JPH06341011A - 高速製糸工程におけるボビン糸掛け方法及び自動糸切替巻取方法 - Google Patents
高速製糸工程におけるボビン糸掛け方法及び自動糸切替巻取方法Info
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- JPH06341011A JPH06341011A JP12674193A JP12674193A JPH06341011A JP H06341011 A JPH06341011 A JP H06341011A JP 12674193 A JP12674193 A JP 12674193A JP 12674193 A JP12674193 A JP 12674193A JP H06341011 A JPH06341011 A JP H06341011A
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- winding
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- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 溶融紡出し冷却した繊維糸条(Y)に水エ
マルジョン系油剤を付与し、圧空により交絡処理し
(2)、ゴデットローラー(5、6)に引取った後、自
動糸切替巻取装置(7)により3000m/分以上で巻
取り、糸条繊度30デニール以下かつ伸度50%以上の
熱可塑性合成繊維を製造する工程において、糸掛け時、
糸切替え時は、交絡装置(2)へ供給する圧空圧力を通
常巻取り時に供給する圧空圧力の50%以下まで低減さ
せる。 【効果】 細繊度で高伸度の糸条を生産する高速製糸
工程における糸掛け性や糸切替え性を十分な水準まで高
めることができ、糸掛けや糸切替えの際の安定性、確実
性を向上させ、その生産性を大きく高めることができ
る。また、交絡処理をゴデットローラー前で行い巻取り
機直前では交絡装置しない製糸工程でも糸掛け性や糸切
替え性を十分に高めることができる。
マルジョン系油剤を付与し、圧空により交絡処理し
(2)、ゴデットローラー(5、6)に引取った後、自
動糸切替巻取装置(7)により3000m/分以上で巻
取り、糸条繊度30デニール以下かつ伸度50%以上の
熱可塑性合成繊維を製造する工程において、糸掛け時、
糸切替え時は、交絡装置(2)へ供給する圧空圧力を通
常巻取り時に供給する圧空圧力の50%以下まで低減さ
せる。 【効果】 細繊度で高伸度の糸条を生産する高速製糸
工程における糸掛け性や糸切替え性を十分な水準まで高
めることができ、糸掛けや糸切替えの際の安定性、確実
性を向上させ、その生産性を大きく高めることができ
る。また、交絡処理をゴデットローラー前で行い巻取り
機直前では交絡装置しない製糸工程でも糸掛け性や糸切
替え性を十分に高めることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紡糸後に水エマルジョ
ン系油剤を付与した後、交絡処理を行い、ゴデットロー
ラーを介して糸条を高速巻取りする高速製糸工程におい
て、高速回転するボビンに糸掛けを行う方法、或いは、
高速で自動糸切替巻取りする方法の改良に関するもので
ある。さらに詳しくは、細繊度かつ高伸度の糸条を高速
製糸する工程において、高速回転ボビンへの糸掛けや自
動糸切替えを安定かつ確実に行う方法に関するものであ
る。
ン系油剤を付与した後、交絡処理を行い、ゴデットロー
ラーを介して糸条を高速巻取りする高速製糸工程におい
て、高速回転するボビンに糸掛けを行う方法、或いは、
高速で自動糸切替巻取りする方法の改良に関するもので
ある。さらに詳しくは、細繊度かつ高伸度の糸条を高速
製糸する工程において、高速回転ボビンへの糸掛けや自
動糸切替えを安定かつ確実に行う方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】合成繊維の生産方法として、溶融紡出し
冷却した糸条に油剤を付与した後、ゴデットローラーを
介して3000m/分以上の高速で巻取る方法が一般的
に行われている。この際、一般に、給油とゴデットロー
ラーとの間、ゴデットローラー間、或いは、ゴデットロ
ーラーと巻取機との間で、糸条の交絡処理が行われる。
冷却した糸条に油剤を付与した後、ゴデットローラーを
介して3000m/分以上の高速で巻取る方法が一般的
に行われている。この際、一般に、給油とゴデットロー
ラーとの間、ゴデットローラー間、或いは、ゴデットロ
ーラーと巻取機との間で、糸条の交絡処理が行われる。
【0003】また、交絡処理時における油剤成分の飛散
を抑え集束性の高い糸条を得るため、交絡装置とゴデッ
トローラーとの間で第2の給油を行う方法が提案されて
いる。
を抑え集束性の高い糸条を得るため、交絡装置とゴデッ
トローラーとの間で第2の給油を行う方法が提案されて
いる。
【0004】このような合成繊維の高速製糸工程におい
て、走行糸条を周速3000m/分以上で高速回転する
ボビンに糸掛けするためには、その走行糸条を、圧水や
圧空などの高圧流体を使用するサクションノズルで吸糸
して糸条張力を適正水準に高めた状態として、回転する
ボビン軸に対し垂直方向に糸条を巻付け、さらにボビン
軸方向にスライドさせて糸把持手段に導き、その糸把持
手段に糸条を捕捉させるという糸掛け方法が一般的に行
われる。
て、走行糸条を周速3000m/分以上で高速回転する
ボビンに糸掛けするためには、その走行糸条を、圧水や
圧空などの高圧流体を使用するサクションノズルで吸糸
して糸条張力を適正水準に高めた状態として、回転する
ボビン軸に対し垂直方向に糸条を巻付け、さらにボビン
軸方向にスライドさせて糸把持手段に導き、その糸把持
手段に糸条を捕捉させるという糸掛け方法が一般的に行
われる。
【0005】また、複数のスピンドルを備えた巻取装置
で巻取りするボビンを次々に自動的に切替えていって、
走行糸条を中断することなくボビン上に巻き上げていく
自動切替巻取装置があり、この場合の糸切替えでは、ス
ピンドルの回転制御によって走行糸条に適正張力を付与
し、回転する空ボビン軸に対し垂直方向に糸条を巻付
け、さらに軸方向にスライドさせて糸把持手段に導き、
その糸把持手段に糸条を捕捉させるという糸掛け動作が
行われており、これは通常、糸切替えと称されている
(特開昭61−23088号公報、特開昭64−777
号公報など)。
で巻取りするボビンを次々に自動的に切替えていって、
走行糸条を中断することなくボビン上に巻き上げていく
自動切替巻取装置があり、この場合の糸切替えでは、ス
ピンドルの回転制御によって走行糸条に適正張力を付与
し、回転する空ボビン軸に対し垂直方向に糸条を巻付
け、さらに軸方向にスライドさせて糸把持手段に導き、
