JPH06340058A - 高速インキ供給機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 オフセット印刷機において、往復運動するイ
ンキ移しローラーとインキならしローラーとの衝突によ
って生じるねじれ振動による版胴の回転への不利な影響
を最小限に押さえて、版胴の回転を一定に保つ。 【構成】 インキならしローラーとこれに続くローラー
群とは、互いに独立した駆動装置を有する。それによっ
て、インキならしローラーは版胴に続く他のローラーの
回転とは独立に回転することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は印刷機に関し、特に印刷
機のための高速インキ供給機構に関する。

【０００２】

【従来の技術】印刷機には通常、インキをインキつぼか
ら取り出すインキ出しローラーと、印刷画像をになう版
胴と、インキをインキつぼから版胴に移す複数の中間ロ
ーラーとがある。インキ移しローラーはインキを直接イ
ンキ溝から、通常軸方向に往復運動するインキならしロ
ーラーである第１の中間ローラーに転移する。さらに、
中間ローラーはインキをインキならしローラーから版胴
に移す。インキをインキつぼから出しインキならしロー
ラーに着けるために、インキ移しローラーはインキ取り
出しローラーとインキ転移接触状態にある位置と、イン
キならしローラーとインキ転移接触状態にある他の位置
との間を往復する。

【０００３】インキり出しローラーは、インキをインキ
つぼから取り出す間、比較的遅い周速で回転するように
駆動される。版胴は、走行する印刷すべき巻取紙の比較
的大きい表面速度で回転するように駆動される。インキ
ならしローラーと他の中間ローラーとは、版胴と共通の
歯車装置を介して、インキ出しローラーと比較して相対
的に高速で駆動される。往復運動するインキ移しローラ
ーは、それぞれの位置に応じて、インキ出しローラーま
たはインキならしローラーとの表面接触によって駆動さ
れる。そのため、インキ移しローラーの周速は繰り返し
変化する。したがって、往復運動するインキ移しローラ
ーは、インキならしローラーの周速より低い周速でイン
キ出しローラーからインキならしローラーへ戻る。比較
的低速で回転するインキ移しローラー表面が高速で回転
するインキならしローラー表面に衝突することによっ
て、インキならしローラーにねじれ振動が生じる。それ
によって、インキならしローラーは歯車装置の回転に瞬
間的に抵抗する。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】この振動は歯車装置を
介して回転する版胴に伝達され、版胴からの着色画像の
転移に不利な影響を及ぼす。

【０００５】本発明の課題は、インキ移しローラーの周
速の変化に起因する不利な影響を最小限に押さえて、着
色画像が版胴から移される印刷装置を提供することであ
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の有利な構成によ
れば、印刷装置は一定量のインキを収容したインキつぼ
と、このインキつぼからインキを取り出すためのインキ
出しローラーと、第１の中間ローラーと、インキをイン
キ出しローラーから第１の中間ローラーに移す可動イン
キ移しローラーとを備えている。インキ移しローラー
は、インキ出しローラーとインキ転移接触状態にある第
１の位置と、インキ出しローラーとインキ転移接触状態
にない第２の位置とを有する。インキ移しローラーを第
１の位置と第２の位置との間で動かすために往復運動機
構が設けられている。第２の中間ローラーは第１の中間
ローラーとインキ転移接触状態に保持され、印刷すべき
画像をになう版胴が設けられている。第１の駆動機構は
第１の中間ローラーと版胴とを駆動する。第２の駆動機
構は、第１の中間ローラーの駆動とは無関係に、第２の
中間ローラーを駆動する。 本発明は、往復運動するイ
ンキ移しローラーの速度が繰り返し変化することによっ
て影響される中間ローラーの駆動とは無関係に版胴が駆
動されるため、往復運動するインキ移しローラーが版胴
の回転に不利な影響を及ぼすのを防止する。

【０００７】駆動機構が、好ましくは第１の中間ローラ
ーを駆動するための第１の伝動機構と、第１の伝動機構
を駆動するための第１の電動機と、第１の伝動機構とは
独立に第２の中間ローラーと版胴とを駆動するための第
２の伝動機構と、この第２の伝動機構を駆動するための
第２の電動機とを包含する。この配置構成により、第２
の中間ローラーと版胴とを駆動する歯車装置は、往復運
動するインキ移しローラーの速度の変化によって影響さ
れないことが保証される。

【０００８】本発明の他の有利な構成によれば、印刷装
置はインキを収容したインキつぼと、インキつぼからイ
ンキを出すためのインキ取り出しローラーと、第１の中
間ローラーと、インキをインキ出しローラーから第１の
中間ローラーに移す可動インキ移しローラーとを含む。
インキ移しローラーは、インキ出しローラーとはインキ
転移接触状態にあるが、第１の中間ローラーとはインキ
転移接触状態にない第１の位置と、第１の中間ローラー
とはインキ転移接触状態にあるが、インキ出しローラー
とはインキ転移接触状態にない第２の位置とを有する。
往復運動機構は、インキ移しローラーを第１の位置と第
２の位置との間で動かす。印刷装置は、第１の中間ロー
ラーと間隔を置いて配置されている第２の中間ローラー
も含む。駆動機構は第１の中間ローラーを駆動し、第１
の中間ローラーとは無関係に第２の中間ローラーを駆動
する。インキを第１の中間ローラーから第２の中間ロー
ラーに移すために、横振りローラーが設けられている。
横振りローラーは、これが第１および第２の中間ローラ
ーとインキ転移接触状態にある接触位置と、第１および
第２の中間ローラーの１つとのみインキ転移接触状態に
ある非接触位置とを有する。インキ移しローラーが第２
の位置から出ると、この横振りローラーを接触位置に保
持し、かつ、インキ移しローラーが第２の位置に移動す
ると横振りローラーを非接触位置に保持するための装置
が設けられている。

