JPH0633923A - 位置決めピン - Google Patents
位置決めピンInfo
- Publication number
- JPH0633923A JPH0633923A JP18654992A JP18654992A JPH0633923A JP H0633923 A JPH0633923 A JP H0633923A JP 18654992 A JP18654992 A JP 18654992A JP 18654992 A JP18654992 A JP 18654992A JP H0633923 A JPH0633923 A JP H0633923A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pin
- guide pin
- screw
- sleeve
- tapered
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Insertion Pins And Rivets (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】ピン3とスリーブ5より構成する構造物間の芯
合せ位置決めピンで、スリーブは一方の構造物に取付け
られる。スリーブ5の内面には、ピンとかみ合うねじ部
3bがあり、これによりピンは回転しながら上下する。
又、一端にテーパ部3aを有し、ここの接触でピンをス
リーブへ固定する。ねじ部とテーパ部との間には、はめ
合い平行部を有し、その長さLをギャップGに対し、一
定以上の値とする。 【効果】スリーブとピンのテーパ部の接触が不充分な場
合でもピンに作用する横荷重に対し、ねじ部近傍の応力
が集中する部分への荷重伝達が微小となり、ピンの変形
を防ぐことができる。
合せ位置決めピンで、スリーブは一方の構造物に取付け
られる。スリーブ5の内面には、ピンとかみ合うねじ部
3bがあり、これによりピンは回転しながら上下する。
又、一端にテーパ部3aを有し、ここの接触でピンをス
リーブへ固定する。ねじ部とテーパ部との間には、はめ
合い平行部を有し、その長さLをギャップGに対し、一
定以上の値とする。 【効果】スリーブとピンのテーパ部の接触が不充分な場
合でもピンに作用する横荷重に対し、ねじ部近傍の応力
が集中する部分への荷重伝達が微小となり、ピンの変形
を防ぐことができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、第1の構造物と第2の
構造物の芯合せ位置決め後、芯合せ機能を解除し、ここ
からの荷重伝達がない様にされる芯合せ用位置決めピン
に関する。
構造物の芯合せ位置決め後、芯合せ機能を解除し、ここ
からの荷重伝達がない様にされる芯合せ用位置決めピン
に関する。
【0002】
【従来の技術】大物の構造物同士を位置合わせする場
合、芯合せ用の位置決めピンを使用する場合が多い。一
方、大物の構造物は重量があり、位置決めピンへ比較的
大きな荷重が作用する可能性がある。
合、芯合せ用の位置決めピンを使用する場合が多い。一
方、大物の構造物は重量があり、位置決めピンへ比較的
大きな荷重が作用する可能性がある。
【0003】具体例として、沸騰水型原子炉における内
部構造物であるシュラウドヘッドとシュラウドの位置決
めピン(以下、ガイドピンと言う)を例にとって説明す
る。従来のガイドピンを図8を用いて説明する。
部構造物であるシュラウドヘッドとシュラウドの位置決
めピン(以下、ガイドピンと言う)を例にとって説明す
る。従来のガイドピンを図8を用いて説明する。
【0004】沸騰水型原子炉におけるシュラウドヘッド
ガイドピン3は、シュラウドヘッド1をシュラウド2に
設定する時の位置決めをする為に、シュラウドヘッドブ
ロックにスリーブ5を介して取付けられている。ガイド
ピンは上下方向に動作できるようねじ構造となってお
り、上部位置での位置決めは、テーパ部3a,5aでの
接触,下部位置での位置決めはストッパ4により行なわ
れる。ガイドピンの操作状態を図4ないし図7に示す。
図5に示す様にガイドピン3がシュラウドブロック8の
孔に挿入される時には、上部位置に引き上げられ、テー
