JPH06340371A - 紡機におけるスライバーの切断方法 - Google Patents

紡機におけるスライバーの切断方法

Info

Publication number
JPH06340371A
JPH06340371A JP15609293A JP15609293A JPH06340371A JP H06340371 A JPH06340371 A JP H06340371A JP 15609293 A JP15609293 A JP 15609293A JP 15609293 A JP15609293 A JP 15609293A JP H06340371 A JPH06340371 A JP H06340371A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sliver
full
coiler
coiler wheel
cutting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP15609293A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2745040B2 (ja
Inventor
Itaru Shirakawa
至 白川
Haruhisa Mori
春久 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HARA SHIYOKUKI SEISAKUSHO KK
Hara Shokki Seisakusho KK
Original Assignee
HARA SHIYOKUKI SEISAKUSHO KK
Hara Shokki Seisakusho KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HARA SHIYOKUKI SEISAKUSHO KK, Hara Shokki Seisakusho KK filed Critical HARA SHIYOKUKI SEISAKUSHO KK
Priority to JP5156092A priority Critical patent/JP2745040B2/ja
Publication of JPH06340371A publication Critical patent/JPH06340371A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2745040B2 publication Critical patent/JP2745040B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H67/00Replacing or removing cores, receptacles, or completed packages at paying-out, winding, or depositing stations
    • B65H67/04Arrangements for removing completed take-up packages and or replacing by cores, formers, or empty receptacles at winding or depositing stations; Transferring material between adjacent full and empty take-up elements
    • B65H67/0428Arrangements for removing completed take-up packages and or replacing by cores, formers, or empty receptacles at winding or depositing stations; Transferring material between adjacent full and empty take-up elements for cans, boxes and other receptacles
    • B65H67/0434Transferring material devices between full and empty cans
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2701/00Handled material; Storage means
    • B65H2701/30Handled filamentary material
    • B65H2701/31Textiles threads or artificial strands of filaments

Abstract

(57)【要約】 【目的】スライバーを紡出するための紡機において、満