【０００９】本発明のこの構成により、往復運動するイ
ンキ移しローラーが版胴の回転に不利な影響を及ぼすこ
とも防止される。なぜならば、版胴は第１の中間ローラ
ーの駆動とは独立の駆動装置を有するため、往復運動す
るインキ移しローラーが第１の中間ローラーに衝突する
ことによる不利な影響を受けないからである。さらに、
横振りローラーは非接触位置に保持されるため、インキ
移しローラーが第１の中間ローラーに衝突するとき、横
振りローラーは第２の中間ローラーとはインキ転移接触
状態にはない。これによって、第１の中間ローラーと第
２の中間ローラーとの間でねじれ振動が伝達されないこ
とが保証されている。

【００１０】本発明の他の有利な構成において、印刷装
置は一定量のインキを収容したインキつぼと、インキつ
ぼからインキを取り出すためのインキ出しローラーと、
第１および第２の中間ローラーとを含む。可動インキ移
しローラーは、インキをインキつぼから第１の中間ロー
ラーに移し、この第１の中間ローラーと連続的なインキ
転移接触状態に保持される。インキ移しローラーは、イ
ンキ出しローラーとインキ転移接触状態にある第１の位
置と、このインキ出しローラーとインキ転移接触状態に
ない第２の位置とを有する。インキ移しローラーを第１
の位置と第２の位置との間で動かすための装置が設けら
れている。インキを第１の中間ローラーから第２の中間
ローラーに移すための横振りローラーも設けられてい
る。横振りローラーは第１の中間ローラーと連続的なイ
ンキ転移接触状態に保持される。横振りローラーは、第
２の中間ローラーとインキ転移接触状態にない第１の位
置と、第２の中間ローラーとインキ転移接触状態にある
第２の位置との間で可動である。インキ移しローラーが
第１の位置にあるとき、横振りローラーを第２の位置の
外に保持するための保持装置が設けられている。インキ
移しローラーが横振りローラーと一緒に１つのフレーム
に支持されていることが好適である。このフレームは、
インキ移しローラーと横振りローラーとをそれぞれの位
置に動かすために、第１の中間ローラーの軸を中心に旋
回させられる。本発明のこの構成によっても、インキ移
しローラーが版胴の回転に不利な影響を及ぼすのが防止
される。なぜならば、インキ移しローラーの速度が低速
で回転するインキ出しローラーとの表面接触によって低
下すると、横振りローラーは第２の中間ローラーとのイ
ンキ転移接触状態から離されて保持されるからである。

【００１１】

【実施例】以下に、本発明の様々な特徴を図面に基づい
て詳細に説明する。

【００１２】図１に、本発明による印刷装置の側面図が
模式的に示されている。印刷装置１０は、例えばオフセ
ット印刷機である。これはインキをインキつぼ１１か
ら、印刷すべき画像をになう版胴１２に移すための多数
のローラーを含む。ゴムブランケット胴１４が着色画像
を版胴１２から走行中の巻取紙１６に移す。

【００１３】インキ出しローラー１８は、インキをイン
キつぼ１１から取り出す。インキ移しローラー２０は、
インキをインキ出しローラー１８から第１の中間ローラ
ー２２に移すために、インキ出しローラー１８と第１の
中間ローラー２２との間を往復運動する。第１の中間ロ
ーラー２２が軸方向に往復運動するインキならしローラ
ーであることが好適である。

【００１４】インキ移しローラー２０は、往復運動機構
２４によりインキ出しローラー１８と第１の中間ローラ
ー２２との間を運動する。図１に模式的に示されている
ように、往復運動機構２４はインキ移しローラー２０を
支持し、旋回運動のためにハブ２８に支持された旋回ア
ーム２６を含む。往復運動用電動機２９は、インキ移し
ローラー２０をインキ取り出しローラー１８と第１の中
間ローラー２２との間で繰り返しある周期で動かすため
に、旋回アーム２６をハブ２８を中心に動かす。

【００１５】第２の中間ローラー３０および一連の補助
中間ローラー３２は、インキを第１の中間ローラー２２
から一群のインキ着けローラー３４に移す。これらのイ
ンキ着けローラーはまたインキを版胴１２に移す。

【００１６】さらに、印刷装置１０は水つぼ４０と湿し
水膜を版胴１２に移すための一連の湿しローラー４２を
含む。巻取紙１６の反対側に同時に印刷するための第２
の印刷装置を示すために、図１に第２のゴムブランケッ
ト胴４４を一部のみ示す。

