JPH06340655A - チオキサンテノン抗腫瘍薬 - Google Patents

チオキサンテノン抗腫瘍薬

Info

Publication number
JPH06340655A
JPH06340655A JP6070540A JP7054094A JPH06340655A JP H06340655 A JPH06340655 A JP H06340655A JP 6070540 A JP6070540 A JP 6070540A JP 7054094 A JP7054094 A JP 7054094A JP H06340655 A JPH06340655 A JP H06340655A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lower alkyl
amino
methyl
ethyl
hydrogen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6070540A
Other languages
English (en)
Inventor
Mark P Wentland
フィリップ ウェントランド マーク
Robert B Perni
ブルーノ パーニ ロバート
Joseph W Guiles
ウィリアム ギルズ ジョセフ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
STWB Inc
Original Assignee
Sterling Winthrop Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sterling Winthrop Inc filed Critical Sterling Winthrop Inc
Publication of JPH06340655A publication Critical patent/JPH06340655A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic Table
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/547Heterocyclic compounds, e.g. containing phosphorus as a ring hetero atom
    • C07F9/6553Heterocyclic compounds, e.g. containing phosphorus as a ring hetero atom having sulfur atoms, with or without selenium or tellurium atoms, as the only ring hetero atoms
    • C07F9/655363Heterocyclic compounds, e.g. containing phosphorus as a ring hetero atom having sulfur atoms, with or without selenium or tellurium atoms, as the only ring hetero atoms the sulfur atom being part of a six-membered ring
    • C07F9/655372Heterocyclic compounds, e.g. containing phosphorus as a ring hetero atom having sulfur atoms, with or without selenium or tellurium atoms, as the only ring hetero atoms the sulfur atom being part of a six-membered ring condensed with carbocyclic rings or carbocyclic ring systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D335/00Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one sulfur atom as the only ring hetero atom
    • C07D335/04Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one sulfur atom as the only ring hetero atom condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • C07D335/10Dibenzothiopyrans; Hydrogenated dibenzothiopyrans
    • C07D335/12Thioxanthenes
    • C07D335/14Thioxanthenes with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached in position 9
    • C07D335/16Oxygen atoms, e.g. thioxanthones

