スライダ入力に基づき、ファジィ演算で作成される各パ
ラメータの変化分データを記憶する音色変位データ領域
40、エディット用ルールのセットを記憶するルールセ
ット番号領域41、各入力ルールの最後にエディットし
た時のスライダ入力データを記憶する初期データ領域4
2を含む。
【0064】続いて、ステップTS3において、選択し
た音色番号入力を記憶するバッファBUFに基づき、音
色メモリから音色データを読み出し、音色データバッフ
ァに転送する。また、ステップTS4において、バッフ
ァメモリBUFに記憶されている音色番号を音色レジス
タTCに入力する。なお、音色メモリには、音色データ
バッファと同じ構成の記憶領域が複数個備えられてい
る。
【0065】この音色番号TCは、エディットが終了
し、次の入力が行なわれる際にメモリの元の番地にエデ
ィット結果を記憶するために用いられる(ステップTS
2)。次に、ステップTS5において、音色メモリから
読み出した音色データに基づき、音源回路の音色を設定
する。この設定により、音源回路は所望の音色の楽音信
号を発生する状態となる。
【0066】音色メモリから音色番号に応じた音色デー
タを読み出すことにより、各音色の特徴に合わせた感覚
的表現を加えて楽音信号を生成することができる。図9
は、ルールエディットのサブルーチンを示す。ルールセ
ットは、入力ルール、出力ルール、および入力ルールと
出力ルールとの関係をセットにしたものである。演奏者
は、個人の感覚の違いや好みに応じてルールを変更する
ことができる。
【0067】処理がスタートすると、まずステップRE
1において、入力したルールセット番号をレジスタRS
Nに記憶する。続いて、ステップRE2において、レジ
スタRSNのルールセットをメモリから読み出し、ルー
ルバッファに転送する。
【0068】次に、ステップRE3において、エディッ
トする入力ルール番号および名前を新たに設定するか、
またはエディット用として選択する。ここで、各ルール
ナンバのルール名はRAM中に図12(B)に示される
ような様式で記憶されており、このルール名はステップ
RE3における“ルール名の新たな設定”により設定、
書き換え可能である。すなわち、入力ルール名は、使用
者が任意に定義可能であり、感覚的表現に対応した概念
名を定義することができる。定義された入力ルール名
は、対応するルール番号の割り当てられた図2のパネル
スライダ15の表示器14に、該スライダで入力中のレ
ベルと共に表示される。
【0069】なお、入力ルールとしては、前に説明した
ように、反対概念が2つずつ組にされている。たとえ
ば、ルール1が鋭さ、ルール−1が柔らかさ、ルール2
が暖かさ、ルール−2が冷たさ、ルール3が明瞭、ルー
ル−3が不明瞭、ルール4が距離が近い、ルール−4が
距離が遠い、ルール5が明るさ、ルール−5が暗さ、ル
ール6が細さ、ルール−6が太さ、ルール7が濁り、ル
ール−7が透明等である。
【0070】その他、種々のルールが含まれていても構
わない。なお、エディット用スライダは6個であるの
で、同時に6個の入力まではエディットすることができ
るが、それ以上の入力ルールをエディットする場合は、
複数の組に分けて行なえばよい。
【0071】ステップRE4で入力ルールから出力ルー
ルに向かう関係の設定またはエディットを行なう。すな
わち、各入力ルールによってどの出力ルールが制御され
るかの関係を設定ないしエディットする。また、この設
定に基づき、各入力から出力に到る関係を表すItoO
テーブルを作成する。
【0072】たとえば、入力ルールの鋭さに対して、出
力ルールとしてアタックレートが大きいことを示すEG
R4、フィルタのカットオフ周波数が高いことを示すF
CR4、フィルタのQが大きいことを示すFQR4、ビ
ブラートの速さが速いことを示すVSR4、ビブラート
が浅いことを示すVDR1が関連付けられる。また、こ
れらの各入出力関係において、それぞれ独立に入力ルー
ルの重みが設定できる。
【0073】鋭さの逆概念である柔らかさに対しては、
たとえばアタックレートが少し小さいことを示すEGR
2、カットオフ周波数が低いことを示すFCR1、ビブ
ラート速度が少し遅いことを示すVSR2、ビブラート
深さが深いことを示すVDR4が設定される。
【0074】入力ルール1と入力ルール−1が逆概念で
あるからといって、選択する出力ルールが同一である必
要はない。上述の例においては、フィルタのQは鋭さに
対しては選択されているが、柔らかさに対しては選択さ
れていない。
【0075】また、入力ルール3の明瞭さに対して、出
力ルールとしてフィルタのカットオフ周波数が高いFC
R4、エンベロープのアタックレートが大きいEGR
4、逆相成分が大きいSIR4を設定することができ
る。