【００１７】印刷装置１０は、種々のローラーを回転さ
せるための電動機および歯車装置からなる一連の駆動機
構を含む。種々のローラーに付随する歯車装置は、円形
破線で図示されている。ローラーを回転させるための個
々の歯車装置および伝動機構は、当業者に公知の従来の
構造のものであることができる。インキ出しローラー用
電動機４８は伝動機構５０を駆動する。伝動機構５０
は、インキをインキつぼ１１から取り出すために、イン
キ出しローラー１８を比較的低い周速で回転させる。第
２の中間ローラー３０、補助中間ローラー３２、インキ
着けローラー３４、版胴１２およびゴムブランケット胴
１４は、共通の歯車装置５１によって結合されており、
一緒に回転する。従来の歯車装置５１は、伝動機構５０
とは独立している。歯車装置用電動機５２は、共通の歯
車装置５１を駆動するため、これと結合した個々のロー
ラーは、走行中の巻取紙１６の速度にほぼ等しい周速で
回転する。中間ローラー用電動機５４は、第１の中間ロ
ーラー２２を走行中の巻取紙の速度とほぼ等しい周速で
回転させるために、他の伝動機構５５を駆動する。ここ
で重要なのは、中間ローラー用電動機５４と他の伝動機
構５５とが第１の中間ローラー２２を回転させることで
ある。しかも、これは第２の中間ローラー３０の回転お
よび版胴１２と一緒に歯車装置５１によって駆動される
他のローラーとは独立に行われる。湿しローラー４２
は、湿しローラー用電動機５６とこれに付随する歯車装
置５８とによって従来の方法で駆動される。

【００１８】印刷装置１０の運転の間、往復運動機構２
４は、インキ移しローラー２０を図１に実線で示す第１
の位置と破線で示す第２の位置との間に往復させる。第
１の位置では、インキ移しローラー２０の表面は、イン
キ出しローラー１８の表面とインキ転移接触状態にあ
る。インキ移しローラー２０の表面は、それ自体回転す
るインキ出しローラー１８の表面と被駆動回転接触状態
にもある。被駆動回転接触状態において、互いに接触す
るローラー表面の間にインキ膜があることは自明であ
る。インキ移しローラー２０は、往復運動機構２４によ
って第１の位置に保持されて一定量のインキを取り出
し、それから第２の位置に動かされる。第２の位置で
は、インキ移しローラー２０は第１の中間ローラー２２
と被駆動回転接触状態に保持される。その際、インキは
インキ移しローラー２０から第１の中間ローラー２２
に、次いで版胴１２およびゴムブランケット胴１４に移
される。インキ移しローラー２０が第１の位置に戻さ
れ、新たなインキを取り出すためにインキ出しローラー
１８とインキ転移接触状態に入ると、１つのインキ移し
周期が完了する。

【００１９】第１の位置において、インキ移しローラー
２０は比較的低速で回転するインキ出しローラー１８に
よって駆動され、第１の中間ローラー２２の周速より小
さい周速に達する。インキ移しローラー２０が第２の位
置に動かされ、第１の中間ローラー２２とインキ転移接
触状態および回転接触状態に入ると、第１の中間ローラ
ー２２はインキ移しローラー２０を第１の中間ローラー
２２のより大きい周速に加速する。低速で回転するイン
キ移しローラー表面が高速で回転する中間ローラー表面
に衝突すると、ねじれ振動が発生する。このねじれ振動
は、第１の中間ローラー２２の均一な回転に対して抵抗
を生じる。このねじれ振動は、中間ローラー用電動機５
４によって駆動される伝動機構５５に伝達される。往復
運動するインキ移しローラー２０は、これが第１の中間
ローラー２２と接触する度に、この効果を第１の中間ロ
ーラー２２と伝動機構５５に伝達する。

【００２０】本発明によると、第２の中間ローラー３０
と、インキを第２の中間ローラー３０から版胴１２に転
移する後続のローラーとは、伝動機構５５による第１の
中間ローラー２２の回転とは無関係に、共通の歯車装置
５１によって一緒に回転する。第１および第２の中間ロ
ーラー２２および３０が互いに独立に回転することによ
って、第２の中間ローラー３０と後続のローラーとは、
インキ移しローラー２０が第１の中間ローラー２２に衝
突することによって生じるねじれ振動から隔離される。
この方法により、往復運動するインキ移しローラー２０
の繰り返しの衝突によって中断されることなく、着色画
像が版胴１２から移されることが保証されている。

【００２１】本発明の別の構成による印刷装置７０が、
図２に模式的に示されている。印刷装置７０はインキ出
しローラー７２付きインキつぼ７１、インキ移しローラ
ー７３、第１および第２の中間ローラー７４および７５
ならびに版胴（図示せず）に続く他の中間ローラー７６
を含む。

【００２２】インキ移しローラー７３はフレーム７８に
よって、第１の中間ローラー７４と継続的なインキ転移
接触状態にある位置に保持される。調節装置は、インキ
移しローラー７３のジャーナル８０を支持する軸受部７
９を含む。軸受部７９はフレーム７８のスリット８２内
にあり、移動可能なため、インキ移しローラー７３の支
持位置は第１の中間ローラー７４に対して半径方向に調
節できる。フレーム７８上でインキ移しローラー７３を
調節することにより、インキ移しローラー７３の表面が
第１の中間ローラー７４の表面との回転接触で押し付け
られる度合いが制御される。

【００２３】フレーム７８は、第１の中間ローラー７４
の軸８４の回りを旋回できるように支持されている。ま
た、フレーム７８には、実線で示す第１の位置と破線で
示す第２の位置との間を運動させるための往復運動機構
８６が付随している。図２に模式的に示されているよう
に、往復運動機構８６は旋回アーム８８からなる。旋回
アーム８８はフレーム７８と結合し、旋回運動できるよ
うにハブ９０の上に支持されている。往復運動用電動機
９１は、フレーム７８を第１の位置と第２の位置との間
で繰り返し周期的に動かすために、旋回アーム８８をハ
ブ９０を中心として動かす。フレーム７８が第１の位置
にあるとき、インキ移しローラー７３はインキ出しロー
ラー７２とインキ転移接触状態および回転接触状態に保
持され、フレーム７８が第２の位置にあるとき、インキ
出しローラー７２との接触から隔離される。