その糸把持手段に糸条を捕捉させるという糸掛け動作が
行われており、これは通常、糸切替えと称されている
(特開昭61−23088号公報、特開昭64−777
号公報など)。
【0006】これらの場合、糸把持手段としてはボビン
表面端部にボビン回転軸に垂直方向に穿設したスリット
溝が一般的であり、このスリット溝に糸条を把持させる
ことにより糸掛けされる。
表面端部にボビン回転軸に垂直方向に穿設したスリット
溝が一般的であり、このスリット溝に糸条を把持させる
ことにより糸掛けされる。
【0007】ボビンへの糸掛けや糸切替えが失敗すると
生産を一時中断して再度糸掛けする必要があるので、生
産中断分のロス、製品巻量が規定以下となることのロ
ス、さらには、ボビンコスト、労力の大幅な増大とい
う、繊維生産上の大きな障害を誘発する。
生産を一時中断して再度糸掛けする必要があるので、生
産中断分のロス、製品巻量が規定以下となることのロ
ス、さらには、ボビンコスト、労力の大幅な増大とい
う、繊維生産上の大きな障害を誘発する。
【0008】従って、ボビンへの糸掛け性や糸切替え性
の良否は、その生産性に占める割合が高く、その成功率
を高めるために様々な改善が提案されてきている。
の良否は、その生産性に占める割合が高く、その成功率
を高めるために様々な改善が提案されてきている。
【0009】例えば、ゴデットローラーと巻取機との間
で交絡を付与する製糸工程の場合、その巻取機前の交絡
付与による張力損失が糸掛け時や糸切替え時におけるゴ
デットローラへの巻付きトラブルの誘発原因となるか
ら、糸掛け時や糸切替え時には、その交絡装置の圧空圧
力を低下させて交絡装置による張力損失を低減させるこ
とが、糸掛け性や糸切替え性の向上のために有効という
技術が、実公平1−39720号公報で開示されてい
る。
で交絡を付与する製糸工程の場合、その巻取機前の交絡
付与による張力損失が糸掛け時や糸切替え時におけるゴ
デットローラへの巻付きトラブルの誘発原因となるか
ら、糸掛け時や糸切替え時には、その交絡装置の圧空圧
力を低下させて交絡装置による張力損失を低減させるこ
とが、糸掛け性や糸切替え性の向上のために有効という
技術が、実公平1−39720号公報で開示されてい
る。
【0010】また、最終ゴデットローラ表面からの糸離
れ性を向上させるためには交絡処理を給油とゴデットロ
ーラとの間で行うことが有効であり(特公平4−297
67号公報)、この場合、ゴデットローラ前での交絡処
理による張力抵抗は、ゴデットローラから後の糸条には
伝達されず、巻取機における糸掛けや糸切替え時の糸条
張力に悪影響を与えることはない。従って、巻取機にお
ける糸掛け性や糸切替え性の向上のためにも、製糸工程
における交絡処理は、ゴデットローラの後ではなくゴデ
ットローラの前で行うことの方が有効であり、また、ゴ
デットローラ前の交絡処理は、糸掛け性や糸切替え性に
悪影響を及ぼすことはないと考えられてきた。
れ性を向上させるためには交絡処理を給油とゴデットロ
ーラとの間で行うことが有効であり(特公平4−297
67号公報)、この場合、ゴデットローラ前での交絡処
理による張力抵抗は、ゴデットローラから後の糸条には
伝達されず、巻取機における糸掛けや糸切替え時の糸条
張力に悪影響を与えることはない。従って、巻取機にお
ける糸掛け性や糸切替え性の向上のためにも、製糸工程
における交絡処理は、ゴデットローラの後ではなくゴデ
ットローラの前で行うことの方が有効であり、また、ゴ
デットローラ前の交絡処理は、糸掛け性や糸切替え性に
悪影響を及ぼすことはないと考えられてきた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、水エマルジ
ョン系油剤を付与して交絡処理した後にゴデットローラ
ーに引取る高速製糸工程により、糸条繊度が30デニー
ル以下のように細くかつ伸度が50%以上のように高い
糸条を巻取る場合は、糸条の伸張応力や破断強力が低い
ためにガイドを通過する際の張力変動の影響を大きく受
け、糸掛けや糸切替えの難度が特に高いので、ゴデット
ローラと巻取機との間の交絡装置の圧空圧力を糸掛け時
や糸切替え時に低減させる方法や、また、交絡処理をゴ
デットローラ後ではなくゴデットローラ前とする方法を
適用したにしても、糸掛け・糸切替え成功率を十分な水
準まで向上させることが難しく、糸掛け性や糸切替え性
は依然として不満足な水準にあった。
ョン系油剤を付与して交絡処理した後にゴデットローラ
ーに引取る高速製糸工程により、糸条繊度が30デニー
ル以下のように細くかつ伸度が50%以上のように高い
糸条を巻取る場合は、糸条の伸張応力や破断強力が低い
ためにガイドを通過する際の張力変動の影響を大きく受
け、糸掛けや糸切替えの難度が特に高いので、ゴデット
ローラと巻取機との間の交絡装置の圧空圧力を糸掛け時
や糸切替え時に低減させる方法や、また、交絡処理をゴ
デットローラ後ではなくゴデットローラ前とする方法を
適用したにしても、糸掛け・糸切替え成功率を十分な水
準まで向上させることが難しく、糸掛け性や糸切替え性
は依然として不満足な水準にあった。
【0012】そこで、本発明は、水エマルジョン給油を
行い交絡処理を行った糸条をゴデットローラーで引取っ
た後に高速で巻取り、細繊度で高伸度の糸条を生産する
高速製糸工程において、高速で回転するボビンに糸掛け
する際の安定性、確実性を向上させ、糸掛け成功率を高
めることにより、その生産性を大きく高めることを、主
たる目的とする。
行い交絡処理を行った糸条をゴデットローラーで引取っ
た後に高速で巻取り、細繊度で高伸度の糸条を生産する
高速製糸工程において、高速で回転するボビンに糸掛け
する際の安定性、確実性を向上させ、糸掛け成功率を高
めることにより、その生産性を大きく高めることを、主
たる目的とする。
【0013】また、本発明は、水エマルジョン給油を行
い交絡処理を行った糸条をゴデットローラーで引取った
後に自動糸切替巻取装置によって高速で巻取り、細繊度
で高伸度の糸条を生産する高速製糸工程において、糸切
替えする際の安定性、確実性を向上させ、糸切替え成功
率を高めることにより、その生産性を大きく高めること
を、別の目的とする。
い交絡処理を行った糸条をゴデットローラーで引取った
後に自動糸切替巻取装置によって高速で巻取り、細繊度
で高伸度の糸条を生産する高速製糸工程において、糸切
替えする際の安定性、確実性を向上させ、糸切替え成功
率を高めることにより、その生産性を大きく高めること
を、別の目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明に係る高速製糸工程におけるボビン糸掛け方
法は、溶融紡出し冷却した繊維糸条に水エマルジョン系
油剤を付与し、圧空による交絡装置で交絡処理を付与
し、ゴデットローラーに引取った後、3000m/分以