ケンスとコイラーホイールとの間に連なるスライバーが
自身の張力によって、スライバー排出穴の隅角部、その
チューブ内で切断されるのを防止することである。 【構成】機台の停止後に、この機台を再起動させて、コ
イラーホイール3を設定回転数だけ低速回転させてスラ
イバーを紡出させながら、ケンス交換装置Bにより満ケ
ンスCaを機台前方に設定距離だけ移動させて、この満
ケンスCaの移動とコイラーホイール3の回転との双方
を停止させることにより、満ケンスCaとコイラーホイ
ール3との間にスライバーが垂れ下がることなく、無張
力状態で連ならせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デリベリーケンスが満
缶となって機台を停止させて、該機台のコイラーホイー
ルと満ケンスとに連なるスライバーを切断した後に、ケ
ンス交換装置により該満ケンスと後続の空ケンスとを交
換するように構成された紡機におけるスライバーの切断
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】練条機などの紡機では、コイラーホイー
ルの下方のコイリング位置に空ケンスを配置して、この
空ケンスに紡出スライバーが収容されて満缶となった場
合に、紡機の運転を停止させた後に、この満ケンスと後
続の空ケンスとをケンス交換装置で自動的に交換して、
この空ケンスに再びスライバーを収容するように構成さ
れているものが多い。このような紡機においては、満ケ
ンスと空ケンスの交換の際に、満ケンスとコイラーホイ
ールのスライバー排出穴との間に連なっているスライバ
ーを切断する必要がある。このケンスの交換時にスライ
バーを切断するためのスライバー切断装置には、種々の
ものが開示されている。
【0003】このスライバー切断装置には、紡機の運転
を停止させた後に、機台とは別駆動されるケンス交換装
置により満ケンスを移動させ、その移動時に該スライバ
ーを圧接具に圧接させて切断する構成のもの(例えば、
実公昭61-3892 号公報など)、或いは機台とは別駆動さ
れるスライバー切断具(例えば、特開昭63-92737号公報
に示される櫛状片、特公平1-41584 号公報に示されるケ
ンス交換装置と連動する押圧片など)を備えた切断装置
によりスライバーを切断するものがある。
【0004】上記したスライバー切断装置は、いずれも
機台を停止させてから、ケンス交換装置を駆動して満ケ
ンスを移動させるように構成されているために、コイラ
ーホイールの上方に配置されている一対のカレンダーロ
ーラーとスライバー切断具との間、或いは満ケンスと、
コイラーホイールのスライバー排出穴の隅角部との間な
どにおいてスライバーに張力が生じて、上記した一対の
カレンダーローラーと満ケンスとの間でスライバーが切
断されることがある。この場合には、次の紡出時にコイ
ラーホイールのチューブ内にスライバーが詰まって、紡
出不能となることがある。
【0005】そこで、本出願人は、特願平3-102028号に
おいて、スライバーに張力が加わって、コイラーホイー
ル内などで該スライバーが切断されたりせず、しかもス
ライバーの切断位置を一定に確保できる技術を提示し
た。この技術は、デリベリーケンスが満缶となった後
に、この満ケンスを所定距離だけ機台の前方に移動さ
せ、その後にコイラーホイールの下面に一対の切断作用
具を押圧させて、この一対の切断作用具とコイラーホイ
ールの下面との間でスライバーを挟み込んで、満ケンス
側の切断作用具をその方向に移動させることにより、一
対の切断作用具の間でスライバーをあたかも素抜くよう
にして切断するものである。この技術では、スライバー
が切断された後に満ケンスの周壁に垂れ下がる長さは、
短くならざるを得ないので、後述のスライバー自動継ぎ
装置の使用ができないという不具合がある。
【0006】一般に、満ケンスを搬送して、これを供給
ケンスとする次工程において、この供給ケンス内のスラ
イバーが消費されると、このスライバーの終端と、搬送
されてきた他の満ケンスのスライバーの始端とをそれぞ
れ把持具で把持して、両スライバーを継ぐスライバー自
動継ぎ装置が近時採用されている。このスライバー自動
継ぎ装置において、上記のように両スライバー端を把持
具で容易に把持可能にするには、後続の満ケンスの周壁
から垂れ下がっているスライバーの長さが一定以上を有
していることが必要となる。
【0007】また、前記した特開昭63-92737号公報に開
示されているスライバー切断装置によれば、スライバー
の切断後において、満ケンスの周壁に垂れ下がるスライ
バーの長さを長くできるが、スライバーの切断箇所が、
機台の前方であって、しかもこの機台から外れた部分で
あるので、満ケンスとコイラーホイールとの間に連なる
スライバーの長さが長くなって、繊維の種類によって
は、スライバー把持具と満ケンスとの間の張力によっ
て、このスライバーが切断される恐れがあって、スライ