【００２４】さらに、印刷装置７０はローラーを回転さ
せる装置を含む。歯車装置用電動機９２は歯車装置９３
を駆動する。歯車装置９３により、第２の中間ローラー
７５および補助中間ローラー７６は版胴と一緒に回転す
る。第１の中間ローラー７４を歯車装置９３を介して歯
車装置用電動機９２によって駆動されるローラーとは無
関係に回転させるために、別の中間ローラー電動機９４
が別の伝動機構９５を駆動する。

【００２５】インキ移しローラー７３はインキを第１の
中間ローラー７４に移す。その間、これらのローラーは
互いに接触して回転している。インキ移しローラー７３
をインキ出しローラー７２と回転接触させるために、フ
レーム７８が第２の位置から第１の位置に戻ると、低速
で回転するインキ出しローラー７２の表面は、高速で回
転するインキ移しローラー７３の表面に対して抵抗を生
み出す。それによって、インキ移しローラー７３の表面
が第１の中間ローラー７４の表面と接触する箇所で、ね
じれ振動が生じる。このねじれ振動は、第１の中間ロー
ラー７４と、第１の中間ローラー７４を回転させる伝動
機構９５とに伝達される。第２の中間ローラー７５は第
１の中間ローラーとは独立に駆動されるため、ねじれ振
動は第２の中間ローラー７５、さらに歯車装置９３を介
して版胴には伝達されない。したがって、インキ移しロ
ーラー７３がインキ出しローラー７２に繰り返し衝突す
ることによって生じるねじれ振動は、版胴からの着色画
像の円滑な転移を損なわない。

【００２６】さらに、調節装置により、インキ移しロー
ラー７３が第１の中間ローラー７４と接触する際に、イ
ンキ移しローラー７３が第１の中間ローラー７４によっ
て駆動され、同時にインキ移しローラー７３が第１の位
置にあるとき、低速で回転するインキ出しローラー７２
の抵抗に反応して、インキ移しローラー７３に第１の中
間ローラー７４に対して滑りが生じるように、接触面へ
の押し付け力を調節できる。その際、第１の中間ローラ
ー７４がインキ移しローラー７３を回転表面接触によっ
て駆動する度合いは、インキ移しローラー７３がインキ
取り出しローラー７２に衝突する際に生じる滑りによっ
て減少する。これは、インキ移しローラー７３と第１の
中間ローラー７４との接触表面間のねじれ振動を減少さ
せる。ねじれ振動の度合いが減少することによって、回
転版胴に対する不利な影響も防止される。というのも、
互いに近接してインキ転移接触状態にある第１および第
２の中間ローラー７４および７５の表面に強い振動が伝
達されうるからである。

【００２７】本発明の他の構成が、図３〜５に示されて
いる。図３に示すように、印刷装置１２０はインキ出し
ローラー１２４付きインキつぼ１２２、インキ移しロー
ラー１２６、第１の中間ローラー１２８および第１の中
間ローラー１２８と離れた第２の中間ローラー１３０を
含む。さらに、印刷装置１２０は、版胴（図示せず）に
続くローラー配置構成１３１と横振りローラー１３２と
を含む。

【００２８】インキつぼ１２２は一定量のインキを収容
し、従来の構造のインキ出し調節板１３４を付けてい
る。インキ出しローラー１２４は軸１３６を有する。軸
１３６は、従来の構造の電動機および歯車装置を含むイ
ンキ出しローラー用駆動機構１３８によって支持され
る。

【００２９】インキ移しローラー１２６は軸１４０を有
する。軸１４０は、往復運動機構１４４（図４および
５）の旋回アーム１４２によって支持される。旋回アー
ム１４２はハブ１４６上に支持され、往復運動機構用電
動機１４７によって駆動される。したがって、旋回アー
ム１４２はハブ１４６を中心に回転して、インキ移しロ
ーラー１２６を、インキ出しローラー１２４および第１
の中間ローラー１２８と交互にインキ転移接触状態に入
る位置の間に動かす。

【００３０】第１の中間ローラー１２８は軸１５０を有
する。軸１５０は一端が軸受部１５２に支持され、他端
が伝動機構１５４に支持される。伝動機構１５４は第１
の電動機１５６によって駆動されて、第１の中間ローラ
ー１２８を回転させる。

【００３１】可動フレーム１６０が横振りローラー１３
２の軸１６２を支持するため、横振りローラー１３２は
第１の中間ローラー１２８と継続的なインキ転移接触状
態にあることができる。フレーム１６０は横振りローラ
ー１３２を第１の中間ローラー１２８との回転接触状態
に保持できる。あるいは、フレーム１６０が横振りロー
ラー１３２を駆動するための伝動機構を含むことができ
るため、横振りローラー１３２は第１の電動機１５６に
よって駆動される第１の中間ローラー１２８と一緒に回
転する。フレーム１６０は軸受部１５２に支持されるた
め、第１の中間ローラー１２８の軸１６４を中心に回転
できる。図４および５に模式的に示されているように、
フレーム１６０を軸１６４中心に回転させるために、フ
レーム用電動機１６６が設けられている。そして、フレ
ーム用電動機１６６によるフレーム１６０の運動をイン
キ移しローラー用電動機１４７によるインキ移しローラ
ー１２６の運動と調整するために、制御部材１６８が旋
回する。代替案として、旋回アーム１４２とフレーム１
６０の運動を調整するために、機械的結合を設けること
も可能であろう。

