JPH06341548A - 変速機のリバースギヤ鳴り防止装置 - Google Patents

変速機のリバースギヤ鳴り防止装置

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JPH06341548A
JPH06341548A JP15276993A JP15276993A JPH06341548A JP H06341548 A JPH06341548 A JP H06341548A JP 15276993 A JP15276993 A JP 15276993A JP 15276993 A JP15276993 A JP 15276993A JP H06341548 A JPH06341548 A JP H06341548A
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reverse
shift
shaft
speed
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Akira Ibusuki
明 指宿
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Suzuki Motor Corp
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H63/00Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
    • F16H63/02Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms
    • F16H63/30Constructional features of the final output mechanisms
    • F16H63/302Final output mechanisms for reversing
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H63/00Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
    • F16H63/02Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms
    • F16H63/30Constructional features of the final output mechanisms
    • F16H63/34Locking or disabling mechanisms
    • F16H63/3408Locking or disabling mechanisms the locking mechanism being moved by the final actuating mechanism

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  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明の目的は、選択摺動式の手動変速機
において、簡単な構成でリバースシフト時のギヤ鳴りを
防止することにある。 【構成】 このため、この発明は、リバースシフト時に
インタロックプレート88の動作によって前進段同期機
構72を作動させてギヤ鳴りを防止するギヤ鳴り防止機
構158を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、変速機のリバースギ
ヤ鳴り防止装置に係り、特に選択摺動式の手動変速機に
おいて簡単な構成でリバースシフト時のギヤ鳴りを防止
し得る変速機のリバースギヤ鳴り防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両においては、内燃機関の動力を走行
条件に応じて所要に変換して取出すために、手動や自動
の変速機を備えている。このような変速機には、ギヤ式
の変速機やベルト式の変速機等があり、動力の伝達損失
の少ないギヤ式の変速機が多用されている。
【0003】ギヤ式の手動変速機は、複数段の変速ギヤ
列を有しており、シフトレバーによってギヤ列を切換え
て各段のギヤを噛合させることにより、内燃機関の動力
を走行条件に応じて所要に変換して取出している。
【0004】このようなギヤ式の手動変速機において
は、変速比を切り換える方式によって、例えば選択摺動
式、常時噛合い式等がある。
【0005】選択摺動式の手動変速機は、内燃機関側の
クラッチによって内燃機関と断続する入力軸であるメイ
ン軸とこのメイン軸に略平行に配設したカウンタ軸とメ
イン軸に略平行に配設したリバースアイドラ軸とに夫々
各ギヤを有し、リバースアイドラ軸のリバースアイドラ
ギヤが摺動してメイン軸のリバースメインギヤ及びカウ
ンタ軸のスリーブギヤとに噛み合い、動力伝達をすると
ともに、リバースアイドラギヤが車両の停止状態でも操
作されるように構成されている。
【0006】また、常時噛合い式の手動変速機は、必要
な変速段数分のギヤ対が常時噛合わされており、軸とギ
ヤの間が空転できる構造となり、必要な変速比の得られ
るギヤ対を軸上の結合スリーブで軸に固定してトルクを
伝達するものである。
【0007】ところが、選択摺動式の手動変速機におい
て、通常、リバースギヤが、車両の停止状態で操作され
るので、選択摺動式噛合になっている。しかし、静止し
たカウンタ軸のスリーブギヤとクラッチの切った後も慣
性で回転するメイン軸のメインリバースギヤとがリバー
スアイドラ軸上でスライド移動されるリバースアイドラ
ギヤを介して噛合い、このため、ギヤ鳴りを生じて不快
感を与えたり、各部位が損傷して寿命が短かくなる欠点
があった。
【0008】この欠点を解消するために、他のギヤと同
様に、常時噛合式として同期機構を設ければよいが、重
量が増加したり、また、構成が複雑となり、しかも、高
価になるという不都合を招いた。
【0009】このため、リバースアイドラギヤがスリー
ブギヤに噛合する前に、メイン軸の回転を停止するだけ
の簡単な同期機構が利用されるようになった。
【0010】このような構成の一つとして、例えば、リ
