JPH06339802A - 穴あけ用ドリルおよびその逃げ面研削方法 - Google Patents
穴あけ用ドリルおよびその逃げ面研削方法Info
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- JPH06339802A JPH06339802A JP12924093A JP12924093A JPH06339802A JP H06339802 A JPH06339802 A JP H06339802A JP 12924093 A JP12924093 A JP 12924093A JP 12924093 A JP12924093 A JP 12924093A JP H06339802 A JPH06339802 A JP H06339802A
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- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- NCGICGYLBXGBGN-UHFFFAOYSA-N 3-morpholin-4-yl-1-oxa-3-azonia-2-azanidacyclopent-3-en-5-imine;hydrochloride Chemical compound Cl.[N-]1OC(=N)C=[N+]1N1CCOCC1 NCGICGYLBXGBGN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910001018 Cast iron Inorganic materials 0.000 description 1
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23B—TURNING; BORING
- B23B51/00—Tools for drilling machines
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Drilling Tools (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 研削の容易な平面研削方法によりドリルの逃
げ面を研削し、中心部に溶着の少ない切削能力の高い穴
あけ用ドリルを提供する。 【構成】 第1逃げ面21は、平面状に形成され、穴あ
け用ドリル10の先端中心から径外方向にいくに従いシ
ャンクに近付く方向に傾斜するとともに扇状に末広がり
になっている。第2逃げ面22は、第1逃げ面21の穴
あけ用ドリル10の回転方向後方側に平面状に形成さ
れ、先端中心から径外方向にいくに従いシャンクに近付
く方向に傾斜し、第1逃げ面21よりも大きな逃げ角を
切削面に対して有している。切り刃31は、第1逃げ面
21の穴あけ用ドリル10の回転方向前方側に形成され
ている。穴あけ用ドリル10は、ドリル先端中心部の溶
着が少なく、求心性に優れ、高速高送りによる切削が可
能である。
げ面を研削し、中心部に溶着の少ない切削能力の高い穴
あけ用ドリルを提供する。 【構成】 第1逃げ面21は、平面状に形成され、穴あ
け用ドリル10の先端中心から径外方向にいくに従いシ
ャンクに近付く方向に傾斜するとともに扇状に末広がり
になっている。第2逃げ面22は、第1逃げ面21の穴
あけ用ドリル10の回転方向後方側に平面状に形成さ
れ、先端中心から径外方向にいくに従いシャンクに近付
く方向に傾斜し、第1逃げ面21よりも大きな逃げ角を
切削面に対して有している。切り刃31は、第1逃げ面
21の穴あけ用ドリル10の回転方向前方側に形成され
ている。穴あけ用ドリル10は、ドリル先端中心部の溶
着が少なく、求心性に優れ、高速高送りによる切削が可
能である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、穴あけ用ドリルおよび
平面研削方法に基づく穴あけ用ドリルの逃げ面研削方法
に関するものである。
平面研削方法に基づく穴あけ用ドリルの逃げ面研削方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ドリルの逃げ面研削方法とし