パ部3aでスリーブ5のテーパ部5aに接触した状態で
操作され、図6に示す様にガイドピンがシュラウドブロ
ック8の孔へ挿入され、シュラウドへ着座した後に下方
向に操作され、図7に示す様にシュラウドブロックの孔
との位置決めガイド状態が解除される。つまり、回転上
下式のガイドピンは、位置決めを終了した後に解除さ
れ、地震時における荷重は、全て耐震ピン9で受ける構
造となっている。ガイドピンがシュラウドブロックの孔
に挿入される時のガイドピンの衝突荷重は、テーパ部3
a,5aでピン3よりスリーブ5側に伝わり、ねじ部3
bへの大きな荷重の伝達が無い様な構造となっている。
本技術に対する公知例は、特願昭59−26396 号明細書,
特公平2−58487号公報があるが、これら発明はガイドピ
ンの芯合せ機構のみに対するものである。しかし本ガイ
ドピンは、上記の様に、ピンを上下動作させるためねじ
構造及び位置固定のためのテーパ部を有しており、ねじ
部が細く、又ピンの引き上げ時の固定位置を決めるテー
パ部との間の距離が短い。従って、万一、テーパ部の接
触が不充分であるとピンをシュラウドブロックの孔へ挿
入した時の衝突荷重を直接受け、ピンのねじ部の直下付
近の細径部で変形を生じる可能性がある。変形した状態
での回転動作は困難となるため、一度変形すると変形修
正に多大な時間を要することになる。従って、テーパ部
の接触が不充分でも万一の変形を防止できる構造が望ま
れる。
ガイドピン3は、シュラウドヘッド1をシュラウド2に
設定する時の位置決めをする為に、シュラウドヘッドブ
ロックにスリーブ5を介して取付けられている。ガイド
ピンは上下方向に動作できるようねじ構造となってお
り、上部位置での位置決めは、テーパ部3a,5aでの
接触,下部位置での位置決めはストッパ4により行なわ
れる。ガイドピンの操作状態を図4ないし図7に示す。
図5に示す様にガイドピン3がシュラウドブロック8の
孔に挿入される時には、上部位置に引き上げられ、テー
パ部3aでスリーブ5のテーパ部5aに接触した状態で
操作され、図6に示す様にガイドピンがシュラウドブロ
ック8の孔へ挿入され、シュラウドへ着座した後に下方
向に操作され、図7に示す様にシュラウドブロックの孔
との位置決めガイド状態が解除される。つまり、回転上
下式のガイドピンは、位置決めを終了した後に解除さ
れ、地震時における荷重は、全て耐震ピン9で受ける構
造となっている。ガイドピンがシュラウドブロックの孔
に挿入される時のガイドピンの衝突荷重は、テーパ部3
a,5aでピン3よりスリーブ5側に伝わり、ねじ部3
bへの大きな荷重の伝達が無い様な構造となっている。
本技術に対する公知例は、特願昭59−26396 号明細書,
特公平2−58487号公報があるが、これら発明はガイドピ
ンの芯合せ機構のみに対するものである。しかし本ガイ
ドピンは、上記の様に、ピンを上下動作させるためねじ
構造及び位置固定のためのテーパ部を有しており、ねじ
部が細く、又ピンの引き上げ時の固定位置を決めるテー
パ部との間の距離が短い。従って、万一、テーパ部の接
触が不充分であるとピンをシュラウドブロックの孔へ挿
入した時の衝突荷重を直接受け、ピンのねじ部の直下付
近の細径部で変形を生じる可能性がある。変形した状態
での回転動作は困難となるため、一度変形すると変形修
正に多大な時間を要することになる。従って、テーパ部
の接触が不充分でも万一の変形を防止できる構造が望ま
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来技術は、回転上下
式のガイドピン3であり、ねじ部とテーパ部3aとの距
離が短く細径となっている。万一、テーパ部の接触が不
充分であると、ピンをシュラウド側のブロック孔8へ挿
入した時に衝突荷重を直接的に受ける為、これが高い応
力集中の生じるピンのねじ部直下細径部及びねじ部へ作
用し、変形を与える可能性がある。変形を生じるとガイ
ドピンを孔へ挿入後、ピンと孔とが強く接触、又はねじ
部の変形により回転動作が困難となる可能性があった。
式のガイドピン3であり、ねじ部とテーパ部3aとの距
離が短く細径となっている。万一、テーパ部の接触が不
充分であると、ピンをシュラウド側のブロック孔8へ挿