【００３２】第２の中間ローラー１３０は軸１７０を有
する。軸１７０は駆動機構１７２に支持されている。駆
動機構１７２は、第２の中間ローラー１３０、後続のロ
ーラー１３１および版胴を駆動するための電動機１７４
と歯車装置１７５とを含む。ここにおいて、これらのロ
ーラーは第１の中間ローラー１２８と横振りローラー１
３２とは独立に回転される。

【００３３】印刷装置１２０の運転中、インキ移しロー
ラー１２６はインキ出しローラー１２４とインキ転移接
触状態にある第１の位置（図４）と、第１の中間ローラ
ー１２８とインキ転移接触状態にある第２の位置（図
５）との間を往復する。本発明の上記した第１の構成に
おけるように、往復運動するインキ移しローラー１２６
は第１の中間ローラー１２８に衝突する。このとき、イ
ンキ移しローラー１２６の周速は、第１の中間ローラー
１２８の周速より小さい。低速で回転するインキ移しロ
ーラー表面が高速で回転する中間ローラー表面に衝突す
ることによって、ねじれ振動が生じる。このねじれ振動
は第１の中間ローラー１２８の均一な回転に対する抵抗
を生む。第１の中間ローラー１２８は伝動機構１５４に
よって駆動され、第２の中間ローラー１３０、後続ロー
ラー１３１および版胴とは独立に回転するため、インキ
移しローラー１２６が第１の中間ローラー１２８に繰り
返し衝突することによって生じるねじれ振動は、版胴を
駆動する歯車装置１７５には伝達されない。これによっ
て、インキ移しローラー１２６が第１の中間ローラー１
２８に衝突することによって不利な影響が生じることな
く、着色画像が版胴から移される。

【００３４】さらに、フレーム１６０上で横振りローラ
ー１３２が動くことは、第１の中間ローラー１２８の表
面から第２の中間ローラー１３０の表面にねじれ振動が
伝達されるのを防ぐのに役立つ。横振りローラー１３２
は、第１および第２の中間ローラー１２８および１３０
の隙間を橋渡しするために、これらのローラーとインキ
転移接触状態にある接触位置（図４）と、これらのロー
ラー間の隙間を開くために、第２の中間ローラー１３０
とのインキ転移接触状態から外れて保持される非接触位
置（図５）とを有する。インキ移しローラー１２６が第
１の中間ローラー１２８の表面に向かって移動すると、
横振りローラー１３２が接触位置から外れて保持される
ようにフレーム１６０を動かすために、制御部材１６８
がフレーム用電動機１６６を付勢する。横振りローラー
は、インキ移しローラー１２６の衝突によって生じたね
じれ振動が消散した後に初めて接触位置に動かされる。
インキ移しローラー１２６が第１の中間ローラー１２８
との接触位置から再び離れる前に、ねじれ振動は伝動機
構１５４によって消散される。そして、フレーム１６０
上における横振りローラー１３２の運動は適宜調整され
る。

【００３５】本発明のもう１つの構成を、図６および７
に示す。印刷装置２００はインキつぼ２０２と、インキ
出しローラー２０４と、インキ移しローラー２０６と、
互いに離れた第１および第２の中間ローラー２０８およ
び２１０とを含む。印刷装置２００はまた、第２の中間
ローラー２１０から版胴（図示せず）に続くその他の連
続するローラー２１２と、可動フレーム２１６に支持さ
れた横振りローラー２１４とを含む。

【００３６】インキ移しローラー２０６は往復運動機構
によって支持される。往復運動機構は旋回アーム２２
０、ハブ２２２および旋回アーム２２０をハブ２２２中
心に回転させるためのインキ移しローラー用電動機２２
４を含む。

【００３７】第１の電動機２２６は第１の中間ローラー
２０８を伝動機構２２７を介して駆動する。第２の電動
機２２８は第２の中間ローラー２１０を、連続するロー
ラー２１２および版胴と一緒に共通の歯車装置２２９を
介して駆動する。歯車装置２２９は第１の電動機２２６
によって駆動される伝動機構２２７とは独立している。
その際、インキ移しローラー２０６が第１の中間ローラ
ー２０８に与えるねじれ振動は、版胴を駆動する歯車装
置２２９から隔離される。

【００３８】フレーム用電動機２３０は、横振りローラ
ー２１４を第１の中間ローラー２０８と第２の中間ロー
ラー２１０との間のインキ転移接触状態にある位置（図
６）と、第１の中間ローラー２０８とのインキ転移接触
状態から外れる位置（図７）とに移動させるために、フ
レーム２１６を動かす。図６および７に示された印刷装
置２００は、フレーム２１６が第２の中間ローラー２１
０の軸中心に旋回し、第１の中間ローラー２０８の軸中
心には旋回しないという点で、図３〜５に示された印刷
装置と異なる。ただし、ねじれ振動が第１の中間ローラ
ー２０８の表面から横振りローラー２１４を介して第２
の中間ローラー２１０の表面に伝わるのを防ぐために、
制御部材２３２が、制御部材１６８と類似の仕方で、横
振りローラー２１４の運動をインキ移しローラー２０６
の運動と調整する。

