JPH0633932A - クランクシャフト用スラスト軸受メタル構造 - Google Patents

クランクシャフト用スラスト軸受メタル構造

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JPH0633932A
JPH0633932A JP18695492A JP18695492A JPH0633932A JP H0633932 A JPH0633932 A JP H0633932A JP 18695492 A JP18695492 A JP 18695492A JP 18695492 A JP18695492 A JP 18695492A JP H0633932 A JPH0633932 A JP H0633932A
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JP
Japan
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thrust bearing
crankshaft
bearing metal
plate member
thrust
Prior art date
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Pending
Application number
JP18695492A
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English (en)
Inventor
Atsushi Isomoto
淳 磯本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、クランクシャフトのジャーナル部
を支承するシリンダブロック側軸受部に近接して設けら
れるクランクシャフト用スラスト軸受メタル構造に関
し、エンジンの過渡運転条件下で発生するクランクシャ
フトの軸方向衝撃力を減衰させることを目的とする。 【構成】 スラスト軸受メタル11が、中央部分に振動
減衰部材13を挟んで両面側から鉄板製部材14にて被
装され、更に鉄板製部材14の片面側がアルミ合金製部
材15にて被装されて、アルミ合金製部材15がスラス
ト摺動面に対向して設けられるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クランクシャフトのジ
ャーナル部を回転自在に支承する軸受部に設けられるス
ラスト軸受メタル構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、クランクシャフトのジャーナ
ル部を回転自在に支承するシリンダブロックの軸受部に
は、スラスト軸受メタルが介装されている。すなわち、
このスラスト軸受メタルは、クランクシャフトのジャー
ナル部を挟んでその両側に位置するクランクアームのス
ラスト面と、ジャーナル部を回転自在に軸支するシリン
ダブロックの軸受部(シリンダブロックのバルクヘッド
下部)の軸方向端面すなわち軸受部スラスト面との間に
生ずる前後の隙間部分に介装されて、この隙間を埋める
ようにしているものである。
【0003】したがって、このスラスト軸受メタルは、
通常、中心部にジャーナル部を通す丸穴を有する円板形
に形成されているもので、ジャーナル部を上下から挟む
関係上、上下に分割されたそれぞれ半円形の二つの部分
から構成されている。しかし、これは必ずしも上下二つ
を連接した円板形に構成される必要はなく、上半分だけ
の半円形部分(円弧形)のみからなるスラスト軸受メタ
ルであっても、隙間を埋め且つ軸受の役目を果たすこと
ができるものである。
【0004】なお、スラスト軸受メタルには、両スラス
ト面だけでなくジャーナル部軸周面との軸受をも兼ねる
よう、前後のスラスト面と軸周面とを連続させて断面が
外向きコ字状形をした円弧形の軸受メタルを上下より組
み合わせるようにしたものもある。ところで、従来の円
板形または半円板形からなるスラスト軸受メタル11
は、その断面を、図5に示したように、鉄板製部材14
の片面にアルミ合金製部材15を被装(プレーティン
グ)し形成したものが主流で、アルミ合金製部材15面
がクランクアームとの摺動面12となるようにして介装
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のクランクシャフト用スラスト軸受メタルは、
金属製部材のみから形成されているため、衝撃を減衰さ
せることはできず、例えば、エンジン加速時のクランク
のねじりトルク変化によるクランクの軸方向振動とか、
あるいはクラッチ断続によるクランク軸のスラスト面へ
の衝撃エネルギーがシリンダブロックに伝達されるな
ど、エンジンの過渡運転条件で発生するクランク軸の軸
方向(前後方向)のガタ打ち衝撃力を減衰させることが
できないもので、この衝撃がシリンダブロックに伝達さ
れ騒音として拡散されるという課題がある。
【0006】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、振動減衰部材を使用した構成とすることによ
