JP3058856B2 - 溝加工用回転切削工具 - Google Patents

溝加工用回転切削工具

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JP3058856B2
JP3058856B2 JP10049529A JP4952998A JP3058856B2 JP 3058856 B2 JP3058856 B2 JP 3058856B2 JP 10049529 A JP10049529 A JP 10049529A JP 4952998 A JP4952998 A JP 4952998A JP 3058856 B2 JP3058856 B2 JP 3058856B2
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cutting
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C5/00Milling-cutters
    • B23C5/02Milling-cutters characterised by the shape of the cutter
    • B23C5/12Cutters specially designed for producing particular profiles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C2220/00Details of milling processes
    • B23C2220/36Production of grooves
    • B23C2220/366Turbine blade grooves

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Milling Processes (AREA)
  • Drilling Tools (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は溝加工用回転切削工
具に係り、特に、溝中心に対して左右対称で且つ溝深さ
方向において溝幅が変化している溝を切削加工する回転
切削工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高効率の事業用コンバインドプラントや
省エネルギー化を目指した排熱回収プラントなどに大型
で高出力のガスタービンが用いられているが、このよう
なガスタービンのタービン翼車を回転軸に取り付けるた
めの取付構造として、図6に示すように回転軸10の外
周部に形成された多数のツリー形溝12にタービン翼車
の羽根14を1枚ずつ嵌合するようにしたものがある。
図7は、ツリー形溝12を拡大して示す断面図で、溝中
心Sに対して左右対称で且つ逆クリスマスツリーのよう
に溝深さ方向(図の下方向)において溝幅が増減しなが
ら徐々に狭くなっており、溝深さ方向に離間して溝幅が
広い3つの幅広部16,18,20を備えているととも
に、それ等の幅広部16,18,20の幅寸法は深い位
置(溝底側)のもの程小さくなっている。
【0003】一方、上記ツリー形溝12の加工方法とし
ては、外周部に外周切れ刃を有するエンドミルのような
回転切削工具を軸心まわりに回転駆動しつつ、軸心と直
角な方向へ移動させて切削加工するようにしているのが
一般的であるが、高い寸法精度が要求される場合には単
一の工具を用いて1回の溝加工で加工することは困難
で、例えば図8に示すように複数の工程(a) ,(b) ,
(c) ,(d) ,および(e) を経て切削加工している。図8
において、網掛け(薄い塗りつぶし)で示す部分は各工
程で新たに切削除去される部分で、(a) 〜(d) は荒加工
の工程であり、(e)は仕上げ加工の工程である。
【0004】図9の回転切削工具70は、上記図8の
(e) 工程で使用する仕上げ加工用の回転切削工具の一例
で、シャンク72および刃部74を一体に備えている。
刃部74には、軸心まわりに90°間隔で4本の切屑排
出溝76が設けられているとともに、その切屑排出溝7
6に沿って4枚の外周切れ刃78、およびその外周切れ
刃78に連続する底刃80が設けられている。それ等の
外周切れ刃78および底刃80は、工具70がシャンク
72側から見て右まわりに回転駆動されることにより切
削加工を行うものであり、切屑排出溝76は、高い寸法
精度で外周切れ刃78が形成されるように軸心と平行な
直溝とされており、外周切れ刃78は軸心と平行な直刃