て、高精度を必要とする穴あけ用ドリルに対しては、円
錐研削方法およびスパイラルポイント方法等が使用さ
れ、比較的高精度を必要としない小径の穴あけ用ドリル
に対しては、平面研削方法が使用されている。
て、高精度を必要とする穴あけ用ドリルに対しては、円
錐研削方法およびスパイラルポイント方法等が使用さ
れ、比較的高精度を必要としない小径の穴あけ用ドリル
に対しては、平面研削方法が使用されている。
【0003】円錐研削方法は、逃げ面を円錐状に研削す
るため、ドリル中心部に近付くほど逃げ角が大きくな
り、ドリル中心部の切れ味が向上する。スパイラルポイ
ント方法は、逃げ面をねじ状に研削するため、チゼルが
滑らかなS字状の凸状になりドリルの求心性が向上す
る。平面研削方法は、逃げ面を平面状に研削し、研削工
具や被研削体の送り制御が容易である。
るため、ドリル中心部に近付くほど逃げ角が大きくな
り、ドリル中心部の切れ味が向上する。スパイラルポイ
ント方法は、逃げ面をねじ状に研削するため、チゼルが
滑らかなS字状の凸状になりドリルの求心性が向上す
る。平面研削方法は、逃げ面を平面状に研削し、研削工
具や被研削体の送り制御が容易である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高精度
の穴あけ用ドリルを切削可能な円錐研削方法やスパイラ
ルポイント方法は、研削装置の制御が複雑でコストが高
いという問題がある。平面研削方法は、研削は容易であ
るがドリル中心部の逃げ量が小さくなるため、高速高送
りでは工作物の溶着が多くなり切削抵抗が増加し、加工
穴形のバラツキが増加したり、仕上げ面の仕上げ精度が
低下したりするという問題がある。
の穴あけ用ドリルを切削可能な円錐研削方法やスパイラ
ルポイント方法は、研削装置の制御が複雑でコストが高
いという問題がある。平面研削方法は、研削は容易であ
るがドリル中心部の逃げ量が小さくなるため、高速高送
りでは工作物の溶着が多くなり切削抵抗が増加し、加工
穴形のバラツキが増加したり、仕上げ面の仕上げ精度が
低下したりするという問題がある。
【0005】本発明はこのような問題点を解決するため
になされたもので、研削の容易な平面研削方法によりド
リルの逃げ面を研削し、中心部に溶着の少ない切削能力
の高い穴あけ用ドリルを提供することを目的とする。
になされたもので、研削の容易な平面研削方法によりド
リルの逃げ面を研削し、中心部に溶着の少ない切削能力
の高い穴あけ用ドリルを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記問題点を解決するた
めの本発明の第1発明による穴あけ用ドリルは、シャン
クに連なるドリルボディと、このドリルボディの先端部
に形成され、先端中心から径外方向に行くに従い前記シ
ャンクに近付く方向に所定の切刃角をもって傾斜するド
リル刃と、このドリル刃の回転方向後方側に平面状に形
成され、先端中心から径外方向にいくに従い前記シャン
クに近付く方向に傾斜する第1逃げ面と、この第1逃げ
面の前記ドリル刃の回転方向後方側にこの第1逃げ面に
連続して平面状に形成され、この第1逃げ面よりも大き
な逃げ角を有する第2逃げ面とを備え、前記第1逃げ面
は、中心部の逃げ量を増大するように先端中心から径外
方向にいくに従い扇状に末広がりになっていることを特
徴とする。
めの本発明の第1発明による穴あけ用ドリルは、シャン
クに連なるドリルボディと、このドリルボディの先端部
に形成され、先端中心から径外方向に行くに従い前記シ
ャンクに近付く方向に所定の切刃角をもって傾斜するド
リル刃と、このドリル刃の回転方向後方側に平面状に形
成され、先端中心から径外方向にいくに従い前記シャン
クに近付く方向に傾斜する第1逃げ面と、この第1逃げ
面の前記ドリル刃の回転方向後方側にこの第1逃げ面に
連続して平面状に形成され、この第1逃げ面よりも大き
な逃げ角を有する第2逃げ面とを備え、前記第1逃げ面
は、中心部の逃げ量を増大するように先端中心から径外
方向にいくに従い扇状に末広がりになっていることを特
徴とする。
【0007】本発明の第2発明による穴あけ用ドリルの
逃げ面研削方法は、平面研削方法に基づいた研削方法で
あって、第1逃げ面研削後、穴あけ用ドリルの中心軸を
