JPH06341164A - 複数ブロックの連結工法 - Google Patents

複数ブロックの連結工法

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JPH06341164A
JPH06341164A JP13167793A JP13167793A JPH06341164A JP H06341164 A JPH06341164 A JP H06341164A JP 13167793 A JP13167793 A JP 13167793A JP 13167793 A JP13167793 A JP 13167793A JP H06341164 A JPH06341164 A JP H06341164A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブロックに形成した挿通孔内に注入したグラ
ウト材からの吸水をなくし、該グラウト材の充填作業を
容易化する。 【構成】 コンクリート製の複数ブロック1,2に挿通
孔7を形成し、該挿通孔の内面に防水剤を付着させ、該
挿通孔にPC鋼材18を挿通して該複数ブロックを連結
した後に、PC鋼材と挿通孔との空隙にグラウト材を注
入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のコンクリートブ
ロックの連結工法に関し、特に、ボックスカルバート等
を連結するのに適している。
【0002】
【従来の技術】従来、複数のコンクリートブロックを連
結する場合に、ブロック相互の端面を密着させ接合する
手段として、各ブロックを成形する際にシース管を用い
て挿通孔を形成しておき、該挿通孔にPC鋼材を挿通し
てブロック同士を連結し、連結後に挿通孔とPC鋼材と
の間に生ずる空隙に膨張性のセメントペースト又はモル
タル等のグラウト材を注入し、PC鋼材の腐食防止と空
隙の充填とを行うのが一般的であった。また、シース管
に代えて抜き型を使用し、挿通孔を形成することも行わ
れていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のシース管を用いて挿通孔を形成する場合、コストが
高く、作業性が悪いという欠点があった。また、抜き型
を用いて、挿通孔を形成する場合、挿通孔の内面がコン
クリートであるため、グラウト材を注入する際に、所定
の軟らかさのグラウト材を注入しても、挿通孔のコンク
リート面から水分が吸収されて、グラウト材が挿通孔の
奥へ進行するに連れて次第に硬くなり、PC鋼材と挿通
孔との空隙に奥までグラウト材を充填するのが困難であ
るという問題点があった。このため、挿通孔内にグラウ
ト材を注入するにあたっては、前もって挿通孔に注水
し、挿通孔のコンクリート面を十分に湿らせた後に、水
を抜いて、挿通孔に水が残っていない状態にしてからグ
ラウト材を注入しなければならず、作業が非常に困難で
あるという問題点があった。
【0004】本発明は、かかる従来の欠点に鑑み、防水
剤を挿通孔のコンクリート面に付着させることによって
注水作業を不要とし、挿通孔内に注入したグラウト材が
硬くならず奥まで確実に該グラウト材を充填することが
でき、コストを逓減するとともに、作業を容易化するこ
とができる複数ブロックの連結工法を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の本発明の要旨は、コンクリート製
の複数ブロックに挿通孔を形成し、該挿通孔にPC鋼材
を挿通して複数ブロックを連結するにあたって、挿通孔
の内面に防水剤を付着させ、該挿通孔にPC鋼材を挿通
して該複数ブロックを連結した後に、前記PC鋼材と挿
通孔との空隙にグラウト材を注入することを特徴とする
複数ブロックの連結工法にあり、請求項2に記載の本発
明の要旨は、上記防水剤によって挿通孔内のコンクリー
ト面に塗装又は含浸による防水層を形成することを特徴
とする請求項1に記載の複数ブロックの連結工法にあ
る。
【0006】
【作用】本発明に係る複数ブロックの連結工法によれ
ば、複数ブロックに形成した挿通孔の内面に防水剤を付
着させ、該挿通孔にPC鋼材を挿通して該複数ブロック
を連結した後に、PC鋼材と挿通孔との空隙にグラウト
材を注入するので、挿通孔のコンクリート面からグラウ
ト材の水分が吸収されず、該グラウト材によって確実に
空隙全体が埋められる。
【0007】
【実施例】本発明の実施例について、コンクリート製の