バーを切断するための完全なる技術とは、いい難い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、スライバー
を紡出するための紡機において、満ケンスとコイラーホ
イールとの間に連なるスライバーが自身の張力によっ
て、コイラーホイールのスライバー排出穴の隅角部、或
いはそのチューブ内で切断されるのを防止すると同時
に、切断後において満ケンスの周壁の外側に垂れ下がる
スライバーの長さを一定以上に確保することを課題とし
てなされたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の採用した第1の手段は、デリベリーケンスの
満缶により機台を停止させて、コイラーホイールと満ケ
ンスとの間に連なるスライバーを切断した後に、ケンス
交換装置により該満ケンスと後続の空ケンスとを交換す
るように構成された紡機においてスライバーを切断する
に際して、前記機台の停止後に該機台を再起動させて、
前記コイラーホイールを設定回転数だけ低速回転させて
スライバーを紡出させながら、前記ケンス交換装置によ
り満ケンスを機台前方に設定距離だけ移動させて、該満
ケンスの移動と該コイラーホイールの回転との双方を停
止させることにより、満ケンスとコイラーホイールとの
間にスライバーを垂れ下がることなく、しかも無張力状
態で連ならせ、この状態でコイラーホイールの下面に一
対の切断作用具を押圧させて、満ケンスの側の切断作用
具をその方向に移動させてスライバーの切断を行うよう
にしたことである。また、その第2の手段は、コイラー
ホイールのスライバー排出穴を満ケンスの搬送方向を基
準にしてその下流側に位置するようにして、該機台を定
位置停止させて、前記ケンス交換装置により満ケンスを
所定距離だけ前方に移動させて停止させた後に、機台を
再起動させて、スライバー排出穴が前記搬送方向を基準
にしてその上流側に位置するまで前記コイラーホイール
を回転させて停止させ、その後に再度ケンス交換装置に
より満ケンスを僅かに前方に移動させることにより、満
ケンスとコイラーホイールとの間にスライバーを垂れ下
がることなく、しかも無張力状態で連ならせて、上記と
同様にしてスライバーを切断することである。
【0010】
【発明の作用】第1及び第2のいずれの手段によって
も、満ケンスと、コイラーホイールのスライバー排出穴
との間に連なるスライバーは、垂れ下がることなく、し
かも無張力状態となる。よって、従来のスライバー切断
方法のように、スライバー自身に加わる張力により、コ
イラーホイールのスライバー排出穴の隅角部、或いはそ
のチューブ内においてスライバーが切断されなくなる。
また、満ケンスと、コイラーホイールのスライバー排出
穴との間に連なるスライバーの長さを長くできるので、
その切断後において、満ケンスの周壁の外側に垂れ下が
るスライバーの長さが長くなる。
【0011】
【実施例】以下、実施例を挙げて、本発明を更に詳細に
説明する。図1は、練条機に装着されたコイラー装置A
とケンス交換装置Bとの側面図であり、図2は、同じく
異なる状態における側面図であり、図3は、コイラー装
置Aの拡大断面図であり、図4は、コイラー装置Aの概
略平面図である。なお、以下の説明において、一般的に
ケンスを示す場合には、「C」の符号を使用し、満ケン
スと空ケンスとを区別する必要がある場合には、それぞ
れ「Ca」,「Cb」の符号を使用する。図1に示され
るように、コイラー装置Aの下方にケンス交換装置Bが
配設されている。コイラー装置Aは、図3に示されるよ
うに、ローラービーム1の中央部の上端部に軸受箱2が
一体に取付けられ、コイラーホイール3の上端部にはタ
イミングプーリー4が一体に取付けられて、このタイミ
ングプーリー4が前記軸受箱2に嵌合された軸受5を介
してローラービーム1に支持されることにより、コイラ
ーホイール3がローラービーム1に回転可能に支持され
た構成になっている。このコイラーホイール3の上端部
に一体に取付けられたタイミングプーリー4と別の駆動
用のタイミングプーリーとの間にタイミングベルト(い
ずれも図示せず)が掛装され、この駆動用のタイミング
プーリーを主モーターM1 により回転させて、コイラー
ホイール3を回転させている。コイラーホイール3に
は、スライバーSを通すためのチューブ6が設けられて
いて、このチューブ6の上端の開口は、コイラーホイー
ル3の回転中心7と同心となって、スライバー流入穴8
を構成していると共に、その下端の開口は、コイラーホ
イール3の下面3aの外周部に配置されていて、スライ
バー排出穴9を構成している。このチューブ6の上端の
開口であるスライバー流入穴8の直上には、紡出された
スライバーSを圧縮して前記チューブ6に送り込むため
の一対のカレンダーローラー11が配設されている(図
1参照)。
【0012】また、コイラーホイール3に取付けられた
チューブ6の下端部の外側には、検出プレート12が取