回転軸として穴あけ用ドリルを所定の角度回転させ、穴
あけ用ドリルの中心軸を含み砥石面に垂直な平面内でシ
ャンクが砥石面から離れるように穴あけ用ドリルを傾斜
させ、穴あけ用ドリルの中心軸と砥石面とを所定の角度
にし、第1逃げ面が先端中心から径外方向にいくに従い
扇状に末広がりになるように第2逃げ面を研削すること
を特徴とする。
逃げ面研削方法は、平面研削方法に基づいた研削方法で
あって、第1逃げ面研削後、穴あけ用ドリルの中心軸を
回転軸として穴あけ用ドリルを所定の角度回転させ、穴
あけ用ドリルの中心軸を含み砥石面に垂直な平面内でシ
ャンクが砥石面から離れるように穴あけ用ドリルを傾斜
させ、穴あけ用ドリルの中心軸と砥石面とを所定の角度
にし、第1逃げ面が先端中心から径外方向にいくに従い
扇状に末広がりになるように第2逃げ面を研削すること
を特徴とする。
【0008】
【作用】本発明の第1発明による穴あけ用ドリルによる
と、第1逃げ面がドリルの先端中心から径外方向に向か
って扇状に末広がりになるように第2逃げ面を研削する
ことにより、第1逃げ面の幅がドリル中心部にいくに従
い狭くなり、ドリル中心部と第1逃げ面との接触面積が
減少する。そのため、ドリル中心部にいくに従い第2逃
げ面がドリル刃に近付き、ドリル中心部の逃げ量が徐々
に大きくなるので、高送りをしてもドリル中心部への溶
着がなくなる。
と、第1逃げ面がドリルの先端中心から径外方向に向か
って扇状に末広がりになるように第2逃げ面を研削する
ことにより、第1逃げ面の幅がドリル中心部にいくに従
い狭くなり、ドリル中心部と第1逃げ面との接触面積が
減少する。そのため、ドリル中心部にいくに従い第2逃
げ面がドリル刃に近付き、ドリル中心部の逃げ量が徐々
に大きくなるので、高送りをしてもドリル中心部への溶
着がなくなる。
【0009】本発明の第2発明による穴あけ用ドリルの
逃げ面研削方法によると、研削の容易な平面研削方法に
基づき、第1逃げ面がドリルの先端中心から径外方向に
扇状に末広がりになるように第2逃げ面を研削する。
逃げ面研削方法によると、研削の容易な平面研削方法に
基づき、第1逃げ面がドリルの先端中心から径外方向に
扇状に末広がりになるように第2逃げ面を研削する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。本発明の穴あけ用ドリルの一実施例を図1〜図4
に示す。アルミニウムや鋳鉄等の工作物の穴あけに用い
られる穴あけ用ドリル10は、超硬合金からなる円柱状
のシャンク11の軸方向にドリルボディ12が形成され
ている。
する。本発明の穴あけ用ドリルの一実施例を図1〜図4
に示す。アルミニウムや鋳鉄等の工作物の穴あけに用い
られる穴あけ用ドリル10は、超硬合金からなる円柱状
のシャンク11の軸方向にドリルボディ12が形成され
ている。
【0011】シャンク11の径はドリルボディ12の径
よりもわずかに小さくなるように形成されている。ドリ
ルボディ12の先端部には、第1逃げ面21、第2逃げ
面22、切り刃31、シンニング部32が形成され、ド
リルボディ12の側面部には、すくい面33、ガイド4
1、マージン42、平取り面51が形成されている。
よりもわずかに小さくなるように形成されている。ドリ
ルボディ12の先端部には、第1逃げ面21、第2逃げ
面22、切り刃31、シンニング部32が形成され、ド
リルボディ12の側面部には、すくい面33、ガイド4
1、マージン42、平取り面51が形成されている。
【0012】第1逃げ面21は、平面状に形成され、穴
あけ用ドリル10の先端中心から径外方向にいくに従い
シャンク11に近付く方向に傾斜するとともに扇状に末
広がりになっている。第1逃げ面21は、図3に示すよ
うに、切削面20に対して逃げ角α1 を形成している。
逃げ角α1 は、切り刃角αおよび被加工材の材質によ
り、5°〜15°の範囲内で形成される。
あけ用ドリル10の先端中心から径外方向にいくに従い
シャンク11に近付く方向に傾斜するとともに扇状に末
広がりになっている。第1逃げ面21は、図3に示すよ
うに、切削面20に対して逃げ角α1 を形成している。
逃げ角α1 は、切り刃角αおよび被加工材の材質によ
り、5°〜15°の範囲内で形成される。