である。また、外周切れ刃78は、ツリー形溝12の溝
側面の全体の凹凸形状に対応して工具先端側へ向かうに
従って刃先径が増減しながら徐々に小径とされている。
【0005】図10の(a) 、(b) 、(c) は、それぞれ図
9におけるA−A断面、B−B断面、C−C断面を示す
拡大図で、(a) の切れ刃部78aは幅広部16を切削加
工する部分であり、(b) の切れ刃部78bは幅広部18
を切削加工する部分であり、(c) の切れ刃部78cは幅
広部20を切削加工する部分である。各切れ刃部78
a、78b、78cのすくい角は約0°で、マージンは
無く、軸心まわりに展開した場合に軸心からの寸法が直
線的に小さくなるように逃げ面82a、82b、82c
(以下、特に区別しない場合は単に逃げ面82という)
が形成されている。この逃げ面82a、82b、82c
の逃げ角θa、θb、θc(以下、特に区別しない場合
は単に逃げ角θという)は、軸心まわりに90°回転し
た時の逃げ量La、Lb、Lcが予め定められた一定
値、例えば1.0mm程度となるように定められてい
る。なお、このように軸心まわりに展開した状態で軸心
からの寸法が直線的に小さくなるように逃げ面82が定
められると、軸心と直角な断面では図10に示されてい
るように円弧形状になる。また、幅広部16、18、2
0を切削加工する切れ刃部78a、78b、78c以外
の部分も、上記と同様にすくい角は約0°で、マージン
は無く、90°当りの逃げ量が一定となるように逃げ面
82が形成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに90°当りの逃げ量が一定になるように逃げ面が定
められると、径寸法の変化に伴って逃げ角が変化し、径
寸法が大きい程逃げ角が小さくなって、刃先に連続して
設けられた逃げ面と加工面との間の隙間が小さくなるた
め、摩擦などで切削性能が低下して工具寿命が損なわれ
るなどの不都合がある。大径部分の逃げを適当な大きさ
に定めると、小径部分(例えば前記幅広部18と20と
の間の幅狭部を切削する部分)の切れ刃の逃げ角が大き
くなり、工具軸心と直角な断面積が小さくなって剛性が
低下し、折損等を生じ易くなる。このような問題は、前
記タービン翼車を取り付けるツリー形溝12を切削加工
する回転切削工具など、外周切れ刃の刃先径の変化が大
きく且つ複雑に変化している場合に顕著となる。
【0007】図11は、前記図9および図10の回転切
削工具70について具体的に説明する図で、外周切れ刃
78を軸心まわりに展開するとともに軸心まわりの同じ
位相に位置する3つの切れ刃部78a、78b、78c
を重ねて示し、軸心まわりの次の切れ刃部78a、78
b、78cまでの周方向距離Da、Db、Dcと、上記
逃げ角θa、θb、θc、逃げ量La、Lb、Lcとの
関係を表したものである。この図から明らかなように、
逃げ量La、Lb、Lcが同じであれば、周方向距離す
なわち径寸法が大きい程、逃げ角が小さくなることが分
かる。すなわち、θa<θb<θcの関係になるのであ
る。補助線Pは径寸法が一定の直線で、切れ刃部78
a、78b、78cによって切削加工された加工面に対
応する。因みに、図4は外周切れ刃の刃先径(直径寸
法)が約25mm以下の場合の具体例で、(a) は90°
当りの逃げ量が3.0mmの場合のグラフ、(b) は90
°当りの逃げ量が2.0mmの場合のグラフ、(c) は9
0°当りの逃げ量が1.0mmの場合のグラフであり、
何れの場合も刃先径の変化に伴って逃げ角θが大きく変
化する。
【0008】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、外周切れ刃の刃先径
が軸方向において変化している溝加工用回転切削工具に
おいて、小径部分の工具剛性と大径部分の切削性能とを
両立させて高能率な切削加工を行うことができるように
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、発明は、軸心まわりに回転駆動されつつその軸
心と直角な方向へ移動させられることにより、溝中心に
対して左右対称で且つ逆クリスマスツリーのように溝深
さ方向において溝幅が増減しながら徐々に狭くなってい
るツリー形溝を切削加工するために、外周切れ刃の刃先
径が、その溝幅の変化に対応して工具先端側へ向かうに
従って増減しながら徐々に小径とされている溝加工用回
転切削工具であって、(a)前記外周切れ刃は、径寸法
が前記刃先径と等しいマージンの幅が略零で、(b)そ