上で高速回転するボビン上に巻取り、糸条繊度30デニ
ール以下かつ伸度50%以上の熱可塑性合成繊維を製造
する高速製糸工程において、前記ボビンへ糸掛けする
際、前記交絡装置へ供給する圧空の圧力を通常巻取り時
に供給する圧空圧力の50%以下まで低減させることを
特徴とするものである。
に、本発明に係る高速製糸工程におけるボビン糸掛け方
法は、溶融紡出し冷却した繊維糸条に水エマルジョン系
油剤を付与し、圧空による交絡装置で交絡処理を付与
し、ゴデットローラーに引取った後、3000m/分以
上で高速回転するボビン上に巻取り、糸条繊度30デニ
ール以下かつ伸度50%以上の熱可塑性合成繊維を製造
する高速製糸工程において、前記ボビンへ糸掛けする
際、前記交絡装置へ供給する圧空の圧力を通常巻取り時
に供給する圧空圧力の50%以下まで低減させることを
特徴とするものである。
【0015】また、本発明に係る高速製糸工程における
自動糸切替巻取方法は、溶融紡出し冷却した繊維糸条に
水エマルジョン系油剤を付与し、圧空による交絡装置で
交絡処理を付与し、ゴデットローラーに引取った後、自
動糸切替巻取装置により3000m/分以上で高速回転
するボビン上に巻取り、糸条繊度30デニール以下かつ
伸度50%以上の熱可塑性合成繊維を製造する高速製糸
工程において、自動糸切替えする際、前記交絡装置へ供
給する圧空の圧力を通常巻取り時に供給する圧空圧力の
50%以下まで低減させることを特徴とするものであ
る。
自動糸切替巻取方法は、溶融紡出し冷却した繊維糸条に
水エマルジョン系油剤を付与し、圧空による交絡装置で
交絡処理を付与し、ゴデットローラーに引取った後、自
動糸切替巻取装置により3000m/分以上で高速回転
するボビン上に巻取り、糸条繊度30デニール以下かつ
伸度50%以上の熱可塑性合成繊維を製造する高速製糸
工程において、自動糸切替えする際、前記交絡装置へ供
給する圧空の圧力を通常巻取り時に供給する圧空圧力の
50%以下まで低減させることを特徴とするものであ
る。
【0016】さらに、交絡装置とゴデットローラーとの
間でさらに水エマルジョン系油剤を付与するという製糸
条件をとることが効果的である。
間でさらに水エマルジョン系油剤を付与するという製糸
条件をとることが効果的である。
【0017】また、交絡装置へ供給する圧空圧力の糸切
替え時の低減を、糸条がボビン上の糸把持手段に把持さ
れる時のTo 秒前の時以前に行うこと、かつ、前記圧空
圧力の復元を、糸条が正規トラバースで巻上げ開始され
る時のTo 秒前の時以前に行うこと(但し、To (秒)
=交絡装置部から巻取部までの糸道長さ(m)/糸条巻
取速度(m/秒))である)により行うことが好まし
い。
替え時の低減を、糸条がボビン上の糸把持手段に把持さ
れる時のTo 秒前の時以前に行うこと、かつ、前記圧空
圧力の復元を、糸条が正規トラバースで巻上げ開始され
る時のTo 秒前の時以前に行うこと(但し、To (秒)
=交絡装置部から巻取部までの糸道長さ(m)/糸条巻
取速度(m/秒))である)により行うことが好まし
い。
【0018】本発明に係る糸掛け方法は、自動糸切替巻
取装置で高速巻取りする工程において自動糸切替えする
場合、サクションノズルで吸糸された走行糸条を回転す
るボビンのスリット溝に導き糸掛けする場合等に適用す
ることができる。
取装置で高速巻取りする工程において自動糸切替えする
場合、サクションノズルで吸糸された走行糸条を回転す
るボビンのスリット溝に導き糸掛けする場合等に適用す
ることができる。
【0019】以下、本発明に係る糸掛け、糸切替え方法
を、自動糸切替巻取装置で高速巻取りする工程における
糸掛け及び糸切替えを例にとり、図に沿って説明する。
を、自動糸切替巻取装置で高速巻取りする工程における
糸掛け及び糸切替えを例にとり、図に沿って説明する。
【0020】図1は、本発明法により製糸し自動糸切替
巻取りする高速製糸工程を模式的に示す正面概略図であ
る。図2は糸掛け時、糸切替え時における空ボビンと糸
条との位置関係を示すA−A’矢視の部分側面図であ
る。
巻取りする高速製糸工程を模式的に示す正面概略図であ
る。図2は糸掛け時、糸切替え時における空ボビンと糸
条との位置関係を示すA−A’矢視の部分側面図であ
る。
【0021】図1において、口金(1)より溶融紡出さ
れた糸条(Y)は第1給油手段(2)によってエマルジ
ョン系油剤が付与され、集束された状態で交絡装置
(3)にて交絡処理された後、必要に応じて第2給油装
置(4)によりさらに水エマルジョン系油剤が付与さ
れ、その後に、第1ゴデットローラー(5)、第2ゴデ
ットローラー(6)で順次引取られ、自動糸切替巻取装
置(7)のスピンドルに装着されたボビン(8又は9)
上に巻取られる。
れた糸条(Y)は第1給油手段(2)によってエマルジ
ョン系油剤が付与され、集束された状態で交絡装置
(3)にて交絡処理された後、必要に応じて第2給油装
置(4)によりさらに水エマルジョン系油剤が付与さ
れ、その後に、第1ゴデットローラー(5)、第2ゴデ
ットローラー(6)で順次引取られ、自動糸切替巻取装
置(7)のスピンドルに装着されたボビン(8又は9)
上に巻取られる。
【0022】ボビンに糸条を巻取らせるためにはまず最
初にボビンに糸を掛ける必要がある。走行糸条を周速3
000m/分以上で高速回転するボビンに糸掛けするに
は、図2のようにボビン(9)のスリット溝(11)に
糸条を捕捉させる手段が広く使われている。例えば、圧
水や圧空などの高圧流体を使用したサクションノズル
(図示なし)で走行糸条を吸糸して糸条張力を適正水準
に高めた状態で、回転するボビン軸に対し垂直方向に糸
条を巻付け、さらにボビン軸方向にスライドさせてスリ
ット溝(11)に導き、そのスリット溝(11)に糸条
を捕捉させるという糸掛け方法が行われる。
初にボビンに糸を掛ける必要がある。走行糸条を周速3
000m/分以上で高速回転するボビンに糸掛けするに
は、図2のようにボビン(9)のスリット溝(11)に
糸条を捕捉させる手段が広く使われている。例えば、圧
水や圧空などの高圧流体を使用したサクションノズル
(図示なし)で走行糸条を吸糸して糸条張力を適正水準
に高めた状態で、回転するボビン軸に対し垂直方向に糸
条を巻付け、さらにボビン軸方向にスライドさせてスリ
ット溝(11)に導き、そのスリット溝(11)に糸条
を捕捉させるという糸掛け方法が行われる。
【0023】また、複数のスピンドル間を自動的に糸条
を切替えることにより、走行糸条を中断することなくボ
ビン上に巻上げていく自動切替巻取りの場合、スピンド
ルの回転制御によって走行糸条に適正張力を付与し、糸
掛けデバイス(10)により、回転する空ボビン(9)
軸に対し垂直方向に糸条を巻付け、さらに軸方向にスラ
イドさせてスリット溝(11)に導き、そのスリット溝