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 抗腫瘍薬として1−〔〔(ジアルキルアミ
ノ)アルキル〕アミノ〕−4−置換−チオキサンテン−
9−オンを提供する。 【構成】 右記一般式で示される化合物、又は医薬的に
許容されるそれらの酸付加塩あるいはそれらの溶媒和
物、ならびに当該化合物、医薬的に許容されるそれらの
酸付加塩あるいはそれらの溶媒和物を含む哺乳動物の腫
瘍を治療するための薬剤。 [式中、nは2もしくは3;R,Rは低級アルキル
基;Rは水素、ヒドロキシ等;Qは−CHNH
,−CHN(R)SO,−CHN(R
)C(O)R等;Rは水素、低級アルキル;R
は水素、低級アルキル、フェニル;Rは低級アルキ
ル、フェニル;である]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規1−〔〔(ジアル
キルアミノ)アルキル〕アミノ〕−4−置換−チオキサ
ンテン−9−オン、該チオキサンテノンを含有する医薬
組成物、チオキサンテノンによる腫瘍の治療方法並びに
チオキサンテノンを含有する組成物による哺乳動物の癌
の治療方法に関する。
【0002】
【従来の技術】Nabih 及びElsheikh〔J. Pharm. Sci. 5
4, 1672-1673 (1965) 〕には、1−〔〔2−(ジエチル
アミノ)エチル〕アミノ〕−4−〔(ジエチルアミノ)
メチル〕チオキサンテン−9−オンが開示されている。
この化合物の用途については何も示されていない。Coll
ins 及びRosi, 米国特許第 3,745,172号明細書には、抗
真菌薬及び抗菌薬の合成における中間体として、次式
【0003】
【化2】
【0004】のものが開示されており、そして駆虫薬及
び抗菌薬として、次式
【化3】 のものが開示されている。
【0005】Rosi及びPeruzotti ,米国特許第 3,312,5
98号明細書には、用途については何も示されていない
が、発酵の副生成物として1−〔〔2−(ジエチルアミ
ノ)エチル〕アミノ〕−9−オキソ−9H−チオキサン
テン−4−カルボン酸が開示されている。
【0006】Blanz 及びFrench〔J. Med. Chem. 6, 185
-191 (1963) 〕には、ルカントンに関連した一連のチオ
キサンテノンの合成、並びに白血病及び2種の固形腫瘍
に対する該化合物の試験結果が開示されている。開示さ
れた化合物の中には、次式のものがある。
【0007】
【化4】 (上式中、Rは、メチル、メトキシ及びエトキシであ
る。)
【0008】Yarinsky及びFreele〔Journal of Tropica
l Medicine and Hygiene 73, 23-27(1970) には、抗住
血吸虫薬として次式のものが開示されている。
【化5】
【0009】Palmer他〔J. Med. Chem. 31, 707-712 (1
988)〕には、試験管内でマウス白血病細胞(L1210 )に
対して試験され、そして生体内のP388白血病細胞に対し
て試験され、有望な抗腫瘍薬として追跡する価値はあり
そうもないと認められたN−〔2−(ジメチルアミノ)
エチル〕−9−オキソ−9H−チオキサンテン−4−カ
ルボキサミド一塩酸塩が開示されている。
【0010】1985年9月3日に発行されたArcher,米国
特許第 4,539,412号明細書には、次式の化合物が開示さ
れている。
【化6】
【0011】上式中、X=Sである場合には、R1 及び
2 は、別個に、低級アルキルの1つより選ばれ、そし
てピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラ
ジニル及びN−置換ピペラジニルの1つを形成するよう
に連帯的に選ばれ、そしてR3 は、Hもしくはヒドロキ
シである。
【0012】上式中、X=Oである場合には、R1 及び
2 は、別個に、低級アルキルの1つより選ばれ、そし
てピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラ
ジニル及びN−置換ピペラジニルの1つを形成するよう
に連帯的に選ばれ、そしてR3 は、ヒドロキシである。
これらの化合物は、抗腫瘍薬として有用であると言及さ
れている。
【0013】Archer他〔J. Med. Chem. 31, 254-260 (1
988)〕には、下記一般式の化合物類、並びに抗腫瘍活性
及び/又は抗住血吸虫活性についてのこれらの化合物の
試験結果が開示されている。
【化7】
【0014】上式中、R=C2 5 ,R′=H,R″=
CH2 OH(実施例1);R=CH3,R′=OH,
R″=CH2 OH(実施例2);R=C2 5 ,R′=
H,R″=CH2 OCONHCH3 (実施例4);R=
CH3 ,R′=OH,R″=CH 2 OCONHCH
3 (実施例5);R=C2 5 ,R′=H,R″=CH
2 OCONHC6 5 (実施例23);R=C2 5
R′=H,R″=CH2 OCONHC3 7 (実施例2
4);R=C2 5 ,R′=H,R″=CH2 OCON
HC4 9 (実施例25);R=C2 5 ,R′=H,
R″=CH2 OCOOCH3 (実施例26);R=C2
5 ,R′=H,R″=CH2 OCOCH3 (実施例2
7);又はR=C2 5 ,R′=H,R″=CH2 OC
OC6 3 (NO 2 2 (実施例28)である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明の化合物は、腫
瘍の大きさを低減するのに有効であり、従って、哺乳動
物の腫瘍及び癌の治療に有用である。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、式Iの化合
物、又は医薬的に許容されるそれらの酸付加塩あるいは
それらの溶媒和物に関する。
【0017】
【化8】
【0018】上式中、(1)nが、2もしくは3であ
り、R1 及びR2 が、独立して低級アルキルであり、Q
が、CH2 NHR3 、CH2 N(R4 )SO2 7 、C
2 NHCHO、CH=N−Ar、C(O)NR
5 6 、CH2 N(R4 )C(O)R7 、CH2 N(C
2 5 )CHO、CH2 N(R4 )P(O)(O−低級
アルキル)2 、CH 2 N=CH−N(R9 )(R10)、
CH2 N(R4 )C(O)CF3 及びCH2N(R4
C(O)OR7 からなる群より選ばれる残基であり、R
3 が、水素もしくは低級アルキルであり、R4 が、水
素、低級アルキルもしくはArであり、R5 が、水素、
低級アルキルもしくはArであり、R6 が、水素もしく
は低級アルキルであり、R7 が、低級アルキルもしくは
Arであり、R8 が、ヒドロキシであり、Arが、フェ
ニル、又はメチル、メトキシル、ヒドロキシ、ハロゲン
もしくはニトロで置換されたフェニルであり、そしてR
9 及びR10が、独立して低級アルキルであるか、又は
(2)Qが、CH2 N(R4 )SO2 7 、CH=N−
Ar、C(O)NR56 、CH2 N(R4 )C(O)
7 、CH2 N(R4 )P(O)(O−低級アルキル)
2 、CH2 N(R4 )C(O)CF3 及びCH2 N(R
4 )C(O)OR7 からなる群より選ばれる残基であ
り、R8 が、水素、低級アルキル、低級アルコキシもし
くはヒドロキシであり、Arが、ヒドロキシで置換され
たフェニルであり、そしてR4 、R5 もしくはR7 のう
ち1つ以上のものがArであることを条件として、n、
1 、R2 、R4 、R5 、R6 及びR7 が、上記(1)
で定義のとおりであるか、あるいは、(3)Qが、CH
2 N=CH−N(R9 )(R10)、CH2 N(R4 )C
(O)CF3 及びCH2 N(R4 )C(O)OR7 から
なる群より選ばれる残基であり、R8 が、水素、低級ア
ルキル、低級アルコキシもしくはヒドロキシであり、そ
してn、R1 、R2 、R4 、R7 、Ar、R9 及びR10
が、上記(1)で定義のとおりである。これらの化合物
は、哺乳動物の腫瘍の治療に有用である。
【0019】本明細書で用いられる低級アルキルは、4
つ以下の炭素原子を含有する直鎖状、分枝鎖状もしくは
環状炭化水素を表す。ハロゲンは、臭素、塩素もしくは
フッ素を表す。低級アルコキシなる語は、1つ〜約4つ
の炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル
オキシ置換基、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキ
シ、イソプロポキシ、ブトキシ及びsec−ブトキシな
どを意味する。
【0020】更に本発明は、式Iの化合物と共に医薬的
に許容される賦形剤もしくは希釈剤を含む、哺乳動物の
腫瘍及び癌の治療用組成物に関する。更に本発明は、式
Iの化合物を哺乳動物に投与することを含んでなる、哺
乳動物の腫瘍及び癌を治療するために式Iの化合物を使
用する方法に関する。更に本発明は、式Iの化合物と共
に医薬的に許容される賦形剤もしくは希釈剤を含む組成
物を哺乳動物に投与することを含んでなる、哺乳動物の
腫瘍及び癌を治療するために式Iの化合物を使用する方
法に関する。
【0021】
【具体的な態様】本発明の化合物の合成は、概略図A,
B及びCに示されるように概説される。
【0022】
【化9】
【0023】
【化10】
【0024】式III の化合物(Qが−CH=N−Arで
ある式Iの化合物)は、式IIのアルデヒドと、約1当量
の適当なアニリンとを、不活性共沸溶媒、好ましくはキ
シレンもしくはトルエン中で加熱還流することにより合
成できる。式IVの化合物は、式IIのアルデヒドから、溶
媒として、ホルムアミド、N−アルキルホルムアミドも
しくはN−Ar−ホルムアミド中、約5〜約17当量の蟻
酸の存在下、 150〜185 ℃で加熱することにより製造で
きる。条件はロイカルト反応について当該技術分野で周
知である。次いで式Vの化合物が、ホルムアミドの酸性
加水分解により得られる。
【0025】式VIの化合物(Qが−CH2 N(R4 )S
2 7 である式Iの化合物)は、わずかに過剰の低級
アルキルスルホニルを用いて、又はアリールスルホニル
クロリドを用いて、(a)適当な溶媒、好ましくはピリ
ジン中、0℃〜50℃で、又は(b)適当な溶媒、例え
ば、ジクロロメタン中、過剰の塩基、例えば、トリエチ
ルアミンの存在下、約0℃〜ほぼ室温の範囲内の温度
で、アミンVをスルホニル化することにより合成でき
る。
【0026】あるいは、式VIの化合物(式中、R4 は、
低級アルキルである)は、上記のようにアミンV(式
中、R4 は、水素である)をスルホニル化し、次いで得
られたスルホナミドVI(R4 は、水素である)を、適当
な溶媒、例えば、テトラヒドロフランもしくはN,N−
ジメチルホルムアミド中、過剰の塩基、好ましくは水素
化ナトリウムで処理し、続いて約0℃〜用いられる溶媒
の沸点までの範囲内の温度で、過剰の適当な低級アルキ
ルハロゲン化物で処理することにより合成できる。
【0027】式IXのカルボキサミドは、アルデヒドII
と、5〜6倍過剰のヒドロキシルアミン塩酸塩とを、任
意に補助溶剤を含有するピリジン中で反応せしめ、続い
てオキシム(VII)を過剰の無水酢酸で処理し、そして不
活性な高沸点溶媒、例えば、キシレン中で加熱すること
により脱水し、最後に濃硫酸中でニトリル(VIII)を部
分的に加水分解することにより合成できる。この場合に
は、R5 及びR6 が水素以外のものであることが望まし
く、16%アルコール性KOH 中でアミドIXを更に加水分解
すると対応する酸が得られ、そしてその酸を当該技術分
野で周知の方法を用いて適当なアミンと縮合させてもよ
い。
【0028】式Xの化合物(QがCH2 N(R4 )C
(O)R7 である式Iの化合物)は、適当な溶媒、好ま
しくは、ピリジン中、任意に補助溶剤、好ましくはジク
ロロメタンの存在下、約0℃〜約50℃の範囲内の温度
で、アミンVを、過剰の低級アルキル酸塩化物、又はア
リール酸塩化物でアシル化することにより合成できる。
【0029】式XIの化合物(QがCH2 N(R4 )P
(O)(O−低級アルキル)2 である式Iの化合物)
は、適当な溶媒、例えば、ジクロロメタン中、過剰の塩
基、好ましくはトリエチルアミンの存在下、約0℃〜約
50℃の範囲内の温度で、アミンVを、過剰の適当なジ低
級アルキルホスホロクロリデートで処理することにより
合成できる。
【0030】
【化11】
【0031】式XII の化合物(QがCH2 N=CHN
(R9 )(R10)である式Iの化合物)は、約60℃の温
度で、式Vのアミンを、過剰の式(MeO)2 CHN
(R9 )(R10)のジメチルアセタールで処理すること
により合成できる。式XIIIの化合物(QがCH2 N(R
4 )C(O)CF3 である式Iの化合物)は、適当な溶
媒、好ましくはジクロロメタン中のアミンVを、適当な
溶媒、好ましくはトルエン中に式CF3 C(O)X(式
中、Xは、ハロゲンである)のトリフルオロアセチルハ
ロゲン化物、好ましくはトリフルオロアセチルクロリド
を含む過剰な溶液で、約0℃の温度で処理することによ
り合成できる。
【0032】式XIV の化合物(QがCH2 N(R4 )C
(O)OR7 である式Iの化合物)は、過剰の塩基、好
ましくはトリエチルアミンの存在下、適当な溶媒、例え
ば、ジクロロメタンもしくはクロロホルム中、約0℃〜
ほぼ室温の範囲内の温度で、アミンVを、過剰の式R7
OC(O)X(式中、Xは、ハロゲンであり、好ましく
は塩素である)の適当なハロホルメートで処理すること
により合成できる。
【0033】アルデヒドIIは、米国特許第 3,711,512号
明細書の方法により、又は本明細書の実施例に後述され
る方法により得られるアルコールを、米国特許第 3,29
4,803号明細書に開示された方法によりMnO2 酸化せ
しめることにより入手可能である。伝統的であり且つ化
学技術分野の人々に周知である簡単な化学的変換が、本
発明の化合物の官能基について有効な変化をもたらすた
めに使用できる。例えば、低級アルキルアリールエーテ
ルの脱アルキル化は、対応するフェノール誘導体を提供
する。
【0034】式Iの化合物は、遊離塩基型及び酸付加塩
型の両方の型で有用であり、そして両方とも、本発明の
範囲内である。酸付加塩は、或る場合では使用に際して
より都合の良い形であり、実際に塩を使用する場合に
は、本質的に、塩基型を使用する場合の量に対するもの
になる。酸付加塩を製造するのに使用できる酸として
は、好ましくは、遊離塩基と結合したときに、医薬的に
許容される塩、即ち、遊離塩基に固有な有益な性質がア
ニオンに起因する副作用により損なわれないように、塩
のアニオンが塩の医薬的な用量で動物の器官に対して比
較的無害である塩を生成するものが挙げられる。本発明
の実施に際して、塩酸塩、フマル酸塩、トルエンスルホ
ン酸塩、メタンスルホン酸塩もしくはマレイン酸塩を形
成することは都合が良い。しかしながら、本発明の範囲
内の別の適当な医薬的に許容される塩は、別の無機酸及
び有機酸より誘導されるものである。塩基性化合物の酸
付加塩は、適当な酸を含有する水性アルコール溶液に遊
離塩基を溶解させ、そしてその溶液を蒸発させて塩を単
離することにより、又は遊離塩基と酸とを有機溶媒中で
反応させることにより製造され、後者の場合には、塩を
直接分離するか、それを第2有機溶媒を用いて沈殿させ
るか、又は溶液を濃縮することにより塩を入手できる。
塩基性化合物の医薬的に許容される塩は好ましいとはい
え、全ての酸付加塩が本発明の範囲内である。例えば、
精製もしくは同定の目的でのみ塩が形成されるとき、又
はそれが、イオン交換方法により医薬的に許容される塩
を製造する際に中間体として用いられるときのように、
特定の塩それ自体が中間生成物としてのみ所望されると
しても、全ての酸付加塩が遊離塩基型の供給源として有
用である。
【0035】本発明の化合物の構造は、合成モードによ
り、そして元素分析、並びに赤外、紫外及び核磁気共鳴
分光法により確立された。反応経過並びに生成物の同一
性及び均質性は、薄層クロマトグラフィー(TLC)又
は気液クロマトグラフィー(GLC)により評定した。
融点は℃で提供し、それらは未補正である。出発物質は
市販のものであるか、又は当該技術分野で周知の方法に
より調製してもよい。
【0036】
【実施例】実施例1 1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミノ〕−4
−(N−フェニルホルムイミドイル)チオキサンテン−
9−オン (I:R1 =R2 =Et;Q=CH=N−C6 5 ;R
8 =H;n=2) トルエン( 100mL)中に1−〔〔2−(ジエチルアミ
ノ)エチル〕アミノ〕−9−オキソチオキサンテン−4
−カルボキシアルデヒド(17.7g,50ミリモル)及びア
ニリン(15.1g, 150ミリモル)を含む混合物を、ディ
ーンスタークトラップ(Dean-Stark trap )を用いて8
時間還流した。クロロホルム/ヘキサン/イソプロピル
アミン 10:10:2 を用いたアルミナでのTLCは、反応
が完了したことを示した。トルエンを蒸留し、アニリン
(25mL)を添加し、そして混合物を4時間還流した。キ
シレン(50mL)を添加し、そして反応混合物を再度3時
間還流した。溶媒及び過剰のアニリンを真空中で除去
し、そして残渣をベンゼンから再結晶すると、粗生成物
(19.9g)が得られた。これをヘキサン(約 1.5L)か
ら再結晶すると、生成物(15.8g,86%),m.p. 125-1
26℃,が得られた。
【0037】実施例2 N−〔〔1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミ
ノ〕−9−オキソチオキサンテン−4−イル〕メチル〕
ホルムアミド (I:R1 =R2 =Et;Q=CH2 NHCHO;R8
=H;n=2) 1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミノ〕−9
−オキソチオキサンテン−4−カルボキシアルデヒド
(35.4g, 0.1モル)、ホルムアミド( 420mL)及び蟻
酸(50mL,1モル)の溶液を、 160℃で1時間加熱し
た。反応混合物を冷却し、水(2L)に注ぎ入れ、そし
て35%水酸化ナトリウム溶液(約50mL)で塩基性にし
た。ゴム状の沈殿を濾取し、そして真空中で乾燥させ
た。乾燥した沈殿を熱酢酸エチル(約 1.5L)に溶解
し、木炭で処理し、そして冷却して再結晶した。生成物
を濾取し、酢酸エチルで洗浄し、そして乾燥させると、
生成物(29.0g,75%),m.p. 154-155℃,が得られ
た。
【0038】実施例3 N−〔〔1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミ
ノ〕−9−オキソチオキサンテン−4−イル〕メチル〕
−N−メチルホルムアミド (I:R1 =R2 =Et;R4 =Me;R8 =H;n=
2) 実施例2の方法と類似の方法により、1−〔〔2−(ジ
エチルアミノ)エチル〕アミノ〕−9−オキソチオキサ
ンテン−4−カルボキシアルデヒド(35.4g,0.1モ
ル)、N−メチルホルムアミド( 394g)及び蟻酸(50
mL)から、N−メチルホルムアミド(24.6g)を調製し
た。生成物をアセトン( 150mL)から再結晶すると、m.
p. 127-130℃のものが得られた。
【0039】実施例4 4−(アミノメチル)−1−〔〔2−(ジエチルアミ
ノ)エチル〕アミノ〕チオキサンテン−9−オン (I:R1 =R2 =Et;Q=CH2 NH2 ;R8
H;n=2) 2N塩酸( 240mL)中に実施例2のホルムアミド(24.4
g,64ミリモル)を含む溶液を、蒸気浴で1時間加熱し
た。反応混合物を室温に冷却し、35%水性水酸化ナトリ
ウムを用いて塩基性にし、そして得られた黄色の沈殿を
濾取した。生成物をベンゼンに溶解し、木炭で処理し、
硫酸マグネシウムを用いて乾燥させ、濾過し、そして共
沸して痕跡量の水を除去した。乾燥した残渣をメタノー
ルから再結晶し、そしてエーテル性塩酸の添加により単
離した。得られた固体をメタノールから数回再結晶する
と、二塩酸塩として生成物(10.6g)m.p. 270-272℃,
が得られた。
【0040】実施例5 1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミノ〕−4
−〔(メチルアミノ)メチル〕チオキサンテン−9−オ
ン (I:R1 =R2 =Et;Q=CH2 NHCH3 ;R8
=H;n=2) 実施例4の方法と厳密に類似する方法により、実施例3
のN−メチルホルムアミド(14.6g,37ミリモル)及び
2N塩酸( 150mL)から、二塩酸塩半水化物としてメチ
ルアミン(10.5g)が得られた。生成物は 241〜243 ℃
で融解した。
【0041】実施例6 N−〔〔1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミ
ノ〕−9−オキソチオキサンテン−4−イル〕メチル〕