付けられ、ローラービーム1における該検出プレート1
2と相対向する部分には、近接スイッチ13が取付けら
れている。空ケンスCbにスライバーSが収容されて満
缶となった後に、主モーターM1 によりコイラーホイー
ル3を低速回転させて、前記近接スイッチ13が検出プ
レート12を検出すると、主モーターM1 が停止してコ
イラーホイール3の回転を停止させ、これによりスライ
バー排出穴9の停止位置を定めている。
【0013】ローラービーム1の下面には、ボトムプレ
ート14が取付けられていて、このボトムプレート14
の下面と、前記コイラーホイール3の下面との間には、
該コイラーホイール3の下面の方が低く位置するように
僅か(1ないし2mm)の段差が形成されている。紡出さ
れたスライバーSを空ケンスCbにコイリングしながら
収容するには、以下のようにして行われる。図1に示さ
れるように、この空ケンスCb内には、スライバー受皿
15が設けられていて、このスライバー受皿15は、そ
の下方に配設されたスプリング(図示せず)の復元力に
よって上方に付勢されている。スライバーSを収容して
いない空の状態では、このスライバー受皿15は、空ケ
ンスCbの周壁の上端よりも僅かに高い部分に位置して
いて、前記ケンス交換装置Bによって空ケンスCbがコ
イラーホイール3の下方に搬入されると、前記したスプ
リングの復元力によって、スライバー受皿15はコイラ
ーホイール3の下面3aに弾接した状態となる(図2参
照)。そして、コイラーホイール3が回転しながら、そ
のチューブ6内を通ってスライバー排出穴9から排出さ
れたスライバーSは、空ケンスCbのスライバー受皿1
5の上にコイリングされながら載せられ、その量の増大
に伴って、スライバー受皿15は、スプリングの復元力
に抗して押し下げられて、空ケンスCbにスライバーS
が収容されるようになっている。
【0014】また、ローラービーム1の下面に取付けら
れたボトムプレート14には、特願平3-102028号におい
て本出願人が提案したスライバー切断装置Dが取付けら
れている。このスライバー切断装置Dは、一対の切断作
用具16a,16bで構成されている。一対の切断作用
具16a,16bは、いずれも垂直に折り畳まれている
状態から水平に引き起こすと(図4ないし図7に、折り
畳まれた状態が示され、図2,図8及び図9に、引き起
こされた状態が示されている)、コイラーホイール3の
下面3aを押圧するようになっており、しかも満ケンス
Caの搬出側に配置されている切断作用具16aは、こ
の満ケンスCaの搬送方向Pに沿って移動可能になって
いる。
【0015】また、ケンス交換装置Bは、図1に示され
るように、駆動軸17の両端部にそれぞれ鎖歯車18が
取付けられていると共に、被動軸19の両端部にそれぞ
れ鎖歯車21が取付けられて、相前後する鎖歯車18と
同21との間に、それぞれ無端鎖22が掛装され、この
ようにしてケンスCの搬送方向Pと直交する方向に沿っ
て所定間隔をおいた一対の無端鎖22の間に所定間隔を
おいて複数本のキャリアーバー23が取付けられた構成
である。そして、ケンス交換用モーターM2 により前記
駆動軸17を回転させて、一対の無端鎖22を周回走行
させると、この間に取付けられたキャリアーバー23が
ケンスCの後部を押す形となって、該ケンスCが搬送さ
れる。また、本発明においては、デリベリーケンスが満
缶となった後であって、この満ケンスCaとコイラーホ
イール3のスライバー排出穴9との間に連なっているス
ライバーSを切断する前において、満ケンスCaを所定
距離だけ前方に移動させて停止させるのであるが、この
満ケンスCaの停止位置を定めるための停止センサー2
4がローラービーム1の前方に配設されている(図7参
照)。
【0016】本発明においては、デリベリーケンスが満
缶となった後で、スライバーSの切断前において、空ケ
ンスCbにスライバーSをコイリングさせながら収容す
る通常運転時に比較して、コイラーホイール3を著しく
低い回転数で運転する必要があるので、コイラーホイー
ル3を回転させるための主モーターM1 は、可変速モー
ターであることが必要である。本実施例では、主モータ
ーM1 として、変速が容易で、しかも広範囲にわたって
変速可能なインバーターモーターを使用しているが、極
数変換モーターなどの使用も可能である。このインバー
ターモーターの使用により、通常運転を行う場合には、
60HZの周波数でモーターを運転させて、機台に60
0m/min の定速運転を行わせ、始紡時においては、20
HZの周波数でモーターを運転させて、200m/min の
低速運転を行わせ、更に機台トラブル時において該機台
をインチングさせる場合には、15HZの周波数でモー
ターを運転させて、150m/min の低速運転を行わせる
ことができる。また、本発明においては、機台を極めて
低速度で運転させる必要があるので、5〜10HZの低
周波数でモーターを運転できるように、その入力装置は