(11)に糸条(Y)を捕捉させるという糸切替え動作
が行われる(図1、2)。
を切替えることにより、走行糸条を中断することなくボ
ビン上に巻上げていく自動切替巻取りの場合、スピンド
ルの回転制御によって走行糸条に適正張力を付与し、糸
掛けデバイス(10)により、回転する空ボビン(9)
軸に対し垂直方向に糸条を巻付け、さらに軸方向にスラ
イドさせてスリット溝(11)に導き、そのスリット溝
(11)に糸条(Y)を捕捉させるという糸切替え動作
が行われる(図1、2)。
【0024】スリット溝に糸条が捕捉された後は、一般
的に、糸条はまずバンチ部に巻かれ次にテール部を形成
した後、正規トラバース領域内に移行されてトラバース
されつつ製品糸条が巻上げられていく。
的に、糸条はまずバンチ部に巻かれ次にテール部を形成
した後、正規トラバース領域内に移行されてトラバース
されつつ製品糸条が巻上げられていく。
【0025】このように、糸掛けや糸切替えにおいて
は、走行糸条をスリット溝の位置まで導いて捕捉させる
動作が最も重要であり、本発明では、この捕捉動作を行
う際に、ゴデットローラー前の交絡装置の圧空圧力を所
定水準まで低減させるものである。
は、走行糸条をスリット溝の位置まで導いて捕捉させる
動作が最も重要であり、本発明では、この捕捉動作を行
う際に、ゴデットローラー前の交絡装置の圧空圧力を所
定水準まで低減させるものである。
【0026】その圧空圧力を低減させる時間は、少なく
とも、ボビン上の糸把持手段に把持される時のその把持
糸条が、低減された交絡水準で処理された糸条となるよ
うに設定することが必要である。ただし、製品糸条に規
定の交絡数を付与するために、遅くともトラバース領域
内に移行される時の巻取糸条は、通常巻取り時の交絡水
準での交絡処理がされているように、交絡水準を復元さ
せることが必要である。具体的には、交絡装置へ供給す
る圧空圧力の糸切替え時の低減を、糸条がボビン上の糸
把持手段に把持される時のTo 秒前の時以前に行い、さ
らに、圧空圧力の復元を、糸条が正規トラバースで巻上
げ開始される時のTo 秒前の時以前に行うことが好まし
い。但し、To (秒)は、交絡装置部から巻取部までの
糸道長さ(m)/糸条巻取速度(m/秒)である。
とも、ボビン上の糸把持手段に把持される時のその把持
糸条が、低減された交絡水準で処理された糸条となるよ
うに設定することが必要である。ただし、製品糸条に規
定の交絡数を付与するために、遅くともトラバース領域
内に移行される時の巻取糸条は、通常巻取り時の交絡水
準での交絡処理がされているように、交絡水準を復元さ
せることが必要である。具体的には、交絡装置へ供給す
る圧空圧力の糸切替え時の低減を、糸条がボビン上の糸
把持手段に把持される時のTo 秒前の時以前に行い、さ
らに、圧空圧力の復元を、糸条が正規トラバースで巻上
げ開始される時のTo 秒前の時以前に行うことが好まし
い。但し、To (秒)は、交絡装置部から巻取部までの
糸道長さ(m)/糸条巻取速度(m/秒)である。
【0027】本発明による交絡処理圧力の一時的低減
は、糸条をボビンの糸把持手段に導入するための一連の
シーケンス信号、もしくはその信号を起点とするタイマ
ーなどにより自動的に所定水準まで圧空圧力を低減さ
せ、さらに、上記シーケンス信号やタイマー、圧力低減
時を起点とするタイマー、もしくはトラバース開始に移
行するまでのタイマーなどによる信号によって自動的に
元の水準に戻す方法によることが確実性の点で好ましい
が、同様の操作を行う方法であれば、例えば手動のスイ
ッチ操作などでも構わない。
は、糸条をボビンの糸把持手段に導入するための一連の
シーケンス信号、もしくはその信号を起点とするタイマ
ーなどにより自動的に所定水準まで圧空圧力を低減さ
せ、さらに、上記シーケンス信号やタイマー、圧力低減
時を起点とするタイマー、もしくはトラバース開始に移
行するまでのタイマーなどによる信号によって自動的に
元の水準に戻す方法によることが確実性の点で好ましい
が、同様の操作を行う方法であれば、例えば手動のスイ
ッチ操作などでも構わない。
【0028】また、圧空圧力を通常巻取時の水準から、
それの50%以下に低減された水準に切替えるために
は、例えば、交絡装置に供給する圧空配管を図3のよう
に、通常巻取時水準の圧空供給用のメイン配管(12)
と、それの50%以下に低減された水準の圧空供給用の
バイパス配管(13)とを並列に連設させ、電磁バルブ
やモーター付きニードルバルブにより自動的に切替える
方法、或いは、圧空供給配管からの圧空供給を一時的に
閉止させるもしくは減少させる方法により行なえばよ
い。
それの50%以下に低減された水準に切替えるために
は、例えば、交絡装置に供給する圧空配管を図3のよう
に、通常巻取時水準の圧空供給用のメイン配管(12)
と、それの50%以下に低減された水準の圧空供給用の
バイパス配管(13)とを並列に連設させ、電磁バルブ
やモーター付きニードルバルブにより自動的に切替える
方法、或いは、圧空供給配管からの圧空供給を一時的に
閉止させるもしくは減少させる方法により行なえばよ
い。
【0029】糸掛け時に圧空圧力を低減させる水準は、
巻取り条件や巻取り糸条物性等によって最適水準は異な
るが、一般に、通常巻取りに使用する圧力の50%以下
の水準まで低減させることが必要である。特に、通常巻
取り時の圧力の25%以下の水準まで低減させることが
好ましい。この低減させた時の圧力水準が、高過ぎる場
合は、本発明の目的が達成され得ない。
巻取り条件や巻取り糸条物性等によって最適水準は異な
るが、一般に、通常巻取りに使用する圧力の50%以下
の水準まで低減させることが必要である。特に、通常巻
取り時の圧力の25%以下の水準まで低減させることが
好ましい。この低減させた時の圧力水準が、高過ぎる場
合は、本発明の目的が達成され得ない。
【0030】本発明が適用される高速製糸工程は、ゴデ
ットローラー間で延伸を行なわない高速紡糸工程であっ
てもよいし、また、ゴデットローラー間で延伸を行なう
高速直接紡糸延伸工程であってもよい。
ットローラー間で延伸を行なわない高速紡糸工程であっ
てもよいし、また、ゴデットローラー間で延伸を行なう
高速直接紡糸延伸工程であってもよい。
【0031】また、ゴデットローラーは、図1に示した
単一ローラーの他、1対のローラー間やセパレートロー
ラー付きゴデットローラーを複数回巻付けるネルソンロ
ールでもよく、また、ローラー表面は必要に応じて加熱
されていてもよい。さらに、そのゴデットローラーの数
は1個(対)あるいは3個(対)以上であってもよい。
単一ローラーの他、1対のローラー間やセパレートロー
ラー付きゴデットローラーを複数回巻付けるネルソンロ
ールでもよく、また、ローラー表面は必要に応じて加熱
されていてもよい。さらに、そのゴデットローラーの数