メタンスルホナミド (I:R1 =R2 =Et;Q=CH2 NHSO2
3 ;R8 =H;n=2) ピリジン( 100mL)中に実施例4のアミンの遊離塩基
( 10.65g,30ミリモル)を含む溶液を、氷浴中で冷却
し、そしてメタンスルホニルクロリド(4g,35ミリモ
ル)を一度に添加した。混合物を室温で2時間攪拌し、
水酸化ナトリウム(2g)を含有する水( 750mL)に注
ぎ入れた。暗黄色の沈殿を採取し、水で洗浄し、そして
真空中で一晩乾燥させた。濾液に過剰の水酸化ナトリウ
ムを添加して得られた固体を濾過すると第2の収穫物が
得られた。乾燥させた後に合わせた沈殿をベンゼンから
再結晶すると、メタンスルホナミド( 6.4g),m.p. 1
69-170℃,が得られた。
【0042】実施例7 1−〔〔2′−(ジエチルアミノ)エチル〕アミノ〕−
9−オキソチオキサンテン−4−カルボキサミド (I:R1 =R2 =Et;Q=CONH2 ;R8 =H;
n=2) ピリジン( 400mL)及びエタノール( 400mL)中に1−
〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミノ〕−9−オ
キソチオキサンテン−4−カルボキシアルデヒド(74
g,0.23モル)及びヒドロキシルアミン塩酸塩(74g,
1.06モル)を含む懸濁液を 0.5時間還流し、そして水
(70mL)を添加すると均質な溶液が得られた。その溶液
を更に2時間加熱し、そして室温で14時間放置した。得
られた結晶状のオキシムは、定量的収量で濾取された。
m.p. 215-218℃。
【0043】オキシム( 123g)を無水酢酸( 180mL)
中、蒸気浴で一時的に温めると溶液が得られた。その溶
液を冷却し、エーテル中 1.8M HCl( 100mL)を添
加し、そして得られた懸濁液をエーテル( 500mL)で希
釈した。懸濁液を0℃で14時間置き、そして濾過した。
残渣( 123g,m.p. 109-112℃)をキシレン( 250mL)
でスラリーにし、そして20分間還流した。混合物を冷却
し、そしてニトリル(71.3g)を濾取した。m.p. 265
℃。
【0044】ニトリル(10g)を濃H2 SO4 ( 200m
L)中室温で3日間攪拌した。反応混合物を濃NH4
Hで中和し、そして残渣を濾取した。残渣を温EtOA
c/EtOH中で熟成し、濾過し、そして生成物を冷却
溶液から結晶化した。m.p. 241-243℃。それをエタノー
ルに溶解し、そしてエタノール中1当量のHClを添加
した。アミド塩酸塩(6g)が得られた。m.p. 271-272
℃。
【0045】実施例8 N−〔〔1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミ
ノ〕−9−オキソチオキサンテン−4−イル〕メチル〕
N−メチルメタンスルホナミド (I:R1 =R2 =Et;Q=CH2 N(CH3 )SO
2 CH3 ;R8 =H;n=2) THF(60mL)中に実施例6のメタンスルホナミド(
1.5g, 3.5ミリモル)を含む溶液を氷浴中0℃に冷却
し、NaH(0.16g, 4.0ミリモル)を添加した。反応
混合物を室温まで温めて、10分間攪拌し、次いでヨウ化
メチル(0.25mL,4.0ミリモル)を添加した。反応混合
物を室温で24時間攪拌し、そして真空中で溶媒を除去し
た。シリカゲルでのカラムクロマトグラフィーによりク
ロロホルム( 100%)次いで1%イソプロピルアミン/
クロロホルムで溶離させて精製すると、黄色粉末として
N−メチルメタンスルホナミド(1.15g,74%),m.p.
175-177℃が得られた。また遊離塩基をメタノール中の
メタンスルホン酸で処理すると、メタンスルホン酸塩,
m.p. 194-195.5℃(以下本明細書では実施例8aと表示
される)が得られた。
【0046】実施例9 N−〔〔1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミ
ノ〕−9−オキソチオキサンテン−4−イル〕メチル〕
フェニルスルホナミド (I:R1 =R2 =Et;Q=CH2 NHSO2 Ph;
8 =H;n=2) 実施例6に記載された方法と実質的に同様の方法に従っ
て、実施例4のアミンの遊離塩基(2.54g,7.15ミリモ
ル)、ピリジン(50mL)及びベンゼンスルホニルクロリ
ド( 1.1mL,8.62ミリモル)から生成物を得て、続いて
メタンスルホン酸のメタノール溶液で処理すると、メタ
ンスルホン酸塩としてフェニルスルホナミド( 2.4g,
57%)が得られた。生成物をエタノールから再結晶し
た。
【0047】実施例10 N−〔〔1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミ
ノ〕−9−オキソチオキサンテン−4−イル〕メチル〕
アセトアミド (I:R1 =R2 =Et;Q=CH2 NHC(O)CH
3 ;R8 =H;n=2) 実施例6に記載された方法と実質的に同様の方法に従っ
て、実施例4のアミンの遊離塩基(4.15g,11.7ミリモ
ル)、ピリジン(60mL)及び塩化アセチル(0.82mL, 1
1.53ミリモル)からオレンジ色の固体としてアセトアミ
ド( 2.3g,52%)が得られた。生成物をアセトンから
再結晶すると、 182-183℃で融解した。
【0048】実施例11 N−〔〔1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミ
ノ〕−9−オキソチオキサンテン−4−イル〕メチル〕
ベンズアミド (I:R1 =R2 =Et;Q=CH2 NHC(O)P
h;R8 =H;n=2) 実施例6に記載された方法と実質的に同様の方法に従っ
て、実施例4のアミンの遊離塩基(1.17g,3.29ミリモ
ル)、ピリジン(25mL)及び塩化ベンゾイル(0.42mL,
3.62ミリモル)から黄色の粉末としてベンズアミド(1.
02g,68%)が得られた。生成物を、シリカでのカラム
クロマトグラフィーによりクロロホルム( 100%)〜1
%イソプロピルアミン/クロロホルムを用いて溶離さ
せ、続いて酢酸エチルから再結晶することにより精製し
た。生成物は 161-163℃で溶解した。
【0049】実施例12 N−〔〔1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミ
ノ〕−9−オキソチオキサンテン−4−イル〕ジエチ
ル〕ホスホラミド (I:R1 =R2 =Et;Q=CH2 NHP(O)(O
Et)2 ;R8 =H;n=2) 0℃の実施例4のアミンの遊離塩基(2.28g,6.41ミリ
モル)、CH2 Cl2(50mL)及びトリエチルアミン
(2mL)の溶液を、ジエチルホスホロクロリデート(
1.0mL, 6.9ミリモル)で処理した。反応混合物を0℃
で2時間攪拌し、次いで室温で1時間攪拌した。真空中
で溶媒を除去し、そして残渣を、シリカでのカラムクロ
マトグラフィーにより、酢酸エチル( 100%)、次いで
5%メタノール/酢酸エチル、最後にメタノール/イソ
プロピルアミン/酢酸エチル(5/5/90)で溶離させるこ
とにより精製すると、黄色固体としてジエチルホスホラ
ミド(2.28g,72%)が得られた。m.p. 108-110℃(酢
酸エチルから再結晶したとき)。
【0050】実施例13 N−〔〔1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミ
ノ〕−9−オキソチオキサンテン−4−イル〕メチル〕
−N−エチルホルムアミド (IV:R1 =R2 =Et;R4 =Et;R8 =H;n=
2) 1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミノ〕−9
−オキソチオキサンテン−4−カルボキシアルデヒド
( 2.0g, 5.6ミリモル)、N−エチルホルムアミド
(24.0mL)及び蟻酸( 3.0mL,79.5ミリモル)の溶液
を、 170℃で4時間加熱した。反応混合物を冷却し、水
中に注ぎ入れ、10%水酸化ナトリウムを用いて塩基性に
した。固体が得られ、それを濾取し、水で洗浄した。固
形残渣を取り出してクロロホルム/水に入れ、有機層を
分離し、そしてNa2 SO4 を用いて乾燥させた。真空
中で溶媒を除去し、そして残渣をラジアルクロマトグラ
フィーによりイソプロピルアミン/メタノール/酢酸エ
チル(0.5/1/98.5) を用いて溶離することにより精製す
ると、オレンジ色の固体としてN−エチルホルムアミド
(1.32g, 57%)が得られた。m.p. 75-77℃。
【0051】実施例14 1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミノ〕−4
−〔(エチルアミノ)メチル〕チオキサンテン−9−オ
ン (I:R1 =R2 =Et;Q=CH2 NHC2 5 ;R
8 =H;n=2) 実施例4に記載された方法と実質的に同様の方法に従っ
て、実施例13のN−エチルホルムアミド( 1.3g,
3.2ミリモル)及び2N塩酸(10.8mL)から二塩酸塩と
してエチルアミン(1.29g,92%)が得られた。生成物
をエタノール/テトラヒドロフランより再結晶すると、
それは 160℃で溶解(分解)した。
【0052】実施例15 1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミノ〕−4
−(ジメチルアミノメチレンアミノメチル)チオキサン
テン−9−オン三塩酸塩 (I:R1 =R2 =Et;Q=CH2 N=CHN(M
e)2 ;R8 =H;n=2) N−〔〔1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミ
ノ〕−9−オキソチオキサンテン−4−イル〕メチル〕
ホルムアミド(3g)を2N HCl(50mL)で希釈
し、そして溶液を蒸気浴で90分間加熱した。混合物を冷
却し、35%水酸化ナトリウム溶液でpH10まで塩基性に
し、そしてクロロホルム中に抽出した。有機層を分離
し、K2 CO3 を介して濾過し、真空中で濃縮し、そし
て得られた粗生成物をジメチルホルムアミドジメチルア
セタールと60℃で一晩反応させた。過剰のDMF−ジメ
チルアセタールを真空中で除去し、そして所望のタイト
ルの化合物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲ
ル;クロロホルム/iPrNH2/MeOH(98:1:
1))により精製した。この生成物を 2.5M HCl/
EtOH( 100mL)に溶解し、氷浴中で冷却し、濾過
し、そして乾燥させると、オレンジ色の固体として1−
〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミノ〕−4−
(ジメチルアミノメチレンアミノメチル)チオキサンテ
ン−9−オン三塩酸塩(2.38g),m.p. 258-260℃,が
得られた。
【0053】実施例16 N−〔〔1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミ
ノ〕−9−オキソチオキサンテン−4−イル〕メチル〕
トリフルオロアセトアミド (I:R1 =R2 =Et;Q=CH2 NHC(O)CF
3 ;R8 =H;n=2) 0℃で塩化メチレン(80mL)中に4−(アミノメチル)
−1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミノ〕チ
オキサンテン−9−オン(2.91g,8.19ミリモル)を含
む溶液を、トリフルオロアセチルクロリド(0.61Mトル
エン溶液を 14.75mL, 9.0ミリモル)で処理し、そして
反応混合物を0℃で90分間攪拌した。混合物を真空中で
濃縮し、そして残渣をフラッシュクロマトグラフィー
(シリカゲル;EtOAc( 100%),次いで2%イソ
プロピルアミン/EtOAc)にかけ、次いで酢酸エチ
ルより再結晶することによって精製すると、遊離塩基と
して生成物(2.52g,68%),m.p. 189-190℃が得られ
た(実施例16)。遊離塩基をメタノールに溶解し、そ
してメタンスルホン酸(0.55g,5.72ミリモル)で処理
するとメタンスルホン酸塩が得られ、それをアセトンか
ら再結晶するとm.p. 152-154℃であった(実施例16
a)。
【0054】実施例17 (a)DMSO( 500mL)中にチオソリサイクル酸(th
iosolicyclic acid)( 50.14g, 0.33モル)及び酢酸第
二銅( 5.0g)を含む混合物を、還流し、そして炭酸カ
リウム(54.3g)を少しずつ添加した。次いで3−ブロ
モクロロベンゼン(42mL,0.36モル)をシリンジを介し
て添加し、そして混合物を3時間還流した。反応混合物
を水へ注ぎ入れ、木炭で処理し、そしてセライトを介し
て濾過した。濾液を濃HClを用いて酸性にし、そして
形成した沈殿を濾取し、水で洗浄し、そして真空中60℃
で乾燥させると2−〔(3−クロロフェニル)チオ〕安
息香酸(75.01g,86%)が得られた。
【0055】(b)0℃で攪拌した濃H2 SO4 の溶液
に、2−〔(3−クロロフェニル)チオ〕安息香酸( 7
5.00g,0.28モル)を1時間に渡って少しずつ添加し
た。混合物を2時間攪拌し、水( 2.5L)中に濃NH4
OH( 500mL)を含む溶液に注ぎ入れ、そして形成した
沈殿を濾取し、水で洗浄し、そして真空中60℃で乾燥さ
せると、1−クロロチオキサンテン−9−オン及び3−
クロロチオキサンテン−9−オンの混合物(65.9g,95
%)が得られた。
【0056】(c)1−クロロチオキサンテン−9−オ
ン及び3−クロロチオキサンテン−9−オンの混合物
( 14.01g,56.8ミリモル)、ピリジン(20mL)及びジ
エチルアミノプロピルアミン(5.13g,39.4ミリモル)
の混合物を反応が終わるまで還流した。熱源を取り除
き、溶媒を真空中で除去し、そして残渣を取り出してク
ロロホルムにいれ、シリカゲルでのカラムクロマトグラ
フィーにより、未反応の3−クロロ異性体を除去するた
めにクロロホルムで溶離し、次いで5%イソプロピルア
ミン/クロロホルムで溶離させて精製すると、オレンジ
色のゴム状物として1−〔〔3−(ジエチルアミノ)プ
ロピル〕アミノ〕チオキサンテン−9−オン(5.10g,
54%)が得られた。
【0057】(d)1−〔〔3−(ジエチルアミノ)プ
ロピル〕アミノ〕チオキサンテン−9−オン(5.10g,
15.0ミリモル)、ホルマリン( 160mL)及び5N酢酸
( 0.8mL)の混合物を90℃で16時間加熱し、更に5N酢
酸(0.20mL)を添加し、続いてホルマリン(50mL)を添
加し、そして混合物を90℃で約57時間加熱した。混合物
を水で希釈し、5N NaOHで塩基性にし、クロロホ
ルムで抽出した。有機層をNa 2 SO4 を用いて乾燥さ
せ、そしてシリカのカラムを通過させて2%メタノール
/クロロホルムで溶離し、次いでイソプロピルアミン/
メタノール/クロロホルム(2/2/96)で溶離すると、オ
レンジ色/茶色のゴム状物として1−〔〔3−(ジエチ
ルアミノ)プロピル〕アミノ〕−4−(ヒドロキシメチ
ル)チオキサンテン−9−オン(3.82g,69%)が得ら
れた。
【0058】(e)1−〔〔3−(ジエチルアミノ)プ
ロピル〕アミノ〕−9−オキソチオキサンテン−4−カ
ルボキシアルデヒド (I:R1 =R2 =Et;R8 =H;n=3) 1−〔〔3−(ジエチルアミノ)プロピル〕アミノ〕−
4−(ヒドロキシメチル)チオキサンテン−9−オン
(3.82g)、トルエン(60mL)及び酸化マグネシウム
( 7.5g)の混合物を、 6.5時間還流した。混合物を室
温まで冷却し、セライトを介して濾過し、そして濾液を
真空中で濃縮すると、茶色の油状物として1−〔〔3−
(ジエチルアミノ)プロピル〕アミノ〕−9−オキソチ
オキサンテン−4−カルボキシアルデヒド( 3.3g,87
%)が得られた。
【0059】(f)1−〔〔3−(ジエチルアミノ)プ
ロピル〕アミノ〕−4−(メチルアミノメチル)チオキ
サンテン−9−オン二塩酸塩・3/2水和物 (I:R1 =R2 =Et;Q=CH2 NHMe;R8
H;n=3) N−メチルホルムアミド(50mL)中に1−〔〔3−(ジ
エチルアミノ)プロピル〕アミノ〕−9−オキソチオキ
サンテン−4−カルボキシアルデヒド( 3.3g,8.96ミ
リモル)及び蟻酸(3g)を含む溶液を2時間還流し
た。混合物を5N水酸化ナトリウム溶液(5mL)で塩基
性にし、そしてクロロホルム中に抽出した( 150mL×
3)。有機層を硫酸ナトリウムを用いて乾燥させ、真空
中で濃縮し、そして粗油状物を3N水性HCl溶液(50
mL)に溶解し、そして蒸気浴上で3時間加熱した。前記
混合物を冷却し、35%NaOH(30mL)で塩基性にし、
そしてクロロホルム中に抽出し( 150mL×3)、有機層
を硫酸ナトリウムを用いて乾燥させ、そして真空中で濃
縮すると茶色の油状物が得られた。茶色の油状物をフラ
ッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;5%ト
リエチルアミン/Et 2 O,次いで5%Et3 N/Et
OAc,次いでトリエチルアミン/メタノール/EtO
Ac(5:5:90) )により精製すると、透明なオレンジ色
のゴム状物として1−〔〔3−(ジエチルアミノ)プロ
ピル〕アミノ〕−4−(メチルアミノメチル)チオキサ
ンテン−9−オン( 1.1g)が得られた。前記ゴム状物
を6NHCl(エーテル溶液)で処理することにより対
応する二塩酸塩に変換すると、黄色の粉末として二塩酸
塩・3/2水和物(1.04g),m.p. 222-224℃が得られ
た。
【0060】実施例18 (a)1−クロロチオキサンテン−9−オン及び3−ク
ロロチオキサンテン−9−オン(20g)、ピリジン(40
mL)及びN,N−ジメチルエチレンジアミン(11mL)の
混合物を約22時間還流し、次いで溶媒を真空中で除去し
た。残渣を、3回の同様の実験操作から得られた粗生成
物(3.51g)と合わせ、そして混合物をシリカでのカラ
ムクロマトグラフィーによりクロロホルムで、次いで1
%イソプロピルアミン/クロロホルムで、そして最後に
2%イソプロピルアミン/クロロホルムで溶離させて精
製すると、1−〔〔2−(ジメチルアミノ)エチル〕ア
ミノ〕チオキサンテン−9−オン(13.4g)が得られ
た。
【0061】(b)1−〔〔2−(ジメチルアミノ)エ
チル〕アミノ〕チオキサンテン−9−オン(13g, 0.0
44モル)、37%ホルマリン( 390mL)及び5N酢酸(
6.5mL)の混合物を 100℃で 8.5時間加熱し、週末の間
放置し、次いで 100℃で更に数時間加熱した。混合物を
氷水に注ぎ入れ、35%NaOHで塩基性にし、そしてク
ロロホルムで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、N
2 SO4 用いて乾燥させ、そして真空中で濃縮した。
残渣をシリカでのカラムクロマトグラフィーにより、連
続的に、25%CHCl3 /ヘキサン,50%CHCl3
ヘキサン,75%CHCl 3 /ヘキサン, 100%CHCl
3 , 0.5%イソプロピルアミン/クロロホルム,1%イ
ソプロピルアミン/クロロホルム,2%イソプロピルア
ミン/クロロホルム,次いで2%イソプロピルアミン/
2%MeOH/CHCl3 で溶離させて精製すると、1
−〔〔2−(ジメチルアミノ)エチル〕アミノ〕−4−
(ヒドロキシメチル)チオキサンテン−9−オン( 9.2
g,64%)が得られた。
【0062】(c)トルエン( 322mL)中に1−〔〔2
−(ジメチルアミノ)エチル〕アミノ〕−4−(ヒドロ
キシメチル)チオキサンテン−9−オン( 9.2g, 0.0
28モル)を含む混合物を約60℃で加熱し、次いで酸化マ
ンガン(MnO2 ,16g)を添加し、そして混合物を60
℃で1時間加熱した。混合物を濾過し、そして濾液を真
空中で濃縮すると、1−〔〔2−(ジメチルアミノ)エ
チル〕アミノ〕−9−オキソチオキサンテン−4−カル
ボキシアルデヒド(式II:(I:R1 =R2 =Me;R
8 =H;n=2)( 7.9g,87%)が得られた。
【0063】(d)N−〔〔1−〔〔2−(ジメチルア
ミノ)エチル〕アミノ〕−9−オキソチオキサンテン−
4−イル〕メチル〕ホルムアミド (I:R1 =R2 =Me;Q=CH2 NHCHO;R8
=H;n=2) 1−〔〔2−(ジメチルアミノ)エチル〕アミノ〕−9
−オキソチオキサンテン−4−カルボキシアルデヒド
(4.75g)、ホルムアミド(66.5mL)及び蟻酸(7.6m
L)の混合物を、 170℃で4時間加熱した。混合物を氷
水( 250mL)に注ぎ入れ、35%NaOHを用いて塩基性
にし、そしてクロロホルムで抽出した。有機層を水(×
2)で洗浄し、次いでブライン(×1)で洗浄し、そし
てNa2 SO 4 を用いて溶媒を乾燥させ、真空中で濃縮
すると、N−〔〔1−〔〔2−(ジメチルアミノ)エチ
ル〕アミノ〕−9−オキソチオキサンテン−4−イル〕
メチル〕ホルムアミド( 6.2g)が得られた。