ほぼ任意の周波数が入力可能になっている。
【0017】図10は、時間の経過に対する機台の紡出
速度の関係を示す図であって、本図を参照しながら、前
記コイラー装置Aとケンス交換装置Bとを備えた練条機
におけるスライバーSの切断作用について説明する。図
1に示されるように、ケンス交換装置Bによってコイラ
ーホイール3の下方のコイリング位置に空ケンスCbが
搬入されると、主モーターM1 が自動的に起動される。
このモーターM1 の起動後における一定時間(T1)の間
は、上記した紡出速度200m/min の低速運転を行っ
て、空ケンスCb内のスライバー受皿15からスライバ
ーSがはみでないようにして、該受皿15にスライバー
Sをコイリングさせながら載せる。上記した時間(T1)
の経過後においては、機台は、紡出速度600m/min の
定速運転を行い、所定長のスライバーSが空ケンスCb
に収容されて満缶となると、主モーターM1 に停止信号
が送られて、機台は停止する。機台の停止後におけるス
ライバー排出穴9の位置は、任意であって定まらない。
【0018】そこで、機台が停止してから設定時間(T
2)〔約2秒〕を経過した後に、主モーターM1 が5HZ
の周波数で起動して、機台が紡出速度50m/min で再起
動し、近接スイッチ13によって、コイラーホイール3
に取付けられた検出プレート12が検出されると、主モ
ーターM1 は、即時に停止する。紡出速度が極めて低い
ために、主モーターM1 の即時停止によって、コイラー
ホイール3のスライバー排出穴9を設定位置に確実に停
止させられる。本実施例では、図4に示されるように、
満ケンスCaの搬送方向Pを基準にして、その最も上流
側にスライバー排出穴9を停止させている。
【0019】上記のようにして、設定位置にスライバー
排出穴9を停止させると、ケンス交換用モーターM2
起動によりケンス交換装置Bが作動して、満ケンスCa
と、後続の空ケンスCbとの交換が開始されると同時
に、主モーターM1 が5HZの周波数で再起動して、機
台は紡出速度50m/min で再起動する。これにより、コ
イラーホイール3のスライバー排出穴9からスライバー
Sが排出されながら、満ケンスCaは機台の前方に移動
する。そして、機台の前方に配設した停止センサー24
により満ケンスCaが検出されると、ケンス交換用モー
ターM2 が停止して、ケンス交換作業が一旦停止され
る。このようにして、満ケンスCaが機台の前方に設定
距離だけ移動して停止する間に、コイラーホイール3は
2回転して、回転開始前と同位置で停止する(近接スイ
ッチ13による1回目の検出プレート12の検出はキャ
ンセルされて、2回目の検出時において主モーターM1
に停止信号が発せられるように制御されている)。即
ち、コイラーホイール3がゆっくりと回転して、そのス
ライバー排出穴9からスライバーを排出させながら、満
ケンスCaを移動させているために、図5及び図6に示
される状態を経て、図7に示される状態に至り、満ケン
スCaとスライバー排出穴9との間におけるスライバー
Sには、全く張力が加わっていない。上記の間における
スライバーSが無張力状態となっているために、チュー
ブ6内におけるスライバーも無張力状態となっている。
また、満ケンスCaの移動距離と、コイラーホイール3
の回転数とは、満ケンスCaとスライバー排出穴9との
間に連なるスライバーSが、コイラーホイール3の下面
3aで垂れ下がらないように、相対的に定めてある。従
って、満ケンスCaとスライバー排出穴9との間に連な
っているスライバーSは、コイラーホイール3の下面3
aから大きく垂れ下がることなく、しかも張力が加わっ
ていない状態となっている。
【0020】上記した状態において、スライバー切断装
置Dを作動させて、図2で2点鎖線、及び図8に示され
るように、一対の切断作用具16a,16bを垂直に折
り畳まれている状態から引き起こして、コイラーホイー
ル3の下面3aに押圧させると、一対の切断作用具16
a,16bとコイラーホイール3の下面3aとの間で無
張力状態のスライバーSが挟み込まれる。その後に、満
ケンスCaの側の切断作用具16aをその方向に移動さ
せると、図2で実線、及び図9に示されるように、一対
の切断作用具16a,16bの間においてスライバーS
が素抜かれるようにして切断される。スライバーSの切
断後においては、各切断作用具16a,16bを垂直に
折り畳んで、コイラーホイール3の下面3aから退避さ
せ、その後にケンス交換装置Bを作動させて、機台から
満ケンスCaを搬出させると共に、後続の空ケンスCb
を機台におけるコイリング位置に搬入させて、次の紡出
を行う。
【0021】本発明においては、満ケンスCaとスライ
バー排出穴9との間に連なるスライバーSに張力が加わ
らないようにできるために、上記の間におけるスライバ
ーSの長さを長くできる。この結果、図11に示される
ように、機台から搬出された満ケンスCaの周壁の外側