り、エンジンの過渡運転条件下でのエンジン騒音をなく
すことができるようにした、クランクシャフト用スラス
ト軸受メタルを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、本発明のクラ
ンクシャフト用スラスト軸受メタルは、クランクシャフ
トのジャーナル部を回転自在に支承する軸受部に近接し
て設けられるスラスト軸受メタル構造において、スラス
ト軸受メタルが、中央部分に振動減衰部材を挟んで両面
側から鉄板製部材にて被装され、更に該鉄板製部材の片
面側がアルミ合金板製部材にて被装されていることを特
徴としている。
【0008】また、本発明のクランクシャフト用スラス
ト軸受メタルは、クランクシャフトのジャーナル部を回
転自在に支承する軸受部に近接して設けられるスラスト
軸受メタル構造において、スラスト軸受メタルが、振動
減衰部材を鉄板製部材およびアルミ合金板製部材にて被
装した構成にされるとともに、該アルミ合金板製部材が
スラスト摺動面に対向して設けられたことを特徴として
いる。
【0009】
【作用】上述の本発明のクランクシャフト用スラスト軸
受メタル構造では、軸受アルミ合金をプレーティングす
る鉄板製部材を中央部分に振動減衰部材を挟んだサンド
イッチ構造あるいは振動減衰部材を鉄板製部材およびア
ルミ合金板製部材にて被装した構造としているため、ス
ラスト軸受メタルがそのスラスト面から受ける衝撃力を
振動減衰部材が吸収して衝撃を和らげ、シリンダブロッ
クの騒音発生原因をなくすことができる。
【0010】
【実施例】以下、図面により、本発明の一実施例につい
て説明すると、図1〜図4は本発明によるクランクシャ
フト用スラスト軸受メタルの一実施例を示すもので、図
1は本クランクシャフト用スラスト軸受メタルの斜視
図、図2は図1のII−II線矢視による断面図、図3
は本クランクシャフト用スラスト軸受メタルの変形例を
図2に対応させて示す断面図、図4は本スラスト軸受メ
タルが介装されるクランクシャフト部分を示すエンジン
の部分断面図であり、図1〜図4中、図5と同じ符号は
ほぼ同様の部分を示している。
【0011】さて、図4において、1は4気筒エンジン
のシリンダブロック、2はオイルパンであり、シリンダ
ブロック1の下寄りには、その前後方向、即ち図4での
左右方向に向け4気筒用のクランクシャフト3が回転自
在に軸支されている。そして、このクランクシャフト3
の軸支は、シリンダブロック側軸受部(シリンダブロッ
クのバルクヘッド下部)4の下側に軸受キャップ5を取
り付け、シリンダブロック側軸受部4と軸受キャップ5
との間に形成される円筒穴にクランクシャフト3のジャ
ーナル部6を挟んで軸支させている。
【0012】すなわち、例えば図4に示す4気筒用クラ
ンクシャフト3では、前方(左方)から順に5個のジャ
ーナル部6と4個のクランクピン7が、その間にクラン
クアーム8およびバランスウエイト9を介して交互に設
けられている。このクランクシャフト3のジャーナル部
6を軸支することにより、各シリンダブロック側軸受部
4と各クランクアーム8との間には、僅かな隙間10が
前後に形成されるもので、この二つの隙間10を塞ぐよ
うにスラスト軸受メタル11が介装されるものである。
【0013】スラスト軸受メタル11は、板状半円弧形
に形成され、クランクシャフト3のジャーナル部6を上
下方向から挟むようにして2個挿入されるか、または上
方向からのみ1個挿入されるようにして、上記隙間10
に介装されている。これにより、スラスト軸受メタル1
1はエンジンの回転状態に応じてクランクシャフト3が
前後(軸方向)に移動するのを阻止する役目を果たして
おり、また、スラスト軸受メタル11の片面は回転する
クランクアーム8と対向してクランクアーム8と擦れ合
う摺動面12となっている。
【0014】なお、このようにスラスト軸受メタル11
を上方向から1個のみ介装するものにおいては、スラス
ト軸受メタル11が回動しないよう、例えば軸受キャッ
プ5の前後方向の幅(図4で左右方向の厚み)をシリン
ダブロック側軸受部4の前後方向の幅よりも大きくして
スラスト軸受メタル11の下端を係止させるようにす
る。
【0015】そして、このようなスラスト軸受メタル1
1は、図1,図2に示すように、中央部分に例えばフッ
素ゴム,アクリルゴム等を加硫接着したダンパーゴム材
からなる振動減衰部材13を挟んで両面側より鉄板製部
材14にて被装(プレーティング)し、更に上記したク
ランクアーム8との摺動面12となる片面側にアルミ合
金板製部材15を被装(プレーティング)して構成さ
れ、これを板状半円弧形のものとしている。これによ
り、アルミ合金板製部材15がスラスト摺動面に対向し
て設けられることになる。
【0016】上述の構成により、本クランクシャフト用
スラスト軸受メタル11では、中央部分に介在させた振
動減衰部材(ゴム材)13の衝撃減衰効果により、エン
ジン加速時におけるクランクのねじりトルクの変化によ
る軸方向に振動とか、クラッチ断続によるクランク軸ス
ラスト面への衝撃など、エンジンの過渡運転条件で発生