【0064】(e)4−(アミノメチル)−1−〔〔2
−(ジメチルアミノ)エチル〕アミノ〕−9−オキソチ
オキサンテン−9−オン・二塩酸塩・1/2水和物 (I:R1 =R2 =Me;Q=CH2 NH2 ;R8
H;n=2) N−〔〔1−〔〔2−(ジメチルアミノ)エチル〕アミ
ノ〕−9−オキソチオキサンテン−4−イル〕メチル〕
ホルムアミド( 6.2g)及び2N HCl(52mL)の混
合物を 100℃で 1.5〜2時間加熱した。反応混合物を氷
水に注ぎ入れ、35%NaOHを用いて塩基性にし、そし
てクロロホルムで抽出した。有機層を水(×2)で洗浄
し、次いでブライン(×1)で洗浄し、そしてNa2
4 を用いて乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリ
カでのカラムクロマトグラフィーにより、酢酸エチル、
次いで 0.5%トリエチルアミン/EtOAc、次いで2
%トリエチルアミン/EtOAc、次いでCHCl3
1〜2%イソプロピルアミン、そして最後にCHCl3
/1〜2%イソプロピルアミン/2%MeOHで溶離さ
せて精製すると、遊離塩基として生成物( 3.3g,58
%)が得られた。遊離塩基(1.25g)の一部をメタノー
ルに溶解し、そしてMeOH(6mL)中に濃HCl(
3.3mL)を含む溶液で処理すると、二塩酸塩・1/2水
和物( 1.2g),m.p. 213℃(分解)が得られた。
【0065】(f)N−〔〔1−〔〔2−(ジメチルア
ミノ)エチル〕アミノ〕−9−オキソチオキサンテン−
4−イル〕メチル〕メタンスルホナミド・メタンスルホ
ン酸塩 (I:R1 =R2 =Me;Q=CH2 NHSO2 Me;
8 =H;n=2) 窒素下で、乾燥ピリジン(30mL)に入れた4−(アミノ
メチル)−1−〔〔2−(ジメチルアミノ)エチル〕ア
ミノ〕チオキサンテン−9−オン(2g,6ミリモル)
を、溶解するまで室温で攪拌した。溶液を氷浴で冷却
し、そして冷ピリジン中のメタンスルホニルクロリド
(0.52mL, 6.7ミリモル)を滴下し、混合物を室温で1
時間攪拌した。水酸化ナトリウム(0.51g)を含有する
水( 500mL)中に反応混合物を注ぎ入れ、クロロホルム
中に抽出し、有機層を水(×2)で洗浄し、ブラインで
洗浄し、そして無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥させ
た。混合物を濾過し、そして真空中で濃縮した。残渣
( 2.5g)をエーテル中で攪拌し、濾過し、そして乾燥
させると、N−〔〔1−〔〔2−(ジメチルアミノ)エ
チル〕アミノ〕−9−オキソチオキサンテン−4−イ
ル〕メチル〕メタンスルホナミド(2g),m.p. 126-1
27℃が得られた。遊離塩基をMeOHに溶解し、そして
メタンスルホン酸(0.48g)で処理すると、メタンスル
ホン酸塩として生成物(2.0g,67%),m.p. 168℃
(分解),が得られた。
【0066】実施例19 (a)実施例17(c)に記載された方法と同様の方法
に従って、1−クロロチオキサンテン−9−オン及び3
−クロロチオキサンテン−9−オン( 15.15g,61.4ミ
リモル)、ピリジン(20mL)及びジメチルアミノプロピ
ルアミン(6.01g,58.7ミリモル)の混合物から、1−
〔〔3−(ジメチルアミノ)プロピル〕アミノ〕チオキ
サンテン−9−オン(6.83g)を調製した。
【0067】(b)実施例17(d)に記載された方法
と同様の方法に従って、1−〔〔3−(ジメチルアミ
ノ)プロピル〕アミノ〕チオキサンテン−9−オン(
6.8g,21.8ミリモル)、ホルマリン( 175mL)及び氷
酢酸(0.75mL)から、1−〔〔3−(ジメチルアミノ)
プロピル〕アミノ〕−4−(ヒドロキシメチル)チオキ
サンテン−9−オン(6.74g,90%)が得られた。
【0068】(c)実施例17(e)に記載された方法
と同様の方法に従って、1−〔〔3−(ジメチルアミ
ノ)プロピル〕アミノ〕−4−(ヒドロキシメチル)チ
オキサンテン−9−オン( 6.7g)、トルエン(80mL)
及びMnO2 ( 12.15g)から、1−〔〔3−(ジメチ
ルアミノ)プロピル〕アミノ〕−9−オキソチオキサン
テン−4−カルボキシアルデヒド(式II:R1 =R2
Me;R8 =H;n=3)( 4.2g)が得られた。生成
物を、シリカでのカラムクロマトグラフィーにより、C
HCl3 ( 100%)〜1%イソプロピルアミン/CHC
3 で溶離して精製した。
【0069】(d)N−メチルホルムアミド(50mL)、
蟻酸( 5.2g)及び1−〔〔3−(ジメチルアミノ)プ
ロピル〕アミノ〕−9−オキソチオキサンテン−4−カ
ルボキシアルデヒド(4.14g, 12.16ミリモル)の混合
物を3時間還流した。混合物を水(250mL)で希釈し、3
5%NaOHを用いて塩基性にし、そしてCHCl3
抽出した( 150mL×3)。有機層をNa2 SO4 を用い
て乾燥させ、シリカのプラグを通過させて、CHCl3
( 100%)、次いで2%イソプロピルアミン/CHCl
3 で溶離させると、N−〔〔1−〔〔3−(ジメチルア
ミノ)プロピル〕アミノ〕−9−オキソチオキサンテン
−4−イル〕メチル〕−N−メチルホルムアミド(式I
V:R1 =R2 =Me;R4 =Me;R8 =H;n=
3)(3.93g,84%)が得られた。
【0070】(e)1−〔〔3−(ジメチルアミノ)プ
ロピル〕アミノ〕−4−〔(メチルアミノ)メチル〕チ
オキサンテン−9−オン・二塩酸塩・一水和物 (R1 =R2 =Me;Q=CH2 NHMe;R8 =H;
n=3) 3N HCl(40mL)中にN−メチルホルムアミド(3.
83g,10ミリモル)を含む溶液を蒸気浴で4時間加熱
し、35%NaOH溶液を用いて中性にし、そして氷上で
1時間冷却した。液層をデカンテーションし、そして粗
生成物をクロロホルムに溶解し、シリカゲルを介して濾
過すると(クロロホルム,1%イソプロピルアミン/ク
ロロホルム)、オレンジ色のゴム状物として所望のアミ
ン(2.38g)が得られた。生成物をMeOHに溶解して
濃HClで処理することにより、対応する塩酸塩に変換
すると、二塩酸塩・一水和物(0.98g),m.p. 228-229
℃,が得られた。
【0071】実施例20 (a)1−〔〔2−(ジメチルアミノ)エチル〕アミ
ノ〕−9−オキソチオキサンテン−4−カルボキシアル
デヒド(4.75g,0.15モル)、N−メチルホルムアミド
(48mL)及び蟻酸( 3.9mL)の混合物を 170℃で 4.5時
間加熱し、次いで室温で約64時間放置した。反応混合物
を水( 250mL)中に注ぎ入れ、35%NaOHを用いて塩
基性にし、CHCl3 (×3)で抽出した。有機層を分
離し、水(×2)で洗浄し、ブライン(×1)で洗浄
し、そしてNa2 SO4 を用いて乾燥させた。真空中で
溶媒を除去すると、N−〔〔1−〔〔2−(ジメチルア
ミノ)エチル〕アミノ〕−9−オキソチオキサンテン−
4−イル〕メチル〕−N−メチルホルムアミド(式IV:
1 =R2 =Me;R4 =Me;R8 =H;n=2)
(5.75g)が得られた。
【0072】(b)1−〔〔2−(ジメチルアミノ)エ
チル〕アミノ〕−4−〔(メチルアミノ)メチル〕チオ
キサンテン−9−オン・二塩酸塩・5/4水和物 (I:R1 =R2 =Me;Q=CH2 NHMe;R8
H;n=2) 実施例19(e)に記載された方法と同様の方法に従っ
て、対応する実施例20(a)の対応するN−メチルホ
ルムアミド( 5.7g,15.4ミリモル)及び2NHCl
(50mL)から得られた遊離塩基を、フラッシュカラムク
ロマトグラフィー(シリカゲル;クロロホルム,次いで
0.5%イソプロピルアミン/クロロホルム,次いで1%
イソプロピルアミン/クロロホルム)により精製するこ
とにより、1−〔〔2−(ジメチルアミノ)エチル〕ア
ミノ〕−4−〔(メチルアミノ)メチル〕チオキサンテ
ン−9−オン( 1.8g)が得られた。遊離塩基をメタノ
ール中の濃HClで処理することにより、対応する二塩
酸塩・5/4水和物に変換すると、生成物( 1.8g,30
%),m.p. 177(分解),が得られた。
【0073】実施例21 (a)蟻酸( 3.6g)を含有するホルムアミド(50mL)
中に1−〔〔3−(ジメチルアミノ)プロピル〕アミ
ノ〕−9−オキソチオキサンテン−4−カルボキシアル
デヒド( 3.6g, 10.57ミリモル)を含む溶液を 1.5時
間還流し、次いで室温で一晩放置した。反応混合物を水
( 400mL)で希釈し、5N NaOH溶液(3mL)を用
いて塩基性にし、30分間急速に攪拌し、そして沈殿した
固体を濾過し、水で洗浄し、そして乾燥させると、黄色
の粉末としてN−〔〔1−〔〔3−(ジメチルアミノ)
プロピル〕アミノ〕−9−オキソチオキサンテン−4−
イル〕メチル〕ホルムアミド(式I:R1 =R2 =M
e;Q=CH2 NHCHO;R8 =H;n=3)( 3.1
g, 79%)が得られた。
【0074】(b)3N HCl(40mL)中に実施例2
1(a)のホルムアミド(2.98g, 8.07ミリモル)を含
む溶液を蒸気浴上で4時間加熱し、室温まで冷却し、氷
で冷却し、そして5N NaOH溶液を用いてpH8まで
塩基性にした。得られた不均質な混合物をクロロホルム
( 100mL×5)中に抽出し、そして有機層を硫酸ナトリ
ウムで乾燥し、そしてシリカゲルのパッドを介して濾過
すると(最初に5%トリエチルアミン/エーテル,次い
で1〜5%イソプロピルアミン/クロロホルム)、明黄
色の油状物として4−(アミノメチル)−1−〔〔3−
(ジメチルアミノ)プロピル〕アミノ〕チオキサンテン
−9−オン(式I:R1 =R2 =Me;Q=CH2 NH
2 ;R8 =H;n=3)( 2.3g, 83%)が得られた。
【0075】(c)N−〔〔1−〔〔3−(ジメチルア
ミノ)プロピル〕アミノ〕−9−オキソチオキサンテン
−4−イル〕メチル〕メタンスルホナミド・メタンスル
ホン酸塩・1/2水和物 (I:R1 =R2 =Me;Q=CH2 NHSO2 Me;
8 =H;n=3) ピリジン中に実施例21(b)のアミン( 2.2g,6.44
ミリモル)を含む氷冷溶液に、メタンスルホニルクロリ
ド(0.51mL,6.59ミリモル)を添加し、そして得られた
混合物を室温で一晩攪拌した。混合物をクロロホルムで
希釈し、そしてシリカゲルの大プラグを通過させて5%
トリエチルアミン/EtOAcで溶離させると、黄色の
粉末としてN−〔〔1−〔〔3−(ジメチルアミノ)プ
ロピル〕アミノ〕−9−オキソチオキサンテン−4−イ
ル〕メチル〕メタンスルホナミド(1.32g)が得られ
た。遊離塩基をメタノール(10mL)に溶解し、そしてメ
タノール中のメタンスルホン酸(0.31g,1当量)で処
理すると、オレンジ色の固体としてメタンスルホン酸塩
・1/2水和物(1.38g),m.p.> 107℃,が得られ
た。
【0076】実施例22 N−〔〔1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミ
ノ〕−9−オキソチオキサンテン−4−イル〕メチル〕
−N−メチルエタンスルホナミド・メタンスルホン酸塩 (I:R1 =R2 =Et;Q=CH2 N(CH3 )SO
2 Et;R8 =H;n=2) 塩化メチレン(45mL)中に1−〔〔2−(ジエチルアミ
ノ)エチル〕アミノ〕−4−〔(メチルアミノ)メチ
ル〕チオキサンテン−9−オン(実施例5に記載された
方法により調製した)(2.03g,5.49ミリモル)及びト
リエチルアミンを含む溶液を0℃に冷却し、そしてエタ
ンスルホニルクロリド(0.74g,5.76ミリモル)で処理
した。0℃で15分間置いた後、反応混合物を室温で72時
間攪拌した。混合物を真空中で濃縮し、残渣をクロロホ
ルムに溶解し、そしてシリカゲルのパッドを通過させる
ことにより精製すると(クロロホルム,次いで1%トリ
エチルアミン/クロロホルム)、N−〔〔1−〔〔2−
(ジエチルアミノ)エチル〕アミノ〕−9−オキソチオ
キサンテン−4−イル〕メチル〕−N−メチルエタンス
ルホナミド(2.43g, 96%)が得られた。スルホナミド
を酢酸エチルから再結晶し、そしてイソプロパノール中
のメタンスルホン酸で処理すると、メタンスルホン酸塩
として生成物,m.p. 159-161℃が得られた。
【0077】実施例23 N−〔〔1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミ
ノ〕−9−オキソチオキサンテン−4−イル〕メチル〕
(p−メトキシ)ベンゼンスルホナミド・メタンスルホ
ン酸塩 (I:R1 =R2 =Et;Q=CH2 NHSO2 6
4 −p−OMe;R8=H;n=2) トリエチルアミン( 1.5mL)を含有するクロロホルム
(30mL)中に4−(アミノメチル)−1−〔〔2−(ジ
エチルアミノ)エチル〕アミノ〕チオキサンテン−9−
オン(実施例4に記載された方法により調製した)(1.
40g,3.94ミリモル)を含む溶液を0℃に冷却し、そし
てP−メトキシベンゼンスルホニルクロリド(0.83g,
4.02ミリモル)で処理した。0℃で10分間置いた後、反
応混合物を室温で2時間攪拌した。クロロホルムを真空
中で除去し、残渣をトリエチルアミン(1mL)を含有す
る塩化メチレン( 100mL)に溶解し、そして更なるP−
メトキシベンゼンスルホニルクロリド(0.85g)で処理
して室温で攪拌した。混合物を真空中で濃縮し、残渣を
シリカゲルのパッドを通過させることにより精製すると
(1%トリエチルアミン/クロロホルム)、N−〔〔1
−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミノ〕−9−
オキソチオキサンテン−4−イル〕メチル〕(p−メト
キシ)ベンゼンスルホナミド(1.57g)が得られた。ス
ルホナミドを、イソプロパノール/酢酸イソプロピル/
メタノール中のメタンスルホン酸( 0.3g)で処理する
と、メタンスルホン酸塩(1.07g),m.p. 133-137℃,
が得られた。
【0078】実施例24 N−〔〔1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミ
ノ〕−9−オキソチオキサンテン−4−イル〕メチル〕
エタンスルホナミド・メタンスルホン酸塩 (I:R1 =R2 =Et;Q=CH2 NHSO2 Et;
8 =H;n=2) ピリジン(30mL)中に4−(アミノメチル)−1−
〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミノ〕−チオキ
サンテン−9−オン(実施例4に記載された方法により
調製した)( 2.5g)を含む溶液を氷浴中で15分間冷却
し、そしてピリジン(5mL)中のエタンスルホニルクロ
リド(0.95g)を速やかに滴下し、そして反応混合物を
室温で1時間攪拌した。NaOH(0.75g)を含有する
水(75mL)中に混合物を注ぎ入れ、クロロホルム中に抽
出し、有機層を水(×2)で洗浄し、ブラインで洗浄
し、そして硫酸ナトリウムを用いて乾燥させた。混合物
を真空中で濃縮し、そして残渣をエーテル中で攪拌し、
そして乾燥させると(40℃/0.1mm ) 、N−〔〔1−
〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミノ〕−9−オ
キソチオキサンテン−4−イル〕メチル〕エタンスルホ
ナミド( 1.7g),m.p. 105℃(分解),が得られた。
スルホナミドを、メタノール中のメタンスルホン酸で処
理すると、メタンスルホン酸塩(1.61g,42%),m.p.
135℃(分解),が得られた。
【0079】実施例25 N−〔〔1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミ
ノ〕−9−オキソチオキサンテン−4−イル〕メチル〕
−N−エチルメタンスルホナミド (I:R1 =R2 =Et;Q=CH2 N(Et)SO2
Me;R8 =H;n=2) 塩化メチレン(30mL)中に1−〔〔2−(ジエチルアミ
ノ)エチル〕アミノ〕−4−〔(エチルアミノ)メチ
ル〕チオキサンテン−9−オン(実施例14に記載され
た方法により調製した)(2.10g,5.48ミリモル)を含
む溶液を0℃に冷却し、そしてトリエチルアミン(2m
L)及びメタンスルホニルクロリド( 0.7mL)で処理
し、そして反応混合物を室温で6時間攪拌した。真空中
で溶媒を除去し、残渣をクロロホルムに溶解し、そして
溶液をシリカゲルのパッドを通過させることにより精製
した(クロロホルムで溶離させ、続いて2%トリエチル
アミン/クロロホルムで溶離させた)。単離した黄色の
固体を酢酸エチルから再結晶し、そして乾燥させると、
黄色の粉末としてN−〔〔1−〔〔2−(ジエチルアミ
ノ)エチル〕アミノ〕−9−オキソチオキサンテン−4
−イル〕メチル〕−N−エチルメタンスルホナミド(1.
11g,44%),m.p. 172-176℃,が得られた。
【0080】実施例26 N−〔〔1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミ
ノ〕−9−オキソチオキサンテン−4−イル〕メチル〕
−3,4−ジクロロベンゼンスルホナミド・メタンスル
ホン酸塩・1/2水和物 (I:R1 =R2 =Et;Q=CH2 NHSO2 6
3 −3,4−ジクロロ;R8 =H;n=2) 乾燥ピリジン(35mL)中に3,4−ジクロロベンゼンス
ルホニルクロリド(1.84g, 7.5ミリモル)を含む溶液
に、4−(アミノメチル)−1−〔〔2−(ジエチルア
ミノ)エチル〕アミノ〕チオキサンテン−9−オン(実
施例4に記載の方法により調製した)( 2.5g,7ミリ
モル)を窒素下で添加し、そして反応混合物を室温で15
分間攪拌し、次いで約72時間放置した。NaOH(0.75
g)を含有する水(75mL)中に反応混合物を注ぎ入れ、
そしてクロロホルム中に抽出した。有機層を水(×2)
及びブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムを用いて
乾燥させた。真空中でクロロホルムを除去し、そして残
渣をエタノールから再結晶すると、N−〔〔1−〔〔2
−(ジエチルアミノ)エチル〕アミノ〕−9−オキソチ
オキサンテン−4−イル〕メチル〕−3,4−ジクロロ
ベンゼンスルホナミド(1.24g),m.p.95℃(分解),
が得られた。遊離塩基をメタノールに溶解し、そしてメ
タノール中のメタンスルホン酸で処理すると、メタンス
ルホン酸塩・1/2水和物,m.p.55℃(分解),が得ら
れた。
【0081】実施例27 N−〔〔1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミ
ノ〕−9−オキソチオキサンテン−4−イル〕メチル〕
−2−フルオロベンゼンスルホナミド (I:R1 =R2 =Et;Q=CH2 NHSO2 6
4 −2−F;R8 =H;n=2) トリエチルアミン(1mL)を含有する塩化メチレン(25
mL)中に4−(アミノメチル)−1−〔〔2−(ジエチ
ルアミノ)エチル〕アミノ〕チオキサンテン−9−オン
(実施例4に記載の方法により調製した)(1.36g,3.
83ミリモル)を含む溶液を0℃に冷却し、そしてフルオ
ロベンゼンスルホニルクロリド(0.84g,4.32ミリモ
ル)で処理し、そして反応混合物を数時間攪拌した。真
空中で溶媒を除去し、残渣をクロロホルムに溶解し、そ
してフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル:クロ
ロホルム続いて1%トリエチルアミン/クロロホルム)
により精製した。真空中で溶媒を除去し、そして生成物
を酢酸エチルから再結晶すると、オレンジ色の粉末とし
てN−〔〔1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕ア
ミノ〕−9−オキソチオキサンテン−4−イル〕メチ
ル〕−2−フルオロベンゼンスルホナミド(1.08g,55
%),m.p. 125-127℃,が得られた。
【0082】実施例28 N−〔〔1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミ
ノ〕−9−オキソチオキサンテン−4−イル〕メチル〕
−N−プロピルメタンスルホナミド (I:R1 =R2 =Et;Q=CH2 N(C3 7 )S
2 Me;R8 =H;n=2) 鉱油への水素化ナトリウムの60%分散物( 0.2g)由来
の油状物を、ペンタンと共にすりつぶして(×4)取り
除いた。窒素下で攪拌しながら水素化ナトリウムに乾燥
DMF(40mL)を添加し、次いで窒素下で攪拌しながら
反応混合物にN−〔〔1−〔〔2−(ジエチルアミノ)
エチル〕アミノ〕−9−オキソチオキサンテン−4−イ
ル〕メチル〕メタンスルホナミド(実施例6)(2g)
を添加し、そして反応混合物を50℃で2時間加熱した。
この混合物を氷浴中で15分間冷却し、少量のDMF中の
ヨウ化プロピル(0.87g)を添加し、そして反応混合物
を室温で一晩攪拌した。反応混合物を水(35mL)と共に
攪拌し、濾過し、そして残渣を水で洗浄し、そして乾燥