【0076】入力ルール1の鋭さと入力ルール3の明瞭
さを独立に設定すると、出力ルールにおいてFCR4と
EGR4は重複して設定される。このような場合は、同
一の出力ルールについては設定されたレベルのうち、最
も大きいレベルが採用される。
【0077】以上のように、演奏者は試行錯誤しながら
入力ルールと出力ルールの関係を設定することにより、
感覚的表現にあう楽音パラメータを生成することができ
る。なお、1つの入力ルールをエディットした時、複数
の出力ルールが変化するが、各出力ルールにおいては、
他の入力ルールの影響も受けているため、全体としての
制御のためには出力ルールから入力ルールに戻る関係も
記憶する必要がある。
【0078】ステップRE5は、設定されたItoOテ
ーブルに基づき、逆の関係のOtoIテーブルを作成す
る。ステップRE6において、このように設定したルー
ルバッファのルールセットをRSN番目のルールとして
記憶する。
【0079】図10は、ルールバッファの構成を示す。
ルールバッファ43は、ルールセット番号RSNを記憶
する領域44、入力ルール数2nを記憶する領域45、
出力ルール数mを記憶する領域46、アサインデータ、
すなわち各スライダがどの入力ルールに対応するかを記
憶する領域47、各入力から出力への関係を示すIto
Oテーブルを記憶する領域48、各出力ルールがどのよ
うな入力ルールと関連付けられているかを記憶するOt
oIテーブルを記憶する領域49を含む。
【0080】アサインデータ領域47は、図11に示す
ような構成を有する。すなわち、スライダ1の入力ルー
ル番号を記憶する領域SR1、スライダ2の入力ルール
番号を記憶する領域SR2、…スライダ6の入力ルール
番号を記憶する領域SR6を含む。
【0081】また、ItoOテーブル領域48は、図1
2に示すような構成を有する。すなわち、ItoOテー
ブル領域48は、図12(A)に示すように、各入力ル
ールIに対して、関連する1つの出力ルールOをそれぞ
れ別個に記憶する領域50a、50b、…50xおよび
空き領域51を含む。
【0082】1つの入出力関係、たとえばIO1 を記憶
する領域50aは、たとえば図12(B)に示すような
構成を有する。すなわち、領域50aは、入力ルール名
を記憶する領域56、入力メンバシップ関数に用いる入
力カーブを指定するデータを記憶する領域57、出力数
i を記憶する領域58、出力ルール番号とその重みを
それぞれ関連する出力について記憶する領域59a、5
9b、…を有する。
【0083】また、OtoIテーブル領域49は、図1
3に示すような構成を有する。すなわち、OtoIテー
ブル領域49は、図13(A)に示すように、各出力ル
ールに対して関連する入力ルール毎にその関係を記憶す
る領域53a、53b、…53yおよび空き領域54を
含む。
【0084】各領域53は、たとえば図13(B)に示
すような構成を有する。すなわち、出力ルール名を記憶
する領域61、関連する入力ルール数を記憶する領域6
2、関連する各入力ルール番号を記憶する領域63a、
63b、…を有する。
【0085】図14は、予め設定した、またはエディッ
トしたルールセットに基づき、音色エディットを行なう
際のスライダiの操作によるイベントルーチンを示す。
i番目のスライダを操作すると、ステップTE1におい
てその入力値がバッファbufに格納される。続いて、
ステップTE2において、i番目のスライダSRiの入
力ルールをレジスタSRにコピーする。
【0086】ステップTE3においては、バッファbu
fのデータをSR、−SR番目の入力ルールの入力カー
ブで変換し、それぞれの入力の程度を表す数値をレジス
タIDSRおよびID-SR に収納する。
【0087】ステップTE4においては、SRのファジ
ィ演算を行ない、ステップTE5では−SRのファジィ
演算を行なう。続いて、ステップTE6において、リア
ルタイムのファジィ演算制御ルールが存在するか否かを
判断する。リアルタイム制御ルールが存在する時は、Y
ESの矢印にしたがってステップTE7に移り、リアル
タイム制御されない入力ルールのファジィ演算結果の関
数をレジスタFR2に設定し、次のステップTE8にお
いて、リアルタイム制御する入力ルールの関数をレジス
タFR1に設定する。なお、リアルタイム制御ルールが
存在しない時は、ステップTE7、TE8はバイパスす
る。
【0088】図15を参照して、ステップTE4および
TE5で行なうSR、−SRのサブルーチンを説明す
る。まず、ステップTE11において、レジスタkに
“1”を格納し、初期設定を行なう。次にステップTE
12において、SR番目の入力から出力に至る関係を示
すIOSRの制御ルールのうち、k番目の出力に至るルー
ルに示す出力ルールの演算をID1 〜ID6 のデータに