入した時に衝突荷重を直接的に受ける為、これが高い応
力集中の生じるピンのねじ部直下細径部及びねじ部へ作
用し、変形を与える可能性がある。変形を生じるとガイ
ドピンを孔へ挿入後、ピンと孔とが強く接触、又はねじ
部の変形により回転動作が困難となる可能性があった。
【0006】一方、テーパ部の接触状態については管理
が難しいため、場合によってはテーパ部のシート接触が
不充分となる可能性が考えられる。
が難しいため、場合によってはテーパ部のシート接触が
不充分となる可能性が考えられる。
【0007】本発明の目的は、テーパ部のシート接触が
不充分であっても、ガイドピンの変形が生じないガイド
ピン構造を提供することにある。
不充分であっても、ガイドピンの変形が生じないガイド
ピン構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、この課題を解
決するためになされたもので、課題解決の技術手段を以
下に示す。
決するためになされたもので、課題解決の技術手段を以
下に示す。
【0009】従来のガイドピン構造は、シュラウドヘッ
ド1にスリーブ5を介し、ねじ構造で取付けられてお
り、ガイドピン3の挿入時にピンとスリーブとのテーパ
部3a,5aの接触が不充分であるとねじ部とテーパ部
間の細径部に、ピン3がシュラウドブロック8から受け
た衝突荷重が直接的に伝わり、高い応力集中がある細径
のねじ部の近傍に微小変形を生じる可能性がある。この
ねじ部3b位置をテーパ部3aから充分に離し、ねじ部
3bとテーパ部3aの間にはめ合い平行部を設け、テー
パ部とねじ部との距離Lを下式に示す値以上に離すこと
によって、高い応力集中のあるねじ部近傍への荷重の直
接的作用を避け、最悪の場合でもはめ合い平行部で大半
の荷重を受けもつことができる。
ド1にスリーブ5を介し、ねじ構造で取付けられてお
り、ガイドピン3の挿入時にピンとスリーブとのテーパ
部3a,5aの接触が不充分であるとねじ部とテーパ部
間の細径部に、ピン3がシュラウドブロック8から受け
た衝突荷重が直接的に伝わり、高い応力集中がある細径
のねじ部の近傍に微小変形を生じる可能性がある。この
ねじ部3b位置をテーパ部3aから充分に離し、ねじ部
3bとテーパ部3aの間にはめ合い平行部を設け、テー
パ部とねじ部との距離Lを下式に示す値以上に離すこと
によって、高い応力集中のあるねじ部近傍への荷重の直
接的作用を避け、最悪の場合でもはめ合い平行部で大半
の荷重を受けもつことができる。
【0010】
【数2】
【0011】ここで、L :テーパ部とねじ部間の距離
L E :材料の縦弾性係数(ヤング率) G :ガイドピン平行部とスリーブとのはめ合い半径方
向ギャップ D :ガイドピン平行部の直径 σy:材料の降伏点
L E :材料の縦弾性係数(ヤング率) G :ガイドピン平行部とスリーブとのはめ合い半径方
向ギャップ D :ガイドピン平行部の直径 σy:材料の降伏点
【0012】
【作用】本発明であるガイドピン3を上下させるねじ部
3bとピン固定用テーパ部3aとの間にスリーブ孔5と
のはめ合い平行部を有し、ねじ部3bとテーパ部3a間
の距離Lを前記の数2に示す値以上離すことにより、以
下の様にガイドピンに負荷される衝突荷重に対し、ねじ
部3b近傍へ負荷される荷重を大巾に低減でき、微小変
形を防ぐことが可能となる。
3bとピン固定用テーパ部3aとの間にスリーブ孔5と
のはめ合い平行部を有し、ねじ部3bとテーパ部3a間
の距離Lを前記の数2に示す値以上離すことにより、以
下の様にガイドピンに負荷される衝突荷重に対し、ねじ
部3b近傍へ負荷される荷重を大巾に低減でき、微小変
形を防ぐことが可能となる。
【0013】ガイドピンは衝突荷重により、横荷重を受
けるピンとスリーブとのテーパ部の接触が不充分である
と、横荷重はガイドピンのテーパ部3aよりスリーブテ
ーパ部5aへ荷重が流れず全荷重がピンの固定端、すな
わちねじ部へ流れようとする。従来構造の様にねじ部が
テーパ部に近いとピンの弾性変形のみではテーパ部で接
触することができず、ねじ部近傍の高い応力集中を生じ
る部分に大きな荷重が作用し、塑性変形を起す可能性が
ある。本発明によれば、テーパ部とねじ部の間にある程