(50℃/ 0.1mm/P2 5 )させると、N−〔〔1−
〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミノ〕−9−オ
キソチオキサンテン−4−イル〕メチル〕−N−プロピ
ルメタンスルホナミド(2.17g),m.p. 142-143℃,が
得られた。
【0083】実施例29 N−〔〔1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミ
ノ〕−9−オキソチオキサンテン−4−イル〕メチル〕
−N−メチルベンゼンスルホナミド・メタンスルホン酸
塩 (I:R1 =R2 =Et;Q=CH2 N(Me)SO2
6 5 ;R8 =H;n=2) 塩化メチレン( 100mL)中に1−〔〔2−(ジエチルア
ミノ)エチル〕アミノ〕−4−〔(メチルアミノ)メチ
ル〕チオキサンテン−9−オン(実施例5に記載の方法
により調製した)(5.32g,14.4ミリモル)を含む溶液
を0℃に冷却し、そしてトリエチルアミン(5mL)及び
ベンゼンスルホニルクロリド(2mL, 15.67ミリモル)
で処理し、そして反応混合物を2時間攪拌した。混合物
を真空中で濃縮し、そして残渣をシリカゲルのパッドを
通過させることにより精製すると(クロロホルムで溶離
させ、続いて1/2%〜1%イソプロピルアミン/クロ
ロホルムで溶離させた)、黄色のゴム状物(6.24g)が
得られた。生成物を酢酸エチルに溶解し、そして真空中
で溶媒を除去すると、N−〔〔1−〔〔2−(ジエチル
アミノ)エチル〕アミノ〕−9−オキソチオキサンテン
−4−イル〕メチル〕−N−メチルベンゼンスルホナミ
ド(6.06g,83%)が得られた。スルホナミド( 2.5
g)をイソプロパノールに懸濁し、そしてメタンスルホ
ン酸(0.51g)で処理すると、メタンスルホン酸塩(2.
63g),m.p. 171-174℃,が得られた。
【0084】実施例30 (a)酢酸(1L)中にm−アニス酸( 250g,1.67モ
ル)を含む混合物に、臭素(85mL)を添加し、次いで水
(1L)を添加した。混合物を加熱還流し、氷浴中で冷
却し、そして沈殿した生成物を濾取し、そして水で洗浄
すると、2−ブロモ−5−メトキシ安息香酸( 305.7
g,79%),m.p. 154-156℃,が得られた。
【0085】(b)3−クロロチオフェノール(20g,
0.138モル)、酢酸第二銅( 1.8g)及びDMF( 200
mL)の混合物に、K2 CO3 (23g)を添加した。混合
物を 150℃で15〜20分間加熱し、次いで2−ブロモ−5
−メトキシ安息香酸(35.8g, 0.155モル)を少しずつ
添加した。混合物を一晩加熱し、水( 600mL)中に注ぎ
入れ、濾過し、そして濾液を木炭で処理し、濾過し、そ
してHClで希釈した。得られた沈澱を濾取し、水で洗
浄し、そして真空中50℃でP2 5 を用いて乾燥させる
と、2−〔(3−クロロフェニル)チオ〕−5−メトキ
シ安息香酸(27.6g)が得られた。
【0086】(c)窒素下で冷却した硫酸(89mL)に、
2−〔(3−クロロフェニル)チオ〕−5−メトキシ安
息香酸(27g 0.092モル)を 1.5〜2時間かけて少しず
つ添加した。混合物を周囲温度で一晩攪拌し、濃NH4
OH( 218mL)及び氷を含有する水( 900mL)中に注ぎ
入れた。沈殿した固体を濾取し、そして50℃で真空中P
2 5 を用いて乾燥させると、1−クロロ−7−メトキ
シチオキサンテン−9−オン及び3−クロロ−7−メト
キシチオキサンテン−9−オンの混合物(21g,42%)
が得られた。
【0087】(d)1−クロロ−7−メトキシチオキサ
ンテン−9−オン及び3−クロロ−7−メトキシチオキ
サンテン−9−オンの混合物(20.7g)、ピリジン(69
mL)及びジエチルアミノエチルアミン(16.1g, 0.138
モル)の混合物を 115℃でN2 下20時間加熱した。真空
中で溶媒を除去し、そして残渣をシリカでのカラムクロ
マトグラフィーによりCHCl3 ( 100%)で溶離さ
せ、次いで1%イソプロピルアミン/クロロホルムで溶
離させて精製すると、1−〔〔2−(ジエチルアミノ)
エチル〕アミノ〕−7−メトキシチオキサンテン−9−
オン( 11.22g)が得られた。
【0088】(e)1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エ
チル〕アミノ〕−7−メトキシチオキサンテン−9−オ
ン(11.2g, 0.031モル)、37%ホルムアミド( 277m
L)及び5N酢酸( 4.6mL)の混合物を 100℃で3時間
加熱した。反応混合物を冷却し、濾過し、そして濾液を
氷水( 600mL)に注ぎ入れ、そして35%NaOHを用い
て塩基性にした。混合物をクロロホルム(×3)で抽出
し、ブラインで洗浄し、そしてNa2 SO4 を用いて乾
燥した。真空中で溶媒を除去し、そして残渣をシリカで
のカラムクロマトグラフィーにより25%CHCl3 /ヘ
キサンで、次いで50%CHCl3 /ヘキサンで、次いで
75%CHCl3 /ヘキサンで、次いで 0.5%イソプロピ
ルアミン/CHCl3 で溶離させて精製すると、1−
〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミノ〕−4−
(ヒドロキシメチル)−7−メトキシチオキサンテン−
9−オン( 8.8g,73%)が得られた。
【0089】(f)トルエン( 268mL)中に1−〔〔2
−(ジエチルアミノ)エチル〕アミノ〕−4−(ヒドロ
キシメチル)−7−メトキシチオキサンテン−9−オン
( 8.8g,0.023モル)を含む溶液を、窒素下60℃で加
熱し、次いでMnO2 (13.2g)を添加した。混合物を
一晩攪拌し、濾過し、そして濾液を真空中で濃縮する
と、1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミノ〕
−7−メトキシ−9−オキソチオキサンテン−4−カル
ボキシアルデヒド(式II:R1 =R2 =Et;R8 =7
−OCH3 ;n=2)(7.05g,81%)が得られた。
【0090】(g)N−メチルホルムアミド(25.5mL)
中に1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミノ〕
−7−メトキシ−9−オキソチオキサンテン−4−カル
ボキシアルデヒド(3g, 7.8ミリモル)及び蟻酸(
1.5mL)を含む溶液を、 170℃で8時間窒素下で攪拌し
ながら加熱した。反応混合物を氷/水( 160mL)中に注
ぎ入れ、35%NaOH溶液を用いて塩基性にし、そして
クロロホルム中に抽出した(×3)。有機層を水で洗浄
し(×2)、そしてブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム
を用いて乾燥させて、真空中で溶媒を除去すると、所望
のN−〔〔1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕ア
ミノ〕−7−メトキシ−9−オキソチオキサンテン−4
−イル〕メチル〕−N−メチルホルムアミド(式IV:R
1 =R2 =Et;R4 =Me;R8 =7−OCH3 ;n
=2)(3g,89.9%)が得られた。
【0091】(h)1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エ
チル〕アミノ〕−4−〔(メチルアミノ)メチル〕−7
−メトキシチオキサンテン−9−オン (I:R1 =R2 =Et;Q=CH2 NHMe;R8
7−OMe;n=2) 2N水性HCl溶液(24mL)中に実施例30(g)のN
−メチルホルムアミド( 3.0g)を含むものを 100℃で
2時間窒素下で攪拌しながら加熱した。上記混合物を冷
却し、氷/水( 125mL)中に注ぎ入れ、35%NaOH溶
液を用いて塩基性にし、そしてクロロホルム中に抽出
し、水で洗浄し(×2)、次いでブラインで洗浄した。
有機層を硫酸ナトリウムを用いて乾燥させて、真空中で
濃縮すると粗生成物( 3.1g)が得られた。生成物をエ
ーテル中ですり潰し、そして濾液を幾つかのフラッシュ
クロマトグラフィーカラムにかけることにより精製する
と(シリカゲル;50%ヘキサン/クロロホルムで、次い
でクロロホルムで、次いで0.25〜0.5 %イソプロピルア
ミン/クロロホルムで溶離させ(カラム1);クロロホ
ルムで、次いで1%イソプロピルアミン/1%MeOH
/CHCl3 で溶離させ(カラム2);そしてCHCl
3 で、次いで 0.5%イソプロピルアミン/CHCl3
溶離させる(カラム3))、1−〔〔2−(ジエチルア
ミノ)エチル〕アミノ〕−4−〔(メチルアミノ)メチ
ル〕−7−メトキシチオキサンテン−9−オン( 0.746
g)が得られた。
【0092】実施例31 (a)N−〔〔1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチ
ル〕アミノ〕−7−メトキシ−9−オキソチオキサンテ
ン−4−イル〕メチル〕ホルムアミド (I:R1 =R2 =Et;Q=CH2 NHCHO;R8
=7−OCH3 ;n=2) 1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミノ〕−7
−メトキシ−9−オキソチオキサンテン−4−カルボキ
シアルデヒド( 3.6g,0.0094モル)、ホルムアミド
(48mL)及び蟻酸(6mL)の混合物を、 170℃N2 下で
8時間加熱した。混合物を氷/水中に注ぎ入れ、35%N
aOH溶液を用いて塩基性にし、そしてクロロホルムで
抽出した。有機層を分離し、水で洗浄し(×2)、そし
てブラインで洗浄し、Na2 SO4 を用いて乾燥させ
て、真空中で濃縮すると、N−〔〔1−〔〔2−(ジエ
チルアミノ)エチル〕アミノ〕−7−メトキシ−9−オ
キソチオキサンテン−4−イル〕メチル〕ホルムアミド
(3.88g)が得られた。
【0093】(b)4−(アミノメチル)−1−〔〔2
−(ジエチルアミノ)エチル〕アミノ〕−7−メトキシ
チオキサンテン−9−オン (I:R1 =R2 =Et;Q=CH2 NH2 ;R8 =7
−OCH3 ;n=2) 実施例31(a)のホルムアミド(3.88g)及び2N
HCl(32mL)の混合物を 100℃で2時間窒素下で攪拌
しながら加熱した。上記混合物を冷却し、水中に注ぎ入
れ、10%NaOH溶液を用いて塩基性にし、そしてクロ
ロホルム中に抽出し、水で洗浄し、次いでブラインで洗
浄した。有機層を硫酸ナトリウムを用いて乾燥させて、
真空中で濃縮すると粗生成物( 3.6g)が得られた。生
成物をクロロホルムに溶解し、そしてフラッシュクロマ
トグラフィー(シリカゲル;ヘキサン/クロロホルム
(50:50)で、次いでヘキサン/クロロホルム(50:5
0)中1%イソプロピルアミンで溶離させる)により精
製すると、所望の生成物(1.75g)が得られた。
【0094】(c)N−〔〔1−〔〔2−(ジエチルア
ミノ)エチル〕アミノ〕−7−メトキシ−9−オキソチ
オキサンテン−4−イル〕メチル〕メタンスルホナミド (I:R1 =R2 =Et;Q=CH2 NHSO2 Me;
8 =7−OMe;n=2) 窒素下で攪拌しながら氷浴中で冷却したピリジン(22.5
mL)中に実施例31(b)のアミン(1.75g,0.0045モ
ル)を含む溶液に、少容量のピリジン中のメタンスルホ
ニルクロリド(0.39mL, 0.005モル)を滴下し、そして
得られた反応混合物を室温で2時間攪拌した。NaOH
(0.38g)を含有する水( 375mL)中に注ぎ入れ、クロ
ロホルム中に抽出し、そして有機層を水及びブラインで
洗浄した。クロロホルム層を硫酸ナトリウムを用いて乾
燥させ、真空中で溶媒を除去し、そして真空中で残渣を
乾燥させると、N−〔〔1−〔〔2−(ジエチルアミ
ノ)エチル〕アミノ〕−7−メトキシ−9−オキソチオ
キサンテン−4−イル〕メチル〕メタンスルホナミド
(1.61g,77%),m.p. 144℃(分解),が得られた。
【0095】実施例32 (a)3−クロロチオフェノール(20g, 0.138モ
ル)、酢酸第二銅(1.75g)及びDMF( 199mL)の混
合物に、N2 下でK2 CO3 (23g)を少しずつ添加し
た。混合物を 150℃に加熱し、次いで2,5−ジブロモ
安息香酸(43.5g)を添加した。混合物を一晩加熱し、
水( 600mL)中に注ぎ入れ、濾過し、そして濾液を木炭
で処理し、もう一度濾過した。濾液を濃HClで酸性に
し、CHCl3 で抽出し、有機層をブラインで洗浄し、
そしてNa2 SO4 を用いて乾燥させた。真空中で溶媒
を除去すると、2−〔(3−クロロフェニル)チオ〕−
5−ブロモ安息香酸(28.9g)が得られた。
【0096】(b)2−〔(3−クロロフェニル)チ
オ〕−5−ブロモ安息香酸(28.4g)及び濃硫酸(80m
L)の混合物を、0℃で攪拌し、次いで室温で一晩攪拌
した。濃NH4OH( 199mL)を含有する氷水( 850m
L)中に注ぎ入れ、そして沈殿した生成物を濾取し、そ
して真空中50℃で乾燥させると、1−クロロ−7−ブロ
モチオキサンテン−9−オン及び3−クロロ−7−ブロ
モチオキサンテン−9−オンの混合物(15.0g)が得ら
れた。
【0097】(c)1−クロロ−7−ブロモチオキサン
テン−9−オン及び3−クロロ−7−ブロモチオキサン
テン−9−オン(13.6g)、ピリジン( 108mL)及び
N,N−ジエチルエチレンジアミン(16.3mL)の混合物
を 115℃で20時間加熱した。真空中で溶媒を除去し、そ
して残渣をシリカでのカラムクロマトグラフィーにより
CHCl3 ( 100%)で溶離させ、次いで1%イソプロ
ピルアミン/CHCl3 で溶離させて精製すると、1−
〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミノ〕−7−ブ
ロモチオキサンテン−9−オン( 9.3g)が得られた。
【0098】(d)1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エ
チル〕アミノ〕−7−ブロモチオキサンテン−9−オン
( 9.3g,22.9ミリモル)、37%ホルムアルデヒド溶液
( 203mL)及び5N酢酸溶液( 3.4mL)の混合物を窒素
下 100℃で一晩加熱した。混合物を室温に冷却し、そし
て形成した固体を濾過により除去した。濾液を水で希釈
し、35%NaOH溶液を用いて塩基性にし、そしてクロ
ロホルム中に抽出た。有機層をブラインで洗浄し、硫酸
ナトリウムを用いて乾燥し、そして真空中で溶媒を除去
すると、油状物(10g)が得られた。上記油状物を塩化
メチレンに入れてそれを濾過し、真空中で溶媒を濃縮
し、そして粗ヒドロキシメチル類似体をフラッシュカラ
ムクロマトグラフィーにより精製すると(シリカゲル;
25%クロロホルム/ヘキサンで、次いでクロロホルム/
ヘキサン(1:1)で、次いで25%クロロホルム/ヘキ
サンで、次いでCHCl3 ( 100%)で、次いで 0.5〜
1%イソプロピルアミン/クロロホルムで溶離させ
る)、1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミ
ノ〕−4−(ヒドロキシメチル)−7−ブロモチオキサ
ンテン−9−オン( 3.2g)が得られた。
【0099】(e)1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エ
チル〕アミノ〕−7−ブロモ−9−オキソチオキサンテ
ン−4−カルボキシアルデヒド (II:R1 =R2 =Et;R8 =7−Br;n=2) トルエン(85mL)中に実施例32(d)のアルコール
( 3.2g,7.34ミリモル)及びMnO2 ( 4.3g)を含
む混合物を、窒素下60℃で1時間加熱した。混合物を濾
過し、CHCl3 で洗浄し、そして合わせた濾液を真空
中で濃縮すると、黄色固体(3g)が得られた。黄色固
体をエーテル中ですり潰し、濾過し、そして乾燥させる
と、1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミノ〕
−7−ブロモ−9−オキソチオキサンテン−4−カルボ
キシアルデヒド( 2.7g,94.3%),m.p. 145-146℃,
が得られた。
【0100】(f)N−〔〔1−〔〔2−(ジエチルア
ミノ)エチル〕アミノ〕−7−ブロモ−9−オキソチオ
キサンテン−4−イル〕メチル〕ホルムアミド (I:R1 =R2 =Et;Q=CH2 NHCHO;R8
=7−Br;n=2) 1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミノ〕−7
−ブロモ−9−オキソチオキサンテン−4−カルボキシ
アルデヒド( 2.7g, 6.2ミリモル)、ホルムアミド
(31.7mL)及び蟻酸( 3.6mL)を含む混合物を、窒素下
170℃で8時間攪拌しながら加熱し、そして混合物を室
温で72時間放置した。混合物を氷/水( 150mL)中に注
ぎ入れ、35%NaOH溶液を用いて塩基性にし、そして
固形生成物を濾過し、そして水で洗浄した。固形生成物
をクロロホルムに溶解し、ブラインで洗浄し、硫酸ナト
リウムを用いて乾燥させて、真空中で溶媒を濃縮する
と、黄色/オレンジ色固体として所望のホルムアミド
(2.85g),m.p. 132℃(分解),が得られた。
【0101】(g)1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エ
チル〕アミノ〕−4−(アミノメチル)−7−ブロモチ
オキサンテン−9−オン (I:R1 =R2 =Et;Q=CH2 NH2 ;R8 =7
−Br;n=2) 2N HCl溶液(26mL)中に上記ホルムアミド(実施
例32(f))(2.85g, 6.6ミリモル))を含む混合
物を窒素下 100℃で2時間加熱し、そして混合物を室温
で一晩放置した。反応混合物を氷/水( 200mL)中に注
ぎ入れ、35%NaOH溶液を用いて塩基性にし、そして
クロロホルム中に抽出した。有機層を水及びブラインで
洗浄し、硫酸ナトリウムを用いて乾燥させて、真空中で
濃縮すると暗色の油状物(2.67g)が得られた。暗色の
油状物をフラッシュクロマトグラフィーカラムにかける
ことにより精製すると(シリカゲル;1250mLのヘキサン
/クロロホルム(1:1)で、次いでヘキサン/クロロ
ホルム(1:1)中1%イソプロピルアミンで溶離させ
る)、1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミ
ノ〕−4−(アミノメチル)−7−ブロモチオキサンテ
ン−9−オン(1.87g,70%),m.p. 79-82℃,が得ら
れた。
【0102】実施例33 N−〔〔1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミ
ノ〕−7−ブロモ−9−オキソチオキサンテン−4−イ
ル〕メチル〕メタンスルホナミド (I:R1 =R2 =Et;Q=CH2 NHSO2 Me;
8 =7−Br;n=2) 窒素下で乾燥ピリジン(11.5mL)中に1−〔〔2−(ジ
エチルアミノ)エチル〕アミノ〕−4−(アミノメチ
ル)−7−ブロモチオキサンテン−9−オン(1g,
2.3ミリモル)を含む溶液を、氷浴中で15分間攪拌し、
そして冷却したピリジン中のメタンスルホニルクロリド
( 0.2mL, 2.6ミリモル)を滴下し、そして混合物を室
温で攪拌した。反応混合物を水( 200mL)中に注ぎ入
れ、氷/水中の水酸化ナトリウム(0.19g)を添加し、
そしてクロロホルム中に抽出した。有機層を水(×2)
及びブラインで洗浄し、そして無水硫酸ナトリウムを用
いて乾燥させた。混合物を濾過し、真空中で濃縮し、そ
して残渣をエーテル中で攪拌し、濾過し、そして乾燥さ
せると、N−〔〔1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチ
ル〕アミノ〕−7−ブロモ−9−オキソチオキサンテン
−4−イル〕メチル〕メタンスルホナミド(1.02g),
m.p. 134-139℃,が得られた。
【0103】実施例34 メチル=N−〔〔1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチ
ル〕アミノ〕−9−オキソチオキサンテン−4−イル〕
メチル〕カルバメート (I:R1 =R2 =Et;Q=CH2 NHCOOMe;
8 =H;n=2) 0℃に冷却したトリエチルアミン(5mL)を含有する塩
化メチレン(50mL)中に4−(アミノメチル)−1−
〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミノ〕チオキサ
ンテン−9−オン(2.94g,8.27ミリモル)を含む溶液
に、クロロ蟻酸メチル( 0.7mL,9.06ミリモル)を添加
し、そして混合物を 2.5時間攪拌した。真空中で溶媒を
除去し、残渣をクロロホルム中に懸濁させ、それをフラ
ッシュクロマトグラフィー(シリカゲル;クロロホルム
で、次いで1%イソプロピルアミン/クロロホルムで溶