の外周切れ刃の逃げ面は、刃先から略連続して形成され
ているとともに、軸心まわりに展開した状態において、
軸方向における前記刃先径の変化に拘らず径寸法が一定
の直線に対して略同じ大きさの逃げ角で略直線的に径寸
法が小さくなるように定められており、軸心と直角な断
面において円弧形状を成していることを特徴とする。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【発明の効果】このような溝加工用回転切削工具におい
ては、外周切れ刃の逃げ角(二番角)が刃先径の変化に
拘らず略同じ大きさとされているため、刃先に近接して
位置する逃げ面と加工面との間の隙間が刃先径の相違に
拘らず略同じになり、小径部分の工具剛性と大径部分の
切削性能とを両立させることができる。これにより、溝
加工の加工工数を低減したり、送り速度などの切削条件
をアップするなどして、加工時間を短縮できる。
【0014】また、マージンの幅が略零で刃先から略連
続して逃げ面が形成されているとともに、その逃げ面
は、軸心まわりに展開した状態において径寸法が一定の
直線に対して略直線的に径寸法が小さくなるように定め
られており、軸心と直角な断面において円弧形状を成し
ているため、良好な切れ味を維持しながら優れた刃先強
度や工具剛性を確保できる。
【0015】
【0016】
【発明の実施の形態】ここで、上記発明ではマージン
の幅が略零であるが、これはマージンが無しか、或いは
マージンを設ける場合でもマージン幅が0.1mm程度
以下、好ましくは0.05mm以下であることを意味す
【0017】外周切れ刃の逃げ角は、刃先径の寸法範囲
や被削材の材質、逃げ面形状などによって異なるが、例
えば逃げ面が発明のように構成されており、且つ刃先
径(直径寸法)が7〜24mm程度の範囲である場合に
は、8°〜16°程度の範囲内、更には10°〜14°
程度の範囲内で設定することが望ましい。この逃げ角が
小さいと大径部分において加工面との摩擦が大きくなっ
て切削性能が低下する一方、逃げ角が大きいと小径部分
において刃先強度や工具剛性が十分に得られない。
【0018】また、上記外周切れ刃は、軸心と平行な直
刃であっても良いが、軸心まわりに捩じれた捩じれ刃と
することも可能である。また、所定のすくい角を設ける
こともできる。
【0019】
【0020】
【0021】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ
詳細に説明する。なお、以下の実施例は、前記タービン
翼車の羽根14を取り付けるためのツリー形溝12を回
転軸10に切削加工する場合で、ツリー形溝12の具体
的寸法は、開口部の幅寸法が約21.5mm、幅広部1
6の幅寸法が約22.3mm、幅広部18の幅寸法が約
17.5mm、幅広部20の幅寸法が約12.7mm、
溝深さが約29.8mmである。また、図1〜図3は、
それぞれ前記図9〜図11に対応する図である。
【0022】図1の回転切削工具30は本発明の一実施
例で、前記図8の(d) 工程で使用する荒加工用のもので
あり、シャンク32および刃部34を一体に備えてい
る。刃部34には、軸心まわりに90°間隔で4本の切
屑排出溝36が設けられているとともに、その切屑排出
溝36に沿って4枚の外周切れ刃38、およびその外周
切れ刃38に連続する底刃40が設けられている。それ
等の外周切れ刃38および底刃40は、工具30がシャ
ンク32側から見て右まわりに回転駆動されることによ
り切削加工を行うものであり、切屑排出溝36は、高い
寸法精度で外周切れ刃38が形成されるように軸心と平
行な直溝とされており、外周切れ刃38は軸心と平行な
直刃である。また、外周切れ刃38は、ツリー形溝12
の溝側面の全体の凹凸形状に対応して工具先端側へ向か
うに従って刃先径が増減しながら徐々に小径とされてい
る。
【0023】図2の(a) 、(b) 、(c) は、それぞれ図1
におけるA−A断面、B−B断面、C−C断面を示す拡
大図で、(a) の切れ刃部38aは幅広部16を切削加工
する部分であり、(b) の切れ刃部38bは幅広部18を
切削加工する部分であり、(c) の切れ刃部38cは幅広
部20を切削加工する部分である。各切れ刃部38a、
38b、38cのすくい角は約0°で、マージンは無
く、軸心まわりに展開した場合に軸心からの寸法が直線
的に小さくなるように逃げ面42a、42b、42c
(以下、特に区別しない場合は単に逃げ面42という)
が形成されている。この逃げ面42a、42b、42c
の逃げ角θa、θb、θc(以下、特に区別しない場合