は1個(対)あるいは3個(対)以上であってもよい。
【0032】さらに、最終ゴデットローラーと巻取り装
置との間でさらに交絡処理を行なってもよく、この場合
は、この最終ゴデットローラー後の交絡装置へ供給する
圧空圧力を糸掛け時、糸切替え時に低減させる方法を併
用することが好ましい。
置との間でさらに交絡処理を行なってもよく、この場合
は、この最終ゴデットローラー後の交絡装置へ供給する
圧空圧力を糸掛け時、糸切替え時に低減させる方法を併
用することが好ましい。
【0033】給油方法としては一般的に使用されるもの
で良く、例えば、計量ポンプなどで計量した油剤を固定
ガイドから吐出させて給油するガイド給油法や、回転す
るローラー表面に形成された油剤被膜に糸条を接触させ
て給油するローラー給油法を用いればよい。
で良く、例えば、計量ポンプなどで計量した油剤を固定
ガイドから吐出させて給油するガイド給油法や、回転す
るローラー表面に形成された油剤被膜に糸条を接触させ
て給油するローラー給油法を用いればよい。
【0034】本発明では交絡装置(3)の前で水エマル
ジョン系油剤を付与することが交絡処理時の毛羽、タル
ミの発生を抑制するために必要である。
ジョン系油剤を付与することが交絡処理時の毛羽、タル
ミの発生を抑制するために必要である。
【0035】給油方法は、糸条に付与する油剤を上記交
絡装置(3)の前のみで付与する1段給油でもよいが、
その油剤を交絡装置(3)の前と交絡装置(3)・ゴデ
ットローラー(5)間との2段で付与する方が、交絡装
置(3)による油剤飛散を抑えるために有効である。2
段給油する場合、1段目給油の油剤濃度は2段目給油の
それよりも低くすることが好ましい。
絡装置(3)の前のみで付与する1段給油でもよいが、
その油剤を交絡装置(3)の前と交絡装置(3)・ゴデ
ットローラー(5)間との2段で付与する方が、交絡装
置(3)による油剤飛散を抑えるために有効である。2
段給油する場合、1段目給油の油剤濃度は2段目給油の
それよりも低くすることが好ましい。
【0036】本発明において糸条に付与する油剤は、油
剤有効成分を水に均一分散させた通常の水エマルジョン
系油剤であり、製糸工程や製品糸条に応じて適宜選択す
ればよい。
剤有効成分を水に均一分散させた通常の水エマルジョン
系油剤であり、製糸工程や製品糸条に応じて適宜選択す
ればよい。
【0037】
【作用】ゴデットローラーで引取った糸条を高速で回転
するボビンに糸掛けや糸切替えする場合、ボビン回転軸
に実質的に垂直に糸条を巻付け、ボビンのスリット溝に
糸条を把持させることが行われる。このような一連の糸
掛けや糸切替えの動作中に、糸掛けや糸切替えされる走
行糸条はかなりの張力変化を受けるものであり、特に糸
条が糸把持手段に捕捉される瞬間の張力低下は大きいも
のである。走行糸条の張力低下が生じると、巻取装置に
巻取られる直前の最終ゴデットローラー(6)と巻取り
ボビンとの間での走行糸条がたるんだ状態となるため、
その最終ゴデットローラー(6)に糸条が巻付き易く、
この結果、糸掛け失敗や糸切替え失敗となり易い。
するボビンに糸掛けや糸切替えする場合、ボビン回転軸
に実質的に垂直に糸条を巻付け、ボビンのスリット溝に
糸条を把持させることが行われる。このような一連の糸
掛けや糸切替えの動作中に、糸掛けや糸切替えされる走
行糸条はかなりの張力変化を受けるものであり、特に糸
条が糸把持手段に捕捉される瞬間の張力低下は大きいも
のである。走行糸条の張力低下が生じると、巻取装置に
巻取られる直前の最終ゴデットローラー(6)と巻取り
ボビンとの間での走行糸条がたるんだ状態となるため、
その最終ゴデットローラー(6)に糸条が巻付き易く、
この結果、糸掛け失敗や糸切替え失敗となり易い。
【0038】そこで、従来は、最終ゴデットローラー
(6)と巻取装置との間で交絡装置する製糸工程の場
合、その交絡水準即ち圧空圧力を下げ、走行糸条の張力
抵抗を低減することが、また、製糸工程における交絡処
理はゴデットローラの後ではなくゴデットローラの前で
行うことが、上記問題を解決するために有効であると考
えられていた。
(6)と巻取装置との間で交絡装置する製糸工程の場
合、その交絡水準即ち圧空圧力を下げ、走行糸条の張力
抵抗を低減することが、また、製糸工程における交絡処
理はゴデットローラの後ではなくゴデットローラの前で
行うことが、上記問題を解決するために有効であると考
えられていた。
【0039】さらに、糸掛け性や糸切替え性に悪影響を
及ぼすのは最終ゴデットローラ(6)後での交絡処理で
あり、ゴデットローラー前での交絡処理は、それによる
張力抵抗がゴデットローラから後の糸条には伝達されな
いから、巻取機における糸掛けや糸切替え時の糸条張力
に悪影響を与えることはないと、従来は考えられてい
た。 しかし、水エマルジョン系油剤を付与し交絡処理
した後にゴデットローラーで引取り、3000m/分以
上で、糸条繊度30デニール以下、伸度50%以上の糸
条を巻取る高速製糸工程の場合、走行糸条の張力抵抗が
大きいので、巻取り装置前の交絡水準を下げる方法や、
交絡処理を最終ゴデットローラ後ではなくゴデットロー
ラ前とする方法ではその張力抵抗を十分に低減させるこ
とができず、糸掛け性や糸切替え性を十分な水準まで高
めることが困難であった。
及ぼすのは最終ゴデットローラ(6)後での交絡処理で
あり、ゴデットローラー前での交絡処理は、それによる
張力抵抗がゴデットローラから後の糸条には伝達されな
いから、巻取機における糸掛けや糸切替え時の糸条張力
に悪影響を与えることはないと、従来は考えられてい
た。 しかし、水エマルジョン系油剤を付与し交絡処理
した後にゴデットローラーで引取り、3000m/分以
上で、糸条繊度30デニール以下、伸度50%以上の糸
条を巻取る高速製糸工程の場合、走行糸条の張力抵抗が
大きいので、巻取り装置前の交絡水準を下げる方法や、
交絡処理を最終ゴデットローラ後ではなくゴデットロー
ラ前とする方法ではその張力抵抗を十分に低減させるこ
とができず、糸掛け性や糸切替え性を十分な水準まで高
めることが困難であった。
【0040】ところで、最終ゴデットローラー(6)へ
の糸条の巻付きは、糸条張力の低下の他、糸条とゴデッ
トローラーとの間の粘着性が高い程に顕著となるので、
この最終ゴデットローラー(6)への糸条の巻付きを抑
えるためには、糸条の粘着性を低減させることも有効で
ある。この点について検討を進めたところ、水エマルジ
ョン系油剤を付与し交絡処理した後にゴデットローラー
で引取る製糸工程の場合、意外にも糸掛け時にそのゴデ
ットローラー前交絡処理の交絡水準を低減させることが
有効であるという知見を見出した。
の糸条の巻付きは、糸条張力の低下の他、糸条とゴデッ
トローラーとの間の粘着性が高い程に顕著となるので、
この最終ゴデットローラー(6)への糸条の巻付きを抑