ブロックがボックスカルバートである場合を例とし、図
面を参照しながら詳細に説明する。この実施例に係る複
数ブロックの連結工法の対象になるボックスカルバート
は、図1に示すように、A型ブロック1と、B型ブロッ
ク2とがあり、図2に示すように、いずれも断面が四角
形の筒型をなしており、端面3をほぼ鉛直にしたときの
隣合う各横内面4と縦内面5との間にほぼ45度の角度
にて傾斜した傾斜内面6を有し、四隅寄りの各位置に挿
通孔7を形成してある。そして、B型ブロック2にのみ
接続装置8が配設されている。
【0008】A型ブロック1は、図3(A) に示すよう
に、挿通孔7が傾斜内面6から一定の距離を保持して両
端面3,3間を貫通している。B型ブロック2は、図3
(B) に示すように、各傾斜内面6の中間位置において該
傾斜内面6に沿う面を開放した箱体9(図4参照)を埋
め込んでなる長方形穴10を備え、該長方形穴10から
両端面3,3までの間を貫通する挿通孔7を形成し、ま
た、図4に示すように、箱体9の近傍両側にグリッド鉄
筋11を埋設してある。
【0009】挿通孔7は、図5に示すような抜き型12
を用いて形成される。即ち、挿通孔7は、各ブロック
1,2よりも若干長さが長い軟質塩化ビニール製のチュ
ーブ13に鋼管14を挿入してなる抜き型12を各ブロ
ック1の成形時に埋設しておき、成形後に先ず鋼管14
を抜き取り、次いでチューブ13を抜き取って形成され
る。
【0010】各挿通孔7内のコンクリート面に付着させ
る防水剤としては、東洋インキ製造株式会社製の「タイ
トシラン」という商品名で市販されている浸透性吸水防
止剤や、ドイツのダイターマン(DEITERMAN
N)社製の「ダイタロール(DEITEROL)」とい
う商品名にて市販されているものが適している。
【0011】タイトシランは、シラン系の防水剤であっ
て、コンクリートなどの無機基材に塗布することによ
り、アルコキシシランが該基材に浸透し基材と反応して
その表層にオングストロームレベルの薄い厚さにて非造
膜性の防水層を形成し、基材の吸水を防止するのみなら
ず通気性を低下させない機能を備えている。この防水剤
は、高浸透性により耐久性に優れ、水性で引火点を有し
ていないため危険物に該当せず、コンクリート等の基材
が湿っていても容易に付着させることができるなどの特
性をもっている。
【0012】複数ブロックを連結するための接続装置
は、図4に示すように、箱体9と、該箱体9の内面に当
接するアンカープレート16と、ワッシャー17と、P
C鋼材18の両端部に刻設した雄ねじ19に螺合するナ
ット21等により構成されている。アンカープレート1
6は、側面から挿通孔7に向け傾斜して貫通する注入孔
16aを明けてあり、この注入孔16aを通じてグラウ
ト材を挿通孔7内へ注入できるようになっている。箱体
9の長さは、B型ブロック2に埋設される鉄筋間隔等に
より使い分けをする。
【0013】本発明に係る複数ブロックの連結工法の一
例について、説明する。 連結すべきA型ブロック1及びB型ブロック2の挿
通孔7に、防水剤タイトシランを塗布する。この塗布
は、棒の先端に取り付けた刷毛またはスポンジに防水剤
を含浸させ、これにより挿通孔7内のコンクリート面全
体に対し行う。
【0014】 図1に示すように、2個のB型ブロッ
ク2,2の間に2個のA型ブロック1,1を直列配置す
る。 そして配置したブロックのそれぞれ各四隅の挿通孔
7にPC鋼材18を挿入しその両端部をそれぞれ対応す
るB型ブロック2の長方形穴10内に突出させる。
【0015】 PC鋼材18の各端部にアンカープレ
ート16及びワッシャー17を配置し、雄ねじ19にそ
れぞれナット21を螺合させ、該ナット21の回転を進
めてPC鋼材18に所定の緊張力を付与し、各2個のA
型ブロック1,1及びB型ブロック2,2を互いに連結
する。
【0016】 PC鋼材18と挿通孔7との空隙に注
入孔16aからグラウト材を注入し充填する。このと
き、挿通孔7内のコンクリート面に防水剤による防水層
が形成されているので、吸水されることがなく、グラウ
ト材を空隙の奥まで円滑に充填することができる。
【0017】連結したB型ブロック2の端部に更に連結
しようとする2個のA型ブロック1,1及び1個のB型
ブロック2を直列配置し、上述の〜を行う。以下同
様のことを繰り返して所要の長さまでブロックを連結す
る。
【0018】上述のように挿通孔7に刷毛又はスポンジ
によって防水剤を塗布すると、グラウト材を挿通孔7に
注入するときに、該グラウト材の水分がコンクリート面