【0013】第2逃げ面22は、第1逃げ面21の図1
の矢印Aに示す穴あけ用ドリル10の回転方向の後方側
に平面状に形成され、先端中心から径外方向にいくに従
いシャンク11に近付く方向に傾斜している。図3に示
すように、第2逃げ面22の外周22aは、第1逃げ面
21に対して逃げ角α2 を有している。逃げ角α2 は、
切り刃角αおよび被加工材の材質により、15°〜30
°の範囲内で形成される。また、図4に示すように、第
2逃げ面22と第1逃げ面21との交線23は、後述す
る切り刃31と傾斜角θを形成している。
の矢印Aに示す穴あけ用ドリル10の回転方向の後方側
に平面状に形成され、先端中心から径外方向にいくに従
いシャンク11に近付く方向に傾斜している。図3に示
すように、第2逃げ面22の外周22aは、第1逃げ面
21に対して逃げ角α2 を有している。逃げ角α2 は、
切り刃角αおよび被加工材の材質により、15°〜30
°の範囲内で形成される。また、図4に示すように、第
2逃げ面22と第1逃げ面21との交線23は、後述す
る切り刃31と傾斜角θを形成している。
【0014】切り刃31は、第1逃げ面21の図1の矢
印Aに示す穴あけ用ドリル10の回転方向の前方側に、
第1逃げ面21とすくい面33とが交わって形成されて
いる。シンニング部32は、切削時、穴あけ用ドリル1
0の先端部のチゼル13に大きな力が加わるのを避ける
ため、切り刃31と切り刃31の図1の矢印Aに示す穴
あけ用ドリル10の回転方向の前方側に形成されている
第2逃げ面22との間に凹曲面状に形成されている。R
部34は、穴あけ用ドリル10の剛性を高めるため、シ
ンニング部32に続きシャンク11とドリルボディ12
との境界部まで伸長している。
印Aに示す穴あけ用ドリル10の回転方向の前方側に、
第1逃げ面21とすくい面33とが交わって形成されて
いる。シンニング部32は、切削時、穴あけ用ドリル1
0の先端部のチゼル13に大きな力が加わるのを避ける
ため、切り刃31と切り刃31の図1の矢印Aに示す穴
あけ用ドリル10の回転方向の前方側に形成されている
第2逃げ面22との間に凹曲面状に形成されている。R
部34は、穴あけ用ドリル10の剛性を高めるため、シ
ンニング部32に続きシャンク11とドリルボディ12
との境界部まで伸長している。
【0015】ガイド41およびマージン42は、切削
中、ドリル送りの案内をするために形成されている。平
取り面51は、切削中、穴あけ用ドリル10と切削穴の
側面との摩擦抵抗を削減するため、つまり切削時におけ
る抵抗を下げるため、平面状に形成されている。次に、
平面研削方法に基づいたターン研削方法による本発明の
穴あけ用ドリルの逃げ面研削方法の工程について、図5
および図6に基づいて説明する。ここでターン研削方法
とは、第2逃げ面研削時、被研削ドリルのシャンク側を
砥石面に対して傾斜させ、被研削ドリル中心部に近付く
に従い第1逃げ面の幅が小さくなるようにドリルを研削
する方法のことである。
中、ドリル送りの案内をするために形成されている。平
取り面51は、切削中、穴あけ用ドリル10と切削穴の
側面との摩擦抵抗を削減するため、つまり切削時におけ
る抵抗を下げるため、平面状に形成されている。次に、
平面研削方法に基づいたターン研削方法による本発明の
穴あけ用ドリルの逃げ面研削方法の工程について、図5
および図6に基づいて説明する。ここでターン研削方法
とは、第2逃げ面研削時、被研削ドリルのシャンク側を
砥石面に対して傾斜させ、被研削ドリル中心部に近付く
に従い第1逃げ面の幅が小さくなるようにドリルを研削
する方法のことである。
【0016】ターン研削の前に、穴あけ用ドリル10の
切り刃角αは135°に研削済である。ターン研削方法
は、以下の研削工程を有する。図5に示す第1研削工程
は、第1逃げ面の逃げ角α1 が5°〜15°になるよう
に図示しない砥石に対して穴あけ用ドリル10を回転さ
せ、第1逃げ面21の幅d1 が0.5mmになるように研
削する。
切り刃角αは135°に研削済である。ターン研削方法
は、以下の研削工程を有する。図5に示す第1研削工程
は、第1逃げ面の逃げ角α1 が5°〜15°になるよう
に図示しない砥石に対して穴あけ用ドリル10を回転さ
せ、第1逃げ面21の幅d1 が0.5mmになるように研