【００３９】本発明のさらに他の構成による印刷装置３
００が図８に示されている。印刷装置３００はインキ出
しローラー３０４付きインキつぼ３０２と、互いに離れ
た第１および第２の中間ローラー３０６および３０８
と、版胴（図示せず）に続く補助中間ローラー３１０と
を含む。第１の中間ローラー３０６は、第１の電動機３
１２によって駆動される伝動機構３１１によって回転す
る。第２の中間ローラー３０８と、補助中間ローラー３
１０と版胴とは、１つの歯車装置３１３によって回転さ
れる。歯車装置３１３は第２の電動機３１４によって駆
動される。電動機３１４は第１の中間ローラー３０６を
駆動する伝動機構３１１とは独立している。

【００４０】可動フレーム３２０は、第１の中間ローラ
ー３０６と継続的なインキ転移接触状態および回転接触
状態にあるインキ移しローラー３２２と横振りローラー
３２４とを支持する。１対の制御部材３２６により、イ
ンキ移しローラー３２２および横振りローラー３２４が
第１の中間ローラー３０６との回転接触状態に保持され
る度合いを調節できる。

【００４１】可動フレーム３２０は、第１の中間ローラ
ー３０６の回りを旋回できるように支持され、往復運動
機構３３０に付随している。往復運動機構３３０は実線
で示した第１の位置と破線で示した第２の位置との間を
動く。往復運動機構３３０は旋回アーム３３２を含む。
アーム３３２はフレーム３２０と結合され、ハブ３３４
上に旋回可能に支持されている。往復運動機構用電動機
３３６により旋回アーム３３２はハブ３３４を中心に回
転して、フレーム３２０を第１の位置と第２の位置との
間で繰り返し周期的に動かす。フレーム３２０が第１の
位置にあるとき、インキ移しローラー３２２はインキ出
しローラー３０４とインキ転移接触状態にあり、インキ
を取り出すことができる。そして、横振りローラー３２
４は第２の中間ローラー３０８と離れている。フレーム
３２０が第２の位置にあるとき、インキ移しローラー３
２２はインキ出しローラー３０４とインキ転移接触状態
にない。そして、横振りローラー３２４は第２の中間ロ
ーラー３０８とインキ転移接触状態にあり、第１の中間
ローラー３０６と第２の中間ローラー３０８との間の隙
間を橋渡しする。往復運動機構用電動機３３６がフレー
ム３２０を動かして、インキ移しローラー３２２をイン
キ出しローラー３０４とのインキ転移接触状態に入れた
り出したりするのに対して、横振りローラー３２４は第
２の中間ローラー３０８とのインキ転移接触状態から出
たり入ったりする。低速で回転するインキ移しローラー
３０４によって、第１の中間ローラー３０６によるイン
キ移しローラー３２２の回転に抵抗が生じると、横振り
ローラーは第２の中間ローラー３０８から離される。そ
の際、第２の中間ローラー３０８の表面は、この回転抵
抗から隔離されている。歯車装置３１３を介して第２の
中間ローラー３０８と一緒に回転する版胴は、再びイン
キ移しローラー３２２によって引き起こされる回転抵抗
からは隔離されている。

【００４２】当業者は本発明の有利な構成に関する上記
の記述から、改善、変更および修正を考案できよう。し
かし、このような改善、変更および修正は、従属請求項
によって確定された本発明の枠内に属するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例による印刷装置の模式的な側面
図である。

【図２】本発明の他の実施例による印刷装置の模式的な
部分側面図である。

【図３】本発明のさらに他の実施例による印刷装置の模
式的な部分平面図である。

【図４】図３による印刷装置の側面図である。

【図５】図４の印刷装置の変化した配置における側面図
である。

【図６】本発明のさらに他の実施例による印刷装置の模
式的な部分側面図である。

【図７】図６の印刷装置の変化した配置における側面図
である。

【図８】本発明のさらに他の実施例による印刷装置の模
式的な部分側面図である。

【符号の説明】

１０、７０、１２０、２００、３００ 印刷装置 １１、７１、１２２、２０２、３０２ インキつぼ １２ 版胴 １４ ゴムブランケット胴 １６ 巻取紙 １８、７２、１２４、２０４、３０４ インキ出しロ
ーラー ２０、７３、１２６、２０６、３２２ インキ移しロ
ーラー ２２、７４、１２８、２０８、３０６ 第１の中間
ローラー ２４、８６、１４４、３３０ 往復運動機構 ２６、８８、１４２、２２０、３３２ 旋回アーム ２８、９０、１４６、２２２、３３４ ハブ ２９、９１、１４７、３３６ 往復運動機構用電動機 ３０、７５、１３０、２１０、３０８ 第２の中間
ローラー ３２、７６、２１２、３１０ 補助中間ロ
ーラー ３４ インキ着けローラー ４４ 第２のブランケット胴 ４８ インキ出しローラー用電動機 ５０、１３８ インキ出しローラー用伝動機構 ５１、５８、９３、１５４、１７５、２２９、３１３
歯車装置 ５２ 歯車装置用電動機 ５４、９４ 中間ローラー用電動機 ５５、９５、２２７、３１１ 第１の中間ローラー用
伝動機構 ７８、１６０、２１６ フレーム ７９、１５２ 軸受部 ８０ ジャーナル ８２ スリット ８４、１５０、１６４ 第１の中間ローラー軸 １３１ ローラー配置構成 １３２、２１４、３２４ 横振りローラー １３４ インキ出し調節板 １３６ インキ出しローラー軸 １３８ インキ出しローラー用駆動機構 １４０ インキ移しローラー軸 １５６、２２６、３１２ 第１の中間ローラー用の第
１の電動機 １６２ 横振りローラー軸 １６６ フレーム用電動機 １６８ 制御部材 １７０ 第２の中間ローラー軸 １７２ 第２の中間ローラー用伝動機構 １７４ 伝動機構溝用電動機 ２１８ 保持装置 ２２４ インキ移しローラー用電動機 ２３０ フレーム用電動機 ３２０ 可動フレーム