するクランク軸の軸方向衝撃力をこのスラスト軸受メタ
ル11が吸収するため、シリンダブロック1への振動衝
撃の伝達を防止し、エンジンの騒音発生の原因をなくす
ることになるものである。
【0017】特に、シリンダブロックをアルミ製とする
ものでは、軸受幅の温度変化を配慮してスラスト幅を大
きく設定する必要があるため、本スラスト軸受メタルに
よる音質改善の効果は一層大きいものである。なお、上
記の実施例では、スラスト軸受メタルを4層構造とした
ものについて説明したが、図3に示すように、摺動面1
2と反対側の鉄板製部材14を除いた3層構造のものと
してもよい。
【0018】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のクランク
シャフト用スラスト軸受メタルによれば、クランクシャ
フトのジャーナル部を回転自在に支承する軸受部に近接
して設けられるスラスト軸受メタル構造において、該ス
ラスト軸受メタルが、中央部分に振動減衰部材を挟んで
両面側から鉄板製部材にて被装され、更に該鉄板製部材
の片面側がアルミ合金板製部材にて被装されて、該アル
ミ合金板製部材がスラスト摺動面に対向して設けられる
か、スラスト軸受メタルが、振動減衰部材を鉄板製部材
およびアルミ合金板製部材にて被装した構成にされると
ともに、該アルミ合金板製部材がスラスト摺動面に対向
して設けられているので、エンジンの過渡運転条件で発
生するクランク軸の軸方向衝撃力を、このスラスト軸受
メタルの振動減衰部材が吸収してシリンダブロックへの
衝撃力の伝達を防止し、シリンダブロックの騒音発生の
原因をなくすことができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるクランクシャフト用スラスト軸受
メタルの一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1のII−II線矢視による断面図である。
【図3】本クランクシャフト用スラスト軸受メタルの変
形例を図2に対応させて示す断面図である。
【図4】本スラスト軸受メタルが介装されるクランクシ
ャフト部分を示すエンジンの部分断面図である。
【図5】従来例によるクランクシャフト用スラスト軸受
メタルの図2に相当する断面図である。
【符号の説明】 1 シリンダブロック 2 オイルパン 3 クランクシャフト 4 シリンダブロック側軸受部 5 軸受キャップ 6 ジャーナル部 7 クランクピン 8 クランクアーム 9 バランスウエイト 10 隙間 11 スラスト軸受メタル 12 摺動面 13 振動減衰部材 14 鉄板製部材 15 アルミ合金板製部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランクシャフトのジャーナル部を回転
    自在に支承する軸受部に近接して設けられるスラスト軸
    受メタル構造において、 スラスト軸受メタルが、中央部分に振動減衰部材を挟ん
    で両面側から鉄板製部材にて被装され、更に該鉄板製部
    材の片面側がアルミ合金板製部材にて被装されて、該ア
    ルミ合金板製部材がスラスト摺動面に対向して設けられ
    たことを特徴とする、クランクシャフト用スラスト軸受
    メタル構造。
  2. 【請求項2】 クランクシャフトのジャーナル部を回転
    自在に支承する軸受部に近接して設けられるスラスト軸
    受メタル構造において、 スラスト軸受メタルが、振動減衰部材を鉄板製部材およ
    びアルミ合金板製部材にて被装した構成にされるととも
    に、該アルミ合金板製部材がスラスト摺動面に対向して
    設けられたことを特徴とする、クランクシャフト用スラ
    スト軸受メタル構造。
JP18695492A 1992-07-14 1992-07-14 クランクシャフト用スラスト軸受メタル構造 Pending JPH0633932A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102008046946A1 (de) * 2008-09-12 2010-03-18 Bosch Mahle Turbo Systems Gmbh & Co. Kg Axiallager
WO2015130474A1 (en) * 2014-02-25 2015-09-03 Borgwarner Inc. Thrust bearing assembly including lined bearing surfaces
JP2017042766A (ja) * 2015-08-24 2017-03-02 大豊工業株式会社 接合部材及びその製造方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01303314A (ja) * 1987-12-26 1989-12-07 Daido Metal Co Ltd 軸受装置

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19980512