度以上の距離Lを保ち、ねじ部近傍が弾性域内の荷重の
み受け持ち、テーパ部がこの弾性変形にて先に接触しな
い場合には、塑性変形する前に、はめ合い平行部で、ス
リーブとピンが接触する様な寸法関係にしている。従っ
て、弾性変形にて先にテーパ部が接触しないほどに接触
不充分な最悪の場合であっても、ガイドピンは、スリー
ブ平行部の先端付近で先に接触することになり、高い応
力集中の生ずるねじ部近傍への大きな荷重を避けること
ができる。
けるピンとスリーブとのテーパ部の接触が不充分である
と、横荷重はガイドピンのテーパ部3aよりスリーブテ
ーパ部5aへ荷重が流れず全荷重がピンの固定端、すな
わちねじ部へ流れようとする。従来構造の様にねじ部が
テーパ部に近いとピンの弾性変形のみではテーパ部で接
触することができず、ねじ部近傍の高い応力集中を生じ
る部分に大きな荷重が作用し、塑性変形を起す可能性が
ある。本発明によれば、テーパ部とねじ部の間にある程
度以上の距離Lを保ち、ねじ部近傍が弾性域内の荷重の
み受け持ち、テーパ部がこの弾性変形にて先に接触しな
い場合には、塑性変形する前に、はめ合い平行部で、ス
リーブとピンが接触する様な寸法関係にしている。従っ
て、弾性変形にて先にテーパ部が接触しないほどに接触
不充分な最悪の場合であっても、ガイドピンは、スリー
ブ平行部の先端付近で先に接触することになり、高い応
力集中の生ずるねじ部近傍への大きな荷重を避けること
ができる。
【0014】詳細作用原理を図3を用いて説明する。
【0015】図3に示す様に、ガイドピンを簡単にモデ
ル化するとガイドピン3のねじ部3bを固定端とし、接
触はめ合い平行部先端に荷重が作用すると考えることが
できる。従って、先端部に荷重Pが作用する単純片持ち
染として簡略評価でき、はめ合い平行部先端のたわみe
は、下式により与えられる。
ル化するとガイドピン3のねじ部3bを固定端とし、接
触はめ合い平行部先端に荷重が作用すると考えることが
できる。従って、先端部に荷重Pが作用する単純片持ち
染として簡略評価でき、はめ合い平行部先端のたわみe
は、下式により与えられる。
【0016】
【数3】
【0017】ここで、L:ねじ部とテーパ部の距離 E:材料の縦弾性係数 I:ピンの断面二次モーメント ここで、ねじ部が降伏する時の条件は、
【0018】
【数4】
【0019】ここで、D:ピンの直径 従って、数4を数3に代入し、e=G(はめ合い平行部
ギャップ)とおくと、数式2を得る。
ギャップ)とおくと、数式2を得る。
【0020】
【数5】
【0021】従って、L寸法を数式1で与えられる値以
上とれば、ねじ部が降伏する前にピンの接触平行部先端
部でスリーブに接触し、大きな荷重が高い応力集中を生
じるねじ部に作用することはない。
上とれば、ねじ部が降伏する前にピンの接触平行部先端
部でスリーブに接触し、大きな荷重が高い応力集中を生
じるねじ部に作用することはない。
【0022】又、はめ合い平行部のピンとスリーブのギ
ャップは、寸法を限定するものではなく、はめ合いでな
くとも上記寸法を満足できれば同じ効果をもつことがで
きる。
ャップは、寸法を限定するものではなく、はめ合いでな
くとも上記寸法を満足できれば同じ効果をもつことがで
きる。
【0023】
【実施例】本発明の実施例を図1,図2を用いて説明す
る。図1は本発明であるガイドピン構造の1実施例であ
り、シュラウドヘッド1がシュラウド2に着座した状態
を示している。ガイドピン3は、シュラウドヘッド1に
スリーブ5を介して取付けられている。スリーブ5は、
シュラウドヘッドブロック7を貫通し、ナット6によっ
てシュラウドヘッドブロックへ取付けられる。ガイドピ
ン3とスリーブ5との取合いは、ねじ部3b及びテーパ
3aの2ヶ所であり、そのねじ部とテーパ部との間に距
離を置き、そこにはめ合い平行部3cを有する構造であ
る。ガイドピン3は、挿入前においては上方向に引き上
げられた状態となっており、ガイドピンテーパ部3aと
スリーブテーパ部5aが接触の状態となり、着座後の状
態では、ガイドピンが下方に下げられた状態でガイドピ
ンテーパ部3aとスリーブテーパ部5aの間にクリアラ
ンスが生じる構造である。この構造において、