削する。
【0017】図6に示す第2研削工程は、さらに以下の
(1) 〜(3) の工程で研削される。 (1) 第1逃げ面21と砥石との傾斜角が、第2逃げ面2
2の外周22aが第1逃げ面21に対して形成する逃げ
角α2 と同じになるように、穴あけ用ドリル10を回転
させる。逃げ角α2 は15°〜30°の範囲内である。 (2) 穴あけ用ドリル10の中心心軸線を含み、この中心
軸線が砥石面に対して傾斜角θが5°になるように穴明
け用ドリル10の後端を傾斜させる。この傾斜角θは、
芯上りをd0 、穴あけ用ドリル10の半径をrとして次
式で計算し、少数点第1位を切り捨てて整数で求める。
(1) 〜(3) の工程で研削される。 (1) 第1逃げ面21と砥石との傾斜角が、第2逃げ面2
2の外周22aが第1逃げ面21に対して形成する逃げ
角α2 と同じになるように、穴あけ用ドリル10を回転
させる。逃げ角α2 は15°〜30°の範囲内である。 (2) 穴あけ用ドリル10の中心心軸線を含み、この中心
軸線が砥石面に対して傾斜角θが5°になるように穴明
け用ドリル10の後端を傾斜させる。この傾斜角θは、
芯上りをd0 、穴あけ用ドリル10の半径をrとして次
式で計算し、少数点第1位を切り捨てて整数で求める。
【0018】sin-1(d1 −d0 )/r=θ (3) 第1逃げ面21の径外方向側の外周の幅d1 を0.
5mmのまま削り取らないように砥石面が先端中心に達す
るまで第2逃げ面22を研削する。 このように研削された本実施例の穴あけ用ドリルは、第
1逃げ面の中心部と切削面との接触面積が小さく、穴あ
け用ドリルの先端中心部の逃げ量が大きいため、研削の
容易な平面研削方法に基づいた研削方法で研削されたド
リルが、逃げ角が先端中心に近付くに従い大きくなる円
錐研削方法で研削されたドリルに近い形状を有し、高速
高送りによる切削加工が可能である。
5mmのまま削り取らないように砥石面が先端中心に達す
るまで第2逃げ面22を研削する。 このように研削された本実施例の穴あけ用ドリルは、第
1逃げ面の中心部と切削面との接触面積が小さく、穴あ
け用ドリルの先端中心部の逃げ量が大きいため、研削の
容易な平面研削方法に基づいた研削方法で研削されたド
リルが、逃げ角が先端中心に近付くに従い大きくなる円
錐研削方法で研削されたドリルに近い形状を有し、高速
高送りによる切削加工が可能である。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の逃げ面研
削方法により研削されたドリルは、第1逃げ面が先端中
心から径外方向にいくに従い扇状の末広がりの平面を有
するため、中心付近の第1逃げ面と切削面との接触面積
が小さくなり、ドリルの先端中心部に近付くに従い、第
2逃げ面がドリル刃に近付き、中心付近の逃げ量が大き
くなるので、切削面との切削抵抗が減少する。このた
め、研削の容易な平面研削方法でありながら、ドリルの
先端中心部の溶着が少なく、求心性に優れ、高速高送り
による切削が可能なドリルが研削可能となり、加工穴径
の加工ばらつきが減少するとともに加工面の加工精度が
向上するという効果がある。
削方法により研削されたドリルは、第1逃げ面が先端中
心から径外方向にいくに従い扇状の末広がりの平面を有
するため、中心付近の第1逃げ面と切削面との接触面積
が小さくなり、ドリルの先端中心部に近付くに従い、第
2逃げ面がドリル刃に近付き、中心付近の逃げ量が大き
くなるので、切削面との切削抵抗が減少する。このた
め、研削の容易な平面研削方法でありながら、ドリルの
先端中心部の溶着が少なく、求心性に優れ、高速高送り
による切削が可能なドリルが研削可能となり、加工穴径
の加工ばらつきが減少するとともに加工面の加工精度が
向上するという効果がある。
【図1】本発明の第1発明の穴あけ用ドリルの一実施例
を示す正面図である。
を示す正面図である。
【図2】本発明の第1発明の穴あけ用ドリルの一実施例
を示す側面図である。
を示す側面図である。
【図3】本発明の第1発明の穴あけ用ドリルの先端部と
切削面とを示す模式的拡大図である。
切削面とを示す模式的拡大図である。
【図4】本発明の第1発明の穴あけ用ドリルの第1逃げ
面と第2逃げ面との交線と切り刃との傾斜角を示す模式