えるためには、糸条の粘着性を低減させることも有効で
ある。この点について検討を進めたところ、水エマルジ
ョン系油剤を付与し交絡処理した後にゴデットローラー
で引取る製糸工程の場合、意外にも糸掛け時にそのゴデ
ットローラー前交絡処理の交絡水準を低減させることが
有効であるという知見を見出した。
【0041】即ち、ゴデットローラーと繊維表面との粘
着性はゴデットローラー表面性状も影響するが、繊維表
面に付着した油水分の影響が大きい。繊維表面に付着し
た油水分は、給油後の糸条の振動、交絡処理による圧空
処理、各部ガイドなどによるしごき、ゴデットローラー
走行時の遠心力などによって徐々に減少していくが、そ
の減少割合は油分よりも水分の方が大きい。従って、繊
維表面に付着したエマルジョン油剤被膜中の油分濃度は
徐々に高くなっていき、それとともに糸条表面の粘着は
強くなっていく。また、その製糸工程途中における繊維
付着油水分の減少は交絡処理時における油水分の飛散が
原因となる割合が大きい。
着性はゴデットローラー表面性状も影響するが、繊維表
面に付着した油水分の影響が大きい。繊維表面に付着し
た油水分は、給油後の糸条の振動、交絡処理による圧空
処理、各部ガイドなどによるしごき、ゴデットローラー
走行時の遠心力などによって徐々に減少していくが、そ
の減少割合は油分よりも水分の方が大きい。従って、繊
維表面に付着したエマルジョン油剤被膜中の油分濃度は
徐々に高くなっていき、それとともに糸条表面の粘着は
強くなっていく。また、その製糸工程途中における繊維
付着油水分の減少は交絡処理時における油水分の飛散が
原因となる割合が大きい。
【0042】これからして、ゴデットローラー前の交絡
水準を低減させることによって交絡処理時の糸条表面か
らの油水分、特に水分の減少を抑制すれば、繊維表面に
付着したエマルジョン油剤被膜中の油分濃度は低くな
り、粘着性を低減できる。従って、糸掛け時や糸切替え
時にゴデットローラー前の交絡処理の圧空圧力を低減さ
せることは、ゴデットローラーと糸条との粘着性の減
少、最終ゴデットローラーへの糸条巻付きの減少に有効
であり、その結果、糸掛けや糸切替えの確実性を高める
ことができるのである。
水準を低減させることによって交絡処理時の糸条表面か
らの油水分、特に水分の減少を抑制すれば、繊維表面に
付着したエマルジョン油剤被膜中の油分濃度は低くな
り、粘着性を低減できる。従って、糸掛け時や糸切替え
時にゴデットローラー前の交絡処理の圧空圧力を低減さ
せることは、ゴデットローラーと糸条との粘着性の減
少、最終ゴデットローラーへの糸条巻付きの減少に有効
であり、その結果、糸掛けや糸切替えの確実性を高める
ことができるのである。
【0043】交絡処理時における油水分の飛散を抑制す
るためには、水エマルジョン系油剤の付与をその交絡処
理の前と後との2段階で行なうようにして、交絡処理前
付与の油剤量を減少させることも有効であるので、この
2段給油を併用することが好ましい。
るためには、水エマルジョン系油剤の付与をその交絡処
理の前と後との2段階で行なうようにして、交絡処理前
付与の油剤量を減少させることも有効であるので、この
2段給油を併用することが好ましい。
【0044】また、ナイロン6やナイロン66などのポ
リアミド繊維は糸条表面の水分を繊維内部に取り込み、
表面の相対的油分濃度が高くなる傾向が強いので、本発
明による糸掛け、糸切替え方法が効果的に適用される。
リアミド繊維は糸条表面の水分を繊維内部に取り込み、
表面の相対的油分濃度が高くなる傾向が強いので、本発
明による糸掛け、糸切替え方法が効果的に適用される。
【0045】さらに、本発明は糸掛け時、糸切替え時の
糸条表面とゴデットローラー表面との粘着性を下げて糸
掛け性、糸切替え性を改善するものであるので、巻取り
張力が一般に低く、ゴデットローラーと糸条との粘着性
の影響を受け易い細繊度糸条や高伸度糸条で有効であ
り、具体的には糸条繊度30デニール以下で伸度50%
以上の糸条を3000m/分以上の高速で巻取る場合に
顕著な効果が得られる。この糸条繊度および伸度は巻取
後の糸条で測定されるものである。また、この巻取り速
度は糸掛け直後の巻取り速度でもって表せばよい。
糸条表面とゴデットローラー表面との粘着性を下げて糸
掛け性、糸切替え性を改善するものであるので、巻取り
張力が一般に低く、ゴデットローラーと糸条との粘着性
の影響を受け易い細繊度糸条や高伸度糸条で有効であ
り、具体的には糸条繊度30デニール以下で伸度50%
以上の糸条を3000m/分以上の高速で巻取る場合に
顕著な効果が得られる。この糸条繊度および伸度は巻取
後の糸条で測定されるものである。また、この巻取り速
度は糸掛け直後の巻取り速度でもって表せばよい。
【0046】
【実施例】2軸のスピンドル間をスピンドルを含むター
レットの回転によって8糸条を同時に自動的に切替える
ターレット型自動切替巻取装置を使用し、ゴデットロー
ラー前に位置する交絡装置の圧空圧力をスピンドル間の
糸切替え時のみ変更して、その糸切替え成功率によって
糸切替え性を評価した。なお糸切替え成功率は下記の計
算により求めた値である。
レットの回転によって8糸条を同時に自動的に切替える
ターレット型自動切替巻取装置を使用し、ゴデットロー
ラー前に位置する交絡装置の圧空圧力をスピンドル間の
糸切替え時のみ変更して、その糸切替え成功率によって
糸切替え性を評価した。なお糸切替え成功率は下記の計
算により求めた値である。
【0047】糸切替え成功率(%)=(糸切替え成功回
数/総糸切替え回数)×100 その自動糸切替巻取りに供した糸条は、98%硫酸相対
粘度が2.6で酸化チタン含有率が0.4wt%であるナ
イロン6を265℃で溶融紡糸し、冷却固化した後、水
エマルジョン系油剤をガイド給油により付与し(第1給
油)、交絡装置により圧空交絡を付与し、第1ゴデット
ローラーと第2ゴデットローラーとで順次引取ることに
よって低倍率延伸し熱処理した後のナイロン6走行糸条
であり、巻取速度は4200m/分であった。また、交
絡装置(3)から巻取スピンドルまでの糸道長さは6.
2m/分であった。なお、第2給油を併用する場合は、
交絡装置と第1ゴデットローラーとの間で水エマルジョ
ン系油剤を付与した。
数/総糸切替え回数)×100 その自動糸切替巻取りに供した糸条は、98%硫酸相対
粘度が2.6で酸化チタン含有率が0.4wt%であるナ
イロン6を265℃で溶融紡糸し、冷却固化した後、水
エマルジョン系油剤をガイド給油により付与し(第1給
油)、交絡装置により圧空交絡を付与し、第1ゴデット
ローラーと第2ゴデットローラーとで順次引取ることに
よって低倍率延伸し熱処理した後のナイロン6走行糸条
であり、巻取速度は4200m/分であった。また、交
絡装置(3)から巻取スピンドルまでの糸道長さは6.