バースシフト操作時に、前進段同期機構の例えば2速同
期機構を軽く作動させてメイン軸の回転を停止するもの
がある。
【0011】この場合には、2速同期機構を一時的に作
動させ、2速ギヤの噛合が起こる前に2速同期機構を解
除する必要がある。通常、スプリングの反発力を利用し
て2速同期機構を作動させ、各ギヤが噛合う前にストッ
パに当ててスプリングを押し縮めて2速同期機構を解除
する方法が用いられている。
【0012】次に、図に基づいて、従来における変速機
について説明する。
【0013】図19〜21は、リバースギヤ鳴り防止機
構を備えていない通常のリバース選択摺動式の変速機で
ある。図19において、202は選択摺動式の手動変速
機(以下単に「変速機」という)、204はギヤ部、2
06は差動部、208は変速操作部、210は変速機ケ
ースである。この変速機ケース210内には、内燃機関
(図示せず)からの駆動力がクラッチ(図示せず)によ
って断続される入力軸であるメイン軸212と、カウン
タ軸214と、リバースアイドラ軸216とが変速機2
の長手方向で且つ略平行に配設されている。
【0014】メイン軸212は、変速機ケース210の
ライトケース218のライト壁部220に保持させた第
1メイン軸用軸受222と変速機ケース210のレフト
ケース224のレフト壁部226に保持させた第2メイ
ン軸用軸受228とによって回転可能に支持されてい
る。
【0015】カウンタ軸214は、ライトケース218
のライト壁部220に保持させた第1カウンタ軸用軸受
230とレフトケース224のレフト壁部226に保持
させた第2カウンタ軸用軸受232とによって回転可能
に支持されている。
【0016】リバースアイドラ軸216は、ライト壁部
220とレフト壁部226とによって回転可能に支持さ
れている。
【0017】メイン軸212には、内燃機関側から順次
に、1速メインギヤ234とリバースメインギヤ236
と2速メインギヤ238とが固定して設けられていると
ともに、3速メインギヤ240と4速メインギヤ242
と変速機ケース210のサイドケース(図示せず)内に
おいて5速メインギヤ244とが回転自在に設けられて
いる。
【0018】カウンタ軸214には、内燃機関側から順
次に、最終減速機構246を構成するファイナルドライ
ブギヤ248が固定され、また、1速メインギヤ234
が噛合する1速カウンタギヤ250と2速メインギヤ2
38が噛合する2速カウンタギヤ252とが回転自在に
設けられ、更に、3速メインギヤ240が噛合する3速
カウンタギヤ254と4速メインギヤ242が噛合する
4速カウンタギヤ256とサイドケース内において5速
メインギヤ244が噛合する5速カウンタギヤ258と
が固定して設けられている。
【0019】リバースアイドラ軸216には、リバース
スリーブ260と、前記リバースメインギヤ236に噛
合可能なリバースアイドラギヤ262とが設けられてい
る。
【0020】前記ファイナルドライブギヤ248は、差
動部206に設けたファイナルドリブンギヤ264に噛
合している。
【0021】1速カウンタギヤ250と2速カウンタギ
ヤ252間のカウンタ軸214においては、1速カウン
タギヤ250側に1速・2速スリーブ266が設けられ
ているとともに、2速カウンタギヤ252側には前記1
速・2速スリーブ266と一体的にスリーブギヤ268
が設けられている。このスリーブギヤ268は、前記リ
バースアイドラギヤ262に噛合可能である。
【0022】1速・2速スリーブ266と1速カウンタ
ギヤ250間のカウンタ軸214には、1速同期機構2
70が設けられている。また、スリーブギヤ268と2
速カウンタギヤ252間のカウンタ軸214には、2速
同期機構272が設けられている。
【0023】3速メインギヤ240と4速メインギヤ2
42間のメイン軸212には、3速・4速スリーブ27
4が設けられている。
【0024】3速・4速スリーブ274と3速メインギ
ヤ240間のメイン軸212には、3速同期機構276
が設けられている。また、3速・4速スリーブ274と
4速メインギヤ242間のメイン軸212には、4速同
期機構278が設けられている。
【0025】5速メインギヤ244に近接してメイン軸
212には、5速スリーブ280が設けられている。こ
の5速スリーブ280と5速メインギヤ244間のメイ
ン軸212には、5速同期機構282が設けられてい
る。
【0026】前記変速操作部208にあっては、変速機
ケース210に保持されたシフトアンドセレクト軸28
4が設けられている。このシフトアンドセレクト軸28
4は、シフトレバー(図示せず)の操作状態により、コ
ントロール軸(図示せず)を介して、セレクト時に軸方
向移動されるとともに、シフト時には軸回りに回動され
るものである。
【0027】このシフトアンドセレクト軸284には、
誤動作防止用のインタロックプレート286が設けられ
ている。このインタロックプレート286の背部は、変
速機ケース210に固定したプレート保持ボルト288
によって移動可能に保持されている。
【0028】インタロックプレート286は、1速・2
速シフトヨーク290とに係合する。
【0029】1速・2速シフトヨーク290は、1速・
2速シフト軸292に設けられている。
【0030】1速・2速シフト軸292には、前記1速
・2速スリーブ266に係合する1速・2速フォーク2
94が設けられている。
【0031】また、前記シフトアンドセレクト軸284
には、ギヤシフトアーム296が設けられる。このギヤ
シフトアーム296の先端側は、リバースシフトヨーク
298に係合される。このリバースシフトヨーク298
は、5速・リバースシフト軸300に設けられている。
この5速・リバースシフト軸300には、レバー保持部
302が設けられている。このレバー保持部302に
は、リバースシフトレバー304の中間部位が保持され
る。
【0032】このリバースシフトレバー304の基端側
は、レバー支点部306によって揺動可能に支持されて
いる。このレバー支点部306は、取付ブラケット30
8に設けられている。この取付ブラケット308は、変
速機ケース210に固設されている。リバースシフトレ
バー304の先端側は、前記リバーススリーブ260に
係合される。なお、図19において、符号310は、位
置決め機構である。
