JPH06341575A - ホースの構造 - Google Patents

ホースの構造

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JPH06341575A
JPH06341575A JP5154555A JP15455593A JPH06341575A JP H06341575 A JPH06341575 A JP H06341575A JP 5154555 A JP5154555 A JP 5154555A JP 15455593 A JP15455593 A JP 15455593A JP H06341575 A JPH06341575 A JP H06341575A
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JP
Japan
Prior art keywords
hose
thickness
inner layer
outer layer
layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP5154555A
Other languages
English (en)
Inventor
Taku Ishikawa
卓 石川
Mitsuhiro Fujimori
光洋 藤森
Masamitsu Tsukahara
正光 塚原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
Toyota Motor Corp
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
Toyota Motor Corp
Toyoda Gosei Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Riko Co Ltd, Toyota Motor Corp, Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Sumitomo Riko Co Ltd
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Publication of JPH06341575A publication Critical patent/JPH06341575A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃料蒸気のような好ましくない物質を外部に
透過させにくくするホースの構造を提供すること。 【構成】 ホース(10)の構造は、半径方向の外方
(A)へ向けて凸となった複数の山部(12)と、隣り
合って位置する山部の間の谷部(13)とからなる蛇腹
部分(14)を有する。蛇腹部分の山部(12)の厚み
1 は、谷部(13)の厚みD2 より小さくなるように
形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はホースの構造に関し、特
に、FF車の燃料タンクと燃料注入パイプとを接続する
のに適する、蛇腹部分を有するホースの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、自動車の燃料タンクでは、燃
料タンクと燃料注入パイプとを直接接続することに代
え、蛇腹部分を有するホースを介して接続することがあ
る。このようにすれば、燃料タンクが外力を受けて変位
したとき、ホースの蛇腹部分を変形させることができる
ことから、燃料タンクと燃料注入パイプとの接続部分か
らの燃料漏れを防止することができる。
【0003】反面、燃料蒸気が前記ホースを透過して外
部へ漏れるようになるため、これを防止するホースの構
造が必要となることに鑑み、外層と内層とのそれぞれ均
一な厚みの2層からなり、内層を燃料蒸気が透過しにく
い材料で形成したホースが提案されている(特開平4-25
9545号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記ホースでは、内層
は均一な厚みであり、その内層のための燃料蒸気が透過
しにくい材料は高価であるため、内層の材料費が高くつ
いている。
【0005】本発明の目的は、燃料蒸気のような好まし
くない物質を外部に透過させにくくするホースの構造を
提供することにある。
【0006】本発明の別の目的は、燃料蒸気を透過させ
にくくする層のための材料費を軽減できるホースの構造
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るホースの構
造は、半径方向の外方へ向けて凸となった複数の山部
と、隣り合って位置する山部の間の谷部とからなる蛇腹
部分を有し、前記山部の厚みが前記谷部の厚みと異なる
ように形成する。
【0008】好ましい態様によれば、前記ホースは燃料
タンク用であり、実質的に均一な厚みの外層と、この外
層より燃料蒸気の透過率の少ない前記外層に密着される
内層とからなり、この内層の前記山部の厚みが前記谷部
の厚みと異なるように形成する。
【0009】
【作用および効果】蛇腹部分を有するホースでは、燃料
蒸気その他の物質が蛇腹部分から透過する量は、蛇腹部
分の山部と谷部とで異なる。そこで、山部および谷部そ
れぞれの曲率半径と、前記物質に加わる圧力および蛇腹
部分の外部の圧力とを勘案し、山部および谷部のうち、
前記物質がより多く透過する方の厚みを他方の厚みより
大きくする。これによって、材料経済を図りつつ、前記
物質の透過を抑えることができる。
【0010】好ましい態様によれば、ホースの構造は実
質的に均一な厚みの外層と、山部と谷部とで厚みの異な
る、外層より燃料蒸気の透過率の少ない内層とからなる
ため、内層の材料費を削減でき、燃料蒸気の透過を抑え
ることができる。
【0011】
【実施例】ホース10は、図1および図2に示すよう
に、半径方向の外方Aへ向けて凸となった複数の山部1
2と、隣り合って位置する山部12、12の間の谷部1
3とからなる蛇腹部分14を有し、山部12の厚みが谷
部13の厚みと異なるように形成する。
【0012】図示の実施例では、ホース10は燃料タン
ク用であり、実質的に均一な厚みの外層16と、外層1
6より燃料蒸気の透過率の少ない、外層16に密着され
る内層18とからなる。内層18の山部12aの厚み