る。図1は本発明であるガイドピン構造の1実施例であ
り、シュラウドヘッド1がシュラウド2に着座した状態
を示している。ガイドピン3は、シュラウドヘッド1に
スリーブ5を介して取付けられている。スリーブ5は、
シュラウドヘッドブロック7を貫通し、ナット6によっ
てシュラウドヘッドブロックへ取付けられる。ガイドピ
ン3とスリーブ5との取合いは、ねじ部3b及びテーパ
3aの2ヶ所であり、そのねじ部とテーパ部との間に距
離を置き、そこにはめ合い平行部3cを有する構造であ
る。ガイドピン3は、挿入前においては上方向に引き上
げられた状態となっており、ガイドピンテーパ部3aと
スリーブテーパ部5aが接触の状態となり、着座後の状
態では、ガイドピンが下方に下げられた状態でガイドピ
ンテーパ部3aとスリーブテーパ部5aの間にクリアラ
ンスが生じる構造である。この構造において、
【0024】
【数6】
【0025】である。これにより、ガイドピン挿入時に
おいて、万一ガイドピンのテーパ部3aとスリーブのテ
ーパ部5aの間にクリアランスが生じていても、ガイド
ピンに生じる衝突時の横荷重は、高い応力集中を生じる
ねじ部近傍へ直接的に作用する前に、テーパ部で接触又
は最悪の場合でもはめ合い平行部先端近傍で接触するこ
とになり、スリーブ側へ確実に荷重が伝わるので、ねじ
部近傍への荷重伝達を微小とすることができる。これに
より、ねじ部近傍での微小変形が回避でき、全体構造と
して変形が防止できるため、構造物の信頼性を大巾に向
上することができる。尚、テーパ部3aは図1に示すよ
うに平面部又は曲面部としても良い。
おいて、万一ガイドピンのテーパ部3aとスリーブのテ
ーパ部5aの間にクリアランスが生じていても、ガイド
ピンに生じる衝突時の横荷重は、高い応力集中を生じる
ねじ部近傍へ直接的に作用する前に、テーパ部で接触又
は最悪の場合でもはめ合い平行部先端近傍で接触するこ
とになり、スリーブ側へ確実に荷重が伝わるので、ねじ
部近傍への荷重伝達を微小とすることができる。これに
より、ねじ部近傍での微小変形が回避でき、全体構造と
して変形が防止できるため、構造物の信頼性を大巾に向
上することができる。尚、テーパ部3aは図1に示すよ
うに平面部又は曲面部としても良い。
【0026】図2は、第2の実施例である。本実施例
は、スリーブとピンの平行部において、第1の実施例に
比べてはめ合い平行部のギャップが大きいが、基本構成
は同じである。
は、スリーブとピンの平行部において、第1の実施例に
比べてはめ合い平行部のギャップが大きいが、基本構成
は同じである。
【0027】
【発明の効果】本発明により、回転上下式のねじ構造を
有するガイドピンのスリーブとピンのテーパ部の接触が
万一不充分である場合でも、ガイドピンがシュラウドブ
ロック孔へ挿入される時の衝突横荷重に対し、ねじ部近
傍の高い応力集中を生じる部分への荷重伝達が微小とな
る為、ガイドピンが変形に至ることがない。従って、ガ
イドピンの万一の変形を防ぐことができ、構造物の信頼
性を格段に向上させることができる。さらに、シュラウ
ドヘッドボルトの操作/シュラウドヘッドのハンドリン
グ操作に細心の注意を払う必要がなくなるため作業効率
が向上し、放射線被曝低減,経済性向上の付帯効果も期
待できる。
有するガイドピンのスリーブとピンのテーパ部の接触が
万一不充分である場合でも、ガイドピンがシュラウドブ
ロック孔へ挿入される時の衝突横荷重に対し、ねじ部近
傍の高い応力集中を生じる部分への荷重伝達が微小とな
る為、ガイドピンが変形に至ることがない。従って、ガ
イドピンの万一の変形を防ぐことができ、構造物の信頼
性を格段に向上させることができる。さらに、シュラウ
ドヘッドボルトの操作/シュラウドヘッドのハンドリン
グ操作に細心の注意を払う必要がなくなるため作業効率
が向上し、放射線被曝低減,経済性向上の付帯効果も期
待できる。
【図1】本発明であるガイドピン構造の一実施例の説明
図。
図。
【図2】本発明であるガイドピン構造の第二実施例の説
明図。
明図。
【図3】本発明であるガイドピンの効果の説明図。
【図4】原子炉の組立縦断面図。
【図5】ガイドピンの着座時状態の説明図。
【図6】ガイドピンの着座後最終状態の説明図。