2m/分であった。なお、第2給油を併用する場合は、
交絡装置と第1ゴデットローラーとの間で水エマルジョ
ン系油剤を付与した。
【0048】この際、糸条の繊度についてはポリマのア
ウトプット量を変えることによって変更し、伸度につい
ては第1ゴデットローラーと第2ゴデットローラーとの
間の周速度差による延伸倍率の制御によって行なった。
ウトプット量を変えることによって変更し、伸度につい
ては第1ゴデットローラーと第2ゴデットローラーとの
間の周速度差による延伸倍率の制御によって行なった。
【0049】また高速回転する空ボビンに走行糸条が切
替えられる際、巻取り側のスピンドルの回転速度を巻取
り速度比15%アップすることにより糸切替え時の張力
アップを図った。
替えられる際、巻取り側のスピンドルの回転速度を巻取
り速度比15%アップすることにより糸切替え時の張力
アップを図った。
【0050】ボビンには、紙製ボビン(紙管)で、糸把
持手段としてのスリット溝が端部に穿設されたものを使
用した。そのスリット溝は広幅の導入溝および狭幅の把
持溝が直線的に連結したもので溝形状は波状であった。
持手段としてのスリット溝が端部に穿設されたものを使
用した。そのスリット溝は広幅の導入溝および狭幅の把
持溝が直線的に連結したもので溝形状は波状であった。
【0051】給油時に糸条に付与する油剤としは、鉱物
油や合成エステルを主成分とした平滑剤を65部、乳化
剤を20部及び帯電防止剤を15部からなる油分を純水
に分散させた水エマルジョン系油剤を使用した。そし
て、第1給油手段のみで給油する場合は濃度8wt%に調
整した油剤を使用し、第2給油手段を併用する場合には
第1段給油手段では濃度1wt%に調整した油剤を使用
し、第2給油手段では濃度8wt%に調整した油剤を使用
した。いずれの場合も巻取り後の付着油分量が1.2wt
%となるよう給油した。
油や合成エステルを主成分とした平滑剤を65部、乳化
剤を20部及び帯電防止剤を15部からなる油分を純水
に分散させた水エマルジョン系油剤を使用した。そし
て、第1給油手段のみで給油する場合は濃度8wt%に調
整した油剤を使用し、第2給油手段を併用する場合には
第1段給油手段では濃度1wt%に調整した油剤を使用
し、第2給油手段では濃度8wt%に調整した油剤を使用
した。いずれの場合も巻取り後の付着油分量が1.2wt
%となるよう給油した。
【0052】通常巻取り時に交絡装置に供給する交絡圧
空圧力は4.0kg/cm2 とした。そして、交絡装置に供
給する圧空圧力は次の空ボビンの糸把持手段に糸条が把
持される0.07秒前に低減させた。この圧空圧力の低
減は、図3に示すように、任意の圧力に設定可能な圧空
回路のバイパス配管(13)を交絡圧空メイン配管(1
2)に対し並列に設け、糸掛け時のシーケンス信号によ
りバイパス配管側電磁バルブ(15)を開放するととも
にメイン配管側電磁バルブ(14)を閉止することによ
って、メイン配管からバイパス配管に切替える方法によ
った。なお、圧空圧力を0kg/cm2 にした場合は、両方
の電磁バルブともに閉止とした。
空圧力は4.0kg/cm2 とした。そして、交絡装置に供
給する圧空圧力は次の空ボビンの糸把持手段に糸条が把
持される0.07秒前に低減させた。この圧空圧力の低
減は、図3に示すように、任意の圧力に設定可能な圧空
回路のバイパス配管(13)を交絡圧空メイン配管(1
2)に対し並列に設け、糸掛け時のシーケンス信号によ
りバイパス配管側電磁バルブ(15)を開放するととも
にメイン配管側電磁バルブ(14)を閉止することによ
って、メイン配管からバイパス配管に切替える方法によ
った。なお、圧空圧力を0kg/cm2 にした場合は、両方
の電磁バルブともに閉止とした。
【0053】さらに、糸切替えが終了し糸条がトラバー
ス状態に移行する0.2秒前に、それら圧空供給配管が
バイパス配管からメイン配管にタイマーによって自動的
に切替わるようにした。
ス状態に移行する0.2秒前に、それら圧空供給配管が
バイパス配管からメイン配管にタイマーによって自動的
に切替わるようにした。
【0054】このようにして、糸切替え時のみ、圧力レ
ベルが所定水準まで自動的に低減されるようにした。な
お、糸切替え時の圧空圧力の水準N2は、通常巻取り時
の圧空圧力水準N1(4.0kg/cm2 )に対する割合
[(N2/N1)×100](%)でもって、表1に示
した。
ベルが所定水準まで自動的に低減されるようにした。な
お、糸切替え時の圧空圧力の水準N2は、通常巻取り時
の圧空圧力水準N1(4.0kg/cm2 )に対する割合
[(N2/N1)×100](%)でもって、表1に示
した。
【0055】また、表1に示す糸条の物性値は巻取り後
の糸条を測定した値である。
の糸条を測定した値である。
【0056】表1の結果からわかるように、ゴデットロ
ーラー前の交絡処理の圧空圧力を低減させなくても、3
0デニールを越える糸条繊度又は50%未満の伸度を有
する糸条の場合は比較例 No.6、7に示すように十分な
糸切替え性が得られるが、糸条繊度が30デニール以下
と細繊度で伸度が50%以上と高伸度である糸条の場合
は、比較例 No.1〜5に示すように、糸掛け成功率が9
0%以下と十分でなく、確実に糸掛けを行うことができ
なかった。
ーラー前の交絡処理の圧空圧力を低減させなくても、3
0デニールを越える糸条繊度又は50%未満の伸度を有
する糸条の場合は比較例 No.6、7に示すように十分な
糸切替え性が得られるが、糸条繊度が30デニール以下
と細繊度で伸度が50%以上と高伸度である糸条の場合
は、比較例 No.1〜5に示すように、糸掛け成功率が9
0%以下と十分でなく、確実に糸掛けを行うことができ
なかった。
【0057】これに対し、本発明法によると、糸条繊度
が30デニール以下と細繊度で伸度が50%以上と高伸
度である糸条の場合でも、実施例 No.1〜8に示すよう
に、糸掛け成功率が96〜100%と極めて高く、確実
に糸掛けを行うことができた。 また、ゴデットローラ
ー前の交絡処理の圧空圧力は、通常巻取り時の圧空圧力
の50%以下の水準まで低減させることが必要であり、
特に20デニール以下の細い糸条について25%以下の
水準まで低減させることが有効であった。
が30デニール以下と細繊度で伸度が50%以上と高伸
度である糸条の場合でも、実施例 No.1〜8に示すよう
に、糸掛け成功率が96〜100%と極めて高く、確実
に糸掛けを行うことができた。 また、ゴデットローラ
ー前の交絡処理の圧空圧力は、通常巻取り時の圧空圧力
の50%以下の水準まで低減させることが必要であり、
特に20デニール以下の細い糸条について25%以下の
水準まで低減させることが有効であった。
【0058】さらに給油手段としては、交絡装置の前後
にそれぞれ第1、第2給油手段を設ける方が、第1給油
手段のみの場合と比較して良好であった。
にそれぞれ第1、第2給油手段を設ける方が、第1給油
手段のみの場合と比較して良好であった。
【0059】以上のように、高伸度・細繊度糸条の糸切
替えにおいて、本発明法は極めて有効であった。
替えにおいて、本発明法は極めて有効であった。
【0060】
【表1】
【0061】