【0033】この変速機においては、ニュートラル時に
図に示す如く、リバースアイドラギヤ262が自由に回
転可能であり、メイン軸212がクラッチの切断後にお
いても慣性によって回転を継続している。しかし、車速
が停止しているので、カウンタ軸214とファイナルド
ライブギヤ248とは、回転していない。
【0034】そして、リバースシフト操作を開始する
と、シフトレバーからの操作力がリバースシフトヨーク
298によってリバースギヤシフトアーム296に伝達
され、リバースギヤシフトレバー304によってリバー
スアイドラギヤ262が図19、20の左方向に動作さ
れ、図19に示す如く、このリバースアイドラギヤ26
2がリバースメインギヤ236に噛合する。このとき、
メイン軸212がなおも回転しているので、リバースア
イドラギヤ262も回転されるが、リバースアイドラギ
ヤ262がフー状態なので、噛合時のギヤ鳴りは、発生
しない。
【0035】しかし、リバースギヤシフトアーム296
がリバースアイドラギヤ262をなおも押し続けると、
図21に示す如く、リバースアイドラギヤ262がカウ
ンタ軸214のスリーブギヤ268に当接する。このと
き、カウンタ軸214は、ファイナルドライブギヤ24
8によつて車軸(図示せず)と連結されているので、回
転することができない。よって、回転しているリバース
アイドラギヤ262とスリーブギヤ268との接触によ
り、ギヤ鳴りが発生する場合がある。
【0036】このギヤ鳴りの発生を防止するために、図
22〜24において、メイン軸212の回転を一時的に
停止することが考えられた。
【0037】この方法の一つとして、例えば、図22に
示す如く、カム機構352を用いて2速変速機構272
をリバースシフトの操作と同時に動かして、静止したカ
ウンタ軸214で回転する2速カウンタギヤ252とカ
ウンタ軸214との同期作用によって回転するメイン軸
212を停止する機構が実用化されている。
【0038】この場合、リバースへのシフト操作時に、
シフト動作に連れて2速同期機構272が大きく作動す
ると、2速カウンタギヤ252が入ってしまうものであ
る。
【0039】この現象を防止するために、ある程度作動
した時点で、2速同期機構272を解除する必要があ
る。
【0040】また、スリーブギヤ268の噛合う瞬間に
は、リバースアイドラギヤ262が自由に回転可能であ
った方がよいものである。つまり、メイン軸212がフ
リー状態でなくてはならない。これは、リバースアイド
ラギヤ262とスリーブギヤ268との位相が合わない
場合には、リバースアイドラギヤ262が回転して歯の
位相を噛み合えるようにするためである。
【0041】このため、通常、図22、23に示す如
く、誤動作防止用のインタロックプレート286の一面
に所定範囲の切欠き部354を形成し、その範囲内で2
速同期機構272を動かし、その切欠き部354に当た
るとカム機構350のスプリング356が負けて押し縮
められ、図24に示す如く、2速同期機構272が解除
されるものである。
【0042】また、変速機の同期装置としては、例え
ば、実公平1−26894号公報に開示されている。こ
の公報に記載のものは、前進段の同期機構を利用し、リ
バースシフト時に前進段のフォークシャフトを二重噛合
防止部材でその移動を特定して移動させ、リバースシフ
ト時のギヤ鳴りを低減するとともに、リバースの操作性
をも向上するものである。
【0043】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のリバ
ースギヤ鳴り防止の構造にあっては、2速同期機構の解
除を、スプリングの反発力を介して前進段同期機構の2
速同期機構を作動させるため、スプリングの強さと操作
力、同期効果との間に複雑な関係が生じ、適正なばね強
さを決定することが困難である。また、素早い変速動作
の場合に、十分に同期させることができず、ギヤ鳴りが
生じるとともに、スプリングを圧縮するための余分な力
が必要となり、操作が重くなるという不都合があった。
【0044】つまり、スプリングを介して力を伝達して
いる以上は同期機構の作動や各部の摩擦、位置木目機構
等に対して十分に強いスプリングを使用していなければ
ならず、最終的には、そのスプリングを押し縮めるため
に、操作力が必要以上に大きくなければならず、操作性
が低下するという不都合があった。
【0045】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、第1に、変速機ケース内
にメイン軸とカウンタ軸とリバースアイドラ軸とを略平
行に配設し、前記メイン軸に各前進段メインギヤ及びリ
バースメインギヤを設け、前記カウンタ軸に各前進段カ
ウンタギヤ及びリバースカウンタギヤを設け、前記リバ
ースアイドラ軸にリバースアイドラギヤを設け、シフト
レバーの操作によってセレクト時に回動されるとともに
シフト時には軸方向移動されるシフトアンドセレクト軸
を設け、このシフトアンドセレクト軸に誤動作防止用の
インタロックプレートを設け、リバースシフト時に前進
段同期機構を動作させてギヤ鳴りを防止する変速機のリ
バースギヤ鳴り防止装置において、リバースシフト時に
前記インタロックプレートの動作によって前記前進段同
期機構を作動させてギヤ鳴りを防止するギヤ鳴り防止機
構を設けたことを特徴とする。
【0046】また、第2に、変速機ケース内にメイン軸
とカウンタ軸とリバースアイドラ軸とを略平行に配設
し、前記メイン軸に各前進段メインギヤ及びリバースメ
インギヤを設け、前記カウンタ軸に各前進段カウンタギ
ヤ及びリバースカウンタギヤを設け、前記リバースアイ
ドラ軸にリバースアイドラギヤを設け、シフトレバーの
操作によってセレクト時に回動されるとともにシフト時
には軸方向移動されるシフトアンドセレクト軸を設け、
このシフトアンドセレクト軸に誤動作防止用のインタロ
ックプレートを設け、リバースシフト時に前進段同期機
構を動作させてギヤ鳴りを防止する変速機のリバースギ
ヤ鳴り防止装置において、前記シフトアンドセレクト軸
には軸方向移動されてカム頂部が前進段シフトヨークに
係合離脱するカムを設け、このカムを前記インタロック
プレート側に押圧付勢するスプリングを設けたことを特
徴とする。
【0047】
【作用】この発明の構成によれば、第1に、前進段同期