離させる)により精製すると、黄色固体としてメチル=
N−〔〔1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミ
ノ〕−9−オキソチオキサンテン−4−イル〕メチル〕
カルバメート,m.p. 129-131℃,が得られた。
【0104】実施例35 1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミノ〕−4
−〔(メチルアミノ)メチル〕−7−ヒドロキシチオキ
サンテン−9−オン (I:R1 =R2 =Et;Q=CH2 NHMe;R8
7−OH;n=2) 48%HBr溶液(10mL)中に1−〔〔2−(ジエチルア
ミノ)エチル〕アミノ〕−4−〔(メチルアミノ)メチ
ル〕−7−メトキシチオキサンテン−9−オン( 1.6
g,4ミリモル)(実施例30(h)に記載された方法
により調製)を含む溶液を、 110℃で5時間加熱した。
冷却後、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウムを用いて中
和し、そしてクロロホルム中に抽出した( 100mL×
3)。水もしくはクロロホルム中で単離可能な暗色ゴム
状物をメタノールに溶解し、そしてクロロホルム溶液と
合わせた。真空中で溶媒を濃縮すると、暗いオレンジ色
の固体(1.67g)が得られた。オレンジ色の固形生成物
をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル;イソプ
ロピルアミン/メタノール/クロロホルム(1:1:98)で
溶離させ、続いて第2シリカ・カラムを用いてイソプロ
ピルアミン/MeOH/CHCl3 (2:2:96)で溶離さ
せる)により精製すると、1−〔〔2−(ジエチルアミ
ノ)エチル〕アミノ〕−4−〔(メチルアミノ)メチ
ル〕−7−ヒドロキシチオキサンテン−9−オン(0.56
g,36%),m.p. 167-169℃,が得られた。
【0105】実施例36 メチル=N−〔〔1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチ
ル〕アミノ〕−7−メトキシ−9−オキソチオキサンテ
ン−4−イル〕メチル〕カルバメート (I:R1 =R2 =Et;Q=CH2 NHCOOMe;
8 =7−OMe;n=2) 0℃に冷却したトリエチルアミン(2mL)を含有するク
ロロホルム(40mL)中に4−(アミノメチル)−1−
〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミノ〕−7−メ
トキシチオキサンテン−9−オン(1.55g)を含む溶液
に、クロロ蟻酸メチル(0.45mL)を添加し、そして混合
物を室温で数時間攪拌した。真空中で溶媒を除去し、残
渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル;クロ
ロホルムで、次いでクロロホルム/ヘキサン(1:1)
中1%トリエチルアミンで溶離させる)により精製する
と、メチル=N−〔〔1−〔〔2−(ジエチルアミノ)
エチル〕アミノ〕−7−メトキシ−9−オキソチオキサ
ンテン−4−イル〕メチル〕カルバメート( 1.2g)が
得られ、それを酢酸エチルから再結晶すると、明黄色固
体(0.79g),m.p. 131-132℃,が得られた。
【0106】実施例37 N−〔〔1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミ
ノ〕−7−ヒドロキシ−9−オキソチオキサンテン−4
−イル〕メチル〕メタンスルホナミド・3/4水和物 (I:R1 =R2 =Et;Q=CH2 NHSO2
3 ;R8 =7−OH;n=2) −78℃で乾燥CH2 CH2 (45mL)中にN−〔〔1−
〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミノ〕−7−メ
トキシ−9−オキソチオキサンテン−4−イル〕メチ
ル〕メタンスルホナミド( 0.5g)を含む溶液に、CH
2 Cl2 (1.75mL)中1N BBr3 を添加した。混合
物を室温まで温め、一晩攪拌し、次いで35%NaOH
(8mL)を含有する氷水( 250mL)中に反応混合物を注
ぎ入れた。混合物を希HClを用いて酸性にし、次いで
固体Na2 CO3 を用いて塩基性にし、次いで酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、そ
してNa 2 SO4 を用いて乾燥させ、真空中で濃縮し
た。残渣をシリカでのカラムクロマトグラフィーにより
5%MeOH/EtOAcを用いて溶離させて精製する
と、N−〔〔1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕
アミノ〕−7−ヒドロキシ−9−オキソチオキサンテン
−4−イル〕メチル〕メタンスルホナミド・3/4水和
物(0.28g,58%),m.p.78℃(分解),が得られた。
【0107】実施例38 4−(アミノメチル)−1−〔〔2−(ジエチルアミ
ノ)エチル〕アミノ〕−6−メチルチオキサンテン−9
−オン (I:R1 =R2 =Et;Q=CH2 NH2 ;R8 =6
−CH3 ;n=2) 実施例30,(a)〜(f)に記載された方法と同様の
方法に従うが、(a)の3−メトキシ安息香酸の代わり
に4−メチル安息香酸を使用すると、1−〔〔2−(ジ
エチルアミノ)エチル〕アミノ〕−6−メチル−9−オ
キソチオキサンテン−4−カルボキシアルデヒドが製造
できると考えられる。更に、実施例31,(a)〜
(b)に記載された方法と同様の方法に従って、後者を
4−(アミノメチル)−1−〔〔2−(ジエチルアミ
ノ)エチル〕アミノ〕−6−メチルチオキサンテン−9
−オンに変換できると考えられる。
【0108】実施例39−41 実施例34に記載された方法と同様の方法に従うが、必
要に応じて4−(アミノメチル)−1−〔〔2−(ジエ
チルアミノ)エチル〕アミノ〕チオキサンテン−9−オ
ンの代わりに式Vの適当なアミンを使用すると、以下の
式Iの化合物が製造できると考えられる。
【0109】
【化12】
【0110】実施例42 1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミノ〕−4
−〔(メチルアミノ)メチル〕−6−メチルチオキサン
テン−9−オン (I:R1 =R2 =Et;Q=CH2 NHCH3 ;R8
=6−CH3 ;n=2) 実施例30,(g)〜(h)に記載された方法と同様の
方法に従うが、1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチ
ル〕アミノ〕−7−メトキシ−9−オキソチオキサンテ
ン−4−カルボキシアルデヒドの代わりに1−〔〔2−
(ジエチルアミノ)エチル〕アミノ〕−6−メチル−9
−オキソチオキサンテン−4−カルボキシアルデヒドを
使用すると、1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕
アミノ〕−4−〔(メチルアミノ)メチル〕−6−メチ
ルチオキサンテン−9−オンが製造できると考えられ
る。
【0111】実施例43 N−〔〔1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミ
ノ〕−6−メチル−9−オキソチオキサンテン−4−イ
ル〕メチル〕メタンスルホナミド (I:R1 =R2 =Et;Q=CH2 NHSO2
3 ;R8 =6−CH3 ;n=2) 実施例6に記載された方法と同様の方法に従って、N−
〔〔1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミノ〕
−6−メチル−9−オキソチオキサンテン−4−イル〕
メチル〕メタンスルホナミドが、4−(アミノメチル)
−1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミノ〕−
6−メチルチオキサンテン−9−オン、ピリジン及びメ
タンスルホニルクロリドから製造できると考えられる。
【0112】実施例44 N−〔〔1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミ
ノ〕−7−メトキシ−9−オキソチオキサンテン−4−
イル〕メチル〕フェニルスルホナミド (I:R1 =R2 =Et;Q=CH2 NHSO2 Ph;
8 =7−CH3 O;n=2) 実施例31,(c)に記載された方法と同様の方法に従
って、N−〔〔1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチ
ル〕アミノ〕−7−メトキシ−9−オキソチオキサンテ
ン−4−イル〕メチル〕フェニルスルホナミドが、4−
(アミノメチル)−1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エ
チル〕アミノ〕−7−メトキシチオキサンテン−9−オ
ン、ピリジン及びベンゼンスルホニルクロリドから製造
できると考えられる。
【0113】実施例45 (a)N−〔〔1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチ
ル〕アミノ〕−9−オキソチオキサンテン−4−イル〕
メチル〕−N−フェニルホルムアミド (IV:R1 =R2 =Et;R4 =Ph;R8 =H;n=
2) 1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミノ〕−9
−オキソチオキサンテン−4−カルボキシアルデヒド
(3.40g,9.59ミリモル)、ホルムアニリド(31g)及
び蟻酸(3mL)を含む混合物を 160℃で2時間加熱し
た。混合物を冷却し、水( 200mL)中に注ぎ入れ、そし
てエーテル( 150mL×3)で抽出した。水性層を5N
NaOHを用いて塩基性にし、CHCl3 ( 150mL×
3)で抽出し、そしてNa2 SO4 を用いて合わせた有
機抽出液を乾燥させ、フロリシル(florisil)を介して
濾過してCHCl3 ( 100%)で、次いで5%イソプロ
ピルアミン/CHCl3 で溶離させた。真空中で溶媒を
除去して、得られた残渣をシリカでのカラムクロマトグ
ラフィーにより 0.5〜1%イソプロピルアミン/CHC
3 で溶離させて精製し、次いでベンゼン/ヘキサンか
ら再結晶すると(×2)、所望の生成物(1.88g)が得
られた。
【0114】(b)1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エ
チル〕アミノ〕−4−〔(フェニルアミノ)メチル〕チ
オキサンテン−9−オン (V:R1 =R2 =Et;R4 =Ph;R8 =H;n=
2) 実施例45(a)のN−フェニルホルムアミド(1.70
g,3.70ミリモル)及び3N HCl( 100mL)を含む
混合物を、蒸気浴上で1時間加熱した。混合物を冷却
し、5N NaOHを用いて塩基性にし、CHCl
3 ( 100mL×3)で抽出し、そしてNa2 SO4 を用い
て合わせた有機抽出液を乾燥させ、そして真空中で濃縮
した。残渣をシリカでのカラムクロマトグラフィーによ
りエーテル( 100%)で、次いで5%イソプロピルアミ
ン/エーテルで溶離させ、続いて第2シリカカラムを用
いて1%イソプロピルアミン/エーテルで溶離させて精
製すると、所望の生成物(0.80g),m.p. 133-135℃,
が得られた。
【0115】(c)N−〔〔1−〔〔2−(ジエチルア
ミノ)エチル〕アミノ〕−9−オキソチオキサンテン−
4−イル〕メチル〕−N−フェニルメタンスルホナミド (I:R1 =R2 =Et;Q=CH2 N(Ph)SO2
Me;R8 =H;n=2) 実施例22に記載された方法と同様の方法に従って、N
−〔〔1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミ
ノ〕−9−オキソチオキサンテン−4−イル〕メチル〕
−N−フェニルメタンスルホナミドが、実施例45
(b)の1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミ
ノ〕−4−〔(フェニルアミノ)メチル〕チオキサンテ
ン−9−オン、メタンスルホニルクロリド、塩化メチレ
ン及びトリエチルアミンから製造できると考えられる。
【0116】式Iの別の種が、実施例1〜14のものと
類似の方法で、1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチ
ル〕アミノ〕−9−オキソチオキサンテン−4−カルボ
キシアルデヒドの代わりに、適当な1−〔〔2−(ジア
ルキルアミノ)エチル〕アミノ〕−9−オキソチオキサ
ンテン−4−カルボキシアルデヒドもしくは1−〔〔3
−(ジアルキルアミノ)プロピル〕アミノ〕−9−オキ
ソチオキサンテン−4−カルボキシアルデヒドを用い
て、又は実施例15〜45のものと類似の方法で、適当
な1−〔〔(ジアルキルアミノ)アルキル〕アミノ〕−
9−オキソチオキサンテン−4−カルボキシアルデヒド
を利用して製造できると考えられる。多くのアルデヒド
及びそれらの前駆体が、米国特許第 3,294,803号明細書
に開示されており、それらは引用することにより本明細
書中に組み入れられる。
【0117】
【発明の効果】本発明の代表的な実施例を、以下の方法
に従ってマウスの抗腫瘍活性について試験した。動物を
プールし、12−ゲージ・トロカールにより30〜60mgの
腫瘍断片を皮下移植し、そして再びプールした後に種々
の治療群及び対照群へ非選択的に分配した。初期段階の
治療については、腫瘍移植後1〜5日以内の細胞数が比
較的少ない(細胞数107 〜108 個)間に化学療法を開始
した。進行段階の治療については、腫瘍が比較的大きく
(大きさ 200〜300 mg)なるまで化学療法を遅らせた。
300mgの腫瘍は総細胞数およそ3×108 個の細胞を含
む。所定の進行段階試験の範囲内の腫瘍は、90%の動物
について 2.5倍の大きさの範囲内であった。腫瘍を週に
1回(より急速に成長する腫瘍については週に2回)カ
リパスで測定した。マウスの腫瘍が1500mgに到達したと
き(即ち、それらが動物に苦痛を生じさせる前に)、マ
ウスを犠牲にした。腫瘍重量を二次元測定値から算出し
た。
【0118】対照群の腫瘍の大きさ(群の中央値)がお
よそ 700〜1200mgに到達したときに、治療群及び対照群
を測定した。各群の腫瘍重量の中央値(ゼロを含む)を
求めた。T/C値(治療した腫瘍の重量/対照の腫瘍の
重量)(パーセント)は、抗腫瘍活性の指標である。T
/C値が42%であるかそれ以下であるときには、癌療法
部門の薬物評価分岐(Drug Evaluation Branch of the
Division of Cancer Treatment)(NCI)により充分
な抗腫瘍活性を有すると考えられる。T/C値が<10%
であるときには、かなり有意義な抗腫瘍活性を示すと考
えられる。最低体重減少量(群の平均値)が20%を越え
るとき又は薬物死が20%を越えるときは、度を越えた毒
性用量を示すと考えられる。膵臓の管の腺癌(pancreat
ic ductal adenocarcinoma)#03についての結果を第
1表に示し、結腸の腺癌(colon adenocarcinoma)#3
8についての結果を第2表に示す。
【0119】
【表1】
【0120】
【表2】
【0121】
【表3】
【0122】実施例5の化合物を、第3表に示されるよ
うに幾つかの別の腫瘍に対して静脈内注入により試験す
ると、結腸の腺癌(colon adenocarcinoma)#38に対
しては 300mg/kg (p.o.(経口投与))で活性であっ
た。実施例6の化合物を、第4表に示されるように幾つ
かの別の腫瘍に対してボーラス(bolus)静脈内注入によ
り試験した。実施例8(a)の化合物を、第5表に示さ
れるように多くの腫瘍に対して試験した。実施例36の
化合物を、第6表に示されるように多くの腫瘍に対して
試験した。本発明の代表的な化合物を、第7表に示され
るように乳房の腺癌(Mammary Adenocarcinoma)16/
C/RPに対して試験した。本発明の代表的な化合物
を、第8表に示されるようにP388/アドリアマイシ
ン耐性白血病細胞に対して試験した。
【0123】
【表4】
【0124】
【表5】
【0125】
【表6】
【0126】
【表7】
【0127】
【表8】
【0128】
【表9】
【0129】
【表10】
【0130】本発明の医薬組成物は、本明細書ではまと
めて担体と称される1つ以上の非毒性で生理学的に許容
される担体、添加剤もしくはビヒクルと共に、非経口的
注射用の、固形状もしくは液状の経口投与用の、並びに
直腸もしくは局所投与用などの組成物に処方される1つ
以上の本発明の化合物を含む。これらの組成物は、ヒト
及び動物に対して、経口的に、直腸的に、非経口的に
(静脈内、筋肉内もしくは皮下)、槽内的に、膣内的
に、腹腔内的に、局所的に(散剤、軟膏剤もしくは滴
剤)、又はバッカルもしくは鼻用スプレーとして適用で
きる。
【0131】非経口注射に適する組成物としては、生理
学的に許容される滅菌水性もしくは非水性の水剤、分散
剤、懸濁剤又は乳剤、及び滅菌注射用水剤もしくは分散
剤へ戻して用いる滅菌散剤が挙げられる。適当な水性及
び非水性の担体、希釈剤、溶剤もしくはビヒクルとして
は、水、エタノール、ポリオール(プロピレングリコー
ル、ポリエチレングリコール及びグリセロールなど)、
それらの適当な混合物、植物油(例えば、オリーブ油)
並びに注射可能な有機エステル、例えば、オレイン酸エ
チルが挙げられる。適当な流動性は、例えば、レシチン
を初めとするコーティング剤の使用により、分散剤の場
合には要求される粒子径の維持により、そして界面活性
剤の使用により維持できる。
【0132】またこれらの組成物は、添加剤、例えば、
保存剤、湿潤剤、乳化剤及び分散化剤を含有してもよ
い。微生物の作用の予防は、種々の抗細菌薬及び抗真菌
薬、例えば、パラベン類、クロロブタノール、フェノー
ル及びソルビン酸などにより確保できる。また、等張化
剤、例えば、糖類及び塩化ナトリウムなどを包含するこ
とが望ましい。注射可能な剤形の医薬品の吸収の延長
は、吸収遅延剤、例えば、モノステアリン酸アルミニウ
ム及びゼラチンの使用により生ぜしめることができる。
【0133】所望であれば、より有効に分布させるため
に、徐放性又はターゲティッド・デリバリー・システ
ム、例えば、ポリマー・マトリックス、リポソーム及び
ミクロスフェアに化合物を組み入れることができる。そ
れらは、例えば、細菌保持フィルターを介する濾過によ
り、又は使用直前に滅菌水もしくはある種の別の注射可
能な滅菌媒体に溶解せしめることができる滅菌固形組成
物の形で滅菌剤を組み入れることにより、滅菌可能であ
る。
【0134】経口投与用の固形剤の剤形としては、カプ
セル剤、錠剤、丸剤、散剤及び顆粒剤が挙げられる。そ
のような固形剤では、活性化合物が、少なくとも1つの
不活性で慣例の賦形剤(もしくは担体)、例えば、クエ
ン酸ナトリウムもしくはリン酸二カルシウム、又は
(a)増量剤(fillers or extenders)、例えば、デン
プン、乳糖、ショ糖、ブドウ糖、マンニトール及びケイ
酸、(b)結合剤、例えば、カルボキシメチルセルロー
ス、アルギネート類、ゼラチン、ポリビニルピロリド
ン、ショ糖及びアラビアゴム、(c)保湿剤、例えば、
グリセロール、(d)崩壊剤、例えば、カンテン、炭酸
カルシウム、ジャガイモもしくはタピオカのデンプン、
アルギン酸、ある種のケイ酸複合体及び炭酸ナトリウ
ム、(e)溶解リターダー(solution retarders)、例
えば、パラフィン、(f)吸収促進剤、例えば、第4級
アンモニウム化合物、(g)湿潤剤、例えば、セチルア
ルコール及びモノステアリン酸グリセロール、(h)吸
着薬、例えば、カオリン及びベントナイト、並びに
(i)滑沢剤、例えば、タルク、ステアリン酸カルシウ
ム、ステアリン酸マグネシウム、固形ポリエチレングリ
コール、ラウリル硫酸ナトリウムもしくはそれらの混合
物と混合される。カプセル、錠剤及び丸剤の場合には、
それらの薬剤が緩衝剤を含んでもよい。
【0135】組成物中の活性化合物のパーセンテージ及
び腫瘍もしくは癌の治療方法は、適当な用量が得られる
ように変更できる。特定の患者に投与される用量は、適
用経路、治療期間、患者の体形及び健康状態、活性成分
の効能及びそれに対する患者の反応を基準として用い
て、臨床医の判断により変化可能である。従って活性成
分の有効な用量は、すべての基準を考慮した上で患者に
代わって臨床医の最良の判断によって容易に決定でき
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロバート ブルーノ パーニ アメリカ合衆国,ペンシルバニア 19508, バーズボロ,ケイトリン ドライブ 26, ルーラル デリバリー 5 (72)発明者 ジョセフ ウィリアム ギルズ アメリカ合衆国,ペンシルバニア 19425, スプリングス,チェスター,ウェザーイル レーン 30