Claims (17)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 一定量のインキを収容したインキつぼ
   （１１）と、 前記インキつぼからインキを取り出すためのインキ出し
   ローラー（１８）と、 第１の中間ローラー（２２）と、 インキを前記インキ出しローラーから前記第１の中間ロ
   ーラーに移ためのもので、その際、前記インキ出しロー
   ラーとインキ転移接触状態にある第１の位置と、前記イ
   ンキ出しローラーとインキ転移接触状態にない第２の位
   置とを有する可動インキ移しローラー（２０）と、 前記インキ移しローラーを前記第１の位置と前記第２の
   位置との間で往復させるための往復運動機構（２４）
   と、 前記第１の中間ローラーとインキ転移接触状態に保持さ
   れる第２の中間ローラー（３０）と、 印刷すべき画像をになう版胴（１２）と、 前記第１の中間ローラーを回転させるための第１の伝動
   機構（５４、５５）と、 前記第１の中間ローラーの回転とは無関係に、前記第２
   の中間ローラーと前記版胴とを回転させるための第２の
   歯車装置（５１）と、 を有することを特徴とする輪転印刷機の印刷装置（１
   ０）。
2. 【請求項２】 前記第１の中間ローラー（２２）を駆動
   するために第１の伝動機構（５５）が設けられ、該第１
   の伝動機構を駆動するために第１の電動機（５４）が設
   けられ、前記第１の伝動機構とは独立に、前記第２の中
   間ローラー（３０）を駆動するために第２の歯車装置
   （５１）が設けられ、該第２の歯車装置のために第２の
   電動機（５２）が設けられている請求項１記載の輪転印
   刷機の印刷装置。
3. 【請求項３】 前記インキ移しローラー（２０）が前記
   第１の位置では前記第１の中間ローラー（２２）とイン
   キ転移接触状態にない請求項２記載の輪転印刷機の印刷
   装置。
4. 【請求項４】 一定量のインキを収容したインキつぼ
   （７１）と、 前記インキつぼからインキを取り出すためのインキ出し
   ローラー（７２）と、第１の中間ローラー（７４）と、 インキを前記インキ出しローラーから前記第１の中間ロ
   ーラーに移すためのもので、その際、前記第１の中間ロ
   ーラーと連続的なインキ転移接触状態に保持され、か
   つ、前記インキ出しローラーとインキ転移接触状態にあ
   る第１の位置と、前記インキ出しローラーとインキ転移
   接触状態にない第２の位置との間で可動であるインキ移
   しローラー（７３）と、 前記インキ移しローラーを第１の位置と第２の位置との
   間で動かすための装置（７８）と、 前記第１の中間ローラーとインキ転移接触状態に保持さ
   れる第２の中間ローラー（７５）と、 印刷すべき画像をになう版胴と、 前記第１の中間ローラー（７４）を回転させるための第
   １の伝動機構（９４、９５）と、 前記第１の中間ローラーの回転とは独立に、前記第２の
   中間ローラー（７５）と前記版胴とを回転させるための
   第２の歯車装置（９３）と、 有することを特徴とする輪転印刷機の印刷装置（７
   ０）。
5. 【請求項５】 前記第１の中間ローラー（７４）が軸を
   有し、前記インキ移しローラー（７３）がフレーム（７
   ８）に支持されており、該フレームが前記軸を中心に旋
   回可能であり、前記インキ移しローラーを第１の位置と
   第２の位置との間で動かす往復運動機構（８６）が、前
   記フレームを前記軸を中心に旋回させる装置（８８）を
   含む請求項４記載の輪転印刷機の印刷装置。
6. 【請求項６】 一定量のインキを収容したインキつぼ
   （１２２）と、前記インキつぼからインキを取り出すイ
   ンキ出しローラー（１２４）と、第１の中間ローラー
   （１２８）と、 インキを前記インキ出しローラーから前記第１の中間ロ
   ーラーに移すためのもので、その際、前記第１の中間ロ
   ーラーとではなく前記インキ出しローラーとインキ転移
   接触状態にある第１の位置と、前記インキ出しローラー
   とではなく前記第１の中間ローラーとインキ転移接触状
   態にある第２の位置とを有する、可動インキ移しローラ
   ー（１２６）と、 前記インキ移しローラー（１２６）を前記第１の位置と
   前記第２の位置との間で往復させる往復運動機構（１４
   ４）と、 前記第１の中間ローラーと間隔を置いた第２の中間ロー
   ラー（１３０）と、 印刷すべき画像をになう版胴と、 前記第１の中間ローラーを回転させるための第１の伝動
   機構（１５４、１５６）と、前記第１の中間ローラーの
   回転とは無関係に、前記第２の中間ローラーと前記版胴
   とを回転させる第２の伝動機構（１７２、１７４、１７
   ５）と、 インキを前記第１の中間ローラーと第２の中間ローラー
   の間で移すためのもので、その際、前記２つの中間ロー
   ラーとインキ転移接触状態にある接触位置と、前記２つ
   の中間ローラーの１つとのみインキ転移接触状態にある
   非接触位置との間で可動である、横振りローラー（１３
   ２）と、 前記インキ移しローラー（１２６）が前記第２の位置に
   移動するときに、前記横振りローラー（１３２）を非接
   触位置に保持する装置（１６８）と、 を有することを特徴とする輪転印刷機の印刷装置（１２