機構の解除を、インタロックプレートの動作によって直
接行うので、同期が確実で素早い変速動作時にもギヤ鳴
りの発生を防止することができるとともに、簡単な構成
でギヤ鳴りの発生を防止することができる。
【0048】また、第2に、インタロックプレートとカ
ムとによってギヤ鳴り防止機構を構成できるので、部品
点数の増加を防止し、また、変速機の小型・軽量化をも
図り、構成をさらに簡単にすることができる。
【0049】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
且つ具体的に説明する。図1〜図17は、この発明の実
施例を示すものである。図1、2において、2は選択摺
動式の手動変速機(以下単に「変速機」という)、4は
ギヤ部、6は差動部、8は変速操作部、10は変速機ケ
ースである。この変速機ケース10内には、内燃機関
(図示せず)からの駆動力がクラッチ(図示せず)によ
って断続される入力軸であるメイン軸12と、カウンタ
軸14と、リバースアイドラ軸16とが変速機2の長手
方向で且つ略平行に配設されている。
【0050】メイン軸12は、変速機ケース10のライ
トケース18のライト壁部20に保持させた第1メイン
軸用軸受22と変速機ケース10のレフトケース24の
レフト壁部26に保持させた第2メイン軸用軸受28と
によって回転可能に支持されている。
【0051】カウンタ軸14は、ライトケース18のラ
イト壁部20に保持させた第1カウンタ軸用軸受30と
レフトケース24のレフト壁部26に保持させた第2カ
ウンタ軸用軸受32とによって回転可能に支持されてい
る。
【0052】リバースアイドラ軸16は、ライト壁部2
0とレフト壁部26とによって回転可能に支持されてい
る。
【0053】メイン軸12には、内燃機関側から順次
に、1速メインギヤ34とリバースメインギヤ36と2
速メインギヤ38とが固定して設けられているととも
に、3速メインギヤ40と4速メインギヤ42と変速機
ケース10のサイドケース(図示せず)内において5速
メインギヤ44とが回転自在に設けられている。
【0054】カウンタ軸14には、内燃機関側から順次
に、最終減速機構46を構成するファイナルドライブギ
ヤ48が固定され、また、1速メインギヤ34が噛合す
る1速カウンタギヤ50と2速メインギヤ38が噛合す
る2速カウンタギヤ52とが回転自在に設けられ、更
に、3速メインギヤ40が噛合する3速カウンタギヤ5
4と4速メインギヤ42が噛合する4速カウンタギヤ5
6とサイドケース内において5速メインギヤ44が噛合
する5速カウンタギヤ58とが固定して設けられてい
る。
【0055】リバースアイドラ軸16には、リバースス
リーブ60と、前記リバースメインギヤ36に噛合可能
なリバースアイドラギヤ62とが設けられている。
【0056】前記ファイナルドライブギヤ48は、差動
部6に設けたファイナルドリブンギヤ64に噛合してい
る。
【0057】1速カウンタギヤ50と2速カウンタギヤ
52間のカウンタ軸14においては、1速カウンタギヤ
50側に1速・2速スリーブ66が設けられているとと
もに、2速カウンタギヤ52側には前記1速・2速スリ
ーブ66と一体的にスリーブギヤ68が設けられてい
る。このスリーブギヤ68は、前記リバースアイドラギ
ヤ62に噛合可能である。
【0058】1速・2速スリーブ66と1速カウンタギ
ヤ50間のカウンタ軸14には、1速同期機構70が設
けられている。また、スリーブギヤ68と2速カウンタ
ギヤ52間のカウンタ軸14には、2速同期機構72が
設けられている。
【0059】3速メインギヤ40と4速メインギヤ42
間のメイン軸12には、3速・4速スリーブ74が設け
られている。
【0060】3速・4速スリーブ74と3速メインギヤ
40間のメイン軸12には、3速同期機構76が設けら
れている。また、3速・4速スリーブ74と4速メイン
ギヤ42間のメイン軸12には、4速同期機構78が設
けられている。
【0061】5速メインギヤ44に近接してメイン軸1
2には、5速スリーブ80が設けられている。この5速
スリーブ80と5速メインギヤ44間のメイン軸12に
は、5速同期機構82が設けられている。
【0062】前記変速操作部8にあっては、図2に示す
如く、変速機ケース10の軸保持部84に保持されたシ
フトアンドセレクト軸86が設けられている。このシフ
トアンドセレクト軸86は、シフトレバー(図示せず)
の操作状態により、コントロール軸(図示せず)を介し
て、セレクト時に軸方向移動されるとともに、シフト時
には軸回りに回動されるものである。
【0063】このシフトアンドセレクト軸86には、誤
動作防止用のインタロックプレート88が設けられてい
る。
【0064】このインタロックプレート88は、図3〜
5に示す如く、C字状に形成され、第1側部90と、こ
の第1側部90に対峙した第2側部92と、この第1側
部90と第2側部92との夫々一端側を連結する背部9
4と、第1側部90の他端側で折曲された第2案内部9
6と、第2側部92の他端側で折曲された第2案内部9
8とを有している。第1案内部96と第2案内部98間
には、レバー用溝100が形成される。第2案内部96
と第2側部92との連結部位には、切欠部102が形成
される。この第1、第2案内部96、98側の第1、第
2側部90、92には、せまくなるように、第1、第2
窪み端面104、106が形成されている。また、第1
側部90と第2側部92とには、シフトアンドセレクト
軸86を挿通する第1軸孔108と第2軸孔110とが
形成されている。また、背部94には、ボルト挿通孔1
12が形成されている。
【0065】このインタロックプレート88は、第1、
第2軸孔108、110にシフトアンドセレクト軸86
が挿通され、変速機ケース10に取付けたプレート保持
ボルト114の長穴状の先端側がボルト挿通孔112に
挿通されることによって支持される。
【0066】インタロックプレート88の一側、つま
り、図2の右側で、シフトアンドセレクト軸86には、
インタロックプレート88から離間して第1スプリング
支持体116が設けられている。この第1スプリング支
持体116には、シフトアンドセレクト軸86に遊嵌さ
れた位置決めばねである第1リターンスプリング118
の一端側が係止される。
【0067】インタロックプレート88の他側、つま