基づいて新たに行なう。
【0089】ステップTE13においては、このように
して得た演算結果を変位データとして登録する。ステッ
プTE14においては、変位データに重み付けを行な
い、それぞれ音源回路の対応するパラメータのレジスタ
に送出する。
【0090】次にステップTE15において、整数kが
出力ルールの数nSRに達したか否かを判断する。nSR
達していない時は、NOの矢印にしたがってステップT
E16に進み、整数kをインクリメントする。その後、
ステップTE12に戻る。なお、整数kがnSRに達した
時は処理を終了させる。
【0091】ステップTE6でリアルタイム制御ルール
が存在する場合、ステップTE7、TE8でそれぞれレ
ベルを設定して行なうファジィ演算を、図16を参照し
て説明する。このファジィ演算は、図2(A)に示すフ
ァジィプロセッサ19で行なう。
【0092】図16(A)において、レジスタ70、7
1、75、79は、それぞれ図2に示すバスライン11
に接続される。図14のステップTE7で説明したリア
ルタイム制御されない入力ルールのファジィ演算結果の
関数FR2は、関数レジスタ75に格納される。また、
ステップTE8で説明したリアルタイム制御する入力ル
ールの関数FR1は、関数レジスタ72に格納される。
【0093】たとえば、鍵盤において演奏操作を行なう
場合、イニシャルタッチITに応じて設定された数値N
R1が数値レジスタ70に設定される。min関数発生
回路71は、関数レジスタ72に格納した関数FR1
と、数値レジスタ70に格納した数値NR1のmin演
算を行なう。このmin関数発生回路71の機能を、図
16(B)に概略的に示す。すなわち、関数FR1と一
定数値NR1のmin演算が行なわれ、関数FR1を数
値NR1で切り取った関数形状を得る。
【0094】一方、関数レジスタ75には、既に計算し
てある他の関数FR2が記憶されている。max演算回
路77は、min関数発生回路71の発生する図16
(B)に示すような関数形状と、関数レジスタ75が発
生する既に計算してある他の関数形状とのmax演算を
行なう。この回路機能を図16(C)に概略的に示す。
【0095】左辺左側の関数形状がmin関数発生回路
71の発生する関数形状であり、左辺右側の関数形状が
関数レジスタ75の発生する関数形状である。これらの
関数形状のmax演算を行なうことにより、右辺に示す
関数形状を得る。
【0096】重心演算回路78は、max演算によって
得た関数形状の重心を算出し、その重心位置を出力レジ
スタ79に送出し、出力ルールの値NR2とする。この
ようにして、音色エディットにおけるファジィ演算と共
に、演奏操作に基づくリアルタイムのファジィ演算を行
なうことができる。
【0097】図17は、図7に示す鍵処理ステップS2
におけるノートオンイベント処理ルーチンを示す。鍵盤
において押鍵操作がされると、ステップN1において、
音高を表すノートナンバおよびイニシャルタッチを表す
ベロシティがそれぞれレジスタNCD、VELに格納さ
れる。
【0098】続いて、ステップN2において、音源回路
にノートナンバとベロシティを送出する。このようにし
て、音源回路は演奏操作された音高およびタッチに対応
した楽音信号を発生する準備がされる。
【0099】ステップN3においては、リアルタイムコ
ントロールが指示されているか否かを判断する。リアル
タイムコントロールを行なう場合は、YESの矢印にし
たがってステップN4に進み、リアルタイムコントロー
ルを行なう入力ルールのレジスタに格納された標準値N
R0にVELに対応したオフセット値を付与する。
【0100】このようにして得たデータをレジスタNR
1に設定する。NR1の設定により、ファジィ演算の準
備が整ったため、既に説明したリアルタイムコントロー
ルのファジィ演算を行なう。
【0101】ファジィ演算は重心演算を含み、その処理
にはある程度の時間が必要なため、ステップN6で演算
が終了したか否かを判断する。演算が終了していない時
は、NOの矢印にしたがってステップN6を繰り返す。
【0102】演算が終了した時は、YESの矢印にした
がってステップN7に進み、ファジィ演算によって得た
レジスタNR2のデータを取込み、出力ルールに対応す
る音源パラメータを設定する。
【0103】なお、ステップN3において、リアルタイ
ムコントロールがないと判断された時は、NOの矢印に
したがってステップN4、N5、N6、N7をバイパス
する。
【0104】その後、ステップN8において、音源回路
にノートオン信号を送出し、楽音信号の形成を行なう。
なお、ベロシティに基づき、リアルタイムコントロール
する出力ルールは、たとえばエンベロープのアタックレ
ート、フィルタのカットオフ周波数、フィルタのQ、ビ