図である。
面と第2逃げ面との交線と切り刃との傾斜角を示す模式
図である。
【図5】本発明の第2発明の穴あけ用ドリルの逃げ面研
削方法の第1研削工程を示す模式図である。
削方法の第1研削工程を示す模式図である。
【図6】本発明の第2発明の穴あけ用ドリルの逃げ面研
削方法の第2研削工程を示す模式図である。
削方法の第2研削工程を示す模式図である。
10 穴あけ用ドリル 11 シャンク 12 ドリルボディ 21 第1逃げ面 22 第2逃げ面 31 切り刃(ドリル刃)
Claims (2)
- 【請求項1】 シャンクに連なるドリルボディと、 このドリルボディの先端部に形成され、先端中心から径
外方向に行くに従い前記シャンクに近付く方向に所定の
切刃角をもって傾斜するドリル刃と、 このドリル刃の回転方向後方側に平面状に形成され、先
端中心から径外方向にいくに従い前記シャンクに近付く
方向に傾斜する第1逃げ面と、 この第1逃げ面の前記ドリル刃の回転方向後方側にこの
第1逃げ面に連続して平面状に形成され、この第1逃げ
面よりも大きな逃げ角を有する第2逃げ面とを備え、 前記第1逃げ面は、中心部の逃げ量を増大するように先
端中心から径外方向にいくに従い扇状に末広がりになっ
ていることを特徴とする穴あけ用ドリル。 - 【請求項2】 平面研削方法に基づいた研削方法であっ
て、第1逃げ面研削後、穴あけ用ドリルの中心軸を回転
軸として穴あけ用ドリルを所定の角度回転させ、穴あけ
用ドリルの中心軸を含み砥石面に垂直な平面内でシャン
クが砥石面から離れるように穴あけ用ドリルを傾斜さ
せ、穴あけ用ドリルの中心軸と砥石面とを所定の角度に
し、第1逃げ面が先端中心から径外方向にいくに従い扇
状に末広がりになるように第2逃げ面を研削することを
特徴とする穴あけ用ドリルの逃げ面研削方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12924093A JPH06339802A (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | 穴あけ用ドリルおよびその逃げ面研削方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12924093A JPH06339802A (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | 穴あけ用ドリルおよびその逃げ面研削方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06339802A true JPH06339802A (ja) | 1994-12-13 |
Family
ID=15004661
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12924093A Pending JPH06339802A (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | 穴あけ用ドリルおよびその逃げ面研削方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06339802A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010503545A (ja) * | 2006-09-19 | 2010-02-04 | コメート グループ ゲーエムベーハー | スローアウェイチップおよびスローアウェイチップのむくドリルでの使用方法 |
-
1993
- 1993-05-31 JP JP12924093A patent/JPH06339802A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010503545A (ja) * | 2006-09-19 | 2010-02-04 | コメート グループ ゲーエムベーハー | スローアウェイチップおよびスローアウェイチップのむくドリルでの使用方法 |
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