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式 【化1】 (上式中、 (1)nが、2もしくは3であり、 R1 及びR2 が、独立して低級アルキルであり、 Qが、CH2 NHR3 、CH2 N(R4 )SO2 7
    CH2 NHCHO、CH=N−Ar、C(O)NR5
    6 、CH2 N(R4 )C(O)R7 、CH2 N(C2
    5 )CHO、CH2 N(R4 )P(O)(O−低級アル
    キル)2 、CH 2 N=CH−N(R9 )(R10)、CH
    2 N(R4 )C(O)CF3 及びCH2N(R4 )C
    (O)OR7 からなる群より選ばれる残基であり、 R3 が、水素もしくは低級アルキルであり、 R4 が、水素、低級アルキルもしくはArであり、 R5 が、水素、低級アルキルもしくはArであり、 R6 が、水素もしくは低級アルキルであり、 R7 が、低級アルキルもしくはArであり、 R8 が、ヒドロキシであり、 Arが、フェニル、又はメチル、メトキシル、ヒドロキ
    シ、ハロゲンもしくはニトロで置換されたフェニルであ
    り、そしてR9 及びR10が、独立して低級アルキルであ
    るか、又は (2)Qが、CH2 N(R4 )SO2 7 、CH=N−
    Ar、C(O)NR56 、CH2 N(R4 )C(O)
    7 、CH2 N(R4 )P(O)(O−低級アルキル)
    2 、CH2 N(R4 )C(O)CF3 及びCH2 N(R
    4 )C(O)OR7 からなる群より選ばれる残基であ
    り、 R8 が、水素、低級アルキル、低級アルコキシもしくは
    ヒドロキシであり、 Arが、ヒドロキシで置換されたフェニルであり、そし
    てR4 、R5 もしくはR7 のうち1つ以上のものがAr
    であることを条件として、n、R1 、R2 、R4
    5 、R6 及びR7 が、上記(1)で定義のとおりであ
    るか、あるいは、 (3)Qが、CH2 N=CH−N(R9 )(R10)、C
    2 N(R4 )C(O)CF3 及びCH2 N(R4 )C
    (O)OR7 からなる群より選ばれる残基であり、 R8 が、水素、低級アルキル、低級アルコキシもしくは
    ヒドロキシであり、そしてn、R1 、R2 、R4
    7 、Ar、R9 及びR10が、上記(1)で定義のとお
    りである)の化合物、又は医薬的に許容されるそれらの
    酸付加塩あるいはそれらの溶媒和物。
  2. 【請求項2】 nが、2もしくは3であり、 R1 及びR2 が、独立して低級アルキルであり、 Qが、CH2 NHR3 、CH2 N(R4 )SO2 7
    CH2 NHCHO、CH=N−Ar、C(O)NR5
    6 、CH2 N(R4 )C(O)R7 、CH2 N(C2
    5 )CHO、CH2 N(R4 )P(O)(O−低級アル
    キル)2 、CH 2 N=CH−N(R9 )(R10)、CH
    2 N(R4 )C(O)CF3 及びCH2N(R4 )C
    (O)OR7 からなる群より選ばれる残基であり、 R3 が、水素もしくは低級アルキルであり、 R4 が、水素、低級アルキルもしくはArであり、 R5 が、水素、低級アルキルもしくはArであり、 R6 が、水素もしくは低級アルキルであり、 R7 が、低級アルキルもしくはArであり、 R8 が、ヒドロキシであり、 Arが、フェニルであるか、又はメチル、メトキシル、
    ヒドロキシ、ハロゲンもしくはニトロで置換されたフェ
    ニルであり、そしてR9 及びR10が、独立して低級アル
    キルである請求項1記載の化合物、又は医薬的に許容さ
    れるそれらの酸付加塩あるいはそれらの溶媒和物。
  3. 【請求項3】 Qが、CH2 NHR3 、CH2
    (R4 )SO2 7 、CH 2 NHCHO、CH=N−A
    r、C(O)NR5 6 、CH2 N(R4 )C(O)R
    7 、CH2 N(C2 5 )CHO及びCH2 N(R4
    P(O)(O−低級アルキル)2 からなる群より選ばれ
    る残基であり、そしてR4 が、水素もしくは低級アルキ
    ルである請求項2記載の化合物。
  4. 【請求項4】 Arが、フェニルであるか、又はメチ
    ル、メトキシル、ハロゲンもしくはニトロで置換された
    フェニルである請求項3記載の化合物。
  5. 【請求項5】 nが、2であり、R1 及びR2 が、両方
    ともエチルであり、R3 が、水素もしくはメチルであ
    り、そしてR7 が、低級アルキルである請求項4記載の
    化合物。
  6. 【請求項6】 1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチ
    ル〕アミノ〕−4−〔(メチルアミノ)メチル)−7−
    ヒドロキシチオキサンテン−9−オン及びN−〔〔1−
    (2−ジエチルアミノ)エチル〕アミノ〕−7−ヒドロ
    キシ−9−オキソチオキサンテン−4−イル〕メチル〕
    メタンスルホナミドからなる群より選ばれる請求項5記
    載の化合物。
  7. 【請求項7】 nが、2もしくは3であり、 R1 及びR2 が、独立して低級アルキルであり、 Qが、CH2 N(R4 )SO2 7 、CH=N−Ar、
    C(O)NR5 6 、CH2 N(R4 )C(O)R7
    CH2 N(R4 )P(O)(O−低級アルキル)2 、C
    2 N(R4 )C(O)CF3 及びCH2 N(R4 )C
    (O)OR7 からなる群より選ばれる残基であり、 R4 が、水素、低級アルキルもしくはArであり、 R5 が、水素、低級アルキルもしくはArであり、 R6 が、水素もしくは低級アルキルであり、 R7 が、低級アルキルもしくはArであり、 R8 が、水素、低級アルキル、低級アルコキシもしくは
    ヒドロキシであり、そしてArが、ヒドロキシで置換さ
    れたフェニルであり、 R4 、R5 もしくはR7 のうち1つ以上のものがArで
    あることを条件とする請求項1記載の化合物、又は医薬
    的に許容されるそれらの酸付加塩あるいはそれらの溶媒
    和物。
  8. 【請求項8】 nが、2もしくは3であり、 R1 及びR2 が、独立して低級アルキルであり、 Qが、CH2 N=CH−N(R9 )(R10)、CH2
    (R4 )C(O)CF 3 及びCH2 N(R4 )C(O)
    OR7 からなる群より選ばれる残基であり、 R4 が、水素、低級アルキルもしくはArであり、 R7 が、低級アルキルもしくはArであり、 R8 が、水素、低級アルキル、低級アルコキシもしくは
    ヒドロキシであり、 Arが、フェニルであるか、又はメチル、メトキシル、
    ヒドロキシ、ハロゲンもしくはニトロで置換されたフェ
    ニルであり、そしてR9 及びR10が、独立して低級アル
    キルである請求項1記載の化合物、又は医薬的に許容さ
    れるそれらの酸付加塩あるいはそれらの溶媒和物。
  9. 【請求項9】 R8 が、水素、低級アルキルもしくは低
    級アルコキシであり、R4 が、水素であり、そしてAr
    が、フェニルであるか、又はメチル、メトキシル、ハロ
    ゲンもしくはニトロで置換されたフェニルである請求項
    8記載の化合物。
  10. 【請求項10】 nが、2であり、R1 及びR2 が、両
    方ともエチルであり、R3 が、水素もしくはメチルであ
    り、そしてR8 が、水素もしくはメトキシルである請求
    項9記載の化合物。
  11. 【請求項11】 Qが、CH2 N=CH−N(R9
    (R10)であり、そしてR9 及びR10が、両方ともメチ
    ルである請求項10記載の化合物。
  12. 【請求項12】 Qが、CH2 NHC(O)OR7 であ
    る請求項10記載の化合物。
  13. 【請求項13】 R7 が、低級アルキルである請求項1
    2記載の化合物。
  14. 【請求項14】 メチル=N−〔〔1−〔〔2−(ジエ
    チルアミノ)エチル〕アミノ〕−9−オキソチオキサン
    テン−4−イル〕メチル〕カルバメート及びメチル=N
    −〔〔1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミ
    ノ〕−7−メトキシ−9−オキソチオキサンテン−4−
    イル〕メチル〕カルバメートからなる群より選ばれる請
    求項13記載の化合物。
  15. 【請求項15】 請求項1〜14のいずれか一項に記載
    された化合物及び医薬的に許容される担体もしくは希釈
    剤を含む医薬組成物。
  16. 【請求項16】 請求項1〜14のいずれか一項に記載
    された化合物を用いて調製した哺乳動物の腫瘍を治療す
    るための薬剤。
  17. 【請求項17】 請求項15記載の組成物を用いて調製
    した哺乳動物の癌を治療するための薬剤。
JP6070540A 1993-04-08 1994-04-08 チオキサンテノン抗腫瘍薬 Pending JPH06340655A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US044843 1993-04-08
US08/044,843 US5346917A (en) 1991-06-10 1993-04-08 Thioxanthenone antitumor agents