に垂れ下がるスライバーSの長さを長くできて、スライ
バー自動継ぎ装置によるスライバー継ぎが可能となる。
【0022】次に、本発明の他の実施例について説明す
る。なお、上記実施例と同一部分には、同一符号を付し
て、本実施例特有の部分についてのみ説明する。図12
ないし図15において、ローラービーム1には、コイラ
ーホイール3の回転方向に沿って所定の間隔をおいて2
つの近接スイッチ13a,13bが、該コイラーホイー
ル3に取付けられた検出プレート12と相対向して取付
けられている。本実施例では、コイラーホイール3に取
付けられた検出プレート12は、そのスライバー排出穴
9に対してずれた位置に配置されている。また、満ケン
スCaの搬送方向Pに沿って所定の間隔をおいて2つの
停止センサー24a,24bが配置されている。
【0023】図12は、コイラーホイール3に取付けら
れた検出プレート12が近接スイッチ13bにより検出
されて、機台が最初に定位置に停止した状態を示し、コ
イラーホイール3のスライバー排出穴9は、満ケンスC
aの搬送方向Pを基準にしてその下流側に配置されてい
る。この状態で、機台を停止させたままで、ケンス交換
装置Bの作動により満ケンスCaを機台の前方に搬出さ
せて、停止センサー24aによりその到来が検出される
と、該満ケンスCaは、その位置で停止する(図13)
と同時に、この停止センサー24aの検出信号により、
機台が再起動して、コイラーホイール3がスライバーS
を紡出しながら回転し、これに取付けられた検出プレー
ト12が近接スイッチ13aにより検出されると、該コ
イラーホイール3の回転が停止する(図14)。この状
態では、コイラーホイール3のスライバー排出穴9は、
満ケンスCaの搬送方向Pを基準にしてその最上流側
(機台から搬出された満ケンスCaを基準にすると、こ
れから最も離れた位置)に配置されていて、満ケンスC
aとスライバー排出穴9との間に連なったスライバーS
には、所定の弛みが生じてコイラーホイール3の下面3
aに垂れ下がっている。その後に、ケンス交換装置Bを
再起動させて、停止センサー24bにより検出されるま
で満ケンスCaを移動させると(図15)、満ケンスC
aとスライバー排出穴9との間に垂れ下がった状態で連
なっていたスライバーSは、満ケンスCaの側に引っ張
られて、コイラーホイール3の下面3aに垂れ下がるこ
となく、しかも無張力状態となる。この状態で、前記実
施例と全く同様にして、一対の切断作用具16a,16
bにより、コイラーホイール3の下面3aにおいて満ケ
ンスCaとスライバー排出穴9との間に連なっているス
ライバーSを切断し、その後にケンス交換装置Bを作動
して、満ケンスCaを搬出させる。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、満ケンスとコイラーホ
イールのスライバー排出穴との間においてスライバーに
張力が加わることなく、しかも大きく垂れ下がることな
くして、スライバーを連ならせることができるので、ス
ライバー排出穴の隅角部、或いはコイラーホイールのチ
ューブ内においてスライバーが切断されなくなる。この
結果、スライバーの紡出を円滑に行える。また、満ケン
スとスライバー排出穴との間に連なるスライバーに張力
が加わらないために、その長さを長くできることに加え
て、一対の切断作用具をコイラーホイールの下面に押圧
させてスライバーの切断を行うために、その切断箇所が
一定しており、このため満ケンスの周壁の外側に垂れ下
がるスライバーの長さを所定長だけ確保できる。この結
果、スライバー把持具によるスライバーの始端の把持が
容易にできて、スライバー自動継ぎ装置によるスライバ
ー継ぎが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】練条機に装着されたコイラー装置Aとケンス交
換装置Bとの側面図である。
【図2】同じく異なる状態の側面図である。
【図3】コイラー装置Aの拡大断面図である。
【図4】ケンス交換開始の直前におけるコイラー装置A
と満ケンスCaとの位置関係を示す概略平面図である。
【図5】ケンス交換が開始された後におけるコイラー装
置Aと満ケンスCaとの位置関係を示す概略平面図であ
る。
【図6】ケンス交換が開始された更に後におけるコイラ
ー装置Aと満ケンスCaとの位置関係を示す概略平面図
である。
【図7】ケンス交換を一旦停止させた状態におけるコイ
ラー装置Aと満ケンスCaとの位置関係を示す概略平面
図である。
【図8】一対の切断作用具16a,16bを引き起こし
てコイラーホイール3の下面3aに押圧させた状態にお
ける概略平面図である。
【図9】一対の切断作用具16a,16bによりスライ
バーSを切断した後における概略平面図である。
【図10】時間の変化に対する機台の紡出速度の関係を
示す図である。
【図11】本発明の方法によって切断されたスライバー
Sが満ケンスCaの周壁の外側に垂れ下がっている状態
の斜視図である。