【図7】従来のガイドピン構造の説明図。
1…シュラウドヘッド、2…シュラウド、3…ガイドピ
ン、3a…ガイドピンテーパ部、3b…ガイドピンねじ
部、3c…ガイドピンのはめ合い平行部、4…ストッ
パ、5…スリーブ、5a…スリーブテーパ部、6…ナッ
ト、7…シュラウドヘッドブロック、8…シュラウドブ
ロック。
ン、3a…ガイドピンテーパ部、3b…ガイドピンねじ
部、3c…ガイドピンのはめ合い平行部、4…ストッ
パ、5…スリーブ、5a…スリーブテーパ部、6…ナッ
ト、7…シュラウドヘッドブロック、8…シュラウドブ
ロック。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 義雄 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内
Claims (3)
- 【請求項1】第1の構造物と第2の構造物の芯合せを行
う位置決めピンにおいて、スリーブとピンから構成さ
れ、前記スリーブが前記第1の構造物に取付けられ、そ
の中心を前記ピンが貫通し、前記スリーブの内面でねじ
で連結され、前記ピンの固定を行うテーパ部を前記ピン
及び前記スリーブの両方に有し、ねじ構造と前記テーパ
部の間にはめ合い平行部を有することを特徴とする位置
決めピン。 - 【請求項2】請求項1において、前記ねじと前記テーパ
部との距離Lを下式に示す寸法以上離した位置決めピ
ン。 【数1】 ここで、 G:位置決めピン平行部はめあい半径方向ギ
ャップ D:ピンの直径 E:材料の縦弾性係数 σy:材料の降伏応力 - 【請求項3】請求項1または2において、前記位置決め
ピンの固定を行う部位にテーパ部の代わりに、平面又は
曲面又はそれらの組合せを用いた位置決めピン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18654992A JPH0633923A (ja) | 1992-07-14 | 1992-07-14 | 位置決めピン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18654992A JPH0633923A (ja) | 1992-07-14 | 1992-07-14 | 位置決めピン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0633923A true JPH0633923A (ja) | 1994-02-08 |
Family
ID=16190460
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18654992A Pending JPH0633923A (ja) | 1992-07-14 | 1992-07-14 | 位置決めピン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0633923A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010043995A (ja) * | 2008-08-15 | 2010-02-25 | Toshiba Corp | シュラウドヘッドの補修方法 |
JP2010256289A (ja) * | 2009-04-28 | 2010-11-11 | Toshiba Corp | シュラウドヘッドの補修方法およびその補修構造 |
-
1992
- 1992-07-14 JP JP18654992A patent/JPH0633923A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010043995A (ja) * | 2008-08-15 | 2010-02-25 | Toshiba Corp | シュラウドヘッドの補修方法 |
JP2010256289A (ja) * | 2009-04-28 | 2010-11-11 | Toshiba Corp | シュラウドヘッドの補修方法およびその補修構造 |
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