は単に逃げ角θという)は予め定められた一定値、この
実施例では約12°に設定されている。なお、このよう
に軸心まわりに展開した状態で軸心からの寸法が直線的
に小さくなるように逃げ面42が定められると、軸心と
直角な断面では図2に示されているように円弧形状にな
る。また、幅広部16、18、20を切削加工する切れ
刃部38a、38b、38c以外の部分も、上記と同様
にすくい角は約0°で、マージンは無く、逃げ角θは約
12°とされている。
【0024】図3は、外周切れ刃38を軸心まわりに展
開するとともに軸心まわりの同じ位相に位置する3つの
切れ刃部38a、38b、38cを重ねて示し、軸心ま
わりの次の切れ刃部38a、38b、38cまでの周方
向距離Da、Db、Dcと、上記逃げ角θa、θb、θ
c、軸心まわりにおける90°当りの逃げ量La、L
b、Lcとの関係を表したものである。この図から明ら
かなように、逃げ角がθa=θb=θcであると、逃げ
量は周方向距離すなわち刃先径が大きい程大きくなり、
La>Lb>Lcの関係になる。補助線Pは径寸法が一
定の直線で、切れ刃部38a、38b、38cによって
切削加工された加工面に対応する。
【0025】図4は、外周切れ刃38の刃先径(直径寸
法)と、逃げ角θと、軸心まわりにおける90°当りの
逃げ量との関係を示すグラフで、φ1 は外周切れ刃38
の最大径で、φ2 は切れ刃部38aの刃先径で、φ3
切れ刃部38bの刃先径で、φ4 は切れ刃部38cの刃
先径で、φ5 は外周切れ刃38の最小径(切れ刃部38
bと38cとの間の部分)であり、本実施例では刃先径
の変化に拘らず逃げ角θは約12°で一定である。ま
た、(a) は90°当りの逃げ量が3.0mmのグラフ
で、(b) は90°当りの逃げ量が2.0mmのグラフ
で、(c) は90°当りの逃げ量が1.0mmのグラフで
あり、逃げ角が12°で一定の本実施例では、刃先径が
φ2 の切れ刃部38a部分の逃げ面42aの90°当り
の逃げ量Laは3.0mmより大きく、刃先径がφ3
切れ刃部38b部分の逃げ面42bの90°当りの逃げ
量Lbは約3.0mmで、刃先径がφ4 の切れ刃部38
c部分の逃げ面42cの90°当りの逃げ量Lcは約
2.0mmである。
【0026】このような本実施例の回転切削工具30に
よれば、外周切れ刃38の刃先径の変化に拘らず逃げ角
θが約12°で一定とされているため、刃先に近接して
位置する逃げ面42と加工面との間の隙間が刃先径の相
違に拘らず略同じになり、小径部分(切れ刃部38bと
38cとの間の部分など)の工具剛性と大径部分(切れ
刃部38aなど)の切削性能とを両立させることができ
る。これにより、例えば前記図8の(a) 工程〜(c) 工程
を行うことなく直接(d) の荒加工を行うことにより溝加
工の加工工数を低減したり、送り速度などの切削条件を
アップするなどして、加工時間を短縮できる。
【0027】特に、本実施例の回転切削工具30はツリ
ー形溝12を切削加工するためのもので、外周切れ刃3
8の刃先径が軸方向において比較的大きく且つ複雑に変
化しているため、上記のように刃先径の変化に拘らず逃
げ角θが略一定となるように逃げ面42が形成されるこ
とにより、小径部分の工具剛性および大径部分の切削性
能が両立させられ、加工能率を大幅に向上させることが
できる。
【0028】また、本実施例の外周切れ刃38は、マー
ジンが無しで刃先から連続して逃げ面42が形成されて
いるとともに、その逃げ面42は、軸心まわりに展開し
た状態において径寸法が一定の直線Pに対して略直線的
に径寸法が小さくなるように定められており、軸心と直
角な断面において円弧形状を成しているため、良好な切
れ味を維持しながら優れた刃先強度や工具剛性を確保で
きる。
【0029】図5のラフィングテーパエンドミル50
は、請求項1に記載の発明の実施例ではないが、溝深さ
方向において溝幅が直線的に狭くなる略逆二等辺三角形
状の溝を切削加工するための回転切削工具で、溝幅の変
化に対応して刃先径が工具先端側程小径となる複数(実
施例では4枚)の外周切れ刃52を備えている。それ等
の外周切れ刃52はねじれ角が約30°のねじれ刃で、
軸方向において一定の間隔で設けられた多数のニック5
4によって分断され、波形状にされているとともに、そ
のニック54の軸方向位置は複数の外周切れ刃52毎に
所定寸法だけずらされ、4枚の外周切れ刃52がオーバ
ーラップして切削加工を行うようになっている。そし
て、それ等の外周切れ刃52の逃げ角は、軸方向におけ