は、内層18の谷部13aの厚みより小さく、その結
果、ホース10の山部12の厚みD1は、ホース10の谷
部13の厚みD2より小さくなっている。
【0013】ホース10は、蛇腹部分14の両端部にそ
れぞれストレート部分20を一体に有する。一方のスト
レート部分20が燃料注入パイプに、また他方のストレ
ート部分20が燃料タンクにそれぞれ公知の接続構造に
よって接続される。燃料注入パイプや燃料タンクは公知
であるため、図示は省略してある。
【0014】ホース10が燃料タンク用である場合、外
層16は、たとえば、ヒドリンゴムの層、またはニトリ
ルブタジエンゴムとポリ塩化ビニルとのブレンドゴムの
層とすることができ、一方、内層18は、前記ゴムより
も燃料透過率の少ないフッ素ゴムの層とすることができ
る。外層16には強度的な要請を満たすのに必要な均一
厚みを付与し、内層18には燃料透過を抑えるのに必要
な厚みを、山部12と谷部13との厚みを変えて付与す
る。山部12と谷部13との厚みは、たとえば、厚みの
大きい方を0.5 〜1.0mm 程度に、また厚みの小さい方を
0.3 〜0.5mm 程度に定めることができる。
【0015】図示の実施例のように、ホース10にスト
レート部分20を設け、このストレート部分20を燃料
注入パイプまたは燃料タンクのような金属と接続する場
合、ストレート部分20からの燃料透過量は非常に少な
い。そこで、図3に示すように、ストレート部分20の
外層16の厚みは、接続のための充分な強度を保つよう
に厚くし、ストレート部分20の内層18の厚みは、ホ
ース10の成形上可能な範囲で薄くする。
【0016】ホース10のうち、大気側すなわち外側面
に接する側の圧力をP1、蒸気側すなわち内側面に接する
側の圧力をP2、図1に示した実施例において、蛇腹14
の厚みが同じであるとし、山部および谷部の曲率半径が
それぞれ同じであるとすると、山部12では外側面の面
積がS1となり、内側面の面積がS2となる。また、谷部1
3では外側面の面積がS2となり、内側面の面積がS1とな
る。ここで、P2>P1、かつ、S1>S2が成り立つ。 山部12に働く圧力による力は、P2S2−P1S1 谷部13に働く圧力による力は、P2S1−P1S2 −は、P2(S2 −S1) +P1(S2 −S1) =(S2 −S1)(P2+P1) <0
【0017】式が負であることは、前記条件では、谷
部13に働く圧力による力の方が山部12に働く圧力に
よる力より大きいことを示す。換言すれば、谷部13か
ら透過する燃料蒸気の量が、山部12から透過する燃料
蒸気の量より多いことを示す。したがって、蛇腹14の
山部12と谷部13とを前記条件で形成する場合、谷部
13の厚みD2を山部12の厚みD1より大きくする。一般
には、式で与えられる力と、式で与えられる力とを
比較し、大きな力となる方の厚みが他方より大きくなる
ように、それぞれの厚みを定める。
【0018】ホース10は、たとえば、図4および図5
に示す射出成形法によって成形できる。まず、内層18
を成形するが、蛇腹部分の山部12と谷部13との厚み
の差が生ずるように、金型30とマンドレル32とを製
作しておく。蛇腹部分に対応するマンドレル32の部分
には、その外周面に向けて空気を吹き出すことができる
ように、多数の穴34(図にはそのいくつかを示してあ
る)を開けておく。
【0019】金型30とマンドレル32との間のすきま
に内層18を射出成形した後、マンドレル32と内層1
8とを、均一な厚みの外層16が内層18の外側にでき
るように形成したすきまを有する金型36内に配置し、
外層16を金型36のすきまに射出成形する。または、
内層18に外層16を被せた後、金型30によって圧縮
成形する。内層18と外層16とが適当に硬化した後、
マンドレル32の穴34に空気を吹き込み、蛇腹部分を
膨らませてマンドレル32から引く抜く。
【0020】前記実施例では、ホース10は外層16と
内層18との2つの層からなるが、これは1つの層で形
成することもできる。また、燃料蒸気を例に取ったが、
燃料蒸気以外の化学物質の透過を抑えるために前記ホー
スの構造を使用することもできる。この場合、当該化学
物質の透過率の少ない材料を使用する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るホースの構造の実施例の断面図
で、図2の1部分を拡大して示してある。
【図2】本発明に係るホースの構造の実施例の断面図で
ある。
【図3】図2の3−3線に沿って切断した断面図であ
る。
【図4】図2に示したホースの構造の内層を成形する方
法を示す断面図である。
【図5】図4に示した内層にさらに外層を成形する方法
を示す断面図である。
【符号の説明】
10 ホース 12、12a 山部 13、13a 谷部 14 蛇腹部分 16 外層 18 内層 30、36 金型 32 マンドレル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 卓 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 藤森 光洋 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地 東海ゴム工業株式会社内 (72)発明者 塚原 正光 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半径方向の外方へ向けて凸となった複数
    の山部と、隣り合って位置する山部の間の谷部とからな
    る蛇腹部分を有し、前記山部の厚みが前記谷部の厚みと
    異なるように形成した、ホースの構造。
  2. 【請求項2】 前記ホースは燃料タンク用であり、実質
    的に均一な厚みの外層と、該外層より燃料蒸気の透過率
    の少ない前記外層に密着される内層とからなり、該内層
    の前記山部の厚みが前記谷部の厚みと異なるように形成
    した、請求項1に記載のホースの構造。
JP5154555A 1993-06-02 1993-06-02 ホースの構造 Pending JPH06341575A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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