【図12】本発明の他の実施例において紡機が最初に定
位置停止した状態の概略平面図である。
【図13】同じく、満ケンスCaが所定距離だけ機台前
方に移動した状態の概略平面図である。
【図14】同じく、スライバー排出穴9が最上流側に位
置するまでコイラーホイール3が回転した状態の概略平
面図である。
【図15】同じく、満ケンスCaを僅かに前方に移動さ
せて、該満ケンスCaとコイラーホイール3のスライバ
ー排出穴9との間に連なるスライバーSを無張力にした
状態の概略平面図である。
【符号の説明】
A:コイラー装置 B:ケンス交換装置 Ca:満ケンス Cb:空ケンス D:スライバー切断装置 M1 :主モーター M2 :ケンス交換用モーター S:スライバー 3:コイラーホイール 3a:コイラーホイールの下面 9:スライバー排出穴 12:検出プレート 13,13a,13b :近接スイッチ 16a,16b :切断作用具 24,24a,24b :停止センサー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デリベリーケンスの満缶により機台を停
    止させて、コイラーホイールと満ケンスとの間に連なる
    スライバーを切断した後に、ケンス交換装置により該満
    ケンスと後続の空ケンスとを交換するように構成された
    紡機におけるスライバーの切断方法であって、前記機台
    の停止後に該機台を再起動させて、前記コイラーホイー
    ルを設定回転数だけ低速回転させてスライバーを紡出さ
    せながら、前記ケンス交換装置により満ケンスを機台前
    方に設定距離だけ移動させて、該満ケンスの移動と該コ
    イラーホイールの回転との双方を停止させることによ
    り、満ケンスとコイラーホイールとの間にスライバーを
    垂れ下がることなく、しかも無張力状態で連ならせ、こ
    の状態でコイラーホイールの下面に一対の切断作用具を
    押圧させて、満ケンスの側の切断作用具をその方向に移
    動させてスライバーの切断を行うことを特徴とする紡機
    におけるスライバーの切断方法。
  2. 【請求項2】 機台の最初、及び再起動後の各定位置停
    止時におけるコイラーホイールのスライバー排出穴の各
    停止位置を、それぞれ満ケンスの搬送方向を基準にして
    その最上流側に位置させることを特徴とする請求項1に
    記載の紡機におけるスライバーの切断方法。
  3. 【請求項3】 デリベリーケンスの満缶により機台を停
    止させて、コイラーホイールと満ケンスとの間に連なる
    スライバーを切断した後に、ケンス交換装置により該満
    ケンスと後続の空ケンスとを交換するように構成された
    紡機におけるスライバーの切断方法であって、コイラー
    ホイールのスライバー排出穴を満ケンスの搬送方向を基
    準にしてその下流側に位置するようにして、該機台を定
    位置停止させて、前記ケンス交換装置により満ケンスを
    所定距離だけ前方に移動させて停止させた後に、機台を
    再起動させて、スライバー排出穴が前記搬送方向を基準
    にしてその上流側に位置するまで前記コイラーホイール
    を回転させて停止させ、その後に再度ケンス交換装置に
    より満ケンスを僅かに前方に移動させることにより、満
    ケンスとコイラーホイールとの間にスライバーを垂れ下
    がることなく、しかも無張力状態で連ならせ、この状態
    でコイラーホイールの下面に一対の切断作用具を押圧さ
    せて、満ケンスの側の切断作用具をその方向に移動させ
    てスライバーの切断を行うことを特徴とする紡機におけ
    るスライバーの切断方法。
JP5156092A 1993-06-01 1993-06-01 紡機におけるスライバーの切断方法 Expired - Lifetime JP2745040B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5156092A JP2745040B2 (ja) 1993-06-01 1993-06-01 紡機におけるスライバーの切断方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5156092A JP2745040B2 (ja) 1993-06-01 1993-06-01 紡機におけるスライバーの切断方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06340371A true JPH06340371A (ja) 1994-12-13
JP2745040B2 JP2745040B2 (ja) 1998-04-28

Family

ID=15620140