り、図2の左側で、軸支持部84の端面には、第2スプ
リング支持体120が設けられている。この第2スプリ
ング支持体120には、シフトアンドセレクト軸86に
遊嵌した第2リターンスプリング122の一端側が係止
される。
【0068】シフトアンドセレクト軸86には、インタ
ロックプレート88内にシフトアンドセレクトレバー1
24の一端側が設けられている。このシフトアンドセレ
クトレバー124の他端側は、1速・2速シフトヨーク
126と3速・4速シフトヨーク128と5速・リバー
スシフトヨーク130とに選択的に係合するものであ
る。
【0069】1速・2速シフトヨーク126は、1速・
2速シフト軸132に設けられている。3速・4速ヨー
ク128は、3速・4速シフト軸134に設けられてい
る。5速・リバースヨーク130は、5速・リバースシ
フト軸136と5速・リバースガイド軸138とに設け
られている。
【0070】1速・2速シフト軸132には、前記1速
・2速スリーブ66に係合する1速・2速フォーク14
0が設けられている。3速・4速シフト軸134には、
前記3速・4速スリーブ74に係合する3速・4速フォ
ーク142が設けられている。5速・リバースシフト軸
136には、前記5速スリーブ80に係合する5速フォ
ーク(図示せず)が設けられている。
【0071】また、前記シフトアンドセレクト軸86に
は、ギヤシフトアーム144が設けられる。このギヤシ
フトアーム144の先端側は、リバースシフトヨーク1
46に係合される。このリバースシフトヨーク146
は、5速・リバースシフト軸136に設けられている。
この5速・リバースシフト軸136には、レバー保持部
148が設けられている。このレバー保持部148に
は、リバースシフトレバー150の中間部位が保持され
る。
【0072】このリバースシフトレバー150の基端側
は、レバー支点部152によって揺動可能に支持されて
いる。このレバー支点部152は、取付ブラケット15
4に設けられている。この取付ブラケット154は、固
定ボルト156、156によって変速機ケース10に固
設されている。リバースシフトレバー150の先端側
は、前記リバーススリーブ60に係合される。
【0073】更に、前記インタロックプレート88の他
側で、シフトアンドセレクト軸86には、インタロック
のプレート88の動作によって作動するギヤ鳴り防止機
構158が設けられる。このギヤ鳴り防止機構158
は、カム160を有している。
【0074】このカム160は、図6〜8に示す如く、
カム基部162とカム頂部164とを有している。カム
基部162には、中心に軸挿通孔162aと、インタロ
ックプレート88側の一面161Cに、所定深さDで且
つ所定幅Wの係止溝166がカム基部162の略中心を
通るように形成されている。また、このカム基部162
の一面162Cには、係合溝166に対して対称で、且
つ周縁部位に第1、第2傾斜面係合突部168、170
が形成されている。
【0075】このカム160がシフトアンドセレクト軸
86に嵌装された際に、カム160の係止溝166に
は、係止ピン172が挿通される。この係止ピン172
は、シフトアンドセレクト軸86に突出して固定されて
いる。
【0076】また、ギヤ鳴り防止機構158を構成すべ
く、前記インタロックプレート88の第2側部92に
は、図に示す如く、一側に前記第1傾斜面係合突部16
8に係合する第1カム移動傾斜面174と、他側に前記
第2傾斜面係合突部170に係合する第2カム移動傾斜
面176とが形成される。
【0077】前記カム160は、前記第2リターンスプ
リング122の他端側によってインタロックプレート8
8の第2側部92に押圧付勢される。
【0078】前記カム160のカム頂部164は、図1
に示す如く、インタロックプレート88と共に、1速・
2速シフトヨーク126の1速・2速ヨーク係合溝12
6aに係合される。
【0079】次、この実施例の作用を説明する。
【0080】変速機2がニュートラル状態においては、
図9、10に示す如く、メイン軸12が内燃機関の駆動
力によって回転しているが、車体が停止しているので、
カウンタ軸14が停止している。
【0081】そして、リバースへのセレクト操作を行う
と、シフトアンドセレクト軸86がインタロックプレー
ト88と一体となって軸方向移動する。このとき、図1
1、12に示す如く、カム160のカム頂部164が、
1速・2速シフトヨーク126と係合する位置に移動す
る。
【0082】次いで、クラッチを切り、リバースへのシ
フト操作を行うと、クラッチが切れることで、内燃機関
の駆動力がメイン軸12に伝達されなくなるが、その
後、メイン軸12が慣性によって回転を継続する。
【0083】そして、リバースへのシフト操作により、
シフトアンドセレクト軸86が、図14に示す如く、矢
印方向に回転する。
【0084】このシフトアンドセレクト軸86の回転に
より、リバースシフトギヤアーム144がリバースシフ
トヨーク146を押し、このリバースシフトヨーク14
6の動きが、リバースシフトレバー150を動作してリ
バースアイドラギヤ62をリバースメインギヤ136に
噛合させる。
【0085】また、カム160が係止ピン172の存在
によってシフトアンドセレクト軸86と同方向に回転
し、カム160のカム頂部164が1速・2速シフトヨ
ーク126を、2速カウンタギヤ52側に押す。これに
より、2速同期機構72が作動し始め、メイン軸12が
カウンタ軸14に同期し始める。つまり、メイン軸12
の回転は、減速されることになる。
【0086】そして、さらに、リバースへのシフト操作
を行うと、カム160とインタロックプレート88との
相対角度増加により、カム160の第1、第2傾斜面係
合突起168、170が第1、第2カム移動傾斜面17
4、176に沿ってシフトアンドセレクト軸86上で図
16の左方向に移動する。このカム160の移動量が、
図12に示す如く、カム160と1速・2速シフトヨー
ク126の噛合幅Bと等しくなったときに、カム160
と1速・2速シフトヨーク126とが外れ、1速・2速
シフトヨーク126が第2リターンスプリング122に
よって中立位置に戻される。
【0087】その後、変速操作により、カム160がシ
フトアンドセレクト軸86と共に回転を続けるが、カム
160のカム頂部164が1速・2速シフトヨーク12