る刃先径の変化に拘らず略同じ大きさに設定されてお
り、先端側の小径部分の工具剛性とシャンク56側の大
径部分の切削性能とが両立させられ、高能率で切削加工
できるようになっている。なお、図5の(a) は一部を切
り欠いた正面図で、(b) は(a) におけるV−V断面図で
ある。図5(a) の左側半分は、1つの外周切れ刃52の
回転軌跡形状を表したものである。
【0030】以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明したが、本発明は他の態様で実施することもで
きる。
【0031】例えば、前記実施例の回転切削工具30
は、図8の(d) 工程で荒加工を行うものであったが、
(e) 工程の仕上げ加工を行う回転切削工具にも本発明は
適用され得る。
【0032】また、前記実施例の回転切削工具30やラ
フィングテーパエンドミル50は何れも4枚刃であった
が、外周切れ刃38、52の枚数は適宜設定される。
【0033】また、前記実施例では外周切れ刃38、5
2が一体に設けられたむくの回転切削工具30、ラフィ
ングテーパエンドミル50について説明したが、切れ刃
が設けられたチップを工具本体に対して一体的に固設す
る形式の回転切削工具にも本発明は適用され得る。
【0034】その他一々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である溝加工用回転切削工具
の一部を切り欠いた正面図である。
【図2】図1におけるA−A断面、B−B断面、C−C
断面をそれぞれ拡大して示す図である。
【図3】図1の回転切削工具の刃先径が異なる3つの切
れ刃部の逃げ角θa、θb、θcと周方向距離Da、D
b、Dcと90°当りの逃げ量La、Lb、Lcとの関
係を示す図である。
【図4】刃先径と逃げ角θと、90°当りの逃げ量との
関係を示す図である。
【図5】フィングテーパエンドミルを説明する図で、
(a) は一部を切り欠いた正面図、(b) は(a) におけるV
−V断面図である。
【図6】タービン翼車の羽根を取り付けるためのツリー
形溝を示す図である。
【図7】図6のツリー形溝を拡大して示す断面図であ
る。
【図8】図7のツリー形溝を切削加工するための加工工
程の一例を説明する断面図で、網掛け部分が各工程の新
たな切削範囲である。
【図9】図8の(e) の工程で使用する仕上げ加工用の回
転切削工具を示す図である。
【図10】図9におけるA−A断面、B−B断面、C−
C断面をそれぞれ拡大して示す図である。
【図11】図9の回転切削工具の刃先径が異なる3つの
切れ刃部の逃げ角θa、θb、θcと周方向距離Da、
Db、Dcと90°当りの逃げ量La、Lb、Lcとの
関係を示す図である。
【符号の説明】
12:ツリー形溝 30:回転切削工具 38:外周切れ刃 38a、38b、38c:切れ刃部(外周切れ刃) 42a、42b、42c:逃げ面 θa、θb、θc:逃げ角 S:溝中心
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23C 5/10 B23B 51/08 B23C 3/28

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸心まわりに回転駆動されつつ該軸心と
    直角な方向へ移動させられることにより、溝中心に対し
    て左右対称で且つ逆クリスマスツリーのように溝深さ方
    向において溝幅が増減しながら徐々に狭くなっているツ
    リー形溝を切削加工するために、外周切れ刃の刃先径
    が、該溝幅の変化に対応して工具先端側へ向かうに従っ
    て増減しながら徐々に小径とされている溝加工用回転切
    削工具であって、前記外周切れ刃は、径寸法が前記刃先径と等しいマージ
    ンの幅が略零で、 該外周切れ刃の逃げ面は、刃先から略連続して形成され
    ているとともに、軸心まわりに展開した状態において、
    軸方向における前記刃先径の変化に拘らず径寸法が一定
    の直線に対して略同じ大きさの逃げ角で略直線的に径寸
    法が小さくなるように定められており、軸心と直角な断
    面において円弧形状を成していることを特徴とする溝加
    工用回転切削工具。
JP10049529A 1998-03-02 1998-03-02 溝加工用回転切削工具 Expired - Lifetime JP3058856B2 (ja)

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