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5156092A Expired - Lifetime JP2745040B2 (ja) 1993-06-01 1993-06-01 紡機におけるスライバーの切断方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2745040B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1304260C (zh) * 2002-02-07 2007-03-14 特鲁菲舍尔股份有限公司及两合公司 纺纱准备机上的装置,其中在出口处输出和堆放纤维条
JP2009068162A (ja) * 1995-03-11 2009-04-02 Truetzschler Gmbh & Co Kg 練条機でケンス交換時にスライバを切断する方法および装置
WO2011155497A1 (ja) * 2010-06-07 2011-12-15 三菱レイヨン株式会社 紐状物の収納パッケージ及び紐状物の収納方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110371777B (zh) * 2019-08-13 2021-01-19 王开源 一种用于计算机数据线梳理的绕线装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009068162A (ja) * 1995-03-11 2009-04-02 Truetzschler Gmbh & Co Kg 練条機でケンス交換時にスライバを切断する方法および装置
JP4523658B2 (ja) * 1995-03-11 2010-08-11 ツリュツラー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディトゲゼルシャフト 練条機でケンス交換時にスライバを切断する方法および装置
CN1304260C (zh) * 2002-02-07 2007-03-14 特鲁菲舍尔股份有限公司及两合公司 纺纱准备机上的装置,其中在出口处输出和堆放纤维条
WO2011155497A1 (ja) * 2010-06-07 2011-12-15 三菱レイヨン株式会社 紐状物の収納パッケージ及び紐状物の収納方法
CN103108822A (zh) * 2010-06-07 2013-05-15 三菱丽阳株式会社 绳状物的收纳包及绳状物的收纳方法
JP5226871B2 (ja) * 2010-06-07 2013-07-03 三菱レイヨン株式会社 紐状物の収納パッケージ及び紐状物の収納方法
KR101434806B1 (ko) * 2010-06-07 2014-08-27 미쯔비시 레이온 가부시끼가이샤 끈 형상물의 수납 패키지 및 끈 형상물의 수납 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2745040B2 (ja) 1998-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100808142B1 (ko) 수하물 포장방법 및 장치
JP4953592B2 (ja) 包装装置
JP2006199488A (ja) 包装機
JPH0217464B2 (ja)
JP4975984B2 (ja) 包装装置
US5833168A (en) Residual paper web winding device
JPH06340371A (ja) 紡機におけるスライバーの切断方法
JPS63295730A (ja) 粗糸ボビン搬送装置
JP4485220B2 (ja) 深絞り包装機用フィルム自動供給装置
JPH08108088A (ja) シュレッダの給紙装置
JPH0544911U (ja) アキユームレーシヨンコンベア
JP2001515446A (ja) 物品をブリスターパックなどに包装する機械に熱成形材料のフィルムを供給する装置
JP2001315730A (ja) ラベル剥離装置
JP3079988B2 (ja) ストレッチフィルム包装機
JP2002284344A (ja) 物品移載装置
KR100436179B1 (ko) 복권 자동절단 유출장치
JP3114429B2 (ja) 粗糸替機の粗糸垂れ防止装置
KR100311363B1 (ko) 현금자동지급기의명세표이송장치
JP2745029B2 (ja) ラップ形成装置から排出されたラップの切り口を規定位置に揃える方法、及びその装置
JPH10280235A (ja) 紡機のスライバ切断方法及び装置
JPH05117921A (ja) ラツプの自動継ぎ方法
JPH05238613A (ja) シートのアキュムレート装置
JP3043357B2 (ja) 帯状部材供給の切換装置
JP2907093B2 (ja) ストレッチフィルム包装機
JP3014374B1 (ja) ウェブの蓄積装置