【発明の効果】本発明法によると、水エマルジョン給油
を行ない交絡処理を行なった糸条をゴデットローラーで
引取った後に高速で巻取り、細繊度で高伸度の糸条を生
産する高速製糸工程において、高速で回転するボビンに
糸掛けする際の安定性、確実性を向上させ、糸掛け成功
率を高め、その生産性を大きく高めることができる。
を行ない交絡処理を行なった糸条をゴデットローラーで
引取った後に高速で巻取り、細繊度で高伸度の糸条を生
産する高速製糸工程において、高速で回転するボビンに
糸掛けする際の安定性、確実性を向上させ、糸掛け成功
率を高め、その生産性を大きく高めることができる。
【0062】また、本発明法によると、水エマルジョン
給油を行い交絡処理を行った糸条をゴデットローラーで
引取った後に自動糸切替巻取装置によって高速で巻取
り、細繊度で高伸度の糸条を生産する高速製糸工程にお
いて、糸切替えする際の安定性、確実性を向上させ、糸
切替え成功率を高め、その生産性を大きく高めることが
できる。
給油を行い交絡処理を行った糸条をゴデットローラーで
引取った後に自動糸切替巻取装置によって高速で巻取
り、細繊度で高伸度の糸条を生産する高速製糸工程にお
いて、糸切替えする際の安定性、確実性を向上させ、糸
切替え成功率を高め、その生産性を大きく高めることが
できる。
【0063】さらに、本発明法によると交絡処理をゴデ
ットローラー前では行うが巻取り機直前では行わない製
糸工程でも、糸掛け成功率や糸切替え成功率を十分な水
準に高めることができる。
ットローラー前では行うが巻取り機直前では行わない製
糸工程でも、糸掛け成功率や糸切替え成功率を十分な水
準に高めることができる。
【0064】さらにまた、本発明法は、糸掛け時の交絡
圧力を一時的に制御するという簡単な方法で実施するこ
とができるので工業的実施に非常に有効である。
圧力を一時的に制御するという簡単な方法で実施するこ
とができるので工業的実施に非常に有効である。
【図1】本発明法により製糸し自動糸切替巻取りする高
速製糸工程を模式的に示す正面概略図である。
速製糸工程を模式的に示す正面概略図である。
【図2】本発明法が適用される図1の高速製糸工程にお
ける糸掛け時、糸切替え時の空ボビンと糸条との位置関
係を示すA−A’矢視の部分側面図である。
ける糸掛け時、糸切替え時の空ボビンと糸条との位置関
係を示すA−A’矢視の部分側面図である。
【図3】交絡処理に供給する圧空圧力の切替え方法を例
示する配管概略図である。
示する配管概略図である。
【符号の説明】 1:口金、 2:第1給油手段、 3:交絡装置、
4:第2給油手段、5:第1ゴデットローラー、 6:
第2ゴデットローラー、 7:自動糸切替巻取装置、
8、9:ボビン、 10:糸掛けデバイス、 11:ス
リット溝、 Y:糸条、 12:交絡圧空メイン配管、
13:交絡圧空バイパス配管
4:第2給油手段、5:第1ゴデットローラー、 6:
第2ゴデットローラー、 7:自動糸切替巻取装置、
8、9:ボビン、 10:糸掛けデバイス、 11:ス
リット溝、 Y:糸条、 12:交絡圧空メイン配管、
13:交絡圧空バイパス配管
Claims (4)
- 【請求項1】 溶融紡出し冷却した繊維糸条に水エマ
ルジョン系油剤を付与し、圧空による交絡装置で交絡処
理を付与し、ゴデットローラーに引取った後、3000
m/分以上で高速回転するボビン上に巻取り、糸条繊度
30デニール以下かつ伸度50%以上の熱可塑性合成繊
維を製造する高速製糸工程において、前記ボビンへ糸掛
けする際、前記交絡装置へ供給する圧空の圧力を通常巻
取り時に供給する圧空圧力の50%以下まで低減させる
ことを特徴とする高速製糸工程におけるボビン糸掛け方
法。 - 【請求項2】 溶融紡出し冷却した繊維糸条に水エマ
ルジョン系油剤を付与し、圧空による交絡装置で交絡処
理を付与し、ゴデットローラーに引取った後、自動糸切
替巻取装置により3000m/分以上で高速回転するボ
ビン上に巻取り、糸条繊度30デニール以下かつ伸度5
0%以上の熱可塑性合成繊維を製造する高速製糸工程に
おいて、自動糸切替えする際、前記交絡装置へ供給する
圧空の圧力を通常巻取り時に供給する圧空圧力の50%
以下まで低減させることを特徴とする高速製糸工程にお
ける自動糸切替巻取方法。 - 【請求項3】 前記交絡装置と前記ゴデットローラー
との間でさらに水エマルジョン系油剤を付与することを
特徴とする請求項2記載の高速製糸工程における自動糸
切替巻取方法。 - 【請求項4】 交絡装置へ供給する圧空圧力の糸切替
え時の低減を、糸条がボビン上の糸把持手段に把持され
る時のTo 秒前の時以前に行うこと、かつ、前記圧空圧
力の復元を、糸条が正規トラバースで巻上げ開始される
時のTo 秒前の時以前に行うことを特徴とする請求項2
記載の高速巻取り工程における自動糸切替巻取方法。
(但し、To (秒)=交絡装置部から巻取部までの糸道
長さ(m)/糸条巻取速度(m/秒)である)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12674193A JPH06341011A (ja) | 1993-05-28 | 1993-05-28 | 高速製糸工程におけるボビン糸掛け方法及び自動糸切替巻取方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12674193A JPH06341011A (ja) | 1993-05-28 | 1993-05-28 | 高速製糸工程におけるボビン糸掛け方法及び自動糸切替巻取方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06341011A true JPH06341011A (ja) | 1994-12-13 |
Family
ID=14942761
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12674193A Pending JPH06341011A (ja) | 1993-05-28 | 1993-05-28 | 高速製糸工程におけるボビン糸掛け方法及び自動糸切替巻取方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06341011A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104060338A (zh) * | 2014-04-22 | 2014-09-24 | 郑州中远氨纶工程技术有限公司 | 弹性纤维生产导丝装置及其在氨纶纤维生产中的用途 |
-
1993
- 1993-05-28 JP JP12674193A patent/JPH06341011A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104060338A (zh) * | 2014-04-22 | 2014-09-24 | 郑州中远氨纶工程技术有限公司 | 弹性纤维生产导丝装置及其在氨纶纤维生产中的用途 |
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