6を離れているので、第1、第2傾斜面係合突部16
8、170が第1、第2カム移動傾斜面174、176
に乗り上げてインタロックプレート88側面の平面上で
回転するだけである。このとき、メイン軸12は、既に
十分に回転が減速され、または、停止させられる。
【0088】従って、図15、16に示す如く、変速操
作を更に続けても、リバースアイドラギヤ62がリバー
スメインギヤ36に噛合うときにも、不快なギヤ鳴りを
防止することができる。
【0089】また、既に2速同期機構72の作動が終了
しているので、メイン軸12が自由に回転できなく、リ
バースアイドラギヤ62とリバースメインギヤ36の頂
点同士が当った場合等でも、リバースメインギヤ36が
わずかに回転することができるので、リバースアイドラ
ギヤ62とリバースメインギヤ36とを円滑に噛合させ
ることができる。
【0090】更に、図11、12の状態から5速にシフ
トした場合には、図17に示す如く、カム160が1速
・2速シフトヨーク126の1速・2速ヨーク係合溝1
26a内を動くだけなので、他のシフト系になんらの影
響を与えない。
【0091】また、図11、12の状態から2、4速に
シフトした場合には、カム160のカム頂部164が1
速・2速シフトヨーク126と外れているので、カム1
60がインタロックプレート88の第1、第2カム移動
傾斜面174、176に押されて第2リターンスプリン
グ122をわずかに圧縮するだけであり、それ以外の作
用もなさない。
【0092】また、1速、3速へのシフトの場合は、カ
ム160が第1、第2カム移動傾斜面174、176に
当たらないので、何も影響を与えることがない。
【0093】この結果、リバースシフト時に、前進段同
期機構である2速同期機構72との関係断続を、シフト
アンドセレクト軸86上で軸方向移動可能なカム160
とインタロックプレート88との角度の変化を利用して
カム160を移動するので、素早いリバースシフトへの
操作にも対応し得て、ギヤ鳴りの発生を効果的に防止す
ることができる。また、ギヤ鳴り防止装置158におい
て、第2リターンスプリング122がこの形式の変速機
2に元から備わっているセレクトリターンのスプリング
である第2リターンスプリングを使用することができ、
追加する必要のある部品が係合ピン172、インタロッ
クプレート88の第1、第2カム移動傾斜面174、1
76の追加工だけであり、簡単な構成で、リバースシフ
ト時のギヤ鳴りを防止することができない。
【0094】また、各軸の延長を不要にするとともに、
シンクロナイザリングや他のギヤの追加を不要とするの
で、部品点数を低減し、変速機2全体の小型化や軽量化
を図ることができる。
【0095】更に、専用のリンク機構の追加を不要とす
るので、組付が容易となる。
【0096】更にまた、ばね等の弾性要素を介さずに2
速同期機構72を作用させるので、同期が確実で素早い
動作時にもギヤ鳴りの発生を防止することができる。
【0097】また、2速同期機構72の解除を専用の作
用面で行うので、部品精度、摩擦等の影響を少なくする
ことができる。
【0098】更に、ギヤ鳴り防止装置を有さない仕様の
変速機にも、この実施例のギヤ鳴り防止装置158を容
易に取付け、互換性を向上することができる。
【0099】更にまた、部品点数等が少なく、コストも
低く抑えることができる。
【0100】なお、この発明は、上述の実施例に限定さ
れず、種々応用改変が可能であることは勿論である。
【0101】例えば、図18に示す如く、2速同期機構
72を円滑に戻すために、チェックボール機構282を
設けることも可能である。このチェックボール機構28
2は、例えば、図18に示す如く、1速・2速シフト軸
132の動作を調整すべく、ボール穴284にスプリン
グ286で付勢されたボール288を係合させて構成す
ることも可能である。また、チェックボール機構282
は、カム160の動作を規制するために、カム160や
インタロックプレート88等の部品に組込んで設けるこ
とも可能である。
【0102】また、前進段同期機構として2速同期機構
72を利用したが、他の前進段同期機構を利用すること
も可能である。
【0103】更に、第1、第2カム移動傾斜面174、
176を、カム160自体に形成することも可能であ
る。
【0104】
【発明の効果】以上詳細な説明から明らかなようにこの
発明によれば、第1に、リバースシフト時にインタロッ
クプレートの動作によって前進段同期機構を作動させて
ギヤ鳴りを防止するギヤ鳴り防止機構を設けたことによ
り、前進段同期機構の解除を、インタロックプレートの
動作によって直接行うので、同期が確実で素早い変速動
作時にもギヤ鳴りの発生を防止することができるととも
に、簡単な構成でギヤ鳴りの発生を防止し得る。
【0105】また、第2に、シフトアンドセレクト軸に
は軸方向移動されてカム頂部が前進段シフトヨークに係
合離脱するカムを設け、カムをインタロックプレート側
に押圧付勢するスプリングを設けたことにより、インタ
ロックプレートとカムとによってギヤ鳴り防止機構を構
成できるので、部品点数の増加を防止し、また、変速機
の小型・軽量化をも図り、構成をさらに簡単にし得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】変速機の構成図である。
【図2】変速操作部の構成図である。
【図3】インタロックプレートの斜視図である。
【図4】インタロックプレートの平面図である。
【図5】インタロックプレートの側面図である。
【図6】カムの斜視図である。
【図7】カムの側面図である。
【図8】カムの正面図である。
【図9】ニュートラル時の変速機の構成図である。
【図10】ニュートラル時の変速操作部の構成図であ
る。
【図11】カム頂部が1・2速シフトヨークに係合する
際の変速機の構成図である。
【図12】カム頂部が1・2速シフトヨークに係合する
際の変速操作部の構成図である。
【図13】リバースシフト時の変速機の構成図である。
【図14】リバースシフト時の変速操作部の構成図であ
る。
【図15】リバースシフトを継続した際の変速機の構成
図である。
【図16】リバースシフトを継続した際の変速操作部の
構成図である。
【図17】5速へシフトした際の変速操作部の構成図で
ある。