   ０）。
7. 【請求項７】 さらに、前記インキ移しローラー（１２
   ６）が前記第２の位置から動かされたあとで、前記横振
   りローラー（１３２）を前記接触位置に動かすためのフ
   レーム装置（１６０）が設けられた請求項６記載の回転
   印刷機の印刷装置。
8. 【請求項８】 前記横振りローラー（１３２）が前記第
   １の中間ローラー（１２８）と連続的にインキ転移接触
   状態に保持される請求項７記載の輪転印刷機の印刷装
   置。
9. 【請求項９】 前記横振りローラー（１３２）が前記非
   接触位置において、前記第１の中間ローラー（１２８）
   と表面回転接触状態に保持される請求項８記載の輪転印
   刷機の印刷装置。
10. 【請求項１０】 前記第１の中間ローラー（１２８）を
    回転させるための第１の伝動機構が第１の歯車装置（１
    ５４）を含み、前記横振りローラー（１３２）が前記第
    １の歯車装置（１５４）によって回転される請求項８記
    載の輪転印刷機の印刷装置。
11. 【請求項１１】 前記第１の伝動機構が前記第１の歯車
    装置（１５４）を駆動するための第１の電動機（１５
    ６）含み、前記第２の伝動機構が前記第２の中間ローラ
    ー（１３０）を回転させるための第２の歯車装置（１７
    ５）と、前記第２の歯車装置を駆動するための第２の電
    動機（１７４）とを含む請求項１０記載の輪転印刷機の
    印刷装置。
12. 【請求項１２】 前記横振りローラー（１３２）が前記
    第２の中間ローラー（１３０）と連続的にインキ転移接
    触状態に保持される請求項７記載の輪転印刷機の印刷装
    置。
13. 【請求項１３】 第２の駆動機構が前記第２の中間ロー
    ラー（１３０）を回転させるための第２の歯車装置（１
    ７５）を含み、前記横振りローラー（１３２）が第２の
    歯車装置（１７５）によって回転される請求項１２記載
    の輪転印刷機の印刷装置。
14. 【請求項１４】 前記第１の駆動機構が前記第１の中間
    ローラー（１２８）を回転させる第ための１の歯車装置
    （１５４）と該第１の歯車装置（１５４）を駆動するた
    めの第１の電動機（１５６）とを含み、前記第２の駆動
    機構が前記第２の歯車装置（１７５）を駆動するための
    第２の電動機（１７４）を含む請求項１３記載の回転印
    刷機の印刷装置。
15. 【請求項１５】 一定量のインキを収容したインキつぼ
    （２０２）と、 前記インキつぼからインキを取り出すインキ出しローラ
    ー（２０４）と、 第１の中間ローラー（２０８）と、 前記第１の中間ローラーと間隔を置いた第２の中間ロー
    ラー（２１０）と、 印刷すべき画像をになう版胴と、 前記第１の中間ローラー（２０８）を回転させるための
    第１の駆動機構（２２６、２２７）と、 前記第１の中間ローラー（２０８）の回転とは無関係
    に、前記第２の中間ローラー（２１０）と前記版胴とを
    回転させるための第２の駆動機構（２２９）と、 インキをインキ出しローラー（２０４）から前記第１の
    中間ローラー（２０８）に移すためのものであり、その
    際、前記第１の中間ローラーと連続的なインキ転移接触
    状態に保持され、前記インキ移しローラーが、前記イン
    キ出しローラーとインキ転移接触状態にある第１の位置
    と、該インキ出しローラーとインキ転移接触状態にない
    第２の位置とを有する、可動インキ移しローラー（２０
    ６）と、 前記インキ移しローラー（２０６）を前記第１の位置と
    第２の位置との間で動かすための保持装置（２１８）
    と、 インキを前記第１の中間ローラー（２０８）から前記第
    ２の中間ローラー（２１０）に移送するためのもので、
    その際、前記第１の中間ローラーと連続的なインキ転移
    接触状態に保持され、前記第２の中間ローラーとインキ
    転移接触状態にない第１の位置と、前記第２の中間ロー
    ラーとインキ転移接触状態にある第２の位置との間で可
    動である横振りローラー（２１４）と、 前記インキ移しローラー（２０６）が前記第１の位置に
    動かされるとき、前記横振りローラー（２１４）を前記
    第２の位置の外に保持するための装置（２３２）と、 を有することを特徴とする輪転印刷機の印刷装置（２０
    ０）。
16. 【請求項１６】 前記インキ移しローラー（２０６）が
    前記第１の位置から動かされた後、前記装置（２３２）
    が前記横振りローラー（２１４）を前記第２の位置に動
    かす請求項１５記載の輪転印刷機の印刷装置。
17. 【請求項１７】 前記インキ移しローラー（２０６）と
    前記横振りローラー（２１４）とを前記第１の中間ロー
    ラー（２０８）とインキ転移接触状態に保持するため
    に、前記保持装置（２１８）がフレーム（２１６）を含
    み、その際、該フレーム（２１６）が前記第１の中間ロ
    ーラーの軸を中心に旋回可能であり、前記インキ移しロ
    ーラー（２０６）と前記横振りローラー（２１４）とを
    前記位置の間で動かすために、前記装置（２３２）が前
    記フレーム（２１６）を前記軸を中心に旋回させる請求
    項１６記載の輪転印刷機の印刷装置。