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06340655A true JPH06340655A (ja) 1994-12-13

Family

ID=21934632

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6070540A Pending JPH06340655A (ja) 1993-04-08 1994-04-08 チオキサンテノン抗腫瘍薬

Country Status (24)

Country Link
US (2) US5346917A (ja)
EP (3) EP0882723B1 (ja)
JP (1) JPH06340655A (ja)
KR (1) KR100344136B1 (ja)
AT (3) ATE181068T1 (ja)
AU (1) AU679717B2 (ja)
CA (1) CA2120782C (ja)
CZ (1) CZ289473B6 (ja)
DE (3) DE69434216T2 (ja)
DK (3) DK0882723T3 (ja)
ES (3) ES2134314T3 (ja)
FI (2) FI941638A (ja)
GR (1) GR3030949T3 (ja)
HU (1) HUT67899A (ja)
IL (1) IL109241A (ja)
MY (1) MY131770A (ja)
NO (1) NO306947B1 (ja)
NZ (1) NZ260255A (ja)
PT (2) PT882723E (ja)
RU (1) RU2138495C1 (ja)
SG (1) SG52765A1 (ja)
SK (1) SK283799B6 (ja)
TW (1) TW242623B (ja)
UA (1) UA41281C2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5665760A (en) * 1995-09-18 1997-09-09 Sanofi Winthrop, Inc. Lyophilized thioxanthenone antitumor agents
US7126011B2 (en) * 2000-11-15 2006-10-24 Prom Limited Process for the preparation of thioxanthones
GB0115893D0 (en) * 2001-06-28 2001-08-22 Sanofi Synthelabo Formulations
US20030212061A1 (en) * 2002-03-12 2003-11-13 Haydar Simon N. Aza-thioxanthenones with antitumor activity
US6747039B2 (en) * 2002-03-12 2004-06-08 Albany Molecular Research, Inc. Aza-benzothiopyranoindazoles with antitumor activity
EP1567515A4 (en) * 2002-11-18 2008-04-23 Arqule Inc NEW LAPACHONE COMPOUNDS AND METHODS FOR THE APPLICATION
US6767919B2 (en) * 2002-12-17 2004-07-27 Walker Cancer Research Institute, Inc. High specificity anticancer agents
US20080114055A1 (en) * 2006-11-10 2008-05-15 Zoltan Laboratories Llc Thioxanthone Compounds to Reverse Weight Loss
US20080207738A1 (en) * 2007-02-28 2008-08-28 Cancure Laboratories, Llc Drug combinations to treat drug resistant tumors

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3312598A (en) * 1965-06-14 1967-04-04 Sterling Drug Inc Fermentative oxidation of substituted thioxanthenes and xanthenes
US3745172A (en) * 1970-10-05 1973-07-10 Sterling Drug Inc 1-(di-(lower-alkyl)aminoalkylamino)-9-oxothioxanthenes
US4539412A (en) * 1982-07-08 1985-09-03 Rensselaer Polytechnic Institute 7-Hydroxylucanthone, 7-hydroxhycanthone and their analogs
GB8400203D0 (en) * 1984-01-05 1984-02-08 Wellcome Found Tricyclic compounds
US4582851A (en) * 1984-02-06 1986-04-15 Warner-Lambert Company Anti-bacterial 1,4-aminoalkylamino-9H-thioxanthen-9-one derivatives, compositions, and method of use therefor
AU642596B2 (en) * 1991-06-10 1993-10-21 Sanofi-Synthelabo Thioxanthenone antitumor agents
US5091410A (en) * 1991-06-10 1992-02-25 Sterling Winthrop Inc. Thioxanthenone antitumor agents

Also Published As

Publication number Publication date
SK283799B6 (sk) 2004-02-03
ATE221524T1 (de) 2002-08-15
US5346917A (en) 1994-09-13
TW242623B (ja) 1995-03-11
DE69434216D1 (de) 2005-02-03
IL109241A0 (en) 1994-07-31
CA2120782C (en) 2005-10-25
DK0619315T3 (da) 1999-12-27
EP1197491B1 (en) 2004-12-29
CZ74894A3 (en) 1994-11-16
EP0882723A1 (en) 1998-12-09
HUT67899A (en) 1995-05-29
ES2134314T3 (es) 1999-10-01
CA2120782A1 (en) 1994-10-09
FI941638A (fi) 1994-10-09
CZ289473B6 (cs) 2002-01-16
DE69418929D1 (de) 1999-07-15
DK1197491T3 (da) 2005-04-11
DE69431131D1 (de) 2002-09-05
EP1197491A1 (en) 2002-04-17
HU9400992D0 (en) 1994-06-28
ES2234935T3 (es) 2005-07-01
SG52765A1 (en) 1998-09-28
DE69434216T2 (de) 2005-12-08
GR3030949T3 (en) 1999-11-30
KR100344136B1 (ko) 2003-09-29
NO941288L (no) 1994-10-10
RU2138495C1 (ru) 1999-09-27
FI20041691A (fi) 2004-12-30
UA41281C2 (uk) 2001-09-17
DE69418929T2 (de) 2000-01-20
AU679717B2 (en) 1997-07-10
DE69431131T2 (de) 2003-03-27
DK0882723T3 (da) 2002-11-25
EP0882723B1 (en) 2002-07-31
SK39094A3 (en) 1995-07-11
NO306947B1 (no) 2000-01-17
ES2180100T3 (es) 2003-02-01
ATE286043T1 (de) 2005-01-15
PT882723E (pt) 2002-11-29
ATE181068T1 (de) 1999-06-15
MY131770A (en) 2007-08-30
EP0619315B1 (en) 1999-06-09
FI941638A0 (fi) 1994-04-08
EP0619315A1 (en) 1994-10-12
NO941288D0 (no) 1994-04-08
NZ260255A (en) 1995-07-26
IL109241A (en) 2001-10-31
US5380749A (en) 1995-01-10
AU5930194A (en) 1994-10-13
PT1197491E (pt) 2005-04-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH06340655A (ja) チオキサンテノン抗腫瘍薬
EP0518414B1 (en) Thioxanthenone antitumor agents
JPH02189A (ja) 1‐アミノメチルホスホン酸誘導体、その製造法および医薬組成物
US5091410A (en) Thioxanthenone antitumor agents
EP0812192B1 (en) Benzothiopyranoindazoles antitumor agents
US4661297A (en) Basic ethers of 7-oxo-7H-benzo(c) fluorene and a process for their production
HU211706A9 (hu) Az átmeneti oltalom az 1-43. igénypontokra vonatkozik.
HU211613A9 (hu) Daganatellenes hatású tioxantenonszármazékok Az átmeneti oltalom az 1-17. igénypontokra vonatkozik.
MXPA97006499A (es) Agentes antitumorales de benzotiopiranoindazoles

Legal Events

Date Code Title Description
A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20040127

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20040130

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040428

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060124