【図18】チェックボール機構を設けた変速機の構成図
である。
【図19】従来の変速機の構成図である。
【図20】図19の変速機のリバースシフト時の説明図
である。
【図21】図19の変速機のリバースシフト時の説明図
である。
【図22】従来のギヤ鳴り防止機構を備えた変速機の構
成図である。
【図23】図22の変速機のリバースシフト時の説明図
である。
【図24】図22の変速機のリバースシフト時の説明図
である。
【符号の説明】
2 変速機 4 ギヤ列 8 変速操作部 10 変速機ケース 12 メイン軸 14 カウンタ軸 16 リバースアイドラ軸 36 リバースメインギヤ 62 リバースアイドラギヤ 68 スリーブギヤ 86 シフトアンドセレクト軸 88 インタロックプレート 126 1速・2速シフトヨーク 132 1速・2速シフト軸 144 ギヤシフトアーム 146 リバースシフトヨーク 150 リバースシフトレバー 158 ギヤ鳴り防止機構 160 カム 172 係止ピン 174 第1カム移動傾斜面 176 第2カム移動傾斜面
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年8月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】このリバースシフトレバー304の基端側
は、レバー支点部306によって揺動可能に支持されて
いる。このレバー支点部306は、取付ブラケット30
8に設けられている。この取付ブラケット308は、変
速機ケース210に固設されている。リバースシフトレ
バー304の先端側は、前記リバーススリーブ260に
係合される。また、図19に示す如く、1速・2速シフ
ト軸292の位置決めをすべく、チェックボール機構3
10が設けられている。このチェックボール機構310
は、1速・2速シフト軸292に形成したボール穴31
2にスプリング314で付勢されたボール316が係合
・離脱するように構成されている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】この変速機においては、ニュートラル時
に、図19に示す如く、リバースアイドラギヤ262が
自由に回転可能であり、メイン軸212がクラッチの切
断後においても慣性によって回転を継続している。しか
し、車両が停止しているので、カウンタ軸214とファ
イナルドライブギヤ248とは、回転していない。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】そして、リバースシフト操作を開始する
と、シフトレバーからの操作力がリバースシフトヨーク
298によってリバースギヤシフトアーム296に伝達
され、リバースギヤシフトレバー304によってリバー
スアイドラギヤ262が図19、20の左方向に動作さ
れ、図19に示す如く、このリバースアイドラギヤ26
2がリバースメインギヤ236に噛合する。このとき、
メイン軸212がなおも回転しているので、リバースア
イドラギヤ262も回転されるが、リバースアイドラギ
ヤ262がフリー状態なので、噛合時のギヤ鳴りは、発
生しない。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】この方法の一つとして、例えば、図22に
示す如く、カム機構350を用いて2速変速機構272
をリバースシフトの操作と同時に動かして、静止したカ
ウンタ軸214で回転する2速カウンタギヤ252とカ
ウンタ軸214との同期作用によって回転するメイン軸
212を停止する機構が実用化されている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のリバ
ースギヤ鳴り防止の構造にあっては、スプリングの反発
力を介して前進段同期機構の2速同期機構を作動させる
ため、スプリングの強さと操作力、同期効果との間に複
雑な関係が生じ、適正なばね強さを決定することが困難
である。また、素早い変速動作の場合に、十分に同期さ
せることができず、ギヤ鳴りが生じるとともに、スプリ
ングを圧縮するための余分な力が必要となり、操作が重
くなるという不都合があった。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】つまり、スプリングを介して力を伝達して
いる以上は同期機構の作動や各部の摩擦、位置決め機構
であるチェックボール機構等に対して十分に強いスプリ
ングを使用していなければならず、最終的には、そのス
プリングを押し縮めるために、操作力が必要以上に大き
くなければならず、操作性が低下するという不都合があ
った。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
且つ具体的に説明する。図1〜図18は、この発明の実
施例を示すものである。図1、2において、2は選択摺
動式の手動変速機(以下単に「変速機」という)、4は
ギヤ部、6は差動部、8は変速操作部、10は変速機ケ
ースである。この変速機ケース10内には、内燃機関
(図示せず)からの駆動力がクラッチ(図示せず)によ
って断続される入力軸であるメイン軸12と、カウンタ
軸14と、リバースアイドラ軸16とが変速機2の長手
方向で且つ略平行に配設されている。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0079
【補正方法】変更
【補正内容】
【0079】また、図18に示す如く、1速・2速シフ
ト軸132の位置決めをすべく、チェックボール機構2
82が設けられている。このチェックボール機構282
は、1速・2速シフト軸132に形成したボール穴28
4にスプリング314で付勢されたボール288を係合
・離脱するように構成されている。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0080
【補正方法】変更
【補正内容】
【0080】次に、この実施例の作用を説明する。変速
機2がニュートラル状態においては、図9、10に示す
如く、メイン軸12が内燃機関の駆動力によって回転し
ているが、車体が停止しているので、カウンタ軸14が
停止している。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0086