ブラート等、任意のものを選択することができる。
【0105】本実施例において、図1に示すファジィ演
算手段5は、ファジィ演算を行い音源回路6に供給する
パラメータを生成する場合について述べたが、ファジィ
演算に限られずその他人工知能(AI)の手法によりパ
ラメータを生成してもよい。
【0106】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。たとえば、
種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者
に自明であろう。
【0107】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ファジィ演算を用いることにより、音色に対する感覚的
表現を入力とし、音源回路のパラメータを制御して所望
の音色を容易に得ることができる。
【0108】また、複数の入力パラメータ及び演奏情報
に応じた楽音を、演奏情報の入力に対しリアルタイムに
発生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例による電子楽音制御装置の基
本的構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の実施例による電子楽音制御装置のハ
ードウエア構成を示すブロック図および概略平面図であ
る。
【図3】 電子楽音制御装置が行なうファジィ演算を概
略的に示す概念図である。
【図4】 入力メンバシップ関数の形状例を示す概略図
である。
【図5】 出力メンバシップ関数の形状例を示す概略図
である。
【図6】 出力メンバシップ関数を用いた出力ルールの
決定を説明するための概念図である。
【図7】 メインルーチンのフローチャートである。
【図8】 音色選択を説明するためのフローチャートお
よび音色データバッファの構成を示す概念図である。
【図9】 ルールエディットルーチンのフローチャート
である。
【図10】 ルールバッファの構成を示す概略図であ
る。
【図11】 アサインデータ記憶領域の構成を示す概念
図である。
【図12】 ItoOテーブルの構成を示す概念図であ
る。
【図13】 OtoIテーブルの構成を示す概念図であ
る。
【図14】 エディットルーチン中のスライダ操作イベ
ントルーチンのフローチャートである。
【図15】 スライダ操作イベントルーチンに用いられ
るSR、−SRサブルーチンのフローチャートである。
【図16】 ファジィプロセッサの構成を示すブロック
図およびその動作を説明するための概念図である。
【図17】 ノートオンイベントのフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 音色エディット操作子、 2 演奏入力手段、 5
ファジィ演算手段、6 音源回路、 11 バスライ
ン、 12 鍵盤、 13 パネルスイッチ、 14
パネル表示器、 15 パネルスライダ、 16 CP
U、 17ROM、 18 RAM、 19 ファジィ
プロセッサ、 20 音源回路、IR 入力ルール、
CR 制御ルール、 OR 出力ルール

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 楽音の性質を表す感覚的表現の程度を入
    力し、入力パラメータを発生するための入力操作子と、 信号波形を制御するための電気的、回路的パラメータを
    制御するための制御部を有し、前記電気的、回路的パラ
    メータに基づいた楽音信号を形成するための楽音信号形
    成回路と、 前記入力操作子から入力した入力パラメータに基づき、
    前記電気的、回路的パラメータを制御する出力パラメー
    タをファジィ演算により発生するための論理演算部とを
    有する電子楽音制御装置。
  2. 【請求項2】 楽音の性質を表す感覚的表現の程度を入
    力し、該入力に応じた入力パラメータを発生するための
    入力操作子と、 信号波形を制御するための楽音パラメータを入力し、前
    記楽音パラメータに基づいた楽音信号を形成するための
    楽音信号形成回路と、 該入力パラメータと該楽音パラメータの対応関係を決め
    る定義情報を記憶する定義部と、 該定義情報に従って、該入力パラメータの値に応じた該
    楽音パラメータを発生する楽音パラメータ発生手段とを
    有する電子楽音制御装置。
  3. 【請求項3】 該入力操作子は複数の感覚的表現に対応
    した複数の入力パラメータを発生し、該楽音パラメータ
    発生手段は該複数の入力パラメータの値の組み合わせに
    応じた楽音パラメータを発生する請求項2記載の電子楽
    音制御装置。