に吸収されることがなく、塗布用具が安価であって、塗
布作業が容易であり、挿通孔7に注水する必要がなくな
るので、グラウト材の充填作業も容易になる。また、抜
き型を用いて複数ブロックに挿通孔7を形成することに
より、大幅なコスト逓減を図ることができるという利点
がある。
【0019】なお、本発明は、上記実施例によって限定
されるものではなく、その要旨から逸脱しない範囲で種
々の変形が可能である。例えば、ボックスカルバート以
外のコンクリート製ブロックにも適用可能であり、図6
に示すように、A型ブロック1とB型ブロック2とを交
互に直列配置してもよく、2個のB型ブロック2の間に
A型ブロック1を3個以上直列配置することもでき、刷
毛又はスポンジを使用せずにこれに代えてスプレーによ
って防水剤を挿通孔7内に吹き付けてもよく、断面が四
角形の箱体に代えて図7に示すように断面が六角形の箱
体9を用いてもよい。
【0020】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明は、コンクリー
ト製の複数ブロックに形成した挿通孔の内面に防水剤を
付着させ、該挿通孔にPC鋼材を挿通して該複数ブロッ
クを連結した後に、PC鋼材と挿通孔との空隙にグラウ
ト材を注入することにより、注水に代え防水剤を挿通孔
内のコンクリート面に付着させるので、挿通孔内に注入
したグラウト材が硬くならず、空隙の奥まで確実に該グ
ラウト材を充填することができ、コストを逓減するとと
もに、作業を容易化することができるという優れた効果
を奏する。また、請求項2に記載の本発明では、防水剤
によって挿通孔内のコンクリート面に防水層を形成する
ことにより、挿通孔内のコンクリート面からの吸水をよ
り確実になくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複数ブロックの連結工法の一例を
模式的に示す側面図である。
【図2】本発明の実施例に係るブロックを示す斜視図で
ある。
【図3】(A) 及び(B) はそれぞれ本発明の実施例に係る
A型ブロック及びB型ブロックを破断して示した部分斜
視図である。
【図4】本発明の実施例に係る複数ブロックの連結工法
用の接続装置を示す部分拡大図である。
【図5】本発明の実施例に係る挿通孔を形成するための
抜き型を示す斜視図である。
【図6】本発明に係る複数ブロックの連結工法における
ブロックの別の配列例を模式的に示す側面図である。
【図7】本発明の実施例に係る連結工法用の接続装置の
変形例を示す部分拡大正断面図である。
【符号の説明】
1 A型ブロック(ボックスカルバート) 2 B型ブロック(ボックスカルバート) 3 端面 6 傾斜内面 7 挿通孔 8 接続装置 9 箱体 10 長方形穴 12 抜き型 13 チューブ(抜き型を構成する) 14 鋼管(抜き型を構成する) 16 アンカープレート 16a 注入孔 17 ワッシャー 18 PC鋼材 19 雄ねじ 21 ナット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート製の複数ブロックに挿通孔
    を形成し、該挿通孔にPC鋼材を挿通して複数ブロック
    を連結するにあたって、挿通孔の内面に防水剤を付着さ
    せ、該挿通孔にPC鋼材を挿通して該複数ブロックを連
    結した後に、前記PC鋼材と挿通孔との空隙にグラウト
    材を注入することを特徴とする複数ブロックの連結工
    法。
  2. 【請求項2】 上記防水剤によって挿通孔内のコンクリ
    ート面に塗装又は含浸による防水層を形成することを特
    徴とする請求項1に記載の複数ブロックの連結工法。
JP13167793A 1993-06-02 1993-06-02 複数ブロックの連結工法 Expired - Fee Related JP2618805B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007092463A (ja) * 2005-09-30 2007-04-12 Ohbayashi Corp 高架橋のアプローチ部の施工方法、及びアプローチ部の施工方法に基づく構造、並びに前記構造を備える構造物
CN103568601A (zh) * 2012-08-08 2014-02-12 精工爱普生株式会社 连续用纸搬运装置及打印机

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