【補正方法】変更
【補正内容】
【0086】そして、さらに、リバースへのシフト操作
を行うと、カム160とインタロックプレート88との
相対角度増加により、カム160の第1、第2傾斜面係
合突起168、170が第1、第2カム移動傾斜面17
4、176に沿ってシフトアンドセレクト軸86上で図
16の左方向に移動する。このカム160の移動量が、
図12に示す如く、カム160と1速・2速シフトヨー
ク126の噛合幅Bと等しくなったときに、カム160
と1速・2速シフトヨーク126とが外れ、1速・2速
シフトヨーク126がチェックボール機構282によっ
て中立位置に戻される。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0093
【補正方法】変更
【補正内容】
【0093】この結果、リバースシフト時に、前進段同
期機構である2速同期機構72との関係断続を、シフト
アンドセレクト軸86上で軸方向移動可能なカム160
とインタロックプレート88との角度の変化を利用して
カム160を移動するので、素早いリバースシフトへの
操作にも対応し得て、ギヤ鳴りの発生を効果的に防止す
ることができる。また、ギヤ鳴り防止装置158におい
て、第2リターンスプリング122がこの形式の変速機
2に元から備わっているセレクトリターンのスプリング
である第2リターンスプリングを使用することができ、
追加する必要のある部品が係合ピン172、インタロッ
クプレート88の第1、第2カム移動傾斜面174、1
76の追加工だけであり、簡単な構成で、リバースシフ
ト時のギヤ鳴りを防止することができる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0101
【補正方法】変更
【補正内容】
【0101】例えば、チェックボール機構282は、カ
ム160の動作を規制するために、カム160やインタ
ロックプレート88等の他の部品に組込んで設けること
も可能である。
【手続補正13】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図4】
【図5】
【図6】
【図3】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図12】
【図11】
【図13】
【図14】
【図16】
【図15】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速機ケース内にメイン軸とカウンタ軸
    とリバースアイドラ軸とを略平行に配設し、前記メイン
    軸に各前進段メインギヤ及びリバースメインギヤを設
    け、前記カウンタ軸に各前進段カウンタギヤ及びリバー
    スカウンタギヤを設け、前記リバースアイドラ軸にリバ
    ースアイドラギヤを設け、シフトレバーの操作によって
    セレクト時に回動されるとともにシフト時には軸方向移
    動されるシフトアンドセレクト軸を設け、このシフトア
    ンドセレクト軸に誤動作防止用のインタロックプレート
    を設け、リバースシフト時に前進段同期機構を動作させ
    てギヤ鳴りを防止する変速機のリバースギヤ鳴り防止装
    置において、リバースシフト時に前記インタロックプレ
    ートの動作によって前記前進段同期機構を作動させてギ
    ヤ鳴りを防止するギヤ鳴り防止機構を設けたことを特徴
    とする変速機のリバースギヤ鳴り防止装置。
  2. 【請求項2】 変速機ケース内にメイン軸とカウンタ軸
    とリバースアイドラ軸とを略平行に配設し、前記メイン
    軸に各前進段メインギヤ及びリバースメインギヤを設
    け、前記カウンタ軸に各前進段カウンタギヤ及びリバー
    スカウンタギヤを設け、前記リバースアイドラ軸にリバ
    ースアイドラギヤを設け、シフトレバーの操作によって
    セレクト時に回動されるとともにシフト時には軸方向移
    動されるシフトアンドセレクト軸を設け、このシフトア
    ンドセレクト軸に誤動作防止用のインタロックプレート
    を設け、リバースシフト時に前進段同期機構を動作させ
    てギヤ鳴りを防止する変速機のリバースギヤ鳴り防止装
    置において、前記シフトアンドセレクト軸には軸方向移
    動されてカム頂部が前進段シフトヨークに係合離脱する
    カムを設け、このカムを前記インタロックプレート側に
    押圧付勢するスプリングを設けたことを特徴とする変速
    機のリバースギヤ鳴り防止装置。
  3. 【請求項3】 変速機ケース内にメイン軸とカウンタ軸
    とリバースアイドラ軸とを略平行に配設し、前記メイン
    軸に各前進段メインギヤ及びリバースメインギヤを設
    け、前記カウンタ軸に各前進段カウンタギヤ及びリバー
    スカウンタギヤを設け、前記リバースアイドラ軸にリバ
    ースアイドラギヤを設け、シフトレバーの操作によって
    セレクト時に回動されるとともにシフト時には軸方向移
    動されるシフトアンドセレクト軸を設け、このシフトア
    ンドセレクト軸に誤動作防止用のインタロックプレート
    を設け、リバースシフト時に前進段同期機構を動作させ
    てギヤ鳴りを防止する変速機のリバースギヤ鳴り防止装
    置において、前記シフトアンドセレクト軸には軸方向移
    動されてカム頂部が前進段シフトヨークに係合離脱する
    カムを設け、このカムを前記インタロックプレート側に
    押圧付勢するスプリングを設け、前記インタロックプレ
    ートの側部にカム移動傾斜面を設け、前記カムの側面に
    は前記カム移動傾斜面に係合する傾斜面係合突部を設け
    たことを特徴とする変速機のリバースギヤ鳴り防止装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102434656A (zh) * 2011-09-30 2012-05-02 奇瑞汽车股份有限公司 一种手动变速器挂倒挡辅助机构
CN104595377A (zh) * 2015-01-28 2015-05-06 魏伯卿 侧控螺杆弹簧离合器

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