  4. 【請求項4】 該楽音パラメータ発生手段は該複数の入
    力パラメータの値の組み合わせに応じて複数の楽音パラ
    メータを発生し、該楽音信号形成回路は該複数の楽音パ
    ラメータに基づいた楽音信号を形成し、該入力パラメー
    タの内の1つのパラメータが変化した場合は、該楽音パ
    ラメータ発生手段は該定義情報により該1つのパラメー
    タに関連づけられている全ての楽音パラメータについて
    新たな値を発生する請求項3記載の電子楽音制御装置。
  5. 【請求項5】 該定義部は設定操作子を有し、該定義部
    は該設定操作子の操作に応じて任意に定義情報を設定す
    ることができる請求項2または3記載の電子楽音制御装
    置。
  6. 【請求項6】 該設定操作子の操作に応じて定義される
    定義情報は、複数の感覚的表現のうちのどの感覚的表現
    を入力パラメータとして入力するかを指定する情報であ
    る、請求項5記載の電子楽音制御装置。
  7. 【請求項7】 該定義情報は、入力パラメータの対応す
    る感覚的表現の概念名を示す情報であり、該電子楽音制
    御装置は、さらに、該概念名を表示する表示手段を含ん
    でいる請求項2または3記載の電子楽音制御装置。
  8. 【請求項8】 該定義部は、さらに、該概念名を設定入
    力するための設定操作子を有している請求項7記載の電
    子楽音制御装置。
  9. 【請求項9】 該定義部は複数組の定義情報を記憶し、 該入力操作子より感覚的表現の程度を操作する対象とな
    る基本的な音色を選択するための音色操作子と、 該音色操作子により選択される音色に応じて該記憶手段
    より1つの定義情報を選択する選択手段とを有し、該楽
    音パラメータ発生手段は該選択手段が選択する該1つの
    定義情報に基づいて楽音パラメータを発生する請求項2
    または3記載の電子楽音制御装置。
  10. 【請求項10】 該楽音パラメータ発生手段は複数種類
    の楽音パラメータを発生し、該楽音信号形成回路は該複
    数種類の楽音パラメータに基づいて楽音を形成し、該定
    義情報は該複数種類の楽音パラメータの中の該入力パラ
    メータの値に応じて変化する楽音パラメータの種類およ
    びその変化の傾向を定義するものである請求項2または
    3記載の電子楽音制御装置。
  11. 【請求項11】 該定義部は、さらに、該変化する楽音
    パラメータの種類及びその変化の傾向を設定入力するた
    めの設定操作子を有している請求項10記載の電子楽音
    制御装置。
  12. 【請求項12】 複数の入力パラメータを発生するため
    の入力操作子と、 演奏操作に応じて演奏情報を発生するための演奏操作子
    と、 信号波形を制御するための楽音パラメータを入力し、前
    記楽音パラメータに基づいた楽音信号を形成するための
    楽音信号形成回路と、 該複数の入力パラメータおよび該演奏情報と、該楽音パ
    ラメータとの対応関係を決める定義情報を記憶する定義
    部と、 該定義情報に従って、該複数の入力パラメータの値の組
    み合わせに応じた下準備情報を発生する下準備手段と、 該演奏情報の発生時、該定義情報に従って発生した演奏
    情報と該下準備情報に基づいて該楽音パラメータを発生
    する楽音パラメータ発生手段とを有する電子楽音制御装
    置。
  13. 【請求項13】 該演奏情報はタッチ情報を含み、該楽
    音パラメータ発生手段は該タッチ情報に応じて楽音パラ
    メータを発生する請求項12記載の電子楽音制御装置。
  14. 【請求項14】 該下準備手段は、下準備情報の生成を
    制御する中央演算手段(CPU)を含み、該楽音パラメ
    ータ発生手段は、該中央演算手段とは独立に楽音パラメ
    ータの生成を制御する楽音パラメータ演算手段を含む請
    求項12または13記載の電子楽音制御装置。
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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH025096A (ja) * 1988-06-24 1990-01-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電子楽器
JPH03219296A (ja) * 1990-01-25 1991-09-26 Yamaha Corp 楽音発生装置
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